授業をユニバーサルデザイン化しよう! あじさい通信№25 H28.11.11 発行

長崎市教育委員会学校教育部
あじさい通信
№26
平成29年3月23日
空白なき「学力向上の取組」推進を!
平成28年度が終わろうとしています。今年度も、各学校で学力向上の取組を積極的に推進いただい
たことに心から感謝いたします。28年度は、各学校の取組の成果が市全体の数字としても表れ始めま
した(別添「H28長崎市、長崎県、全国学力・学習状況調査結果と改善の方向性」参照)ので、今
後も更に各取組の徹底・継続が図られ、全国レベル以上の学力を揺るぎないもの
として確立できるよう、教育委員会としても関係施策の改善に努めてまいります。
さて、各学校においては、新年度開始から約1週間で学力向上の取組に関する
「重要な検証機会」である各種学力調査実施を迎えます。
つきましては、「学力向上の取組は年度末で終了。次のスタートは結果分析を終えた9月から。」と
ならないよう、次の取組例を参考に、今後とも空白なき「学力向上の取組」推進をお願いします。
学
☛
重
要
!
学
力
向
上
に
関
す
る
取
組
の
確
認
・
定
着
調
査
結
果
を
基
に
し
た
検
証
・
プ
ラ
ン
ニ
ン
グ
・
改
善
3
月
末
4
月
前
□
校
の
取
組
備 考
(チェックリスト)
学校全体の学力向上の取組の評価や次年度引継ぎ事項等の明
確化(年度末の関係会議)
□
重点課題に関する現時点での改善状況(学級全体や児童生徒
の未達成の状況等)についての引継ぎ資料作成
□
自校の「学力向上プラン」や「学習規律」等の共通理解
□
重点課題を中心とした前学年の定着テスト実施
□
過年度全国学力調査問題等を活用した復習
4月18日(火)
市・県・全国学力
調査実施
(国、算・数)
□ 「家庭学習」や「帯タイム特設」等による補充学習
後
各種学力調査における全体的な解答状況から、学級(学年・ 4月19日(水)
□
市・県学力調査
実施(英)
学校)全体のおよその達成状況を推測
各種学力調査結果の概況をもとに、学力向上プラン(試案) (下旬)
5
月
□
6
月
□
市・県学力調査結果の詳細分析
□
学力向上プラン(試案)の修正、学年(学校)レベルでの取組開始
7
月
□
夏季休業における学習課題の確認
□
授業改善の進捗状況確認(校内研修等)
8
月
□
市学力向上研修会参加・校内伝達
□
全国学力・学習状況調査結果の詳細分析
9
月
□
学力向上プランの確定
市・県学力調査
結果到着予定
を立て、学級(学年・学校)レベルでの取組開始
(下旬)
全国学力調査
結果到着予定
(重点課題、重点的取組、検証方法等の再確認)
9月~
新「学力向上プラン」による取組スタート!
(文責:教育指導係 山本)
平成 28 年度 長崎市、長崎県、全国学力・学習状況調査結果と改善の方向性(ダイジェスト版)
【
小学3年生
】
【 小学4年生 】
【 中学1年生
】
【
80
80
80
80
70
70
70
70
60
60
60
60
50
50
50
50
40
国語
算数
全国
50.0
50.0
市
50.8
50.9
40
算数
全国
50.0
50.0
市
49.9
49.3
【
各学力調査の対象学年・教科
◇長崎市学力調査
小学3・4年生(国・算)
中学1年生(国・数)
中学2年生(英)
◇全国学力・学習状況調査
小学6年生(国・算)
中学3年生(国・数)
全国
50.0
50.0
全国
50.0
市
48.4
50.2
市
50.2
小学5年生 】
【 中学2年生
】
【
80
80
70
70
70
60
60
60
50
50
50
国語
算数
県
50.7
57.1
市
48.8
56.2
40
80
70
60
50
40
国語B
算数A
算数B
中学3年生
国語
数学
県
63.8
51.8
県
63.1
市
63.6
52.8
市
62.7
【
国語A
40
75
65
55
45
35
中学3年生
】
英語
数学
【 小学6年生 】
※市学力調査の数値は標準偏差を、
県・全国学力調査の国・算/数は正
答率(全国は整数値)を、県学力調
査の英語は得点を示しています。
40
中学2年生
国語
80
40
◇長崎県学力調査
小学5年生(国・算)
中学2年生(国・数)
中学3年生(英)
40
国語
長崎市教育委員会
】
英語
】
全国学力・学習状況調査
A:主として「知識」
に関する問題
B:主として「活用」
に関する問題
国語A
国語B
数学A
数学B
全国
73
58
78
47
全国
76
67
62
44
各学力調査の実施日
県
72
57
78
47
県
75
67
62
43
◇国・算/数・理 平成 28 年 4 月 19 日(火)
◇
英
平成 28 年 4 月 20 日(水)
市
72
58
78
48
市
75
67
62
43
全国
長崎県
長崎市
全国学力・学習状況調査結果の概要と改善の方向性
1
学力調査結果の概要
2 児童生徒質問紙調査(生活習慣や学習環境等の調査)の結果の概要
(1) 良好な項目
○小学校国語では、目的に応じてインタビューすること、目的や意
図に応じて資料を関係付けて読んだり、資料を基に自分の考えを
書いたりすることに成果が見られ、中学校国語では、全体と部分
の関係を踏まえて話すことや、文章の特徴を捉え根拠を明確に書
くことに成果が見られる。
○小学校算数では、小数のわり算などの計算問題に成果が見られ、
中学校数学では、図形及び関数分野における数学的技能に関する
問題に成果が見られる。
(2) 課題がある項目
●小学校国語では、漢字を正しく書く問題やローマ字の読み書きの
問題に課題が見られ、中学校国語では、文脈に即して漢字を正し
く読むことや書くこと、語句の意味を捉えることなど、言語に関
する知識・理解・技能に課題が見られる。
●小学校算数では、数量や図形について、理由や意味を説明する問
題に課題が見られ、中学校数学では、基礎的・基本的な知識・技
能に基づいて理由などを説明する問題に課題が見られる。
3
① 基礎・基本定着のための方策
② 調査結果の課題を改善するための授業づくり推進
③ 生活習慣・学習規律の一層の定着
④ 学校行事や総合的な学習の時間の内容の見直し
(1) 良好な項目
○小・中学生ともに、全国平均に比べ、
「学校に行くのが楽し
い」と感じており、
「自分にはよいとろころがある」、
「いじ
めは、いけない」、
「人の役に立ちたい」と思っている割合も
高く、良好である。
○小・中学生ともに、テレビゲームや携帯電話、スマートフォ
ンの長時間使用の割合は、全国平均に比べ特に低く、良好
である。
(2) 課題がある項目
●「将来の夢や目標をもっている」や「難しいことでも失敗を
恐れず挑戦する」という項目は、昨年度に引き続き小・中学
生ともに全国平均を下回っている。
●A問題、B問題ともに、
「解答時間は十分だった」という項
目は、昨年度に引き続き小・中学生ともに全国平均を下回
っている。
改善の方向性
⇒(例)定着を図るための練習問題の活用と授業改善
⇒(例)書く場面、話合う場面を位置付けた授業づくり
⇒(例)幼保小連携、小中連携、学校・家庭・地域の連携による取組の推進継続
⇒(例)将来の夢や生き方に関わる体験学習などの充実
学校・家庭・地域が一丸となった継続的な取組の推進