T he United States

言葉よりも大切なのは
“ぶれない自分の軸”
があるかどうか
Link
家族で赴任したニューヨーク。
「素早く決断する」という行動指針を貫き、自分のゴールを目指す
File 4
国際ネットマーケティング事業
LinkShare
Shunsuke Hoshino
星野 俊介さん(38歳)
T he United States
家族が一緒に暮らすのは、僕にとって当たり前のこと
星野さんのターニングポイント
海外赴任が決まったときは迷わず
「一緒に行くぞ!」
と家族に伝えました。僕の父
91年4月(18歳) アメリカの大学に入学。在学中は機械工学、宇
宙航空学を学ぶ。
在学中に知り合った奥さんと学生結婚。
も祖父も海外での生活経験があり、自分の子どもたちが同じ経験を積めることは
何よりもプラスだと思いました。幸い奥さんも英語が話せるので、いろいろとサポー
トしてもらっています。子どもたちも、アメリカには
「ESL」
という制度があり、英語が
できない子どもたちへのサポート体制やケアがしっかりしているので、何だかんだ
01年4月
(28歳) ソフトウェア開発会社に入社。議事録の検索シ
ステムなどを開発。
限られた世界だけを相手にする仕事をする中
で、もっと多くの人に使ってもらえるシステムを
気合いと根性で楽しくやっているみたいです。逆に日本語を忘れないように、家の
中では日本語のみで過ごすように心がけているくらいです。
仕事の本質は日本でも海外でも変わらない。
変わってはいけないと思う
作りたいと思う。
03年1月
(30歳) 楽天に転職。
「2カ月でポイントシステムの開発
をしろ」
との指示に、この開発が終わったら辞
めようと思っていたが、次々にプロジェクトを任
されるうちにマネージャー・部門長(現:課長)
となる。
仕事をするうえで心がけているのは、決断を素早くすること。誰かが判断しない
09年1月
(36歳) 楽天の子会社のLinkShareに短期出張。
と仕事が止まってしまうので、マネージャーになってからは特に意識をしています。
09年6月
(36歳) LinkShareから正式にオファーがあり、家族とと
例え多少ずれた方向へ進んでいたとしても、100歩のうち2歩でもゴールに近づく
ほうがいい。そういう僕の行動指針は、
日本でもアメリカでも変わりません。アメリカ
もにニューヨークに赴任。
現在、
約30名のエンジニアをたばねる開発課長
として、
日々奮闘中。
でのミーティングスタイルは、
自分の意見をしっかりと発言し、議論しながら進めてい
くというもの。文化や表現の方法は異なっても、仕事の本質は変わらないと思いま
す。こちらでも
「スピード!! スピード!! スピード!!」
や、
「Professionalismの徹底」
な
ど成功の 5つのコンセプトを使いながらメンバーに話をすることもよくありますよ。も
ちろん朝会も実施していますよ。
夕方の業務時間内にですけどね
(笑)
。
チャンスはふいに来るもの。それをつかむ覚悟があるかが大事
チャンスは自分の都合ではやって来ないもの。海外赴任も含めて、そもそもチャ
ンスは狭き門なのです。レールが整うのを待って手を挙げても、その頃にはライバ
ルも多いし、
自分がそのチャンスをつかめる可能性はほとんどないと思っていい。だ
からこそ、チャンスは、目の前に来たときがチャンス。例えば海外赴任を希望するな
ら、その瞬間に飛び込む覚悟があるかどうかだけだと思います。英語は1 年ぐらい
生活すればなんとか話せるようになるので、
それよりも大事なことは、
「そもそも人と
のコミュニケーションがきちんとできるんだっけ?」
「細かい仕事を一つひとつしっか
りこなせるんだっけ?」
ということだと思います。日本語でできないことが、英語でで
きるわけがないですからね。基本を日々整えておくことで、いつチャンスが来てもい
いように備えておくことが大切だと思います。
P R I V A T E
キャッチボールには硬い球を使用!?
「子どもは強く育てる」
が信念
休日は、奥さんと9歳、6歳の息子、4歳の娘と一緒に過ご
します。キャッチボールはわざと硬い球を使って、当たっても
「泣くな!」
と言ってみたり…ひどいですよね
(笑)。でも、子ど
もにはいろいろな意味で強くなってもらいたいと思い、鍛えて
います。平日もだいたい夜 9 時には家に帰ります。日本では
週5か週6で飲んでいたのに、アメリカの人は仕事帰りにほと
んど飲まないんですよ。
ですので、日本に帰っ
たときは、アメリカでの
半年分はまとめて飲ん
でいますね
(笑)。
子どもたちと過ごす
時間を満喫しています