第65回東北地区歯科医学会 実 施 要 項 東北地区歯科医学会 第65回東北地区歯科医学会実施要項 1.開催日時 平成24年10月20日(土) 午後2時~午後5時30分 21日(日) 午前9時30分~午後3時 2.会 場 山形県歯科医師会館 4階 大会議室 〒990-0031 山形市十日町二丁目4―35 TEL 023(632)8020 3.日 程 月 日 時 間 内 容 13:00 開場・受付開始 14:00 開会行事 14:30 <特別講演> 10/20 日本歯科医学会 会長 江藤一洋先生 (土) 15:40 <シンポジウム> 「より強固な大災害時の連携体制の構築を 目指して~東日本大震災を経験して~」 17:30 閉 会 9:00 開場・受付開始 10/21 9:25 開会の辞 (日) 9:30 <一般口演> 15:00 閉 会 4.懇 親 会 参加者の懇親会を下記のとおり開催いたしますので、会員多数の参加を お願いいたします。 日 時:平成24年10月20日(土) 午後6時 会 場:山形グランドホテル(山形市本町一丁目 7-42 TEL 023(641)2611) 5.会員発表(一般口演)の申込み (1)口演抄録の提出 口演抄録(400 字以内で「はじめに」「方法」「結果」「考察」(例文1を 参照)、演題名、発表形式、所属、区分、氏名(演者に○)連絡先を締切日 まで下記のいずれかの方法で申し込みください。 なお、演題の申し込みは、一演者一題とさせていただきます。 ①所定の原稿用紙(山形県歯科医師会HPにてダウンロード)で郵送 ください。 ②E-mail(MS Word、テキスト形式)で送信ください。 E-mail アドレス:[email protected] ③CD-R(MS Word、テキスト形式)、A4 にプリントアウトした原稿を ともに郵送ください。(なお、CD は返却できません。) ※ 講演内容抄録原稿用紙は、山形県歯科医師会 HP(http://www.keishi.org/index.html)より ダウンロード可能です。 ―1― (2)申込・問合先 〒990-0031 山形市十日町二丁目4―35 山形県歯科医師会館内 第65回東北地区歯科医学会事務局 TEL:023(632)8020 FAX:023(631)7477 ※ 東北地区歯科医師会会員については、所属の各県歯科医師会へ応募し、 各県歯科医師会がとりまとめのうえ、一括して山形県歯科医師会へ応募して ください。 (3)締 切 日 平成24年7月6日(金) 必着 (4)演題の採否並びに発表形式は、開催当番県にお任せいただきます。 6.発表の形式 (1)発表形式は液晶プロジェクターによる口頭発表のみとさせていただきます。 (2)口演・質疑応答時間 口演時間8分、質疑応答時間2分(演題数によっては多少変更することがあ りますのでご了承お願いいたします。) (3)液晶プロジェクター映写 液晶プロジェクター及びパーソナルコンピュータ(Windows, Mac それぞ れ 1 台)を学会事務局にて準備します(どちらか一面映写です)。Windows は Windows7 で Power Point2010、Mac は Mac OS 10.7 で Power Point 2011 で対応させていただきます。但し、パーソナルコンピュータの操作は演者側 の方にお願いいたします。 発表中の事故防止のため、20 MB 以内、OS 標準フォントを使用して下さい。 標準アニメーションは使用して戴いて結構ですが、動画は御遠慮下さい。 ただし、発表上必要な方は学会事務局までご連絡下さい。 (4)CD-Rについて 口演用CD-Rは9月21日(金)まで、事前に学会事務局までご送付願いま す。 7.雑誌掲載用の論文 発表演題内容を査読付論文として「みちのく齒學會雑誌」に掲載いたします。 横書き400字詰原稿用紙8枚以内で「はじめに」 「方法」 「結果」 「考察」 (例文2を 参照)とし「みちのく齒學會雑誌投稿規定」に準拠したものを、学会当日にCD-R (MS Word、テキスト形式) ・A4 プリントアウトしたものと併せて提出してください。 別刷りは 50 部単位及び、図表、超過頁分は個人負担で受付ます。 ―2― みちのく歯学会雑誌投稿規定 1.本紙への投稿は、東北地区歯科医学会会員に限る。 2.原稿は、総説、原著、臨床研究、症例報告、調査・ 統計、資料などである。 3.原稿の内容は医の倫理に反しないものであること。 動物実験は所属機関の動物実験指針等に準拠し、臨 床研究はヘルシンキ宣言を導守して、倫理的に行わ れており被検者あるいは患者のインフォームドコン セントの得られたものとする。 4.原稿の採否は複数の査読委員による審査をもとに 検討し、編集委員会で決定する。 5.論文の形式は、次の要領に従うようにして下さい。 茨 原著の場合 はじめに(あるいは緒言)→ 方法(資料並びに 方 法)→ 結 果 → 考 察 → 結 論(あ る い は、 まとめ) 芋 症例報告の場合 はじめに(あるいは緒言)→ 症例(あるいは症 例の概要)→ 治療経過(症例の項に含める場合あ り)→ 考察 → 結論(あるいは、まとめ) 鰯 和文はひらがなまじりで新かなづかいの口語文 章体(…である)とし、学術用語は各学会制定の ものを用いて下さい。 允 図 表 を 掲 載 す る 場 合 は、挿 入 箇 所 を 本 文 に g1、Tabl e1、図1、表1)のように示すほ (Fi か、原稿用紙の右欄外に朱記して下さい。 タテ:ヨコが2:3比率の図表あるいは写真の 印刷時の大きさは、片段に入れるとき横8唖(1 枚につき約300字分)、両段に入れるとき横17唖 (1枚につき約1350字分)となります。 約300字 片段 約1350字 両段 6.原稿は本文、図、表、写真、文献含めてA4判400 字詰め原稿用紙8枚以内、仕上がりA4判、2ペー ジまでが掲載無料になります。超過ページは有料と なりますのでご留意下さい。 (上記5の允の項を参考にして図表のスペース分の 文字数を計算し、印刷ページ数を確認した方が良い と思います。) 7.図、表、写真は台紙に貼り、図、写真の場合は下 に番号・題名・説明を、表の場合は上に番号・題名、 下に説明を入れて下さい。 また、著者名を台紙の右下に入れて下さい。写真 は台紙より剥がれる場合がありますので、裏に柔ら かい鉛筆で著者名を記入して下さい。 台紙の裏には図、表、写真の天地(上下)と大き さ(左右の寸法)を記入して下さい。 台紙(表) 表2 題名 (裏) 天 説明(単位や有意差、略名などの説明) 図2 題名 説明 著者名 地 例 横8唖(片段) 横17唖(両段) 8.写真は原則として白黒印刷です。カラー印刷は実 費になります。 9.別刷りは、50部を単位とし受付ます。これにかか る別刷り代及び発送費用は著者の負担になります。 10.本雑誌に掲載された論文の著作権は、本学会並び に著者に帰属します。 11.原稿送付先 東北歯連当番県歯科医師会内 東北地区歯科医学会事務局 ※本規定は第42 ・43巻合併号第1・2号より上記のよ うに改正されました。 会員投稿欄 km、cm、mm、 印 数字は算用数字を用い、単位は、m、 詐m、nm、l 、dl 、ml 、詐l 、kg、g、詐g、mM、 ppm、ppb、℃、Gy、Bq等、SI 基本単位に準じる。 咽 引用文献は出現順に番号を附し、本文の終わり にまとめ、原稿に記載する形式は下記のとおりと する。 〔雑 誌〕著者:表題.雑誌,巻:頁,年次. 例,1)吉田朔也:血友病の口腔出血に関する 2,1969. 臨床的研究.口科誌,18:1 〔単行本〕著者:書名.頁,発行所,年次. 例,2)秋吉正豊:歯周組織の構造と病理.8990,医歯薬出版,1962. ―3― 会員相互の親密と、会員の会誌との結びつ きをより深める目的で、以下のような投稿欄 が設けられてあります。 ○会員の声(意見) ○私の臨床ヒント ○質問…臨床上の問題でふだん疑問に思っ ておられること、なお出来るだけ 回答希望者をお書き添え下さい。 事前抄録 演題名 例文1 改良したミュージックスプリント 氏 名 青森県歯科医師会会員 石川 佳和 あるいは ○○大学 ○○○○ はじめに: 第61回東北地区歯科医学会において、「試作したミュージックスプリント」 を発表した。今回、より演奏に集中できるスプリント形態を改良したので報告する。 方 法: 被験者は、一流の弦楽器奏者4 名( 女性) とした。それぞれスプリントの 形態を変え、ノーマルタイプ・パラタルタイプおよび両側分離タイプの3 種類のスプリン トを製作した。各スプリントを顎口腔機能解析システムにて、客観的に評価した。また、 各スプリントを実際の演奏に使用し主観的にも評価した。 結果及び考察: 主観的にも客観的にも演奏上で効果的だったスプリントは、両側分離タ イプであった。次がノーマルタイプで、パラタルタイプは非常に違和感があった。よって 演奏に集中できるスプリント(ミュージックスプリント)の形態は、両側分離タイプが有 効である。 ※事前抄録例文、査読付論文例文につきましては、青森県・石川佳和先生の例文を本人の 承諾を得て参考として添付させていただいております ―4― 査読付き論文 例文2 論文名 氏 名 あるいは (みちのく齒學会雑誌掲載用) 改良したミュージックスプリント 青森県歯科医師会会員 石川 佳和 ○○大学 ○○○○ はじめに: 弦楽器の演奏は、楽器を左側の顎と肩に挟み込む姿勢を常に取り続けるため、 下顎は右側に変位し下顎後退位を取り続け、外側翼突筋の過度な緊張を引き起こす。その うえ、右側の胸鎖乳突筋は伸展した位置を取り続け、左側の胸鎖乳突筋は、緊張し続ける ために異常なまでの肩こりが生じやすい。 この改善策としてスプリント(以後ミュージックスプリントと記載)が効果的であるこ とを、第61回東北地区歯科医学会にて報告した1)。 その後、ミュージックスプリントの追跡調査を行ったところ、前歯部に違和感があり集 中力に欠けるとの指摘があり、従来のミュージックスプリントを改良したので報告する。 方 法: 実験に使用したミュージックスプリントは、①従来型ミュージックスプリント(N type) 、②パラタルタイプの改良型ミュージックスプリント(P type) 、③主に臼歯部 のみを被い左右側を分離したモーラータイプの改良型ミュージックスプリント(M type) の3種類とした(図1) 。 被験者は、平均年齢18.4 歳の女性弦楽器奏者8名とした。実験に先立ち、目的、方法を 被験者及びその父兄に十分説明し、同意を得た上で実験を行った。 各ミュージックスプリントを脳波計、顎口腔機能解析システム(オクルーザー)にて同 時測定し客観的評価を行った。脳波計は、α波の出現時間を観察する事で装着感を評価し た。顎口腔機能解析システム(オクルーザー)にて各ミュージックスプリント装着時の筋 肉の変化と咬合状態を比較検討した。 また、実際の演奏にも使用し、演奏者による主観的評価も行った。 結 果: 図2は、楽器演奏時における未装着及び各ミュージックスプリントの平均咬合力 を比較したものである。未装着 、M typeともにほぼ同様な値を示したのに対し、P type のみ平均咬合力は減少した。 図3は、楽器演奏中のミュージックスプリントの平均累積積分値を比較したものである。 未装着での平均累積積分値は、左側咬筋に対し、右側咬筋が約7倍もの値を示した。側頭筋 は両側ともほぼ近似した値を示した。これに対しミュージックスプリントN typeを装着す ると、未装着での値と比較して右側は1/2に減少し、左側も約1/3に減少した。反対に側頭 筋は左側が未装着の約3.5 倍に増加し、右側が1/2 に減少した。M typeもN type同様な傾 向を示した。しかし、P type だけは、未装着での値とほぼ同一であった。 図4は、被験者8人のα波の出現時間を比較したものである。α波出現時間の測定時間は、 各5分間とした。N type 装着で楽器演奏をするとわずかにα波の出現時間が増加した。次 に、M type装着時では楽器を演奏しない時はα波の出現率が減少したものの、楽器を演奏 するとα波の出現時間が増加した。P type装着時ではα波の出現時間の減少が観察された。 図5は、代表被験者が楽器を演奏時のオクルーザーによる咬合力のバランスを比較した ものである。未装着時には、長年の楽器演奏のため顎位が右側に変位していることが判断 できる。N typeとM typeを装着することで、咬合の重心が正中に収束してきた。そして、 正中と重なるのがM type であった。 ―5― 考 察: 平均咬合力のデータを演奏年数と対比して考えると演奏経験が長い被験者ほど ミュージックスプリントを装着して演奏することで、ミュージックスプリントのタイプに 関わらず咬合力が減少し、経験が浅い被験者ほど咬合力は増加した。 平均累積積分値の結果より、弦楽器の演奏は、常に左側の顎と肩に楽器を挟み込む姿勢 を取り続けるため咬合が右側にずれ込み、右側咬筋の活動が活発になることが示された。 ミュージックスプリントN typeおよびM typeを装着して演奏することで、右側咬筋の負 担が減少しバランスを取るために、左側側頭筋の筋活動が増加してバランスは良くなって いた。 しかし、P typeは装着しても、未装着時の筋活動と同様の活動をしており、筋機能の改 善は望めなかった。却ってP typeを装着すると、違和感が発生し演奏に集中できないこと も考えられる。 楽器演奏には、楽器を支える程度の力が必要である。その力加減は、楽器演奏経験で格 段に変化していた。そして、P typeは、年齢の増加とともに違和感が増加する傾向を示し た。その結果、N typeとM typeが、楽器演奏に適しているということが解った。そして中 でも最適なのは、M typeであると思われる。このことは、実際に装着して演奏した主観的 評価と一致した。 ミュージックスプリントM type を装着し楽器を演奏することで演奏時の咬合の重心が 中央に位置し、顎位が安定して顎口腔系及び頸部の筋肉の過緊張が緩和された結果、顎口 腔系及び頸部の筋肉肩こりも軽減したものと思われる。今後は、症例数を増やし、統計学 的に考察する予定である。 参考文献: 1)石川佳和:試作したミュージックスプリント、みちのく歯学誌、39(12): 41、2008. ―6― 図1 改良したミュージック 図2 咬合力による比較 図3 各装置の平均累積積分による比較 図5 代表被験者の楽器演奏時の咬合バランスによる比較 ―7― 図4α波出現時間による比較
© Copyright 2024 Paperzz