徳山工業高等専門学校 情報電子工学科 研究室スタッフ: 教授 百田正広 E-mail [email protected] URL: http://www.tokuyama.ac.jp/js585/~momota 研究テーマ主旨 画像計測や画像処理技術は、種々の分野で応用され、実践的な知識は大学・高専においても必要となってきている。企業においては、生産工程の自動化を中心に、自動化のツールと して欠かせない技術となっている。一方、ネットワーク技術の発展に伴い,様々なサービスが行われている。これら技術の更なる進歩を考えると,コンピュータ間の通信、制御、画像処理 などの総合的な研究が重要である。 最近の研究テーマ紹介 カラー画像処理技術とネットワークカメラ制御技術の融合 画像処理と通信技術の融合に着目し,カラー画像処理,双方向通信、モータ制御等の技術を融合した人 物追跡システムの開発を試みている。頭部が白線枠内より外に出たとき、頭部位置が中心に位置するよう カメラ制御信号を出力する。 モザイク処理 フレーム間差分処理 肌色情報の検出 テンプレートを用いた頭部検出 頭部追跡処理結果(上図)と処理手順(右図) カメラ制御 画像処理技術と学習支援システムの融合 現在、e-learingという教育環境が広く社会に受け入れられてきている。当研究室では、Java 言語とアニメーションを利用することで、コンテンツの作成を試みてきた。 (例:ニューラルネットワーク学習支援システム(左:2002年度特別研究)やネットワークに関す る学習支援システム(右:2003年度卒業研究)) 本年、授業支援のためのプラットホームとして WebClass を導入した。今後、2年間のプロジェ クトチームを組み、情報処理関連資格取得のための教材開発を行う予定である。 http://www.webclass.jp/ 共同研究の状況 (研究提案企業様: 株式会社 ブンシジャパン) 画像処理を用いた害虫数のカウントの自動化(2003年度) 捕虫紙上の衛生害虫同定のための特徴抽出画像処理アルゴリズムの検討(2004年度) 食品工場等において、衛生管理は重要な経営の柱になってきている。このため、食品衛生管理を目的として捕虫紙(粘着トラッ プ)を用いて採取し、種々の検査が行われている。しかし、この衛生害虫の数と種類を検査・分析する作業は、目視で行われてい るのが現状であり、省力化と自動化が望まれている。左図は2003年度の処理結果の一例である。処理には、画像処理ソフトウェ アHALCON(MVTec社製:販売元リンクスコーポレーション)を利用した。 現在までの研究テーマ例紹介 •光透過度の揺らぎを利用した細菌検出に関する研究 •視覚刺激に対する単純反応時間解析に関する研究 •静的光散乱理論や動的光散乱理論に基づく動画像処理に関する研究 徳山工業高等専門学校が主管校となり、平成16・17年度教育方法改善共同プロジェ クトが実施されています。テーマ名は、「情報電子系におけるコンピュータシステム実験 の在り方」です。全国教員研修会が、2005年8月18日、19日に徳山で開催予定です。
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