ニュースレター - 公益社団法人 新潟県助産師会

公益社団法人にいがた県助産師会
2015年 7月
年4回 1.4.7.10発行
ニュースレター
新潟県助産師会 会員数
231名
平成27年 5月15日現在
新潟県の助産
師数は763名
です。入会お
待ちしておりま
す。
会長
佐山光子
にいがた県助産師会ニュースレター創刊号:発刊に際して
はじめまして、新潟県助産師会のニュースレターの創刊号です。
会員の皆様には、より一層活躍のことと存じます。
新潟県助産師会における会員相互の連携を深めるために、そして、助産師の活
動を広く啓蒙することを目的としてニュースレターを刊行することになりました。
少子高齢化が急速に進み、母子を取り巻く社会情勢は常に変化し、助産師とし
ての自立と自律がより求められていると実感します。会員の皆様、助産師の仕
事への誇りと情熱を地域で待っている妊産婦さんへ届けましょう。
助産師会の使命・目的
助産師は女性・子供・家族の身近な健康の相談者・支援者です。少子高齢化、子育て環境がますます複雑かつシビアに
なっていく中、母子をしっかり支え多様なニーズに応えていける助産師が求められます。助産師会は、リプロダクテイブ・
ヘルス・ライツの視点から、新潟県における助産及び母子保健領域の活動開発・展開を行うことにより、県民の健康な生
活実現に寄与し、その活動をになう専門性に基づいた教育と研鑽を積み、その質の向上を図ることを目的としています。
会の概要・活動紹介
新潟県助産師会は、妊娠・出産・子育ての相談、思春期や更年期の健康、こころとからだと性の問題などの支援活動を行っ
ています。
平成27年度役員
常務理事:
会長 佐山光子
副会長
総務
財務
監事
中山和美 石黒佳子
中川久重 エングバリィー八代江
齊藤里佳 関島香代子
髙館陽子 笠原千代子
地区理事(地区助産師会長)
下越ブロック:新潟
新発田
岩部圭子
川﨑美奈
佐渡
佐橋まゆみ
中越ブロック:燕・三条 齋籐小百合
長岡
酒井由美子
魚沼
細川ゆきえ
南魚沼 駒形ユキ子
上越ブロック:柏崎
鷲塚真紀子
十日町
佐藤絹代
上越
本道さとみ
部会・委員会:
規約委員会・・・公益法人申請に向けて活動
教育委員会・・・妊産婦・新生児・乳幼児支援者研修会等の企画・運営
調査委員会・・・母子保健事業に関する調査等
安全対策委員会・・・ヒヤリハット等報告書の周知・評価
助産所安全管理指針の作成と周知・評価
安全に関する研修会企画等
災害対策委員会・・・災害支援活動の強化、災害ボランテイア名簿の更新等
子育て・女性健康支援研修会・・・子育て・女性健康支援研修会
特別委員会・・・広報
倫理
電話相談
1
通常総会報告
5月15日に看護5研修センターにおいてH27年度 新潟県助産師会 通常総会がおこなわれました。
今年度の新潟県助産師会の スローガンは
「新潟県助産師会の魅力を発信し、助産師の発言力と存在感を高めよう」です。
新たな理事会も決まり、各委員会からの事業計画も出され、今年度も活気ある活動で前進あるのみですね。
新潟県助産師会会員の総力をもって、助産師の存在感を大いにアピールしていきましょう。(栗林)
妊産婦・新生児・乳幼児等支援者研修会
平成27年4月16.17日 開催
研修テーマ1「母子メンタルヘルスの理論と実践
~子どもの健やかな成長のために私たち助産師にできること~
2「リプロダクティブヘルスケア業務の感染対策」
参加人数 会員:16日125名、17日121名
非会員:16日27名、 17日36名
研修内容と参加者の感想
16日:テーマ2に沿い感染対策調査、標準予防策の発表・講演をもとに、開業、勤務等それぞれの立場から問題・課
題について話しあう。母乳に対して感染性があるとの認識を持ち、対象者だけでなく自己も守るという意識変化が多
くの参加者にあった。意見交換では理想と現実を興味深く話し合えた。
ヒヤリハットの報告では事故防止・より良い援助へ、考えることができた。また、新たな認定制度クリニカルラダーに
ついて説明があった。BPプログラムについての講演では親が自ら仲間づくりをしていけるようファシリテートする援
助について興味を持った方は多かった。
17日:県統計報告では考察とともにお話しいただき、最新情報とともに県内の動向をとらえることができた。テーマ1
に沿い周産期精神医学について児童精神科医講師の講演にて学びを深めた。下越地域での各地域の要支援者
の実態をもとに、病院行政地域等の連携の実際を知り、その重要性を再認識した。3つの質問票の意義、活用につ
いての理解が深まり、妊娠中や入院中からのフォローの重要性、EPDSの有用性など視野の広まりを感じた。
多くの皆様のご参加ありがとうございました。(教育委員長:星野)
2
助産師会に入会して…
私は10年間助産師会の会員として、活動してい
ます。勤務の傍ら、新生児訪問事業も行っていま
す。
助産師会は多くの研修会があり、時間の都合を
つけ参加していますが、勤務の中だけでは学びえ
ない内容が多く大変勉強になります。毎年、春に
行われる、妊産婦・新生児講習会は、タイムリー
な研修内容が多く、訪問事業を行う上でとても参
考になります。
また、職人気質の開業助産師の先輩方の生の声
と、仕事に対する情熱を感じることができ、刺激を
受けます。
ぜひ多くの若い助産師の方にも会員登録してい
ただきたいです。一緒に学んでみんなで助産力を
高めましょう。
K.K
本当にやりたいことがやれる喜び
結婚退職した後、家業を手伝う
日々・・・。とても物足りなさを感じてい
ました。助産師として今まで培ってき
たものを自分の子育て、生活にだけ
役立てればいいのか?自問自答の
日々。やはり、どんな形でもスキルを
生かした働き方をしたい!
という思いで助産師会に入会しました。
助産師の仕事、家業、子育て、徐々
に忙しくなっていきました。
現在は、子育てもそこそこ落ち着き、
スキルアップのための時間も持てる
ようになりました。勉強のために遠方
に出向く時は。家族の協力があり充
実した日々を送っています。助産師
はずっとやっていたかった仕事。働き
続けられて良かったです。
想い出
不安と希望でドキドキしながら、開業届を保健所に提出し
て、かねてから念願の開業助産師になりました。
時は春。冷たい風が心の中にも吹いていました。
「一人なのだ。」「一匹オオカミ」
「病院も上司も同僚もいない」
「肩書は助産師だけ・・」
周囲に猛反対されている中、開業助産師として産声をあ
げた私を支えてくれたのは、同じ助産師でした。
Y.A
横の繋がり
もと教師と学生、上司と部下。先輩後輩 同級生
も同じ仲間。
ちょっと緊張したり
よこ
あれ・・こんなおもしろい人だったの?
研修会や総会は、さながら同窓会兼交流会。
年齢も経験も職場も働き方もそれぞれ異なる個性豊かな助産師
の集まり。
共通点は、熱い助産師魂。
先輩、後輩からいつも刺激を受け、元気を頂いています。
H.I
会員同士、顔を知っていると
「あなたのご実家の近くには○○助産師が
じ
います。」里帰り分娩予定の人に聞かれたら、
自信をもって安心して紹介できます。
T.W
電話
新生児訪問の連絡先の携帯電話に、連絡しても繋がらない
ことはよくあります。知らない番号なので出ない方が多いのです。
辛抱強く時間帯を変え日を変え発信すること数回。
ショートメールで来ました。
「あなた だれ?」
H.I
I.K
入会3年目
病院勤務5年。結婚を機に退職、主婦業6年を経た後、開業入会しま
した。子供は二人です。
開業の動機は、「人の役に立ちたい」
病院勤務では予測のつかなかったことが本当に沢山あるのだという
ことが、わかりました。
退院後の乳房トラブル、新生児の体重増加不良、育児不安やストレ
ス。複雑な家族関係。
それらに対応するために、幅広い知識を常に新しいものを自分から
勉強していかないと、実感しました。心掛けていることは、話を良く聴く
こと。そして、手抜かりがないよう相手の方が望む方向へ行けるお手
伝いをすること。です。訪問時は、いつも自分が試されているような気
がして、とても緊張します。病院勤務に比べれば収入は不安定です
が、助産師としてのやりがいを感じ、少しでも成長していくよう努力し
ている毎日です。
S.S
最近気になること
訪問先で、保健指導中もテレビが
つけっぱなしのお宅が多い。赤
ちゃん抱きながらスマホも
H.T
3
少子化と助産師
10年前、新生児訪問先で赤ちゃんの祖母にあたる人に言われたことがあります。
「あんたがた 助産師さんは大変だね こどもが生まれなくて・・・助産師はいらなくなるから」
たしかにその通りですが・・・初対面の人に何でそういわれなければならないのか憤慨した私は
「いいえ~助産師だけではありません。小児科医も保育士も教師もいらなくなる、物も売れない」と返しました。
その顛末をきいた仲間が「年金も支給されなくなるんですよ~」って言えばよかったね・・・と。子供が生まれる
ことで成り立つ社会。私たち助産師がいるから成り立つ社会なのです。・・・・という気概をもちましょう。
見えにくい助産師
助産師は、何をする人?
「別に助産師さんがいなくても先生と私たちがいれば何とかなる」という産科スタッフ
「どの人が助産師なのか看護師なのかわかりませんでした」という産後ママ。
訪問すると「保健師さん」と言われる。訂正直後もやっぱり「保健師さん」と
病院では看護師さんをしていらっしゃるのですか?
耳に痛い話
自信がないので聞いたら「先ほど説明したでしょう」と返された。「そういえば何も教えてもらっていない。おむ
つ交換の仕方もげっぷの促し方も。」「回ってくるスタッフさん。一人ひとり言うことが違う。さっき教えてもらった
ようにしていたら、次の人に否定された」「助産師は誰でも一緒、期待していない」・・・退院してきた褥婦の声。
一緒にされたくないけど・・・
「ずんずん体操」で検索したら36300件ヒット。事件が公になった時、ベビーマッサージ教室を主宰している会
員に、行政から問い合わせがあったとのことでした。事件を起こしたのは助産師ではないのですが、地域にい
ると助産師も同類視されるのが現状です。そもそもそんなNPO法人に繋がったのはなぜか、泣く、寝ない、アト
ピー、体の不調を何とかしたくてすがった。子育ての不安や悩みを相談する受け皿になり得ていなかった。サ
ポートできなかった助産師の責任を感じております。
<編集後記>
発刊まで1年要しました。
お伝えしたいこと、取り上げたいこと
沢山ありすぎて収拾がつかない状態でしたが、
何とか形にできました。母子を応援する会員の皆さんが
元気になれる内容にしていきたいです。
広報委員 棚橋
東 栗林 (広報紙担当)
本間 中山 (HP担当)
(公社)新潟県助産師会ニュースレター第1号
発行人
2015年7月1日
公益社団法人新潟県助産師会
会長
佐山光子
〒 951-8133新潟県新潟市中央区川岸町2丁目11番地
TEL 025-267-9772 FAX 025-265-1345
[email protected]
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