東北地域 韓国人研究者フォーラムの 設立のご案内 いつしか夜寒の身にしみる頃となりましたが、ご健勝のことと存じます。 私は東北大学教育学研究科の李仁子と申します。本来ならば、皆様に直接お会いし てお話をさせていただくべきではありますが、このように書面で大変失礼致します。 日本には現在、数百人を超える韓国出身の研究者の方が活躍しており、今後も増え る見込みです。一方、韓国ではますます日本に対する関心が薄れ、日本研究の質的成 熟をいかに期すべきかが問われる中、日本の専門家の就職難が新たな課題としてなっ ているのが実情です。このような状況の中で、すでに 2008 年 5 月に「韓国人研究者 フォーラム」が設立され、主に関東地方を中心に活動を行って来ましたが、この度東 北地方で韓国出身の人文・社会分野の研究者たちのネットワークを構築し、これを通 じて東北地方だけでなく、日本全域の韓国人研究者同士の学術交流及び相互の親睦を 図り、絆を深めることを通して、韓日間の学術的・人的交流の円滑化、更には、韓日 における文化交流活動の基盤を作りたいと思い、「東北地域 韓国人研究者フォーラ ム」を設立することとなりました。 本フォーラムは、主に東北地方で活躍する人文・社会分野の韓国人研究者たちが定 期的な会合を持つことを通じて、時には自分の専攻の立場から、時には専攻を越えた 東北地方における幅広い学問的・人的交流の場になることと思われます。 以上の「東北地域韓国人研究者フォーラム」についての趣旨を含め、今後の運営方 向を議論したく、12 月6日(土)にお会いできる場を設けたいと思っております。く れぐれも多くの方々のご参加をお待ちしております。 2014 年 12 月 1 日 東北大学教育学研究科 李仁子 1 東北韓日交流セミナー及び東北地域韓国 人研究者フォーラムの発足会 日時 2014 年 12 月 6 日(土)14:00-17:00 場所 東北大学教育学研究科 11 階大会議室 主催 東北大学教育学研究科、東北地域韓国人研究者フォーラム 設立準備委員会 後援 13:30∼14:00 韓国国際交流財団東京事務所 受付 ◆第 1 部 : 開会式 時間 内容 司会 ・開会辞 : 李仁子(東北大学教育学研究科准教授) 14:00∼14:20 ・祝辞 1 : 황오석(韓国国際交流財団東京事務所所長) ・祝辞 2 : 柳赫秀(横浜国立大学教授・韓国人研究者フォーラム代表) 呉正培 (尚絅学院大学) ◆第2部 : 基調講演 時間 14:20∼15:10 講演 内容 嶋陸奥彦 日本の人類学における韓国研究、 (東北大学名誉教授) 東北大学における韓国研究 15:10-15:30 15:40-16:30 16:30-16:50 呉正培 (尚絅学院大学) 質疑応答 15:30-15:40 司会 休憩 権奇哲 東北地域地域イノベーション研究センター (東北大学大学院 と 金永昊 経済学研究科教授) ともに 10 年 (東北学院大学) 質疑応答 2 ◆第3部 : 閉会式 時間 内容 16:50∼17:00 閉会辞 : 李仁子(東北大学教育学研究科准教授) 17:00∼ 17:30 司会 金永昊 (東北学院大学) 移動 ◆第4部 : 懇親会及び研究者フォーラム発足会 時間 内容 場所 17:30∼19:30 東北地域 韓国人研究者フォーラム 設立の懇親会 教育学研究科 11 階中会議室 3 講演者プロフィール ◆嶋陸奥彦:東北大学名誉教授 岩手県生まれ。専門は文化人類学。東京大学教養学部卒業。1979年、トロント大学大学院博 士課程修了。博士(人類学)。岐阜大学、広島大学を経て、1996年より東北大学文学部教授。2010 年には同大学より名誉教授の称号を受ける。退職後、2011年までソウル大学に勤務。韓国を 中心とする東アジアを研究地域とし、親族組織や地域社会組織について研究。主な文献とし て『韓国農村事情』(PHP研究所、1985)、『韓国社会の歴史人類学』(風響社、2010)など。 ◆権奇哲:東北大学大学院経済学研究科教授 韓国生まれ。専門は経営学。1987年に来日し、1993年一橋大学大学院商学研究科博士課程・ 単位取得退学。修士(商学、経営学)。1994年より東北大学経済学部に勤め、2000年同大学大学 院経済学研究科教授となり現在に至る。研究開発管理やイノベーション論を研究分野とし、 日本と韓国における国家共同研究開発事業の企画・実施・評価に取り組んでいる。主な論文 として、『知源創出理論序説』(福嶋路と共著、Venture ReviewNo.14,September、2009)、『産業 界における研究開発中間組織モデルの開発』(Weejin,SONG他、韓国、産業資源部、2005)など。 ◆李仁子:東北大学大学院教育学研究科助教授 韓国生まれ。専門は文化人類学。1991年に来日し、1998年京都大学大学院人間・環境学研究 科博士課程修了。2000年から東北大学大学院教育学研究科で教員となり現在に至る。京都精 華大学、島根県立大学などで非常勤を勤める。“人の移動”を研究のテーマとし、在日コリア ン、脱北者や国際結婚女性などについて研究、東日本大震災以降はその被災地も研究地域と している。主な著書として「移住者にとっての故郷と故郷離れ」関根・新谷編著『排除する 社会・受容する社会』(2007年、吉川弘文館)、『はじまりとしてのフィールドワーク』(共編 著、2008年、昭和堂)、 『自己言及的民族誌の可能性』 (共編著、2009年、東北アジア研究セン ター)など。 4 場 所 案 内 場所 : 東北大学川内南キャンパス教育学研究科 11 階大会議室 5
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