SINUMERIK 840D sl/SINUMERIK 828D 上級編 プログラミング説明書

SINUMERIK 840D sl/SINUMERIK 828D 上級編 プログラミング説明書
現在の NC 言語の適用範囲のチェック(STRINGIS)
現在の NC 言語の適用範囲のチェック(STRINGIS)
機能
有効な GUD/マクロ定義、およびインストール済みで動作中のサイクルプログラムなど、
SINUMERIK 840D sl が生成する NC 言語の適用範囲が実際に使用可能かどうか、およびプロ
グラム毎の内容を、STRINGIS 命令でチェックできます。 たとえば、プログラムの解釈の開
始時に、動作していない機能の有効性をチェックできます。
HMI 操作画面によってコード表示で戻り値が出力され、これには、基本情報の他に、追加コ
ード表示による詳細情報が含まれます。
構文
STRINGIS(STRING 名 ) =名名名名名名名名名名名
現在の拡張ステージでは、チェックしている(STRING 名 )が次のように示されます。
000 は、未知の名称であることを示します。
100 は、NC 言語命令としてプログラム指令できません。
オプションまたは機能として有効な、すべてのプログラム可能な NC 言語命令は、
2xx で示されます。 関連する詳細情報については、数値の範囲の章で詳しく説明します。
意味
工作機械メーカはマシンデータを使用して、操作方法と使用する NC 言語命令を定義します。
言語命令をプログラム指令しているが、その機能が動作しない、あるいは現在の適用範囲に
ない場合は、アラームメッセージが発生します。 このような場合は、工作機械メーカの仕様
書を参照してください。
STRINGIS
特にこの命令に含まれれる既存の NC 言語適用範囲、および
NC サイクル名、ユーザー変数、マクロ、およびラベル名
が、 存在するか、有効か、定義されているか、および動作
中かをチェックします。 STRINGIS NC 言語命令は、整数タ
イプの変数です。
STRINGIS 名名名名名
NC サイクル名(動作中のサイクル)
GUD 変数
LUD 変数
マクロ
ラベル名
STRING 名
チェックされる NC 言語の適用範囲の変数識別子、および識
別される STRING タイプ値の転送パラメータです。
ISVAR 言語命令は、STRINGIS 命令のサブセットで、さらに特定のチェックに使用できま
す。
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2017/04/29
SINUMERIK 840D sl/SINUMERIK 828D 上級編 プログラミング説明書
現在の NC 言語の適用範囲のチェック(STRINGIS)
NC 言語の適用範囲
SINUMERIK パワーラインでは、ここにあるすべての言語命令のなかで、特に、必要とされ
ない、そして動作しない言語命令があることがわかっています。 SINUMERIK ソリューショ
ンラインでチェックされる言語の適用範囲は、事前設定されたマシンデータにより異なりま
す。また、既知のすべてのオプション/使用可能なオプション、または NC 言語の現在の適用
範囲で有効な機能を含んでいます。
NC 名名名名名名名
NC 言語の適用範囲は、次のとおりです。
すべての既存の G コードグループの G コード(G0名G1名G2名INVCW名
POLY名ROT名KONT名SOFT名CUT2D名CDON名RMB名SPATH など)。
DIN または NC のアドレス(ADIS名RNDM名SPN名SR名MEAS)。
NC 言語機能(予約サブプログラム
TANG(Faxis1..n, Laxis1..n, 名名名名
)など)。
NC 言語処理(戻り値を使用する予約処理)(パラメータ転送によるサブ
プログラム呼び出し GETMDACT など)。
NC 言語処理(戻り値を使用しない予約処理) (シングルブロックマス
クの解除 SBLOF など。)
NC キーワード(ACN名ACP名AP名RP名DEFINE名SETMS など)。
マシンデータ $MN 一般、$MA 軸、$MC チャネル別、およびすべての
セッティングデータ$S...とオプションデータ$O...。
パートプログラムとシンクロナイズドアクションの NC システム変
数 $と NC 計算パラメータ R。
戻り値
基本情報 STRINGIS
戻り値はコード表示されます。 含まれる基本情報は y に、既存の詳細
情報は x に細分化されます。
コード表示:
テスト結果です。または実際の拡張段階のものです。
000
NCK は、STRING 名称を認識していません。
100
STRING 名称は言語命令ですが、プログラム指令できません。つまり、
この機能は無効です。
2xx
STRING 名はプログラム指令可能な言語命令です。つまり、この機能は
有効です。
y00
割り当てることはできません
y01 ~ y11
既知の既存詳細情報の数値の範囲です。
400
xx=01 も xx=10 も含まず、G コード G でも計算パラメータ R でもない
NC アドレスについては、コメント(1)を参照してください。
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現在の NC 言語の適用範囲のチェック(STRINGIS)
注
STRINGIS のチェックのときに、対応コードが返らない場合は、対応する NC 言語命令がプ
ログラム指令可能で、2xx コードが適用されます。
詳細情報の 2xx 値の範囲
詳細情報
テスト結果の意味:
200
解釈できません
201
DIN アドレスまたは NC アドレスを定義します。つまり、名称は、ここ
からどちらかのアドレス文字を識別しました。コメント(1)を参照して
ください
202
G コードの既存グループの G コードを識別しました。
203
戻り値とパラメータ転送を含む NC 言語機能があります。
204
戻り値とパラメータ転送を含む NC 言語機能があります。
205
NC キーワードがあります。
206
一般、軸、またはチャネル別のマシンデータ($M...)、セッティングデ
ータ($S...)、またはオプションデータ($O...)があります。
207
$...で始まる NC システム変数または R で始まる計算パラメータなど
のユーザー変数があります。
208
サイクル名を NCK にロードし、サイクルプログラムも有効です。コメ
ント(2)を参照してください。
209
定義した名称を識別し、グローバルユーザー変数(GUD 変数)によって
見つかった GUD 変数を有効にします。
210
定義した名称に一致するマクロ名称、およびマクロ定義ファイルで有効
にしたマクロが見つかりました。コメント(3)を参照してください。
211
現在のプログラムに含まれるローカルユーザー変数(LUD 変数)の名称の
情報です。
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現在の NC 言語の適用範囲のチェック(STRINGIS)
注
個々の戻り値のコメント
(1) 固定の標準アドレスを DIN アドレスとして識別します。 次のジオメトリ軸の定義が、設
定可能な識別子によって NC アドレスに適用されます。
A名B名C は指定された回転軸で、E は拡張用の予備です。
I名J名K名Q名U名V名W名X名Y名Z は指定された直線軸です。
軸識別子は、アドレス拡張子でプログラム指令でき、201 = STRINGIS("A1")のように、
テスト用に記述できます。
次のアドレスは、アドレス拡張子で記述してテストすることはできません。また、常に固定
値の 400 を返します。
例: 400 = STRINGIS("D")となります、またアドレス拡張子を指定する
0 = STRINGIS("M02")の結果は 400 = STRINGIS("M")となります。
(2) サイクルパラメータ名は STRINGIS ではチェックできません。
(3) マクロとして定義した NC アドレス文字 G名H名L名M はマクロと見なされます。
固定値 400 の、アドレス拡張子のない有効 NC アドレス
NC アドレス D名F名G名H名R および L名M名N名O名P名S名T が有効です。その時は下記のようになり
ます。
400
D 名名名名名
F 名名名名名
名名名名名
(F 名名 )名名 名
G 名 G 名名名 (名名名名名
H 名名名名名
(D 名名 )名名 名
名名名名名名名名名名名名
(H 名名 )名名名名名名
)名名名名名名名名名名名
名
名
R 名名名名名名名名名名名名名名名名名名名名名
名名名名
L 名名名名名名名名名名名名
名M 名名名名名
O 名名名名名名名名名名
名
P 名名名名名名名名名
名
S 名名名名名
(S 名名 )名
T 名名名名名
(T 名名 )名名名名名名 名
名N 名名名名名名名 名
プログラム指令可能な補助機能 T の例
プログラミング
コメント
T は、補助機能として定義され、常にプログラム指令されています。
400 = STRINGIS("T")
0 = STRINGIS("T3")
;
;アドレス拡張子を含まない戻り値
;アドレス拡張子を含む戻り値
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2017/04/29
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現在の NC 言語の適用範囲のチェック(STRINGIS)
プログラム指令可能な NC 言語の適用範囲の、その他のチェック例 2xx
プログラミング
コメント
X is defined as axis X
;
軸は直線軸 X です。
201 = STRINGIS("X")
;
直線軸 X の戻り値です。
201 = STRINGIS("X1")
直線軸 X1 の戻り値です。
A2 is an NC address with extension
A2 は拡張子を含む NC アドレスです。
201 = STRINGIS("A")
NC アドレス A の戻り値です。
201 = STRINGIS("A2")
拡張した NC アドレス A2 を含みます。
NVCW is a defined G code
INVCW は、G コードの右回りのインボ
リュート補間です。
202 = STRINGIS("INVCW")
既知の G コードの戻り値です。
GETMDACT is an NC language function
NC 言語機能の ETMDACT です。
203 = STRINGIS("GETMDACT")
GETMDACT は NC 言語機能です。
DEFINE is an NC key word
この DEFINE キーワードはマクロ識別用
です。
205 = STRINGIS("DEFINE")
キーワードとしての DEFINE がありま
す。
the $MC_GCODES_RESET_VALUES is channelspecific machine data
マシンデータ ;
$MC_GCODE_RESET_VALUES があり
ます。
206 = STRINGIS("$MC_GCODE_RESET_VALUES")
$MC_GCODE_RESET_VALUES が;マ
シンデータとして識別されました。
$TC_DP3 is a system variable for the tool length
components
この NC システム変数$TC_DP3 は工具
長成分用です。
207 = STRINGIS("$TC_DP3")
$TC_DP3 はシステム変数として識別さ
れました。
$TC_TP4 is a system variable for a tool size
$TC_TP4 は工具サイズ用 NC システム
変数です。
207 = STRINGIS("$TC_TP4")
$TC_TP4 はシステム変数として識別さ
れました。
$TC_MPP4 is a system variable for the magazine space
status
マガジン管理機能をチェックします。
207 = STRINGIS("$TC_MPP4")
マガジン管理機能が有効です。
0 = STRINGIS("$TC_MPP4")
マガジン管理機能を使用できません(4)。
MACHINERY_NAME is defined as GUD variable
グローバルユーザー変数を
MACHINERY_NAME として定義します。
209 = STRINGIS("MACHINERY_NAME")
MACHINERY_NAME は GUD として見
つかりました。
LONGMACRO is defined as macro
マクロ名は LONGMACRO です。
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2017/04/29
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現在の NC 言語の適用範囲のチェック(STRINGIS)
プログラミング
コメント
210 = STRINGIS("LONGMACRO")
LONGMACRO はマクロとして識別され
ました。
MYVAR is defined as LUD variable
ローカルユーザー変数に MYVAR の名称
をつけました。
211 = STRINGIS("MYVAR")
LUD 変数が、現在のプログラムに
MYVAR の名称で含まれます。
X, Y, Z is a command not known in the NC
X,Y,Z は、未知の言語命令であり、GUD/
マクロ/サイクル名称ではありません。
0 = STRINGIS("XYZ")
STRING 名称 X, Y, Z は未知の名称です
(4) マガジン管理機能のシステムパラメータには特に、次の内容が適用されます。 この機能
が無効の場合は、NC 言語の適用範囲を構成するためにマシンデータに設定した値にかかわ
らず、STRINGIS は常に結果値 0 を返します。
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2017/04/29