163 2013 年 11 月 開校 20 周年記念碑「再び学んで他の為に」 (揮毫:今井 鎭雄 学長) ● 特集 第 19 回学園祭「開校 20 周年“再び学んで他のために” 」 ······P 2 ● 特集 神戸市シルバーカレッジ開校 20 周年記念事業 ·······················P 9 ● 20 周年協賛事業(ジョイラックデイ・動物シンポ)····· P 11 ● <わ>だより・知っ得情報 ··················P16 ● 神戸市社会福祉協議会から感謝状(葺の会)······ P12 ●自由投稿············································P17 ● クラブだより(将棋クラブ・健康旅游)············ P13 ●文芸サロン·········································P18 ● カレッジ随想・健康運動の基礎知識Ⅳ··············· P14 ●事務局だより・お知らせ・新着図書········P19 ● ジョイフルクッキング··································· P15 ●KSC フォトニュース ···························P20 神戸市シルバーカレッジ 編集・発行 〒651-1102 神戸市北区山田町しあわせの村内 ホームページ http://www.ksc-inet.jp/ 情報誌編集委員会 Tel.078-743-8100 Fax.078-743-8103 E-mail: [email protected] 第 19 回学園祭 満席のカレッジホールで華麗な演技を披露する「KSC アロハ・ハワイアンズ」 秋 晴 れ の 下 入 場 者 三 千 八 百 人 で 賑 わ う 幸運に恵まれ、悪天候の台風 24 号と 26 号が通る狭間になった 10 月 12 日(土)シルバー カレッジ第 19 回学園祭は清々しい秋晴れの下、3800 人の入場者で賑わい開催しました。 午前 8 時にカッレジは開旋され、中庭では出店の準備に大わらわです。その後各実行委員長 は集合してシュプレヒコールを上げ、学園祭の成功を誓い合いました。 9 時 20 分にはステージ開演のアナウンスが流れ、校歌斉唱のあと清水勇夫学園祭総合実行 委員長(健福 19 期)から「学園祭がこの様な素晴らしい天候に恵まれたのは来場者の皆様、 そして在校生や関係者の全ての皆様の熱意の表れだと思います。今年は開校 20 周年を迎え、 シルバーカレッジの卒業生も 6000 名に及びます。学園祭のテーマも、開校 20 周年‘再び学ん で他のために’を掲げさせて頂きました。これは再び学び社会に貢献すると言う私達の感謝の 気持ちが込められています。ご来場者の皆様を“おもてなし”の心でお迎えいたします。 」と 開会の挨拶を述べられ、9 時半には学園祭プログラムに沿って各演目が進行して行きました。 種々の楽器で作られた CD 曲音とコラボして尺八の演 奏幅の広さを披露。その後は尺八のみで「こきりこ」 「知床旅情」 「故郷」を演奏、心に響く透き通る音色と 時にはかすれる音の微妙なバランスに魅力がありまし た。 あかりの会 柴田トヨさん作「くじけないで・百歳」 “人生いつだってこれから朝はかならずやってくる” と、90 歳から書かれたこの詩は、息子、嫁、家族、孫 たちとの日常を前向きに生きた様子が表現され、その 気持ちを壊さないように多くの長寿ファンの期待に応 える表現でしみじみと朗読されました。 謡曲クラブ銀謡会 地頭との呼吸が素晴らしく、能の 表現、立ち居振る舞いが見えてきそうな「紅葉狩り(抜 粋) 」の見事な謡いでしばし引き込まれました。 ≪ステージ会場≫ <午前の部> 大正琴 スタートを飾って奏でら れた「荒城の月」 「赤い靴」 「古城」 、 大正琴の重奏は深みを生んで、より 一層の哀愁が感じられました。 KSC ハーモニカクラブ 「昴」 「千の 風になって」 「月の砂漠」 「水色のワ ルツ」を演奏。ファンの方がビデオ 撮影していて「今日は本当に上出来 です。 」と笑顔でした。 尺八同好会 最初の「花は咲く」は 2 「I Will Follow Him」はスピーカーを必要としない熱 唱ぶりでした。英語が不得意でも好きな曲を歌った時 を思い出させ青春を蘇らせてくれました。 社交ダンスクラブ 素晴らしいダンスに魅了された、 軽快な「ジルバ」 、セクシーな「ルンバ」 、情熱の「タ ンゴ」 。 爺ャイ舞(ジャイブ)で悪痛 (ワルツ)であ っても、健康のための新たな挑戦欲を沸かせてく れました。 詩吟同好会 歌謡吟「白虎隊」 、和歌「落城の歌」 、 漢詩「寒梅」 、詩吟は漢詩ばかりとの認識を新たに して、 聴きました。 合吟は詳しくは分からないが、 詩の独特な旋律に感動し清々朗々と大声を出した い気分になりました。 民謡同好会 「出船音頭」 「酒田甚句」 「灘の酒造 り祝い唄」 。体に沁見込む遺伝子は、遠い先祖たち の旋律を呼び起し、 作業歌や祝い歌に、 心の故郷、 懐かしさを覚えます。うまい伴奏に渋い歌声は飽 きさせません。 楽遊グループ(銭太鼓) 「おこさ節」 「宇宙戦艦ヤ マト」 「男節」 。 賑やかさが伝統民族芸能とは思えない、 兎に角、元気、元気を貰える、60 肩も忘れて嬉しくな ります。 人形劇「ゆめ」 昔話を材題に物語が構成されていて、 「かさこ地蔵」では、確かな人形作りと演技に感心さ せられました。いつも楽しく笑顔を貰えます。 救急ボランティアしあわせ 実際の事案を想定した KSC 歌謡クラブ 緑色のお揃のポロシャツで登場、 「路 地あかり」 「ふるさと銀河」 「いつでも夢を」を熱唱。 笑顔が見えなかったので緊張されてましたかと聞いて みると、 「唄うことが好きで真面目なんです」と笑顔で 応えられました。 やはり踊りはステージの華、 「新舞踊」の皆さん 新舞踊 「もみじ囃子」 「男の母港」 「おんなの波止場」 、 やはり踊りには華やぎがあり楽しそうでした。男踊り と女踊りのどちらが好きですか、人それぞれですね。 出来は如何ですか、90%の上出来と謙虚?でした。 手話ソング 「人間っていいな」 「命の理由」 「世界で 一つだけの花」 、皆の表情が豊かで楽しんでる。シャツ のプリントはグループシンボルかな。手話は分からな いけど楽しかった、ズレてる人はご愛嬌。 太極拳同好会 「練功前段抜粋」 「簡化 24 式太極 拳抜粋」 、動きはゆるやかで体のバランスが大切、 やはりスポーツです、ダイエットできればいいで すね。パンツは自分好みの色で段位ではありませ ん。 アンサンブル KSC 楽器ができるなんて羨ましい、 楽しそう。 「エーデルワイス」 「セレナーデ」 、最後 の「ハンガリー舞曲第 5 番」は練習つらいかもと 思わせる程の出来でした。 音文合唱 1 年生は「花の街」 「太陽がくれた季節」 、 2 年生は「BELIEVE」 「あの素晴らしい愛をもう 一度」を緑色ネクタイで気持ちを揃え熱唱、3 年 生は「アベ・マリア」 「シェリト・リンド」 「カリ ンカ」を貫録ある歌唱力の披露でした。 <午後の部> KSC アロハ・ハワイアンズ 「バリバリの浜辺」 「クウ・ レイ・ホク」 「ポーハイ・ケ・アロハ」 、流石に人気ナ ンバーワン、バンドの素晴らしさに加えてフラの華や ぎは楽しさ絶好調でした。 フォークダンス部 「黒森林」 「芭蕉布」 「ハワイ音頭」 、 特に「G.K.W.ミクサー」は少年少女の頃を想い 起され、 懐かしさと参加したい気持ちで若返りました。 KSC オールディーズクラブ 1950~70 年代のヒット 曲、 「Be My Baby」 「Everybody loves Somebody」 学園祭の締めは「混声合唱団コーロ KSC」の皆さん 「救急蘇生の実演」で、救急の手順が分かりやすく丁 寧な演技でした。バックに流れていた自作曲の歌詞が 聴き取りにくかったのが残念でした。 KSC マジック同好会 マジックの動きは素早いはどこ かの世界。種は見えそうで見えない鮮やかさ。動きが 揃わないのも演技だったら素晴らしいと思います。 KSC 男声合唱団 お揃いの紺色シャツ、シルバーカレ ッジのエンブレム、平均年齢 73 歳を感じさせない声 量は正に男声合唱団、素晴らしかった。また低音の魅 力に感心させられました。 「夢を見ようよ」 「筑波山麓 合唱団」 「雨の日に見る」 「シクラメン」 。 3 混声合唱団コーロ KSC 「村祭り/紅葉・小さい秋見 つけた・さくら貝の歌・小さな喫茶店」合唱団の評価 は高くそれだけの研鑽をしていると聞きました。今 年の 11 月 4 日に創立 20 周年定期演奏会が行われま す。 いました。 憩いの席ではお茶やハーブティーが提供され多く ≪屋内出店≫ 本館入口の玄関脇に園芸 18 期生による神戸を共 通のテーマとした箱庭を三つ展示されていて、きめ 細かい作品に大勢の人が感心して見ていました。ま た バザーの入場整理券を手に入れる人が 5 列で早 くから長い行列をつくっていました。 1 階では、英語クラブによる英語クイズ、絵画ボ ランティアグループのはがき絵制作体験コーナー、 図書委員会による古本販売(古本は約 1,400 冊)では親 子連れや孫連れで本を選んでいました。 たまも園支援グループでは、さおり織販売、KSC 英 語点字グループのネパール物品の販売等が行われて 子供に大人気だったスポーツ吹き矢 の同窓生が歓談されていました。 KSC スポーツ吹き矢の実演コーナーでは、大人から 子供まで楽しく挑戦していました。特に子供には大人 気で大喜びでした。 園芸喫茶ではコーヒー、紅茶、ジュース、サイダー の全てがチョコレート付の100円で提供しており大勢 の人が歓談しながら休憩していました。 学園祭バザー実行委員会ではチャリティバザーの 売り上げで学園祭の経費をまかなっており、委員会の 熱心な呼びかけにより在校生からの善意の提供品が多 数集まりました。また、オークションによる売り上げ では寄付金を兼ねています、と高額で落札された品物 もありました。 ★出演者・観客の感想★ KSC アロハ・ハワイアンズ 知り合いのメンバーを見 て、噂話に花を咲かせていました。駐車場 車がこん なに多いとは思わなかった。村内はどこも満車で大変 だった。 震災直後の伝統を引き継ぐ健福うどん うまいもん亭「健福うどん」 健福 20 期 三井 賢二 19 期生・20 期生総勢 50 数名で恒例の健福うどん「う まいもん亭」を出店しました。 当日は午前 8 時に支配人、店長の指示のもと、総務・ 会計、調理、運搬、店舗の班ごとに打ち合わせして準備 に入りました。とくに調理班は、トッピング材料の準備、 だし汁・あげの温め、湯せん用の湯わかし等で大忙しで したが、10 時には無事開店し、全員慣れぬ手つきでうど んを販売しました。懸命の呼び込みが功を奏したのか完 売できました。 今年の反省点は、初めて挑戦したカレーうどんの味・ 盛り付け方、また、店舗内でのコンロの位置、風除け対 策など改善が必要ではと感じました。ともあれ、阪神淡 路大震災直後の炊き出しで、うどんを提供したことから 始まったという、伝統を無事引き継ぐことができまし た。 4 ≪屋内展示≫ ふれあいホールの展示物 玄関を入るとまず目に付くのが 1 列 7 枚で 12 列の 展示パネルに、書道、写真、川柳、短歌、俳句、絵手 紙と絵画の力作・大作が各グループごとに展示されて いました。 KSC 書道部では表装、額装された作品が展示され いずれも素晴らしく、説明文をメモしている人がい ました。 俳句クラブ、川柳くらぶ、絵手紙同好会は挿絵や 一句一句読んで鑑賞しておられました。 KSC 写真クラブではみな素人とは思われない作品 で写す技術について話し合っている人もいました。 展示パネルの後ろ、3 台のテーブルに陶芸作品を展 示されており、これらの精巧な作品について説明員 に詳しく聞いていました。すべてプロ並みの作品で 見事な出来栄えで、携帯やカメラで写真に収める人 も多くいました。 2 階の同窓会作品展示場では、絵画、川柳、写真、 陶芸、押花絵、生け花が展示されており、どれも素 印刷するソフト使ってうちわを作る実演をしていまし た。中には、団体で写真を撮って、お揃いのうちわを 作っていました。パソコンでゲームの紹介やゲームで プロ並みの写真に見入る女性 遊ぶコーナーもあり、世界遺産の紹介コーナーでは自 分でパソコンを操作して世界遺産を検索できて大 勢の人がパソコンに向かっていました。 その他で気づいたところでは、受付 来賓及び 招待者の案内と、車いすで来られた方のステージ への案内におもてなしの心で接しておられました。 パトロール班 特に気づきにくいトイレットペ ーパーの有無に気を使っている様子でした。 イベント清掃ぴかぴか隊 常に巡回をして、カレ ッジ内外の清掃に努められていました。お弁当 の受け渡しもスムーズで、食べたガラの処理も手 際よく受け取られて気持ち良かったです。 「とん汁」出店で大満喫の二日間 陶芸作品がずら~り 晴らしい作品ぞろいで卒業生の年季の入った大 作でした。今年は 17 期生の作品が多いと言わ れていました。 清掃に余念がありません インターネットクラブとパソコンクラブの 展示室では、うちわに自分のオリジナル写真を 食文 20 期 中本 和男 恒例のとん汁ですが、今年は 2 年生の取り組み方を参考 に若干の手直しを行い、初めての体験をカバーするシンプ ルな運営で目標達成を目指しました。全員の頑張りにより 午後 2 時前にはとん汁 600 食完売!用意した約 96kg の食 材も使い切りました。達成感で一杯です。 季節外れの暑さの中、各担当の皆さん、しんどかったけ れど頑張ってくれました。汗かきかきのごぼうのササガキ 奮闘、13 個の大鍋との格闘、一万歩を超す鍋運搬、息の合 った注ぎから手渡し、お盆回収に奔走等々。初体験とは思 えないあざやかな行動でした。しんどかったけど、美味し かったの声をを聞くと疲れも吹っ飛び、楽しく嬉しかった 二日間でした。全員にありがとう。 非常に好評の内に無事終了でき、学園祭支援者、屋外実 行員会、KSC 事務局の方々のご支援の賜物と思っていま す。また食文 2 年生の去年の貴重な体験をご教授して頂い たことが何より良かったです。皆さんに感謝します。 5 ≪屋外出店≫ 個を贈呈しました。 国際友の会 PHD 協会より委託された“ソディー” 心配された台風も事無く去り、風がややあったもの のさわやかな秋空の下、第 19 回学園祭が催されまし た。今年は創立 20 周年も重なり例年になく盛り上が りを見せ、事前準備の効果でテント張や机・椅子類の 搬出もそつ無く9時過ぎには全ての開店準備が整いま した。人気の店には 10 時前から長蛇の列が出来るな ど、カレッジ生とその家族・友人や OB の皆さんの他 ご近所の方々など朝早くから大勢の参加を頂きました。 生環市場 夏休み返上で古布を利用して作った布草 履などエコリユース品は好評でした。丹波の黒豆やコ ウノトリ米は行列ができ、直ぐに完売しました。焼き 芋はアメリカ製の特別バーベキュー器具を導入したも のの間に合わないことがしばしばでした。 クッキーの会 クッキーは、安くておいしいと評判で、 一人 5 袋までと制限を付けて販売。直ぐに売り切れて しまいました。お隣のシルバーケーキの会のココアケ 陶芸ボランティアクラブの出店風景 ーキも人気で 11 時過ぎには完売。村内施設にも 155 生環市場 焼き芋班から 生環 19 期 小山 秀雄 今年も第 19 回学園祭に生活環境コースは生環市場 として枝豆・焼き芋・こうのとり米・エコリユース製 品の販売ができました。生環市場は第 8 期生が「環境 問題に関心を持ってもらいたい」との趣旨から始めた ものです。 今回も多くの人の協力のもと、数か月前から少しず つ準備を重ねて当日を迎えることになりました。焼き 芋班としては、朝の 7 時半から大型グリルに火を起こ し午後 2 時まで休みなく焼き芋をつくり、すぐに販売 完了した隣の枝豆班に助けてもらいながら、販売目標 の 200 人分を完売しました。とても長く熱い暑い一日 でした。学園祭のにぎやかさと楽しさに十分参加でき たものと思います。我々の年齢で、高校、大学の文化 祭模擬店のような雰囲気を経験できたことは、なかな か楽しい思い出になりそうです。 6 園芸の販売に集まった来場者 より北タイ・カレンの草木染め、手織りの手提げ袋、 小銭入れ、ポーチなど。またネパールのセーターなど 展示販売し、セーターは完売されました。 ボランティア木工グループ 往年のハリウッド有名 俳優の繊細な顔の木彫りをはじめ、椅子、木馬、三輪 車、 パズル玩具など、 プロ級の作品が数多く展示され、 予約も多く、お孫さん用の椅子が大人気だった。 また、子供たちにも大いに興味があり、楽しそうに見 入っていました。 北むつみ会 多彩な色合いのトールペイントの木箱、 刺し子の袋、キーホルダー、クリスマスツリー、手作 りクッキー、など種類が多く、クリスマスツリーは完 売しました。 ビーフカレーの店<わ> 食文 17 期生のみなさまが 作りました。カレーライスは 350 円。いい匂いがただ よい、早々と完売でした。笑顔いっぱいで一生懸命調 理したかいがありました。 屋外出店風景 ごはんや 食文が担当し、とん汁、そして 20 周年 を記念して今年は赤飯にしました。チームワークが 良くて楽しく頑張って作りました。早々と完売でし た。 陶芸ボランティアグループ 会員(75 名)自作の茶 碗、皿、花瓶、湯呑みなど家庭で使用するものや、 装飾用の陶芸約 340 点の展示販売(数百円が中心で~ 2 千円)に切れ目のない人だかりで大盛況でした。 ワークホーム明友 しあわせの村内の施設で丹精に 製作した色彩鮮やかな手芸品(マット、コースター、 ストラップ等)が机上に整然と陳列され来場者の注目 を集めていました。 ワークフレンズ・みくら作業所 今年初めての学園祭 出展です。 「クッキー」と「さらし布巾」の販売ですが、 一押しの「みつくすクッキー」 (無添加)が早々と完売 しました。 クローバーの会・友が丘作業所 売り物の「ケーキ」 と「さおり織」のコントラストが爽やかで、おもわず カメラの前で笑顔の販売員さんがウエルカム。 「パウン ドケーキ」が美味しそう。 園芸も大人気! 園芸コース 20 周年記念行事のあおりで、丹精込めて 生環市場の販売風景 育てた苗・鉢の搬入が変則的だったものの例年通りの 数量が整い、1 年生による新しい鉢植えが色取りを添 えました。10 時の開店前からお目当てを物色し終えた 大勢の人達が列をなし大盛況であった。 さつまいもは今夏の猛暑の所為で目標数量を下回った ものの相変わらずの人気ぶりでお昼直後には 280㎏を 完売していました。 「ガーデニング」グループ 会員たちが育てた選りす ぐりの花木、寄せ植え鉢や球根を販売。ここも売れ行 き好調で昼過ぎには完売しておりました。 有機栽培研究会 有機肥料EMボカシや除虫剤ストチ ューの他ネギ、トウガラシなどの有機野菜が販売され ていて好評を博していた。 ケナフの会 ケナフ染めのストールや竹炭、ケナフ炭 など従来から人気の高い製品を中心に販売し、期待通 りの実績でありました。 毎年恒例の学園祭モニュメント 園芸の喫茶&園芸品の販売報告 見る見るうちに撤去・後片付け完了! 園芸 19 期 竹田直正 玄関前に展示された「園芸の花苗の立て看板」前では、 公演の終わったメンバーが入れ替わり記念撮影をされて おり人気のほどを感じました。 また、3 年生による箱庭の展示では「神戸」をテーマ にした 3 作品があり、あまりの出来の良さに常に人垣が 出来ていました。 喫茶では、開始早々こそ若干の空きがあったものの、 昼前からは常に満席状態の大盛況でした。可愛らしい衣 装(?)の男性ウェイターの動きも輝いて見えました。 園芸品販売コーナーでは、10 時販売開始早々から満杯 の状態でサツマイモコーナーは昼前に完売、鉢苗コーナ ーも主なものは昼前には売切れ、昼過ぎにはすべて完売 となりました。 購入される方は 10 時前に下見に来られた後、販売開始 と同時に狙った商品を真っ先に確保され、まるでバーゲ ンセールの様でした。来年も来場される皆様にご満足い ただけるよう、より良い商品造りに 3 学年が協力して励 んでいきます。 7 カレッジホールでの閉会の挨拶が終わるやいな や、片付け作業が始まりあっという間に、屋外や 屋内のテント・テーブルが片付いていました。そ して倉庫に段取り良く収納されていました。これ も事前に役割分担や手順が計画通りに進んだから でしょう。 イベント清掃ぴかぴか隊も屋内、屋外へと出動 して、見る見るうちにゴミもなくなっていき、元 の静かな学園に戻っていきました。 ≪駐車場・救護班≫ 駐車場 爽やかな秋晴れとなった学園祭、カレ ッジへの進入路には、早朝より紺のユニホームの 学生係員が車で来校する一般客に対し 「A」 ~ 「D」 の駐車場所を指示し、てきぱきと誘導していまし た。 出足は早く、午前 9 時 40 分頃にはすでに「満 車」になり、順番待ちの車には一般の駐車場への 駐車をお願いもしていましたが、ほとんどトラブ 関には美工 1 年生の作品の立て看板、園芸制作のモニ ュメント、ホール前には大きな生け花が飾られて来場 者のおもてなしが十分であると確信いたしました。 ルもなく、最後まで頑張っていました。晴天の一日、 ほんとうにお疲れさまでした。 救護 美術準備室の場所に「救護」の部屋はあり、 水越学園祭総合実行委員長 ステージ開演の 9 時 30 には、カレッジホールの入 場者も少なく心配しましたが、徐々に来場者も増え午 後のアロハ・ハワイアンズが出演する頃には立見席が 出る程の盛況ぶりで一安心致しました。 屋外の出店グループも午後には売り切れが続出す る盛況ぶりで、買い物の行列も支援者の皆様の協力で 事無くを得ました事に感謝しています。 そして、救急ボランティアしあわせの皆様には不慮 の事故に備えて頂きました。また、カレッジ内の清掃 に当たって下さったイベント清掃ぴかぴか隊の皆様本 当に有難うございました。 最後になりましたが、各実行委員、支援者の方々、 バックアップいただきました事務局の皆様に心からお 礼申し上げます。 駐車場のカードを配る学生 救命士の資格を持つ本校学生が待機していましたが、 朝には婦人が 1 名、転んで「擦り傷」をしたとのこと で来られた後は、 「おむつ替え」のお母さんが数名利用 されただけで 1 日を終え、イベント会場の賑わいをよ そに、平穏な 1 日であったようです。 ◇ 総合実行委員長コメント ◇ 在校生一同おもてなしの心でお迎えします 本日は日本中の青空がシルバーカレッジの上空に 集まった様な気持ちの良い秋晴れになりました。 今年はシルバーカレッジ開校 20 周年の節目に当た り、支援者総人数 351 名の在校生が学園祭に携わりま した。ステージの出演が 23 団体―書画・陶芸品・写 真等の作品展示が 17 団体ー模擬店等の出店が24 団体 と昨年以上の規模で開催されました。 学園祭実行委員会「チャリティー・バザー」の報告 ◆バザー用物品提供者数 541 名 ◆同上 提供物品数 2,717 点 ◆バザー売上金額 629,574 円 皆様方の熱かいご支援により、大盛況に終えました。 これらの収益金は学園祭の運営費、 ボランティア団体、 しあわせの村内の福祉施設への寄付金に充当させて頂 きます。 清水学園祭総合実行委員長 学園祭実行委員会は 4 月 19 日にスタートして、本 日までに約半年間、各実行委員会での打ち合わせ、さ らに綿密な計画とスケジュール調整を行ってまいりま した。 本日は、早朝から渉外担当の駐車場の整理が行われ、 学園祭の盛り上がりを感じさせていました。また、玄 8 学園祭は編集委員全委員で力を合わせて作成。 19 期 (健福)中部 周二、藤田 健一 (国際)塩田 浩二、小田 孝 (生環)小林 健二、小林よしみ (美工)水島 明 (音文)河野 光成 (園芸)田中 英雄 (食文)喜田 収 20 期 (健福)石田 定徳、南谷幸三郎 (国際)石 進通、岡下 勝彦 (生環)中西 美和、堀内 勝 (美工)英加 容男 (音文)西野 雄治 (園芸)嶋田 輝男 (食文) 五島 敬子 神戸市 シルバーカレッジ シルハーカ 開校 20 周年記念事業 第1部 レッジ 記シルハーカレッジ 念 式 典 多くの方々のボランティア支援、社会支援活動に対し ての感謝として、その中の代表として、グループ〈わ〉 に感謝状を贈呈しました。社会還元活動のモデルとし て今後も活躍を期待しています。 7.記念碑 及び 植樹 『再び学んで他の為に』 揮毫:今井鎭雄学長 、2013 年 9 月 贈 有志一同 ※記念碑写真は本誌表紙にありますのでご覧下さい。 又、記念植樹は江戸彼岸桜 30 本を適宜な時期に植樹 する予定です。 8.募金 報告 (平成 25 年 10 月 5 日現在) 寄付金 2,899,291 円が集まりました。 1. 校歌(音楽文化専攻学生) 2.矢田市長 式辞 本学開校は、障がいのある人、健常者が一緒に過ごせ る施設を創りたいとした信念を基に、地域、市民全体 でノーマライゼーションの精神を実践して行くことを 目指した 「しあわせの村」 の開村が契機でありました。 高齢者が見識を高め元気で活躍して行ける、 そんな基 礎を作る施設として開校して 20 年周年を迎えました。 「再び学んで還元する」様々な社会貢献活動は、グル ープ〈わ〉に象徴されるように見事な達成で本当に素 晴らしいことです。本日の記念式典を境に、更なる本 校の発展を祈念いたします。 3.今井学長 挨拶 20 年前はどんな学校を創ろうか、あれこれ考えま した。一線を退いた高齢者の第二の人生に、知らない ことを学び、学んだことを地域に活かしてもらう、そ んな想いでこの学校を創り、運営に努めてまいりまし て、卒業生は 6 千人を超えました。 「再び学んで他のために」 、自分の出来ることを、 地域やコミュニティに参加して、多くの人に喜びを与 えていただきたい、一緒に頑張っていきましょう。 4.来賓 神戸市会副議長の崎元祐治氏 祝辞 20 年を迎えられたことをお祝いし、今井学長をはじ め関係者の皆様方のご尽力に敬意を表します。 また本学の学生、卒業生が建学の精神「再び学んで 他がために」 を活かし、 社会に貢献されていることに、 心から敬意を表します。これからも地域のリーダーと しての活躍を期待するとともに、シルバーカレッジの 発展をご祈念いたします。 5.関係者 紹介 シルバーカレッジ運営委員の方々並びに懐かしの 先生方、 コーディネーターの方々の紹介がありました。 6.感謝状 贈呈 今井学長は、シルバーカレッジの在校生、卒業生の 第2部 記 念 講 演 『日本の再生を担う シルバー・エイジ』 元神戸大学長 新野幸次郎氏 日本は全人口に占める生産年齢人口(15~64 歳) の割合が減少に転 じていて、 2060 年には 1.2 人の労 働者で一人の高齢 者を支えていると 予想されています。 高齢化社会の 進行は医療費や社 会福祉費が増大し て、産業構造にも 変化を引き起こし、高齢者が多く住む限界集落や高齢 者の就業比率が大きい産業(農業、タクシー業界、建 築業界など) でも、 その在り方が課題となっています。 高齢者の人口が 3 分の 1 以上を超える超高齢化社会 の中では、この課題を解決、経済や暮らしを維持・向 上させていくためには、 「プロダクティブ・エイジング」 が不可欠と考えています。 すなわち、高齢者は「生きている」だけではなく、 目標を持って「生きてゆく」ことが重要であり、社会 に参加して行くことが求められています。 ボランタリな就業(ソシアル・ビジネス)は、高齢 者が工夫して支えあう仕組みで、新しいコミュニティ 作りにも通じます。 グループ〈わ〉の活動は、このプロダクティブ・エ イジングに繋がっていると考えて、期待しています。 最後は、 「シルバーカッレジは、生きてゆく目標と使命 感を持った人財を育てる場所である」と考えて、故に 学生は 「自覚して前向きでありたい」 と結ばれました。 9 3・11 記 念 シ ン ポ ジ ウ ム シンポジウムは、阪神淡路大震災を DVD で振り返 ると共に、東北支援の記録 DVD とゲスト講演から東 北の現状とこれからの支援の在り方を考えるものです。 併せてパネル写真展と東北物産販売が行われました。 また今井学長から シンポジウムに当り 「建学の精神『再び 学んで他のために』 が活かされたボラン ティアを続けて戴き たい」とした話があ りました。 東日本大震災への対応と今後の復興 名取市社会福祉協議会常務理事 今野 三幸 氏 消防署長時代に被災、津波で庁舎崩壊、職員も死亡 復興支援センター長(市社協)として復興にあたる。 これまでと これから 名取市 閑上小学校長 三品 隆 女川町出島の第四小学校で被災、児童とも小学校を 移る。 2011.12 児童を引率、竹の台小学校と交流。 被災地の学校では、多くの子供たちの生活環境は未 だ元に戻れませんが、精一杯の生活を送っています。 支援の手は全国各地からありました。教育現場では、 支援に対する「受援」コーディネイトの 力が求められました。1年が過ぎて学校 の統廃合、被災した家庭の格差に、スピ ード感ある対応として向学館を造る、ど う運営するかの行動が必要でした。 外からみたカレッジのボランティア 神戸市社会福祉協議会広報交流部長 小池 裕 東日本大震災発生直後からボランティアバスを派遣、 ボランティア情報センターを中心に支援活動を展開 カレッジには、NPO社会還元センター・グループ 〈わ〉があって、被災地の視点に立った企画から受け 入れ先との調整、助成金、募金活動を活用した自主財 源の確保、被災地での交流活動、活動記録の作成・検 証等のすべてで自己完結したボランティア活動をされ ています。これからも神戸のボランティアリーダーと して、東北へ支援の輪を拡げて頂きたいと思っていま す。 東北支援第 4 次隊に同行して 健康福祉 18 期 グループ学習「わらい届け隊」 笑いの役割を社会に届けることを目指した学習グル ープです。東北支援隊と一緒に活動を希望。グループ 〈わ〉仙台豊齢学園との協働では、チンドン屋、マジ ックに子供たちの元気な笑顔を心からうれしくよかっ たと思っています。 名取市は旧自治会ごとのコミュニティを重要視して 復興にあたりました。今後の課題は被害の大きい下増 田地区が 27 年春の集団移転を決めたこと。 また閑上地 区が市の土地かさ上げ案と一部住民が希望する移転案 協議で区域再編することです。 阪神淡路大震災のボランティア体験 福祉コミュニティ 1 期 胤艸 武弘 氏 KSC 卒業後、スポーツクラブの世話役として活躍 震災直後にボランティアを希望、本学から紹介を 受けて、援助物資をカートンの山か ら品物ごとに、使えるものを仕分け した。又しあわせの村の温泉解放で は女性は入浴補助、男性は入場整理 などで様々な人々のお世話も行ない ました。 しあわせの村の震災活動 市民福祉振興協会企画広報係長 佃 孝司氏 阪神大震災当時から同協会員として支援活動を行 ない、東日本大震災でも支援チームを率いて活躍。 神戸の震災では、しあわせの村全体が救援基地とな り、温泉の解放・仮設住宅の建設など奔走しました。 東北の震災では、募金と応援メッセージを被災者に届 けることを行ないました。今後は現地の方々の要望を どう具体化するか協会として模索しているところです。 東北支援活動(1~4 次)で感じたこと 健康福祉 11 期 増金スミ子 氏 玉すだれ、三味線を通じ 38 年のボランティア活動 震災直後の宮城県は想像を絶する悲惨な状況でし た。ガレキの山にも出合いました。3 度 4 度目と訪れ る度、子供たちの笑顔に安堵しました。再会もありま した、子供たちと歌って踊って、私は第二の故郷と、 たくさんの仲間ができたことが本当にうれしいです。 東北支援を続けよう グループ〈わ〉理事長 堺 汎 〈わ〉は、東北の被災者支援に取り組んでいます。 支援チームと一緒に歌ったり、笑ったりした被災者の 方々や子供たちに復興の証として、いつか神戸の地を 訪れてほしいと思っています。 〈わ〉は震災支援で築い た絆を大切に、後輩たちにバトンを継いで、出来る限 り活動を継続したいと思っております。 「ふるさと」 「花は咲く」 を一緒に歌おう 神戸市消防音楽隊 神戸市消防局の震災での役割支援 活動が紹介されると共に音楽隊の勇 気づけ、元気づけが示されました。 (文:健福 20 期 石田定徳、園芸 20 期 嶋田輝男、 音文 20 期 西野雄治、生環 20 期 堀内 勝、美工 20 期 英加容男、 写真:生環 19 期 小林健二 ) 10 記念コンサート 「 和 太 鼓 松 村 組 」 20 周年協賛事業 ジ ョ イ ラ ッ ク デ イ 開校 20 周年記念コンサート「和太鼓松村組」は、 10 月 10 日 13 時から在校生、卒業生、市民で満席の カレッジホールで開催されました。 松村組代表の 松村公彦さんの 軽妙なお話と力 強い演奏に酔い しれ、最後の曲 「神戸発」の途 中からはステー ジの演奏に合わ せて会場内は大 きな手拍子の渦。 手拍子の渦はア ンコール曲が終 わるまで続きま した。 今年の 3 月に卒業された神澤のり子さん(音文 17 期)は、卒業演奏会は太鼓グループ。ご指導いただい た松村ご夫妻と政本さんへの感謝の念を胸に、演奏会 の感想を次のように話してくださいました。 「和太鼓の 響きに、マリンバやオカリナ、しの笛などの美しいメ ロディが融合し、会場の人達を魅了するすばらしいコ ンサートでした。松村先生は開校当初よりの音楽文化 専攻の講師。20 年が経った今、日本全国での知名度が 不動のものとなり、海外でも高い評価を受け忙しく幅 広く活動を展開されているにもかかわらず、カレッジ への熱い思いと精力的な指導は変わることはありませ ん。コンサート最後の曲「神戸発」は、神戸からの感 謝のメッセージを全国に届けるため作られた曲です。 昨年サンケイホールで初めて聴いたときは鳥肌が立ち ました。改めて、松村先生ご夫妻と政本憲一さんに昨 年一年間音文 17 期の太鼓グループでご指導いただい たことを誇らしく思い、胸が一杯になりました。 」 在校生の中島隆幸さん(音文 19 期)は「私も和太 鼓に興味があり、今回初めて鑑賞させてもらってその 迫力に圧倒されました。松村組の 6 人の演技者による 一糸乱れぬ演奏に感激しました。和太鼓(長胴太鼓、 平太鼓、締太鼓、桶太鼓)のみの演奏だろうと思って いましたが、マリンバ、オカリナ、笛のコラボレーシ ョンで、重厚な響きの和太鼓と軽やかなマリンバ等が 重なった音源に心地よい時間を過ごせました。曲目は 6 曲ありましたが、中でも「神戸発」が観客と一体と なり感動しました。3 年生になると、パーカッション か和太鼓のどちらかを選択して卒業演奏会で披露する 予定ですが、松村先生にご指導していただけることを 楽しみに今から足、腰、腕力を鍛えておかなければな らないと実感しました。 」 と早くも卒業演奏会を夢見て おられました。 (文・写真:生環 19 期 小林 健二) 11 秋のジョイラックデイは、開校 20 周年記念の協賛 事業として 10 月 10 日午前に開催されました。 グループ<わ>の「学習支援の集い」は中村徹さん 健さん親子のトーク&コンサート。救急ボランティア しあわせは「市民救命士講習」 。プチエコ(世話人食文 18 期庄野清和)は「うちエコ診断」と「地球温暖化」 等の講演会を実施。映画サークル KSC は「クライマ ーズ・ハイ」を、また国際 3 年のグループ学習フォル モサはドキュメンタリー 「不老騎士」 を上映しました。 ◆◆ 「学習支援の集い」に参加して ◆◆ 中村徹さん健さん父子の素敵なピアノ演奏に加え、 健さんのトークが素晴らしく胸をうちました。 徹さんは 1982 年ドイツで生まれましたが自閉症と 診断され、ドイツ語と日本語のバイリンガル生活は困 難と判断して 1990 年にご家族で帰国されました。自 閉症のため色々と苦労があったようですが、徹さんは 音楽に興味を示し音楽大学に入学してピアノ演奏と作 曲で活躍されています。父親が話をしているのを聞い ている徹さんの表情、時に父親に対しそれは違うなど と言ってみたり、ほほえましい感じがしました。最近 は自閉症など発達障害の理解もすすんできており、徹 さんの友人もたくさん自宅にあそびに来たようです。 しかし、本人は一人で遊んでいた、とか。2009 年 10 月には NHK 教育テレビ「きらっと生きる」で徹さん の日常がとりあげられました。副題は「ぼく、空気読 めないんです」 。 1台のピアノを二人で演奏するための 苦労話もおかしく、笑いあり、感動ありの 2 時間でし た。 (生環 20 期 中西 美和) ◆◆ 「市民救命士講習」に参加して ◆◆ 10 分前に会場到着。まだ余裕だなと思って受付を済 ませると、 「32 名全員揃いました」と大音声。ハナか ら赤面だ。今日の講師は、坂田インストラクター。前 半は、応急手当の重要性や救命士の法的保護など自身 の経験を交えて全く退屈させない名調子。 後半は実技。 傷病者発見から、AED 操作、救急車到着までのステ ップを各自実際にこなす。胸骨圧迫と人工呼吸は慣れ ていないので重労働。しかもダミーの人形が適切な圧 迫と呼吸動作を受けないと反応しないので厄介だ。 AED 到着後は作動ボタンを入れるだけで機械が実に しっかりした声で以後の手順をすべて指示してくれる。 「電気ショックを与えます。離れて!」などまるで上 司に叱られている感じがしてハッと避ける。 帰宅後、自慢げに女房に話した。 「私は 10 年以上前 から持っているわよ。今年もマラソン・ボランティア に出るから再受講する予定よ。実践できるかどうかが ポイントね。 」女房に習えばよかったんだ。充実した 1 日だったが、晩酌はイマイチ進まなかった。 (国際 20 期 岡下 勝彦) 20 周年協賛事業 「 動 物 シ ン ポ 」 神戸 市 社会福祉協議会理 事長 か ら 感謝 状 10 月 25 日、他コースの学生、卒業生、市民にも公 開の生活環境コース 3 学年合同授業、動物シンポ「動 物たちとのおつき合いを考える」がカレッジホールで 開催されました。この公開授業は今年で 4 回目、今回 は開校 20 周年記念の協賛事業として行われました。 ペットとのつき合いから野生動物との共存まで幅 広いテーマで6人の講師がお話しされました。 地球に暮らす動物は、環境と深く関わって生きてい ます。人間も動物の一種で、他の生き物を食べ自然に 支えられています。その支えになる生物多様性が失わ れつつあります。 次世代に豊かな自然資源を残すため、 野生動物のおかれている状況や、人間活動による動物 や自然環境への影響を見直す必要があります。 ペットは人の良き仲間であり、身近に愛情を注ぐ対 象であり、友人、知人と交流する鍵でもあります。正 しい躾を飼い主が行い、マナーを守り、絆を維持する ことが大切です。そして飼い主が終生動物を責任をも って育てる、そういう考え方と社会のシステムが必要 です。 動物を守るための法律も数多く施行されており、 飼っている動物が他人に加えた損害に対する賠償責任 は飼い主が負うという規定もあります。 動物愛護管理行政を担う自治体は、飼い主が飼育で きなくなった犬猫や、飼い主のわからない犬猫を引き 取る業務を行っています。人と動物が共に幸せに生き るために何ができるのか、もう少し大きな視点で考え る必要があると感じています。 野生動物は、 「食うか、食われるか」の関係の中で 生きてきました。しかしそのバランスが崩れ、シカや イノシシによる農林業被害が急激に増加しています。 兵庫県は野生動物の軋轢がトップクラスです。そのた めに人里の農業被害は深刻です。その背景にあるのが 化石燃料による燃料革命で、人は山に行かなくても生 活ができるようになって里山林が放棄されたからです。 里山と野生動物のバランスを保ち両者を保全していく ため、現在県下で 年間 3 万頭のシカ が捕殺されていま す。この命を無駄 にしないようシカ 肉を多くの人に食 べてもらいたいと 思います。 動物園の役割は、種の保存、教育、調査・研究、レ クリェーションの 4 つに集約されます。王子動物園で は小学生対象の勉強会のほか大人対象の動物教室も開 催されています。一度参加されては如何でしょうか。 ふれあいホールでは「動物写真展(10/21~31)」も 開催されました。 (生環 19 期 小林 よしみ) 12 地域交流グループ「葺の会」 国際 19 期 坂口 幸子 「葺の会」は神戸市中央区の地域交流グループとし て、山の手小学校他計 10 小学校区に住む KSC の学生 で組織している。 様々な活動の中でも、重点的に取り組んでいるのが 中央区社会福祉協議会・中央区ボランティアセンター が主催する中央区健康福祉フェア(ハートフルフェス タ・6 月)及び障がい者作品公募展(ハートでアート こうべ・9~11 月)への協力・支援である。ハートフ ルフェスタではメリケンパークを開催会場として、屋 台や会場での清掃・整理・会場案内などフェスティバ ルの運営支援を行っている。 一方、ハートでアートこう べでは兵庫県立美術館・中 央区役所を会場として、障 がい者の作品審査の手伝い、 会場作り、会場案内・整理 を支援している。平成 25 年度はこの2つの取り組み で延べ 19 名の会員が活動 に参加した。 また、もう一つの重点活 動として、神戸・市民交流会や神戸シニアボランティ アクラブの呼びかけで実施している「しみん・くりー ん・うおーく」があり、西は湊川公園から東は摩耶埠 頭・南はポーアイ医療センター前までの地域を「美し いまち神戸をめざして」をモットーに月 1 回歩きなが ら街路の清掃を行っている。第 133 回(9 月 1 日)は ハーバーハイウェイから東遊園地までを 2 時間かけて ウォークとクリーンを実施した。 平成 24 年度は計 9 回の実施で延べ 48 名が積極的に 参加した。 「葺の会」では中央区ボランティアセンターとの協 力でさらに「特別養護老人ホーム山手さくら苑」での 夏祭り、市立清風児童館での夏祭りの支援で、屋台で の販売や「ヨーヨーつり」などお店のお手伝いをして いる。 学校支援では校区 10 小学校のうち山の手小学校に 支援に入り、授業参観・オープン授業受付、校庭・隣 接公園前の道路の落ち葉清掃の支援を行った。 今回これらの幅広い奉仕活動が神戸市社会福祉協議 会に認められ、9 月 11 日神戸市社会福祉大会において 感謝状をいただく運びとなった。 今回の感謝状をいただいたことを契機にして、仲間 とともに先輩から受け継いだボランティア精神の歩み を止めることなく、一層地域への貢献に頑張りたいと 心新たにしている。 クラブだより <ヘルスツーリズム> 楽しく対局、楽しく懇親 健康旅游クラブ・新設 ~ 神戸市社会福祉協議会理事長から感謝状 ~ KSC 将棋クラブ 生環 19 期 村本 礼治 将棋を指すだけでなく、対局方法等常に工夫し緊張 感あふれるスリリングなクラブです。クラスを A、B, C 級に分け、月 2 回例会を行っています。第一例会(第 1 土曜日)は、リーグ戦と称し各クラス内での総当た りを行い、6 か月毎に集計し昇降 2~3 名のクラス入れ 替えを行っています。第二例会(第 3 土曜日)は、王 将戦と称し例会当日抽選で組分けをして、各組の中で 角落ち、飛車落ちなどハンディをつけて総当たり戦を 行います。こちらも、6 か月毎に集計し優績者に粗品 を授与しています。 夏休みには、恒例行事の将棋漬けの合宿(1 泊 2 日) を実施しています。毎年試合方法を工夫し、朝から夕 方まで真剣勝負です。夜は一転、楽しい懇親会(宴会) で盛り上がり、その後、腕自慢が集まり深夜までワイ ワイ、ガヤガヤの自由対局を楽しみます。 また、月 1 回将棋ボランティアを行っています。約 10 年前から 2 期生の先輩達によって始められました。 市立心身障害福祉センターにて、障がい者のサポート として将棋の相手をつとめています。車いすで来られ る方、家族同伴で来られる方などと将棋を通じて、会 話をとうして、リハビリを兼ねて楽しいひと時を過ご して頂ければ幸いに思い活動しています。 この度、この功労により 神戸市社会福祉大会にて社 会福祉協議会理事長から感 謝状をいただいたことを合 わせて報告いたします。 今回初めて、対外交流 親睦将棋大会の計画を進め ており、将棋の盛んな加古 川にある県立いなみ野学園 と予定しています。最初な ので 勝負にこだわらず (?) 親睦を主眼に置き継 続していければ良いなと思っています。交流相手を増 やしていき、より魅力的なクラブをめざしています。 現在、9 期生から 20 期生まで 37 名が在籍しており 先輩、後輩分け隔てなく和やかな雰囲気で将棋を満喫 しています。また、例会後は、三々五々新長田の街に 繰り出し感想戦や時事の話題等、居酒屋談義に花を咲 かせ懇親を深めています。 当クラブで腕を磨き、お孫さんと日本古来のゲーム で対決してみませんか。 脳の活性化間違いありません。 目標はシルバー将棋名人位 吉田利秋 (吉田さんは、生環 13 期、KSC 将棋クラブ所属) 13 健康旅游クラブ 食文 20 期 原 田 護 ニューツーリズム(新しい旅行形態)の一つ、ヘルス ツーリズムをテーマに「健康旅游クラブ」を設立し、 9 月1日からスタートしました。 ヘルスツーリズムとは、健康志向の旅行形態をいい ます。当クラブは、森林、水辺、温泉など、自然環境 にリラクゼーションを求め、先人たちの知恵が伝承さ れている健康食、郷土料理などの美食文化を探求し、 旅游を通じて会員相互の親睦と健康増進を図ります。 幸福とは、なに? それは、心身ともに健康でこそ ハッピー 幸福なのです。今は元気だからと過信せずに、病気予 防の観点で、ライフサイクルの中で健康自己管理に努 める。特に大切なのは「食」 。中国に薬食同源(日本の 造語では医食同源)という言葉があり、 薬と食とは根源 を同じくし、栄養バランスのとれた食物を摂取して病 気を予防(食養)し、治療(食療)するということ。いい かえれば「食は健康の源」 。食文化を専攻する身には、 心しなければならならないことです。 み け つ くに 第1回は 10 月 24 日~25 日に鯖街道を御食国・若狭 へ 1 泊 2 日美食探訪バスの旅。京都出町柳から鯖街道 を北へ、朽木宿で田舎仕立て健康食の午餐。水分峠を 越えては鯖を運ぶ中継地でもあった熊川宿を散策し、 レインボーライン梅丈岳から三方五湖を展望。宿泊は 水月湖畔の瀟洒な「水月花」で若狭の珍味を。 ~御食国へ鯖街道を行く~ 熊川宿にて 明けて朝食はモーニングクルーズでスローな癒し のひととき。 2 日目も食に関わる福井梅の里、瓜割名水、小浜の 箸の里、鯖街道資料館を訪ね、お水送りの鵜の瀬、 西の鯖街道(周山街道)を暦会館も見学し、楽しく好評 裡に終了。次回は日帰りで 12 月に丹後へ松葉がに、2 月に日生へ牡蠣、3 月は台湾美食探訪 4 日間を予定。 一緒に旅游を通じて、癒しと美食文化で健康増進を 図りましょう。クラブ員募集中です。 《カレッジ随想》 健康運動の基礎知識(Ⅳ) 野生のトラやゾウとの共存をさぐる保護活動 高知大学教育学部講師 常行 泰子 秋到来。日毎に過ごしやすい気 温になってきました。 ストレッチ、 有酸素運動、筋力トレーニングと 続いた「健康運動の基礎知識」コ ーナーも早4回目を迎えました。 健康を維持するためであれば、これら 3 つの運動だけ でも十分と言えるでしょう。今回はプラスαとして、 年齢と共に機能低下しやすい身体機能を維持・向上さ せる健康運動をいくつかご紹介します。 ■骨盤歩き:両足を伸ばして座り、仙骨(骨盤の中 央にある平らな部分)を床と垂直に立てます。おしり から背中に沿って壁にぴったりとくっつけるような姿 勢を保持し、骨盤を使って前後に歩きます。背中や肩 が丸くならないように意識すると骨盤周辺部位の筋肉 をしっかり使って動くことができ、深層部にあるイン ナーマッスルも刺激することが可能です。 骨盤や背骨、 大腿骨の連動性が高まり、腰痛の予防や改善に非常に 有効な動きです。 ■四足ポーズ:体幹のスタビライゼーション(安定 性)を高めるポーズです。初めはグラグラしますが、 継続すればほとんどの方は保持時間が延びる傾向にあ ります。四足になった後、右手は前、左足は後ろへ伸 ばしてください。この時、胴体部分を中心に手と足で 引っ張り合いっこするように意識することがポイント です。写真のようにフィットネス用の小さなボールを 手や膝の下に置くこと で難度が上がります。 慣れてこられたらチャ レンジするのも良いで しょう。体の軸がしっ かりしますので、姿勢 を改善されたい方にお すすめです。 ■ペアボール:写真のようにペアでボールをはさみ、 縦横無尽に移動します。リーダーを決めて動くことで ゲームのように楽しくトレーニングできるでしょう。 立った状態だけではなく、重心を下げたり、スピード を変えて動いてみてください。 体の反応も高まります。 運動は、あえて“日 常生活で使わない部 分”を動かしていただ くことも重要です。新 しい刺激が伝わること で、身体の反応も高ま り、若々しいココロと カラダを保つことができるでしょう。皆様の今後の健 康とお幸せを心よりお祈り申し上げます。 生活環境コース・サポーター 戸田 耿介 トラもゾウも、とてもシンボリックな動物だ。地上 最強と地上最大。しかし彼らはいま、絶滅の危機に瀕 している。特にトラは野生では、約 3200 頭まで減って しまった。私たち「認定 NPO 法人トラ・ゾウ保護基 金」は、地球上から野生のトラやゾウを絶滅させない ために「密猟防止」と「生息地破壊の抑止」を目的に、 15 年あまりインド・マレーシア・ロシアなどでの保護 活動を支援してきた。 具体的には、例えば 中央インドでトラの 保護区周辺の村に熱 効率の良い “かまど” を贈り、主婦たちに 使い方の講習を行っ ている。 インドの郡部では、まだ薪が燃料として大きなウエ イトを占めていて、いかに効率よく燃やして森林伐採 を少なくするかが生息地の保護につながる。さらに家 畜の糞を利用したバイオガス発生装置を試験中。 一方、 経済発展中のインドはインフラ整備も盛んになってお り、保護区を通過する幹線道路の拡幅(2 車線から 4 車線に)が計画されている。これに対しては地元の NPO を通して政府に働きかけ、その結果ルートの変 更あるいは動物たちの往来を妨げない高架橋案の検討 がなされつつある。 また効果的な保護対策を作るには、 トラの正確な生息数と餌になるシカなどの生息状況調 査が大切で、調査技術トレーニングを支援。ゾウに関 しては、人口増加から彼らの昔からの通り道に村や畑 を作ることで人との衝突が起き、お互いに不幸な結果 となる。この対策は電気柵の設置が効果を上げている が根本的には村や畑の移転で、そのための資金援助も 求められている。保護区は町や村に囲まれて島状に孤 立していることが多く、動物たちは保護区間での行き 来が出来ない。すると特定の個体や家族の間だけで交 配が進み、遺伝的な多様性が失われて弱い個体や繁殖 率の低下が生じる。これを防ぐには保護区の間を結ぶ 森林帯(緑の回廊)の確保が必要であるが、NPO レ ベルでは当面の対応は難しい。もう一つの柱、密猟防 止については、取り締まりをするレンジャーのトレー ニングと装備の支援を続けている。しかし密猟の根っ こは貧困問題であり(象牙やトラの骨・毛皮などは地 元民に数か月分の収入をもたらす) 、 トラやゾウと人間 が共存していく社会の仕組み(例えばエコツーリズム 的な活用など)を地元政府や NPO と連携しながら、 時間をかけて創っていくしか方法がないだろうと思っ ている。 なお、関心を持たれた方は、ホームページで 「トラ・ゾウ保護基金」を検索してください。 14 小久江次郎先生のジョイフルクッキング ラ ジュネス 代官山 エグゼクティブシェフ 小久江先生に基本的なフランス料理を教えて頂 きました。 ササーモンのサラダモ <材料> 4人前 ンのサラダ サーモン・・・・・・・・・4切(1 枚 70gから 80g) クールブイヨン・・・・・ (※下記に記載) じゃがいも ・・・・・・・・1 ヶ(角切り塩ゆで) インゲン豆・・・・12 本(色よく塩茹で 2cm切り) トマト・・・・・・・・・・ 1 ヶ(湯むき小角切り) グリーンアスパラガス ・・・4 本 <作り方> (皮をむき塩ゆで適当に切る) ・サーモンはクールブイヨン(※左側参照)で盛り ベビーリーフ・・・・・・・・一人 5 枚 付ける時にさっと茹でる。 ディル(アネット)・・・・・2 枚(みじん切り) シエリーヴネガー・・・・・大匙 1 ・ドレッシングを作る。 (白ワインビネガー・酢でも良い) (ボールに塩少々、ヴィネガー大匙1、オリーブオ フレンチマスタード・・・・小匙 1 イル大匙3、胡椒を合わせておく。 ) (ディジョン) オリーブオイル・・・・・・大匙 3~5 ・ディルマヨネーズを作る。(※左側参照) マヨネーズ・・・・・・・・大匙 1 マヨネーズにレモンジュース、ディルを合わせる。 マスタード・・・・・・・・大匙 1 塩、胡椒 ※ ・野菜を茹でた時にドレッシングで合わせる。 ディルマヨネーズの作り方 ・お皿にサーモン、野菜を盛り付け、サーモンにデ ボールに ディル(みじん切り)、レモン汁少々、 ィルマヨネーズを添える。ベビーリーフ(塩、オ マスタード大匙 1、マヨネーズ大匙 1 胡椒少々 リーブオイルで混ぜておく)を散らす。 を合わせる。 クールブイヨンとは ※ クールブイヨンの作り方 短時間で煮る液体。フランス料理の基本の ・鍋に水1リットルを入れ、玉葱(0.5cmスライス) ブイヨン。 あっさり味です。 人参(0.5cm輪切)各 40g、セロリ 20g、 白ワイン 20cc、塩大匙 1、胡椒 5 粒を強火で煮る。 大変おいしく頂きました ・煮えたら弱火で 10 分 ・スライスレモン 4 枚を加える (文・写真 食文 20 期 五島 敬子) 15 シルバーの知っ得情報 グループ〈わ〉だより 神戸市環境奨励賞を受賞 赤ちゃんと「ベィビーサイン」で話そう 美工 20 期 環境保全に貢献のあった団体を顕彰する「神戸市環 境奨励賞」の表彰式が 10 月 16 日、神戸市産業振興セ ンターで行われ、グループ<わ>から、次の 3 団体が 表彰されました。 ● ケナフの会(代表:前田 浩三 生 14) 会結成から営々と環境保護・啓発活動を行ってきた ことが認められた。 ● 里山グループ(代表:足立 進 園 15) カレッジに隣接し、長年放置された人工 2 次林を整 備再生した成果が認められた。 ● 銀の匙(代表:辻 郁子 食 5) 人々の心身の健康に必要な食の環境つくりを継続し て行ってきたことが認められた。 英加 容男 Baby Sign Language をご存知でしょうか? アメ リカ映画で時折見かける赤ちゃん手話のことですが、 ある程度成長した子供も使っていますね。 ベィビーサインは、赤ちゃんのしぐさが特定のもの や状況を表わしていて、そのしぐさに意味があること に気づくことから始まり、それを理解した時に、コミ ュニケーションが広がるとの考えに基づいています。 日本では 10 年位なりますが、ジイバァ(爺婆)が、 子育てママを応援すべく、ベィビーサインは知ってお くべき情報だと思ってご紹介します。 赤ちゃんがお母さん に教えたくて自分で作り 出すサインもありますが、 一般的には赤ちゃんが6 カ月位から平穏でいろん なものに興味を持ちはじ める頃からが、 「サイン」と「もの」と「ことば」の関 係が認識できるのです。また赤ちゃんが目や耳でサイ ンを認識出来たとしても、手や指が思いどおりになる には、体の発育を待たねばなりません。それまでは赤 ちゃんにたくさんのお話をして楽しむようにいたしま しょう。 神戸市長を囲んでの記念撮影 神戸市社会福祉協議会感謝状を受ける 市の社会福祉関係者が一同に会する神戸市社会福祉 大会が 9 月 11 日、神戸文化ホールで開催され、次の 5 団体が感謝状を授与されました。 ▽ 神戸市長感謝状 ● グループ<わ>西区会(代表:水野敏男 国 14) 会員の高齢者への福祉・奉仕活動を続けた功績が認 められた。 ▽ 社会福祉協議会理事長感謝状 ● グループ<わ> 垂水(代表:福原克巳・福 1) 就学前障がい児に対する散歩ボランティア、この活 動が卒業生にも根付きさらに拡がりつつあることが認 められた。 ● シルバーカレッジ垂水会(代表:板野武一・生 16) 地域に根付いた、長年の地道な活動が地元や施設の 人々に感謝された賜である。 ● KSC 将棋クラブ(カレッジ関連グループ:代表; 村本礼治・生 19) 心身障害者のリハビリの一環として将棋相手のボラ ンティアを行った成果が認められた。 ● 兵庫虹の会(同上グループ:代表;宮城智子・音 2) 老健施設や区のボランティアセンターからの依頼を 受けて、編み物の稽古を通じた活動が認められた。 16 『ベィビーサイン』の事例 0歳~6か月;生まれた時から語りかけましょう いい子、かわいい、だっこ、ねんね、おしゃべり、 すごいね、上手、楽しい 7か月~1歳;赤ちゃんの成長にあわせて 食事(ミルク、食べる、飲む、もっと、おいしい、 終わり(もうない) ) 、禁止サイン(だめ(しないで) 、 やめなさい、もの(おしゃぶり、ストロー) 、安心 (好き、オムツ、来て) 、動物(イヌ、ネコ、 ) 1歳~1歳6カ月;身近なことから覚えましょう 温度の違い(熱い、あたたかい、冷たい、寒い)、 好きなもの 1(バナナ、りんご、みかん) 、好きなも の 2(ウマ、魚、ウサギ、本、車、電車) 、痛い(痛 い場所) 、身の回り品(靴、靴下、帽子、服、手袋) 、 社会性(ありがとう、やさしく、待って) 1歳6カ月~2歳;いろんなモノを教えてあげましょ う。また社会性を見すえたことも必要です。(お願 い、手伝って、お片付け、静かに、歌う、聞く、見 る、汚い、等) 2歳以上;人間関係のルールを覚えることになります。 ※本稿は、日本文芸社刊 ロング朋子氏著作品「ベィビ ーサインで赤ちゃんと話そう」を参考にしました。 自 由 投 稿 シルバーカレッジ学園生活と5つのK 歴史と神秘の国、壱岐・対馬探訪 健福 20 期 相馬 範久 あるツアーで長崎県の壱岐・対馬に初めて旅(2 泊 3 日)をした。博多港からフェリーで約 2 時間余り乗 船し、壱岐市に上陸した。先ず、東洋一の砲台跡を見 学した。 韓国や中国、 台湾などとも近接しているため、 隣国からの攻撃に備えた堅固で大がかりな造りであっ た。 次の一支国博物館では、渡来人との物々交換や文化、 技術面で様々な支援を受けた様子が分かり、隣国との つながりの強さが理解できた。日本各地で渡来人の活 躍の足跡はあるが、日本が今日のように様々な面で発 展してきた歴史を渡来人の面から学ぶことは大事であ る。左京鼻では岩石に突き上げる波しぶきと美しい平 原からの眺めが調和した姿が忘れられない。 対馬市では烏帽子岳展望台(リアス式海岸・浅茅湾) からの眺望、特に四方八方が太古からの自然そのまま の美であり、それを見渡すことができ感慨もひとしお であった。対馬藩の御用船を係留したお船江跡は 10 万石を維持するための知恵で、見事な原型を留め、近 代史上貴重な遺構である。 日本三大墓所の一つである万松院では朝鮮通信使 と交渉した対馬守護の見識を学んだ。対馬は江戸から 遠方なため 将軍が通信 使と相対す ることは叶 わない。 そこで、 徳川歴代将 軍のお位牌 (12 体)を 安置し交渉 での格式を 高めたこと は深い知恵 であると思 わされた。 そして、厳 原の港町に免税店があることを知り、隣国とのつなが りで生活が成り立っていることを初めて知った。対馬 の産業は主に漁業と観光であるが、燃料費の高騰のた め漁業は厳しい状況にある。そのため、韓国(観光客 の約8割を占める)と良好な関係を維持し続けていき たいとの思いが痛切に伝わってきた。なお、フェリー での昼食のうに丼ぶりの味は格別だった。目から鱗と いう感じで新しい世界に触れた思い出の深い旅であっ た。 17 生環 20 期 浅野 一義 10 月生まれの私は、後期高齢者の仲間入りをして 1 年が過ぎた。 75 歳になって何かチャレンジするものはないだろ うかと思いついたのが六甲全山縦走大会の参加であっ た。昨年 12 月に 9 回目の全縦走で今回も 56 キロメー トルを完走できたが、11 時間 15 分を要し、平成 12 年の前回タイムより 17 分長くかかった。 昨年の完走記念楯 メディアはとかく 75 歳以上の人はとりわけ医療 と介護の必要性が増すと報じるが、当面はどちらの 世話にもなるまいと誓っている。 以前から神戸市の“あじさい市民講座”や“高齢 者生涯学習”に関心があり、区民センターで開講の 語学講座に 5 年間受講したり、神戸文化ホールの神 戸老眼大学に 2 年間通って、高齢になってから学ぶ 喜びと楽しさを体験した。 4 月に神戸シルバーカレッジに入学して学園生活 が始まった。ひと廻りほど年齢差のある皆さんと一 緒に机を並べての学びは、表情は明るく、眼は輝い て話す言葉が弾んでいる。今までと違った空気の中 でつい自分の年齢を忘れさせてくれる。 5 月の生活環境コース 20 期生の歓迎交流会は気 持ちの入ったもてなしに感銘を受けた。 入学からの現在までの充実した学園生活には、5 つのKが不可欠ではないだろうか。何といっても第一 は「健康」でなければならない。学習プログラムには 「関心」を持つことが大切であり、学ぼうとする「向 学」の気持ちと、クラブ活動、ボランティアグループ 活動に参加して「協調」する姿勢が必要である。多少 の「経済」が伴うこともある。 さらに「感謝」 「感動」 「活動」 「好奇」の 4 つのK を加えてこれからの学園生活をおくりたい。 食 べ る 夢 見 き あ あ ダ イ エ ト ビ フ テ キ と ト ン カ ツ エ ク レ ア か つ 丼 を 苦 節 を 耐 え し 証 と 想 う 澤 田 内 町 善 雄 敏 庸 齢 経 て 髪 薄 白 く な り に け り 屋 台 め ぐ り で 今 宵 も 更 け る 盆 踊 り 子 供 の は し ぎ 下 駄 の 音 上 田 み よ 子 笑 い の 渦 が 病 を 癒 せ り 元 町 の ラ フ タ ヨ ガ に 巡 り 逢 い 広 瀬 木 瀬 實 嬉 し く て 淋 し い 医 者 が 皆 若 い 森 ひ と み 夏 の 髪 留 め も う 似 合 わ な い 音 叉 の ラ 澄 み 渡 り ゆ く 今 朝 の 空 中 秋 の 月 じ と 見 上 ぐ る 山 本 み さ よ 彼 の 人 の 髪 と く 仕 草 愛 お し く 岡 松 照 雄 清 和 剛 こ れ か ら は 近 く の 医 者 に 身 を ゆ だ ね 何 わ か る 医 者 に お い ら の 本 調 子 医 者 嫌 い そ れ も 一 つ の 健 康 法 板 谷 中 垣 小 林 原 山 下 純 子 敦 子 峯 夫 秋 の 水 墓 前 に 捧 げ 礼 を い い 山 下 喜 代 子 平 長 野 田 谷 見 川 山 治 夕 代 紀 剛 子 鈴 虫 の 雨 戸 を 通 る 澄 ん だ 声 露 草 や 露 を ま と い て 瑠 璃 を 増 す 笹 舟 を 追 い か け 追 い 越 す 秋 の 水 南 永 中 保 野 田 早 易 知 智 弘 己 子 三 郎 邦 雄 鈴 虫 の 寺 に 写 経 の 墨 に ほ ふ 生 き 様 は 人 其 々 に 露 草 も 出 立 の わ が 胸 を 打 ち て 泣 き じ パ き リ み 祭 の 歩 乱 く れ 妻 た 嬉 髪 し は そ ン や う ゼ わ リ ら ゼ か 庄 野 医 者 い ら ず 言 わ ぬ ば か り の サ プ リ メ ン ト つ ゆ 草 に そ 黒 髪 に 白 い 服 着 て シ 松 井 お 医 者 さ ん 仲 良 く す る の も 生 き る 知 恵 露 草 に 染 ま り た る 指 ス マ ホ オ ン と 鼻 寄 せ 愛 犬 も 琵 琶 湖 路 の 傍 ら 秋 の 水 寄 す る 歩 い て ご ら ん と 私 を 誘 う 中 川 佐 代 子 範 義 不 況 で も 不 景 気 知 ら ず 開 業 医 秋 陽 が 今 朝 も 一 刷 毛 村 を 染 め く る 新 妻 と な り 落 ち 着 き て 見 ゆ 有 元 久 仁 子 お 医 者 さ ん パ ソ コ ン 見 ず に 患 者 診 て 酒 を 断 ち 医 者 の は し ご に 乗 り 換 え る 看 護 師 に 家 族 に は な い 優 し さ が 予 約 な し 半 日 待 与 茂 田 永 綱 藤 本 哲 明 攝 雄 正 露 草 や 砧 青 磁 の 火 の 証 し 露 草 は 朝 の 子 犬 に 蹴 散 ら さ れ 訪 問 着 友 の 挙 式 に 着 た 娘 錦 鯉 う ろ こ 輝 き 秋 水 池 畦 道 の 露 草 咲 き 初 む 二 つ 三 つ 穴 ぼ こ だ ら け そ れ も 味 わ い 杭 州 の 太 湖 石 と は 奇 妙 な り 短 お 題 髪 又 は 自 由 石 進 通 名 医 で も 恋 の 病 い は な お せ な い 腕 よ り も メ デ 加 藤 北 清 川 水 東 真 澄 修 勇 夫 て 医 者 5 分 鈴 虫 や 眠 れ ぬ 夜 の 相 聞 歌 文 芸 サ ロ ン 歌 医 者 よ り も 孫 の 笑 顔 で 元 気 だ し 鈴 虫 を 聞 い て 夜 道 の 足 軽 し 研 ぎ 上 げ し 刺 身 包 丁 秋 の 水 川 柳 っ 兼 川 題 柳 ア で 稼 ぐ 医 者 が 増 え 川 医 者 川 柳 九 柳 月 句 川 会 柳 恭 士 露 草 の 摘 む 手 染 め た る 藍 の 色 病 む 妹 の 薬 嵩 張 る 露 の 径 俳 句 句 句 会 俳 九 月 句 俳 は 土 田 潮 後 蔵 柏 小 大 江 今 秋 井 中 江 藤 本 原 栗 山 藤 井 山 禮 和 敏 義 る 憲 恭 吉 隆 義 弘 子 恵 弘 之 り 治 子 春 郎 和 之 18 句 俳 句 《事務局だより》 ☆オープンキャンパスのお知らせ 来年度に入学を希望される方を対象にオープンキャ ンパスを開催します。 皆さんのお知り合いの方やご 家族でカレッジに興味や関心のある方に、ぜひご案内 ください。30 分程度の概要説明の後、学内や授業を見 学して頂きます(*申し込みは不要です) 。 ◇日時:平成 25 年 12 月 5 日(木) ・6 日(金) 各日(午前)10:30~、 (午後)13:00~ ◇場所:神戸市シルバーカレッジ内 〈授業の予定〉 開 催 日 見学できる授業 12 月 5 日(木) 生活環境、美術・工芸、音楽文 化、食文化(午前のみ) 12 月 6 日(金) 健康福祉、国際交流・協力、生 活環境、美術・工芸、園芸 お知らせコーナー 第 32 回 KSC 絵画・陶芸合同作品展 神戸市シルバーカレッジで絵画・陶芸を楽しむ学生 たちの合同作品展です。油彩画・水彩画・陶器等の作品 を一堂に展示していますので皆様のご来場を心よりお 待ちしています。 【開催日】 平成25年12月3日(火)~ 12月8日(日) 【開催時間】10:00~17:00 (12 月 3 日は 13:00 から、8 日は 12:00 まで) 【会場】 神戸クリスタルタワー2 階 県民ギャラリー 【お問い合わせ先】 ① 絵画ボランティアクラブ 代表 樋口 幸男 991-2521 ② 陶芸ボランティアクラブ 代表 表 英器 592-2075 《 編集後記 》 今年は台風の当たり年で、 観測史上最多と聞きます。 そんな悪天候にも関わらず、絶好の秋晴れの下に学園 祭がおこなわれたことは、建学精神の努力のたまもの と思います。 また今年は再び東京オリンピック招致が決まり、 「お・も・て・な・し」が流行りました。海外からの お客様に高齢化社会の日本に好景気をもたらせて頂き たいと願うばかりです。 (健福 19 期 中部 周二) 19 < 新 着 図 書 > ◆ 『図書館戦争』 有川 浩 著 メディアワークス 『図書館戦争』は、公序良俗を乱し人権を侵害する 表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が成 立・施行された架空の現代日本を舞台に、不当な検閲 から「本」を守ろうとする図書隊員たちの戦いと日常 を描いたエンターテインメント小説。 ◆ 『ひょうご花めぐり』 神戸新聞総合出版センター 兵庫県内で名所と呼ばれるスポットから、知る人ぞ 知る穴場まで、56 種・約 140 カ所を紹介するガイド ブック。一年中、旬の花に出会える植物園も収録。花 盛りの姿を撮った写真も楽しめる一冊。 ◆ 『新・地球環境論』 和田 武 著 創元社 地球温暖化+オゾンホール+酸性雨+ダイオキシン+ 放射能汚染+海洋汚染+熱帯雨林破壊など...私たちに 問われている環境問題の本質と現状を明らかにし、危 機克服の道を探る。 ◆ 『アメリカから学ぶ困難な課題をもつ子どもの 里親養育』 公益法人 家庭養護促進協会 愛の手運動 50 周年企画に、アメリカのニューヨー クの民間児童福祉機関 NAC(New Alternatives for Children)で里親・養子縁組ソーシャルワーカー・ス ーパーバイザーとして活動されてこられた尾崎京子 氏を神戸に招き、3 日間にわたり講演会やシンポジウ ムを開催。また、アメリカの里親家庭の民間の治療支 援機関の調査に行かれた桐野由美子さん(京都ノート ルダム女子大学教授)には分科会での最新情報など、 この報告書は、当日提示されたスライド資料や図、写 真を掲載しながら、尾崎氏、桐野氏の講演、分科会の 内容をわかりやすく要約。 ◆ 『民族紛争』 月村 太郎 著 岩波書店 続発する世界各地の民族紛争。どのように発生、激 化し、そして終結へと向かうのか。クロアチアとボス ニア、コソヴォ、ルワンダ、スリランカなど 6 つの 紛争の経緯を詳しく紹介、軍事介入やジェノサイドの 実態などについて考察。さらに民族紛争に関する研究 の論点を整理し、紛争予防や平和構築の可能性を検討 している。 ◆ 『塩月弥栄子 95 歳思いのままに生きなさい』 塩月弥栄子 著 小学館 波瀾(はらん)万丈の半生を振り返るとともに、 次代を担う若者たちや、日本社会へのメッセージをつ づった内容である。
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