道 徳 科 学 習 指 導 案 平成24年6月29日(金)第4校時 5 年 1 組 (教 室 ) 指 導 者 吉 田 真 吾 1 2 主 題 名 (資 料 名 )「 相 手 の 立 場 に 立 っ て (く ず れ 落 ち た だ ん ボ ー ル 箱 )」 〔 2 - (2 )思 い や り ・ 親 切 〕 主題設定の理由 (1 )学 習 指 導 要 領 に お け る 位 置 小学校学習指導要領【道徳】の中の以下に基づいて具体的に構成したものである。 2 主として他の人とのかかわりに関すること (2 ) だ れ に 対 し て も 思 い や り の 心 を も ち 、 相 手 の 立 場 に 立 っ て 親 切 に す る 。 (2 )ね ら い と す る 価 値 に つ い て 高学年においては、特に相手の立場に立つことを協調する必要がある。そして、どの ように対処することが相手のためになるのかをよく考えた親切な言動が求められる。 この時期の児童は、相手を思いやり、相手の立場に立ってものごとを考え、行動でき る段階にきている。しかし、相手が困っている場に遭遇するとなかなか実行にうつせな いものである。本当の親切とは、行為の相手を選んだり見返りを期待するものではない。 そこで、たとえ人に認められなくても相手の立場や気持ちを考え、だれに対しても温か く接することに気づかせることができる大切な価値である。 (3 )児 童 の 実 態 ( 男 子 6 名 、 女 子 4 名 、 計 1 0 名 ) (略) (4 )資 料 に つ い て 本 資 料 は 、 孫 が 段 ボ ー ル 箱 を く ず し て し ま い 困 っ て い る お ば あ さ ん に 代 わ っ て 、「 わ た し」と友子が段ボール箱の整理をする。しかし、事情の知らない店員に叱られてしまう。 叱 ら れ た こ と に 納 得 の い か な い 2 人 で あ っ た が 、数 週 間 後 、店 員 か ら の 謝 り の 手 紙 を 聞 き 、 2人のとった行動は間違ってないことに心が明るくなるという内容である。 本資料では、主人公「わたし」の心を追いながら、段ボールを片付けるわたしの気持ち や店員に誤解を受けて複雑な思いになる気持ちは共感できる内容であり、考えさせること ができると思われる。また、困っている人に対して進んで行動したわたしの清々しい気持 ちを感じ取らせるのに適した資料である。 (5 )内 容 項 目 の 系 統 〔第1学年及び第2学年〕 2 - (2 ) 幼 い 人 や 高 齢 者 な ど 身 近 に い る 人 に 温 か い 心 で 接 し 、 親 切 に す る 。 〔第3学年及び第4学年〕 2 - (2 ) 相 手 の こ と を 思 い や り 、 進 ん で 親 切 に す る 。 〔第5学年及び第6学年〕 2 - (2 ) だ れ に 対 し て も 思 い や り の 心 を も ち 、相 手 の 立 場 に 立 っ て 親 切 に す る 。 3 指導方針 (1)ふせんを用いることで多様な意見を引き出すと共に、一人一人の意見を尊重し、 自己存在感を持たせるようにする。 (2)一人一人が考えをもつ場面では、ふせんを用いて考える時間を十分確保すること で、安心して取り組めるようにする。 -5年 道徳 ・ 1 - (3)一人一人が考えをもつ場面では、机間支援しながら自信をもたせる声や認める声 をかけたり、声をかけずに取り組みを見守ったりし、一人一人を尊重する。 (4)場面絵を掲示することで、視覚的にも場面のイメージを持ちやすいようにする。 (5)ふせんをもとに、一人一人が感じた思いを伝え合う。 4 事前・事後の指導について ・帰りの会の「今日のありがとう」のコーナーで感謝の気持ちを伝え合い、身近な親切 に目を向けさせる。 ・学活で定期的に「長所さがし」を行い、友だちの性格だけではなく親切な行動にも意 識をもたせるようにしていく。 5 本時の学習 <授業改善の視点> 考えを深める場面において、KJ法を用いて意見交流をすれば、子どもは複雑な心情 に共感する中で、相手の立場に立って親切にすることの大切さに気づくであろう。 (1 ) (2 ) (3 ) 段 階 導 入 展 開 ねらい 困っている人を見たときには、その人の身になって考え、親切にしよう とする心情を育てる。 準 備 教 師 : ラミネートボード4 枚 、 ふ せ ん 、 場 面 絵 、 氏 名 マグネット、 ワークシート 児童:筆記用具 展 開 時 学 習活 動・ 主 な発 問 予想 さ れる 児 童の 反応 指 導と 評 価 間 1 . 困 っ て い る 人 に 親 切 ・ 忘れ た物 を 貸し た。 5 ・日常生活を想起さ に し た経 験を 発 表す る。 ・ 具 合 が 悪 い 人 を 保 健 室 へ 連 れ て 分 せ る た め 、 自 由 に 発 行 った 。 言 させ る。 ・ 掃除 を手 伝 った 。 ・ 配り 物を 手 伝っ た。 2.資料を配付し「くず 2 ・児童の考えをゆさ れ落ちただんボール箱」 5 ぶるために、資料を を 読 み、 考え を 深め る。 分 分 割し て提 示 する 。 ・困っているおばあさん ・児童の挙手で自由 を見たときの気持ちを考 に発言させるととも える。 に、出された意見を 認 め、尊 重し てい く。 ○困っているおばあ ・ 困っ てい る から 手伝 お う。 さんを見たとき「わ ・ どう しよ う 。は ずか し いけ ど ・・・ たし」はどう思った ・ ほう って お けな い。 だ ろう 。 ・だんボール箱を片付け ときの気持ちを考え、ふ せ ん に書 く。 ◎だんボール箱を片 付けたときの「わた し」は、どんな気持 ち だっ た だろ う。 ・「 わ た し 」 が や っ た わ け じ ゃ な い のに ・・・。 ・ むか つく ! ・ やら なき ゃ よか った な 。 ・おばあさんが喜んでくれたから い いや 。 ・おばあさんのためにやったんだ -5年 道徳 ・ 2 - ・一人一人の多様な 意見が出されるよう に、ふせんを使用す る。 ・スムーズに進める た め 、 ふ せ ん ・ ワークシー トは 事 前 に 配 布 し て お く よう にす る 。 か ら別 に気 に しな い。 ・ なん か複 雑 な気 持ち 。 ・ 親切 にし て 気持 ちよ か った け ど、 な んか すっ き りし ない 。 ・各班で意見交流を行 い、<やってよかった> 意見と<やらなければよ かった>意見に分類し、 班 ご とに 発表 す る。 < やっ てよ か った > ・おばあさんが喜んでくれたから い いや 。 ・おばあさんのためにやったんだ か ら別 に気 に しな い。 ・他の人の意見にも 触れられるように。 必ず書いたことを班 の人に伝えてから、 分 類す るよ う にす る。 < やら なけ れ ばよ かっ た > ・「 わ た し 」 が や っ た わ け じ ゃ な い のに ・・・。 ・ むか つく ! ・ やら なき ゃ よか った な 。 < その 他> ・ なん か複 雑 な気 持ち 。 ・ 親切 にし て 気持 ちよ か った け ど、 な んか すっ き りし ない 。 ・各班から出された意見 を全体で交流し、個人の 意 見 を明 確に も つ。 ・どうしても分類で きないものはその他 にしておくように指 示 する 。 ・自分に近い意見の 方に氏名マグネット を貼り付けるように す る。 ・数名の児童に、理 由 も発 表さ せ る。 ・資料の続きを配布し、 店員からの手紙を聞いた と き の気 持ち を 考え る。 ○店員からの手紙の 内容を聞いた「わた し」はどんな気持ち に なっ た だろ う。 終 末 ・ 親切 にし て よか った 。 ・ 誤解 が解 け てよ かっ た 。 ・ 勇気 を出 し てよ かっ た 。 ・困っている人がいたら、今度も 手 伝っ てみ よ うか な。 3.自分の行動を見つめ ・ 今 ま で も 親 切 に す る こ と が で き 1 ・ 十 分 な 時 間 を 確 保 直 し 、発 表す る 。 た。これからも親切にしていきた 5 し 、自 分 自 身とじ っ い。 分 くり向き合えるよう ○今までの自分の行 ・今までは友達に対して親切にで に 配慮 する 。 動をふりかえり、今 きたけど、これからは知らない人 ・感じたことがなか 日の学習をもとに感 でも困っている人がいたら親切に なか書けない児童に じたことを書きまし し てあ げた い 。 対しては、今日の学 ょ う。 ・お礼を言ってもらうために人に 習を生かして今後は 親切にするのではなく、相手の気 どうしていったらよ 持 ちも 考え て 行動 して い きた い 。 いと思うか、などの 助 言を 行う 。 ・児童を指名し、他 の考え方にも触れら れ るよ うに す る。 -5年 道徳 ・ 3 - (4 ) 評 価 困っている人への思いやりの気持ちをもち、相手の立場に立って親切に行動することの 大切さに気付くことができたか。 板書計画 6 6月29日 金 ( ○ ) ○○ くずれ落ちただんボール箱 ※困っているおばあさんを 見たときの わ 「 たし の 」 気持ち ※段ボールを片付けたとき わ 「 たし の 」 気持ち -5年 道徳 ・ 4 - の わ 「 たし の 」 気持ち やってよかった 複雑な 気持ち ※手紙を聞いたときの やらなければよかった 6/29(金 ) -5年 道徳 ・ 5 - -5年 道徳 ・ 6 -
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