東宝ミュージカル 初めての本格的海外進出!

東宝ミュージカル
初めての本格的海外進出!
マリー・アントワネット
2009年1月30日
東京からブレーメンへ
ブレーメンでヨーロッパ初演の幕が開く
2009,1,31
2006年11月1日に、帝国劇場で世界初演された、当社製作のミュージカル「マリー・ア
ントワネット」が、2009年1月30日に、ブレーメンで、ヨーロッパ初演を迎えました。こ
の作品は、遠藤周作の小説を原作に、
「エリザベート」
「モーツァルト!」の上演を通じて、深い
関係を築いてきたミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)とシルヴェスター・リーヴァイ(作曲・
音楽)に、東宝が創作を委嘱した作品で、ふたりのM.A. 悲劇のフランス王妃
マリー・アント
ワネットと、貧困にあえぐマルグリット・アルノーを主人公に、フランス革命の過程を通じて、
人間の愛と自由を描く作品です。
栗山民也演出の初演プロダクションに感銘をうけた、シアター・ブレーメンの総監督ハンス・
ヨアヒム・フライ氏は、栗山氏をブレーメンに招いて、ドイツ語、ドイツ人キャストによるヨー
ロッパ初演を行うことを決意し、東宝との権利交渉、オーディション、ドイツ向けに改訂された
台本、音楽の準備、2ヶ月のリハ-サルなど、数々の過程をへて、この日を迎えました。
5月31日までの約4ヶ月の公演を行うために、人口54万人のブレーメンに、全国から集客
をはかるべく、地元の政界、経済界の全面支援を受けて、全国に積極的な広報、宣伝活動が行わ
れています。地元新聞の一面には、初日までのカウントダウンの数字がのせられ、31日の新聞
一面には、フライ氏、リーヴァイ氏の写真が大きく掲載されました。
初日には、公演場所のミュージカル・シアター・ブレーメンの前には、レッド・カーペットが
しかれ、その上を各地の自治体の首長、芸能界のスターが次々と到着しました。華麗な招待客を
含む観客は、1曲ごとに熱い拍手を送り、マリー・アントワネットの裁判から大詰めにいたる場
面は、劇的充実と圧倒的な音楽の前に、場内は、固唾をのんで、舞台に目をこらしました。カー
テン・コールの舞台上には、演出の栗山氏をはじめ、作家、メインスタッフが登場し、おしみな
い拍手が送られました。この作品のもつ魅力が、ドイツ人をも魅了したといえるでしょう。
フライ総監督は、「ブレーメンで初演を迎えたプロダクションがいいものにさらに内容を深め
られたことに満足している。」と述べ、
「栗山さんの深い知識と経験、作品にあう様式から、他の
演出家は考えられなかった」と栗山氏をたたえました。
東宝としては、
「風と共に去りぬ」以来の、外国人に作詞、作曲を委嘱した作品が、
「ローマの
休日」韓国公演以来の、外国の地で公演が行われ、初めて、初演の演出家が海外に招かれ、しか
も4ヶ月にわたる本格的な公演であるので、今回の公演をたいへん意義深いものと受け止めてい
ます。
1、公演概要
公演期間
プレビュー
1月27日―1月29日
本公演
1月30日―5月31日
劇場名
ミュージカル・シアター・ブレーメン
主催者
シアター・ブレーメン
クリエイティブ・スタッフ
遠藤周作原作「王妃マリー・アントワネット」
台本・歌詞
ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲
シルヴェスター・リーヴァイ
演出
栗山民也
舞台美術
ピーター・J・デヴィソン
衣裳
フラウケ・シェルナウ
照明
マンフレッド・フォス
音響
アタナシオス・ロヴァキス
振付
ジャクリーヌ・タヴェンポート
ドリス・マリス
音楽監督・指揮
ベルント・シュタイクスナー
プロデューサー
ハンス-ヨアヒム・フライ
演出補
鈴木ひがし
/
高島勲
キャスト
マルグリット・アルノー
サブリナ・ヴェッカーリン
(交替キャスト)
マリオン・フルトナー
マリー・アントワネット
ロベルタ・ヴァレンティーニ
(交替キャスト)
マリセル
カリオストロ
イーサン・フリーマン
(交替キャスト)
マルク・クリア
アクセル・フェルセン
パトリック・シュタンケ
ルイ16世
ティム・ライヒヴァイン
オルレアン公
トーマス・クリスト
アニエス・デュシャン
マイケ・スウィッツァー
ローズ・ベルタン
サラ・シュッツ
レオナール
オリヴァー・ハイム
ベメール
フェルナンド・デロッシュ
ラパン夫人
ベッティーナ・メスケ
ギヨタン博士
ダニエレ・ノニース
ロアン大司教
ハンス・ネーブルング
ロベスピエール
マルクス・マリア・デュルアン
ランバル公爵夫人
スサンナ・パンツナー
※衣裳、装置、振付はドイツ人スタッフ、演出家(演出補も含む)は栗山民也はじめ日本人スタ
ッフ。
2、主催者(シアターブレーメン)の最高責任者・ハンス・ヨアヒム・フライ氏のコメント
「ブレーメンで初演を迎えるプロダクションがいいものになって、幸福を感じている。
特に、日本で生まれた作品の核を生かしたまま、こちらの舞台にのせられることができて満足し
ている。ブレーメン版を製作する過程で、さらに内容を深めることができた。観客のスタンディ
ング・オヴェーションに、成功を確信している。
栗山さんの様式と作品内容が合致、すなわち
華やかさと、余計なものがそぎ落とされた簡潔
さが両方ある。栗山さんがもっている演劇への知見、日本伝統演劇の知識が投影された演出にな
っている。」
3、日本公演概略
帝国劇場
2006,11,1~12,25
78公演
博多座
2007,1,3~1,28
38公演
梅田芸術劇場
2007,2,7~3,5
38公演
帝国劇場
2007,4,6~5,30
77公演
231公演
遠藤周作原作「王妃**マリー・アントワネット」
脚本・歌詞/ミヒャエル・クンツェ、音楽/シルヴェスター・リーヴァイ
演出/栗山民也
キャスト
マリー・アントワネット
涼風真世
マルグリット・アルノー
笹本玲奈・新妻聖子(W キャスト)
アクセル・フェルセン
井上芳雄・今拓哉(W キャスト)
ルイ 16 世
石川禅
ボーマルシェ
山路和弘
アニエス・デュシャン
土居裕子
オルレアン公
鈴木綜馬・髙嶋政宏(W キャスト)
カリオストロ
山口祐一郎
スタッフ
翻訳
浦山剛・迫光
翻訳・訳詞
竜真知子
音楽監督
甲斐正人
歌唱指導
矢部玲司・林アキラ
振付
前田清美
美術
島次郎
照明
勝柴次朗
衣裳
有村淳
ヘアー
坂井一夫
音響
大坪正仁
指揮
塩田明弘