[ 1] 2015 年 社会保険労務士試験 1 択一式 [問 1] i.D.E.社労士塾 答案練習ゼミ 基本編 労働基準法 労働基準法に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。 A 労働基準法第 9 条において「労働者」とは,職業の種類を問わず, 賃金,給料その他これに準ずる収入によって生活をする者をいう。 B 労働基準法第 3 条は,使用者が,労働者の国籍,信条又は社会的 身分を理由として,賃金,労働時間その他の労働条件について,差 別的取扱いをすることを禁止しているが,派遣労働者に関しては, 当該規定は,派遣元の使用者に適用される。 C 労働基準法第 2 条第 2 項では,労働協約,就業規則及び労働契約 の遵守について,労働者及び使用者の双方に対して義務を課してい るが,当該第 2 項違反についての罰則は定められていない。 D 労働基準法第 7 条に基づいて,労働者が労働時間中に公の職務を 執行するために必要な時間を請求した場合は,使用者は,これを拒 んではならないが,当該「公の職務」には,法令に根拠を有する公 職の従事者の職務であれば,すべてこれに該当する。 E 船員法第 1 条第 1 項に定める船員であって,政令で定める漁船に 乗り組むために使用される者(1 年を通じて船員として使用される 者を除く。)には,労働基準法は適用されない。 [ 2] [問 2] 労働基準法に関する次の記述のうち,誤っているものはいくつある か。 ア 使用者は,労働協約に別段の定めがある場合は,賃金の一部を控 除して支払うことができる。 イ 労働者派遣事業が,所定の手続きを踏まないで行われている違法 なものである場合には,当該労働者派遣は,労働基準法第 6 条の中 間搾取に該当することになる。 ウ 労働基準法第 19 条第 1 項に定める解雇制限期間中に,労働者の 責めに帰すべき重大な過失等が判明しても,その期間中は当該労働 者を解雇することはできない。 エ 使用者は,タイムカード等の記録,残業命令書及びその報告書を, その完結の日から 3 年間保存しなければならない。 オ 使用者は,物の製造の事業のうち常時 10 人未満の労働者を使用 するものについては,1 週間について 44 時間,1 日について 8 時間 まで労働させることができる。 A 一つ B 二つ C 三つ D 四つ E 五つ [ 3] [問 3] 労働基準法の労働契約,解雇及び退職に関する次の記述のうち,誤 っているものはどれか。 A 満 60 歳に満たない者であって薬剤師の資格を有するものが,5 年を上限とする期間の定めのある労働契約を締結するためには,薬 剤師の資格を必要とする業務に就くことが必要である。 B 労働基準法第 1 条でいう労働条件とは,賃金,労働時間等のほか, 解雇,災害補償,安全衛生,寄宿舎等に関する条件を含む労働者の 職場におけるすべての待遇のことであり,同法第 15 条の労働契約 の締結の際に明示すべき労働条件の範囲と同じである。 C 最高裁判所の判例によると,使用者が労働基準法第 20 条所定の 予告期間をおかず,又は予告手当の支払をしないで労働者に解雇の 通知をした場合,その通知は即時解雇としては効力を生じないが, 使用者が即時解雇を固執する趣旨でない限り,通知後同条所定の 30 日の期間を経過するか,又は通知の後に同条所定の予告手当の支払 をしたときは,そのいずれかのときから解雇の効力を生ずるものと 解すべきである,とされている。 D 労働基準法第 22 条第 2 項においては,使用者は,労働者が,同 法第 20 条第 1 項の解雇の予告がされた日から退職の日までの間に おいて,当該解雇の理由について証明書を請求した場合においては, 遅滞なくこれを交付しなければならない旨規定されているが,この 規定は,即時解雇の場合には,適用されない。 E 使用者が,天災事変その他やむを得ない事由のため事業の継続が 不可能となったため,業務上負傷し,療養のため休業している労働 者を,所轄労働基準監督署長の除外認定を受けずに解雇した場合, 当該認定事由に該当する事実があるときは,当該解雇は有効となる。 [ 4] [問 4] 労働基準法の賃金に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。 A 労働者が法令の定めにより負担すべき社会保険料を使用者が労働 者に代わって負担する場合,当該使用者が負担する部分は,労働基 準法第 11 条の賃金には該当しない。 B 業務上の負傷により,療養のため休業している労働者に対して支 払われる休業補償は,労働基準法第 11 条の賃金ではないが,法定 の額(平均賃金の 100 分の 60)を超えて支給している場合は,超え ている額は賃金として取り扱われる。 C 平均賃金は,原則としてこれを算定すべき事由の発生した日以前 3 カ月間にその労働者に対して支払われた賃金の総額を,その期間 の総日数で除して算定するものとされており,その期間は,賃金締 切日がある場合においては直前の賃金締切日から起算することとさ れているが,雇入れ後 3 カ月未満の労働者の平均賃金を算定する場 合には,賃金締切日の有無にかかわらず,雇入れ後の全期間につい て計算することとされている。 D 平均賃金の計算においては,業務上負傷し,又は疾病にかかり療 養のために休業した期間,妊娠中の女性及び産後 1 年を経過しない 女性が休業した期間,使用者の責めに帰すべき事由によって休業し た期間,育児・介護休業法の規定によって育児休業もしくは介護休 業をした期間及び試みの使用期間については,その日数及びその期 間中の賃金を労働基準法第 12 条第 1 項及び第 2 項に定める期間及 び賃金の総額から控除する。 E 住宅の貸与に関し,使用者が,住宅の貸与を受けない者に対して 均衡手当(住宅を貸与されている者との均衡上支給される手当)を 支給していない場合,当該住宅の貸与は,賃金ではなく,福利厚生 施設として取り扱われる。 [ 5] [問 5] 労働基準法の賃金に関する次の記述のうち,正しいものの組合せは, 後記AからEまでのうちどれか。 ア 派遣中の労働者の賃金を派遣先の使用者を通じて支払うことは, 直接払いの原則に違反する。 イ 賃貸住宅居住者には 2 万円,持家居住者には 1 万円を住宅に関す る手当として支給している場合,当該手当は,労働基準法第 37 条 に定める割増賃金の基礎となる賃金に算入しなければならない。 ウ 出来高払制その他の請負制で使用する労働者を,使用者の責めに 帰すべき事由に基づいて休業させたときは,使用者は,労働基準法 第 27 条に基づく一定額の賃金の保障をしなければならない。 エ 年間賃金額を予め定めるいわゆる年俸制を採用し,就業規則によ り,年俸の一部を年 2 回,6 月と 12 月に賞与として支給している 場合,これらの賞与は,労働基準法第 12 条の平均賃金の算定基礎 となる賃金から除外しなければならない。 オ 労働基準法第 114 条の付加金の支払に関する規定は,同法第 27 条に定める出来高払制の保障給を支払わなかった使用者には適用さ れない。 A(アとイ) B(アとウ) D(ウとエ) E(エとオ) C(イとオ) [ 1] 2015 年 社会保険労務士試験 基本編 1 択一式 i.D.E.社労士塾 答案練習ゼミ 労働基準法 【問 1】 正解 C A(×)法 9 条 P8。 法 9 条における「労働者」とは,「職業の種類を問わず,事業又は事務所に使用され る者で,賃金を支払われる者」をいう。本肢の内容は,労働組合法における労働者の 定義である。なお,労働基準法における労働者の定義では,「事業又は事務所に使用 される者」が要件となっているため,失業者は労働者に含まれないが,労働組合法で は要件となっていないため,失業者も労働者に含まれる。 B(×)法 3 条,H.20.7.1 基発 0701001 号 P18。 法 3 条(均等待遇)の規定は,「派遣元の使用者及び派遣先の使用者」双方に適用す るものとされている。派遣労働者に関する労働基準法の総則に関する規定の適用を整 理すると,次表のとおり。 規 定 区 分 均等待遇(法 3 条) 派遣元及び派遣先 男女同一賃金の原則(法 4 条) 派遣元 強制労働の禁止(法 5 条) 派遣元及び派遣先 中間搾取の排除(法 6 条) (何人も) 公民権行使の保障(法 7 条) 派遣先 C(○)法 2 条 2 項 P16。 そのとおり正しい。法 1 条及び法 2 条は,訓示的な規定とされており,その違反につ いて罰則は定められていない。 D(×)法 7 条,H.17.9.30 基発 0930006 号 P22。 法令に根拠を有する公職の従事者の職務であっても,単に労務の提供を主たる目的と する職務は,これに該当しない。例えば,①自衛隊法 70 条の規定による防衛招集又 は同法 71 条の規定による訓練招集に応ずる予備自衛官の職務や,②消防組織法 23 条 1 項に規定する非常勤の消防団員の職務は,単に労務の提供を主たる目的とするもの であるため, 「公の職務」に該当しないものとされている。なお,本肢前半の記述は, そのとおり正しい。 [ 2] 該当するもの 公民として ① の権利 法令に根拠を有する公職の選挙権及 (イ) び被選挙権 ② 憲法の定める最高裁判所裁判官の国 民審査 公の職務 該当しないもの (ロ) 個人としての訴権の行使(民法に よる損害賠償に関する訴え,隣人と の間の争いを解決するためのもの等) ③ 行政事件訴訟法に規定する民衆訴訟 ① 衆議院議員その他の議員,労働委員 (イ) 会の委員,陪審員,検察審査員,労働 他の立候補者のための選挙運動 予備自衛官が防衛招集又は訓練招 集に応ずること 審判員,裁判員,法令に基づいて設置 (ロ) 非常勤の消防団員 される審議会の委員等の職務 ② 民事訴訟法による証人・労働委員会 の証人等の職務 ③ 公職選挙法の選挙立会人等の職務 E(×)法 116 条 1 項 P5。 本肢の船員であっても,労働基準法の総則及び罰則の一部の規定は適用される。船員 法 1 条 1 項の船員については,原則として船員法の規定が適用されるため,労働基準 法は適用されないが,労働基準法の総則(1 条,2 条といった労働憲章的部分)及び 罰則の一部は適用される。なお,本肢の内容は,雇用保険法における船員に関する適 用除外の内容である。 [ 3] 【問 2】 正解 C ア(×)法 24 条 1 項 P72。 賃金の一部を控除して支払うことができるのは「法令に別段の定めがある場合又は労 使協定(当該事業場の労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労働組合, 労働者の過半数で組織する労働組合がないときは労働者の過半数を代表する者との書 面による協定)がある場合」である。なお, 「労働協約」の定めが必要とされるのは, 賃金を通貨以外のもので支払う場合(いわゆる現物給与)に関してである。 イ(×)法 6 条,H.11.3.31 基発 168 号ほか P21。 派遣元による労働者の派遣は,労働関係の外にある第三者が他人の労働関係に介入す るものではないので,それが所定の手続きを踏まない違法なものであっても,法 6 条 の中間搾取に該当しない。 ウ(○)法 19 条 1 項,S.24.11.11 基収 3806 号 P50。 そのとおり正しい。法 19 条の解雇制限に係る例外と,法 20 条の解雇予告に係る例外 を整理すると次表のとおり。「労働者の責めに帰すべき事由」が例外として規定され ているのは,法 20 条の「解雇予告」である。 法 19 条:解雇制限の例外 法 20 条:解雇予告の例外 ①打切補償を支払った場合 (イ)天 災事 変 その 他 やむ を得 ない 事由 のため ②天災事変その他やむを得ない事由のた めに事業の継続が不可能となった場合 に事業の継続が不可能となった場合 (ロ)労 働者 の 責め に 帰す べき 事由 に基 づいて 解雇する場合 エ(○)法 109 条,H.13.4.6 基発 339 号 P229。 そのとおり正しい。本肢の「タイムカード等の記録,残業命令書及びその報告書」は, 則 56 条 5 号に規定する「その他労働関係に関する重要な書類」に該当するため。 オ(×)法 32 条,法 40 条,則 25 条の 2 第 1 項 P101。 本肢の事業は,いわゆる特例事業には該当しないため,1 週間についての労働時間は 「40 時間」が限度となる。特例事業は,「①商業・理容業(法別表 1 第 8 号),②興 行の事業(映画の製作の事業を除く。)(同 10 号),③保健衛生業(同 13 号),④接客 娯楽業(同 14 号)の事業であって,常時 10 人未満の労働者を使用するもの」である。 以上から,誤っているものは「ア,イ,オの三つ」となり,Cが正解となる。 [ 4] 【問 3】 正解 B A(○)法 14 条,H.15.10.22 基発 1022001 号,H.20.11.28 厚生労働省告示 532 号 P28,30。 そのとおり正しい。高度の専門的知識等を有する労働者との間に締結される労働契約 については,当該労働者の有する高度の専門的知識等を必要とする業務に就く場合に 限って契約期間の上限を 5 年とする労働契約を締結することができる。なお,当該高 度の専門的知識を必要とする業務に就いていない場合の契約期間の上限は 3 年とな る。 B(×)法 15 条 1 項,則 5 条,法 1 条,H.11.3.1 基発 168 号 P35。 法 15 条 1 項の労働契約の締結の際に明示すべき労働条件については,その範囲が則 5 条において限定されているが,法 1 条の労働条件は限定されておらず,同じではない。 C(○)法 20 条,最判 S.35.3.11〈細谷服装〉 P55。 そのとおり正しい。使用者が,法 20 条に違反して解雇予告期間をおかず,又は平均 賃金の 30 日分以上の解雇予告手当を支払わずに解雇の通知をした場合においては, 使用者が即時解雇を固執する趣旨でない限り,①通知後に法 20 条の 30 日の期間が経 過したとき,又は②通知後に法 20 条の解雇予告手当の支払いをしたとき,のいずれ か早いときから解雇が有効となるとするのが最高裁判所の判例である。 即時解雇 解雇予告手当の支払いなし ① 解雇有効説(使用者に刑事上の責任が発生する) ② 解雇無効説 ③ 相対的無効説 ④ 選択権説 休業手当の支払いが必要(通達) 30 日が経過した日 いずれか早い日に 解雇予告手当を支払った日 解雇の効力が生ずる 解雇の無効を主張する いずれかを労働者が選択できる 解雇予告手当を請求する *最高裁判所は,③の説を支持している D(○)法 22 条 2 項,H.15.10.22 基発 1022001 号 P59。 そのとおり正しい。法 22 条 2 項(解雇理由の証明書)の規定は,解雇予告の期間中 に解雇を予告された労働者から請求があった場合に,使用者は遅滞なく,当該解雇の 理由を記載した証明書を交付しなければならないものであるから,解雇予告の義務が ない即時解雇の場合には,適用されないことになる。なお,即時解雇については,法 22 条 1 項(退職時の証明書)の規定が適用されるため,退職時の証明書を請求すること ができる。 [ 5] E(○)法 19 条,S.63.3.14 基発 150 号 P50。 そのとおり正しい。解雇制限期間中の労働者を,所轄労働基準監督署長の認定を受け ずに解雇した場合において,①解雇制限の除外認定事由に該当する事実がないときは, 当該解雇は無効となるが,②本肢のように除外認定事由に該当する事実があるときは, 当該解雇は有効となる。なお,①,②のいずれにおいても所轄労働基準監督署長の認 定を受けなかったことになるため,法 19 条違反の責任は残る。 [ 6] 【問 4】 正解 E A(×)法 11 条,S.63.3.14 基発 150 号 P64。 本肢の使用者が労働者に代わって負担する部分は,賃金とみなされる。法律上当然に 生ずる義務を労働者が免れるため。 B(×)法 11 条,S.25.12.27 基収 3432 号 P63。 本肢の場合は,法定の額を超える部分を含めて,その全額について賃金として取り扱 わないものとされている(その全額が休業補償となる)。 C(×)法 12 条 2 項・6 項,P67。 雇入れ後 3 カ月に満たない労働者の平均賃金を算定する場合においても,賃金締切日 があるときは,直前の賃金締切日から起算することとされている。 <事例> 賃金締切日が月末である場合において,10 月 1 日に雇い入れられた者について,12 月 10 日に平均賃金を算定すべき事由が生じたときは,10 月 1 日から 11 月 30 日までの 2 カ月間の 賃金により平均賃金を算出することになる。 10/1 11/1 12/1 1/1 ▲ 12/10 雇入れ (算定事由発生日) D(×)法 12 条 3 項 P66。 「妊娠中の女性及び産後 1 年を経過しない女性が休業した期間」を「産前産後の女性 が労働基準法第 65 条の規定によって休業した期間」に置き換えると,正しい内容と なる。 E(○)法 11 条,S.22.12.9 基収 452 号 P63。 そのとおり正しい。住宅の貸与は,原則として,福利厚生施設とされ,賃金(現物給 与)としては取り扱われない。なお,本肢の均衡手当が支給されている場合は,住宅 貸与の利益が明確に評価され,住居の利益を賃金に含ませたものとみることができる ため,その評価額を限度として住宅貸与の利益は賃金であると解される。 [ 7] 【問 5】 正解 C(イとオ) ア(×)法 24 条 1 項,S.61.6.6 基発 333 号 P75。 派遣労働者の賃金を派遣先の使用者を通じて支払うことは,派遣先の使用者が,派遣 中の労働者本人に対して,派遣元の使用者からの賃金を手渡すことだけであれば,直 接払いの原則には違反しないものとされている。 イ(○)法 37 条,則 21 条,H.11.3.31 基発 170 号 P91,92。 そのとおり正しい。割増賃金の計算基礎に算入する住宅手当及び算入しない住宅手当 を整理すると次表のとおり。 割増賃金の計算基礎に算入しない住宅手当 割増賃金の計算基礎に算入する住宅手当 住宅に要する費用に応じて支給するもの 住 宅 に 要 す る 費 用 以 外 の 要素 に 応 じ て 支 給するもの 〔例〕 〔例〕 ① ① ② 賃貸住宅居住者には家賃の一定割合, 賃貸住宅居住者には 2 万円,持家居 持家居住者にはローン月額の一定割合を 住者には 1 万円などのように,住宅の 支給するもの 形態ごとに一律に定額で支給するもの 家賃月額 5 ~ 10 万円の者には 2 万円, ② 扶養家族がある者には 2 万円,扶養 家賃月額 10 万円を超える者には 3 万円 家族がない者には 1 万円などのように, を支給するもの 住 宅 以外 の 要素 に 応じ て 定率 又 は定 額 で支給するもの ③全員に一律に定額で支給するもの ウ(×)法 26 条,法 27 条 P81,83。 本肢の場合には,法 26 条に基づく休業手当を支払う必要がある。法 27 条に基づく出 来高払制の保障給の支払いが必要とされるのは,当該労働者が就業したにもかかわら ず,原料粗悪のために出来高が上がらなかった場合等である。 <出来高払制の保障給> 出来高払制 の労働者 法 26 条の 休業させた場合 休業手当 就業させたが 法 27 条の 出来高が上がらなかった 保障給 使用者の責めに帰すべき事由 [ 8] エ(×)法 12 条 1 項・4 項,H.12.3.8 基収 78 号 P68。 本肢の賞与は,平均賃金の算定基礎となる賃金に含めなければならない。平均賃金を 算定する場合,「3 カ月を超える期間ごとに支払われる賃金」は,賃金総額に算入し ないものとされているが,これは支給額があらかじめ確定していない賃金をいい,支 給額が確定しているものはこれに該当しないものとされている。年俸制は,毎月支払 う部分の額と賞与部分の額の合計があらかじめ年俸額として確定しているため,本肢 の賞与部分は,平均賃金の算定基礎となる賃金に算入しなければならない。 オ(○) 法 114 条 P84。 そのとおり正しい。裁判所が付加金の支払を命ずることができるのは,使用者が,法 20 条(解雇予告),法 26 条(休業手当)もしくは法 37 条(割増賃金)の各規定に違反 した場合又は法 39 条 7 項(年次有給休暇中の賃金)の規定による賃金を支払わなか った場合に限定されている。 以上から,C(イとオ)が正解となる。
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