・ 経理情報としては,流動資産,固定資産,流動負債,自己資本,売上高,売上原価,販売 費,一般管理費,営業外収益及び営業外費用がある。 ・ 13 期以降は,各社が営業実績データを蓄積して記録し,分析して利用する。 (2) 地域情報 ① 地域情報データ ・ A,B,C,D の4地区のデータを設定している。 ・ 13 期,14 期,15 期ごとの3種類のデータを設定している。 ・ データとしては,世帯主コード,世帯主の年齢と職業及び家族数,推定年間所得と消費動 向,商品の所有状況と推定残存耐用年数等がある。 ・ 1地区当たり, 70 ∼ 120 件のデータを設定し,標本抽出調査としている。人口がおよそ 2,500 人当たりを1件のデータとしている。 ② データの詳細 データには,地区ごとに次のような特性を持たせている。 ア A 地区(大都市:人口 30 万人) ・ テレビは,すでに普及しており,取替需要及び2台目の需要期に入っている。したがっ て,ステレオ,ビデオに需要が移行しつつある。 ・ 新製品に敏感であり,その需要も多い。特に 13 期のステレオ2型にその傾向が強い。 ・ 人口が多いため,各商品の需要は総需要量に対して,その占める割合も大きい。 イ B 地区(文教都市:人口 18 万人) ・ 文教関連施設が多く,地域の人口に対する学生の占める比率が高い。このため,ステレ オの需要が最も多い。 ・ ウ テレビは旧型(小型)のものが普及している。 C 地区(新興住宅都市:人口 20 万人) ・ 新しい住宅が多いため,ステレオ,テレビ,ビデオともに,その需要が多い。 ・ 最も需要の多いのはテレビである。 エ D 地区(農業都市:人口 25 万人) ・ テレビの普及が進んでいる。特に,新型(大型)テレビに人気があり,14 期に新商品 として販売されるテレビ2型の需要が急激に増加する。 ・ その他の商品については,いまだ普及期にあり,テレビ関連商品のビデオの需要が,15 期以降に増加しつつある。 (3) 国内情報 景気変動に対応して,製品出荷指数,商品普及率等を設定している。 ・ 国民所得や製品出荷指数(食料品)情報は,無益なダミー情報として設定している。 ・ 1期から 22 期までのデータを蓄積している。 7 ・ 情報検索システムの画面構成と利用方法 情報検索システムには、図 V −2のメインメニュー画面と、各検索処理に関するサブメニュー 画面がある。また,各メニュー画面は,階層構造になっており、各検索処理に関するメニュー − 72 − 画面から検索処理を実行することができる。 (1) 企業内情報処理システム 企業内情報処理システムのメニュー画面は,図Ⅴ−3のとおりである。 図 V −2 情報検索システムメインメニュー画面 ① データファイルの保守 図 V −3 企業内情報処理システムメニュー画面 図 V −4 データの保守メニュー画面 データファイルの保守では,過去の営業実 績データを各期数ごとに画面に表示し,印刷 することができる。また、13 期以降の営業実 績データを記録,修正,保存することができ る。データの保守メニュー画面は,図 V −4の とおりである。 ② 損益分岐点分析 売上高,変動費,固定費を入力し,損益分 岐点分析を行って,図 V −5のようなグラフを画面に表示し,印刷することができる。 データの入力は,キーボードから行う方法とファイルから行う方法とがある。 ③ 損益分岐点分析(目標売上高) ②の処理に加えて,目標利益額を設定することによって,目標売上額を算出し、損益分岐 点分析を行う。 ④ 財務分析 財務分析のメニュー画面は,図 V −6のとおりである。 図 V −5 損益分岐点分析画面 図 V −6 − 73 − 財務分析メニュー画面
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