第 105 回 東京医療センター 地域医療カンファレンス 開催場所:国立病院機構東京医療センター 病棟会議室 開催日時:平成 27 年 11 月 19 日(木) 19 時 30 分~ テーマ : “人生の最終段階における医療”の意思決定と、東京医療センターにおける意思 決定支援(倫理コンサルテーション)事業について 担 当 :国立病院機構東京医療センター 臨床研修科 医長 尾藤 誠司 同 医療福祉相談室 主任医療社会事業専門職 社会福祉士・精神保健福祉士 福長 暖奈 重い慢性疾患を抱えた患者さんや、介護が常に必要になるような高齢患者さんが健康状 態を崩した際、大変重い決断をしなければならないことがたびたびあります。これらの判 断は、医学的な有効性にとどまらず、倫理的な側面について常に検討する必要が出てきま す。特に、人生の最終段階における治療の開始・不開始及び中止等の問題は、昨今医療現 場では重要な課題となってきました。 厚生労働省では、平成 26 年度より“人生の最終段階における医療”について、医師とと もに患者の相談に乗る相談員(看護師、医療ソーシャルワーカーなど)の配置を行うモデ ル事業を開始しました。当院はその事業の実施施設として選定され、その一環として近隣 の診療所や慢性期施設等に対し、意思決定支援(倫理コンサルティング)事業を行うこと で、患者さんとの対話や意思決定に反映していただこうと思っております。また、地域か ら病院へ、さらには病院から地域へのケア移行の際に、患者さんの価値観や今後のケアの 方針をつないでいくための施設間連携を推進したいと考えております。 当日、前半では“人生の最終段階における医療”における意思決定の考え方とプロセス に関する講演を行いたいと思います。また、後半では当院で 8 月より開始したモデル事業 の紹介をさせていただきたいと存じます。 ≪尾藤誠司≫ 演者略歴: 1965 年 愛知県生まれ。1990 年 国立長崎中央病院研修医 岐阜大学医学部卒。 国立東京第二病院総合診療科レジデント 国立佐渡療 養所内科医師などを経て、1995~1997年、米UCLA公衆衛生大学院・一般内科に学び (科学修士取得)、1997年から東京医療センター総合内科に勤務。 2004~2007年に国立病院機構本部の臨床研究推進室長を務めた。 現在は、東京医療センター総合内科医師、教育研修部臨床研修科医長、同センター 臨床研究センター臨床疫学研究室長を兼任している。 所属学会・資格: 日本内科学会 総合内科専門医・指導医 日本プライマリ・ケア連合学会 認定医・指導医 *このカンファレンスは日本医師会生涯教育講座の認定単位2単位を取得できます。
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