弥生時代のすずりが福岡で発掘される いとしま し み 弥生時代後期のものと思われるすずりの破片が,福岡県糸島市の三 くも い わら ぎ し わ じんでん 雲・井原遺跡で先日発掘された。その場所は「魏志倭人伝」と呼ばれる い と こく 中国の歴史書に記された古代王国「伊都国 」の首都だったと考えられ ている。 そのすずりの破片は長さ6センチ,幅 4.3 センチ,厚さ6ミリであ る。それは日本でこれまでに発見されたすずりの破片の中で最古のも のの1つである。糸島市の教育委員会によると,このすずりは朝鮮半 島北西部で発掘された漢王朝のすずりに似ている。三雲・井原遺跡で と 発見された多くの土器と同様に,このすずりもおそらく朝鮮からの渡 らいじん 来人によって日本に持ち込まれたと思われる。 新たに発見されたすずりは,日本の文字文化が弥生時代の伊都国で 始まったという証拠となる可能性がある。 写真 (英文 141 語) 福岡県糸島市で発掘された弥生時代のすずりの破片(糸島市教 育委員会提供)
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