プレスリリースPDF - 箱根ガラスの森美術館

報道関係者各位
2013 年 1 月吉日
箱根ガラスの森美術館
━時空を超えた東西の技━
「モザイク美の世界」
ヴェネチアン・グラスと里帰りした箱根寄木細工
【会期】 2013年4月20日(土)~11月24日(日)
午前9時~午後5時30分まで(入館は閉館の30分前まで・会期中無休)
【会場】 箱根ガラスの森美術館
【主催】 ヴェネチア市立美術館総局、毎日新聞社、箱根ガラスの森美術館
【後援】 駐日イタリア大使館、イタリア政府観光局(ENIT)
、イタリア文化会館、箱根町
【協力】 アクイレイア国立考古学博物館、アドリア国立考古学博物館、アルティーノ国立考古
学博物館、ムラーノ・ガラス美術館、エルコレ・モレッティ工房、ジャコモ・デ・カ
ルロ、ジュージ・モレッティ、神奈川県産業技術センター工芸技術所、小田原箱根伝
統寄木協同組合、本間寄木美術館
【作品・企画協力】
工芸品コレクター 金子皓彦
【入館料】 (税込)一般1,300円、大高生1,100円、小中生800円
【展示内容】
ヴェネチアン・グラスを代表する匠の技を凝らした花模様や幾何学模様の鮮やかなモザイ
ク・グラス。紀元前 1 世紀の古代ローマ時代には、すでに同様の技法で器などが制作されて
いました。しかし、制作工程が極めて複雑なため、やがてその技術は消失してしまいます。
ヴェネチアでは制作技法を研究し 19 世紀後半にヴィンツェンツォ・モレッティ(1835~1901)
が古代ローマ時代のモザイク・グラスの皿や坏類を次々と復元しました。古代のモザイク模
様を見事に甦らせたヴェネチアン・グラスの技術力は高く評価されていきます。
同じころ、木の美しさを活かし精緻な幾何学文様を作り出す日本の寄木細工もヨーロッパ
では人気を博していました。日本の寄木細工は 1873 年にウィーン万国博覧会で紹介され、明
治時代に入ると箱根では外国人向けの小さな箱から、ライティングビューローなどの大きな
家具に至るまで盛んに制作されヨーロッパを中心に輸出されました。
本展ではヴェネチアのモザイク・グラス約 90 点と、ヨーロッパから里帰りした日本のモザ
イク作品である箱根寄木細工 30 点を合わせて約 120 点を一堂に展観いたします。ガラスと木
という異なる素材の織り成す多彩なモザイク美の世界で初めての競艶をご高覧ください。
<お問い合わせ>
箱根ガラスの森美術館
℡:0460-86-3111
〒250-0631
広報担当
fax:0460-86-3116
日吉・坂元・根本
E-mail:[email protected]
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
「モザイク・グラス坏」
1 世紀
(ザラ出土)
<ムラーノ・ガラス美術館 所蔵>
「モザイク・グラス碗」
1880 年頃
(ヴェネチア)
ヴィンツェンツォ・モレッティ 制作
<ムラーノ・ガラス美術館 所蔵>
「モザイク・グラス皿」
1880 年頃
(ヴェネチア)
ヴィンツェンツォ・モレッティ 制作
<ムラーノ・ガラス美術館 所蔵>
「ライティングビューロー」
明治時代
(箱根)
<金子皓彦氏 所蔵>
「モザイク・グラス装飾付小型手文庫」
19 世紀
(ヴェネチア)
サルヴィアーティ工房 制作
<ムラーノ・ガラス美術館 所蔵>
「扇形箱」
大正~昭和時代
(箱根)
<金子皓彦氏 所蔵>
※出品作品は変更の可能性もございますので、ご確認のお問い合わせをお願いいたします。