鉄チャン 知ったかぶり 大阪市 脱線④ 最後の地下鉄? 用紙の都合で端的にまとめますが、橋下大阪府知事の『ないわ筋線』地下鉄 構想は、大阪の再生と景気の起爆剤として突然のように提案されていますが、 この話題は、工事関係者(建設、重工、電機)ではすでに知られている情報です。 どれくらい古いか??? ①大正13年高速鉄道計画(京阪電鉄梅田乗入れ) ②昭和23年(5私鉄大阪市内乗入れ)③昭和37年都市交通計画(大阪環状 線完結)④平成16年大阪高速鉄道網(地下鉄なにわ筋線)等々があったよう です。これら長年の過程で、阪急の堺筋線乗入れが決まり、京阪の淀屋橋延伸 と、中之島乗入れが決まり、近鉄、阪神の接続が実現しました。 お気付きの通り、在阪5私鉄では、南海電鉄一社が一人カヤの外にいるように見 えますが、実は、カヤの外ではなくて、南海電鉄は何度も大阪市内乗入れ計画し たが、当時の大阪市と折合いがつかず実現しないママになっていました。 、特に、 四ツ橋線による西梅田乗入れは強い意欲を持っていたようですが、レールの幅 が(1037mmと1435mm)異なり線路を3線とすることと、これに伴う 地下トンネル掘削費用の上昇に大阪市が難をつけ、実現しなかった経緯があり 結果としていつも他の4社の後塵を拝しており、今回の提案、提言がラストチャ ンスとなったようで、大阪市内最後の地下鉄建設と言われています。 この平成16年の計画答申では、既に営業キロも駅名(仮称)も提案されて おりますが、今回の提言では難波周辺と梅田周辺がどのようにまとめられるか? が焦点になるようです。(次ページの地図参照) これを実施するためには、当然のことながら課題はたくさんありますが、 軌道幅をどうするのか?(1037mmか、1435mmか併用か) JR難波と接続するのか? 南海電鉄は本線と接続するのか?高野線との接続か 梅田は経由するのか?しないのか、その場所は? 新大阪駅はどこに繋ぐのか? 現在5社ある事業会社にさらに新しく事業会社(第3セクタ)を作るのか? 問題は山積しています。加えて、この経済情勢下、南海電鉄がどこまで本腰に なれるのか?実現までには、前例のとおり多くの政治権力と利権がからみ、時間 がかかることでしょう。最後には、大阪市、南海電鉄、JRがどこで折れ合う か?にしぼられてくるのではないでしょうか? 平成16年計画の『なにわ筋線』は 総延長=25.0km 予定駅数=21駅 で答申されています。 今回は、2ページになり失礼しました。
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