在トリニダード・トバゴ日本国大使館管轄9か国の動き (2016年7月) 2016年8月 1 トリニダード・トバゴ(TT) (1)内政 2日にパトリック・マニング元首相が逝去し,9日に国葬が執り行われた。 (2)経済・開発協力 南西部ラ・ブレー地域のユニオン工業団地に位置するカリビアン・ガス化学社(CGCL) プロジェクト所在地で,複数回に亘って雇用を求める地元住民及び建設業者等による 抗議活動が行われ,同プロジェクト関連業務及び同地域の交通に影響が出た。19日 にハインズ公共事業・運輸大臣及びオリヴィエール・エネルギー大臣が同地域を訪問 し,その後抗議活動は下火になっている。 (3)外交 ア ローリー首相及びモーゼス外務大臣がガイアナを訪問し,4日から6日にかけて 行われた第37回カリコム首脳会議に出席した。 イ 17日から21日にかけて,ローリー首相,モーゼス外相,ヤング首相府付国務大 臣,ロンドン・トバゴ議会行政長官,ラマダー議員がジャマイカを訪問し,ホルネ ス首相等と会談した。 (4)その他 ジカウィルス感染者数が増加しており,31日,デヤルシン保健大臣は,これまで のジカウィルス感染者数は200人以上,そのうち60人は妊婦であると発表した。 2 ガイアナ (1)内政 特に目立った動きは見られなかった。 (2)経済・開発協力 1日,エクソン・モービル社は,ガイアナ沖合 Stabroek 鉱区で最大規模の油田の発 見に再度成功したと発表した。 (3)外交 4日から6日にかけて,ドミニカ国と共同で第37回カリコム首脳会議を主催した。 3 スリナム (1)内政 政府が1982年12月の虐殺事件の裁判再開を阻止するために憲法第148条を 行使することに反対し,9日,与党連合構成政党である民主主義と開発党(DOE)が与党 連合からの離脱を表明した。ただ, DOE 出身のドッドソン天然資源大臣は,ボータ ッセ大統領と同大臣との間で行われた面談の結果,閣内に留まることになった。 (2)経済・開発協力 28日,イスラム開発銀行が医療分野に対する9,650万スリナム・ドルの融資 を承認した。 (3)外交 ボータッセ大統領及びバドレイシン外務大臣がガイアナを訪問し,4日から6日に かけて行われた第37回カリコム首脳会議に出席し,1982年12月の虐殺事件の 裁判阻止に関する政府の対応につき説明した。カリコム首脳は「本問題はスリナムの 国内問題」との見解を示した。他方で,西欧諸国は本件に関し,ボータッセ政権への 懸念を表明している。 4 東カリブ(OECS)諸国(アンティグア・バーブーダ,ドミニカ国,グレナダ,セントク リストファー・ネーヴィス,セントルシア,セントビンセント及びグレナディーン諸島) (1)内政 12日,セントルシアにおいて,総選挙後初の議会が開かれ,下院議長,下院副議 長及び上院議長が選出されたが,下院副議長に任命されたフロッド=ボブラン氏(女 性)が25日に辞任し,財務・経済成長・雇用創出・外務・公共サービス省付大臣に 就任した。 (2)経済・開発協力 IMF は,セントクリストファー・ネーヴィス,セントビンセント及びドミニカ国 ア に対する2016年第4条協議を終了し,報告書を発表した。 イ セントルシアは,台湾との間で野菜・果物デモンストレーション・拡大協力プロ ジェクトの第2フェーズに署名するとともに(11日) ,16人の学生が台湾からの 奨学金を獲得したと発表した(22日) 。また,セントクリストファー・ネーヴィス は,台湾より,ネーヴィス島の農業分野に対する資金10万 EC ドルの無償資金(2 2日)及びコンピューター等30万 EC ドルの供与を受けた(25日) 。このように 台湾からの支援が目立った。 ウ 26日,ドミニカ国政府は,2015/2016年度予算案を発表した。 (3)外交 ア 4日から6日までガイアナで第37回カリコム首脳会議が開催され,OECS 諸国 からは,スケリット・ドミニカ国首相(今次議長) ,ブラウン・アンティグア・バー ブーダ首相,ミッチェル・グレナダ首相,ハリス・セントクリストファー・ネーヴ ィス首相,シャスネ・セントルシア首相,ゴンザルベス・セントビンセント首相が 出席した。 21日にアンティグア・バーブーダで OECS 議会が開催され,グレナダからミッ イ チェル首相,モデスト=カーウェン観光・民間航空大臣,ピエール首相府付実施担 当大臣,セントクリストファー・ネーヴィスからハリス首相,リチャーズ副首相及 びライバード・公共インフラストラクチャー大臣,セントビンセントからゴンザル ベス首相,セントルシアからシャスネ首相が出席した。 (4)その他 ジカウィルス感染者数が増加しており,グレナダ及びセントビンセントにおいては, ギラン・バレー症候群発症者が出た旨発表された。
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