11 月分書評 映画 「ソラニン」

11 月分書評
映画
「ソラニン」
やまざき
ゆり
この映画は、宮崎あおい演じる「井上芽衣子」と高良健吾演じる「種田成男」が主人
公の作品であり、恋愛や仕事などの生活風景を描いたものである。
芽衣子と種田は大学時代から交際をしていて、現在交際 6 年目、同棲 1 年目である。
芽衣子は会社に勤める OL2 年目で仕事にはやりがいを持っておらず、憂鬱な毎日を過
ごしていた。恋人の種田は、フリーターで週に何回かバンドをしている。芽衣子はふと
種田に仕事を辞めたいということを漏らすと、種田は優しい言葉をかける。その言葉を
聞いて、芽衣子は会社に辞表を提出し、仕事を辞め、自由を満喫する。そんな中、芽衣
子は種田が所属するバンドのメンバーたちと飲み会をする。その帰り道、種田は芽衣子
に不安を漏らし、そこから芽衣子と種田は少しずつ気持ちにずれが生じてくる。ある日、
種田は芽衣子に別れを告げるが、芽衣子は受け入れず二人は家に帰る。その夜に種田は
出かけたまま何日も帰って来ず、そのまま事故で死んでしまう。ぽっかりと穴が開いた
芽衣子は、種田の代わりにバンドをしていくというストーリーである。
この映画を観て、一番印象に残っている言葉がある。それは種田が死ぬ前に自分に問
いかける言葉で、「本当に幸せか」というものである。種田は自分のことを待ってくれ
ている人がいること、好きな人と一緒にいれることが幸せであると感じ、自分は幸せだ
と思いながらも自分にさらに問いかける。この言葉を聞いて、「幸せ」とは何か改めて
考えてみるきっかけとなった。働いて報酬をもらい、欲しいものを買うことが幸せだと
思う人もいれば、種田のように自分を待ってくれている人がいることが幸せだと感じる
人もいて、「幸せ」とは人それぞれであると思った。では、わたしの「幸せ」とは何で
あるのかを考えてみた。学校で学べることであるのか、友達と遊べることであるのか、
幸せだと思うことはたくさんあってもこれだという答えはでてこなかった。しかし、幸
せとは何かを考えて、いろんな幸せを見つけることができたので良かったと思う。そし
て、私は幸せとはこれだと決められなかったが、友人などが思う幸せとはなにかを聞い
てみたいと思った。
この映画では、大学時代の友達らと遊ぶシーンがいくつかあって、とても楽しそうに
描かれていた。卒業をしてからも変わらずに会える友達がいるって良いなと感じた。あ
と1年と少しで私も卒業になるが、卒業をしてからも友達と変わらずにいれたら良いな
と改めて思った。
≪参考資料≫
ソラニン(2010)
http://solanin-movie.jp/
(2010/11/23 取得)