第5章 資料編

第5章 資料編
(1)高齢者実態調査の詳細
高齢者実態調査(日常生活圏域ニーズ調査)
●調査実施時期
平成 25 年 11 月から平成 26 年1月
●調査対象
ア)一般高齢者調査
65 歳以上の高齢者のうち、要介護認定を受けていない者
イ)若年調査
40 歳以上 65 歳未満の者のうち、要介護認定を受けていない者
ウ)在宅要介護(要支援)者調査
40 歳以上の者のうち、要介護認定を受けている者(在宅)
●調査数及び回収率
調査の種類
一般高齢者調査
若年調査
在宅要介護調査
配布数
500 件
500 件
500 件
回収数
425 件
369 件
376 件
回収率
85.0%
73.8%
75.2%
[1]調査の目的
本計画の策定あたり、高齢者やその家族の生活状況や社会参加、今後の生活についての
御意見、潜在的なニーズ(サービスの利用意向・高齢者福祉に関する意識等)、高齢者の
おかれた環境等を調査・分析し、計画の基礎資料とすることを目的としました。
67
[2]調査結果の総括
ア)機能
生活機能(非該当・リスクなしの割合)
(%)
うつ予
 項目別評価結果
防
生活機能の各評価項目ごとに
非該当者(リスクなし)の割合を
認知機
みると、全ての項目で非認定者が
100
75.3
虚弱
90.1
運動器
80
60
40
78.1
70.6
生活機能
の低下
閉じこ
20
能
もり
0
94.5
認定者を上回っており、転倒・運
動器では差が大きくなっていま
認知症
67.6
74.3
予防
す。
認定者
転倒
二次予防
77.7
 総合評価
口腔
基本チェックリストのうつ予
98.1
非認定者
栄養
防に関する設問を除く 20 問につ
いて、各設問で非該当となる回答
基本チェックリスト合計得点(累積相対度数)
をした場合を各 1 点として、その
合計得点の分布を累積相対度数
100
でみると、10 点以下の割合は、
80
非認定者が 8.3%、二次予防対象
60
者が 20.4%、認定者が 73.6%
となっています。10 点以下の二
次予防対象者については早めの
(N=276)
二次予防
73.6
(N=142)
非認定者
(N=351)
40
20
0
フォローが、また 11 点以上の認
定者については予防給付などの
認定者
(%)
生活機能
の低下
20.4
8.3
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20(点)
予防効果の確認が必要と考えら
れます。
イ)日常生活
 老研式活動能力指標(IADL)
認定状況別・年齢階級別の生活機能得点の平均
IADLを中心とした高齢者の比
較的高次の生活機能の指標として定
※
着している 老研式活動能力指標
(13 項目)について、その生活機能
得点(平均)をみると、いずれの年
代で比較しても非認定者が最も高く
なっています。
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
(点)
11.6
10.7
11.4
10.2
5.4
5.3
65∼69歳
70∼74歳
11.3
11.3
10.9
11.0
5.8
5.8
10.0
4.4
75∼79歳
※老研指標総合指標
生活機能
の低下
認定者(N=334)
二次予防(N=166)
より高次の生活機能を評価すること
を目的としており、IADL・知的能動
性・社会的役割の全 13 問(各 1 点)により、その合計点で評価します。
68
10.2
80∼84歳
85歳以上
非認定者(N=400)
ADL(自立の割合)
73.7
 日常生活動作(ADL)
高齢者の日常生活動作(ADL)
の状況をみると、「自立」と評価さ
れる者の割合は、非認定者が最も高
く、次いで二次予防対象者、認定者
の順となっています。
認定者と非認定者の間に位置す
る二次予防対象者についてみると、
排尿については他の項目と比較し
て低くなっており、日常生活動作の
中でも比較的早い時期に低下する
動作として注視する必要があると
考えられます。
総合
78.5
排尿
97.6
99.0
100
食事
(%)
80
60
排便
生活機能
の低下
移動
40
99.0
20
98.6
94.5
0
着替え
整容 99.5
階段昇降
トイレ
歩行
入浴
95.2
 既往歴
現在治療中または後遺症のある疾病の状況をみ
ると、非認定者・二次予防対象者・認定者のすべ
てで高血圧が最も高くなっています。
また、認定状況が悪化するほど疾病の回答割合
が高くなっています。
 認知機能の障がい程度
回答結果から※CPSに準じて評価される認知
機能の障がい程度区分の分布をみると、認知機能
の障がいありと評価されるものの割合が最も高い
のは、認定者(64.5%)、次いで二次予防対象者
(31.0%)、非認定者(21.7%)となっています。
CPSで認知症の行動・心理症状がみられるの
は3レベル以上といわれており、その割合は認定
者で 24.9%、二次予防対象者で 1.7%となって
います。
98.6
非認定者
(N=419)
ウ)健康・疾病
99.5
認定者(N=361)
二次予防(N=174)
非認定者(N=419)
二次予防
(N=174)
認定者
(N=361)
高血圧
53.9%
56.9%
51.0%
脳卒中
4.1%
7.5%
22.4%
心臓病
10.7%
16.7%
17.5%
糖尿病
14.1%
17.8%
10.2%
高脂血症
6.7%
9.2%
5.0%
呼吸器の病気
4.1%
5.7%
9.4%
胃腸・肝臓・胆のうの病気
8.6%
9.8%
4.4%
腎臓・前立腺の病気
6.9%
8.6%
8.0%
16.0%
28.7%
33.8%
外傷(転倒・骨折等)
1.2%
2.3%
10.2%
がん(新生物)
1.7%
2.3%
2.8%
血液・免疫の病気
1.2%
1.1%
1.9%
うつ病
0.0%
0.0%
2.5%
認知症
0.2%
0.6%
21.9%
パーキンソン病
筋骨格の病気
0.0%
0.0%
3.6%
目の病気
12.9%
16.1%
11.1%
耳の病気
5.5%
5.7%
5.3%
その他
7.2%
6.9%
11.6%
ない
0.0%
0.0%
0.0%
※CPS(Cognitive Performance Scale):認知活動評価尺度
短期記憶(0∼1 点)、日常の意思決定を行うための認知能力(0∼3 点)、自分を理解させること
ができる能力(0∼3 点)、食事の自己動作(0∼4 点)のそれぞれの項目において点数化し、0∼11
点の範囲で数値が増加するほど認知活動の低下が認められるといわれています。
69
(2)奄美市高齢者福祉事業(奄美市単独事業)の実績
1
福祉施設
【入所状況】
(1)養護老人ホーム
65 歳以上の高齢者で、身体上又は
精神上等の理由により居宅において
養護を受けることが困難な高齢者の
入所施設です。
(入所措置は老人福祉
法第 11 条による)
区
入所
定員
所在地
なぎさ園
60 名
奄 美 市
55
寿老園
50 名
瀬戸内町
2
愛寿園
55 名
龍 郷 町
11
慈眼寺寿光園
60 名
鹿児島市
1
−
−
−
分
市内施設
市外施設
施設名
計
25 年度末
入所数
69
【措置状況の推移】
区
分
利用施設数
年度末現在入所者数
年度内措置者数
年度末待機者数
総事業費(千円)
平成 23
平成 24
平成 25
年度
年度
年度
5
5
4
71
69
69
15
10
10
34
33
36
131,941 131,778 128,761
(2)軽費老人ホーム「たかもり寮」
低所得の高齢者で、家庭環境、住宅事情等の理由により居宅で生活することが困難な人が低料金
で入所できます。独立して日常生活を営める 60 歳以上の人が対象です。
① 運営方法
【利用状況】
指定管理者として奄美市社会福祉事業団
平成 23 平成 24 平成 25
区 分
② 施設概要
年度
年度
年度
設置年月日:昭和 49 年 10 月 1 日
7
9
9
年度末 夫婦
夫婦部屋 13 室、単身部屋 24 室、計 37 室
単身
17
18
17
利用
利用料:夫婦部屋 10,000 円(減額 5,000 円)
部屋数
計
24
27
26
単身部屋:8,400 円(減額 4,200 円)
2
在宅福祉
(1)在宅介護支援センター運営事業(市単独事業:平成 18 年度∼)
在宅の要援護高齢者の介護者等に対し、24 時間体制で各種在宅介護に関する総合的な相談に応
じ、ニーズに対応した各種サービスが総合的に受けられるようサービス実施機関との連絡調整を行
い、利用申請等の便宜を図ります。
【在宅介護支援センターの年度別年間相談延人数(人)
】
平成 23 年度
名瀬地区
奄美佳南園在宅介護支援センター
1,296
めぐみの園在宅介護支援センター
1,086
926
1,055
平成 25 年度
1,652
1,026
在宅介護支援センター虹の丘
1,721
1,745
918
在宅介護支援センターふれあい
1,017
1,091
1,104
芦穂の里在宅介護支援センター
723
725
741
社会福祉協議会在宅介護支援センター
836
772
675
6,679
6,314
6,116
1,364
1,023
668
8,043
7,337
6,784
計
住用地区
在宅介護支援センター住用の園
合計
70
平成 24 年度
(2)生活支援ハウス
おおむね 65 歳以上の一人暮らし又は夫
婦世帯であって高齢のため独立して生活す
ることに不安がある者を高齢者生活福祉セ
ンターふれあいの郷の居住部門に、一定期間
の居住の提供、各種相談、助言を行うととも
に緊急時の対応や在宅福祉サービスの利用
手続きの援助、地域住民との交流のための場
を提供します。
平成 23 平成 24 平成 25
年度
年度
年度
年度末利用
者数(人)
総事業費
(千円)
5
5
5
3,717
3,717
3,840
(3)生きがい対応型デイサービス事業(市単独事業:平成 16 年度∼)
65 歳以上の高齢者で、介護保険の要介護認定の結果自立と認定された方で、家で閉じこもりが
ちな方に対し、利用対象者の希望及び身体の状況に応じ、きめ細かなサービスを提供するものです。
(名瀬地区は平成 19 年度より 悠遊長生き・健康づくり推進事業 へ統合)
【利用者の費用負担】1日 970 円(入浴・給食サービスを受ける者)
【委託先施設名】・住用の園デイサービスセンター ・ふれあいの郷デイサービスセンター
年間利用
実人員数(人)
年間利用
延回数(回)
地 区 名
住用地区
笠利地区
平成 23 年度
26
5
平成 24 年度
18
2
平成 25 年度
13
2
31
20
15
住用地区
笠利地区
674
117
530
90
483
24
計
791
620
507
計
(4)生活支援移送サービス事業(市単独事業:平成 17 年度∼)
デイサービス事業利用者に対し、施設と利用者の居宅との間を送迎するサービスを提供すること
により、在宅高齢者の自立した生活を支援します。
(名瀬地区は平成 19 年度より 悠遊長生き・健
康づくり推進事業 へ統合)
【利用者の費用負担】:1日 100 円
地 区 名
年間利用実人員数
年間利用延回数
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
住用地区
笠利地区
26
4
18
2
13
0
計
30
20
13
住用地区
笠利地区
1,348
168
1,060
110
966
0
計
1,516
1,170
966
(5)悠遊長生き・健康づくり推進事業(市単独事業:平成 19 年度∼)
65 歳以上の高齢者で、要支援・要介護状態になる前から介護予防を推進し、
交流をとおして生きがいと健康づくり、運動機能の向上及び日常動作の拡大を
図ります。(名瀬地区のみ)
【利用者の費用負担】老人福祉会館利用料 200 円
【実施施設名】老人福祉会館
平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度
年間利用実人員数
年間利用延回数
148
5,237
182
5,754
206
6,162
71
(6)高齢者日常生活用具支給事業(市単独事業:平成 18 年度∼)
日常生活
用具
65 歳以上の要援護高齢者及び一人暮ら
し等の方で、対象器具等の必要性が認めら
れる方が対象です。所得により利用者負担
があります。
区
分
電磁調理器
自動消火器
火災警報器
平成 23 平成 24 平成 25
年度
年度
年度
2
0
0
0
0
0
61
0
0
(7)緊急通報システム整備事業(市単独事業:平成 17 年度∼)
65 歳以上の一人暮らし、寝たきり高齢者等で突発的に生命に危険な症状の発
生する疾病(重度心疾患、重度高血圧及び重度喘息等)を有する方を対象に、
日常生活の安全を確保することを目的とし、急病や事故などの緊急の際、消防
署に通報できる機器の設置を行っています。
区
緊急通報システム設置状況
分
地区名
新規台数
名瀬地区
住用地区
笠利地区
設置台数
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
7
0
3
4
0
5
4
0
5
計
10
9
9
名瀬地区
住用地区
笠利地区
97
0
14
81
0
13
69
0
19
111
94
88
計
(8)介護人手当支給事業(市単独事業:昭和 60 年 1 月∼)
寝たきり高齢者、障がいの程度が 1 級又は2級に
平成 23
該当する重度心身障がい児・者等で常時介護を受け
年度
る状態が6カ月以上継続している人を介護している 利用者数(人)
82
介護者へ支給します。本市に6カ月以上住所を有し、
総事業費(千円) 3,690
介護保険のサービスを1年間受けていないことが条
件です。 ※年間 45,000 円、年1回3月に支給
平成 24
平成 25
年度
年度
79
70
3,555
3,150
(9)はり・きゅう施術料助成事業(市単独事業:昭和 50 年 4 月∼)
はり・きゅう施術利用状況
70 歳以上の高齢者の健康保持と福祉増進を図るため、はり・きゅうの施術に対し一部助成を行
います。助成対象者は、末梢神経疾患及び運動機能疾患に対する施術とし、回数は受給資格者一人
につき1日1回、月 15 回以内、年 60 回以内とします。
区 分
地 区 名
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
名瀬地区
265
299
328
住用地区
8
6
4
対象者数
笠利地区
46
53
61
利用延回数
総事業費
(千円)
計
名瀬地区
住用地区
笠利地区
319
2,423
24
258
358
2,980
24
318
393
2,675
47
414
計
名瀬地区
2,705
1,454
3,322
1,788
3,136
1,788
住用地区
15
15
29
笠利地区
155
191
248
1,624
1,994
2,065
計
72
(10)家族介護用品支給事業(市単独事業:平成 18 年度∼)
おおむね 65 歳以上の要介護3∼5に相当する在宅の高齢者、身体障害者手帳2級程度以上の障
がいのある在宅者、療育手帳A2程度以上の障がいのある在宅者を介護している家族で介護・要介
護者が市民税非課税である世帯へ支給します。
区
家族介護用品
分
地区名
平成 23 年度
年度末対象者
名瀬地区
住用地区
笠利地区
平成 25 年度
76
4
29
85
5
26
110
5
33
109
116
148
名瀬地区
住用地区
笠利地区
3,340
235
1,460
3,825
230
1,585
4,445
260
1,785
計
5,035
5,640
6,490
計
総事業費
(千円)
平成 24 年度
(11)老人福祉会館運営(市単独事業:昭和 49 年 4 月∼)
高齢者の各種相談、機能回復訓練、入浴を通じた健康の維持・増進、教養の向上、レクリエーシ
ョン、集会等に供しています。指定管理者として奄美市社会福祉協議会が管理運営を行っています。
・祝祭日、年末年始を除く月∼金(9時から 17 時)
・60 歳以上利用料無料(入館料 200 円)、給食は自己負担。
・市内送迎バスを運行
区
分
年間延
利用者数
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
高齢者
一 般
9,498
83
10,007
97
9,399
35
計
9,581
10,104
9,434
249
38
11,912
245
41
11,912
243
37
11,912
開 館 日 数
一日当たり平均利用者数
総事業費(千円)
(12)「食」の自立支援事業(市単独事業:平成 18 年度∼)
おおむね 65 歳以上の在宅高齢者で介護保険法に規定する要支援以上で日常
生活を営むのに支障のある方に対し、毎日の食事を配食することにより、食生活
の改善と孤独感の解消を図り、あわせて安否の確認を行います。
【利用者負担金】一食当たり 400 円、市民税非課税世帯については 350 円
区
分
﹁食﹂の自立支援事業の実績
一日当たり
配食数
年間配食数
総事業費
(千円)
地区名
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
名瀬地区
270
250
250
住用地区
32
34
43
笠利地区
39
38
26
計
名瀬地区
住用地区
笠利地区
341
98,537
12,038
14,271
322
91,324
13,417
13,928
319
91,171
15,461
9,523
計
名瀬地区
住用地区
笠利地区
124,846
64,049
7,824
9,277
118,669
59,360
8,722
9,053
116,155
59,320
10,050
6,189
81,150
77,135
75,559
計
73
【食の自立支援委託先】
[名瀬地区] (社)奄美市社会福祉協議会 (社)聖隷福祉事業団 奄美佳南園
(社)愛誠会 芦穂の里 (社団)介護老人保健施設 虹の丘
[住用地区] (社)恵寧会
[笠利地区] (社)奄美市社会福祉協議会(笠利)
(13)寝具洗濯サービス事業(市単独事業:平成 17 年度∼)
【事業開始】平成5年8月
【実施方法】
市内事業所へ運営委託
【利用者負担金】
1回につき 1,000 円負担
【サービス内容】
対象者1名につき年2回を限度
とします。
区
寝具洗濯サービス利用状況
寝具の衛生管理等が困難なおお
むね 65 歳以上の在宅高齢者で要
介護4又は5に相当する方で、寝た
きりのため常時布団を要する方に
対して、寝具の洗濯消毒を行い、衛
生の向上と健全な生活の維持を図
ります。
分
地 区 名
利用
実人員
名瀬地区
住用地区
笠利地区
平成 23
年度
7
0
2
計
利用
延回数
総事
業費
(千円)
平成 24 平成 25
年度
年度
6
1
0
0
9
1
9
15
2
名瀬地区
住用地区
笠利地区
10
0
4
9
0
11
2
0
2
計
14
20
4
名瀬地区
住用地区
笠利地区
45
0
18
36
0
50
9
0
9
計
63
86
18
(14)入浴サービス事業
デイサービス事業で利用す
平成 23 年度
るほか、一般の方にも開放し市
年間入浴者数
14,156
民の健康増進を図っています。
総事業費(千円)
4,385
【利用料】小中学生 100 円、
高校生・65 歳以上 300 円、一般 500 円、※身体障がい者半額
平成 24 年度
平成 25 年度
18,738
4,349
19,546
4,519
(15)高齢者等住宅改造推進事業(市単独事業(1/2):平成 20 年度∼)
住
高齢者等の在宅での生活を支援する
区 分
ため、介護保険の介護認定において要支
援又は要介護の認定を受けた高齢者及
び身体障害者手帳2級程度以上の障が
件数
いのある者の属する世帯に対し、住宅改
造に必要な経費を助成することにより、
要援護高齢者等の自立促進及び寝たき
り防止並びに介護者の負担の軽減を図
総事
ることを目的とします。
業費
【最高限度額】
(千円)
400,000 円×1/2=200,000 円
【改造内容】
浴室・トイレ・廊下の段差解消、手すりの設置等
宅 改 造
74
平成 23
年度
1
1
1
平成 24
年度
1
1
0
平成 25
年度
1
0
1
3
2
2
名瀬地区
住用地区
笠利地区
24
176
200
200
200
0
110
0
200
計
400
400
310
地区名
名瀬地区
住用地区
笠利地区
計
(3)策定委員会の詳細(策定委員名簿・策定委員会要綱)
①計画策定委員会の設置
(ア)計画策定委員会設置について
老人福祉事業及び介護保険事業は幅広い関係者の参画により、本市の特性に応じた事
業展開が期待されるため、本計画策定にあたっては、行政機関内部だけでなく、学識経
験者、被保険者(地域住民)代表、本市の高齢者保健福祉分野に関わる団体・事業者で
構成する「奄美市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画策定委員会」を設置し、地域
における高齢者保健福祉施策の課題を整理し、今後の方策について幅広く意見や提案を
いただきました。
[策 定 委 員 会 の 様 子 ]
(イ)計画の進行管理
本計画に基づく事業の実施状況や効果、課題などは、関係会議において報告・協議し、
事業が円滑に実施されるように努めます。
地域包括支援センターの事業は、地域包括支援センター運営協議会において、事業内
容や事業の成果などの検討を行います。また、そこで得られた評価や課題は、適正な事
業実施を図るために今後の運営や計画の見直し時に反映していきます。
75
②策定委員名簿
第6期 奄美市高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画策定委員
要綱第 3 条委員
団体名
職名
氏名(敬称略)
第 1 号委員
稲医院院長
保険医療機関関係者
(4 人以内)
稲 源一郎
大島郡医師会
つばたクリニック院長 津畑 修
第 2 号委員
社会福祉施設関係者
医療法人徳洲会
看護師
上谷 由美子
鹿児島県
看護協会大島地区
看護師
仁添 絹子
老人福祉施設協議会
(大島支部)
奄美佳南園事務長
村田 勇樹
奄美市
社会福祉協議会
事務局長
福島 正樹
奄美市介護保険事業所
連絡協議会
会長
盛谷 一郎
鹿児島県
介護支援専門員協議会
奄美大島・喜界島支部
支部長
増田 幸雄
奄美市老人クラブ連合会
会長
明 良保
奄美市町内会
自治会連合会
副会長
田丸 友三郎
奄美市
認知症の人と家族と
支援者の会(まーじんま)
代表世話人
屋村 賢良
奄美市
民生委員児童委員
連合協議会
会長
元野 濱子
奄美市
保健福祉部長
泉 賢一郎
(4 人以内)
第 3 号委員
介護保険法に定める
被保険者
(5 人以内)
第 4 号委員
奄美市職員
(2 人以内)
76
③策定委員会要綱
奄美市高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会要綱
(設置)
第1条 奄美市における高齢者保健福祉事業に関する総合的な計画を策定するため,奄美市高齢
者保健福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会(以下「委員会」という。)を設置する。
(所掌事項)
第2条 委員会は,市長の諮問に応じ,次に掲げる事項を調査及び審議する。
(1) 高齢者保健福祉計画に関すること。
(2) 介護保険事業計画に関すること。
(組織等)
第3条 委員会は,委員 15 人以内をもって組織し,次に掲げる者のうちから市長が委嘱又は任命
する。
(1) 保険医療機関関係者 4人以内
(2) 社会福祉施設関係者 4人以内
(3) 介護保険法(平成9年法律第 123 号)に定める被保険者となるべき者の代表(公募に応じ
た者を含む。
) 5人以内
(4) 奄美市の職員 2人以内
2 委員は,当該諮問に係る審議が終了したときは,解任されるものとする。
3 委員会を補佐するため,奄美市高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画策定検討委員会(以
下「検討委員会」という。)を設置する。
4 検討委員会の委員は,奄美市職員で組織し,市長が別に定める。
一部改正〔平成 21 年告示 50 号の 17〕
(委員長及び副委員長)
第4条 委員会に委員長及び副委員長を置き,委員の互選により選出する。
2 委員長は,会務を総理し,委員会を代表する。
3 副委員長は,委員長を補佐し,委員長に事故あるとき又は欠けたときは,その職務を代理す
る。
(会議)
第5条 委員会の会議(以下「会議」という。
)は,委員長が招集し,その議長となる。
2 会議は,委員の2分の1以上が出席しなければ,開くことができない。
3 委員長は,必要があると認めるときは,委員以外の者を会議に出席させ,説明又は意見を求
めることができる。
(事務の処理)
第6条 委員会の事務は,福祉部において処理する。
一部改正〔平成 21 年告示 50 号の 17〕
(その他)
第7条 この要綱に定めるもののほか,必要な事項は,委員長が会議に諮って定める。
附 則
この要綱は,平成 18 年3月 20 日から施行する。
附 則(平成 20 年5月1日告示第 31 号)
この要綱は,平成 20 年5月1日から施行する。
附 則(平成 21 年4月1日告示第 50 号の 17)
この要綱は,平成 21 年4月1日から施行する。
77
(4)用語集
あ行
■アセスメント
ケアプランの作成等,今後のケアに必要な見
通しをたてるにあたり,介護サービス利用者(要
介護者,要支援者)の身体機能や環境などを事
前に把握,評価すること。
■インフォーマルサービス
近隣や地域社会,ボランティアなどが行う非
公式的な援助。
■嚥下(えんげ)
嚥下とは「飲み込むこと」で,食物を口から胃
へ送り込む一連の輸送運動。
■NPO(エヌ・ピー・オー)
ボランティア団体や市民団体等,民間の営利
を 目 的 と し な い 団 体 ( Non Profit
Organization)の総称。
従来,これらの団体は,法人格を持たない任
意団体として活動していたが,特定非営利活動
促進法(通称:NPO 法)の制定により,
「特定
非営利活動法人」という法人格を得ることがで
きるようになった。
か行
■介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護の知識を幅広く持った専門家で,要介護
者からの依頼によるケアプランの作成や継続的
な管理,評価,サービス事業者との連絡調整を
行う。一定の研修を終了した「主任ケアマネジ
ャー」の資格がある。
■介護報酬
介護サービス提供事業者や介護保険施設に支
払われる報酬。医療保険における診療報酬に当
たる。
■居宅介護支援事業者
利用者の意向をふまえてケアプラン(居宅サー
ビス計画)を作成したり,個々のサービス事業者
との調整を行ったりする事業者。都道府県の指定
が必要。ケアプラン(居宅サービス計画)を実際
に作成するのは,居宅介護支援事業者に所属する
ケアマネジャー(介護支援専門員)。
78
■QOL(quality of life)
「生活の質」,
「生命の質」,
「人生の質」と訳さ
れ,専門分野や文脈によって使い分けられている。
一般的な考えは,生活者の満足感,安心感,幸福
感を規定している諸要因の質。
■ケアプラン(介護サービス計画)
要介護者・要支援者が介護サービスを適切に利
用できるよう,心身の状況,生活環境,本人及び
家族の希望を勘案し,利用するサービスの種類・
内容などを定める計画。利用者の心身の状態の変
化などを考慮し,常に適切なサービスが利用でき
るように随時見直される。
■ケアマネジメント
要介護者等のサービス利用者の問題やニーズ
を明確にし,保健・医療・福祉サービスを受けら
れるように適切な助言・援助を行うこと。
介護保険制度では,要介護者等に保健,福祉,
医療にわたるサービスが総合的,一体的,効率的
に提供されるようにマネジメントする機能を制
度内に位置付けている。①アセスメント(課題分
析),②ケアプラン作成,③サービスの調整や実
施,④継続的な管理の各過程からなる。
さ行
■作業療法士(occupational therapist:OT)
厚生労働大臣の免許を受けて,医師の指示の下
に,作業療法を行う者。作業療法とは心身に障が
いのある人又はそのおそれのある人に対して,主
としてその応用動作能力又は社会的適応能力の
回復を図るため,手芸や工作その他の作業を行わ
せることをいう。
■参酌標準
市町村介護保険事業計画において,介護給付
等対象サービスの種類ごとの量の見込みを定め
るに当たって参酌すべき標準(参考の計算方法)
として国が基本指針の中で示しているもの。
■社会福祉協議会
社会福祉法に基づき設置された福祉団体で,
市町村にひとつずつ常設されている公共性の高
い民間福祉団体。市民や行政,社会福祉事業関
係者などの参加と協動により地域の福祉課題の
解決に取り組み,誰もが安心して暮らしていけ
る「まち」の実現をめざして活動している。
■社会福祉士
社会福祉の専門職で,高齢者,身体障がい者,
知的障がい者の福祉に関する相談に応じ,助言,
指導,そのほかの援助を行う者。
■社会福祉法人
社会福祉事業を行うことを目的として,社会
福祉法に定めるところにより設立された法人を
いう。
■シルバー人材センター
定年退職者などの高年齢者に,
「臨時的かつ短
期的又はその他の軽易な就業(その他の軽易な
就業とは特別な知識,技能を必要とする就業)
」
を提供するとともに,ボランティア活動をはじ
めとするさまざまな社会参加を通じて,高年齢
者の健康で生きがいのある生活の実現と,地域
社会の福祉の向上と活性化への貢献を目的とす
る組織である。
■成年後見制度
認知症高齢者,知的障がい者,精神障がい者
など判断能力が不十分な人の自己決定の尊重と
本人の保護の調和を図り,権利を守る制度。
「法
定後見制度」は,家庭裁判所で選任した成年後
見人などがこれらの人の意思を尊重し,その人
らしい生活のために,その人にかわって財産管
理や,身上監護などを行う。
その他,判断能力が不十分になった場合に備
えて,財産管理や身上監護等を自分の信頼する
人に希望どおりに行ってもらえるようあらかじ
め契約しておくことができる「任意後見制度」
がある。
おそれがある高齢者等を対象として,介護予防
事業(運動器の機能向上,栄養改善,口腔機能
向上等),包括的支援事業(地域包括支援センタ
ーの事業,ケアプラン評価支援事業等)
,任意事
業(在宅介護教室等)がある。
■地域包括支援センター
地域包括支援センターとは,2005 年の介護
保険法の一部改正に伴い設置された施設で,地
域支援の総合相談,介護予防マネジメント,高
齢者虐待への対応など,包括的・継続的マネジ
メントを担う拠点として市町村が主体となり創
設するもの。国から示されている基準では,社
会福祉士・保健師・主任ケアマネジャーの 3 職
種を最低各 1 名配置することとされている。
■地域密着型サービス
要支援・要介護者の住み慣れた地域での生活
を支えるため,市町村をさらに細かく分けた日
常生活圏域の単位で整備されるサービス。
地域密着型サービスには,地域密着型介護老
人福祉施設入所者生活介護,地域密着型特定施
設入居者生活介護,認知症対応型共同生活介護,
認知症対応型通所介護,小規模多機能型居宅介
護,夜間対応型訪問介護の 6 種類があり,サー
ビス基盤の整備状況に応じて市町村が事業所の
指定及び指導・監督を行う。
■調整交付金
国は,介護保険の財政の調整を行うため,第
1 号被保険者の年齢階級別の分布状況,第 1 号
被保険者の所得の分布状況等を考慮して,政令
で定めるところにより,市町村に対して調整交
付金を交付する。
た行
■第1号被保険者・第2号被保険者
介護保険では,第1号被保険者は65歳以上,
第2号被保険者は40歳以上65歳未満の医療
保険加入者のことをいう。第1号被保険者は,原
因を問わず,要介護認定を受けた場合は介護保険
のサービスを利用できるのに対し,第2号被保険
者はサービス利用が特定の疾病による場合に限
定される。
な行
■認知症
介護保険法によれば,
認知症は「脳血管疾患,
アルツハイマー病その他の要因に基づく脳の器
質的な変化により日常生活に支障が生じる程度
にまで記憶機能及びその他の認知機能が低下し
た状態」と定義されている。
■地域支援事業
要支援・要介護状態になる前からの介護予防
を推進するとともに,地域における包括的・継
続的なマネジメント機能を強化する観点から,
市町村が実施する事業。平成 17 年度までの老
人保健事業や介護予防・地域支え合い事業,在
宅介護支援センター事業等の再編により創設さ
れた介護保険制度上の事業。要介護状態に陥る
は行
■バリアフリー
バリアとは通行や出入り口をはばむ柵や防壁
障害物のことをいう。一般的には老人や障がい者
の歩行,住宅などの出入り口を妨げる障害がなく,
動きやすい環境のことであるが,社会基盤や施設
の障壁,制度上の障壁,そして心の障壁を取り除
くことをさす場合もある。
79
■保険者
制度の運営主体のことをいい,介護保険制度で
は,市町村・特別区が保険者となる。
■保健センター
地域住民に密着した健康相談,保健指導,健康
教育など地域保健に関して必要な事業を行う施
設。
■ボランティア
社会を良くするために,無償性,善意性,自発
性に基づいて技術援助,労力提供などを行う人を
いう。
や行
■ユニットケア
特別養護老人ホーム等において,一人ひとりの
個性を尊重するため,施設の居室(個室)を10
人程度のグループに分け,それぞれを一つのユニ
ット(生活単位)とし,このユニットごとに食事
や入浴,施設内の行事などの日常生活を送り,少
人数の家庭的な雰囲気の中で生活を共にしなが
ら個別にケア(介護)すること。
■要介護認定
被保険者や家族の申請に対し,介護認定審査会
は訪問調査の結果と,かかりつけ医の意見書に基
づき,要介護状態か要支援状態か自立かの判定を
行う。
■要支援・要介護(要支援状態・要介護状態)
介護保険制度では,認定審査会が行う要介護
認定の結果,
「要支援 1∼2」または「要介護 1
∼5」と認定された場合に介護保険のサービス
を受けることができる。
要支援状態とは,要介護とは認められないが,
身体上もしくは精神上の障がいがあるために入
浴,排せつ,食事等の日常生活における基本的
な動作の全部または一部について,一定の期間
にわたり継続して常時介護を要する状態の軽減
もしくは悪化の防止に特に資する支援を要する
と見込まれる状態,または身体上もしくは精神
上の障がいがあるために一定の期間にわたり継
続して日常生活を営むのに支障があると見込ま
れる状態。
要介護状態とは,身体上又は精神上の障がい
があるために,入浴,排せつ,食事等の日常生
活における基本的な動作の全部または一部につ
いて,一定の期間にわたり継続して常時介護を
要すると見込まれる状態。
ら行
■ 理学療法士(physical therapist:PT)
厚生労働大臣の免許を受けて,医師の指示の下
に,理学療法を行う者。理学療法とは身体に障が
いのある人に対して,主としてその基本動作能力
の回復を図るため,治療体操その他の運動を行わ
せ,また,マッサージ,温熱その他の物理的手段
を加えることをいう。
■リハビリテーション
心身に障がいをもつ人の,その障がいを可能
な限り回復治癒させ,残された能力を最大限に
高め,身体的・精神的・社会的にできる限り自
立した生活が送れるように援助すること。その
方法や内容によって,医学的リハビリテーショ
ン,職業リハビリテーション,社会リハビリテ
ーション,教育リハビリテーションなどに分類
される。
みんなで目指そう!
健康で長寿を謳歌する
まちづくり
[ミマモリン]
奄美市の地域包括支援
センターイメージキャ
ラクター。
地域見守り活動を推進
します。
80
奄美市高齢者保健福祉計画
及び介護保険事業計画
平成27年3月
発行
鹿児島県奄美市 高齢者福祉課
〒894-8555
鹿児島県奄美市名瀬幸町25-8
TEL
0997-52-1111
FAX
0997-57-6252