厳寒期は撥水ガラスコートの需要期 北海道や東北では「霜対策」の定番

ト ピ ッ ク ス
撥水ガラスコートを梅雨時の季
節商品だと思っている人は多いの
ではないだろうか。しかし北海道
や東北では、これから訪れる冬場
こそが最大の需要期だという。そ
の理由は「霜対策」だ。毎朝、出
かける前にぬるま湯をかけて溶か
したり、へらでゴシゴシ削ぎ取るの
は大変である。だから、撥水加工
により霜離れを良くし、ワイパーで
簡単に払い落とせるようにしてお
くのである。
毎日ではないにしろ、北海道や
東北以外でも厳寒期になるとガラ
スに霜が張る地域は少なくない。
これらの地域のユーザーにとって
霜取りは、不慣れゆえに非常に面
倒な作業と言うことができる。そ
のため撥水ガラスコートは、霜対
策として新たな需要を創造するこ
とで、
「梅雨時の季節商品」から脱
却し、
「年間を通して売れる商品」
となることも可能だ。
お湯をかけて霜を溶かすと
ガラスが割れかねません !!
ガラスに張った霜を、バケツに
汲んだお湯をかけて溶かそうとす
る人が少なくないが、あれは危険
である。なぜなら、フロントガラ
スには中間膜が挟み込まれており、
お湯をかけることで生じた急激な
温度差により中間膜が膨張し、ガ
ラスに傷や補修痕がある場合など
は、それによって傷が広がったり、
補修痕からヒビが走り、割れてしま
うこともあるからだ。熱湯は言うま
でもなく、お風呂の残り湯のような
厳寒期は撥水ガラスコートの需要期
北海道や東北では「霜対策」の定番
ぬるま湯でも、霜が張ったガラスと
の間に大きな温度差があるため要
注意である。
また、カー用品店などで販売さ
れているヘラ状の霜取りで削ぎ落
とすのも、ガラスを傷つけかねな
いのでおすすめできない。このほ
か、スプレータイプの解氷剤を使
用する手もあるが、数回で使えな
くなってしまうので経済的とは言え
ない。
そう考えると、冬場であっても一
時期しか霜が張らないような地域
のユーザーとって、最も安心・安
全で簡便性の高い霜対策は「撥水
ガラスコートを施工すること」であ
ると言える。
シーアールエムズが霜対策
需要の掘り起こしに本腰 !!
シーアールエムズは、
霜対策の観点から『マ
ジカルコート G-Clear』の販売強化に改め
て乗り出す。
これを受けて、ガソリンスタンド
や整備工場、ディーラーをはじめと
するプロフェッショナルユース向け
のケミカル用品を取り扱うシーア
ールエムズでは、かねて好評を博
しているウインドガラス撥水剤『マ
ジカルコート G-Clear』の販売強化
に乗り出した。
(アフターマーケット 2013 年 10 月号)
現在アフターマーケットに流通
しているウインドガラス撥水剤の多
くは、専用処理剤で油膜を除去し
てから施工に取りかかるのが一般
的である。これに対してマジカルコ
ート G-Clear は、一液タイプとな
っており、油膜を強制排除すると同
時に撥水コートを施工することが
できる。そのため、競合品に比べ
て作業効率の向上やコスト削減が
図れるのが特徴で、その点が高く
評価され普及が進んでいる。
また、撥水効果が非常に高いう
えに、乾燥時間を多めに取ったり、
二度塗りするなど、手間をかけるこ
とでさらに高まる。そのため、霜が
張っても固着しにくく、エンジンを
かけてエアコンをデフロスターに
設定し、しばらく待てば霜が浮き上
がり、ワイパーで払い落とすことが
できるという。
シーアールエムズではこの冬、
優れた商品特性を活かして今まで
手薄だった北海道、東北での販売
を強化するとともに、それ以外の
地域についても、すでに取り引きの
ある事業者を中心に霜対策に有効
である旨を訴求し、需要拡大を図
っていく意向だ。
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