ヤニフ・ディヌール氏

講演者紹介 | 講演概要
JTA Conference 2015 | July 16 in Tokyo, Japan
ヤニフ・ディヌール氏
プログレッシブ・フロー社|CEO
http://www.progressive-flow.com/
プログレッシブ・ラボ社|Chairman
http://progressive-labs.com/
TOC(制約理論)の権威として 2006 年から世界中の大規模プロジェクトを牽引し、また 2011 年にゴー
ルドラット博士が亡くなるまでの間、側近中の側近として TOC 理論の開発、発展、更には実践的な適用方
法と成果の創出に大きく貢献。2013 年 6 月までの 7 年間、ゴールドラットコンサルティングのグローバ
ルアカウントディレクター兼アジア・パシフィックおよびヨーロッパのリジョナルディレクターとしてグ
ループを統括し、この間、製造、サプライチェーン、CCPM(クリティカルチェーン・プロジェクトマネ
ジメント)および小売における世界中の大手クライアントに従事する。また、これ以前の約 20 年に渡り、
主にハイテク産業界の大手上場企業(コンバース社、メタリンク社、エムブレイズ社)において、営業お
よびマーケティング、ビジネスディベロプメントの統括責任者としてその手腕を振るい、またベンチャー
企業の立ち上げに CEO(ノウネット社)として携わった経歴も併せ持つ。現在はプログレッシブ・フロー
社の CEO として、世界中のクライアントに従事しつつ、特に日本市場においては㈱ビーイングとの戦略的
パートナーシップに基づいて活動中。近年、小売・サプライチェーンのための TOC ソリューション開発を
リードし、昨年にはプログレッシブ・ラボ社を創業。同社が開発する SaaS ソリューション『ProLaris(プ
ロラリス)
』の顧客開拓を世界中で展開している。
<学歴とその他経歴>
イスラエル工科大学
MBA
バル・イラン大学 B.A.(経済学)
イスラエル海軍兵学校卒(卒業後、潜水艦隊の士官として従事)
JTA カンファレンス 2015 基調講演の骨子
『TOC の理念、更なる発展の方向性・あり方』について、故エリヤフ・ゴールドラット博士を支え続けた
ヤニフ氏にしか語ることのできない強い信念をテーマにご登壇いただきます。
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講演者紹介 | 講演概要
JTA Conference 2015 | July 16 in Tokyo, Japan
(原文から一部抜粋)
TOC was developed over the years layer by layer; the concepts of flow where implemented on more and more
fields, catches the attention of more and more people globally bringing more and more growth and stability to
all kinds of companies all over the world. It was my lifetime experience to see Dr. Goldratt, or as we all called
him –Eli, developing in his last years, using the same very logic he used to develop all TOC knowledge, the new
understanding of the soft areas of how people really behave.
(日本語訳)
TOC は長年ひとつ一つ進歩を積み重ねてきた結果です。フローの考え方は、ますます多くの分野で実践さ
れるようになり、全世界的にますます多くの人々の注目を集め、世界中あらゆる業種で多くの企業に成長
と安定をもたらしています。晩年、TOC のすべての知識体系の開発に用いたと同じロジックを使って、人
は実際どう振る舞うのかという、ソフトサイエンスの領域でも新しい理解を展開しようとしていた、ゴー
ルドラット博士(皆親しみをこめてエリと呼ぶ)にめぐり会えたことは、私にとって一生心に残る経験で
した。
(原文から一部抜粋)
My lecture will be on how we stand on the shoulders of Eli and develop this essence of Eli’s last printing words,
1.
Our fear of complex systems that drives us to dissect the complex system into sub-systems, leading
to diverting management attention to chase local optima which are not in-line with the global
objective;
2.
Our fear of unknown that drives us to finer and finer resolutions – diving into more and more details
that divert management attention to optimize within the noise; and,
3.
Our fear that conflicts will lead to a tug-of-war, that diverts management attention to constantly
struggle with unacceptable compromises.
Eli Goldratt
(日本語訳)
どうやって巨人エリの肩の上に立ち、どうやって彼の最後の言葉のエッセンスを発展させるかを述べよう
と思います。エリの最後の言葉:
1.私たちは、複雑さを恐れるあまり、複雑なシステムをサブシステムに分解するよう駆り立てられ、
全体の目的と合致しない部分最適を追及しようとして、マネジメント(経営、管理者)の注力を浪
費している。
2.私たちは、未知を恐れるあまり、限りない緻密さの追求に駆り立てられ、ノイズに隠れて見えな
い細部まで最適化しようとして、マネジメントの注力を浪費している。そして、
3.私たちは、対立から争いになるのを恐れるあまり、対立を避けようと望まない妥協に苦しみ続け
て、マネジメントの注力を浪費している。
エリ・ゴールドラット
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