サイズ: 3MB - 神戸市シルバーカレッジ

176
2016 年 1 月
「雪を被ったシルバーカレッジ」美工 20 期 田中 正南
● 特 集Ⅰ グループ学習発表会(その1)~食文・健福・国際~ ····················· P 2
● 特 集Ⅱ 読者の広場(新春拡大版)~川柳・人物紹介・エンジョイシルバーライフ~······· P 11
● 教室だより ····················································· P16
● ジョイフルクッキング··························P21
● サークルだより··············································· P18
● 文芸サロン··········································P22
● グループ〈わ〉だより······································ P20
● 新着図書、事務局だより ······················P23
● 健康について考えてみましょう························· P21
● フォト・ニュース································P24
編集・発行
神戸市シルバーカレッジ
〒651-1102 神戸市北区山田町しあわせの村内
ホームページ http://www.ksc-inet.jp/
情報誌編集委員会
Tel.078-743-8100 Fax.078-743-8103
e-mail : [email protected]
特集Ⅰ
平成 27 年度 グループ学習発表会 (その1)
~ 食文・健福・国際 ~
平成 27 年度のグループ学習発表会がいよいよ始まりました。12 月 7 日の食文化専攻(4 グループ)を
皮切りに、次いで 10 日に健康福祉コース(8 グループ)
、14 日に国際交流・協力コース(10 グループ)
の発表会が相次いで開催されました。各グループから寄せられた学習の取り組み、成果・反省点、苦労
話等をご紹介します。なお、他コース・専攻の発表会については 3 月号に掲載いたします。
◇食文化専攻◇
<発表を聞いて>
食文化 20 期生の皆様、グループ学習発表会ご苦労様でした。第 1 班「淡路島を食べつくそう」第 2 班
「兵庫五国の馳走」第 3 班「身近な食材による薬膳」第 4 班「玉ねぎを使ったバランスの取れた料理」
(食文 22 期 大塚 英昭)
それぞれに工夫のこらされたレシピに感動しました。
淡路島を食べつくそう
のカレー、淡路産の穴子に松茸(産地は?)を用い
たお吸い物。他にも真鯛、わかめ、びわ、牛乳も淡
みんなで “笑(ワ)”
路産を使用しました。材料にこだわった分、美味し
第 1 班 山形 史郎
い料理が出来上がっ
私たち 1 班 10 名の学習テーマは、
『淡路島を食べ
たと全員自画自賛し
つくそう』に決定。グループ学習も完了し、全員ホ
ています。卒業まで
ット一息ついたところです。学習とは名ばかり、全
残り少ない日数です
員学ぶより食べることが大好きで、試食会や試作料
が、心残りは淡路の
理が少々高価でも、美味しいものを食べて良い材料
三年トラフグと淡路
を使おうとこだわりを貫きました。
ビーフ。これだけは
淡路島の食材にこだわった
ひと手間かけた料理
試食会は 5 回行き、ランチながらディナーに近い
食べておきたいと、
ものもあり財布に少し響きました。試作料理は 8 回
1 班全員思っていま
作り、出来るだけ「淡路産」の食材を求めました。
す。それまでグループ名の「みんなで“笑(ワ)
”
」
1m 以上の淡路産鱧を使った鱧ソーメン、淡路牛
の心を持ち続けるのが目標です。
2
兵庫五国の馳走
身近な食材による薬膳
したつづみ
笑顔の食薬
第 2 班 原田 護
第 3 班 関根 英樹
兵庫県は全国的に見て特異な例で、寒冷な但馬か
「カレーは見栄えせえへんかった」
「一つに色よく
ら丹波、摂津、播磨、温暖な淡路まで五つの国があ
もった方が見栄えする」
「本当に健康に気をつけた料
る。 北は日本海、南は瀬戸内海、太平洋に臨み、変
理だったのに」
「発表会は良かったと思ったのに、別
化に富んだ地理(地勢、気象、地味)は、まるで日
の日だと目の前の試食だけかな」
「でもようやった」
本列島の縮図。それだけに多くの秀でた食材を選り
・・・10 日の打ち上げ会での意見。
3 年になり、抽選により配置された 3 班。私は自
すぐることから、テーマを「兵庫五国の馳走」とす
る。
分なりに適当にやれば良いと思っていた。グループ
薬食同源。栄養バランスのとれた食が病気を
学習が始まってテ
予防(食養)し、治療(食療)するという考え方か
ーマの選定をどう
ら、
コンセプトは
「シニアの身体にやさしい健康食」
。
しようとの会議で
校外学習は、精進や郷土料理(地産)を食し、地産
「健康に気をつけ
品店巡り、食材現地調達、介護食聴講、醤油工場や
た食事」をメイン
素麺の里へ。
テーマにしよう→
試作料理は、五国それ
やっとできた
「兵庫五国の馳走」
hyougo
「薬膳」→「身近
冬野菜の薬膳カレー他
ぞれの食材を生かしたも
な食材による薬膳」になり、校外学習による経験、
の 、精進風擬き、ヘルシ
自分達のレシピによる料理実習をした。
「塩加減が多
ー食など創意を込めチャ
すぎる」
「味がうすすぎる」
「酢の量が少し足りなか
レンジ 。具材大小、 切
った」等々の反省があったが、概ね美味しかった。
り、刻み、 色、調味、盛
成功を重ねる度にのめり込んでいった。選にもれた
付など、得手不得手はあ
のは残念だったが、グループの皆が一つのテーマの
れども試行錯誤をくり
下に共通の経験を積み、考え、準備・行動した事に
返しながら各自が奮戦。
より「和」が出来て、楽しいグループになったのが
結果、自画自賛ながら、 最大の成果であった。教えて頂いた白井先生と事務
全員納得の健美食作品が仕上ることとなる。
局の大西さん、色々お世話になり感謝しています。
玉ねぎを使ったバランスの取れた料理
を味わいました。特にJA淡路島では玉ねぎのルー
204 ワイガヤチーム
ツや品質改良など独自の取り組みを伺い、産地なら
第 4 班 上田 富美子
ではの料理には意表を突かれ、玉ねぎの応用の広さ
私達のチームは 10 人で構成し、調理・会合・フ
に感銘しました。工場見学では先方と予定が合わず
ィールドワークをワイワイガヤガヤと楽しく行い、
キッコーマン工場の
8 か月余りの学習を終えました。テーマは特定の食
みとなり残念でした。
材に集点を当て勉強しようと話し合い、どんな料理
全員「玉ねぎって奥
にも使え、身体にも良い、滋養効果のある玉ねぎを
が深い」と感銘し、
選びました。試作料理では皆のレシピの意見が合わ
これから食材にもっ
ず集約に苦労した時もありましたが、回数を重ねる
と玉ねぎを取り入れ
玉ねぎたっぷりで
度に何事も言い合える仲間になれました。
存在感ある料理
フィールドワークでは勉強をしながら料理を楽し
たいと意を強くしま
した。
み、
また、
メンバー間の結束を高かめるため和食、洋
(編集: 食文 22 期 安茂 繁子・大塚 英昭)
食、中華食と食べ歩き、野菜本来の甘さと美味しさ
3
◇健康福祉コース◇
<発表を聞いて>
12 月 10 日健康福祉コースの発表会が行われました。カレッジ勉学の集大成である「グループ学習」の
発表を聞き、いずれのグループも研究の成果が随所に見られ、さすがだなと思いました。
「テーマ」は健康寿命・認知症・地域活動・介護・終活とまさに我々が今、
知りたい「健康福祉問題」の全てがここに集約された感がありました。発表
方法もわかりやすく見せることに苦心されており、メンバーの説明も堂々と
して、チームとしてまとまって長時間かけ練り上げたという自信も見えまし
た。特に、終活を取り上げたグループの構成は際立っていました。また、
今回の発表が終わりでなく、この成果を更にフォローして今後の研究を続け
るというグループも多く、仲間の絆の強さがうかがえました。
後輩の私たちが、これらの発表を超えるようなものを、作り上げるには余程頑張らなければと気持ちを
引き締めた次第です。
(健福 22 期 首藤 和典・南 謙二)
神戸はプラチナ世代(高齢者)に
とって住みたい街か?
プラチナ・フォー
認知症を知り、目指そういきいきライフ
レッツ Go オレンジメイツ
北野 久子
柿内 昌治
メンバーの1人が認知症介護の現実に、
家族の負
グループ立ち上げの
担や心の葛藤などで大変な思いをされました。深
プレゼンテーションに
い認識をもち理解をしていれば、より良い対応が
参加しようと思ってい
出来たのではないだろうか!というプレゼンの内
たので、2 年の夏ごろ
容に感動し、認知症について学ぶことになりまし
からテーマとする「健
た。勉強してMCI(認知症予備群)という言葉
康寿命」に関する資料
集めを開始しました。
を知り、治らない病気だと思っていたのがこの時
塚口先生を囲んで
点で早期発見すれば良くなる可能性があることに
健康寿命といえば誰もが知っている日野原重明さ
驚きました。
んの著書を中心に読み漁ってみました。参考になる
私たちは、研修会・勉強会などで 32 回ものフィ
資料も多く、コピーしてため込んでいました。
ールドワークに出かけました。中でも大府市の国
12 月の 19 期生グループ発表を楽しんで聞きに行
立長寿医療研究セ
きました。健康寿命のテーマが多く、後日、生活環
ンターへ訪問した
境の発表会にも参加してみましたが、ここでも健康
日の出来事です。
寿命がテーマとなっており、余りにも多すぎるため
お昼に新幹線の中
テーマの変更を考えることにしました。
で焼身自殺があり
芸能人収入ランキングからヒントを得てパソコン
帰りの名古屋駅は
神港園でいやし犬と一緒に
を開き、「全国住みたい街ランキング」で横浜市が
大変な混雑でした。
1 位、
神戸市が 7 位となっていることが目にとまり、
私達 12 名はなんとか新幹線に乗り込みましたが、
プラチナ (高齢者)世代から見た場合はどうかをテ
新大阪の到着が 3 時間も遅くなりとんだハプニン
ーマとして発表することになりました。テーマが決
グに遭遇したものです。14 名の大所帯で始まった
まった後はメンバーにも恵まれ楽しく活動し、それ
グループ学習ですが、時には意見があわない時も
なりの良い発表が出来たと喜んでいます。
ありましたが、そこはチームワークで素晴らしい
結束ができたのも成果の一つと思っています。
4
健康寿命延伸に挑戦!
~正しいウォーキングで“古戦場”
名所旧跡を楽しく巡る~
地域包括ケアシステムとは何か?
地域で我々は何が出来るか?
地域「場ちから」エイト 清瀬 久子・池田 道子
歴史探訪隊
2025 年問題の解決に向けて、地域で何をすればよ
多田 進
私達は平均年齢 71 歳の男性 5 名 女性 2 名のグ
いかを学習のテーマにしました。高齢者だけに目を
ループです。目標は平均寿命迄健康寿命を延ばす
向けるのではなく、地域を構成しているあらゆる人
事としました。学習は原則全員参加が最大の目的
に目を向けることの必要性に気付き、地域づくりに
でお互いの個性、人格を尊重しながら楽しく学習
焦点を当て
する事を心がけました。
ました。グ
1.フィールド学習は真夏に7回実施。
ループの目
今考えれば“病気、怪我もなくよく完走出来た
標を、楽し
と思います。これは多分慰労と懇親を兼ねた生ビ
く・仲良く
ールでの乾杯が疲労を忘れさせた事ではないかと。
・平等に・
その時は皆笑顔一杯でした。
費用を掛け
2. 圓教寺にて(9月5日~6日)
ず・パフォ
1 泊 2 日の宿坊体験研修は厳
ーマンスは
しい行でありましたが今まで
しない・プ
の人生、これからの人生を考
ロセスを大切にする事にしました。フィールドワー
えるには良い時間を与えても
ク先やボランティアでの貴重な経験で、一歩一歩前
らったと思います。時間を作
に進んでいることを実感する毎日でした。
りリピーターとして再度体験
第1回箕谷子ども夏祭りにて
「まず地域を知り、参加、自分の出来る事をしよ
したいものと感じました。
う。
」新しい体験をして、地域を支える人材に成長し
圓教寺摩尼殿前
以上長かった様で、短かったと思う7か月間で
たいものです。
あり、発表、報告書も完了した現在、安堵とやり
メンバー全員が卒業後の目標が出来、有意義な学習
遂げた充実感とグループの絆を結びつけたと思い
成果が得られました。
学習を終えました。
地域の輪、学んで介護を生き生きと
~つどい場の果たすべき役割について~
多様な形態を取っていますが、地域にしっかりと根
をおろしその役割を果たしていることを学びました。
まじくる 林 和幸
きっかけは、1年生の「つどい場さくらちゃん」
代表の丸尾多重子さんの授業でした。メンバーの今
村が丸尾先生の考えに共感し、自宅マンション内に
神戸市で初めて「つどい場」を開きました。
私たち5人は、老後を元気に暮らしていくことも
大事ですが、もし病気になったらどうすればいいの
つどい場さくらちゃん訪問
かも同じように重要であると考え、高齢者の多くが
自宅での介護を望んでいることを鑑み、在宅医療・
在宅ケアを勉強していく中で、介護者の憩いの場と
介護にスポットをあて、その支えとしての「つどい
しての「つどい場」の役割を再認識しました。私た
場」の役割について学習してきました。
ちは「つどい場」の有用性を発信し、広げていくこ
まず「つどい場さくらちゃん」を初め、各地区で
を果たしていきたいと考えています。
開いている「つどい場」を訪問し、開設者の思いで
5
健康寿命を延ばし、 老後を豊かにする準備
アクティブエイジング
ウォーキングを楽しみながら
健康寿命を延ばそう
角村 修治
歩きメデス隊
福留 孝充
グループ学習のお陰で、最大の関心事である、卒
健康寿命を延ばすためには、
食生活を充実させる、
業後の暮らし方を冷静に考えたり、語り合う貴重な
体を動かす楽しみを見つける、
睡眠をたっぷりとる、
体験をしました。その結果、不健康期間を短縮する
若い世代との交流が必要といわれています。
目標・方策が定まり、卒業後の道しるべと成るガイ
ドラインを作成しました。
健康(健康寿命)について国の方針として、健康
日本21「21世紀における国民健康づくり運動」
よって、
「仏作って魂入れず」と成らない様、タ
が進められています。神戸市と兵庫県の健康対策を
バコも禁煙し、ハンバーガーも口にせず、和食中心
知るため、神戸市役所と兵庫県庁を訪問し、取り組
のバランスの良い食事を心掛けています。
ですから、
みについて話を聞きました。また静岡県掛川市を訪
今後も食生活、適度な運動、心を豊かに、病気予防
ね、掛川緑茶による健康寿命の延伸の取り組みを学
の 4 項目に魂を入れ続ける事により、卒業後も将来
びました。御殿場市で開催された「ふじのくに健康
の健康維持に不安を感じる事なく、シニアライフを
長寿サミット」にも参加し、基調講演「食と脳の健
有意義に過ごせる様に致します。そして、最後にメ
康」を聴講しました。
ンバーの絆に感謝すると共に、皆様方のご健康とご
長寿を祈念致します。
体を動かす楽しみを見つけるものとしてウォーキ
ングをすることとしました。ウォーキングの実践と
して神戸市内で 7 つのコースを選定し歩きました。
これとは別にメ
ンバー一人ひと
りが一日の歩数
の目標をたて5
ヶ月にわたって
歩数を記録しま
した。食生活の
カレッジにて
東遊園地で 笑いヨガ体験
最後の居場所(お墓)と終活を
どのように準備しますか
トワイライトライフ・11 吉田 謙
金の卵ともてはやされ地方から都会へ、夢中で働
き、気がつけばいつの間にか団塊の世代とも呼ばれ
ている私たち。今まであまり考えた事もなかった最
後の居場所「お墓」がついそこにあります。健福 20
期「トワイライトライフ・11」のメンバーは目の前
充実については
メンバーの食事を調査し、改善点を指摘しました。
しては場所が限定されるし、またお墓も、寺院や墓
園など許可された場所にしか建立できません。
でもお骨の一部を粉にして個人的に撒くのは違法で
はありません。故人の遺志にしたがって、
海や山、樹の下など好きなところを
選ぶことができます。
どうかあの人が好きだった
ところに撒いて
あげてください。
に迫っているこの問題をグループ学習のテーマと決
め、神戸市近隣の寺院、墓園の多くを巡り調査して
きました。また、樹木葬や散骨など多様化するお墓
の現状をこの目で確かめてきました。
その結果を報告しました。
今話題となっています“散骨”はお葬式の手段と
メンバー11 名です 観音さまは別
6
◇国際交流・協力コース◇
<発表を聞いて>
クラス代表、中川周平さんの開会
挨拶から始まり、1 グループの持ち時間は 20 分、延長
は、秒単位で規制が掛かると言う説明があり、各グルー
プ、学生生活 3 年間の集大成、グループのメンバー1
人1人が自分の持ち時間を無駄なく一言一言、私たち
に伝わる言葉で説明されていたのが印象的でした。明
治以来、日本は欧米を手本に欧米しか見ない教育を進
めてきましたが、日本の文化の再発見、今後日本が進む
べき課題など、近くて遠いアジアをどう感じて行くか、
グループ全体で国際交流の在り方を意識した発表でし
意欲が伝わる、満席のホール
た。(国際 22 期 大野 修)
この状況を打開する抜本的対策として、若い人
世界に誇れる夢のある街神戸
が安心して働き、子育ての出来る雇用の場の確保
フロンティア神戸
長浜 速雄
を最優先すべきと考え、学習をスタートしました。
雇用の場を確保・創出していくために、市場規模
神戸市は、2012 年より未だ経験した事のない人
口減少という局面に突入しています。特に、神戸の
が大きく神戸の持つ強みを活かせる「医療産業」、
将来を担う
「観光産業」、
「次世代ものづくり」を、神戸を支え
若者人口が
る 3 本柱として取り上げました。学習の過程にお
急激に減少
いては、実に様々な分野の最新の知見を得る事が
しており、私
出来たのは大きな収穫です。また、神戸市に 2 回に
達の住む街
わたり提言書を提出する事ができました。私達の
そのものが
提言と学習の成果が、国際都市としての神戸の発
消滅すると
展と、夢のある街づくりに少しでも役立てれば、グ
いう危機に
ループ学習メンバー一同 10 名にとり、望外の喜び
曝されてい
とするところです。
フロンティア神戸 10 人の仲間達
ます。
う植物に関す
千年のヒノキのふれあいと阿里山鉄道の旅
る知識、樹木の
阿里山ヒノキの会
大前 正和
構造、日本人と
学習の第一の目的は、あこがれの台湾の阿里山
木の文化、更に
鉄道で阿里山に登り、はるか古代に一つの種から
は古代寺社建
芽を出し、風雪に耐えて悠久の時を生きてきた千
築の構造や法
年ヒノキ達に会って対話をすること。また、世界中
隆寺大工の口
で阿里山にしか残っていない貴重な千年ヒノキ達
伝など、こ
の樹齢調査をすることであった。第二の目的は、明
れまで知ら
治以降に台湾から海を渡って日本へ送られてきた
なかった多くの知識を得ることができたことであ
ヒノキ達の仲間は、寺社建造物に加工され第二の
ろう。
生を務めている。その今を確認することであった。
フィールドワークをフォトブックに
なお、台湾と国内のフィールドワークの記録は、
これらは計画したフィールドワークの中で達成す
2 冊のフォトブックにまとめた。グループ学習の思
ることができた。
い出として、いつまでも残ることでしょう。
特筆すべきは、学習を進める過程で、ヒノキとい
7
市暁明長青大學の方々、その中に親日性の根本を見
台湾との交流 つなごう絆
つけた思いが致しました。
る・る・ぶ台湾(見る・知る・学ぶ)
小高 功
そして「日本のアニメ・漫画に親しんだ日本好き
隣国との間にぎすぎすとした緊張が続く中、いつ
の若者」の日本への親しみの深さを見つけ、今後の
も温かい心で接してくれる台湾。この国の親日性を
日台関係の明るさを確信すると共に、私達日本人が
探るため、多くの書籍と台湾映画にその歴史と文化
より真剣に台湾に向き合うべきと痛感しています。
を学び、また日本統治時代の日本人の活動と業績を
調べ、そして訪れました。何も知らなかった自らを
恥じながら、親日性が「台湾の最も美しい風景は人
情です。
」と言われる台湾の心と「台湾を愛する日
本人が、日本人と台湾人を分け隔てることなく行っ
た台湾のための数々の事業」とにあることを知りま
した。交流会でも、「私は日本人でした」と親しく
訴えてこられた新竹市の 90 歳の老人、KSC11 期
台中市 暁明長青大學との交流会
の先輩から続く交流に大歓迎で迎えてくれた台中
JICA 事務所でも勧めて頂いた、また観光省の方か
カンボジアにおけるボランティア活動
らもお聞きした「貧困のため学校に行けない子ども
チャット・カンボジア
佐々木 隆彦
たち」の教育を支援したいと考えています。子ども
私たちチャット・カンボジアのメンバーは、シル
たちが貧困から抜け出せるように、またカンボジア
バー世代が出来る海外ボランティアを見つけるため
が少しでも良
にカンボジアを旅行しました。当初は、
「汚染された
くなるために
水を飲んでたくさんの子供達や、お年寄りが死んで
も「里子教育
いる」事を本などで知りましたので、水を浄化する
支援制度」を
ボランティアを想定しての旅行でした。
作り、教育支
援をしようと
JICA プノンペン事務所での説明を聞いたり、ガイ
考えています。
ドを務めてくださったカンボジア観光省の職員の方
の話を聞いたり、現地の村の人に聞き取りをした結
果、水を浄化するボランティアは現在では必要がな
アンコールワットを前にして
いと判断しました。
固めた。
ミャンマーにおける草の根の農業支援
農業支援を調べるため神戸にある PHD 協会、ミャ
タナカ&ロンジー
小西 喜久子
ンマー皆好会を何度か訪ねた。研修生を受け入れて
木の皮で作った日焼け止め「タナカ」
、巻きスカー
いる指導者、現地で炭焼きの技術指導している方に
も面談した。それぞれの方々の意欲熱意に感動だ。
トのような衣服「ロンジー」
。ミャンマーで一般的な
この二つの
研修旅行では元研修生が農業のみならず教育、保
名前をつけ
健などで指導的役割を果たしているのが頼もしか
7名でグル
った。研修生の実家で歓待していただき、食事を共
ープを結成
にしたのは貴重な体験だ。皆好会の梅が成長し梅酒
した。
や梅干しができているのも確認できた。パコダで仏
まずミャ
教に、市場で人々の暮らしに触れ、インレー湖など
ンマー料理
自然の美しさに感嘆し、日本人墓地にもお参りでき
店で食事を
し、結束を
た。共に学ぶグループ学習は有意義で素晴らしく、
バガンのシェズイゴン・パゴダ
楽しいものだった。
8
殖技術は世界各地に伝播し、条件が整えばどこでも
神戸真珠物語
養殖真珠ができるようになってきた。昨今は国産の
5粒の真珠
宮本 正弘
アコヤ真珠も南洋真珠の人気に押され気みとなって
世界で流通する真珠の約7割が、神戸を経由して
いる。グループ全員が「真珠の街神戸」を何とか盛
いる。このことさえ知らなかった我々は、真珠の事
り上げていかねばならないと強く思う。
を調べて行くにしたがって、日本人が産み出したこ
兵庫運河・真珠貝プロジェクトは、その意味でも
の産業が
参加できて良かった。
石垣島に取材旅行中台風 13 号
愛しく、
に遭遇、2 泊延泊をしたことで結束が固まったのも
誇らしく
良い思い出になった。老齢になって一つの目的を達
思うよう
成するために全員が心を一つにして情熱を傾け合う
になった。
ことの素晴らしさ!実に楽しい学習であった。
今や養
石垣島琉球真珠を訪ねて
上野精養軒とホテル・ニューグランドを除いた 10
「洋食」Japanese foods ?
店は個人経営であり、共通点は後継者を上手に育成
4人のマダムと六匹のおっさん 梶山 耿
しているところにあると感じた。
明治から昭和時代を生き抜いてきた老舗洋食店は、
私たちは学習テーマを「洋食」と定め、同時に、
グループ名を「4 人のマダムと六匹のおっさん」と
今後もずっと、おいしい洋食を作り続けていってほ
いうユニークな名前を付けて活動を開始した。
しいものである。
まず、西洋料理がどのような経緯で洋食に変化し
ていったのかを書籍とかインターネットで学習した。
その後、洋食が生まれ育った旧外国人居留地(函館・
東京・横浜・大阪・神戸・長崎)を訪ねて、当地の
洋食店の概要(創業時の様子・店名の由来・客層な
ど)についてヒアリングを行った。全居留地で 12 店
を訪問したが、1 店を除いて創業はいずれも昭和一
桁以前で、我々が生まれるよりずっと前から続いて
4人のマダムと六匹のおっさん
いる老舗ばかりであった。
グループ 4 人が学習を開始した当初はEPAによ
日本語の国際化と教育
~日本語をもっと世界の人に~
にっぽにあ・日本
るインドネシア・フィリピンの受入れ看護師・介護
士の国家試験の合格率の低さに注目、更には世界か
石 進通
ら求められる日本語教育の在り方に研究を深めてい
った。
しかし問題を掘り下げていくにつれ、現在の日本
語教育が公的な政策が弱く、多くがボランティア頼
みであること、それが日本語教育の飛躍的な進展を
阻んでいることに気付かされた。
日本語がより国際化することで、友好親善に寄与
するばかりではなく、経済活動にもよい影響を与え
る。インバウンドで 2,000 万人の外国人が日本にや
ってくる現在、もし外国人を見かけたら、まず日本
語で話しかけてみませんか。
神戸龍谷高校のオーストラリア人留学生との対談風景
9
ド共和国)10 日間。
日本人のルーツを求めて
「日本人のルーツを求めて」白夜に入った北緯 47
~11 人で作った空路 6300 ㌔+陸路 2000 ㌔の旅
度~52 度の 7 月中旬。この地域では一番過ごしや
~
すい季節、一年の中ですべてのものが太陽と仲良
モンゴル大草原の旅人 岡橋
保積
くなりたいと頑張る時。
ビザの申請からコースの設定まですべて手作り
「時、煌めく瞬間」モンゴルのナーダム。ラクダ、
の旅が私たちの自慢できる今
モンゴル馬の乗馬体験。草原でのオ
回のグループ学習です。ツーリ
ープンランチ(馬頭琴の生演奏、モン
ストを通さず現地のホテル、交
ゴルダンスの舞)ゲルで生活してい
通手段、通訳、訪問先の学校、
る家族との生活体験、本物の馬乳酒
企業、一般家庭のアテンドすべ
の美味しさの体感。突然の自然の驚
て業者に御願いするところを
異「砂嵐」との遭遇。まだまだお伝え
我々11 名のシルバーパワーで
したいことは多々ありますが…
やった!成し遂げたモンゴル+ロシア(ブリヤー
モンゴル大草原
念願のグループ旅行も、何度も消滅の危機に瀕
コーヒーと喫茶店
チーム・バリスタ
しましたが、10 月の末にやっと沖縄に 3 泊 4 日で
田村
均
出かけることになりました。旅先では日本では希
私たちのチームは「コーヒーと喫茶店」をテーマ
少なコーヒー農園を訪問するなど充実した旅とな
として活動しました。チーム名は数年前にヒット
りました。最終学年を迎えて、自由気ままだがやる
した小説・ドラマのチーム・バチスタをもじり、コ
ときにはやる自立したメンバーに巡り合えて、グ
ーヒーにちなんでチーム・バリスタとしました。ゆ
ループとして団結し楽しく有意義に活動すること
る~いテーマでリーダーもゆるいので、活動も思
ができ、感謝しています。
いつきで散発的になり、夏休み期間中は活動休止
するなど、一部のメンバーからはこんな状態で大
丈夫かと心配の声が上がるほどでした。
それでも優秀なメンバーが揃っていたので、9 月
の半ばから追い込みをかけて最後はきっちり仕上
げることが出来ました。
チーム・バリスタの 6 名
♤♡♢♧♤♡♢♧♤♡♢♧♤♡♢♧♤♡♢♧♤♡♢♧♤♡♢♧♤♡♢♧♤♡♢♧♤♡♢♧♤♡♢♧♤♡♢♧
(編集部より)
20 期生は現在グループ学習発表会の真最中。発表会は昨年 12 月初旬から始まり、
今年 2 月末まで続きます。既に昨年中に発表を終えて一息ついているグループもあれ
ば、間近に発表を控えて最後の詰めに余念のないグループ、また 3 月 2 日に予定され
ている合同発表会を控えているグループと、同じ 20 期生といえども心中は様々と推察
します。次号はグループ学習発表会特集(その 2)を掲載します。お楽しみに。
3 月 2 日(水)
各コース・専攻から各 2 グループが選ばれ
グループ学習発表をおこないます。
10 時から・カレッジホールにて
10
新春
特集Ⅱ 読者の広場(新春拡大版)
爽風 175 号(2015 年 11 月号)でお知らせしました「川柳大募集」に 117 句ものご応募がありました。この度、
川柳くらぶ部員の皆様の投票により、秀作「天・地・人」3 句と佳作 20 句が選定されましたので誌上発表いたしま
す。 なお、選に漏れた作品の中にも名句が多くありましたので、全句のリストを 1 階の委員会掲示板に暫くの間掲
示することにいたしました。新春初笑い。どうぞお楽しみください。
(企画・編集 音文 21 期 落合 弘)
人
・
面
白
い
句
が
多
く
選
ぶ
の
が
難
し
か
っ
た
。
か
っ
た
。
手
い
で
す
。
同
世
代
で
共
感
で
き
る
句
が
多
・
老
い
の
楽
し
さ
や
生
活
感
を
表
現
さ
れ
て
上
ま
し
た
。
た
川
柳
。
楽
し
く
、
高
い
レ
ベ
ル
に
感
動
し
・
き
つ
い
言
葉
や
病
気
に
負
け
ず
、
笑
い
に
し
の
豊
か
さ
に
脱
帽
し
ま
す
。
「
川
柳
く
ら
ぶ
」
選
評
か
ら
・
選
び
き
れ
な
い
素
晴
ら
し
い
句
が
多
く
発
想
国
際
2
0
期
㕝
子
和
雄
地
留
守
元
気
再
び
学
ぶ
妻
た
め
に
音
文
2
1
期
中
井
弘
子
天
親
切
を
モ
テ
期
が
き
た
と
勘
違
い
健
福
2
1
期
八
代
雅
人
職
職
問
問
わ
職
わ
れ
問
れ
わ
学
学
れ
生
学
生
で
生
で
す
で
す
す
と
と
と
言
言
言
っ
って
み
み
み
る
る
る
秀
作
(注)ほぼ申込受け付け順です。
佳作
墓
の
こ
と
話
せ
ば
妻
と
死
後
離
婚
行
き
先
を
外
へ
出
て
か
ら
考
え
る
講
義
よ
り
ク
ラ
ブ
活
動
ハ
ツ
ラ
ツ
と
診
察
券
た
ば
ね
出
か
け
る
休
講
日
コ
ン
サ
ー
ト
ま
ぶ
た
が
下
が
る
こ
こ
ち
よ
さ
冷
え
込
ん
だ
朝
の
布
団
に
亀
一 いち
尾び
連
休
は
レ
ト
ル
ト
並
ぶ
ご
仏
前
ボ
ケ
防
止
す
で
に
遅
し
と
妻
笑
う
お
は
よ
う
と
元
気
も
ら
え
る
朝
登
山
妻
ギ
ブ
ス
炊
事
洗
濯
腕
上
が
り
カ
レ
ッ
ジ
で
年
が
い
も
な
く
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き
め
き
を
年
重
ね
夫
婦
の
会
話
か
み
合
わ
ず
今
月
も
妻
の
口
ぐ
せ
又
赤
字
二
年
目
は
友
達
の
輪
も
数
珠
つ
な
ぎ
大
学
の
孫
よ
り
多
い
登
校
日
こ
ん
に
ち
は
言
って
は
み
た
が
は
て
誰
や
夫 ふた
婦り
き
り
お
い
そ
れ
あ
れ
で
日
が
暮
れ
る
介
護
税
敬
老
パ
ス
で
取
り
戻
す
登
校
日
鏡
の
前
で
白
髪
染
め
老
い
ら
く
の
恋
は
枯
れ
木
の
燃
え
るご
如と
音
文
2
1
期
美
工
2
1
期
生
環
2
1
期
国
際
2
1
期
健
福
2
1
期
健
福
2
1
期
音
文
2
1
期
健
福
2
1
期
生
環
2
2
期
音
文
2
1
期
生
環
2
1
期
食
文
2
1
期
園
芸
2
1
期
生
環
2
1
期
生
環
2
1
期
食
文
2
2
期
生
環
2
1
期
音
文
2
2
期
健
福
2
2
期
生
環
2
2
期
井
上
山
地
藤
下
武
藤
森
奥
津
村
新
澤
別
所
池
田
宮
脇
奥
山
藤
本
野
崎
大
塚
山
本
佐
藤
良
和
裕
史
龍
雄
幸
枝
和
子
克
芳
輝
澄
勲
暁
美
英
吉
靖
子
庸
夫
英
昭
船
曳
し
の
ぶ
山
口
泰
宏
松
本
よ
し
ゑ
學
博
子
昌
弘
11
読者の広場~新春拡大版~
エンジョイ・シルバーライフ!
美工 21 期 中村 満
授業では美術工芸に関することを学んでいますが、
“愉快な仲間と”
特に以前と変わったことは美術館や博物館の鑑賞の
感じる。3年生になったら絵手紙や茶道のクラブに
も参加したい。勿論、ボランティア活動も多くの友
と一緒に続けたい。
観点です。単に「綺麗だな、上手いな」ではなく、
いろいろなところへ! 健福 21 期 松本 雄二
その中に潜んでいる作者の思いや技術をどう感じる
か、
素人には学芸員の解説も非常に参考になります。
体が元気なうちに出来るだけ多くの場所を見たい。
年齢や立場を考えないクラスやクラブの“愉快な仲
それも、数泊の旅行ではなく、最低1ケ月は旅行先
間”と卒業後も美術館巡りや懇親会などを続けられ
に滞在する旅をしたくなった。若いころ、皿洗いを
るよう楽しんでいきたいと思っています。
しながら、世界中を旅してまわりたいという夢があ
った。最近、南フランスに滞在
国際 22 期 藤原 久美子
10 代後半から好奇心と冒険心の塊で、世界中を飛
した。日本とは違った青い空、
び回り、情熱的なスペイン人実業家と共に歩んだ事
心躍った。でも、やっぱり言葉
も、人生の3分の1をスペインを中心に海外で暮ら
が通じるところが良い。石垣島
し、情熱のカルメンと呼ばれたことも。今、新たな
の三線や北海道や東北の、ひな
挑戦として KSC に入学しました。
「いよよ 華やぐ
びた温泉もいいな。
心は一生旅人
石灰岩の山肌や赤い屋根の家に
命なりけり、わが命は、華やいでいるだろうか」
(著・
岡本かのこ)
。今のシルバーは年齢の7掛け、益々元
放送大学でいつまでも 健福 22 期 原田 軍二
気な女盛り男盛りではないでしょうか。
それでは
「い
毎土曜、朝7時からラジオ関西で放送される「高齢者
放送大学」、今年で 39 年目を迎えます。全国に例のな
よよ 華やぐ旅人に」
い学習方法を取り入れた高齢者大学として歴史を刻ん
ハーモニカ LOVE ♡ 音文 21 期 西崎 繁子
でいます。放送内容は経験豊富な幅広い講師陣、豊か
私はハーモニカが大好きです。今までは気ままに
で時流にあった内容となっています。20 年、30 年と勉
吹いて楽しければ良いと思っていました。でも、KSC
強を続け「長年賛辞表彰」を受けられる方のお姿は、私
ハーモニカグループで基本から学び直し、仲間たち
にとって大きな励みとなっています。平成 19 年 3 月入
と心をひとつにして奏でるハーモニカの音色の素晴
学以来勉強している私も気力の続く限り頑張る所存で
らしさを知りました。みんなで同じ
す。この「放送大学」であなたも一緒に頑張って見ませ
曲に取り組み、少しでも良い音を出
んか!
そうと頑張っている過程がステキな
のです。私もひとりよがりの音では
音文 22 期 新中 喜久子
先日「自分のために楽しむ私のセナカ見てょ」と
「楽しむ私」
なく、優しい音色でボランティア活
動にも力をいれたいです。
いう字手紙を書いてわざわざ額に入れて壁に飾りま
した。若い頃は運動も芸術も苦手で、子供にベタベ
園芸 21 期 大内山 典武
入学してから間もなく2年になる。趣味らしきも
タの母親でしたが、一念発起で子離れ。この年にな
のも無く仕事一筋で定年を迎え、その後の生活を心
バトミントン、絵手紙と楽しんでます。自分のため
配していた妻も今のところ「濡れ落ち葉」の心配も
に楽しみ、自分を大事にできてこそ、まわりにもや
なさそうと安堵しているようだ。陶芸や写真は奥が
さしくなれると思い、
毎日バタバタしてます。
でも、
深いが面白さも少しずつ感じるようになってきた。
少し楽しみすぎかな、私? ふふふ!
もうすぐ3年生
ったら下手でもいいやと腹をくくって、ウクレレ、
色々なボランティア活動も回を重ねる毎に楽しさを
14
ル
編集委員を通じて、1 年生、2 年生の全コース・専攻の各クラスから
1 名の方に“エンジョイ・シルバ
ーライフ”をテーマに原稿をお寄せ頂きました。皆さんの生き生きした暮らしぶり、これからのカレッ
ジ生活、将来への夢が語られています。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
私のセカンドライフ 生環 21 期 金子 貴和子
マンの「青春の詩」
(青春とは人生のある時期をいう
私の人生にはこんな素晴らしい出来事が待ってい
のではなく、心のもちかたである、歳を重ねただけ
ました。3 年前民踊に出会い、更に美しく踊りたい
では人は老いない)の合成語と考え、大変気に入っ
と、今、日本舞踊に魅了されています。年が明ける
ています。カレッジ生活も2年目後半となり、会社
とお祝いの席には欠かせない新年の舞台があり、悔
生活では味わえなかった友人も出来、これからもK
いのない踊りを披露したいと思いま
SC生活=日々是青春で過ごしたいと思っています。
す。また、カレッジでは手話ソング
す。日舞も手話ソングも色々な方と
食文 21 期 杉山 博志
いま謡曲にはまっています。そう、「高砂や~」
の出会いがあり、人前に出るのが苦
の謡曲です。義経、弁慶が出てきます。光源氏も敦
手な私の人生を大きく変えてくれま
盛も。舞台も高砂始め、近畿一円の馴染み深い場所
した。今、最高の人生です。
ばかり。室町時代の人も私と同じように義経、弁慶
謡曲は楽しい
でボランティア活動に参加していま
を楽しんだのだと思うと、日本人としてつながって
初めてがいっぱい!
美工 22 期 髙野 久美
いるなあと感じます。父親の米寿の祝いで「養老」
平成 27 年は初めての経験がいっぱいでした。ま
の一節を謡いました。息子の結婚式に「高砂や~」
ず、美工コースに1回目の応募で当たった! そこ
とやりたいのですがこれは断られました。それにも
での授業で、初めての陶芸。できた器に毎日サラダ
めげず楽しく練習を続ける毎日です。
などを入れて使ってます。初めてやってみた石ころ
つくった2匹に、家で1匹、2匹…と仲間を作りま
園芸 22 期 大木 聡紀
早いものでシルバーカレッジに入学してから 10
した。初めて描いた水墨画は、ちょうど色紙サイズ
カ月が経ちました。入学前は、北九州市で 10 年間
の和紙だったので、
色紙の額に入れて飾っています。
母親の介護をしていました。74 歳になって園芸 22
アートがとっても身近になりました。
期生となりました。北九州市の家は細い路地に面し
一日一万歩
アートで、まあるい石が子猫になりました。授業で
ており、車が入れませんでしたので移動は自転車か
“ぷー子”
生環 22 期 大田 直子
私の家で飼っている犬は 18 歳のトイプードルで、
徒歩でした。
健康のために何かしないといけないな、
と思い負担にならず軽い気持ちで出来るウォーキン
かなりの老犬です。人間と同じように足目耳と相当
グを選び一日一万歩と目標を設け実行して来ました。
に弱ってきましたが、自己主張と食欲は衰えず、昼
最近歩行スピードは低下気味です。
夜が逆の徘徊犬になっています。そのため日常生活
いる姿を見れば、とても年には見えず愛しさが込み
食文 22 期 上野 久江
神戸市シルバーカレッジに入学して、視野も行動
上げてきます。介護も大変ですが一日でも長生きし
範囲も広くなり、いろんな方と交流ができ、充実し
て欲しいと思っております。
た毎日が送れていますが、時には心が割れそうで苦
花と向きあえば!
は色々と制限されますが、可愛い服を着て昼間寝て
しくなってしまう時…。私は花を活けます。四季の
国際 21 期 有元 和之
2年前、私が会社生活を終えた時に尊敬する先輩
「日々是青春」
花、いろんな花形・華やかな色彩で、ありったけの
思いを入れ感情的に想像をめぐら
から頭書の色紙を頂戴しました。
「日々是青春」の言
して活ける事で、心が和むし穏や
葉は、雲門禅師の「日々是好日」
(一日一日には良い
かになれます。これが私の心の健
日も悪い日もなく、自分の心の持ちよう、考え方次
康法です。花は人の心を和ませて
第で、どんな日も良い日になる)と、サムエル・ウ
くれると思います。
15
健康福祉 22 期
2)施設入
報告者 森岡 多津子
所 3)短
●2学期が始まり 10 月の学園祭も終わりホットし
期入所(デ
た日に「しあわせの村をもっとよく知る」講義の中
イサービス)
で、11 月 9 日(金)午後、しあわせの村の中に点在
で、よりよ
している施設訪問見学会が各班に分かれて行われま
く日中活動
した。
(生活)の
神戸明正園遠景
●しあわせの村には障害者、認知症患者、介護老人
場 や 憩いを
の自立・社会参加実現のための施設として、ワーク
提供している姿、人と人とをコミュニケーションを
ホーム明友、
明友デイサービス、
ワークホーム緑友、
図りながら支援を進めていく姿に感動しました。常
グリーンホーム平成、神戸明正園、神港園しあわせ
に介護を必要としている方への生活の場の提供、自
の家、にこにこハウス医療福祉センター、アネック
立と共同生活を支援にて 1 日を過ごしておられる風
ス湊川ホスピタル、リハ・神戸が 9 ヶ所に点在して
に感じました。頭が下がる思いです。
おります。
●障害者と言うだけで地域社会から偏見で見られて
●私達は、神戸明正園(障害者支援施設)を訪問し
いる姿があります。もっと地域社会が「暖かい目」
ました。ここは知的障害者の重度障害者受け入れの
で障害者の方々を見て頂きたい。そっと誰もが手を
施設でした。 主な支援サービスは 1)生活介護
差し延べて頂きたいと切に望みます。
20 期生については、P.2 ~ 10 で食文、健福、国際の
「グループ学習発表会」を特集しています!
国際交流・協力 21 期
ただの、飲み会にだけにはしたくない。全員参加型
報告者 時岡 和代
の親睦会にしたい。この気持ちに数人のメンバーが
◆総勢87名の大所帯を、どうやってひとつの家族
賛同してくれま
にまとめるか、1 年の初めからクラス代表にとって
した。多岐に渡
最大の難問でした。それが 1 年半の月日が流れてよ
って多忙な人ば
うやく、みんなの心に絆が芽生え出した。今がチャ
かりなので、極
ンスとクラス全体の親睦会を提案し、やっと師走初
力会合は避けて、
日に実現。
各役割担当に今だからこそ知り得た適任者をお願い
し、分担の仕事を完全にお任せしました。縦横の連
携は密にメールで頻繁に打ち合わせをしました。
◆プログラムには、全員参加の歌・テーブルごとの
ゲーム・動いてもらうゲー
ム、そしてお楽しみフラダ
ンス・マジック・カラオケ
で酔いしれていただきまし
全員参加型の親睦会!
た。
「楽しかった」
「又、やって欲しい」のたくさん
◆男性がリーダーシップを取るこの世界で、今回は
の声を聞かせていただき、これに関わったメンバー
女性のみの企画、運営に携わることとなりました。
一同疲れも吹っ飛びました。
16
音楽文化 22 期
練習中。皆様にお披露目できる日も間近です。
報告者 平尾 節子
♪4 月、ドキドキワクワクした入学式からはや 9 か
月。あっという間でしたが、この充実感は、クラス
メイト全員が共有しているのではないでしょうか。
5 月の歓迎交流会では、
「エッ?!私たちも歌うんで
すか?」というとまどいの中、素晴らしい指揮者に
恵まれ、何とか初舞台を終えました。2 年生、3 年
生の落ちついた素晴らしいハーモニーに感動し、来
授業風景
年、再来年はあんなふうに歌えるようになるかしら
と思いました。
♪11 月の校外学習では、授業のあと、皆で万博公園
♪それからの日々、皆で一生懸命歌の練習に励んで
をお散歩しました。
「
『さんぽ』のうた、歌えばよか
いるうちにチームワークバッチリ!やる気満々!今
ったねー」の一言からどんどん話がふくらんで、ク
では、何かしようというと自然に役割分担が決まっ
ラスの歌をつくろうよ、というのが今のみんなのテ
ているという有様で、トントン拍子にことがすすみ
ーマです。懇親会も 3 回目を終え、回を重ねるごと
ます。
「何か楽器をはじめたいねえ」というメンバー
に盛りあがり
(すぎ!)
、
この先はどうなることやら。
の思いから 9 月にはウクレレグループが生まれ目下
ほんとに楽しいクラスです。♡
だより
次回は 国際 22 期、生環 22 期が登場
します。お楽しみに!
チームの結束を深め、短期間にもかかわらず満足行
生活環境 21 期
く?調査ができたようです。
報告者 内藤 マサヨ
■学校生活も 2 年生の 2 学期後半になり、3 年生に
■次に、調査結果を「調査まとめシート」に書き込
なればグループ学習が始まるのだという空気が教室
み提出。ここでパソコンが登場。パソコンが出来る
の中にもそれとなく漂ってきた 10 月、
「チームリサ
人と出来ない人、積極的に発言をする人と静かに見
ーチ」の授業が始まりました。
守る人が和や
■ライフデザイン研究所 FLAP の岩木先生より「市
かにミーティ
民参画のまちづくりと調査活動」
・
「効果的なプレゼ
ング。チーム
ンテーション」等の講義を受けた後、今まで学んで
が一体化した
きた環境問題に関す
瞬間でした。
るテーマから 11 チ
■最後は資料
ームに分かれました。
を模造紙に拡
各チームはまず「調
大コピーして発表会が行われました。チームにより
査計画シート」を作
1 人で発表するチーム、全員で発表するチームなど
成。それに添ってア
色々。活動中はチームメンバーの知らない一面を知
ンケート調査や、校
り、知らない事を知り発見する楽しさを味わい、ち
外に出かけて専門家への聞き取り調査、ならびに現
ょっとだけ 3 年生からのグループ学習に興味が湧い
地調査を行いました。その合間には食事にも行って
たのではないでしょうか。
和やかなミーティング風景
17
皆で発表しました!
ボランティア
センター
<KSC書道部>
<イベント清掃ぴかぴか隊>
~ 脳活に挑戦しよう~
~第5回神戸マラソンボランティア に参加して~
代表 生環 21 期 玉井 誠
代表 美工 21 期 鈴木 實
◆阪神・淡路大震災から 20 年を経た 11 月 15 日。
◆書道部は昨年創部 20 周年を迎え、12 月に神戸ま
神戸の街を二万人が駆け抜けました。 スタートの
ちづくり会館にて、OB の作品を含めた総数 87 点の
9:00。西の空には青空が覗き、市民の希望を快く迎
作品を展示して「20 周年記念書道展」を開催。多数
えてくれました。
の方にご来場いただきました。
◆イベント清掃ぴかぴか隊発進!60 名で三宮・兵庫
ブロック 19 区~22 区の 4 区間を担当です。5 月に
募集開始案内があり、10 月に神戸市から要請された
事前のリーダー説明会に参加。そして 11 月 10 日に
は会員の参加者説明会を開き当日に臨みました。
神戸まちづくり会館「20 周年記念書道展」にて
◆現在、メンバーは OB 39 名(男 23 女 16)
、現役
20 名(男 9 女 11)の計 59 名。 60 歳の手習いでこの
クラブに入り、今では師範の資格をとり、当クラブ
で指導していただいている方が 6 名おられます。活
動場所は、
しあわせの村の研修館を始め、
ひよどり、
三宮・兵庫 21 区のぴかぴか隊
たんぽぽの各施設を借り、月 3 回の例会日に自宅で
◆神戸市から支給されたひまわり色のジャンバー、
仕上げた作品の添削を受けています。
手袋そして帽子を被り、沿道にてコーン、バー、テ
◆会員の中には、神戸市内数箇所の施設を訪問し、
ープで規制の準備。自主走路員、陸橋誘導員、沿道
『書』を通して懇親を深め、ボランティア活動に取
誘導員、地下誘導員に分かれて配置につき、規制解
り組む方もおられます。毎年秋に開かれる、しあわ
除になる 10:15 まで沿道を擁護しながらランナーに
せの村本館 2 階ギャラリーの書道展には施設の皆さ
声援を送りました。
んの作品も合わせて展示されています。中には 100
◆団体ボランティア 20 名
歳を超える方の作品も見られます。
毎に 1 名のフルマラソン出
◆『書』は、集中して文字を書くことにより脳の活
走枠が提供され、ぴかぴか
性化を計り、又、指先のふるえ等のリハビリ対策に
隊から 3 名がエントリー。
も効果があるので、これからの私達が危惧する認知
我々の声援に応えながら
症等の病気対策にも効果があると聞いています。
清々しい笑顔で駆け抜け、
書道の大半は、
『臨書』に始まるといいますが、
『臨
声援に応える隊員
完走で応えてくれました。3.5 キロ地点という事も
書』
はいにしえの書家の作品を何度も何度もまねて、
あり、少し余裕があったようです。
自分の技術の向上にする書法でもあります。
昨年は、
◆無事任務を終了して早めの昼食の美味しかったこ
と、特にビールが・・・。参加会員の皆様お疲れ様
東京オリンピックのエンブレム等、模倣疑惑が世間
を騒がせていましたが、
『書』はまねていいんです。
でした。
ぜひ「脳活」に挑戦してみて下さい。
18
クラブ協議会
<囲碁クラブ>
<俳句クラブ>
~脳の活性化に有効!~
~吟行句会(舞子方面)~
代表 国際 21 期 伴 義和
代表 国際 21 期 谷口 裕
◆先日、新長田勤労市民センターへ会場予約に行っ
◆11 月 29 日、OB 講師と会員 12 名が参加して舞
た時、17 期の OB、N さんに偶然会いました。私と
子方面に吟行句会を行いました。前日の天気予報で
同じように OB 囲碁クラブの会場予約に来ていたの
は「曇り」でしたが、当日は早朝から「冬晴れ」の
です。N さんは我々の囲碁大会によく出席して頂い
好天に恵まれ、予定していた順路(明石大橋→移情
ていますが、この時「碁を打つのに街の碁会所は有
閣→旧武藤邸→旧木下家住宅→舞子ビラ)
を散策し、
段者でないと敷居が高く、5 級程度の腕前では入り
舞子ビラの一室での句会となりました。
づらい。その点カレッジの囲碁大会は同じくらいの
人が多くいて楽しい。
」とお話しされました。
◆確かに当クラブは 6 段の高段者から 10 級の初心
者まで 50 人いて、1 級以下の会員の方が多くおられ
ます。同じくらいの腕前の人と囲碁を打つのは楽し
いものです。今年は 3 回の対外交流(鵯自治会、茜
学園、移情閣)を含め年間 15 回の大会を開催し、
活発に活動しました。
旧木下家住宅の洋風庭園にて
◆明石大橋では雄大な海峡の風景と巨大な吊橋が懸
かる潮の流れに感動し、孫文ゆかりの移情閣を仰ぎ
ながら三々五々公園内を散策、その後国の登録有形
文化財である旧木下家住宅まで歩き、ボランティア
ガイドの説明で随所に工夫を凝らした近代的和風建
築や洋風の素敵な庭園を案内して頂きました。
◆11 時すぎに句会場である舞子ビラに到着し、いよ
いよ句会の始まりです。句帳やメモを見る人、瞑想
にふける人あり。一人三句を出句した後、その中か
ら好きな句を一人三句選句し、披露し合います。最
後に OB 講師の入選、特選句の発表があり、今回は
特別に特選句三名に賞品を頂きました。
囲碁大会の模様
◆句会が終了、全員が緊張感から解き放たれ、お酒
◆囲碁は頭脳の活性化には相当に有効と思います。
を酌み交わし、昼食を取りながらの懇親会になりま
認知症予防のためにも脳を活性化させましょう。
上の写真の囲碁大会当日は、
終了後に忘年会となり
す。無礼講で和気あいあい、その日の吟行のことや
日頃の俳句への思いを語り、無事お開きとなりまし
た。
大いに盛り上がりました。
19
ら身を乗り出して「また来てね」と手を振ってくれ、
またまた感激しました。
町がよみがえるまでには相当の年月がかかることで
しょう。被災地で私たちは何ができるのか。
〈再び学ん
で〉の心を実践しようと奮闘されてきた先輩たちの列
に加えていただいたことに感謝しています。
」
最後に小畑浩昭理事長が
「派遣人員は延べ 80 人にの
ぼり、派遣費用も〈わ〉会員やカレッジ学生のみなさ
んの募金を活用させていただきました。ご協力ありが
とうございました」と挨拶。
このほ
か、ホー
ルの入り
口で第 6
次隊や震
災直後と
現在の写
真 60 枚
を貼り付けたパネル展も開き、参加者らは熱心に見入
っていました。
(文・写真 広報・永野知己)
グループ〈わ〉だより
東北交流第 6 次チーム報告会開催!
ジョイラックデーの 11 月 17 日(火)午前 11 時 15 分
からシルバーカレッジホールで第 6 次東北交流報告会
が開かれました。NPO法人グループ <わ>は平成
23 年 7 月から 27 年 7 月まで 5 年間に亘り、東北大震
災の被災地に支援チームを派遣、交流活動を続けてき
ました。第 6 次の活動で一応の区切りをつけることに
なり、総まとめの報告会となりました。
海野龍英さん(6 次隊)の司会で開会。堺汎団長の挨
拶に続いて、南形徹さんからは 5 年間で合計 6 回の活
動の総括として、これまでの
苦労話や訪問する度に変わっ
ていく現地の様子や幼稚園・
小学校・児童館での子供達と
の昔遊び・紙芝居・マジック・
一緒に歌を楽しむなど、子供
達との交流の様子や、現地の
世話役の方々との意見交換な
ど、最近では「中身の濃い交
流」が出来るようになったなどの報告がありました。
特別支援講演を 50 人が受講!
ジョイラックデイの 11 月 17 日に、カレッジの学習
室 1,2 にて、学習支援の集いの特別支援講演会が開催
されました。現役生も含めて約 50 人が受講しました。
岡田さん(国際 21 期)経験談を語る
続いて、現役で参加された
岡田洋子さんがその経験談を
語りました。
「私が第 6 次交流隊に参加
したのは、子ども文化のサー
クルに所属しており、昔遊び
を通して子どもや被災した
方々と交流できるかな、と思
ったからです。 仙台市東六
郷小学校は校舎が倒壊して児童わずか 17 人。
チラシで
紙鉄砲を作ったり紙飛行機を飛ばしたりして一緒に楽
しみました。
女川町では復興住宅でお楽しみ会やカレーを食べな
がらの交流会、ディスコン大会。自治会役員との懇話
会も初めて実施しました。その際、震災直後の女川を
撮影したビデオ、阪神大震災のビデオを上映し体験談
を語り合いました。婦人部や老人クラブができて活動
を始め、趣味の講座も開設されているそうです。
女川に 2 か所ある保育所もまわり、子どもたちとブ
ンブンゴマや紙トンボで遊びました。お礼に園歌や七
夕さまをうたってくれ嬉しかったです。帰り際に窓か
堺汎委員長(園芸 15 期)の挨拶に続いて、神戸市立
青陽須磨支援学校の支援部長の岸田博子教諭が、
「特別
支援教育の今と、
障がいのある子供への理解を深める」
と題してパワーポイントを使用して講演されました。
発達障がいと
その特性、子ど
もの実態把握と
対応の仕方など
について、詳し
くわかりやすい
説明でした。
同校の特別支
援コーディネー
タの鳥越清敏教諭からも、学校支援ボランティアなど
について、説明を聞きました。 講演後、特別支援し
ているうえで困っていることなどについて活発な質問
があり、対応策を聞けました。
(写真:永野知己 取材・編集:岡本紘一)
20
健康について
考えてみましょう
『1 日 10 分!
軽い運動でも認知機能は高まる!』
神戸リハビリテーション病院
習慣的な運動が、健康な身体
を維持するために重要なのはよ
く知られています。しかし、最
近の研究によって、運動習慣が
身体の健康のみならず、記憶力
や注意・判断力などの認知機能
の向上にも効果があることが分
かってきています。
例えば、アメリカにおける大
規模な調査では、よく歩き活動
的な生活習慣をもつ高齢者は、
非活動的な高齢者と比較して、
認知機能が高く、また、認知症
を発症にしにくいことが明らか
にされています。
それでは、一体どの程度の運
動をすれば、認知機能を高め、
中崎
認知症の予防に効果があるので
しょうか。いくら認知機能の向
上に効果があるとはいえ、毎日
20km マラソンするとなれば、
認知症にはならなくても、膝関
節を痛めてしまいます。
それらの疑問に、昨年、日本
の筑波大学の研究が答えを出し
ました。その研究では、10 分間
の軽い自転車こぎ運動をするこ
とで、運動前に比べ、記憶力や
注意力を必要とする問題の正答
率が向上することを明らかとし
たのです。また、問題の正答率
の向上と共に、脳の前頭前野と
いうヒトの認知機能を担う部位
が活性化していることも分かり
理学療法士 河石 優
ました。この研究は、これまで、
健康維持・増進のためには、息
が軽く弾み、少ししんどいと感
じる程度の中程度の運動が必要
だと思われてきた常識を覆すも
のでした。
認知症の予防のためには、汗
をかいたり息切れするほどの運
動ではなくとも、楽だと感じる
程度の軽い運動を 10 分間する
ことで効果があるのです。これ
なら、毎日続られそうですね。
朋子先生のジョイフルクッキング
プロフィール: 5 年前より、土井信子先生の後を継がれカレッジの講師として
主に1年生を担当され、和食を中心に幅広くご指導されています。
え び と し め じ の ピ ラ フ
≪材料≫
A
無洗米 ············ 2 カップ
玉ねぎ ············ 1/2 個
むきえび ········· 80g
しめじ ············ 100g
バター ············ 30g
塩 ·················· 小さじ 1/2
こしょう ········· 少々
水 ······ 2 カップと 1/3(466 ㏄)
チキンコンソメ ··1 個
パプリカ(5 ㎝角)少々
パセリ(粗みじん切り)少々
≪作り方≫
え
び
独
特
の
臭
み
が
き
え
ま
す
。
ひ
と
手
間
加
え
る
だ
け
で
、
1 .玉ねぎはみじん切りにする。
2. しめじはバラバラにほぐす。
3. むきえびは背ワタを取る。
※むきえびは片栗粉・酒をまぶし、指でこするようにし
て水で洗い、ペーパーで水気をとる
4. フライパンにバターを入れて玉ねぎを炒める。
5. 玉ねぎが透き通ってきたら、むきえび・しめじも入れ
て炒め、米を加えさらに炒める。
6. 全体にバターがなじんだら、A を加えて炊飯器に移し
炊きあげる。炊きあがったら軽く混ぜ、パセリ,パプリ
カを飾る。
(食文 22 期
21
安茂繁子)
う
な
気
で
渡
邉
重
人
鴨
鍋
や
眼
鏡
の
く
も
る
四
畳
半
に酒
に
酔
い
買
う
た
と
言
っ
て
君
か
ら
の
小
粒
の
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木珠
守
照り
子袋
ぬ
れ
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路
面
キ
ャ
ン
パ
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ま
ま
老
二
人
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う
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の
呼
吸
障
子
張
る
山
中
安
田
操
典
子
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い
ス
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く
思
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る
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ン
グ
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ッ
プ
蝶
の
よ
う
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軽
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女
の
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ま
さ
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縄
稚
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茂
田
島
村
千
恵
子
幸
壮
年
明
け
て
座
右
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銘
な
ぞ
吾
に
問
う
少
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は
ま
し
に
な
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そ
正
伏
見
明
美
茶
の
花
や
ひ
と
り
静
に
地
図
を
見
る
熱
燗
に
む
せ
て
単
身
赴
任
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夜
宮
脇
藤
田
暁
美
慶
子
軽
や
か
に
踊
る
つ
も
り
が
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プ
ニ
ン
グ
軽
口
は
口
に
チ
ャ
ッ
ク
を
締
め
忘
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宮
宗
外
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子
山
本
和
彦
寒
空
に
鳥
飛
び
立
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て
塒
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と
我
も
身
を
屈
め
家
路
へ
急
ぐ
つ荒
る野
に
て
王
朝
の
凱
歌
を
聴
く
振
り
向
け
ば
墓
石標
数
多
進に
通満
に
ひ
か
り
重
ね
て
三
木
香
久
子
遠
ざ
か
り
ゆ
く
冬
が
ふ
っ
と
振
り
返
る
か
じ
か
む
パ
ン
ジ
ー
ペ
チ
カ
燃
ゆ
青
年
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目
に
揺
ら
ぐ
も
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ク
リ
ス
マ
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病
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母
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マ
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ま
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葉
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小
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黒
木
柏
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尾
崎
慶
次
裕
裕
早
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や
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枚
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重
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り
に
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軽
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風
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に
逆
ら
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と
贈
ら
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国
と
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球
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松と
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軽
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く
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原
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一
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22
推
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終
え
て
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息
燗
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軽
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ス
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ク
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っ
た
木
田
よ
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の
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け
軸
を
か
え
て
見
渡
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冬
座
敷
宮
仕
え
軽
く
飛
ば
さ
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歩
の
よ
う
に
中
川
佐
代
子
潮
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と
星
が
き
ら
め
く
露
天
風
呂
友
と
語
ら
う
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豆
の
北
川
せ
か
せ
か
と
あ
れ
も
こ
れ
も
の
年
の
暮
鬼
太
郎
の
ゲ
ゲ
ゲ
蠢
く
冬
座
敷
大
田
大
空
直
子
康
則
大
池
み
ゆ
き
軽
々
と
孫
に
背
負
わ
れ
苦
笑
い
星
野
川
崎
正
一
陽
子
十
二
月
定
例
会
自
分
史
に
足
り
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想
い
や
冬
薔
薇
《
短
歌
》
杉
玉
を
吊
り
替
へ
祝
ふ
新
酒
か
な
文
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サ
ロ
ン
寒
鴉
鳴
く
隣
家
に
逝
き
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の
あ
り
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木
今
井
飯
坂
節
子
義
和
洋
子
好
き
で
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と
軽
口
言
え
る
マ
ス
ク
越
し
片
足
で
そ
っ
と
乗
る
か
ら
軽
く
し
て
行
先
を
き
か
ず
に
風
に
乗
っ
て
み
る
生
き
き
っ
た
母
の
棺
の
こ
の
軽
さ
検
査
終
え
軽
く
飲
み
た
い
帰
り
道
阿
部
野
英
男
東
細
川
石
川
三
浦
恭
士
幸
雄
睦
子
官
《
自
由俳
題
句
十
二
月》
定
例
句
会
《
兼
題川
句
「柳
軽
い
》
」
十
二
月
句
会
事 務 局 だ よ り
図書室だより
◆学生募集の協力のお願い
☆空調工事
1 月 4 日(月)から入学願書配布がスタートしてい
年末年始に空調更新工事が実施されました。より
ます。昨年度入学された方へのアンケートでも半数
快適になった図書室で、読書をお楽しみ下さい。
以上の方が、カレッジの卒業生もしくは現役生に勧
められて、と回答されています。口コミが一番有効
です。ご協力よろしくお願いします。願書は、事務
新着図書
局、区役所、支所、出張所でも配布しています。
出願期間は、2 月 8 日(月)から 18 日(木)です。
◆「下流老人」
藤田孝典著 朝日新聞出版
持参、郵送、WEBで受け付けています。
◆積雪・道路の凍結時の運転に注意
◆「老けない人は何を食べているのか」
森由香子著 青春出版社
◆「自律神経がよろこぶセルフヒーリング」
竹林直紀著 青春出版社
◆「反乱兵の伝言」
三上隆著
幻冬舎メディアコンサルティンク゛
◆「なぜ生きる」
明橋大二・伊藤健太郎著
1万年堂出版
◆「社会主義社会の経験」
トゥルムンフ著
東北大学出版会
◆「流」
東山彰良著 講談社
◆「政治学の第一歩」
砂原庸介他著 有斐閣
◆「植物はすごい」
田中修著 中央公論新社
◆「血管マッサージ」
妹尾左知丸著
ベストセラース゛
◆「駅からウォーキング関西」
高橋久恵著
JTBパブリッシング
しあわせの村内では朝夕が気温 0℃以下になるこ
としばしばです。車通学の方はスタッドレスを装着
する等の注意をお願いします。また、午前 8 時現在
「神戸市」または「神戸市を含む地域」に、
「大雪」
などの警報の発令時は臨時休校となります。
KSC OB、神戸市環境功労賞受賞!
11 月 11 日、KSC地域交流会「ジェームス」のメ
ンバーで、ボランティア活動を行っているカレッジ
OBの国枝隆二さん(生還 10 期・74 歳)が神戸市
環境功労賞を受賞されました。長年にわたり学童の
通学見守りを行い、公共地域清掃などに尽力された
ことに対する表彰で、支援学校の塩屋小学校と「ジ
ェームス」から神戸市へ推薦しました。
「KSC写真クラブ展」開催のお知らせ
KSC写真クラブが第 14 回目となる「クラブ写真
<入荷の都度、学内掲示板に「新着図書紹介」
として書評を掲載しています。>
展」を開催します。1 年間の集大成となる作品、約
40 点が展示されます。是非、会場に足をお運び頂き、
皆さんの力作をご覧ください。
開催日時:平成 28 年 2 月 2 日(火)~7 日(日)
表紙絵「雪を被ったシルバーカレッジ」
水彩画 F6 美工 20 期 田中 正南
10:00~17:00(但し初日は 13:00~
最終日は 15:00 まで)
四季折々の豊かな村内。中でも数少ない冬の純白な
雪を被ったカレッジの景色は特に美しく感じたので
開催場所:JR神戸駅南 クリスタルタワービル
2 階県民ギャラリー
描いてみました。
編集後記
12 月から 20 期生のグループ学習発表会が始まっています。今月号の特集Ⅰでは食文、健福、国際
の各コース・専攻の 1 年生編集委員が先輩を誌面で歓送しようと編集作業に汗を流しました。特集Ⅱ
の「読者の広場(新春拡大版)
」では予想を超える川柳の応募や、たくさんの多様なご寄稿を頂戴でき
て読者の皆さんの心意気を感じました。当年度編集方針「読者参画」
、新年も上々の滑り出しです。
(落)
23
11月17日ジョイラックデイ
オープニングのジョイントコンサート
(左上)フォークソング・クラブの皆さん
(左下)アロハ・ハワイアンズの皆さん
にぎわう絵手紙体験コーナー
予約で満席となった市民救命士講習会
ハーモニカグループの息の合った演奏
1月13日ジョイラックデイ
12 月 6 日(日)、神戸市看護大学ホールで開催された「学園
都市音楽祭」で熱演するアンサンブルKSCの皆さん
国際 3 年グループ学習「る・る・ぶ台湾」
の皆さんによる「KANO」の上映会。
おにぎりとケーキのサービス付きでした!
「ケナフの会」による
紙すき体験講座
~ていねいな指導に
真剣に取り組む皆さん
新設の「阿波踊り健康体操クラブ」の
実技指導に多くのカレッジ生が参加
12 月 14、15 の両日で実施された
オープンキャンパス。多くの皆さん
が熱心に説明に聞き入っていました。
新しい仲間、待ってま~す!
【写真取材・編集】
情報誌編集委員会写真班