アフリカの妊産婦死亡削減加速化キャンペーン(CARMMA)

「アフリカの妊産婦死亡削減加速化キャンペーン強化に向けて」
アフリカ諸国の国家元首ら及び各国政府による
第 20 回通常会合におけるハイレベル・イベント
Communiqué
アフリカ連合諸国の国家元首ら及び各国政府は、2013 年 1 月 27 日エチオピア
のアジスアベバにおいて第 20 回通常会合を開催し、「アフリカの妊産婦死亡削
減加速化キャンペーン強化」 に関する議論を行った。
2010 年に閣議決定された「アフリカの妊産婦死亡削減加速化キャンペーン
(CARMMA)」と、アフリカにおいて 1990 年から 41%の妊産婦死亡率の減少及び
33%の乳幼児死亡率の減少を含む母子保健に関する進展、そして 37 加盟国で
のキャンペーン推進について再検討を行った。
ミレニアム開発目標(MDGs)の第 4、5 目標を達成するにあたって、現段階での
進捗状況では不十分な状況であることをふまえ、妊産婦、新生児及び子どもの
健康の改善のために加盟国によって実施された革新的かつ最も有効的な実践
手段について議論した。
妊産婦、新生児及び子どもの健康(MNCH)へのさらなる資金援助を行い、彼ら
の健康の改善のために不可欠なサービスの普及に向けた保健システムの強化
は喫緊の課題であることを認識した。
これにより、われわれは以下について公約する。
1.集団および個人において、妊産婦、新生児及び子どもの健康の改善に向け
た努力を倍増し、ミレニアム開発目標(MDGs)の第 4、5 目標達成に向けた進
展を加速させるため、妊産婦及び子どもの死亡を削減する。
2. ア フリカ連合 委員 会 ( AUC) に、国連 人口 基金( UNFPA )の 協力 のもと 、
CARMMA の事務局として加盟国間での最も有効的な実践手段の共有に向け
た進展と促進の監視及びフォローアップをするためのアフリカ大陸全土にまた
がる組織の確立を求める。
3. CARMMA がまだ定着していない加盟国でのキャンペーン推進、及びすべて
の加盟国がさらなる人的及び経済的、そして国内外の資金・資源を開拓し、母
子保健の強化に向けた革新的かつ持続可能なアプローチを実施するよう支援
する。
4.アフリカ開発銀行に、アフリカ連合委員会と国連人口基金の協力のもと、成功
事例を推進するためにアフリカ大陸外との協力促進を含めた妊産婦、新生児
及び子どもの健康への支援に向けた資金・資源の調達、共同運用、そして管
理するメカニズム確立に向けた枠組みの発展を求める。
5.市民社会、専門職団体、民間企業、そして女性と若者の団体との連携の発展
と共に、グローバルそして国レベルでのパートナーシップを促進し強化する。
6.家族計画やその他のリプロダクティブ・ヘルスに関するサービスの普及を拡大
し、避妊に関する膨大な満たされていないニーズを削減させる。
7.効果的な保健介入を全ての人々が享受できるよう、保健インフラと人命救助
物資の供給確保の改善に焦点を当てた保健システムの強化に向けた具体的
措置を行う。特に、健康に関する世界戦略である"Every Woman, Every Child
Global Strategy "を推進する。
8.人的資源の確保のために投資し、助産師などの技術と意欲を向上させること
により、専門技能者(SBA)立会いのもとでの出産を増やし、緊急搬送システム
を増強する。
9.生産可能年齢期の女性の新たな HIV 感染の予防対策と同時に、母子感染撲
滅に向けたより効果的な抗レトロウィルス剤(ARV)の介入と安全な乳幼児養育
の普及に努める。
10.2013 年に開催される妊産婦保健に関する国際会議が、成功事例を共有す
る機会、そして南南協力の拡大のために重要であることの認識を高める。