2007/7/3 Berg効果:小笠原安山岩 岩石学‐9 7月3日 [4] 相平衡図 B 2成分系の相平衡図 B. C. 3成分系の相平衡図 その前に、顕微鏡写真 石器ガラスは褐色(Feに富む)だが、輝石や磁鉄鉱の周囲は無色で拡散勾配を示す 伊豆大島1986年溶岩/1778年溶岩 1気圧溶融実験による組織 2成分系相平衡図の意味 • 温度、圧力一定での自由エネルギー―組成図を考える。 • 溶液の混合エントロピーの項により、自由エネルギー 曲線は組成に対して下に凸の形状。系全体の自由エ ネルギーが最少になるように平衡な条件での相の組み 合わせが決まる。 羽毛状結晶:小笠原boninite 樹枝状結晶の一種で、過冷却条件で生じる。単斜輝石。 2成分系相平衡図の読み方‐1 • まず、温度、圧力、組成が決まったら、その系 の平衡状態を読み取る。相の組成、相の量を 読み取る。 • 次に 次に、系の組成が一定で温度を上昇・下降さ 系の組成が 定で温度を上昇 下降さ せた時の変化を、平衡状態と分別過程につ いてそれぞれ読み取る。 • 平衡溶融と平衡結晶作用は方向が逆なだけ で内容的には同じ 1 2007/7/3 2成分系相平衡図の読み方‐2 • 分別結晶作用: 晶出した結晶は系から取り 去られる。常に系組成は液組成と考えてよい。 • 分別溶融作用: 融解して生じた液は系から 取り去られる 常に系組成は固体組成と考え 取り去られる。常に系組成は固体組成と考え てよい。 相平衡図と岩石組織 • 反応組織: Fo‐SiO2系で見られる反応: Fo+liq=En 実際にはかんらん石斑晶の周囲 に斜方輝石の反応縁が見られる。 • 累帯構造 累帯構造: 斜長石のコアからリムに向い、除 斜長石のコアからリムに向い 除 じょにAb成分に富む。結晶中では元素拡散 は遅いので、このように結晶の最初に晶出し た組成のものが累帯状に残される。 • 離溶組織: カリ長石が徐冷してソルバス内 の条件に置かれると2相に分離する。 2
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