指導上のポイント及び参考資料 (第 ○ 7 単元の 1) 指導上のポイント ・県内の写真については、行ったことのある所や、親せきがいる所など、写真を見 せながら、海・山・都市といったいろいろな様子のちがいに興味を持たせたい。 ・ドイツからの手紙については、日本とドイツの位置を地図帳や地球儀を使って知 らせたい。 ・兵庫県の5つの地方については、各地方の特色や特産物にふれ、興味を持たせた い。実物を紹介するのも効果的である。 ○ 参考資料 わたしたちの兵庫県(平成18年度) 編集発行 兵庫県広聴課 もくじ ・兵庫県のすがた ・気候のちがい ・地域のようす ・産業のようす ・県内の市町 ・県の仕事 ・仕事のしくみ ・県議会のしくみ ・県の予算 ・復興への取り組み ・のじぎく兵庫国体 ・県のシンボル (第 7 ○ 単元の 2) 指導上のポイント ・子どもが色々な方法を使って調べ、工夫しながらまとめたり発表したりする展開 になっており、児童の学習活動の参考にしていく。 ・206ページでは、前ページまでの学習の展開を参考にして、調べ方やまとめ方 を児童自らが選択・工夫しながら、県内の他のまちを調べていく。発表の仕方に ついては、平成12年度・尼崎市小学校情報教育研究会発行の冊子 『プレゼンテ ーションをしよう』に詳しい。 ・本単元では、伝統的な工業などの地場産業の盛んな地域と地形から見て特色のあ る地域を含めて取り上げることになっているので、その条件を満たせば、児童の 興味関心に応じて、別のまちを学習してもよい。 ○ 参考資料 1 香美町の雪対策 道路中央にある 撒水栓 縦型の信号機 道路中央にある 山道の脇にある 撒水栓(アップ) 路面凍結防止剤 雪かき用の車 2 旧美方町の農家戸数 (単位:戸) 年次 総数 専業 兼 総数 業 農業が主 農業が従 昭和 50 年 668 32 636 317 319 55 年 339 35 304 271 33 60 年 574 40 534 90 444 平成2年 533 62 471 21 450 7年 431 59 372 66 306 (農業センサス) 3 丹波立杭焼 瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともに、日本の六古窯の一つに数えられ る。 周囲を山に囲まれた地で、窯の火を守り伝えることは容易ではなく、時代 の変化に応じて様々な新しい技術を開発し、取り入れてきた。江戸時代のは じめごろに導入された「登窯」は、それまで用いていた穴窯に比べて陶器を 焼く部屋数が多かったため、窯を焼く効率も格段に良くなり、それ以来、立 杭は焼物の村として発達していった。 登窯の炎が消えないように守りぬいた人々の力が、丹波立杭焼の発展を今 日まで支えてきた。 後継者や高齢化に悩むことの多い地場産業が多い中にあって、立杭焼は若 年層の円滑な参入により産地の活性化が進んでいる。 圃場整備実施の結果、優良な弁天国土(田土)を採取できる田が少なくな ったのが、最近の問題点の一つ。 4 南あわじ市の農業 気温は温暖でしのぎやすく、年間雨量の比較的少ない瀬戸内型で日照時間 に恵まれている。こうした自然に合わせ、水稲、玉ねぎ、レタス、キャベツ、 白菜などを組み合わせた水田多毛作体系を確立し、全国的に見ても生産性の 高い優れた農業が営まれている。 5 淡路人形浄瑠璃 起源は、室町時代末までさかのぼるといわれている。始まりについてはは っきりしないものの、いい伝えによると傀儡師(くぐつし)の祖といわれる 百太夫という人物が人形を操りながら全国を巡業中、三原の三条にあった淡 路人形浄瑠璃の宗家・引田家(後に上村)に立ち寄り、人々に人形の操技術 を教えたことによるといわれている。国の重要無形民俗文化財に指定された。 (第 7 ○ 単元の 3) 指導上のポイント ・人や物のつながりでは、地図帳等を利用して、かかわりのある国内の他地域や外 国についてふれていく。その際、日本を含め、外国には国旗があることを理解さ せる。 ・アウクスブルク市や鞍山市については、関連するものや催しが尼崎市内に点在し ているので、それにふれさせながら、両市を身近に感じさせるような展開にして いきたい。 ○ 参考資料 1 野菜と神戸港 神戸港は野菜の輸入量が日本一で、全国の約30%もの野菜を輸入してい る。輸入が多い野菜は、かぼちゃ、たまねぎ、ブロッコリーなど。ニュージ ーランド、アメリカ、中国など世界15カ国から野菜が輸入され、食卓まで 届いている。 2 アウクスブルク市 ドイツ連邦共和国バイエルン州にあり、ロマンチック街道が通るまち。ド イツ・ルネサンスの画家ハンス・ホルバインや音楽科モーツァルトの父レオ ポルド・モーツァルトと、詩人ベルト・ブレヒトを世に送り出したまちとし て知られている。ルネサンス様式の美しいまち並みは第2次世界大戦で大半 が破壊されたが、戦後、完全に再建され、1972年には、ミュンヘンやキ ールとともにオリンピックの開催都市となった。現在は金属、繊維、電子な どの産業が盛んな工業都市である。 3 鞍山市 中華人民共和国遼寧省にあり、尼崎市の約186倍の広さを持つ地域に約 328万人が住んでいる。古代から鉄鋼業とともに歩み、現在も、埋蔵量1 00億トン以上といわれる鉄鉱石や世界の4分の1を占めるマグネサイト鉱 石など豊富な鉱物資源を背景にして中国の重要な鉄鋼工業基地の一つとなっ ている。中でも「鞍山鋼鉄公司」は鉄と鋼、年間各800万トンの生産高を 誇っている。奇岩奇峰が林立する「千山」やラストエンペラーの傅儀(ふぎ) など歴史上の人物が訪れた療養地「湯崗子(とうこうし)温泉」は名勝地と してしられている。 「友好」都市としたのは、中国との協議の結果、「姉妹」都市という呼び 方は長幼の序があるということになったため。 4 アウクスブルク市にある協会 聖ウルリッヒ・アフラ協会…マキシミリアン通の南端にある、キリスト教の 旧教と新教が同居する珍しい教会。 5 鞍山市にある温泉 湯崗子(とうこうし)温泉…鞍山市街の南15㎞のところにある摂氏72度 の清泉。古く唐の時代から利用されている。 6 両市からの贈り物(説明・おいてある場所・贈られた年) アウクスブルク市から ・歴史的ガス灯…松ぼっくりが乗っている・庄下川公園・1984年 ・馬の頭の複製品…皇帝の乗馬像・市役所特別会議室・1986年 ・レリーフ…「友情を込めて贈る」という言葉・橘公園・1966年 ・グリフィンの噴水…架空の怪鳥がモデル・庄下川公園・1982年 ・マイル・ストーン…距離を刻んだ里程標・庄下川公園・1979年 鞍山市から ・壁掛けじゅうたん…万里の長城が染織・総合体育館・1986年 ・兵馬俑の複製品…等身大の埴輪・市役所2階廊下・1993年 ・水墨画…山水画・市役所特別会議室と市議会大会議室・1984年 7 国際児童書画展 毎年10月頃に、市内各所で開催されている。
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