言語と身体性・日本語教師のための ボディー・トレーニング 岸本一郎ベルリン・サマー・ワークショップ 私はよく「日本語教師になりたい人は、まずどこかの劇団に入って一つ芝居を作ってみると良 い。」と言ってきました。日本語教師歴15年、演劇歴がその倍30年の私にとって、いまだにそ れは一つの確信です。 生身の肉体を使う演劇では、身体全体での表現があってこそ舞台空間での表現が言語をも含め て観客に伝わります。ですから演劇(的なもの)はコミュニケーションの道具すべての研磨に始 まります。そして、言語表現はその道具の一つです。 言葉を教える(伝える)時も、この道具類をいかに使いこなすかということは重要なポイント です。良い伝達者になるためには緊張の取れた肉体を持ち、 「ことば」が「からだ」に自由に乗っ てエネルギーとして放出される訓練が欠かせません。 このワークショップは、肉体を緊張や羞恥心といったものから解放し、さらにはパントマイム などにもつながる身体表現のテクニックを習得することを目的としています。 講師紹介:岸本一郎 1972年早稲田大学入学と同時に劇団騎馬民族コアに入団。79年に渡米、パント マイムを習う。86年創作の街頭一人芝居「The Conformists(付和雷同者たち)」を、86年ニュ -ヨーク、87年東京、88年サンフランシスコ、89年ベルリン・アビニョン、97年テルア ビブ・エルサレム・サラエボ・ザグレブ・ベオグラード・ベルファストと、6ヶ国語で演じた。 また、99年に日本語ドイツ語の二言語混合実験演劇「Zeitgeist ‘99」をベルリンで構成演出。 1987年よりニューヨーク大学社会人教育学科で日本語講師(現非常勤助教授)。コ ロンビア大学 MBA&SIPA 特別コース、ニューヨーク市立大学夏学期特別集中講座など、幅広く 日本語教師としても活躍。 <ワークショップ日程予定期日 2002 年8月 23 日〔金〕9 時 30 分〜18 時 30 分> ① 9:30 〜11:00(1.5 時間): 緊張解放と羞恥心解放。腹式呼吸の訓練と発声 11:00 - 11:30 (30 分)休憩 ② 11:30 - 13:00 (1.5 時間):肉体訓練。パントマイムの基礎。同様の表現を 再度試演 13 - 14.30 (1.5 時間) : 昼休み ③ 14.30 - 16.00(1.5 時間): ワークショップ「歌・小詩・小テクストとパントマイム・ ジェスチャー化」(?) Gestikalisierung/Verbo-Tonal 法 16:00 – 16.30 (30 分)休憩 ④ 16.30 - 18:00 (1.5 時間):Acting-out PDL-Dramaturgie、即興劇応用の日本語教育 の可能性 (?) <場所> ベルリン自由大学 Japanologie/OAS/FUB, Raum 104, Podbielskieallee 42, 14195 Berllin <受講料]>「30ユーロ」(ワークショップ全日: 計 9 時間) -----------------------------------------------連絡先:-----------------------------------------------------------------(1) Dr. Yoriko Yamada-Bochynek,Akademische Rättin 山田・ボヒネック頼子,Ph.D. Japanologie, Ostasiatisches Seminar Freie Universität Berlin Podbielskialle 42, 14195 Berlin, Germany Tel: +49 (0)30 838 53858 Fax: +49 (0)30 831 3008 e-mail: [email protected] (2) Ichiro Kishimoto 岸本一郎 101 Lafayette Avenue #9K, Brooklyn New York 11217 Tel/Fax: 1-718-625-7756 e-mail [email protected]
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