機関誌 第2号 発行者:社会福祉法人 あだちの里 あだちの里地域生活支援センター 発行日:平成27年10月11日 新規グループホーム開設 11月1日に新規グループホーム「カサブランカ」を開設いたします。利用定員7名の一戸建てグループホームになります。 順調に建築工事が進んでいる中、我々職員も開設準備に一生懸命取り組んでいます。入寮予定のご利用者も決まり、ご利用者自身も新しい環境を目前に 期待と不安で胸がいっぱいのようです。新規グループホームがご利用者にとって、安心できる住まいとなるよう、支援していきたいと思います。 (記:第5ホーム 支援員 武田泰尚) 震災・災害への対策 防 災 勉 強 会を実 施 2011 年 3 月に発生した東日本大震災は大きな揺れや津波の他に原発事故も加わり、これまで経験したこ とのない大災害となりました。震災地から離れた東京でも震度 5 強を観測し交通機関の停止や停電などの 影響を受け、グループホーム入居者の中には震災当日帰れず就労先に泊まった方や帰寮するのに数時間か かった方、ホーム内でも食器棚が倒れることがありました。 こうした経験を踏まえあだちの里グループホームでは震災以降、様々な対策を講じてきました。 「減災」と いう視点に立ち、グループホーム内を点検し落下等の危険のあるものは配置変更を、転倒の危険がある家 具には転倒防止措置を講じました。また実際に避難が必要になった時を見据え非常食など非常持ち出し品 8月30日、ご利用者と職員含めて総勢13 の準備や、本部・家族との連絡手段として災害時伝言ダイヤルの活用をマニュアル化しました。さらに年 3 1名で防災勉強会を行いました。内容として 回避難訓練(火災含む)を実施し、繰り返し災害時の行動を確認しています。このような取り組みをおこない は、有明にある「東京臨海広域防災公園」で 震災に備えていますが、災害への備えはこれで完璧ということはなく想定すればするほど新たな課題に直 防災体験を行うというものです。 面します。避難方法連絡方法、人員確保、建物の耐震性や転倒防止対策など今後も様々な角度から検討し 昼食は、災害時の際の食事を体験していただ 震災や災害への備えに取り組んでいきます。 くという目的で、寮に置いてある非常食と似 た形体のカロリーメイトとランチパックを 配付しました。実際に目で見える形で体験し て頂く事で、震災時の状況も想像しやすくな ったのではないかと思います。 今年で3度目となる防災公園での防災体験 ですが、毎年防災の日を迎える前後に行って います。地震等の防災意識をご利用者にも持 っていただく為に、繰り返して実施すること の大切さを感じています。 (非常食:セブンオーシャンズ) (転倒防止:ガムロック) (記:第 5 ホーム ご利用者の生活状況について (転倒防止:ひらかんゾー) サービス管理責任者 石原信之) (記:足立区大谷田グループホーム 原めぐみ) ご利用者の日中活動先内訳(表 1) (表2) あだちの里のグループホームを利用されている方は、現在 115 名を数えます。年齢層は様々であり、抱えている障が 事業 人数 割合(%) 50 い特性も違います。そして日中の活動先も様々です。 就労 22 19.1 45 生活介護 43 37.4 は福祉就労しています。そして生活介護事業に所属する方が 就労継続 B 34 29.6 全体の 37.4%に上ることから「障がいの重い方でも地域で 就労継続 A 10 8.6 就労移行 1 0.9 右の表は 115 名の日中活動先を示したものです(表 1) 。 一般就労をしている方は全体の 2 割程で、その他多くの方 生活する」ことが着々と実現されていることが分かります。 また、年齢に目を向けてみましょう(表 2) 。40 歳代の方が 一番多いですが、50 歳代~60 歳代の人数が合計 34 名で全 体の約 3 割を占めています。グループホームでも高齢化が進 んでいる事が分かります。 グループホームの数は全部で 21 か所。これからも少しずつ 増えていきます。ご利用者によって収入額が違うため、家賃 設定も幅を広げています。都営住宅や一軒家など様々な居住 通所訓練等 1 0.9 福祉就労その他 1 0.9 無職 1 デイサービス 2 合計 115 年齢別人数 40 35 30 25 43 20 15 25 21 0.9 (足立区大谷田グループホーム 13 13 5 支援員 原めぐみ) 1.7 10 100 形態を用意して一人でも多くのご利用者に住まいが提供できるようにしています。このように多様化するニーズと ご利用者の障がい特性がある中で、我々がどのような取り組みをしているかを次号以降でより詳しくご報告させて いただく予定です。 支援員 0 年齢別人数 (記:足立区大谷田グループホーム サービス管理責任者 星野賢一) 佐 渡 ヶ 島 旅 行 7月17日~19日に行ってきました。佐渡ヶ島!!数日前に発生した台風は、日が近づくにつれて、その予想進路は段々と佐渡ヶ島方向へ…。佐渡ヶ島 へは新潟港からのジェットフォイルで海を渡るため、一抹の不安が…旅行会社の話では、ジェットフォイルの就航率は98%ということでそれに期待して の出発となりました。新幹線で新潟駅へ行き、ジェットフォイルへ乗船。若干の雨でしたが、心配していた程の天気でなく、一時間弱の船旅でした。到着 してすぐに佐渡歴史伝説館へ。動くジオラマと語り部ロボが佐渡の歴史を紹介してくれました。その後は加茂湖温泉吉田家へ行き、お待ちかねの宴会では 大盛り上がり。そして、2日目は4つの観光地を巡る旅。佐渡金山で昔の金山発掘の様子をみてここで賑わったのが金の延べ棒を片手で持ち上げるブース。 重さ25キロでなかなか持ち上がらないものですね。その後は尖閣湾・揚島遊園へ。揚島の大展望台から見える雄大な尖閣湾パノラマのはずが雨…。たら い舟体験も小雨の中でしたがユラユラ揺れと海の風を感じながらの楽しい一時。砂金採り体験もなかなか経験できないものだけにお楽しみ頂けたようで す。砂金採りでは10個の金を採れた方もいるようです。3日目は天気に恵まれ、尾畑酒造見学をしてからトキの森公園散策でした。普段見ることのでき ない貴重なトキを双眼鏡を使って 見てきました。休憩時間は公園内で 販売されていた枝豆ソフトクリーム を味わい、帰路に向けて両津港へ。 たくさんの体験とお土産をもって それぞれの寮や自宅に帰り、 思い出話も弾んだことでしょう! 普段の体験できないものを味わえる 旅はいいものですね。 (記:第1ホーム ハ ワ イ ア ン ズ サービス管理責任者 浅沼保則) 旅行 9 月20~21 日にスパ・リゾートハワイアンズに旅行に行ってきました! 今年のハワイアンズはシルバーウィークまっただ中!!「混んでいるかな」 などの不安がありましたが、当日は気持ちいい天気のもと、スムーズに ハワイアンズへたどり着くことが出来ました!今回は、昼食を食べてすぐに プールへ!!当初の不安通り…ハワイアンズの中は大混雑!でも、皆さん 混乱する事無く、時間の許す限り、沢山遊んできました! ハワイアンズで遊んだ後は、大宴会!!おいしいご飯とお酒を堪能し、 カラオケで歌い、普段、交流のない他寮の利用者さんとの時間を過ごしました! 大盛り上がりの宴会の後は…楽しみにしていた「ポリネシアンショー」です! 映画「フラガール」のモデルにもなった、あの有名なフラガールのショーを 観てきました!綺麗なフラガールの素敵なダンス、ファイヤーダンサーによる 力強いダンス!どれをとっても記憶に残る素晴らしいショーでした! 興奮したまま 1 日目は終了…2 日目は茨城県自然博物館により 恐竜のはく製や地球の不思議など、沢山の模型と共に学んできました! 夏の終わりにたくさんの思い出を作って帰ってきました♪ (記:第1ホーム サービス管理責任者 入原瑠璃子) 本 人 部 会 毎年恒例の夏行事を 8 月 13 日、14 日の 2 日間で行ないました! 毎月第2日曜日に活動している本人部会ですが、現在は 11 月8日(日) 初日は午前中にミニ運動会を開催。3 チームに分かれて、シャベルで玉運び、 に主催する「観劇会」の準備を進めています。役割分担決めからスター お絵かきゲーム、被り物リレーの 3 競技で競いました。かわいい動物の被り トし、各寮に配布する案内やアンケートの作成、お弁当や貸し切りバス( 物にとびきりの笑顔のポーズは誰もがほっこりしていました。午後は映画「ベ の手配の電話連絡も担当メンバーが行いました。8月に配布したアンケ イマックス」と工作の2本立て。工作では紙コップで風車とロケットを作り ートが各寮から返ってくると、参加希望者の数はなんと71名!本人部 ました。外の風が強かったので風車がグルングルン回っていました! 会で選んだ「ルミネ・the・よしもと」が、各寮のみなさんの興味とぴ 2 日目は夏行事目玉のスイカ割りと縁日です。スイカ割り直前までシトシト ったり一致していたことが分かり、佳境に入った準備にも皆さん熱を込 と雨が降っていましたが、みんなの願いが届いたのか晴れ間が見え、雨が止 めています。参加者に配布するしおりも担当メンバーの手で素敵なもの みました!今年のスイカはとても頑丈で、叩いてもヒビが入るだけで一刀両 が出来上がっています。次回は観劇会当日のメンバーの奮闘をお伝えし 断とはいきませんでした。でも、甘くて美味しいスイカを食べられて満足で ます。 (記:第4ホーム サービス管理責任者 菅原由紀子) す。午後は待ちに待った縁日。屋台では焼きそば、焼き鳥じゃがバターやチ ョコバナナ、かき氷等が出店。どれも美味しそうですね。お腹一杯の後は、 輪投げ、ヨーヨーすくい、ボウリング、射的等のゲームで楽しみました。2 日間と短かったですが、とても充実した夏行事でした。 編 集 後 記 第 2 号いかがだったでしょうか?前回よりも、見やすい機関誌になって ろ いると嬉しいです!また、今回も内容盛り沢山でお届けできたのではな いかと思います。次回は 1 月発行予定です。1 面では軽度、発達障害へ の支援の取り組みについてを中心に、2 面では行事での様子をお伝えし たいと思います。ご覧いただき、ありがとうございました。 (記:第5ホーム 支援員 (記:第1ホーム 支援員 周藤太郎) 武田泰尚)
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