兵庫県立西宮高等学校 野村先生より

授業者からのメッセージと資料
兵庫県立西宮高等学校
英 語 科 野村 和弘
1 参加生徒 1年2組 20名(男9 女11)(少人数制授業の名簿後半生徒)
2 使用教科書 数研出版 改訂版 POLESTAR ENGLISH COURSE I Lesson 5 Part 3 - 3rd Class
3 基本方針
① 音読を重視する ② 全文暗写をめざす ③ 文法・語法の解説は簡潔に
研究授業勝手に Q&A
トは決まっているので,レッスンごとに分担。
Q. 1 この授業を始めるきっかけは?
Q. 9 授業の進め方は?
A. 1 ベネッセ, 高英研の研修会で,当時北海道函館中部高校の
A. 9 次のページの Procedure を元に行っている。教科書の他
に,リスニングと単語の教材を使っている。週 3 時間の授業
今井康人先生の講演を聴いたこと。
Q. 2 どのような点に興味を持ったのか?
のうち最初の 10 分を,1 回目の授業で単語の小テスト,2 回
A. 2 HC ラウンドシステム(音読, 暗唱, 暗写などのタスク)
目の授業でリスニングテスト,3 回目の授業で次週の英単
を実施し, 英文を定着させるという考え方。
語テストの音読練習にあてている。
Q. 3 今井先生のやり方をそのまま取り入れているのか。
Q. 10 考査はどのような問題を出題しているのか?
A. 3 今井先生のタスクは量が多くレベルも高いので, 本校の
A. 10 資料に添付しているので, 見ていただいてご意見をくだ
さい。教科書+教科書附属のワークブックから 7~8 割,週末
生徒に合うように調整した。
Q. 4 調整して残したタスクは?
課題(英語長文総合問題集 Spread 1, 第一学習社)+英単
A. 4 Vocabulary (英英辞書定義,派生語,熟語など), Grammar,
語本(Database3000, 桐原書店)から 2~3 割。リスニングの
Slash Reading, Dictation, Comprehension Check, Error
問題集は考査には入れていない。平均点は五月考査 62.7,
Correction, Back Translation
七月考査 57.9,十月考査 61.6 となっている。進研模試 7 月
Q. 5 Part のプリントの構成はどうのように?
学年平均偏差値 51.0。
A. 5 プリント① Vocabulary (日本語の意味を辞書で調べてく
Q. 11 授業は英語で進めているのか?
るのではなく, 英英辞書の定義と単語をマッチングさせる
A. 11 授業の指示はプリントにあるので, それを活用。単語の
形 式 , 前 置 詞 な ど の 空 所 補 充 , イ デ ィ オ ム , 派 生 語 ),
解説(微妙なニュアンスの違い), 文法の解説(文法用語など),
Grammar (1 行解説と例文を提示し, 訳せるか確認する。
訳の解説などで日本語を使用。
例文を覚える), Slash Reading(sense group を意識させて
Q. 12 これまで実施してきての生徒の反応および効果は?
音読。日本語訳は音読の合間に触れる程度)
A. 12 十月考査前に授業アンケートを実施。プリント①では解
プリント② Dictation(本文から単語を抜いたプリントを 2
説が多くなるので集中力が持たないけれども,プリント②,
種 類 作 成 し ,pair practice に 活 用 , そ の 後 Dictation),
③では音読やリスニング,ディクテーション,英作と休む暇
Comprehension Check (True or False Questions, 日本語
が無いのでしんどいとのこと。
Q. 13 改善すべき点があるとすれば?
要約穴埋め,英問英答)
プリント③ Error Correction (本文の 1 文に 1 カ所 error
A. 13 一年次の生徒なので, “覚える”ことを重視しているが
を含んだ文章を訂正させる), Back Translation(日本語訳
生徒の能力の差で, 授業内の音読で覚えられる生徒と, な
を参考に本文を英作文させる)
かなか覚えられない生徒がいる。自宅での音読を宿題にし
Q. 6 プリントはどのように作成?
ているが確認する方法も強制する方法もないので生徒の自
A. 6 教科書の指導書に添付されている, CD-ROM のデータを
主性に任せることになる。
活 用 し て い る 。 英 英 辞 書 定 義 は Longman Exam
Q. 14 この授業では生徒の表現力を養成していない?
Dictionary に付属の辞書 CD-ROM をインストールし,新出
A. 14 その通りです。生徒が自分の意見を述べるというタスク
単語を検索して出てきた定義を copy & paste している。
は授業の中に含まれていません。二年次の「英語表現」の
プリントはまず教師用の解答が入ったものを作成し,その
なかで自由英作文ができるようになることを目標とするタ
後,解答の文字フォントの色を「白」にして,生徒用のプリ
スクを実施する予定。
Q. 15 次に考えていることは?
ントを作成している。
Q. 7 生徒はプリントをどのように保管?ノートの使用は?
A. 15 今井先生の授業計画ではこのあと, 多読指導が行われて
A. 7 生徒には学年全体で購入したファイルにプリントを保管
いるので, 次の年次に向けて多読指導の計画を立てている。
させている。アスクルで 1 冊 120 円ほど。ノートは基本的
英語Ⅱの授業の中で 1 時間,Oxford Bookworms Library な
に使わない。
どの Graded Readers, Leveled Reader を読ませ,さらに英
Q. 8 プリントは誰が作成?
語力を伸ばしていきたい。
A. 8 学年の英語の先生で分担している。プリントのフォーマッ
その他のご質問・ご意見がある場合、遠慮なく尋ねてください。
‐10‐
1 Procedure (3 回の授業で Lesson の各 Part をカバーする)
時間
1回目
時間
2回目
0:00
Greeting
0:00
Greeting
Database
小テスト(口頭)
1:00
1:00
Voice Listening Course
①英単語を言う→訳を答
①Lesson 1課分 CD を
える3問
聞かせて解答させる。答
②日本語を言う→英単語
え合わせ
を答える3問
② Target 1 課 分 発 音
③英語例文を言う→英文
練習
を答える2問
④小テストと「書き込み
式定着ノート」を重ねて
提出。
⑤5点以上でかつノート
を提出していれば合格。
⑥不合格者は再テスト。
10:00
25:00
プリント①確認
1 生徒を指名し発表させる
①英単語意味定義を確認
②前置詞補充を確認
③英単語派生語を確認
④英熟語意味を確認
⑤文法解説
・例文の訳を解説
・訳させる問題を確認
2 スラッシュリーディング
① CD を 聞 き 教 科 書 に /
を入れさせる
② / の位置を確認
③リピート
④シャドウイング
(教科書見て)
⑤シャドウイング
(教科書見ず)
35:00
3 和訳
①音読しながら内容確認
②ポイント解説
45:00
4 まとめ
①今日の復習
②プリント②配付
③宿題指示
④音読10回指示
10:00
プリント②配布
1 音読練習
大きな声で発音させる
①教科書使用
(Repeat→Shadowing)
②Dictation A、B 使用
(Single→Pair)
20:00
2 Dictation
① CD を 聞 き な が ら
Dictation A を埋める
① CD を 聞 き な が ら
Dictation B を埋める
時間
0:00
1:00
3回目(本時)
Greeting
Database 音読・暗唱
次週の小テスト範囲の英単
語、意味、例文を CD を聞
きながら覚える。
→Shadowing
(小テストの返却)
来週小テストを実施しな
いので今回は行いません。
1:00
プリント③配布
1 Error Collection
①本文1行につき一カ所
誤りを含む文を訂正
②指名し発表させる
③なぜ間違いか言わせる
④ポイントの解説
15:00
2 音読練習
大きな声で発音させる
①Repeat
②Shadowing
③Pair
生徒を指名し到達度をチェ
ック
30:00
3 CD を聞きながら内容理解
①Check I 内容一致
②Check II 日本語補充 ③Check III 英問英答
30:00
3 Back Translation
訳を見ながら本文を再生
教科書を見ながら点検
①空欄適語補充←現在の
レベル
②部分英訳
③全文英訳
45:00
4 まとめ
①今日の復習
②宿題指示
③音読10回指示
45:00
4 まとめ
①今日の復習
②宿題指示
③音読10回
④次 Part プリント①配布
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