排気ガス洗浄装置(湿式スクラバ室内設置型) SC-12

取 -03451001
取扱説明書
Instruction Manual
排気ガス洗浄装置(湿式スクラバ室内設置型)
SC-12・SC-20・SC-30
SCP-12・SCP-20・SCP-30
この度は本製品をお買い求め頂き、誠にありがとうございます。
ご使用の前に、本取扱説明書をよくお読みになり、末永くご愛用くださいますようお願い申し上げます。
また、お読み頂きました後も大切に保管してください。
安全にご使用いただくために
危険
●
電気接続ボックス内の改造禁止
• 電気接続ボックス内には電力源などが接続されています。感電する恐れがありますので、濡れた
手では絶対に触らないでください。
• 電気接続ボックス内の部品交換および配線の変更は行わないでください。
注意
●
アースを必ず接続してください。
• 漏電による感電事故を防ぐため、必ずアースを取ってください。アースを接続しないと、漏電し
てもブレーカーが作動せず、故障の原因になります。
• アース線は、ガス管や電話線のアース、また避雷針には接続しないでください。火災や感電の原
因にもなります。
設置場所について
●
湿式スクラバ室内設置型は、屋外仕様ではありません。ヒュームフード本体側面などに設置してく
ださい。
––
各部の名称
ドラフト・エッチングチャンバとのセット例
排気ガス入口
排気ガス出口
[SCタイプ]
①
③
④
⑤
充填材(サミットリング)
②
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑮
⑰
⑯
⑱
⑭
––
[SCPタイプ]
①
②
③
⑤
④
充填材(サミットリング)
⑥
⑦
⑯
⑧
⑮
⑩
⑲
⑪
⑱
⑰
⑭
①
排気ガス出口
⑪
サンプリングコック
②
排気ガス入口
⑫
給水バルブ(SCタイプのみ)
③
ミストキャッチフィルタ
⑬
排水バルブ(SCタイプのみ)
④
観察窓
⑭
循環ポンプ
⑤
シャワーノズル
⑮
給水接続部
⑥
充填材取出口
⑯
排水接続部
⑦
薬液注入口
⑰
ボールタップ
⑧
ポンプスイッチ
⑱
薬液タンク
⑨
配電ボックス
⑲
オーバーフローソケット止め(SCPタイプのみ)
⑩
循環・強制排水切替バルブ
––
接続
●
ダクトの接続
・排気ガス入口とヒュームフード(ドラフトチャンバ)などの排気口を接続してください。
・排気ガス出口と排気ファンとつながったダクトを接続してください。
●
給水・排水の接続
・給水接続口と1次側給水管と接続してください。
・排水接続口、オーバーフローと排水管を接続してください。
●
電気接続
・循環ポンプに電源を接続してください。
運転準備
●
薬液タンクへの給水
・サンプリングコックバルブを「閉」にしてください。
・排水バルブを「閉」にしてください。
・給水バルブを「開」にして所定水位になるまで給水してください。
※1)薬液タンク内にボールタップが取り付けてありますので、所定水位になると自動的に給水
が止まります。
また蒸発などにより水位が下がった時には自動的に給水します。
※2)ボールタップが故障し給水オーバーになった時は、オーバーフローを通って排水口より排
水されます。
※3)給水バルブは一日の運転が終わりましたら「閉」にしてください。
・循環・強制排水切替えバルブを「循環」の方向へ切り替えてください。
●
洗浄液の調整
・排気ガスの性質により使用する洗浄液が異なります。
例) 酸性ガスの場合:アルカリ性洗浄液
アルカリ性ガスの場合:酸性洗浄液
水溶性のガスの場合:水洗浄
・アルカリ性洗浄液を調整する場合にはアルカリ性溶液(例えばNaOH)を薬液注入口より注入し、
洗浄液が1%程度(もしくはpH 11 ~ 12程度)になるように調整してください。
※ 洗浄液濃度が高過ぎるとシャワーノズルの目詰まりの原因になりますのでご注意ください。
・薬液注入後は循環ポンプスイッチをONにして、循環攪拌してください(10 ~ 15分程度)。
運転開始
●
薬液タンクの所定水位を確認し、循環ポンプ用スイッチをONにしポンプを稼動させてください。
●
シャワーノズルからシャワーが噴射されているか、観察窓から目視で確認してください。
※ ポンプの空運転は故障の原因になりますので行わないでください。
––
点検
●
洗浄液の点検
・使用状況に応じて薬液タンク内の洗浄液をサンプリングコックから採取してpH値を確認してく
ださい。
・pH値が中性に近い場合は、薬液を注入する、あるいは洗浄液を入れ替えるなどしてpHを調整し
てください。
・汚れ具合を確認し、沈殿物や不純物が目視されるようでしたら交換時期の目安です。
●
シャワーノズルの点検
・観察窓からシャワーノズルの噴射状態を確認してください。
・シャワーノズルが詰まっているようでしたら、詰まったシャワーノズルを取り外してシャワーノ
ズルを水洗してください。
●
充填材(サミットリング)の点検
・正面の充填材を目視し、汚れているようでしたら、充填材取出口から充填材を取り出して、洗浄
または交換してください。
・充填材は、観察窓から入れてください。
●
ミストキャッチフィルタの点検
・異物(結晶など)が認められるか、汚れているようでしたら取り外して、洗浄または交換してく
ださい。
●
洗浄液の交換・薬液タンクの洗浄
・洗浄液のpH値を確認し、中和剤を薬液注入口より入れて洗浄液を中和して、次の手順で交換し
てください。
① 循環ポンプを停止してください。
② 給水バルブを「閉」にしてください。
③ 循環・排水切替えバルブを排水側に切り替えてください。
④ 循環ポンプを稼動させ強制排水してください(空運転にご注意ください)。
・排水が完了しましたら循環ポンプを止め、循環・排水切替えバルブを循環側に切り替えて、給水
バルブを「開」にして給水してください。2 ~ 3回排水・給水を繰り返して洗浄液タンクを洗っ
てください。
・薬液タンク内の汚れがひどい場合は、ブラシなどで洗ってください。
●
洗浄液の再調整
・
「運転準備 ● 洗浄液の調整」の項目に従って、再度洗浄液を調整してください。
全体保守
●
全体保守は使用頻度にもよりますが、3 ヶ月に1度の目安で行ってください。
・
「接続」「運転準備」「運転開始」「点検」の項目に従って全体保守を行ってください。
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保証規定
保 証 書
⑴弊社商品を、当該商品の取扱説明書所定の使用方法及び使
用条件、あるいは、当該商品の仕様または使用目的から導
かれる通常の使用方法及び使用条件の下で使用され故障が
生じた場合、お買い上げの日より一年間無償修理いたしま
す。
⑵次の場合、保証期間中でも有償修理とさせていただきます。
・誤使用、不当な修理・改造による故障。
・本品納入後の移動や輸送或いは落下等による故障。
・火災、天災、異常電圧、公害、塩害等外部要因による故障。
・接続している他の機器が原因による故障。
・車両・船舶等での使用による故障。
・消耗部品、付属部品の交換。
・本保証書の字句を訂正した場合、購入年月日・購入店の
記入がない場合、及び保証書の提示がない場合。
⑶ここで言う保証とは、納入品単体の保証を意味するもので、
納入品の故障により誘発される損害は、ご容赦頂きます。
⑷本保証書は日本国内においてのみ有効です。
本製品は厳正な検査を経て出荷されておりますが、万一保証
期間内に左記保証規定⑴に基づく正常な使用状態での故障の
節は左記保証規定により修理いたします。
品
名
型
式
排気ガス洗浄装置(湿式スクラバ室内設置型)
SC-12・SC-20・SC-30 / SCP-12・SCP-20・SCP-30
保 証 期 間
お買い上げ日より1年間
お買い上げ日
年 月 日
お
名
前
ご
住
所
TEL.
様
取り扱い店名
担当者印
住
TEL.
所
商品についてのお問い合わせは
カスタマー相談センター
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土・日・祝日及び弊社休業日はご利用いただけません。
0120-500-558(フリーダイヤル)
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0120-500-483(フリーダイヤル)
http://help.as-1.co.jp/q
第2版2009年2月作成
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