川崎ジュニア文化大賞受賞作品 「 『かわさきのねいろ』からのぞく川崎」 坂戸小学校 6年生 飯田 あやの みなさんは、 「かわさきのねいろ」という歌を知っていますか。私は合唱団で毎年歌った経験があります。 この歌は市制八十周年を記念して作られた歌で、市歌ではありません。また、ごみ収集車が通って行くときに 聞く曲も歌ですが、市制六十周年を記念して作った市民の歌で、これも市歌ではなく、他に市歌があります。川 崎には、 「これは川崎の歌だ!」と胸を張って言える歌が三曲もあるのです。 さらに、 「かわさきのねいろ」のすばらしい所は、作詞、作曲をした人がどちらとも当時の中学生だということ です。この歌は、八十周年記念と共に、ミューザ川崎シンフォニーホールのオープン記念の意味もこめて、市民 である小学生、中学生、高等学校生に詞や曲を応募したものです。作詞をした浅川さんは、自分の家の周りで聞 こえる音をもとに、川崎の美しい風景もそえて歌詞にしたそうです。 「かわさきのねいろ」の歌詞は、どれもすば らしいものばかりです。特に私が好きなのは、二番の終わりと三番の終わりで「風が伝える自然のねいろ」 、 「星 がまたたく静かなねいろ」という歌詞です。前者は、風が木々が鳴る音や鳥の鳴く声をのせて、自分たちの所へ 来てくれたようで、なんだか嬉しくなるし、とても美しいねいろなんだと思います。 後者は、川崎のような大都市では、星が見えない都市の方が多い中で、満天の星空とはいかないまでもときど きちらりと見える星がまたたき私たちに柔らかで優しい音色を届けてくれているようです。 また、一番の終わりと曲の終わりに出てくる「人びとがかなでる幸せのねいろ」という歌詞は、二回でてくる ことから、浅川さんが川崎についていただいている思いや理想が含まれている気がします。川崎の小、中学校は わりと合唱団をやっている所が多くあるので、 合唱を人びとのかなでる幸せのねいろ、 としたのかもしれません。 でも、もしかすると、もっとみんなが歌い、楽器をかなで、豊かで幸せな川崎をつくっていきたい、という思い だってあるのではないか、と思います。音楽は友達です。歌えば楽しくなる。楽器をひくと心が豊かになる。み んながそうなったら、 「音楽のまち 川崎」はもっと有名になり、川崎市民はだれもが幸せになる、私もそう思い ます。川崎を良くしたい、という思いは作曲をした出雲さんにもあります。 出雲さんは、川崎によりふれるいい機会、と思い曲を応募したそうです。そして、歌詞の「みあげる」という 言葉に着目し、曲は空を見上げるつもりでつけたそうです。 「かわさきのねいろ」は明るくて音が上がっていく所 が多いのはこんな意味があったのです。川崎には、歌を作ろうと応募する人が何人もいて、すばらしい歌を作り あげた人が二人もいるのです。 「かわさきのねいろ」からのぞく川崎。この川崎を、私はもっと今よりも美しく豊かなまちにできたらいいな、 と思いました。 以上
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