展望 - 日本ビーチバレーボール連盟(JBV)

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JBVツアー2013
ビーチバレー前半戦
展望
新時代の幕開けである。朝日健太郎、浅尾美和ら、日本の
ビーチバレー界をけん引してきた選手たちは、もうここにいな
い。次なる時代の勢力図は、どのように描かれていくのか。福
岡オープンは、シーズン前半戦の締めくくりとして、今後の
ビーチバレー界を占う意味でも重要な戦いとなる。
第1戦は、西村晃一・日高裕次郎ペア、田中姿子・石田アン
ジェラペアが、それぞれ優勝。新時代到来にふさわしく、男女と
もにベテランが若手の力を最大限に引き出し、ポテンシャルの
高さを発揮した。今大会では、そんなベテラン・若手ペアと、実
力派の西堀健実・溝江明香ペア、草野歩・尾崎睦ペア、長谷川徳
海・上場雄也ペアらが火花を散らし、日本一の座を狙いにいく。
三強を中心に展開される女子
男子は、ニューフェイスに注目
女 子 の 優 勝 候 補となるの は、ロ
ンドン五 輪 予 選 で 敗 れた悔しさを
晴らすた め 、新 ペアを 結 成した 西
堀・溝江ペアだ。最大の武器は、円
熟 味を増してきた西 堀 のブロック
と、溝江の高さ溢れる攻撃。この2
つ がか み 合えば、十 分に世 界 でも
戦える可能性はある。
カギとなるの は 、こ れまで 浦 田
聖子にリードされてきた西堀が9歳
年下の溝江を支え、溝江自身も若手の域から脱皮できるか。
2人のメンタル面の成長は、大きなポイントになるだろう。
その対抗となるのは、昨季年間チャンピオンを獲得した草
野・尾崎ペアだ。精度の高いつなぎからアグレッシブな戦術を
展開。とくにディフェンス面では、まるで罠を仕掛けるように
縦横無尽に動き回る駆け引きに注目だ。西堀・溝江ペアの「高
さ」に対し、草野・尾崎ペアは「技」で勝負をかけにいく。
ワールドツアーを転戦するこの2チームを迎え撃つのは、
開幕戦で優勝を飾った田中・石
田ペア。初優勝を経験し、大き
く成 長を遂 げ た 石 田 の 高さと
田中の巧妙なテクニックが、今
大会も爆発するのか、注目だ。
優勝争いは、混戦必至である。
男 子 の 開 幕 戦 は、今 年 6 月で 4 0 歳
を迎えるベテラン・西村が、世界に通
用する高さとパワーを持つ日高の力
を 最 大 限 に 引 き 出し 、初 優 勝 を 飾っ
た。西村・日高ペアが得意とするのは、
正確なパスからのテンポの速い攻撃。
今大会はさらに磨きをかけて、万全の
体勢で連勝を狙う。
西村・日高ペアの対抗となるのは、国
内NO.1の高さを誇る長谷川徳海・上場
雄也ペアだ。上場は、昨年末からビーチ
バレーに転向したサウスポーで、6人制時代には全日本に選ば
れた経験を持つ。ビーチバレーに転向して8ヵ月とは思えない
ほど、砂の上でも高さとスピードを発揮。上場という未完の大
器を、長谷川がどこまでリードできるか、ポイントとなる。
今大会のワイルドカードチームには、
「ミスター・ビーチバ
レー」と言われる46歳の大ベテラン・高尾和行と、歌って踊れ
る元気印プレーヤー・松葉洋弥がペアを組んで登場。この2人
のエンターテイナーが、6年ぶりに開催となる福岡のビーチ
バレーをどこまで盛り上げるか、見どころの一つだ。
新しいスターは果たして生まれるのだろうか。2016年のリ
オデジャネイロ五輪に向けて、日本のトップ選手たちがどの
ように成長を遂げていくのか、その第一歩となるJBVツアー
福岡オープンをこの目にしっかり焼き付けておきたい。
(ビーチバレースタイル編集長 吉田亜衣)
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[ビーチバレースタイル]
DEC 2012 VOL.16 850YEN
インターネットでは伝えきれない
平
成
24
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12
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28
日
発
行
︵
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・
7
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9
月
・
12
月
発
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︶
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