「心をささえる」 白馬村こころの健康づくり講演会(NO2) たまたま私たちのところへは、はるばるみんな来るわけで、沖縄だって来るわ けですから「 、 子 ど も の こ と だ っ た ら 千 里 も い と わ な い 」よ う な な 人 た ち で す か ら 、 「そういう人たちだ」ってことはちょっと前提におかにゃあいかないわけですけ ど も 、こ れ だ け 、お そ ら く 何 千 家 族 っ て 会 っ て き て 、 「 父 の 影 が 薄 か っ た 」な ん て ケースはこれははっきり覚えておりますので、2人か3人しかいないんですね。 ほとんどが、程良いか、むしろ強いかくらいで、よくあの「父親の影が薄い家 は出やすい」なんてこと言う人がいますけど、あれは真っ赤な嘘です、間違いで すよね。それで、家庭的にはね、全く問題が無いところでいくらでも起きます。 私は思うんですけどね、何が結局共通しているかって言うと、ストレスを感じ やすいタイプ、溜めやすいタイプ、不登校もそうですし、おそらくあの自死に追 い込まれていく人たち、鬱の人もそうですけど、ストレスを感じやすく、溜めや すいタイプの人ですね。 ところがそれは「弱いタイプ」じゃあなくて、私も実はかなりそういった傾向 があるわけですけども、一つの何かあることに対して、どのくらいそれを感じ取 るかってことは人によって様々なんです。 例 え ば 、例 は 山 ほ ど あ る ん で す け ど 、非 常 に 苦 し い と こ を 通 り 抜 け て 、 「今の私 はやっと何でもできそうな気がする」といって見事なまでの不登校をして、中学 校を終えた女の子がですね、通信制の学校へ行ったんですね。県外で住んでいま す。 一番最初に行った時に、学校の説明会か何かがあって、その時のことです。最 初スクーリングで国語の授業があったんです。初めての時。彼女は張り切って行 きました。一番前でに座ってですね、え、もう、楽しみながら、わくわくしなが ら待ってたんですね。そうしたら、あの、後ろの方に賑やかなのが何人もいてわ いわい騒いで、授業にならんかったみたいですね。 と、国語の先生だったんです。その賑やかな生徒たちを注意して、怒ってる時 に、教員の中にごくごくたまにいるんです、私の教員時代にも、いったん怒りだ す と で す ね 、そ の モ ー ド に す っ か り 入 っ ち ゃ っ て 、一 時 間 中 怒 っ て る 、く ど く ど 、 くどくど。怒ったら、ぱっといきなり、土砂降りからぱっと晴れるくらいにです ね、生徒が呆気にとられるくらいに、切り替えができるような人でないと、特に まわりがその、ムードの中で、ずーと一時間も生徒を置くみたいなことは最悪な んですね。そしたら何と彼女、また、不登校になっちゃったんです。 彼女は何にも関係なくて、一番前に座っていただけなんだけど、後ろの何人か が怒られて、しかもまあ、一時間も怒られたってことで、頭越えてお説教する後 ろにいたんだから、彼女は何にも必要ないんですけども、ストレス受けて、翌日 から行けなくなったのは彼女だったんですよ。 でね、結局、感じやすい人、感受性が強い人と、いろんな言い方しますけど、 そういう人たちはね、ストレスを感じやすいタイプで、人間なんかいつの時代も おなじようなタイプの人たちいっぱいいますから、昔だったって同じ人いたんで すよ。いたけど、学校へみんなニコニコしながら来てました。 今は何か学校自体がものすごいストレスの場所になって、それは先生が悪いっ てことじゃあないですよ。学校を取り巻く状況がものすごいストレスの場所にな っちゃって、全員がもう「高校へ入らなきゃあいかん」みたいなところで、中学 校なんかとりわけ大変だと思いますけど、出来る子も、出来ない子も全部が追い 込まれてくみたいなとこにあるわけですよね。 そのようなところにあって、結局そういったストレスを感じやすい、ある意味 1 では自己イメージが高くて、 「 こ れ く ら い は 頑 張 ら ん と 自 分 が 許 せ な い 」み た い な 人たちが多いから、不登校になる場合は皆勤や精勤で頑張っていたり、生徒会の 中で、大事な役をやっていたりとか、いろいろあるんですけども、そう言った時 ってあるんですよね。ちょうど例えば、一般の社会人もそうですけども、うんと 頑張る有能な人で出世して、いったんちょっと課長かなんかに抜擢されたりする とそこで途端に鬱状態になっていく人がおりますけども、同じことなんですね。 人間てどこかではストレスは感じやすく、で、それによってやっぱり絶えず自 分で自分に刺激を受けながらだけどちゃんと気晴らしできる場面も世の中にいっ ぱいあって、そういうとこで昔から頑張ってきたんですね。 今、そのストレスを吐き出す場所が本当に無くなりましたから、例えば、学校 へ行っている子どもたちだったら、うちに帰ったって、学校の続きみたいになっ て勉強も山ほどある、塾へも行かにゃいかん。昔だったら、学校終わったら家へ 帰れば白馬だって駒ヶ根だってそうですけども、カエルがいたり、コオロギがい たり、蛍がいたりとか。 しかし、現在は全然違う。心理的には例えば「退行現象」ていうような言い方 しますけど、そういった本当にくつろげる場所があったわけですよね。今、子ど もたちからそれすら奪われちゃってますよね。大人だってそうで、派遣社員がい ったん首切りになったらもう、どこまで行ってももうなんか敗者復活戦がなかな かできないみたいな、もうなんか日本中がヒリヒリしたところにいるわけですよ ね。また後でまとめて言いますけども、T 君のところから話が横にそれました。 で ね 、 そ の と き に で す ね 、 そ の 次 に 、『 自 殺 の 心 理 学 』 っ て 、 上 か ら 、 そ の ペ ージの12、3行いったとこでしょうか、高橋祥友さんていうんでしょうか、そ の「講談社現代新書」のですね、ちょっとなんか他の人の書かれたのを一回読ん でみたいと思って、買ってきて、人の書かれたものを読んでみたんですね。とって も い い 本 で し た 。「 自 殺 の 心 理 学 」、 お 医 者 さ ん が 書 い た 本 で す け ど も 、 是 非 お 勧 め します。 で、そこにちょっと書いときました。その149ページ~155ページ、そん なことが書いてありましたけども、ちょっとこれをいちいち全部、説明する訳 にいきませんけども、大事な2つ3つに触れたいと思います。 例えばですね、149ページ~155ページって書いてあるところから、3行 ほど下に「二者択一的思考から解放する」とか「曖昧さに耐える能力を高める」 ってあります。あの、鬱状態になった時は、要するに、心が葛藤状態になります けども、白か黒かどちらかでないと困るみたいになります。 これはちょっといい例かどうか知りませんけど、例えば、のぞみ学園に諸君たち がどっと大勢来て何日かいますと、水道のカランが一個くらい壊れるんですね。 それは、普通水道ってのはきゅっと締めたらポタポタとしても大体自然に10秒 ばかりで止まりますよね。ところがちゃんとしないと気が済まないんでギューっ と閉めてくれるわけですよ。パッキングがどんどん駄目になってきますので、割 合そういうのがあるんですね。 この、苦しくなってきた時には「白か黒か」でないとイカンみたいなところが あ っ て 、 な ん か 曖 昧 さ が 、 そ の さ っ き 言 っ た よ う に 、「 曖 昧 さ が 許 さ れ な い 」。 私たち生きてる上のことでは、心のことはいつもなんか曖昧です。未来のことも 含めて。すべてなんか曖昧である。どっちかに決められないところで、取りあえず こっちに行ってみましょうかみたいなところで動いていくわけですね。苦しんでる 時 に は そ れ が 出 来 な く な り ま す か ら 、「 あ 、 こ の 人 は か な り ピ ン チ の と こ ろ に い る な」って時に、そういうこだわりがうんと強く出ちゃうのは、一つの合図ですよね。 これはちょっといきなり本論みたいなことになっちゃいますけど、先にこの2枚、 2 ページをやっちゃいたいので、もうちょっと行きますが、更にそこから7、8行 下がったところに「危険が迫ったときのサポートシステムを作っておく」と、これ 2 だって更にどういう状態で鬱だということに気づくかってのがありますので、ちょ っと先に触れます。 たまたま白馬村っていう一つの自治体の単位があります。私は色々するにはとっ て も 規 模 の い い 単 位 だ と 思 う ん で す け ど も 、 た ま た ま NHK の テ レ ビ を 見 て お り ま し たら、自死は結構世界中に多くて、ただし、日本の多さは異常で、完全な自殺大国 で、意外に日本に匹敵するのはロシアなんですね。あそこはかつてのソビエト連邦 から、非常に窮屈だったと思いますけど、ある意味では、体勢が変わって完全な一 種のもう自由主義経済に移行したわけですよね。 で、今までは貧乏なりにかろうじて食ってくくらいの黒パンだとか保障されてお ったんだと思いますけども、いったんそれが、バーンと堰を切ったように、体制が 変 わ っ て 、「 自 由 に や っ て い け 」 っ て ん で 、 今 、 ロ シ ア は も の す ご い 金 持 ち も 出 た みたいですけども、ものすごい貧困も出たようですよね。 そういう中でロシアは日本と同じ様な非常なストレスの多い社会になったみたい で、自殺率がものすごく高いんですよね。 日本は完全に自殺大国です。話はちょっとそれますけども、まあ、年間三万何千 人も自殺していくってのも本当に異常な事態です。かつてベトナム戦争が行われて いた頃、ちょうど日本では交通事故死がどんどん増えてく時期で、ベトナム戦争の 戦死者と一般市民の巻き添え農民なんかの巻き添えがものすごい数だったんです けども、その驚くべき数をある時、日本の1年間の交通事故死者が上回ったんです。 15,000 人 。 ど う も こ れ は 異 常 事 態 だ 。 も う 、 こ れ は 「 戦 争 」 だ っ て い う こ と が 言 わ れ ま し た 。「 交 通 戦 争 」 て 言 葉 は こ こ か ら 出 た ん で す け ど も 。 自 死 を す る 人 た ち が その数の倍以上になってるわけですから、まさにもう異常事態なんですね。 そ の 中 で で す ね 、 そ こ の ち ょ っ と 下 で す け ど 、 NHK「 ク ロ ー ズ ア ッ プ 現 代 」 の で す ね、イギリスの例を挙げました。イギリスは精神科医療の施策がものすごく進んで おります。アメリカもそうです。 日本は精神科の医療はひどく貧弱で、許可されていない保健の…、やっぱり今ま で次々と新しい良い薬が出来ているのに、ものすごい金がかかりますので、国はも うそんな大事なところを節約して、あの保健で下りる、許可される部分をすごく限 っているんですね。だから「良い薬だ」ってわかっていても、それをとても高い金 で買わなけりゃいけないということになりますと、個人の負担がものすごい額にな りますから、莫大な金になりますから、例えば、うちの息子が、もう成年になり、 もう、大人になったのが、今、苦しんでいる真っ最中の時に、いろんな形で、今ま で働いていた息子がもう働けなくなっただけで、例えば収入が減るとか、それに関 す る 医 療 費 も い る っ て と こ へ も っ て き て 、「 更 に ど う し て も 高 い が よ く 効 く 薬 を 」 ってことになるとその保健の対象にならない。ものすごい高い薬を自費で買わなけ ればならない。その大変な状態に日本の国民はいるのです。 そういう点では、アメリカとイギリスはうんと進んでいるんですけども、そのイ ギリスのね、理想の一つの例です。 今や、三大疾患はガンと心臓病と自死ですよね、自殺。三大疾患の一つになった わけです。その時にですね、早期介入チーム(ワーキング・チーム)って言い方して ましたが、それを組むんですね。で、そのチームを作ってやっていきます。お医者 さん、カウンセラー、それからケースワーカー、看護士さん。で、そういったいろ んな人たちが入ってですね、結局あの経済的な支えも必要ですので、生活の支えも 必要ですね。そういった、いろんな専門家が入って常時対応できる体勢を作ってい るんですね。 私たちは、ものすごく恥ずかしいんですけども、あの、当然「これから死にます」 っていう電話が来ます。特に、夜中に来ますよね。で、ある時まで、電話はいつで も取れるようにしていたんですが、私とカミさんだけでやってる仕事で、カミさん はいったんバタンと寝ると大地震がきたって絶対起きない人ですので、私がとるこ 3 ともあります。 それ続けているうちに完全に、なんて言うかな、私が参っちゃうんです。そこで 仕方なく夜中ね、電話を切っちゃってるんですね。それは、とても恥ずかしいこと ですけども、個人でやっている限界ですよね。あれそのまま続けていたら、今こう やって皆さんに遇うことも無いわけで、とっくに私たちは潰れているわけですけど も、チームをつくらん限り難しいんですね。 ま あ 、 そ う い う 一 人 で 電 話 を と っ た と き 、 夜 中 に で す ね 、「 こ れ か ら 死 に ま す 」、 こ う い き な り 言 わ れ ま す 。 向 こ う で ワ ー ワ ー 泣 い た り し な が ら 、「 こ れ か ら 死 に ま す」って電話が例えば東京から来るわけです。 眠 っ て い る と こ ろ を 起 こ さ れ る 訳 で す け ど も 、「 眠 い か ら 切 る ぞ 」 っ て 訳 に は い きませんので、とにかく一所懸命聴きます。ただね、10分も一生懸命聴いている と 、 必 ず 一 段 落 す る ん で す ね 。 そ の 時 に 、「 何 を い っ て る ん だ 」 は 無 い わ け で 、 「これから死にます」とはよくよくのことですから、どうして今そんな気持ちに な っ ち ゃ っ て る か 、「 ち ょ っ と ね 、 順 序 を 追 っ て 説 明 し て み て よ 」 っ て 言 う わ け で す 。 そうすると、夕方お母さんと、こんなやり取りがあって、そこはお母さんに珍 しく問題があったおうちですけども、激しいやり取りがあったりして、彼女が大変 なところにもってきてガサガサーっと、決定的な心の傷を受けてですね、そのまま 持ちこたえられんような状態のまんまで、何時間が過ぎて、真夜中になって、それ で電話くれたわけですね。ワンワン泣きながらそこのところ話をして、その時めち ゃくちゃ辛かったことの話をして、それをひたすら邪魔せずに一生懸命聴いて、 7・8分くらいすると、声が変わって来るんです。 そ う し た 時 に ね 、「 お い 、 ど う 、 朝 ま で も ち そ う ? 」 っ て 実 に 率 直 に 聴 く ん で す 。 不 謹 慎 な 質 問 の よ う で す け ど ね 、 聴 い て て 、「 あ あ 、 朝 ま で も ち そ う だ 」、 こ れ は と ても大事なことですよ。こっちにとっても大事なことですけど、あえてそれを、 「どう?朝までもちそう?」って聴くんですね。で、今までの繋がりがあるって 事 も あ り ま す け ど 、「 大 丈 夫 」 っ て 言 っ て く れ る と 、「 そ れ じ ゃ 切 る よ 、 眠 た い か ら 」 って切るわけですよね。その時に、数分の電話をその辛い気持ちのまんまに聴ける 人がいたり、電話をかけられる相手がいたりすれば、とりあえず大変な状況からは 回避されるんですね。 で、人間は、皆さんもあるいはそういう記憶をお持ちの方もいるかもしれません、 私もほんとは「死のう」と思ったことあるわけで、その時「その何分か」でも、 本気になって聴いてくれる人がおったら、そういう危ういところを幾つか越えなが ら、ちゃんとやっていけるんですね。亡くなった人たちも、きっとたまたま、 その時ものすごくタイミング悪くそういう人や機会に出遇あわなかった。 私は、秋葉原事件だってそう思ってます。 で、そういう訳でね、なんかこうこれからそれぞれの地域で出来ていくんだと思 いますけど、そういうように私の所に来て、あるいは電話カウンセリングとか色々 あります。定期的にお互い連絡を取りながら、どんな時間でも誰かが電話を取れ るって体勢ができれば理想ですよね。ただ、お互いに人間ですので、きわめて体力 的にもいろんな意味で限度がありますから、どの程度のことが出来るのか出来る 範囲でいいと思うんですけど、やっぱりこれはチームでないと、篤志家の個人だと かそれもボランティアは不可能ですね。 今の電話相談ていうのはどうなってるんでしょうか。おそらく、かなり安いお金 でですね、ほとんどあのボランティア的にやってると思うんですけど、あれは国の 態勢としてはひどく優しくないですよね。 ああいう所でボランティアするのは大変なことですから、やっぱりなにがしかの、 安いアルバイト代でも何でもちゃんとつくってのは、公からの個人に対する大事な 配慮ですよね。 とにかく早期介入チームをどんな形でもいいから作って始めていくうちに、 4 どうもこういうのは必要だとか、こんな形ならできるとか、やっていく中で出て き ま す の で 、 あ ま り 最 初 か ら 大 げ さ に 考 え ず に 、「 と に か く や っ て み よ う 」 て い う ような形でですね、やってくことがいいと思いますよね。 私は白馬村くらいの規模、例えば私たちの所、駒ヶ根市ってのは市って言いながら、 3万人そこそこの市ですけども、例えば私たちは竜東地区という、どれくらいある でしょうか、人口が…、本当に田舎の地区ですけども、そのくらいの地域にするとか、 そうすればおそらくその竜東地区くらいの規模はちゃんとカバーできますよね。 その時に大事なことの一つは、おうちの方々はそういう心配がある時に、どう なったらそういう心配があるって事はこのプリントの中に書いてありますから、 そういう心配になった時に、うちの子どもは今こういう状態で、あるいは、うちの 主人(男の方は自死が倍以上多いんですね)が今、こういう状態でかなり心配なんだっ て事を、ホントは内緒にしたいと思いますけど、内緒にせず、近所の懇意の人だと か、そこからまた広がるかも知れませんけども、それはかまわんので、生きてても らうことが何より大事ですから、フォローする人が、気づく人が一人でも多くいる ようにすることですよね。 NHK の テ レ ビ で も 言 っ て お り ま し た 。 近 所 の 八 百 屋 さ ん だ と か 、 例 の 漫 画 家 で 、 下 か ら 2 行 目 の 所 に 、『 つ れ が 鬱 に な り ま し て 』 っ て ね 、 細 川 貂 貂 さ ん と い う の で しょうか。女性の漫画家ですか。イラストを描いてる。あの、素敵な絵、イラスト。 そのご主人が鬱病になっちゃったんですよ。 自分も鬱っぽくなっちゃったんですけども、それを越えてく時にですね、 近所に言って回ったみたいなこと書いてありますよね。 もう怖がらずに、隠さずに、ちょうど喘息が起きたり、うちの主人は胃潰瘍 だ っ て の と 全 く 同 じ レ ベ ル で 、「 や あ 、 う ち の 主 人 は ち ょ っ と 今 心 の こ と で 心 配 な ん で す よ 。」 っ て 、 そ う い う 形 で 、 む し ろ 言 っ ち ゃ っ て 、 フ ォ ロ ー で き る 人 は 周 り に いっぱいできる状態を作っていくってことが絶対に大事なんですね。 それをするだけでも支えている奥さんは、ずいぶん楽になるんですよ。ちょっと 今日は割合いい調子で旦那と一緒に例えば「外に散歩に行こうか」って出て行っ た 時 に 、「 あ 、 元 気 で す ね 。 お 二 人 と も 。」 っ て 、 八 百 屋 の お じ さ ん が 声 か け て く れ た り 、「 え え 、 今 日 ち ょ っ と 良 く て ね 。 こ ん な 感 じ で 散 歩 に 行 っ て き ま す 。」 なんて、気楽に言えるような状況を作るってことですね。 これ、私ね、大きな都会では仲々難しいと思いますよ。むしろ、田舎のいっぱい 残っている所はそれだけでなんかそういう環境・規模を持ってるんだと思いますよね。 やっぱりこれ地域で支えると言うことは、ある意味ではチームを作ってその中心と なる人と、そうでない、素人の人たちがうんとあったかく、ちゃんと知ってて関心 (つづく) もってるということですよね。 5
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