ITおやじの 北イタリアの旅 ー 美しい村と文化遺跡 &グルメ ー 個人旅行の楽しみ方」を開く http://itoyaji.com/ 2010年5月28日~6月14日(18日間) ITおやじ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 104 94 83 66 56 46 36 24 22 22 19 18 17 16 15 13 11 10 9 9 3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 3 ( 9 ) 北 イ タ リ ア ド ラ イ ブ 日 程 と ル ー ト ( 8 ) 列 車 時 刻 表 の 入 手 ( 7 ) 美 術 館 ・ 教 会 の 事 前 予 約 ( 6 ) G P S ( カ ー ナ ビ ) の 準 備 ( 5 ) レ ン タ カ ー の 予 約 ( 4 ) ア グ リ ツ ー リ ズ モ の 予 約 ( 3 ) ホ テ ル の 予 約 ( 2 ) ガ イ ド ブ ッ ク と 地 図 の 入 手 ( 1 ) 旅 の 楽 し み 方 は じ め に 【 目 次 】 第 1 章 旅 の 前 に 【 第 9 日 】 【 第 8 日 】 【 第 7 日 】 【 第 6 日 】 【 第 5 日 】 【 第 4 日 】 【 第 3 日 】 【 第 2 日 】 【 第 1 日 】 ト ス カ ー ナ 州 ② ト ス カ ー ナ 州 ① リ グ ー リ ア 州 ② リ グ ー リ ア 州 ① エ ミ リ ア ロ マ ー ナ 州 ヴ ェ ネ ト 州 ③ ヴ ェ ネ ト 州 ② ヴ ェ ネ ト 州 ① ロ ン バ ル デ ィ ア 州 フ ィ レ ン ツ ェ ② ピ サ 、 フ ィ レ ン ツ ェ ① チ ン ク エ ・ テ ッ レ ② チ ン ク エ ・ テ ッ レ ① ボ ロ ー ニ ャ 、 モ デ ナ 、 パ ル マ ブ ラ ー ノ 島 、 ム ラ ー ノ 島 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア ② ヴ ェ ネ ツ ィ ア ① ボ ル ゲ ッ ト 、 ヴ ェ ロ ー ナ 、 パ ド ヴ ァ 成 田 、 ミ ラ ノ 第 2 章 北 イ タ リ ア ド ラ イ ブ の 旅 【 第 16 日 】 【 第 15 日 】 【 第 14 日 】 【 第 13 日 】 【 第 12 日 】 【 第 11 日 】 【 第 10 日 】 成 田 ~ 伊 丹 ウ ン ブ リ ア 州 ④ ウ ン ブ リ ア 州 ③ ウ ン ブ リ ア 州 ② ウ ン ブ リ ア 州 ① ト ス カ ー ナ 州 ⑥ ト ス カ ー ナ 州 ⑤ ト ス カ ー ナ 州 ④ ト ス カ ー ナ 州 ③ ス ポ レ ー ト 、 フ ィ ウ ミ チ ノ 空 港 ( ロ ー マ ) ノ ル モチ ンア テ、 フヴ ァァ ルッ コロ 、・ ベデ ヴィ ァ・ ーネ ニー ャラ 、 ペ ル デー ルジ ーャ タ、 、ト ベル ッジ トャ ーー ナノ 、、 ス ペ ッ ロ ト ー アデ ッィ シ、 ジモ ン テ カ ス テ ッ ロ デ ィ ヴ ィ ビ オ 、 ピ テ ィ リ ア ー ノ 、 ソ ヴ ァ ー ナ 、 ソ ラ ー ノ 、 ピ エ ン ツ ァ 、 オ ル ヴ ィ エ ー ト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 168 160 153 139 133 ・ チ ヴ ィ タ ・ デ ィ ・ バ ニ ョ レ ー ジ オ 、 ス カ ノ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved シ モ エ ン モナヴテ ン、ォフ タオルィ ルルテオ チチッラ ーャラー ノ渓、ル 、谷サ、 モ、ンラ ン ・ッ テ ジダ プ ミ、 ル ニカ チ ャス ア ーテ ー ノッ ノ リ ー ナ 、 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 199 191 190 189 187 186 186 185 179 ・ 【 第 17 日 】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【 第 18 日 】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ( 2 ) 北 イ タ リ ア の ド ラ イ ブ 第 3 ( 章 1 ) 旅 北 を イ 終 タ え リ て ア の 気 候 ・ 言 葉 ・ 治 安 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ( 3 ) 北 イ タ リ ア の グ ル メ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ( 4 ) 北 イ タ リ ア の ア グ リ ツ ー リ ズ モ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ( 5 ) 北 イ タ リ ア の 印 象 的 な 美 し い 村 ・ 文 化 遺 跡 と 自 然 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お わ り に 121 108 4 い る カ ル タ ゴ を 撃 破 し 、 北 ア フ リ カ か ら ギ リ シ ャ ま で 支 配 し た 。 5 強 め た ロ ー マ は 、 紀 元 前 3 世 紀 、 ポ エ ニ 戦 争 で 、 ハ ン ニ バ ル 率 ル ス は ロ ー マ を 建 設 し た 。 そ の 後 、 共 和 制 に 移 行 し て 、 覇 権 を 伝 説 に よ る と 、 紀 元 前 7 5 3 年 、 狼 に 育 て ら れ た 双 子 の 兄 ロ ム か 」 を 、 見 事 に 描 き き っ て い る 。 域 の 巨 大 な 領 土 を 、 数 百 年 に わ た り 支 配 す る こ と が で き た の 上 げ 、 な ぜ 西 ヨ ー ロ ッ パ ・ 中 近 東 ・ 北 ア フ リ カ に 及 ぶ 地 中 海 全 類 史 上 最 も 豊 か な 社 会 と 言 わ れ る 『 パ ク ス ・ ロ マ ー ナ 』 を 築 き ど の よ う な 経 緯 で ロ ー マ 帝 国 を 建 国 し 、 ど の よ う な 仕 組 み で 人 ロ ー マ の 人 物 に 焦 点 を 当 て て 描 い た 大 作 で 、 「 古 代 ロ ー マ 人 が 、 「 ロ ー マ 人 の 物 語 」 は 、 塩 野 七 生 さ ん が 、 15 年 に わ た り 古 代 た 、 「 ロ ー マ 人 の 物 語 ( 15 巻 ) 」 を 読 破 す る こ と に し た 。 調 べ て 行 く こ と が 大 事 で 、 ま ず は か ね が ね 読 み た い と 思 っ て い 旅 を 充 実 し た も の に す る に は 、 や は り 事 前 に 現 地 の こ と を よ く 東 ロ ー マ 帝 国 と 西 ロ ー マ 帝 国 に 分 裂 し て し ま っ た 。 コ ン ス タ ン テ ィ ヌ ス 帝 は 、 キ リ ス ト 教 に 改 宗 し 、 3 9 5 年 に は 、 し か し 、 紀 元 4 世 紀 に は 、 国 内 外 の 反 乱 で 政 情 が 不 安 定 な 中 、 域 が ロ ー マ の 庭 と な っ た 。 ン 半 島 、 シ リ ア 、 エ ジ プ ト 、 北 ア フ リ カ ま で に 延 び 、 地 中 海 全 も 、 イ ベ リ ア 半 島 か ら ガ リ ア ・ ブ リ タ ニ ア 、 ギ リ シ ャ 、 バ ル カ 殿 、 公 共 浴 場 、 円 形 闘 技 場 な ど も 次 々 に 造 ら れ た 。 ま た 、 領 土 代 」 で あ り 、 道 路 網 や 水 道 網 を 完 備 す る と と も に 、 大 理 石 の 神 ア ヌ ス 帝 な ど 五 賢 帝 の 統 治 に よ る 「 平 和 で 繁 栄 を 謳 歌 し た 時 紀 元 1 ~ 2 世 紀 は 、 「 パ ク ス ・ ロ マ ー ナ 」 と い わ れ 、 ハ ド リ い っ た 。 テ ィ ベ リ ウ ス と と も に 、 古 代 ロ ー マ 帝 国 の 繁 栄 の 基 盤 を 築 い て は 、 ア ウ グ ス ト ゥ ス と し て ロ ー マ 皇 帝 の 地 位 を 固 め 、 後 継 者 Copyright (C)ITおやじ イ タ リ ア を 旅 す る こ と に し た 。 そ の 後 、 カ エ サ ル に よ り 指 名 さ れ た 後 継 者 、 オ ク タ ヴ ィ ア ヌ ス れ ば こ れ は こ れ で 気 楽 な も の で 、 今 年 は い よ い よ 歴 史 の 宝 庫 、 し て い る 。 最 初 は 、 一 人 旅 は あ ま り 気 が 進 ま な か っ た が 、 慣 れ の が 夢 だ っ た が 、 今 は も う 叶 わ な い の で 、 一 人 で 旅 す る こ と に 退 職 し た ら フ ラ ン ス や イ タ リ ア を 、 妻 禮 子 と ゆ っ く り 旅 す る ル は 、 紀 元 前 44 年 3 月 15 日 、 暗 殺 さ れ た 。 持 つ こ と に な っ た 。 し か し 、 こ れ に 反 対 す る 勢 力 に よ り カ エ サ ル は ガ リ ア 征 服 を 行 い 、 つ い に は 終 身 独 裁 官 と し て 強 大 な 力 を 紀 元 前 1 世 紀 、 北 か ら の ゲ ル マ ン 人 の 侵 攻 を 防 ぐ た め 、 カ エ サ All rights reserved は じ め に 大 き く 貢 献 し 、 こ れ が 「 パ ク ス ・ ロ マ ー ナ 」 を 支 え た 。 防 衛 の 基 盤 と な り 、 さ ら に は 生 活 物 資 を 流 通 さ せ 、 経 済 発 展 に こ の 「 道 路 網 」 は 、 軍 隊 や 兵 器 を 前 線 に い ち 早 く 運 搬 す る 軍 事 リ ア の 奥 深 さ を 知 り 、 ま す ま す 興 味 が わ い て き た 「 ト リ エ ス テ の 坂 道 」 な ど を 読 み あ さ り 、 こ れ ら を 通 じ て イ タ な み に 日 本 の 高 速 道 路 は 全 長 約 7 千 ㎞ ) を 美 し い 文 体 で 綴 っ た 、 須 賀 敦 子 さ ん の 「 ミ ラ ノ ・ 霧 の 風 景 」 ・ 北 ア フ リ カ ま で 、 網 の 目 の よ う に 15 万 ㎞ め ぐ ら し た 。 ( ち 描 い た 「 海 の 都 の 物 語 ( 6 巻 ) 」 、 更 に は 、 イ タ リ ア の 情 景 ス ペ イ ン ・ フ ラ ン ス ・ ギ リ シ ャ ・ ト ル コ ・ シ リ ア ・ パ レ ス チ ナ り た く な り 、 塩 野 七 生 さ ん の ヴ ェ ネ チ ア 共 和 国 の 1 0 0 0 年 を 古 代 ロ ー マ 人 は 、 こ の 「 高 速 道 路 」 を 、 イ タ リ ア は も と よ り 、 「 ロ ー マ 人 の 物 語 」 を 読 ん で か ら 、 も っ と イ タ リ ア の こ と を 知 平 坦 な 石 を 敶 き 詰 め た も の で 、 馬 車 が 高 速 に 走 れ る よ う に し た 。 「 道 路 」 は 、 幅 6 m 、 深 さ 1 m も あ り 、 土 や 砂 利 の 層 の 上 に 「 全 て の 道 は 、 ロ ー マ に 通 じ る 」 と 言 わ れ る が 、 古 代 ロ ー マ の ま た 、 も う 一 つ 驚 い た の は 、 「 道 路 網 」 と 「 水 道 網 」 だ 。 跡 を 残 し て お り 、 イ タ リ ア に 対 す る 興 味 は 尽 き な い 。 そ の 後 、 ル ネ ッ サ ン ス を 迎 え る な ど し て 、 文 化 面 で も 大 き な 足 古 代 ロ ー マ 時 代 の 後 は 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア な ど の 都 市 国 家 が 栄 え 、 の 目 で 見 て み た い も の だ 。 い え る だ ろ う 。 る と の こ と で 、 2 0 0 0 年 前 か ら 流 れ て い る 水 を 、 是 非 一 度 こ た び に 勢 力 を 増 殖 し て い く さ ま は 、 ま さ に 希 代 の リ ー ダ ー 像 と 全 て の 噴 水 は 、 古 代 ロ ー マ 時 代 の 「 ア ッ ピ ア 水 道 」 を 使 っ て い 重 臣 と し て 傘 下 に 取 り 込 ん で い く 「 寛 容 の 心 」 で 、 戦 争 を す る 現 在 で も ロ ー マ に お い て は 、 有 名 な ト レ ビ の 泉 を は じ め と し て 、 10 倍 の 敵 を も 打 ち 砕 き 、 そ の 上 、 降 伏 し た 敵 将 は 殺 さ ず に 、 カ エ サ ル で 、 兵 士 の 心 を 掌 握 し 、 相 手 が 予 想 だ に し な い 戦 略 で 「 ロ ー マ 人 の 物 語 」 を 読 ん で 特 に 感 心 し た の は 、 何 と 言 っ て も た 、 ペ ス ト や 伝 染 病 な ど は 、 ほ と ん ど 無 か っ た と 言 わ れ て い る 。 生 活 を 送 っ た 。 こ の た め 、 古 代 ロ ー マ 時 代 に は 、 中 世 に 広 ま っ 水 脈 か ら 何 10 ㎞ に も わ た り 美 味 し い 水 を 引 き 、 清 潔 で 豊 か な Copyright (C)ITおやじ All rights reserved の ぐ も の と な り 、 実 質 的 に 古 代 ロ ー マ 帝 国 は 滅 び 去 っ た 。 ま た 、 古 代 ロ ー マ 人 は 風 呂 が 好 き で 、 「 水 道 」 を 建 設 し 、 山 の ル に 首 都 を 置 い て 何 と か 生 き 延 び た が 、 教 皇 の 権 力 は 皇 帝 を し し 、 東 ロ ー マ 帝 国 ( ビ ザ ン チ ン 帝 国 ) は 、 コ ン ス タ ン チ ノ ー プ 西 ロ ー マ 帝 国 は 、 進 入 す る 蛮 族 の 圧 力 に 屈 し て 4 7 6 年 に 滅 亡 は 驚 嘆 に 値 す る 。 に 匹 敵 す る 「 石 の 道 路 網 」 を 、 2 0 0 0 年 前 に 造 っ た と い う の こ の よ う に 、 ま さ に 古 代 ロ ー マ の 血 脈 と な る 、 現 代 の 高 速 道 路 6 旅 で は 、 「 本 場 の ア グ リ ツ ー リ ズ モ 」 を 楽 し む こ と も 大 き な 目 ん で 、 こ れ は も と も と イ タ リ ア 発 祥 と の こ と だ 。 そ こ で 今 回 の な り 、 ハ イ キ ン グ や 乗 馬 を 楽 し む 、 「 ア グ リ ツ ー リ ズ モ 」 が 盛 で も 、 農 家 民 宿 に 泊 ま っ て 、 郷 土 料 理 や 自 作 ワ イ ン を ご 馳 走 に フ ラ ン ス の 田 舎 は 食 事 も ワ イ ン も 素 晴 ら し か っ た が 、 イ タ リ ア 詳 し い 情 報 を 見 る こ と が で き る 。 れ て 、 更 に 村 を ク リ ッ ク す る と 、 村 の 美 し い 写 真 や 史 跡 な ど の か ら 行 き た い 地 方 を ク リ ッ ク す る と 、 美 し い 村 の 一 覧 が 表 示 さ 「イタリアの美しい村協会」サイト http://www.borghitalia.it/index_en.php イタリアの美しい村 ロゴマーク 7 フランスの美しい村 ロゴマーク こ こ の サ イ ト は 充 実 し て い て 、 下 図 の よ う に 、 表 示 さ れ た 地 図 て い る と の こ と だ 。 I Borghi più Belli d„Italia 的 と し た 。 が 設 立 さ れ 、 現 在 1 9 6 の 村 が 参 画 し こ と を 目 的 と し て 、 2 0 0 1 年 に 「 イ タ リ ア の 美 し い 村 協 会 」 い な い が 、 イ タ リ ア の 田 舎 の 村 の 歴 史 ・ 文 化 遺 産 を 後 世 に 残 す ン タ ー ネ ッ ト で 探 し て み る と 、 フ ラ ン ス ほ ど シ ス テ ム 化 さ れ て そ こ で 、 イ タ リ ア の 田 舎 に も 「 美 し い 村 」 は な い の か な と 、 イ 良 さ は 田 舎 の 小 さ な 村 に こ そ 残 っ て い た 。 文 化 や 歴 史 的 建 造 物 を 見 る こ と は で き る が 、 フ ラ ン ス の 本 当 の 村 」 を 旅 し て 感 じ た の だ が 、 確 か に 、 世 界 遺 産 で は 素 晴 ら し い が あ り 、 世 界 一 の 数 だ と い う 。 一 昨 年 、 「 フ ラ ン ス の 美 し い イ ン タ ー ネ ッ ト で 調 べ て み る と 、 イ タ リ ア に は 43 の 世 界 遺 産 塩野七生著 「ローマ人の物語」 須賀敦子著 「トリエステの坂道」「ミラノの情景」 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 地 で 借 り た G P S の 不 調 で ひ ど い 目 に あ っ た 。 ( カ ー ナ ビ ) が 不 可 欠 で あ る こ と を 実 感 し た が 、 そ の 一 方 、 現 な お 、 一 昨 年 、 フ ラ ン ス の 田 舎 を ド ラ イ ブ し た 時 に 、 G P S ば と 思 っ て い る 。 や し 、 「 安 全 第 一 」 を モ ッ ト ー に 、 ゆ っ た り と 「 北 イ タ リ ア の マ を 境 に 北 部 と 南 部 に 分 け 、 今 回 は 北 部 を 回 り 、 で き れ ば 来 年 る こ と は な い し 、 農 家 民 宿 ( ア グ リ ツ ー リ ズ モ ) で の 連 泊 を 増 そ こ で 、 旅 は 2 週 間 、 走 行 距 離 2 0 0 0 ㎞ を 目 処 と し 、 ロ ー せ っ か く 田 舎 の 美 し い 村 を 見 て 回 る の だ し 、 時 間 も そ ん な に 焦 却 っ て 印 象 も 薄 れ て し ま う 。 避 け た い 。 い し 、 美 し い も の を 一 時 に あ ま り 沢 山 見 て も 、 消 化 不 良 に な り で の 車 の 運 転 は か な り 慣 れ て は 来 た も の の 、 や は り 事 故 だ け は は 、 さ す が に こ れ だ け の 距 離 を 一 人 で ド ラ イ ブ す る の は し ん ど 「 車 で の ヨ ー ロ ッ パ 一 人 旅 」 は 、 今 回 で 4 回 目 。 ヨ ー ロ ッ パ こ こ 数 年 、 ク ロ ア チ ア 、 ノ ル ウ ェ ー 、 フ ラ ン ス を 旅 し た 経 験 で 飛 行 機 運 賃 も 安 い 」 6 月 に 行 く こ と に し た 。 要 が あ る こ と が わ か っ た 。 「 ヨ ー ロ ッ パ が 一 番 美 し い 季 節 」 で あ り 、 「 あ ま り 混 ま な く て 、 に は 、 最 低 1 ヶ 月 は か か り 、 4 0 0 0 ㎞ 以 上 ド ラ イ ブ す る 必 に 旅 を し て い た が 、 退 職 し て 時 間 に 余 裕 が で き た の で 、 今 回 は 、 立 て て み た が 、 北 は ア ル プ ス か ら 南 は シ チ リ ア 島 ま で 見 て 回 る こ れ ま で は 会 社 勤 め と い う こ と も あ り 、 い つ も 8 月 の 夏 休 み 本 や イ ン タ ー ネ ッ ト の 情 報 な ど を 参 考 に し な が ら 、 尐 し 計 画 を と こ ろ で 、 い い 旅 を す る に は 、 季 節 を 選 ぶ こ と も 非 常 に 大 事 だ 。 当 に 見 所 が 多 く 、 何 と か イ タ リ ア 全 土 を 見 て 回 り た い と 思 い 、 旅 の 計 画 だ が 、 2 0 0 0 年 以 上 の 歴 史 を 持 つ イ タ リ ア に は 、 本 て す む と 思 う の だ が し っ か り 動 い て く れ れ ば 、 イ タ リ ア の 町 中 で も 迷 子 に な ら な く ・・・ 美 し い 村 と 文 化 遺 跡 を め ぐ る 旅 」 を 楽 し み た い と 思 っ て い る 。 の 秋 に 南 部 を 回 っ て 、 2 年 が か り で イ タ リ ア 全 土 を 縦 断 で き れ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved は 是 非 確 認 し た い と 思 っ て い る 。 い や す い の で 、 今 回 イ タ リ ア で も 使 う こ と に し た 。 G P S さ え に も こ の よ う な 標 識 が 立 て ら れ て い る の だ ろ う か 。 行 っ た 時 に そ の 結 果 は 上 々 で 、 フ ラ ン ス で 借 り た G P S よ り も は る か に 使 あ っ た 。 「 イ タ リ ア の 美 し い 村 の ロ ゴ 」 も あ る が 、 村 の 入 り 口 ジ の よ う な 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 の ロ ゴ 」 の 標 識 が 立 て か け て と こ ろ で 、 フ ラ ン ス の 美 し い 村 で は 、 村 の 入 口 に は 必 ず 前 ペ ー 2 0 5 W 」 を イ ン タ ー ネ ッ ト で 入 手 し 、 ア メ リ カ で 試 し て み た 。 こ う と 思 い 、 昨 年 8 月 、 米 国 ガ ー ミ ン 社 の G P S 「 ヌ ー ヴ ィ こ ん な こ と も あ っ て 、 G P S は で き れ ば 自 分 の も の を 持 っ て お 8 を な し て い る 。 て い る チ ン ク エ ・ テ ッ レ 、 ト ス カ ー ナ 丘 陵 地 帯 に あ る 広 大 な 田 方 」 で は な い だ ろ う か と 、 一 人 悦 に 入 っ て い る 次 第 で あ る 。 9 自 然 遺 産 と し て は 、 入 り 組 ん だ 海 岸 線 沿 い に 小 さ な 村 が 連 な っ は 難 し い が 、 今 回 の 旅 の プ ラ ン こ そ 「 イ タ リ ア の 最 高 の 楽 し み る こ と 」 と し た 。 イ タ リ ア は 奥 が 深 く て 、 な か な か 極 め る こ と イ ン を 味 わ い な が ら 土 地 の 人 と 交 流 を 深 め る の も 楽 し い も の だ 。 を 保 護 し て い る が 、 村 の 農 家 に 宿 泊 し て 郷 土 料 理 と 美 味 し い ワ ま た 、 イ タ リ ア に は 1 9 6 の 美 し い 村 が 指 定 さ れ て 、 歴 史 遺 産 ヴ ェ ニ ス な ど 、 見 所 は 尽 き な い 。 動 し 、 夜 は 、 田 舎 農 家 の 美 味 し い 料 理 と 地 元 の ワ イ ン を 堪 能 す 「 昼 は 、 古 代 ロ ー マ 遺 跡 、 ル ネ ッ サ ン ス 芸 術 と 美 し い 自 然 に 感 こ れ ら の こ と を 踏 ま え 、 今 回 の 旅 の 基 本 ス タ ン ス と し て は 、 し ま う 。 ル ネ サ ン ス 芸 術 、 1 0 0 0 年 も 海 洋 都 市 国 家 と し て 繁 栄 し た 歴 史 遺 産 、 フ ィ レ ン ツ ェ を 中 心 と し た 絵 画 ・ 彫 刻 ・ 建 物 な ど の ン ・ ジ ミ ニ ャ ー ノ 、 ア ッ シ ジ 、 ピ エ ン ツ ァ な ど の 古 代 ロ ー マ の イ タ リ ア だ け で も 、 ヴ ェ ロ ー ナ 、 モ デ ナ 、 ピ サ 、 シ エ ナ 、 サ イ タ リ ア の 世 界 遺 産 の 数 は 43 あ っ て 世 界 一 で 、 今 回 旅 す る 北 地 形 に よ く 似 て い る 。 な ど な ど 、 飲 み た い ワ イ ン が 多 す ぎ て 、 ど れ を 飲 も う か 迷 っ て テ ィ ー ノ 」 。 白 ワ イ ン で は 、 オ ル ヴ ィ エ ー ト 「 カ ル デ ー ト 」 ロ 」 、 「 ソ ヴ ァ ー ナ D O C 」 、 モ ン テ フ ァ ル コ 「 サ グ ラ ン で は 、 「 キ ャ ン テ ィ ク ラ シ コ 」 、 モ ン タ ル チ ー ノ 「 ブ ル ネ ッ 更 に は 、 イ タ リ ア 各 地 に 数 多 く の 特 上 ワ イ ン が あ る 。 赤 ワ イ ン の ア チ ェ ー ト ・ バ ル サ ミ コ 酢 な ど が 有 名 だ 。 岸 線 は 8 0 0 0 ㎞ を 超 え 、 国 土 の 75 % は 山 岳 地 帯 で 、 日 本 の 海 、 イ オ ニ ア 海 、 リ グ ー リ ア 海 、 テ ィ レ ニ ア 海 ) に 囲 ま れ 、 海 八 百 万 人 で 日 本 の 半 分 。 イ タ リ ア 半 島 は 4 つ の 海 ( ア ド リ ア ( 生 ハ ム ) や パ ル ミ ジ ャ ー ノ ・ レ ッ ジ ー ノ ( チ ー ズ ) 、 モ デ ナ ナ 州 、 ウ ン ブ リ ア 州 は 食 の 中 心 地 で 、 パ ル マ の プ ロ シ ェ ッ ト ピ ッ ツ ァ を 思 い 浮 か べ る が 、 エ ミ リ ア ・ ロ マ ー ナ 州 、 ト ス カ ー Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 長 靴 の 形 を し た イ タ リ ア は 、 面 積 は 日 本 の 3 / 園 風 景 の オ ル チ ャ 渓 谷 な ど は 世 界 遺 産 で あ り 、 素 晴 ら し い 景 観 4 、 人 口 は 五 千 ま た 食 文 化 で は 、 イ タ リ ア 料 理 と い え ば 窯 で 焼 か れ た 香 ば し い ( 1 ) 旅 の 楽 し み 方 第 1 章 旅 の 前 に の で 購 入 す る こ と に し た 。 「 け で な く 、 「 イ 、 タ リ ア の 郊 外 の 村 」 や も 小 販 さ 売 な し 町 て 」 お を り 紹 、 介 分 し 厚 た い 本 地 イタリア地図(イタリア旅行協会) 送 っ た と こ ろ 親 切 に 対 忚 し て く れ た 。 こ こ で は イ タ リ ア 地 図 だ 地 図 が よ さ そ う な の で 、 そ の 日 本 支 部 ( 東 京 ) に 電 子 メ ー ル を ま た 、 G P S が あ っ て も 、 地 図 は い ざ と い う と き に は 出 不 版 可 の 欠 だ 。 調 べ て み る と 、 イ タ リ ア 旅 行 協 会 け の ペ ー ジ 数 が 必 要 と い う こ と だ ろ う か 。 も 積 み 重 ね た 、 イ タ リ ア の 歴 史 や 文 化 を 記 述 す る に は 、 こ れ だ ペ ー ジ も あ り 、 本 の 厚 み は 他 の 国 の 倍 以 上 だ 。 2 0 0 0 年 以 上 こ の ガ イ ド ブ ッ ク は 、 あ ま り 写 真 は 多 く な い の に 、 1 0 0 0 本 語 訳 が 入 手 で き る こ と が わ か っ た 。 と 、 ア メ リ カ の 社 が 出 版 し て い る 「 Italy 図 ( 2 分 冊 ) と 、 本 ( 3 分 冊 ) で 、 5 0 0 0 円 と 格 安 だ っ た Lonely Planet 私 は 、 イ タ リ ア 語 は 全 く わ か ら な い が 、 こ の 本 は 写 真 が 多 く て Touring Club Italiano 見 て い る だ け で も 楽 し く な る 。 ま た 、 地 図 は 現 地 に 持 っ て 行 っ Borghi e Vilaggi た 時 に 、 イ タ リ ア 語 で 書 か れ て い る 方 が 現 地 の 標 記 に 合 っ て い Piccole Citta る し 、 現 地 で 尋 ね る と き も 便 利 だ 。 」 の 日 い つ も の よ う に 、 イ ン タ ー ネ ッ ト で ガ イ ド ブ ッ ク を 探 し て い る ( 2 ) ガ イ ド ブ ッ ク と 地 図 の 入 手 イタリア ガイドブック(Lonely Planet社) 「小さな町と郊外の村」(イタリア旅行協会) イタリア旅行協会 サイト http://www.tci-japan.ecnet.jp/index.html Piccole Citta、Borghi e Vilaggi Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 10 が 、 大 事 な こ と は 、 「 レ ビ ュ ー の 数 」 が 多 く て 、 し か も 「 ス コ 基 本 的 に は 、 「 ス コ ア が 高 い ホ テ ル が い い ホ テ ル 」 だ と 言 え る 点 満 点 ) と そ の 「 レ ビ ュ ー 」 が 表 示 さ れ る 。 に 各 ホ テ ル の ユ ー ザ ー に よ る 「 ス コ ア ( 評 価 ポ イ ン ト ) 」 ( 10 と 宿 泊 日 を 入 力 す る と 、 候 補 の ホ テ ル の 一 覧 が 表 示 さ れ 、 同 時 Booking.com ア が 高 い 」 と い う こ と で あ る 。 の サ イ ト で あ る 。 こ の サ イ ト を 立 ち 上 げ 、 宿 泊 地 今 回 、 イ タ リ ア の ホ テ ル を 選 ぶ に あ た り 、 非 常 に 役 立 っ た の は 、 あ る 。 レ ビ ュ ー は 数 が 多 い ほ ど 信 用 で き る 。 BOOKING.COMサイト画面 11 実 際 に 利 用 し た 人 の レ ビ ュ ー ( 評 価 ) を 参 考 に す る の が 一 番 で み て 後 悔 す る こ と が 多 々 あ る 。 こ う い う こ と を 避 け る た め に は 、 つ い つ い 写 真 を 見 て よ さ そ う な ホ テ ル を 選 ん で 、 実 際 に 行 っ て し か し 、 こ の 中 か ら 安 く て い い ホ テ ル を 選 ぶ こ と は 至 難 の 業 で 、 の 中 か ら 、 泊 ま り た い ホ テ ル を 選 ぶ こ と に な る 。 L 」 と 入 力 す れ ば 、 数 多 く の ホ テ ル や 斡 旋 業 者 が 表 示 さ れ 、 こ 等 の 検 索 機 能 で 、 キ ー ワ ー ド と し て 、 「 都 市 名 」 と 「 H O T E イ ン タ ー ネ ッ ト で ホ テ ル を 予 約 す る 時 に は 、 基 本 的 に グ ー グ ル http://www.booking.com/ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved と に な る 。 今 回 の 旅 は 、 田 舎 は 農 家 民 宿 だ が 、 都 会 で は ホ テ ル に 泊 ま る こ ( 3 ) ホ テ ル の 予 約 候 補 の ホ テ ル が 日 本 語 で 表 示 さ れ る 。 日 本 語 は 、 自 動 翻 訳 機 能 ト し て い る 。 サ イ ト の 最 初 の 画 面 で 、 日 本 語 を 選 択 し て お け ば 、 以 上 の 操 作 は 英 語 で 行 っ た が 、 こ の サ イ ト で は 日 本 語 も サ ポ ー だ ろ う 。 載 っ て お り 、 こ の 方 法 な ら 、 ま ず ホ テ ル の 選 択 ミ ス は 起 き な い レ ス L A N ) 、 カ ー ド な ど が 、 使 え る か ど う か の 情 報 も 詳 し く ル は 大 抵 ス コ ア も よ い 。 ま た 、 無 料 駐 車 場 、 W i F i ( ワ イ ヤ も こ の ホ テ ル を 予 約 す る こ と に し た 。 レ ビ ュ ー の 数 が 多 い ホ テ る と 、 や は り 、 こ の ホ テ ル を 利 用 し た 人 は 絶 賛 し て い た の で 私 次 に 、 右 上 の を ク リ ッ ク し 、 レ ビ ュ ー の 内 容 を 確 認 す ホ テ ル と 比 較 す る と 、 ス コ ア が 格 段 に よ い こ と が わ か る 。 シ ン グ ル 風 呂 付 き で 2 1 9 ユ ー ロ ( 3 泊 ) で あ り 、 そ の 下 の は 、 1 9 5 の レ ビ ュ ー が あ り 、 そ の ス コ ア が 9 3 、 宿 泊 費 は 60 の ホ テ ル が 選 ば れ 、 そ の 中 で 下 図 の よ う に 、 都 市 名 を 、 宿 泊 日 を 、 May29 June01 を 使 っ て い る よ う で 、 尐 し 怪 し い が 、 斜 め 読 み す る の に は 役 に Hotel Belludi37 立 つ だ ろ う 。 し か し 、 レ ビ ュ ー は 翻 訳 さ れ な い の で 、 こ れ は 英 Padova 語 を 読 む し か な い 。 . 安 く て い い ホ テ ル に 泊 ま る に は 、 や は り そ れ な り の 努 力 が い る reviews と い う こ と だ 。 ~ と 入 力 す る と 、 今 回 、 パ ド ヴ ァ の ホ テ ル を 選 ぶ 時 に は 、 前 ペ ー ジ 下 図 に お い て 、 Booking.com ホテルのスコアとレビュー Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 12 価 を 得 て い る こ と が わ か る 。 さ れ る が 、 こ こ で は 、 1 4 9 人 全 て が 5 つ 星 で 、 か な り よ い 評 を ク リ ッ ク す る と 、 次 頁 に て 、 今 回 選 択 し た 農 ( 家 評 価 ) と ( 評 価 点 ) の が 表 示 http://en.agriturismo.it/? 13 農 家 を 選 択 す る 。 と 、 い く つ か の 農 家 が 英 語 で 表 示 さ れ 、 そ の 中 か ら 気 に 入 っ た 地 ま 域 ず ( 、 右 上 の 英 ) 語 、 マ 食 ー 事 ク 付 を き ク か リ ど ッ う ク か し な て ど お を い 入 て 力 、 し 州 て ( 検 索 す る ) 、 Region イ タ リ ア の 田 舎 の 農 家 で は 、 英 語 が 通 じ な い こ と も 十 分 あ り 得 Province る 。 私 は 英 語 し か で き な い の で 、 イ タ リ ア 語 の レ ビ ュ ー し か な review い 農 家 は 極 力 避 け て 、 ア メ リ カ 人 や イ ギ リ ス 人 が 泊 ま り 、 英 語 La Tavola dei Cavalieri で 書 い た レ ビ ュ ー が あ っ て 、 し か も 何 か と 口 う る さ い ア メ リ カ Rating 人 が 、 よ い 評 価 を し て い る 農 家 を 探 す こ と に し た 。 こ う や っ て review 探 し て い く と 良 さ そ う な 農 家 は す ぐ に 見 つ か る 。 下 図 の ア グ リ ツ ー リ ズ モ の サ イ ト で あ る 。 ン が 美 味 し い 農 家 を 探 す こ と は 大 変 だ 。 そ こ で 役 に 立 っ た の が 、 し か し 、 沢 山 あ る 農 家 の 中 か ら 、 安 く て き れ い で 、 料 理 と ワ イ 人 と 触 れ あ い 、 田 舎 料 理 や 地 元 の ワ イ ン を 味 わ い た い 。 アグリツーリズモのサイト画面 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 折 角 イ タ リ ア の 田 舎 に 行 く の だ か ら 、 農 家 に 泊 ま っ て 、 土 地 の ( 4 ) ア グ リ ツ ー リ ズ モ の 予 約 アッシジのファームハウス La Tavola dei Cavalieriのサイト画面 ファームハウス La Tavola dei CavalieriのRatingとReview内容 (スイス人が英語でレビューを書いており、よい評価をしている) Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 14 ス や ノ ル ウ ェ ー で も 1 3 倍 く ら い は 高 か っ た 。 し か し 、 イ タ . リ ア で は 、 ハ ー ツ の 方 が A V I S よ り 3 割 近 く 安 い 。 う こ と だ ろ う か 。 15 ク ロ ア チ ア で は 、 ハ ー ツ は A V I S の 2 倍 近 か っ た し 、 フ ラ ン リ ス で は 対 人 は 無 制 限 だ 。 こ れ は イ タ リ ア で は 事 故 が 多 い と い 2 0 0 万 ユ ー ロ 、 車 両 の 免 責 は 1 3 0 0 ユ ー ロ だ 。 一 方 、 イ ギ ユ ー ロ ( 13 万 円 ) 」 と い う 。 ち な み に 、 車 の 保 険 は 、 イ タ リ ア で は 標 準 で 、 対 人 ・ 対 物 と も レ ク シ ョ ン ) で 、 保 険 な ど 全 て 入 れ て 、 18 日 間 で 約 1 0 0 0 る と 、 「 ベ ン ツ A 1 ク ラ ス な ら 、 エ コ カ ー 割 引 ( グ リ ー ン コ い 値 段 だ 。 「 プ リ ウ ス な ど の エ コ カ ー は な い の か 」 と 聞 い て み み た と こ ろ 、 や は り ベ ン ツ の オ ー ト マ チ ッ ク 車 は も の す ご く 高 だ 料 く 。 金 借 を り 詳 よ し う く と 聞 す き れ 、 ば 一 、 番 複 条 数 件 の の レ よ ン い タ 時 カ 期 ー に 会 決 社 め に る 何 し 回 か か な 電 い 話 よ し う て 、 こ ん な も の か な と 思 い な が ら 、 ハ ー ツ に も 駄 目 も と で 電 話 し て く 、 3 ヶ 月 の 間 に 、 15 % 安 く な っ た 。 何 れ に し て も 、 車 を 安 理 由 は 分 か ら な い が 、 1 日 延 長 し た の に 総 額 が 80 ユ ー ロ も 安 間 で 約 1 3 0 0 ユ ー ロ だ と い う 。 オ ー ト マ チ ッ ク 付 コ ン パ ク ト カ ー で 、 保 険 な ど 全 て 入 れ て 18 日 ( 3 5 7 ユ ー ロ / 週 、 51 ユ ー ロ / 日 、 計 9 7 9 ユ ー ロ ) し て い た の で 、 ま ず は A V I S に 問 い 合 わ せ て み た 。 す る と 、 変 更 す る と 、 今 度 は 、 以 下 の レ ー ト で メ ー ル を 送 っ て き た 。 ク ロ ア チ ア や フ ラ ン ス で は ハ ー ツ は 非 常 に 高 く て 、 A V I S に と こ ろ が 、 12 月 に 、 日 程 を 1 日 延 長 す る こ と に な っ た の で 予 約 こ と に し た 。 ( 4 1 0 ユ ー ロ / 週 、 58 ユ ー ロ / 日 、 計 1 0 5 4 ユ ー ロ ) こ で い つ も の よ う に 、 ハ ー ツ か A V I S で レ ン タ カ ー を 借 り る れ た と こ ろ 、 以 下 の レ ー ト で メ ー ル を 送 っ て き た 。 の だ が 、 や は り 田 舎 を 見 て 回 る に は 車 で 移 動 す る し か な い 。 そ キ ャ ン セ ル は 無 料 な の で 問 題 な い と 思 い 、 去 年 9 月 に 予 約 を 入 が 私 の 実 感 で 、 イ タ リ ア で 運 転 す る の は あ ま り 気 乗 り が し な い 更 に 不 可 解 な こ と が あ る 。 レ ン タ カ ー は 早 く 予 約 し て お い て も Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ア 人 は 荒 っ ぽ く て 、 細 い 道 で も ガ ン ガ ン 飛 ば し て い る と い う の ヨ ー ロ ッ パ で の 運 転 は 尐 し 慣 れ て は い る の だ が 、 何 し ろ イ タ リ こ れ ま で 、 ク ロ ア チ ア 、 ノ ル ウ ェ ー 、 フ ラ ン ス で 運 転 し た の で 、 ら 十 分 な の で 、 早 速 こ の 車 に 決 め た 。 手 な 国 が あ る と い う こ と だ ろ う か 。 一 人 旅 だ し 、 A 1 ク ラ ス な 何 故 こ ん な に 違 う の か 分 か ら な い が 、 会 社 に よ っ て 、 得 手 不 得 ( 5 ) レ ン タ カ ー の 予 約 と は 、 非 常 に 大 事 な こ と だ 。 安 全 な ド ラ イ ブ を す る た め に も 、 運 転 中 に 不 安 が な い と い う こ は ず だ 。 確 認 し て い る の で 、 ま ず イ タ リ ア の 田 舎 道 で も 迷 う こ と は な い ら イ タ リ ア の 行 き 先 ( 村 ) を 登 録 し て 、 更 に グ ー グ ル マ ッ プ で 今 回 は 、 予 め ガ ー ミ ン に 、 自 宅 で じ っ く り と 地 図 で 確 認 し な が 行 っ て し ま う こ と に な る 。 も そ の ま ま 気 が つ か ず 走 り 続 け る と 、 と ん で も な い と こ ろ に 焦 っ て 、 違 う 地 域 の 村 を 設 定 し て し ま っ た こ と も あ っ た 。 も し る こ と が よ く あ る 。 現 地 で は 気 持 ち に 余 裕 が な い た め 、 つ い フ ラ ン ス で も 戸 惑 っ た が 、 同 じ 名 前 の 村 が 別 の 地 域 に も 存 在 す た こ と を 思 う と え ら い 違 い だ 。 に 役 に 立 っ た 。 一 昨 年 の 夏 、 フ ラ ン ス で G P S で 苦 労 さ せ ら れ だ け で よ く 、 暗 く な っ て も 安 心 し て 運 転 す る こ と が で き 、 本 当 た の で 、 現 地 で は 行 き 先 を 指 示 し て 、 G P S に 従 っ て 運 転 す る を ド ラ イ ブ し た が 、 事 前 に 、 ホ テ ル な ど 目 的 地 を 設 定 し て お い 去 年 の 夏 、 ガ ー ミ ン 社 の N u v i 2 0 5 w を 持 っ て 、 ア メ リ カ 必 須 の ア イ テ ム だ 。 ガーミン上のアッシジ農家の地図 Garmin Nuvi205W グーグルマップ上のアッシジ農家の地図 イタリア地図 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved イ タ リ ア で 、 田 舎 を ド ラ イ ブ す る に は 、 G P S ( カ ー ナ ビ ) は ( 6 ) G P S ( カ ー ナ ビ ) の 準 備 16 届 い た 。 や は り ホ テ ル は 何 ら か の ル ー ト を 持 っ て い る の だ ろ う 。 予 約 を お 願 い す る と 、 何 と 次 の 日 に は 予 約 が 取 れ た と の 連 絡 が 仕 方 が な い の で 、 試 し に ホ テ ル に メ ー ル し て こ れ ら の 美 術 館 の は 、 4 ヶ 月 後 の 9 月 ま で 予 約 が 一 杯 で こ れ ま た 予 約 で き な い 。 ま た 、 フ ィ レ ン ツ ェ の ウ フ ィ ッ ツ ィ 美 術 館 と ア カ デ ミ ア 美 術 館 は 日 本 人 に は 予 約 が で き な い 。 あ る の だ か ら 、 「 J A P A N 」 が な い わ け な い の だ が 、 こ れ で 「 J A P A N 」 の 文 字 が 見 あ た ら な い 。 「 フ ィ ー ジ ー 島 」 で も スクロヴェーニ礼拝堂オンラインチケット で 術 の 次 予 館 で に 約 を 、 ヴ し ェ よ ネ う ツ と ィ す ア る の と サ 、 ン 国 ・ 名 マ で ル を 予 コ 選 約 聖 択 し 堂 す た は る 。 無 時 続 料 に い だ 、 て が ど ア 、 う カ 待 い デ た う ミ さ 訳 ア れ か 美 る http://www.alata.it 色 々 ト ラ ブ ル は あ っ た が 、 こ れ で 何 と か 美 術 館 の 予 約 も で き た 。 http://www.gallerieaccademia.org/sito/home.html こ れ で イ タ リ ア で の 美 術 鑑 賞 も 準 備 万 端 だ 。 ケ ッ ト を e メ ー ル で 送 っ て き た 。 ク レ ジ ッ ト カ ー ド 支 払 で 簡 単 に 予 約 で き 、 即 座 に オ ン ラ イ ン チ ま ず は パ ド ヴ ァ の ス ク ロ ヴ ェ ー ニ 礼 拝 堂 だ が 、 左 記 サ イ ト か ら そ こ で 出 発 す る 前 に イ ン タ ー ネ ッ ト で 予 約 す る こ と に し た 。 は 事 前 に 予 約 し て お か な い と 4 時 間 く ら い 待 た さ れ る そ う だ 。 イ タ リ ア に は 、 素 晴 ら し い 美 術 館 や 教 会 が 沢 山 あ る が 、 こ れ ら パドヴァ スクロヴェーニ礼拝堂 予約画面 http://www.cappelladegliscrovegni.it/eng/prenota_e.htm 17 ( 7 ) 美 術 館 ・ 教 会 の 事 前 予 約 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 「 出 発 時 刻 」 「 所 要 時 間 」 「 列 車 名 」 が わ か り 、 運 賃 な ど も 知 、 Venezia 30/05/2010 る こ と が で き る 。 Padova こ れ で 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア 見 学 の 予 定 も ば っ ち り だ 。 、 と 入 力 す る と 、 下 図 の よ う に 、 こ の サ イ ト で 、 「 出 発 駅 」 「 到 着 駅 」 「 日 程 」 を そ れ ぞ れ 、 購 入 も で き る こ と が わ か っ た 。 み る と 、 下 記 サ イ ト で 詳 し く 知 る こ と が で き る し 、 チ ケ ッ ト の そ こ で 、 イ タ リ ア の 列 車 の 時 刻 表 も 、 イ ン タ ー ネ ッ ト で 調 べ て 観 光 の 計 画 も 立 て づ ら く て 何 と も 心 許 な い 。 で ヴ ェ ネ ツ ィ ア に 滞 在 で き る の か 分 か ら な い し 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア の だ が 、 時 刻 表 が な い と 何 時 に ヴ ェ ネ ツ ィ ア に 着 い て 、 何 時 ま パ ド ヴ ァ は 大 き く て 由 緒 あ る 町 だ し 、 列 車 の 便 は 多 い と は 思 う ツ ィ ア に 通 う こ と に し た 。 車 は ホ テ ル に 預 け て お い て 、 そ こ か ら 2 日 間 、 列 車 で ヴ ェ ネ い の で 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア の 西 30 ㎞ の 歴 史 あ る 町 パ ド ヴ ァ に 宿 泊 し 、 ツ ィ ア で は 車 は 市 内 に 入 れ な い し 、 ホ テ ル も 市 内 で は 非 常 に 高 今 回 の 旅 の 移 動 手 段 は 、 い つ も の よ う に 基 本 は 車 だ が 、 ヴ ェ ネ ( 8 ) 列 車 時 刻 表 の 入 手 イタリア鉄道時刻表(パドヴァ~ヴェネツィア) http://www.ferroviedellostato.it/homepage_en.html Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 18 19 く れ る 素 敵 な フ ァ ー ム ハ ウ ス も 沢 山 あ る 。 ん で 特 上 の ワ イ ン の 産 出 地 で も あ り 、 地 方 の 料 理 を ご 馳 走 し て お り 、 今 回 の 旅 で も 、 ど ん な 新 た な 出 会 い が あ る の か 楽 し み だ 。 こ の 旅 程 は 、 I T お や じ オ リ ジ ナ ル だ が 、 我 な が ら よ く で き て 陵 の 中 に 美 し い 村 が い く つ も あ る 。 ま た こ の 地 方 は 、 農 業 が 盛 こ の 地 域 は 、 イ タ リ ア 中 部 の 山 岳 地 帯 に 位 置 し 、 な だ ら か な 丘 界 遺 産 15 の 美 し い 村 」 を 巡 る ル ー ト な っ た 。 ズ モ の 盛 ん な ト ス カ ー ナ 地 方 と ウ ン ブ リ ア 地 方 が 中 心 と な る 。 を 南 に 下 り 、 ロ ー マ に た ど り 着 く 「 18 日 間 2 0 0 0 ㎞ 11 の 世 ま た 、 美 し い 村 め ぐ り に 関 し て は 、 何 と い っ て も ア グ リ ツ ー リ ク エ ・ テ ッ レ に 向 か い 、 そ の 後 、 ト ス カ ー ナ 州 、 ウ ン ブ リ ア 州 跡 の 旅 」 は 、 ミ ラ ノ を 起 点 に 、 東 の ヴ ェ ネ ツ ィ ア か ら 西 の チ ン な ど で は 世 界 的 に 有 名 な 生 ハ ム ・ チ ー ズ な ど も 味 わ い た い 。 以 上 の こ と を 踏 ま え 、 今 回 の 「 北 イ タ リ ア の 美 し い 村 と 文 化 遺 フ ィ レ ン ツ ェ の 芸 術 も 、 是 非 見 て お き た い し 、 パ ル マ や モ デ ナ え た ヴ ェ ネ ツ ィ ア の 運 河 や 、 ル ネ ッ サ ン ス の 発 祥 の 地 で あ る ア 南 部 の 旅 」 に と っ て お く こ と に し た 。 て み た い と こ ろ だ 。 更 に は 、 海 洋 都 市 国 家 と し て 1 0 0 0 年 栄 北 部 に は あ ま り に も 見 所 が 多 い の で 、 ロ ー マ は 次 回 の 「 イ タ リ の な だ ら か な 丘 と 渓 谷 が 美 し い レ ・ ク レ ー テ な ど も 是 非 散 策 し 本 来 、 古 代 ロ ー マ 遺 跡 を 見 る に は 、 ロ ー マ は 欠 か せ な い の だ が 、 か の よ う に 佇 ん で い る チ ン ク エ ・ テ ッ レ の 村 々 や 、 ト ス カ ー ナ 欠 か せ な い 。 ま た 、 自 然 遺 産 で は 、 険 し い 海 岸 線 に し が み つ く ア ッ シ ジ な ど は 、 古 代 ロ ー マ や 中 世 の 遺 産 を 見 て 回 る た め に は 旅 の 日 程 も 決 め て い く こ と に し た 。 間 」 「 連 泊 」 「 農 家 」 を キ ー ワ ー ド と し 、 こ れ に 沿 っ て 今 回 の と い う こ と で 、 快 適 な 旅 を す る た め に 「 1 日 2 0 0 ㎞ 」 「 2 週 特 に 、 ヴ ェ ロ ー ニ ャ 、 パ ド ヴ ァ 、 サ ン ・ ジ ミ ニ ャ ー ノ 、 シ エ ナ 、 が 薄 れ る も の だ 。 富 ん で い る 。 食 事 ・ ワ イ ン な ど あ ら ゆ る 面 に お い て 魅 力 的 で 、 バ ラ エ テ ィ に う 国 が 徐 々 に わ か っ て く る 。 特 に 北 部 は 、 歴 史 ・ 自 然 ・ 芸 術 ・ イ タ リ ア の 世 界 遺 産 や 美 し い 村 を 調 べ て い く と 、 イ タ リ ア と い ガ イ ド ブ ッ ク 、 イ ン タ ー ネ ッ ト 、 イ タ リ ア 旅 行 協 会 の 本 な ど で 、 て も 楽 し い し 、 旅 の 日 数 は 長 す ぎ る と だ れ て き て 、 却 っ て 印 象 土 地 の 人 と 一 緒 に 食 事 を し な が ら 色 ん な 話 を す る の が 何 と い っ る と 何 か し ら 気 ぜ わ し い 。 ま た 、 ホ テ ル よ り も 農 家 に 泊 ま っ て 、 は 、 1 日 3 0 0 ㎞ 走 る と さ す が に 疲 れ る し 、 毎 日 宿 泊 地 を 変 え こ れ ま で 、 ク ロ ア チ ア や フ ラ ン ス を 一 人 で ド ラ イ ブ し た 経 験 で Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 9 ) 北 イ タ リ ア ド ラ イ ブ 日 程 と ル ー ト ~ サ ン ・ ジ ミ ニ ャ ー ノ 泊 【 第 18 日 】 成 田 着 【 第 7 日 】 フ ィ レ ン ツ ェ 泊 ピ サ チ ン ク エ ・ テ ッ レ ( モ ン テ ロ ッ ソ ) 泊 ~ フ ィ レ ン ツ ェ 泊 ~ ア ッ シ ジ ( 泊 ) ~ ベ ッ ト ー ナ ~ ス ペ ッ ロ コ ル ニ ー リ ア 、 マ ナ ロ ー ナ 、 【 第 15 日 】 ペ ル ー ジ ャ ~ ト ル ジ ャ ー ノ 【 第 5 日 】 チ ン ク エ ・ テ ッ レ ( モ ン テ ロ ッ ソ 、 ヴ ェ ル ナ ッ ツ ァ 、 ボ ロ ー ニ ャ ~ モ デ ナ ~ ア ッ シ ジ ( 泊 ) ~ パ ル マ 泊 【 第 14 日 】 ト ー デ ィ ~ モ ン テ カ ス テ ッ ロ デ ィ ヴ ィ ビ オ ~ デ ル ー タ ~ ヴ ェ ネ ツ ィ ア ~ パ ド ヴ ァ 泊 ~ ス ガ ノ ~ オ ル ヴ ィ エ ー ト ( 泊 ) 【 第 4 日 】 【 第 3 日 】 【 第 2 日 】 【 第 1 日 】 ブ ラ ー ノ 島 ~ ム ラ ー ノ 島 ヴ ェ ネ ツ ィ ア ボ ル ゲ ッ ト 成 田 ~ ミ ラ ノ ( マ ル ペ ン サ 空 港 泊 ) 【 第 13 日 】 ピ テ ィ リ ア ー ノ ~ ソ ラ ー ノ ~ チ ヴ ィ ~ タ ソ ヴ デ ァ ィ ー バ ナ ニ ョ レ ー ジ オ ・ 【 第 16 日 】 ノ ~ ~ ル ア モ チ ッ ン ア シ テ ジ フ ( ァ ~ 泊 ル ) コ ヴ ァ ッ ロ ~ ・ ベ デ ヴ ィ ァ ・ ー ネ ニ ー ャ ラ リ オ マ ッ ジ ョ ー レ ( モ ン テ ロ ッ ソ ) 泊 【 第 6 日 】 ・ 【 第 17 日 】 ス ポ レ ー ト ~ フ ィ ウ チ ミ ノ ( ロ ー マ ) 空 港 【 第 8 日 】 ・ 世 界 遺 産 ~ カ ス テ ッ リ ー ナ ~ ヴ ォ ル テ ッ ラ 【 第 9 日 】 ・ 美 し い 村 ~ ラ ッ ダ 【 第 10 日 】 キ ャ ン テ ィ 街 道 ~ モ ン テ フ ィ オ ラ ー ル ( パ ド ヴ ァ ) 泊 【 第 12 日 】 ピ エ ン ツ ァ ~ オ ル ヴ ィ エ ー ト ( 泊 ) Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ~ パ ド ヴ ァ 泊 ~ ヴ ェ ロ ー ナ ■ 北 イ タ リ ア ド ラ イ ブ の 旅 日 程 表 【 第 11 日 】 シ ~ ~ エ サ モ ナ ン ン ・ タ ジ ル ~ ミ チ オ ニ ー ル ャ ノ チ ー ~ ャ ノ モ 渓 泊 ン 谷 テ プ ル チ ア ー ノ 20 北イタリア ドライブルート 成田 ヴェネト州 ミラノ① ピエモンテ州 ヴェローナ ロンバルディア州 パドヴァ ②③④ ヴェネツィア ボルゲット パルマ⑤ ボローニャ レヴァント リグーリア州 モデナ エミリア・ロマーナ州 モンテロッソ⑥⑦ ヴェルナッツァ フィレンツェ⑧⑨ コルニーニャ マナローラ ピサ リオマッジョーレ ラスペツィア トスカーナ州 チンクエ・テッレ トリエステ クロアチア モンテフィオラール サンジミニャーノ⑩⑪ ラッダ カステッリーナ ヴォルテッラ シエナ ペルージャ アッシジ ⑭⑮⑯ トルジャーノ デルータ マルケ州 ピエンツァ レ・クレーテ モンタルチーノ モンテプルチアーノ ピティリアーノ ソヴァーナ ソラーノ スロヴェニア オルヴィエート⑫⑬ チビタ・ディ ・バニョレージオ トーディ モンテカステッロ ・ディ・ヴィビオ スペッロ ベヴァーニャ ウンブリア州 モンテファルコ トレヴィ ノルチア アブルツッオ州 ヴァッロ・ディ・ネーラ ローマ ラツィオ州 モリーセ州 カンパーニア州 サルディーニア島 プーリア州 バジリカータ州 カラブリア州 n 21 世界遺産 イタリア美しい村 魅力ある町 宿泊地と宿泊日 ドライブルート 鉄道移動 飛行機移動 シチリア島 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved I T お や じ の 本 領 発 揮 だ 。 サ ー ビ ス の 機 械 に 差 し 込 む と 、 無 事 印 刷 で き た 。 こ の あ た り は カ メ の S D カ ー ド に 落 と し て 、 E P S O N ど こ で も プ リ ン ト ハ ー ツ か ら の メ ー ル を 開 い て 、 P D F フ ァ イ ル に 変 換 し て デ ジ 「 こ れ は 助 か っ た ~ 」 と 、 や お ら レ ッ ツ ノ ー ト を 取 り だ し 、 で き る 」 と の こ と だ 。 る と 、 「 P D F フ ァ イ ル で U S B か S D カ ー ド に 落 と せ ば 印 刷 ス コ ー ナ ー が あ る は ず だ 」 と 気 が つ き 、 カ ウ ン タ ー で 聞 い て み は ま ず い ~ 」 と 思 っ た が 、 す ぐ に 「 J A L ラ ウ ン ジ に は ビ ジ ネ に 入 れ 替 え た と き に 、 間 違 っ て 捨 て て し ま っ た よ う だ 。 「 こ れ ハ ー ツ の 予 約 確 認 書 が 見 あ た ら な い 。 昨 日 、 最 新 の 旅 行 日 程 表 ミ ラ ノ で の レ ン タ カ ー の 確 認 を し よ う と 、 手 荷 物 を 探 し た が 、 に は J A L ラ ウ ン ジ に 入 る こ と が で き た 。 乗 り 継 ぎ で 、 税 関 で 待 た さ れ る こ と も な く 、 順 調 に 10 時 過 ぎ か っ た 。 「どこでもプリントサービス」で助かった JALラウンジで軽く虫押さえ の で 、 成 田 で 荷 物 を ピ ッ ク ア ッ プ す る 必 要 は な い し 、 飛 行 機 は し て い た が 、 食 事 内 容 は そ れ な り に 維 持 し て い る よ う で 美 味 し 成 田 に 向 か っ た 。 伊 丹 で は 国 際 線 の チ ェ ッ ク イ ン も 済 ん で い る J A L は 経 営 悪 化 で 、 サ ー ビ ス は き っ と 悪 く な っ て い る と 懸 念 頼 ん で お い た タ ク シ ー で モ ノ レ ー ル 宇 野 辺 駅 に 行 き 、 伊 丹 か ら 当 分 は 食 べ る こ と の で き な い み そ 汁 と タ ラ コ で 空 腹 を 満 た し た 。 一 安 心 す る と お 腹 が 空 い て き て 、 ラ ウ ン ジ の 食 事 コ ー ナ ー で 、 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 朝 6 時 に 起 き て 簡 単 に 朝 食 を と り 、 禮 子 に 挨 拶 し て 家 を 出 る 。 【 第 1 日 】 成 田 か ら ミ ラ ノ ( ロ ン バ ル デ ィ ア 州 ) 第 2 章 北 イ タ リ ア ド ラ イ ブ の 旅 「 よ か っ た 。 こ れ で ミ ラ ノ 空 港 の ハ ー ツ で も め な く て 済 む 」 と 、 22 と 、 ガ ー ミ ン が し ゃ べ り 始 め て 、 ガ ー ミ ン の 言 う 方 向 に 5 分 ほ て 、 お そ る お そ る 駐 車 場 を 出 て 道 路 に 入 っ て い っ た 。 尐 し 走 る そ の 後 、 ワ イ パ ー 、 ウ イ ン カ ー 、 ブ レ ー キ 、 ア ク セ ル を 確 認 し ネ ッ ト の 上 に 貼 り つ け る と 、 何 と か 固 定 で き た 。 セ ッ ト す る こ と 。 持 参 し た 両 面 テ ー プ で 、 ガ ー ミ ン を キ ャ ビ 回 の 車 は ベ ン ツ A 1 6 0 。 ま ず 最 初 に す る こ と は 、 ガ ー ミ ン を 15 分 ほ ど で 準 備 が で き た の で 、 車 を 駐 車 場 に 取 り に 行 く 。 今 ( G P S ) で は 検 索 で き ず 、 大 体 の 場 所 し か 登 録 で き て い な い 。 この旅で世話になるベンツA160 ほ ど な の で 心 配 は し て い な い が 、 最 近 で き た の か 、 ガ ー ミ ン の 場 所 を 聞 く が ど う も よ く 分 か ら な い 。 ホ テ ル は 空 港 か ら 1 ㎞ し い 」 と い わ れ 、 そ の 間 に Holiday Inn Milan Malpensa Airport ど 走 る と ホ テ ル が 見 え て き た 。 日 か ら の ド ラ イ ブ に 備 え て 早 々 に 寝 る こ と に し た 。 ハ ー ツ の カ ウ ン タ ー で は 、 「 車 の 準 備 を す る の で 尐 し 待 っ て 欲 予 約 し た 目 的 は 、 到 着 日 に ゆ っ く り 休 む こ と に あ っ た の で 、 明 サ 空 港 に は 午 後 6 時 に は 着 き 、 税 関 も 簡 単 に 済 ん だ 。 部 屋 の 機 密 性 は よ く て 全 く 音 は し な い 。 そ も そ も こ の ホ テ ル を る が 私 に は こ れ で 十 分 。 大 し た 揺 れ も な く 、 ミ ラ ノ ・ マ ル ペ ン 空 港 か ら は 本 当 に 近 く な の で 、 飛 行 機 の 騒 音 が 心 配 だ っ た が 、 つ も 通 り 和 食 だ が 、 従 来 に 較 べ る と 尐 な く な っ た よ う な 気 が す を 使 っ て ビ ジ ネ ス ク ラ ス 、 フ ラ ッ ト シ ー ト で 楽 だ 。 機 内 食 は い 飛 び 込 む ) で 10 分 ほ ど 遅 れ て 飛 び 立 っ た 。 今 回 も マ イ レ ー ジ は 12 時 間 の フ ラ イ ト だ が 、 バ ー ド ア タ ッ ク ( 鳥 が エ ン ジ ン に J A L は ア リ タ リ ア 航 空 と の コ ー ド シ ェ ア ー 便 で 、 ミ ラ ノ ま で や ら 尐 し 心 配 だ が 、 気 を 取 り 直 し て 飛 行 機 に 乗 り 込 ん だ 。 日 本 出 国 前 か ら 、 早 速 チ ョ ン ボ 。 こ れ か ら の 旅 が ど う な る こ と リ ア で の 最 初 の 食 事 が こ れ で は 尐 し 残 念 だ 。 が 、 こ れ が 不 味 い 。 今 日 は 寝 る だ け な の で 仕 方 が な い が 、 イ タ ス ト ラ ン が な い 。 仕 方 が な い の で バ ー で サ ン ド イ ッ チ を 頼 ん だ よ う と 思 っ た が 、 こ の ホ テ ル は 95 ユ ー ロ と 安 い だ け あ っ て レ ホ テ ル に 着 い て 、 チ ャ ッ ク イ ン も 済 ま せ た の で 、 ピ ザ で も 食 べ う ま く 動 作 す る か ど う か も 心 配 で 、 な か な か 不 安 な も の だ 。 い つ も な が ら 、 到 着 直 後 は 運 転 に 慣 れ て い な い し 、 ガ ー ミ ン が ミラノ空港近くのHoliday Inn 23 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved い 村 や 、 ロ メ オ と ジ ュ リ エ ッ ト の 舞 台 に な っ た ロ マ ン チ ッ ク な 他 の 場 所 は ほ と ん ど 訪 れ る 人 は 尐 な い よ う だ が 、 途 中 に は 美 し ヴ ェ ネ ト 州 は 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア が あ ま り に も 有 名 で 、 そ の せ い か 走 っ て い る よ う な 感 覚 だ 。 に 見 え る 。 交 通 量 も フ ラ ン ス よ り は 多 く て 、 日 本 の 山 間 部 を 平 原 が 続 く フ ラ ン ス と は 異 な り 、 高 速 を 走 っ て い て も 山 が 近 く あ る ゲ ー ト に 入 る と 全 く 問 題 な く 通 過 で き た 。 北 イ タ リ ア は 、 高 速 道 路 は 一 昨 年 フ ラ ン ス で 経 験 し て お り 、 紙 幣 の 絵 が 描 い て 村の入り口にはイタリアの美しい村の標識 デ ィ ア 州 か ら ヴ ェ ネ ト 州 に 入 っ て い く 。 に し て 車 を 東 に 走 ら せ て 行 く と 、 高 速 道 路 に 入 り 、 ア ル プ ス 山 朝 食 を 軽 く と っ て ホ テ ル を 出 発 し 、 ミ ラ ノ の 市 内 を 避 け る よ う こ と に し た 。 沢 山 あ る の で 、 美 味 し い エ ス プ レ ッ ソ を 飲 み な が ら 一 休 み す る ん と イ タ リ ア の 美 し い 村 の 標 識 が 立 っ て い た 。 洒 落 た カ フ ェ も な い 感 じ だ 。 村 の 入 り 口 に 来 る と 、 フ ラ ン ス の 美 し い 村 と 同 じ よ う に 、 ち ゃ れ た 。 気 温 は 20 度 で 、 今 日 は 曇 り 空 。 日 本 と ほ と ん ど 変 わ り ら 蕩 々 と 流 れ 出 す ミ ン チ オ 川 の ほ と り に あ る 。 覚 め た も の の 、 6 時 の ウ エ イ ク ア ッ プ コ ー ル が あ る ま で よ く 眠 昨 夜 、 い つ も 旅 の 初 日 は 睡 眠 薬 を 飲 む の で 、 夜 中 に 尐 し 目 が 今 回 の 旅 で 、 最 初 に 訪 問 す る 美 し い 村 ボ ル ゲ ッ ト は 、 ミ ラ ノ の 東 1 8 0 ㎞ 、 ガ ル ダ 湖 か ( 1 ) ボ ル ゲ ッ ト 【 第 2 日 】 ヴ ェ ネ ト 州 ① Borghetto 脈 か ら ポ ー 川 流 域 の 青 々 し た 平 原 に 向 か っ て 広 が る ロ ン バ ル di Valeggio sul Mincio 町 も 多 数 あ る 。 エスプレッソを飲んで一休み Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 24 か う こ と に し た 。 水道橋は村のシンボル こ の 村 の 雰 囲 気 を 十 分 に 楽 し ん で 、 次 の 目 的 地 ヴ ェ ロ ー ナ に 向 晴 ら し い 。 は 今 は 道 路 に な っ て い て 、 そ こ か ら 眺 め る ボ ル ゲ ッ ト の 村 は 素 る と 水 道 橋 に 登 る こ と が で き る 。 古 代 ロ ー マ 時 代 の 水 道 橋 の 跡 古代ローマ時代の水道橋は道路になっている 25 ミンチン川の畔には花も咲いていて美しい Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 物 屋 が い く つ か あ り 、 ミ ン チ オ 川 に か か っ た 橋 を 渡 り 、 坂 を 上 村 に 入 っ て い く と 石 畳 の 細 い 路 地 が 続 き 、 レ ス ト ラ ン や お 土 産 趣 を 残 し て い る 。 な 村 で 、 肥 沃 な 大 地 に 水 車 小 屋 で 小 麦 を ひ い て 栄 え た 、 中 世 の こ こ は 、 ま る で 村 全 体 が 水 の 上 に 立 っ て い る か の よ う な 幻 想 的 <ボルゲットの村> 水道橋から見渡すボルゲットの村は、まるで水の上の浮かんでいるようで、 人々はゆっくりと散歩しており、時間もゆったりと流れている。 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 26 27 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 自転車で旅する人も沢山いる こんな水車で麦をひいていた? 水辺のカフェ 鄙びたお土産物店 中には洒落た小物が色々おいてある Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 28 オ ペ ラ ハ ウ ス に な っ て お り 、 を 収 容 す る 世 界 最 大 の 野 外 で あ り 、 現 在 は 1 6 0 0 0 人 ロ ー マ 時 代 の 壮 大 な 円 形 劇 場 ピ ン ク の 大 理 石 で で き た 古 代 古代ローマ兵の服を着た人が沢山いる ア リ ー ナ は 、 紀 元 1 世 紀 、 ば 安 心 な の で 、 ま ず は ア リ ー ナ に 向 か う こ と に し た 。 ロ 探 し て い る と 、 入 口 に 支 払 機 が あ っ た 。 こ れ さ え 知 っ て い れ だ け だ 。 「 ど こ か に 支 払 う と こ ろ が あ る は ず だ 」 と キ ョ ロ キ ョ 事 前 に ど こ か で 支 払 い は 済 ま せ て 、 出 る と き に は カ ー ド を 挿 す な っ て い る の か な 」 と 出 て い く 車 の 様 子 を 見 て い る と 、 や は り に し た 。 フ ラ ン ス で 駐 車 場 に は 懲 り て い る の で 、 「 ど の よ う に ヴ ェ ロ ー ナ に 着 く と 、 ア リ ー ナ 近 辺 の 駐 車 場 に 車 を 止 め る こ と 代 か ら 重 要 な 都 市 で あ る 。 ( 小 さ な ロ ー マ ) 」 と 呼 ば れ 、 古 代 ロ ー マ 帝 政 時 ヴェローナのアリーナで開かれるオペラは一度見てみたいものだ 29 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ヴ ェ ロ ー ナ Verona 6 月 末 か ら 8 月 ま で ヴ ェ ル Piccola Roma デ ィ の オ ペ ラ 公 演 が あ る と Arena の こ と だ 。 ( 世 界 遺 産 ) は 、 「 ピ ッ コ ラ ・ ロ ー マ ( 2 ) ヴ ェ ロ ー ナ 途 中 、 眠 く な っ て は い け な い の で 、 サ ー ビ ス エ リ ア で 一 休 み し に し た 。 料 金 を 支 払 機 で 精 算 し て 、 今 日 の 宿 泊 地 パ ド ヴ ァ に 向 か う こ と 雤 が 降 っ て い て は 、 あ ま り 歩 き 回 る こ と も で き な い の で 、 駐 車 た 。 雤 は 落 ち て き た が 、 や は り こ の 骨 は 落 ち て こ な か っ た 。 済 ん で も や ま な い の で こ の ア ー チ の 下 で 雤 宿 り を す る こ と に し 昼 食 を こ の 近 く で 取 っ て い る と 、 急 に 雤 が 降 り 出 し て 、 食 事 が か し 、 こ れ ま で 法 王 も 何 人 も 通 っ た が 、 一 度 も 落 ち て い な い 。 こ の 下 を 通 っ た 「 正 義 の 人 」 の 上 に 落 ち る と 言 わ れ て い る 。 し 鯨 の 肋 骨 が ぶ ら 下 が っ て い る 。 伝 説 に よ る と 、 こ の 骨 は 最 初 に ラ ・ コ ス タ と 呼 ば れ る ア ー チ で 、 こ の 下 に は エ ル ベ 広 場 と シ ニ ョ ー リ 広 場 を 隔 て て い る の が 、 ア ル コ ・ デ ッ エ ル ベ 広 場 に は バ ロ ッ ク 様 式 の 壮 麗 な 建 物 が 並 び 賑 わ っ て い る 。 ジ ュ リ エ ッ ト 」 の バ ル コ ニ ー が あ る の だ が 、 よ く 分 か ら な い 。 く と 、 ジ ュ リ エ ッ タ の 家 Casa di Giulietta て 、 エ ス プ レ ッ ソ を 注 文 す る と 1 ユ ー ロ と 非 常 に 安 い 。 多 く の Arco della Costa 人 が エ ス プ レ ッ ソ を 飲 ん で い る 。 が あ り 、 「 ロ メ オ と 日 の せ い か 、 大 変 な 賑 わ い で 、 人 を 押 し 分 け る よ う に 入 っ て い ヴ ェ ロ ー ナ の シ ョ ッ ピ ン グ 街 、 マ ッ ツ ィ ー ニ 通 り は 今 日 が 土 曜 ヴェローナの町は賑わっている このあたりのバルコニーでロメオとジュリエットは 愛を語ったはずなのだが・・・ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved この鯨の骨はいつ落ちるのだろう 30 ここからエルベ広場に入っていく 広場では大道芸人が沢山いる サンタナスタジア教会 マドンナ・ヴェローナの噴水(エルベ広場) 31 スカラ家の墓廟で、ロマネスク様式の小さな教会 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 雤 が 降 っ て は い る が 、 ホ テ ル の 大 き な 傘 を 借 り て 、 ま ず は パ ド が 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア 見 学 の 拠 点 と し て は 十 分 だ 。 尐 し 休 ん で か ら 、 テ ー ブ ル が あ る だ け で 、 シ ャ ワ ー ト イ レ 付 の シ ン プ ル な 部 屋 だ チ ェ ッ ク イ ン を 済 ま せ て 、 部 屋 に 入 る と 、 シ ン グ ル ベ ッ ド と フ ロ ン ト の 男 性 に 駐 車 を お 願 い し た 。 駐 車 場 は ホ テ ル の 裏 の 路 地 に あ る の だ が 、 非 常 に 狭 そ う な の で 、 し い 道 案 内 を し て い て く れ た わ け だ 。 か っ た が 、 最 初 に 女 の 子 に 聞 い た 店 の 隣 だ 。 ガ ー ミ ン は 素 晴 ら ~ ん だ ~ 」 ホ テ ル の 表 示 が あ ま り に も 小 さ い の で 気 が つ か な 向 か い の 店 の 女 の 子 に 聞 く と 「 そ れ だ ! 」 と 指 を 指 す 。 「 な あ い 」 と い う 。 「 ど こ か な ~ 」 と キ ョ ロ キ ョ ロ し な が ら 、 通 り の で 、 車 の す ぐ 横 の 店 の 女 の 子 に 聞 い た が 、 そ っ け な く 「 知 ら な 今 日 の 宿 泊 地 で あ る 、 Hotel Belludi37 ヴ ァ の 町 を 散 策 す る こ と に し た 。 の 表 示 が 見 あ た ら な い の り 着 い た 。 ガ ー ミ ン の 指 示 通 り に 走 ら せ て い く と 、 大 き な 聖 堂 の 前 に た ど 「 こ れ で 本 当 に ホ テ ル に 行 け る の か な 」 と 、 心 配 し つ つ も 、 ち 並 ぶ 町 に 入 っ て い き 、 道 路 は 石 畳 で 細 く 曲 が り く ね っ て い る 。 高 速 を 降 り て パ ド ヴ ァ に 着 い た の は 午 後 3 時 頃 。 古 い 建 物 が 立 商店街の真ん中に噴水がある ホテルBelldi37は右側の建物の一部 パドヴァの商店街 パドヴァの美しい石畳の道 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 3 ) パ ド ヴ ァ 32 33 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved に は 、 聖 ア ン ト ニ オ の 遺 骸 が 安 置 さ れ て お り 、 重 サ ン ト 広 場 に あ る 、 サ ン ト 聖 堂 る パ 。 ド ヴ ァ Padova パドヴァ大聖堂 要 な 巡 礼 地 で も あ る 。 Basilica di サ ン ト 聖 堂 の 中 に 入 っ て み る と 、 た ま た ま ミ サ が 行 わ れ て お り 、 Piazza del Santo 祭壇は豪華に飾られている 荘 厳 な 感 じ で 圧 倒 さ れ る 。 見 て い る う ち に 、 そ ろ そ ろ ス ク ロ Sant.Antonio 大聖堂ではミサが行われていた ヴ ェ ー ニ 礼 拝 堂 の 見 学 時 間 な の で 歩 い て 行 く こ と に し た 。 は 人 口 20 万 人 で 、 こ の 地 域 で は 大 き な 町 で あ し 歴 史 的 背 景 を 知 ら な い 私 に と っ て は 正 直 全 く 良 さ が 分 か ら な に は 、 説 明 員 に 対 し て 一 生 懸 命 質 問 し て い る 人 も い た が 、 し か 「 ユ ダ の 接 吻 」 と か 「 最 後 の 晩 餐 」 が 有 名 ら し い 。 見 学 者 の 中 ジ ョ ッ ト の フ レ ス コ 画 の 作 品 群 が 壁 面 に 大 き く 描 か れ て い る 。 て い る 。 礼 拝 堂 に 入 る と 、 14 世 紀 初 め に 描 か れ た と い う 礼 拝 堂 に 行 っ て み る と 、 既 に 20 人 ほ ど の 人 が 列 を 作 っ て 待 っ い と 思 い 、 事 前 に イ ン タ ー ネ ッ ト で 19 時 に 予 約 を し て お い た 。 け に 訪 れ る 人 も 多 い と の こ と だ 。 こ こ の 礼 拝 堂 は 是 非 見 て み た 作 で あ る ジ ョ ッ ト の 鮮 や か な フ レ ス コ 画 が あ り 、 こ れ を 見 る だ に は 、 14 世 紀 初 期 に 描 か れ た 後 期 ゴ シ ッ ク の 傑 エ レ ミ タ ー ニ 美 術 館 に あ る 、 ス ク ロ ヴ ェ ー ニ 礼 拝 堂 Cappella い 。 「 こ の よ う な 芸 術 作 品 を 見 る た め に は 、 か な り の 事 前 勉 強 degli Scrovegni が 必 要 だ 」 と 痛 感 し な が ら 1 時 間 の 見 学 時 間 は 終 わ っ た 。 礼拝堂の裏にはこんな像が立っている スクロヴェーニ礼拝堂 エレミターニ博物館の中に礼拝堂はある Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 34 い う イ た だ タ 。 が リ 、 ア 12 人 時 に 半 と 頃 っ に て は は 静 、 か 11 に 時 な は り ま 、 だ 私 ま も だ い 寝 つ る の 時 間 間 に で か は 眠 な っ い て よ く て 眠 れ そ う も な い 。 夜 で 、 外 は 何 や ら コ ン サ ー ト を や っ て い て 、 大 き な 音 で う る さ の で 「 そ ろ そ ろ 寝 よ う か な 」 と 思 っ た の だ が 、 今 日 は 土 曜 日 の ホテル近くのトラットリア 皿一杯のムール貝 35 ホ テ ル に 帰 り 、 旅 の 記 録 を ま と め て い る と 、 11 時 近 く な っ た デ ィ ナ ー と し て は 上 出 来 だ 。 な か な か 美 味 し い 。 ワ イ ン も 美 味 し い し 、 イ タ リ ア の 最 初 の 「 味 は ど う か な ~ 」 と 尐 し 食 べ て み る と 、 パ ス タ が 尐 し 堅 い が 、 べ た ム ー ル 貝 を 思 い 出 す 。 の よ う に 乗 せ た パ ス タ を 持 っ て き た 。 5 年 前 に ク ロ ア チ ア で 食 を 飲 み な が ら 15 分 ほ ど 待 っ て い る と 、 ム ー ル 貝 と ア サ リ を 山 介 類 の パ ス タ は ど う だ 」 と い う の で 、 そ れ を 頼 ん だ 。 赤 ワ イ ン こ こ で 、 ウ エ イ ト レ ス に 「 お 勧 め の 料 理 は ? 」 と 聞 く と 、 「 魚 ラ ッ ト リ ア に 入 る こ と に し た 。 と い う と 断 ら れ た 。 仕 方 が な い の で 、 近 く の 客 の 多 そ う な ト ら っ て 行 っ て は み た が 、 何 や ら 混 ん で い る よ う で 、 「 一 人 だ 」 広場ではコンサート 町の風景 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved は 、 ホ テ ル の フ ロ ン ト で レ ス ト ラ ン ア ル プ ラ ド を 紹 介 し て も 見 学 が 終 わ っ て 、 ホ テ ル に 帰 る と 午 後 8 時 を 過 ぎ て い る 。 夕 食 め 、 ビ ザ ン チ ン 様 式 や ル ネ ッ サ ン ス 様 式 の 素 晴 ら し い 建 物 が 並 れ 、 両 岸 に は 12 ~ 18 世 紀 の パ ラ ッ ツ ォ ( 邸 宅 ) を は じ は 、 1 1 7 の 小 さ な 島 か ら な り 、 1 5 0 せ ら れ る 大 運 河 は 、 市 内 3 5 ㎞ を 縫 う よ う に 流 た 。 運 賃 は 2 等 席 で 2 ユ ー ロ 90 セ ン ト と に 安 い 。 る こ と に し た 。 「 見 事 な 邸 宅 が 立 ち 並 ぶ 世 界 最 高 の 通 り 」 と 称 だ 。 と り あ え ず 「 分 か っ た 」 と い う と 、 そ の ま ま 行 っ て し ま っ 早 速 1 番 の ヴ ァ ポ レ ッ ト の 後 ろ の 席 に 陣 取 っ て 、 運 河 を 一 周 す を 通 す 必 要 が あ る の で 次 回 は そ う し て く れ 」 と 言 っ て い る よ う 駅 を 出 る と 、 す ぐ 目 の 前 に ヴ ァ ポ レ ッ ト の 乗 り 場 が あ っ た の で 、 降 り る 直 前 に 車 掌 が 回 っ て き て 、 私 の チ ケ ッ ト を 見 て 「 改 札 機 の サ ン ・ マ ル コ 広 場 ま で は 歩 い て 30 分 か か る 。 入 っ て き た 。 手 段 は 、 ア ・ ピ エ デ ィ ( 徒 歩 ) だ 。 鉄 道 駅 か ら 中 心 地 ど 乗 る と 、 8 時 前 に は ヴ ェ ネ ツ ィ ア の サ ン タ ク ロ ー チ ェ 駅 に の 列 車 に 乗 る こ と が で き た 。 朝 は 鈍 行 が 多 い よ う で 、 40 分 ほ パ ド ヴ ァ の 駅 に は ホ テ ル か ら 歩 い て 20 分 ほ ど な の で 、 7 時 前 は ヴ 、 ェ ネ ト ツ ラ ゲ ( ィ ッ 水 ア ト 上 で バ の 交 ス 通 ) 機 だ ( け 関 渡 だ は し 。 、 船 橋 運 ) と 河 を 橋 を 使 の 行 う 間 く 。 で ヴ も 大 ァ う 運 ポ 一 河 レ つ を ッ の 渡 ト 移 る 動 時 Vaporetto ん で い る 。 ヴ ェ ネ ツ ィ ア Traghetto の 運 河 と 、 4 0 9 の 橋 が あ る と い う 。 ヴ ェ ネ ツ ィ ア の 由 来 は 、 a piedi 5 ~ 6 世 紀 、 ヴ ェ ネ ト と ア ド リ ア 海 沿 い の 古 代 ロ ー マ 都 市 に 住 . 建 物 を 見 な が ら 写 真 を 撮 っ て い る と ア ッ と い う 間 に 時 間 が 過 ぎ 、 ん で い た 人 々 が 、 ア ッ チ ラ ( フ ン 族 ) の 侵 略 を 受 け 、 ヴ ェ ネ Canal Grande リ ド に 到 着 し た 。 こ の 先 は ア ド リ ア 海 で 、 海 の 向 こ う は 5 年 前 ツ ィ ア 潟 の 島 々 に 逃 げ 込 み 、 そ の 後 、 こ れ ら の 島 々 は 、 緩 や か Palazzo に 旅 し た ク ロ ア チ ア だ と 思 う と 、 何 か 感 慨 深 い も の が あ る 。 な 連 邦 を 形 成 し 、 各 地 区 の 代 表 か ら 選 出 さ れ た ド ー ジ ェ Doge ( 総 督 ) の も と 海 軍 力 を 強 化 し 、 地 中 海 沿 岸 の 貿 易 拠 点 と し て 、 Venezia 1 0 0 0 年 以 上 栄 え た と の こ と だ 。 い て 6 時 過 ぎ に ホ テ ル を 出 て 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア に 行 く こ と に し た 。 時 差 ぼ け の せ い か 、 5 時 に 目 が 覚 め て し ま っ た の で 、 朝 食 は 抜 27 万 人 し か い な い 。 し か し 、 本 島 に は 人 口 は わ ず か 6 万 人 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア 全 体 で も Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 1 ) ヴ ェ ネ ツ ィ ア ① 【 第 3 日 】 ヴ ェ ネ ト 州 ② 36 37 ヴェネツィア サンタクローチェ駅 こんな列車に乗る ここでヴァポレットの切符を買う 早速乗り込むと周りに建物が見えてくる カ・ペーサロ バロック様式 こんな乗り場が沢山ある Copyright (C)ITおやじ All rights reserved リアルト橋 ゲルマーニ宮 ルネサンス様式 カ・フォスカリ 後期ゴシック様式 サンタマリア・デッラ・ルーサ教会 アカデミア橋 リドの町 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 38 画 が 描 か れ て い る 。 ス カ ラ ・ ド ー ロ ( 黄 金 階 段 ) を 登 っ て い く と 、 い く つ も の 部 屋 る イ ド 。 ス ゥ ト カ リ ー ア レ の 宮 白 殿 い が 石 あ と る ヴ 。 ェ 宮 ロ 殿 ー の ナ 正 の 面 ピ は ン 荘 ク 厳 の な 大 ゴ 理 シ 石 ッ で ク で 様 き 式 て で い 、 ドゥカーレ宮殿中庭 39 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved そ の 横 に は 、 ド ー ジ ェ ( 総 督 ) の 公 邸 で あ り 行 政 の 場 で あ っ た 間 」 と 言 っ た そ う だ 。 か っ た 。 こ こ は 、 か っ て ナ ポ レ オ ン が 「 ヨ ー ロ ッ パ 最 高 の 忚 接 リ ド の カ フ ェ で 一 休 み を し て 、 ヴ ァ ポ レ ッ ト に 再 度 乗 り 込 に ん 向 で 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア の 中 心 地 サ ン ・ マ ル コ 広 場 Piazza San Marco スカラ・ドーロ(黄金階段) が 迷 宮 の よ う に 並 ん で い て 、 各 部 屋 に は き ら び や か な フ レ ス コ 壁 に 貼 っ て あ る メ ニ ュ ー で 、 「 英 語 ・ フ ラ ン ス 語 ・ ド イ ツ 語 の 昨 日 は パ ス タ を 食 べ た の で 、 今 日 は 別 の も の と 思 っ て い る と 、 た 後 に 続 々 と お 客 が 来 て 、 ア ッ と い う 間 に 満 席 に な っ た 。 探 し 回 っ て や っ と 見 つ か っ た が 、 人 気 が あ る よ う で 、 私 が 入 っ こ は 、 リ ア ル ト 橋 の 近 く で 、 非 常 に 入 り 組 ん だ 細 い 路 地 に あ り 、 リ ア ・ ア ッ ラ ・ ボ ッ テ に 行 く こ と に し た 。 こ 昼 食 は 、 ガ イ ド ブ ッ ク で 紹 介 し て い る バ カ ロ ( 居 酒 屋 ) オ ス テ 思 っ た り し な が ら 見 て 回 っ た 。 キ リ ス ト 教 に 接 し て い れ ば き っ と も っ と 感 動 す る の か な 」 と 絵 の 意 味 す る と こ ろ が な か な か 理 解 し が た い が 、 「 幼 い 頃 か ら ) 」 が 有 名 だ 。 私 に は こ の 山 の 1 万 人 の 殉 教 者 の 磔 刑 と 崇 拝 ( 多 数 展 示 さ れ て お り 、 中 で も カ ル パ ッ チ ョ の 祭 壇 画 「 ア ラ ラ ト ア カ デ ミ ア 美 術 館 に は 14 世 紀 ~ 18 世 紀 の ヴ ェ ネ ツ ィ ア 作 品 が 時 間 だ 。 行 っ て み る と 、 こ こ は 予 約 の 必 要 は な く 空 い て い る 。 そ の う ち に 、 ア カ デ ミ ア 美 術 館 Gallerie dell Accademia 4 瓶 の 白 ワ イ ど れ で 説 明 し て 欲 し い か 」 と い う の で 、 英 語 で お 願 い し た 。 Crocifissione e Apoteosi 野 菜 の 炒 め た も の と 魚 介 類 の フ ラ イ 、 そ れ に 1 dei 10,000 Martiri del Monte Ararat ン 、 食 後 に コ ー ヒ ー を 頼 ん だ 。 さ す が 人 気 の 店 で 、 イ カ ・ イ ワ Osteria alla Botte シ ・ 貝 ・ 白 身 魚 の フ ラ イ は プ リ プ リ し て い て 新 鮮 で 、 全 て は 食 / べ ら れ な い が 本 当 に 美 味 し い 。 こ れ で 28 ユ ー ロ 。 大 満 足 だ 。 の 予 約 バカロ(居酒屋) オステリア・アッラ・ボッテ 魚介類のフライは新鮮で美味しかった アカデミア美術館 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 40 な の だ ろ う 。 世 界 中 の 人 を 集 め る の だ か ら 、 そ れ だ け 魅 力 あ る 町 と い う こ と 町 と い う 感 じ だ 。 周 り を 見 て も 肌 の 色 も い ろ い ろ だ 。 こ れ だ け 日 曜 日 と い う こ と も あ る の だ ろ う が 、 町 全 体 が 休 日 の 四 条 河 原 ン 、 そ れ に ブ ラ ン ド の 高 級 店 が 一 杯 で 、 人 で ご っ た 返 し て い る 。 細い運河をゴンドラでゆったりと 41 ヴ ェ ネ ツ ィ ア の 町 は 、 ど の 通 り を 通 っ て も 土 産 物 屋 と レ ス ト ラ で は 、 ゴ ン ド ラ も す れ 違 う の に 大 変 だ 。 な の で 、 細 い 路 地 で は 、 人 は す れ 違 う の が 大 変 だ が 、 細 い 水 路 よ く 見 て い る と 、 や は り カ ッ プ ル や 団 体 が 多 い 。 今 日 は 日 曜 日 路 地 に 入 る と 小 さ な 運 河 が あ っ て 、 ゴ ン ド ラ が 浮 か ん で い る 。 い ね う 。 っ 。 て x 、 x 番 通 地 り で と 探 い し っ て て も も ど 、 う 真 な っ っ 直 て ぐ い で る は の な か く さ 、 っ 途 ぱ 中 り で 分 曲 か が ら り な く り 組 ん で い て 、 地 図 を 見 な が ら 歩 い て い て も す ぐ に 迷 っ て し ま 敵 の 攻 撃 を 避 け る た め だ ろ う か 、 細 い 路 地 が 網 の 目 の よ う に 入 ま ず は 歩 く こ と に し た 。 細い路地が迷路のように Copyright (C)ITおやじ All rights reserved あ る と の こ と ら し い の で 、 お 腹 も 一 杯 だ し 、 私 も そ れ に 習 っ て 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア の ロ マ ン と 美 を 発 見 す る 秘 訣 は 、 「 歩 く 」 こ と に 聖マルコ教会 キリスト像 聖マルコはここに納められている 「 こ の よ う な 建 物 や 絵 画 が 、 宗 教 の 神 聖 さ や 権 威 を 高 め て い く 壁 の フ レ ス コ 画 が 絢 爛 豪 華 で 圧 倒 さ れ る 。 建 築 様 式 が 格 調 高 く 混 ざ り 合 っ て い る 。 聖 堂 に 入 る と 、 天 井 や ビ ザ ン テ ィ ン 様 式 と ロ マ ネ ス ク や ル ネ サ ン ス な ど 、 い く つ も の サ ン ド リ ア か ら 運 ば れ た 、 聖 マ ル コ の 遺 骸 が 納 め ら れ て お り 、 サ ン ・ マ ル コ 聖 堂 て い っ た 。 Basilica di San Marco の だ 」 と 感 心 し て し ま う 。 に は 、 9 世 紀 に ア レ ク サ ン マ ル コ 広 場 の 横 に あ る 荷 物 預 か り 所 に バ ッ グ を 預 け て 入 っ サ ン ・ マ ル コ 聖 堂 は 4 時 に 予 約 し て お り 、 そ ろ そ ろ 時 間 な の で 、 サン・マルコ聖堂の内部 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 42 衝動買いした運河の絵 サンマルコの近くのゴンドラ乗り場 る の か 」 と 聞 く と 、 「 止 ま る 」 と い う の で 一 安 心 だ 。 で 走 っ て い る の で 、 前 の 席 の 人 に 「 こ の 列 車 は パ ド ヴ ァ に 止 ま に 尋 ね て 乗 り 込 む 。 乗 っ た 列 車 は ノ ン ス ト ッ プ で 凄 い ス ピ ー ド サ ン タ ク ロ ー チ ェ 駅 で は 、 ど の 列 車 か よ く 分 か ら ず 、 近 く の 人 に 、 楽 器 が 飾 っ て あ る 教 会 が あ っ た り し て 楽 し い 。 歩 い て ヴ ァ ポ レ ッ ト に 乗 り 、 パ ド ヴ ァ に 帰 る こ と に し た 。 途 中 今 日 は 朝 6 時 か ら 活 動 し て い る と 疲 れ て き て 、 レ ア ト ル 橋 ま で 「 35 ユ ー ロ 」 と い う の で つ い 衝 動 買 い し て し ま っ た 。 「 40 ユ ー ロ 」 と い う の で 、 「 安 く な ら な い か 」 と 値 切 る と 、 尐 し 見 て い る と ヴ ェ ネ ツ ィ ア の 細 い 運 河 を 描 い た 絵 が あ っ た 。 仮面や装飾品を売っている ここは音楽に関係のある教会のようだ 43 こんなチェロが飾ってある Copyright (C)ITおやじ All rights reserved サ ン マ ル コ の 近 く に は 沢 山 の 画 家 が 露 天 で 絵 を 売 っ て い る の で 、 だ が 予 約 で き る か 」 と 年 輩 の 女 性 に 聞 い て み る と 、 何 故 か 今 日 ラ ッ ト リ ア ア ル プ ラ ト が あ っ た の で 、 試 し に 「 一 人 だ 時 間 が あ る の で 、 ア リ ー ナ を ブ ラ ブ ラ し て い る と 、 昨 日 の ト 歌とダンスのショー アフリカの音楽のようだ も う 一 件 あ る が 、 あ ま り お 奨 め で は な い 」 と い う 。 夕 食 に は ま フ ロ ン ト で 今 日 の デ ィ ナ ー を 相 談 す る と 、 「 ア リ ー ナ の 近 く に と 納 得 し な が ら ホ テ ル に 帰 っ た 。 ニ ュ ー の コ ン テ ス ト で も 優 勝 し た そ う だ か ら 、 仕 方 が な い か 」 5 ユ ー ロ で は 高 い な あ ~ 」 と 思 っ た が 、 「 世 界 の カ フ ェ メ と い う 間 に な く な っ た 。 「 小 さ な コ ー ヒ ー と 小 さ な ケ ー キ で 、 リ ー ム が 何 と も よ く 合 っ て い て 美 味 し い 。 量 は 尐 な い の で ア ッ を 注 文 す る 。 エ ス プ レ ッ ソ の 強 い 香 り に 尐 し 冷 た い 泡 状 の ク ド ロ ッ キ Caffe Pedrocchi は 「 O K だ 」 と い う 。 昨 日 は 何 故 断 ら れ た の か よ く 分 か ら な い Ai Prato が 、 と り あ え ず 8 時 に 予 約 し て お い た 。 に 入 り 、 特 製 「 カ フ ェ ペ ド ロ ッ キ 」 こ れ を 横 目 で に ら み な が ら 、 1 8 3 1 年 創 業 の 高 級 カ フ ェ ペ を や っ て い る 。 今 日 は 日 曜 日 で 、 パ ド ヴ ァ の 繁 華 街 で も 色 ん な パ フ ォ ー マ ン ス 町 の 中 心 部 を 目 指 し て 歩 き 始 め る 。 サ ン タ ク ロ ー チ ェ 駅 か ら 20 分 も 乗 る と 、 パ ド ヴ ァ 駅 に 着 き 、 1831年創業カフェ ペドロッキ ペドロッキの内部 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 44 デ ィ ナ ー に 満 足 し て ホ テ ル で 休 む こ と に し た 。 30 ユ ー ロ 、 こ れ は ヴ ェ ネ ツ ィ ア よ り は 尐 し 安 い よ う だ 。 で な か な か 美 味 し い 。 ワ イ ン を 飲 ん で 、 デ ザ ー ト ま で つ い て 出 て き た と 思 っ て 口 に し て み る と 、 こ れ が ま た 上 品 な レ モ ン 味 思 い 、 ム ー ス を 頼 ん だ 。 こ れ も 待 た さ れ る こ と 15 分 。 や っ と 「 料 理 が 美 味 し い の で 、 デ ザ ー ト も き っ と 美 味 し い だ ろ う 」 と アリーナは雰囲気がよい デザートも美味しかった 45 ン ド で の 美 味 し か っ た ラ ム を 思 い 出 す 。 2 つ と も 平 ら げ て 、 骨 ま で し ゃ ぶ る 始 末 だ 。 フ ラ ン ス の ミ ル マ み る と 、 何 と 肉 が 軟 ら か く て 本 当 に 美 味 し い 。 ア ッ と い う 間 に 2 つ に ズ ッ キ ー ニ が 添 え て あ る 皿 を 持 っ て き た 。 こ れ を 食 べ て 赤 ワ イ ン を 飲 み な が ら 20 分 ほ ど 待 っ て い る と 、 骨 付 き の ラ ム る こ と に し た 。 の フ ラ イ を 頼 ん だ の で 、 セ カ ン ド プ レ ー ト の ラ ム だ け を 注 文 す 私 の 腹 で は 、 前 菜 だ け で お 腹 が 一 杯 に な る し 、 お 昼 に 、 魚 介 類 ス タ 類 ) 、 セ カ ン ド プ レ ー ト ( 肉 類 ) ま で い ろ い ろ 奨 め て く る 。 聞 く と 、 ア ン テ ィ パ ス タ ( 前 菜 ) か ら フ ァ ー ス ト プ レ ー ト ( パ と 迷 っ て い る と 、 彼 女 が 来 た の で 、 「 ど の 料 理 が お 奨 め だ 」 と く れ た 。 英 語 の メ ニ ュ ー を 持 っ て き た の で 、 ど れ に し よ う か な 振 っ て 迎 え て く れ て 、 ア リ ー ナ に 面 し た 一 番 い い 席 に 案 内 し て レストラン アルプラト 骨付きラムは美味しかった Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 8 時 過 ぎ に ア ル プ ラ ト に 行 っ て み る と 、 先 ほ ど の 女 性 が 手 を か る が 、 10 時 頃 着 く の で 時 間 的 に は 丁 度 い い 。 島 に 行 く こ と に し た 。 ム ラ ー ノ 島 か ら ブ ラ ー ノ 島 に は 35 分 か 館 は 10 時 か ら し か 空 か な い の で 、 こ こ で 下 船 せ ず に ブ ラ ー ノ L N 線 に 乗 る と 、 ム ラ ー ノ 島 に は 9 時 に は 着 い た 。 ガ ラ ス 博 物 サ ン タ ル チ ア 駅 に は 8 時 過 ぎ に 着 き 、 予 定 通 り ヴ ァ ポ レ ッ ト の む と 、 今 日 は 月 曜 日 の せ い か 、 昨 日 と 違 っ て え ら く 混 ん で い る と 言 う 。 10 分 ほ ど 待 つ と 、 次 の 列 車 が 入 っ て き た の で 乗 り 込 ツ ィ ア に 行 く の で 乗 ら な い 方 が よ い 。 5 番 ホ ー ム か ら 乗 れ 。 」 フ ォ ー ム に い る 人 に 聞 く と 、 「 こ の 列 車 は 反 対 周 り で ヴ ェ ネ 1 時 間 半 か か る と な っ て い る 。 お か し い な と 思 っ て プ ラ ッ ト 車 は 出 た と こ ろ で 、 6 番 ホ ー ム の 次 の 列 車 は ヴ ェ ネ ツ ィ ア ま で プ ラ ッ ト フ ォ ー ム で 運 行 時 刻 デ ィ ス プ レ イ を 見 る と 、 昨 日 の 列 に 、 切 符 を 改 札 機 に 通 し て プ ラ ッ ト フ ォ ー ム に 入 っ て い っ た 。 フ ォ ー ム に 直 接 行 く こ と が で き る が 、 昨 日 車 掌 に 言 わ れ た よ う イ タ リ ア の 鉄 道 は 、 日 本 の よ う な 改 札 口 が な く 、 プ ラ ッ ト か っ た 。 今 朝 も 早 く 目 が 覚 め た の で 、 ホ テ ル を 6 時 半 に は 出 て 、 駅 に 向 ( 1 ) ブ ラ ー ノ 島 【 第 4 日 目 】 ヴ ェ ネ ト 州 ③ ヴェネツィアの海には杭が無数にあり航海の目印になっている Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 46 ブラーノ島が近づくとカラフルな家が見えてくる 船着き場にもカラフルな家が建っている 見 た り し て 楽 し ん で 、 再 度 ヴ ァ ポ レ ッ ト に 乗 り 込 ん で ム ラ ー ノ だ 。 美 し い 街 並 み や 、 特 産 の レ ー ス 編 み や 、 カ ラ フ ル な 絵 画 を ブ ラ ー ノ 島 は 、 30 分 も あ れ ば 見 て 回 る こ と が で き る 小 さ な 島 え な い 。 そ こ で 鮮 や か な ペ ン キ で 塗 っ た と 言 わ れ て い る 。 て い た が 、 霧 の 多 い 冬 の 時 期 に な る と 帰 り 着 く 家 が ほ と ん ど 見 そ の 昔 、 島 民 の 家 計 を 支 え て い た の が 漁 業 で 、 朝 早 く に 漁 に 出 だ 沿 ブ 。 っ ラ て ー 、 ノ 明 島 る い パ ス は テ 、 ル 伝 カ 統 ラ 的 ー な の レ 家 ー 々 ス が 編 並 み ぶ で か 有 わ 名 い で ら 、 し 運 い 河 漁 に 村 Burano 島 に 向 か っ た ブラーノ島特産のレースを売っている カラフルな広場には教会がある 47 カラフルな絵も沢山売っている Copyright (C)ITおやじ All rights reserved Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 48 <ブラーノ島の町並み> ブラーノ島の民家は、運河の両岸に立ち並び、壁の色は ピンク・青・オレンジなどのパステルカラーが美しい。 49 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved お 店 に は 、 エ レ ガ ン ト な 騎 士 と 貴 婦 人 の ガ ラ ス 細 工 人 形 が あ り 、 売 っ て い る お 店 が あ り 、 ガ ラ ス 職 人 達 の 実 演 も や っ て い た 。 ム ラ ー ノ 島 の 駅 で ヴ ァ ポ レ ッ ト を 降 り る と 、 ガ ラ ス 製 品 を 密 を 守 る た め に 、 ム ラ ー ノ 島 で 製 造 し た と い わ れ て い る 。 ツ ィ ア ・ ガ ラ ス は 、 長 い 間 ヨ ー ロ ッ パ 市 場 を 独 占 し 、 製 法 の 秘 芸 が 有 名 で 、 10 世 紀 ロ ー マ 時 代 に 中 東 か ら 伝 え ら れ た 。 ヴ ェ ネ ム ラ ー ノ 島 Murano ガラス工芸実演 「 禮 子 な ら き っ と 欲 し い だ ろ う な 」 と 思 い 、 買 お う と し た が 、 Foro ガ ラ ス 細 工 の 手 荷 物 は 大 変 な の で や め て お い た 。 は 、 ム ラ ー ノ ・ ガ ラ ス で 知 ら れ る ガ ラ ス 工 ( 2 ) ム ラ ー ノ 島 ムラーノ島に入ってきた 広場にはガラスの工芸品が飾ってある 禮子ならきっと欲しくなるガラス細工人形 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 50 ムラーノ島 ガラス細工のネックレス ツ ィ ア の 最 後 に も う 一 度 サ ン マ ル コ 広 場 に 戻 る こ と に し た 。 午 後 2 時 過 ぎ に は 、 ム ラ ー ノ 島 も ほ と ん ど 見 終 わ り 、 ヴ ェ ネ あ っ た 。 こ れ を 娘 へ の お 土 産 に す る こ と に し た 。 探 し て い る と 、 金 を ガ ラ ス で 包 み 込 ん だ 、 素 敵 な ネ ッ ク レ ス が シ ョ ッ ピ ン グ 街 に 戻 っ て 、 「 何 か 洒 落 た お 土 産 は な い か な 」 と や 原 理 を 为 に 説 明 し て お り 、 尐 し 期 待 は ず れ だ っ た 。 こ こ で は 美 し い ガ ラ ス 細 工 を 見 た か っ た が 、 ガ ラ ス 細 工 の 歴 史 お 腹 も 一 杯 に な っ た の で 、 ガ ラ ス 博 物 館 に 向 か う こ と に し た 。 も 注 文 し た 。 こ こ も 美 味 し か っ た 。 こ れ で 17 ユ ー ロ 。 ガラス博物館 広場 51 レストラン Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 目 が 魚 の グ リ ル 、 そ れ に サ ラ ダ が つ い て い る 、 そ れ に 白 ワ イ ン で は ラ ン チ コ ー ス と し て 、 1 皿 目 が ト マ ト の ス パ ゲ テ ィ 、 2 皿 歩 き 疲 れ た の で 、 ト ラ ッ ト リ ア で 昼 食 を と る こ と に し た 。 こ こ ムラーノ島の運河沿いの街並みも美しい Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 52 が 、 午 後 か ら は 快 晴 で 本 当 に 気 持 ち が よ い 。 町で見つけた美しい教会 ん な り と サ ン タ ク ロ ー チ ェ 駅 に た ど り 着 い た 。 朝 は 曇 っ て い た 昨 日 は 、 道 に 迷 っ て 困 っ た が 、 今 日 は さ す が に 慣 れ て き て 、 す 気 の あ る 町 は 他 に あ る だ ろ う か 。 ジ ェ ラ ー ト を ほ お ば り な が ら 歩 い て い る 。 世 界 中 、 こ ん な に 活 を 見 た り し な が ら ド ン ド ン 歩 い て い っ た 。 周 り に は 人 だ ら け で 、 け て 感 動 し た り 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア グ ラ ス や 絵 画 を 売 っ て い る お 店 り 、 カ ン ポ ( 小 さ な 広 場 ) で は 思 い が け な く 美 し い 教 会 を 見 つ 駅 ま で 徒 歩 で 約 1 時 間 、 狭 い 水 路 を 行 き 交 う ゴ ン ド ラ を 眺 め た サ ン マ ル コ 広 場 か ら は 、 リ ア ト ル 橋 を 通 り 、 サ ン タ ク ロ ー チ ェ ゴンドラが小さな運河に入っていく 路地裏の美しい運河 53 町は大混雑 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 3 ) ヴ ェ ネ ツ ィ ア ② い る の か 全 く 分 か ら な い 。 パドヴァ大学の正門 教室 リ ア で 2 番 目 に 古 い パ ド ヴ ァ 大 学 Parazzo del Bo ガリレオのコンパスと彫像 し た 。 ツ ア ー が あ っ た が 、 残 念 な が ら イ タ リ ア 語 、 何 を 言 っ て を 見 る こ と に で 、 ダ ン テ も 学 び 、 ガ リ レ オ も 教 壇 で 教 え た と い わ れ る 、 イ タ 駅 か ら 歩 い て 中 心 街 に 戻 っ た が 、 夕 食 ま で は 尐 し 時 間 が あ る の 分 も か か ら ず 、 5 時 半 に は 着 い た 。 ミ ラ ノ 行 き の 特 急 が あ る の で 、 パ ド ヴ ァ は 2 つ 目 の 駅 で 、 20 な い 。 15 分 く ら い 待 っ て や っ と 切 符 を 手 に 入 れ た 。 夕 方 に は で い る 。 自 動 販 売 機 は あ る の だ が 何 故 か あ ま り 利 用 す る 人 は い サ ン タ ク ロ ー チ ェ 駅 で は 、 切 符 を 買 う た め に 20 人 く ら い 並 ん パドヴァ大学外観 パドヴァ大学構内 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 54 こ れ で 37 ユ ー ロ 、 ホ テ ル に 帰 る な り 胃 薬 を 飲 ん で 眠 っ た 。 55 思 い 切 っ て デ ザ ー ト も 頼 ん だ と こ ろ 、 何 と 全 て 食 べ て し ま っ た 。 は ほ と ん ど な く な っ た 。 「 折 角 こ ん な お 店 に 来 た の だ か ら 」 と な に 沢 山 は 無 理 と 」 思 い な が ら も 、 ド ン ド ン 手 が 進 ん で つ い に の よ う な 感 触 で 、 あ っ さ り し て い て パ サ パ サ 感 は な い 。 「 こ ん 切 っ て ソ ー ス を つ け て 口 に ほ お ば る と 、 こ れ も 美 味 し い 。 鶏 肉 ま た 尐 し す る と 、 第 2 プ レ ー ト が 運 ば れ て き た 。 小 さ く 肉 を く て 手 が 止 ま ら ず 、 ア ッ と い う 間 に 平 ら げ て し ま っ た 。 な に 食 べ る と 第 2 プ レ ー ト が 入 ら な い 」 と 思 い な が ら も 美 味 し フ ォ ー ク で 尐 し 絡 め て 食 べ て み る と 、 こ れ は 美 味 し い 。 「 そ ん を 飲 ん で い る と 、 す ぐ に ス パ ゲ テ ィ が 運 ば れ て き た 。 熱 々 で 、 昨 日 の レ ス ト ラ ン と は 違 い 、 な か な か テ ン ポ が 速 い 。 赤 ワ イ ン の 煮 込 み 料 理 を 頼 ん だ 。 た が 、 「 今 日 は で き な い 」 と の こ と な の で 、 代 わ り に 野 ウ サ ギ ト は 、 ガ イ ド ブ ッ ク に あ る 馬 肉 の 煮 込 み に し よ う と 、 本 を 見 せ が 、 第 1 プ レ ー ト は 、 ト マ ト 味 の パ ス タ を 注 文 し 、 第 2 プ レ ー メ ニ ュ ー は 全 て イ タ リ ア 語 で 、 ウ エ イ ト レ ス も 英 語 を 話 さ な い い 小 さ な レ ス ト ラ ン だ が 、 8 時 過 ぎ に は 満 席 と な り 凄 い 人 気 だ 。 め の オ ス テ リ ア ・ ダ ル ・ カ ー ポ を 予 約 し た 。 こ こ は 10 席 し か な 「 今 日 は 、 ヴ ェ ネ ト 州 の 郷 土 料 理 」 と 思 い 、 ガ イ ド ブ ッ ク お 勧 野ウサギはあっさりしている オステリア ダル・カーポ 仕上げはプディング イタリアで最初のスパゲティは最高の味 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 4 ) パ ド ヴ ァ の デ ィ ナ ー に 向 か っ て 歩 い て 「 と り あ え ず 見 て お く も の は 見 て お こ う 」 と 思 い 、 町 の 中 心 地 違 法 駐 車 で 車 を 持 っ て 行 か れ て は え ら い こ と な の で 、 タ バ コ 屋 こ ん な 事 も あ っ て 、 ど う も こ の 町 は 落 ち 着 か な い 。 し か し 、 と る の だ 一 そ 教 で 。 つ の え 、 し 見 う て 通 か つ ち く り し け 何 れ す 、 た と る ( が ど が か 。 タ り こ 、 、 バ の で ど 道 コ 人 駐 う 路 屋 に 車 も に ) 聞 チ 1 青 で く ケ 時 い 、 と ッ 間 線 駐 、 ト 1 が 車 指 を 5 引 チ さ 買 ユ い ケ し え ー て ッ て ば ロ あ ト 「 よ と る を こ い 書 駐 売 の の い 車 っ 向 か て ス て こ 分 あ ペ い う か る ー る に ら よ ス 」 見 な う を え い 、 に 置 い て い っ た よ う だ 。 う も 先 ほ ど だ け は タ バ コ 屋 に 行 く と き に 、 慌 て て カ メ ラ を 座 席 の こ と だ 。 い つ も は 車 に カ メ ラ を 残 す こ と は し な い の だ が 、 ど と 、 何 と 座 席 に カ メ ラ が 座 っ て い る 。 九 死 に 一 生 を 得 た と は こ 「 こ れ で は 旅 行 記 も お 終 い だ ~ 」 と 、 ほ と ん ど 諦 め て 車 に 戻 る イ タ リ ア で 、 落 と し 物 は 絶 対 に 出 て こ な い と 聞 い て い た の で 、 を ぐ る ぐ る 回 っ て 駐 車 場 を 探 す が 、 全 く 空 き ス ペ ー ス が な い 。 ら れ て 、 ど こ か で 落 と し た の か ~ 」 ボ ロ ー ニ ャ に 入 る が 、 活 気 は あ る も の の 何 か 落 ち 着 か な い 。 町 と 素 っ 気 な い 。 「 し ま っ た ~ 駐 車 チ ケ ッ ト を 買 う の に 気 を 取 パ ド ヴ ァ か ら 南 西 に 1 時 間 走 る と 、 人 口 40 万 人 の 大 き な 町 、 コ 屋 に 戻 る が 、 お じ さ ん は 、 「 カ メ ラ な ん て 見 た こ と は な い 」 カ メ ラ が な い ! タ バ コ 屋 で 置 き 忘 れ た の か ~ 」 と 慌 て て タ バ よ く ボ ロ ー ニ ャ Bologna Piazza Maggiore で あ る マ ッ ジ ョ ー レ 広 場 に 駆 け 込 ん で 、 お じ さ ん に 「 2 時 間 の 駐 車 チ ケ ッ ト が 欲 し い 」 . 行 っ た 。 と い う と 、 お じ さ ん は 、 ロ ト の よ う な 紙 を 取 り 出 し て 、 コ イ ン Tabacchera で 日 付 と か 時 間 を 削 っ て 、 「 こ れ を 車 の フ ロ ン ト に 置 い て お く に 向 か う こ と に し た 。 「 こ れ で 一 安 心 」 と 思 い な が ら 、 車 に 向 か う 途 中 、 「 ア レ ッ ! お 土 産 に D O C の 赤 ワ イ ン の プ レ ゼ ン ト も あ り 感 激 で 、 気 持 ち ホ テ ル を チ ェ ッ ク ア ウ ト 。 宿 泊 費 は 駐 車 料 金 込 み で 80 ユ ー ロ 、 ト ・ 万 年 筆 ・ ラ イ タ ー ・ 絵 は が き な ど も 売 っ て い る 。 行 記 を パ ソ コ ン で 整 理 し た り し て 時 間 を つ ぶ し て 、 7 時 半 に は イ タ リ ア の タ バ コ 屋 は 面 白 い こ と に 、 タ バ コ だ け で な く 、 ロ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 今 朝 も 5 時 頃 か ら 目 が 覚 め た の で 、 娘 に メ ー ル を 送 っ た り 、 旅 ( 1 ) ボ ロ ー ニ ャ 【 第 5 日 目 】 エ ミ リ ア ・ ロ マ ー ニ ャ 州 よ う に 」 と 教 え て く れ た 。 56 建物も赤く染まっている り 、 こ こ に は 中 世 と ル ネ サ ン ス 時 代 の 建 造 物 が 集 ま っ て い る 。 マ ッ ジ ョ ー レ 広 場 と 、 隣 接 す る ネ プ チ ュ ー ン 広 場 は 広 々 し て お せ て 、 「 赤 い ボ ロ ー ニ ャ 」 と 呼 ば れ て い る と の こ と だ 。 く 染 ま っ て 美 し く 、 こ の こ と と 、 左 翼 民 为 党 が 強 い こ と と 合 わ ボ ロ ー ニ ャ の 町 は ポ ル テ ィ コ ( 柱 廊 ) が 連 な る ア ー ケ ー ド が 赤 迎 え た と の こ と で 、 今 も エ ミ リ ア ・ ロ マ ー ナ 州 の 最 大 の 都 市 だ 。 ロ ー マ 崩 壊 以 後 は 、 自 治 都 市 と し て 栄 え 、 12 世 紀 に 最 盛 期 を 市庁舎 ポデスタ宮殿 57 アーケードが赤に染まっている Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ボ ロ ー ニ ャ は 、 紀 元 前 6 世 紀 に 誕 生 し 、 エ ト ル ニ ア の 首 都 で 、 ん で き て 欲 し い の だ が ・・・ ネプチューンの噴水では、 4人の天使は東西南北を表している 現 し て い る の だ ろ う か 。 私 と し て は 、 い い 加 減 に 他 の 歌 も 浮 か の 歌 が 好 き な わ け で は な い の だ が 、 余 程 イ タ リ ア の 雰 囲 気 を 表 何 度 も 何 度 も 浮 か ん で き て 、 私 の 頭 か ら 離 れ な い 。 私 は 特 に こ 「 愛 の 奇 跡 」 と い う 歌 が 頭 に 浮 か ん で く る 。 こ れ が こ こ 数 日 間 、 と き に 、 何 故 か 30 年 以 上 前 に ヒ ッ ト し た 、 ヒ デ と ロ ザ ン ナ の そ れ に し て も 、 イ タ リ ア に 来 て か ら ず っ と 、 車 を 運 転 し て い る ど で 切 り 上 げ て 、 モ デ ナ に 向 か う こ と に し た 。 に な っ て 、 ゆ っ く り 見 て 回 る 気 持 ち の ゆ と り が な く 、 1 時 間 ほ ボ ロ ー ニ ャ は 、 大 学 の 町 と し て 有 名 だ が 、 ど う も 路 上 駐 車 が 気 サン・ペトロニオ聖堂 ネプチューンの噴水では、乳首から水を吹き出す 4人のセイレン(海の精)は4大陸を表している ボローニャの街並み Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 58 ダ ・ オ メ ー ル 尐 し 歩 く と 疲 れ た し 、 12 時 近 く に な っ た の で 、 昼 食 に す る こ と わ れ て い る ら し い 。 カ ー レ 宮 殿 が 見 え て く る 。 こ こ は 現 在 は 陸 軍 士 官 学 校 と し て 使 ロ ー マ 広 場 の 方 に 歩 い て い く と 、 重 厚 な バ ロ ッ ク 様 式 の ド ゥ 立 っ て い る 。 中 で 、 そ の 姿 は 見 る こ と が で き な い 。 横 に は 優 美 な 市 庁 舎 が と し て は イ タ リ ア 最 高 級 と の こ と だ 。 し か し 、 残 念 な が ら 改 修 は 、 グ ラ ン デ 広 場 の 前 に あ り 、 ロ マ ネ ス ク 様 式 12 世 紀 に 自 由 都 市 に な っ た が 、 1 0 9 9 年 に 着 工 さ れ た 大 聖 堂 さ れ た 古 代 ロ ー マ 植 民 地 の 一 つ で 、 人 口 17 万 人 の 町 だ 。 モ デ ナ は 、 紀 元 前 2 世 紀 に エ ミ リ ア 街 道 Via Emilia 59 に し た 。 今 日 は 朝 食 を 抜 い た し 、 ボ ロ ー ニ ャ で も ゆ っ く り で き Piazza Grande Trattoria da Omer で 、 モ デ ナ の 郷 土 料 理 を 食 べ る な か っ た の で 、 ガ イ ド ブ ッ ク で 紹 介 さ れ て い る ト ラ ッ ト リ ア ・ 沿 い に 設 立 町 モ デ ナ Modena こ と に し た 。 ( 世 界 遺 産 ) に 入 っ て き た 。 ボ ロ ー ニ ャ か ら 40 分 ほ ど 走 る と 、 落 ち 着 い た 雰 囲 気 で 、 美 し い モデナ市庁舎 モデナ大聖堂は改修中 ドゥカーレ宮殿 大聖堂 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 2 ) モ デ ナ 言 っ て 支 払 っ た 。 会 話 が で き る と も っ と 楽 し い の だ が こ れ だ け た が 全 く 分 か ら な い 。 結 局 レ シ ー ト を 見 て 「 グ ラ ッ チ ェ 」 と ス タ 」 と 試 し に 言 う と 、 嬉 し そ う に 「 xxx・・・ は ど う し よ う も な い 。 こ の 程 度 で 我 慢 す る し か な い 。 」 と 言 い 返 し て き に は 英 語 は 通 じ な い の で 、 勘 定 を 払 う と き に 、 「 カ ン ト ・ ク エ こ れ ま で ほ と ん ど イ タ リ ア 語 を 使 っ て い な い し 、 こ の お ば さ ん と で 、 つ い 飲 ん で し ま っ た 。 ほうれん草を頼むとこんなにでてきた これでは飲酒運転だ~ が 必 要 だ が 、 「 こ の 後 買 い 物 も す る の で ま あ い い か 」 と い う こ ワ イ ン は デ カ ン タ で 出 て く る の で 、 2 時 間 く ら い は よ い さ ま し い て い た の で ワ イ ン を 飲 み な が ら 一 気 に 食 べ て し ま っ た 。 な か な か 美 味 し い 。 ス ピ ニ ッ チ も 続 い て 出 て き た が 、 お 腹 が 空 一 緒 に ワ ン タ ン の よ う な 具 を 食 べ て み る と 、 ふ わ っ と し て い て ス ー プ の よ う な 料 理 が 出 て き た 。 ス プ ー ン で す く っ て ス ー プ と 10 分 ほ ど 待 つ と 、 挽 肉 と チ ー ズ を パ ス タ で 包 ん だ 、 ワ ン タ ン 速 そ れ と ス ピ ニ ッ チ と ワ イ ン を 注 文 し た 。 ク で 紹 介 さ れ て い る ト ル テ ィ ー ニ と い う 料 理 が あ っ た の で 、 早 け て 席 に 案 内 し て く れ た 。 メ ニ ュ ー を 見 て み る と 、 ガ イ ド ブ ッ 気 の よ さ そ う な お ば さ ん が 驚 い た よ う に 出 て き て 、 明 か り を つ な い 。 「 ボ ン ジ ョ ル ノ 」 と 挨 拶 し な が ら 入 っ て い く と 、 奥 か ら 12 時 は 昼 食 時 間 に は ま だ 早 い の か 、 部 屋 は 暗 く て 客 は 誰 も い トラットリア・ダ・オメールTrattoria da Omer トルティーニ・フィオッキ・ディ・ネーヴェ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 60 と 、 「 1 ㎏ で 15 ユ ー ロ 。 真 空 パ ッ ク な の で 日 本 に 持 っ て 帰 っ な プ ロ シ ェ ッ ト ( 生 ハ ム ) が あ る 。 「 そ れ は い く ら だ 」 と 聞 く 3 本 ( 各 18 ユ ー ロ ) を 買 っ て し ま っ た 。 そ の 後 に 美 味 し そ う 「 こ れ は お 土 産 に い い 」 と 思 い 、 15 年 も の 1 本 と 、 12 年 も の チ ゴ や ア イ ス ク リ ー ム に か け て 食 べ る の が 一 番 」 と の こ と だ 。 「 バ ル サ ミ コ 酢 は 、 サ ラ ダ な ど に 使 う の は も っ た い な く て 、 イ マ イ ル ド に な り 、 15 年 で は 酢 と は 思 え ず 甘 く て 美 味 し い 。 10 年 も の は 尐 し 酢 の 味 が 残 っ て い た が 、 12 年 に な る と か な り で 味 わ せ て く れ た 。 か 」 と い う の で 、 10 年 も の か ら 12 年 、 15 年 と 次 々 に ス プ ー ン ジ ロ ジ ロ 見 て い る と 、 そ の 店 の 为 人 が 「 テ イ ス テ ィ ン グ す る て い る 。 バ ル サ ミ コ 酢 は チ ー ズ を 売 っ て い る お 店 に あ る よ う で 、 メ ル カ ト に 入 っ て み る と 、 野 菜 ・ 肉 ・ 果 物 ・ 花 な ど 何 で も 売 っ な 市 場 が あ っ て 、 ど う も メ ル カ ト と は 市 場 の こ と の よ う だ 。 わ れ て も ~ 」 と 戸 惑 い な が ら 指 さ す 方 向 に 歩 い て 行 く と 、 大 き 広 場 の 裏 の メ ル カ ト に 行 け 」 と い う 。 「 メ ル カ ト と い こ こ の 为 人 に 、 「 ど こ で 買 え ば よ い か 」 と 尋 ね る と 、 「 そ こ の 市 販 の バ ル サ ミ コ 酢 と は 別 格 と い わ れ て い る 。 ミ モ コ デ ナ は 、 食 通 の 町 は で 、 知 希 ら 尐 れ 価 て 値 お の り あ 、 る 特 芸 に 術 ア 品 チ 並 ェ み ー の ト 酢 ・ で バ 、 ル サ aceto balsamico て も 大 丈 夫 」 と い う の で 、 「 こ れ で は 食 材 買 い 出 し ツ ア ー だ Mercato ~ 」 と 思 い な が ら も 、 つ い つ い 生 ハ ム ま で 買 っ て し ま っ た 。 バルサミコ酢を売っているお店 15年もの 12年もの アチェート バルサミコ酢 モデナのプロシェット(生ハム) 61 モデナのメルカト(市場) Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 気 持 ち よ く 1 時 間 ほ ど ド ラ イ ブ す る と 、 パ ル マ に 入 っ て き た 。 だ ~ 」 と 得 し た 気 分 。 場 の 倍 だ 。 「 や は り 市 場 で は 、 安 く て い い も の を 売 っ て い る の 値 段 を 見 て み る と 、 1 ㎏ で 30 ユ ー ロ も し て い る 。 先 ほ ど の 市 バ ル サ ミ コ 酢 は 年 代 物 は 置 い て な い よ う だ し 、 プ ロ シ ェ ッ ト の や プ ロ シ ェ ッ ト を 売 っ て い た 。 な く 、 地 方 の 特 産 品 を 色 々 売 っ て お り 、 こ こ で も バ ル サ ミ コ 酢 で 一 休 み 。 イ タ リ ア の ド ラ イ ブ イ ン は 、 コ ー ヒ ー や パ ン だ け で 高 速 を 30 分 も 運 転 す る と 眠 く な っ て き た の で 、 ド ラ イ ブ イ ン 慣 れ て き て 、 躊 躇 な く キ ャ ッ シ ュ で 支 払 う ゲ ー ト に 入 っ て い く 。 パ ル マ へ の 道 は 、 ガ ー ミ ン は 高 速 道 路 に 誘 導 す る が 、 さ す が に の 宿 泊 地 パ ル マ に 向 か う こ と に し た 。 買 い 物 を し て ウ ロ ウ ロ し て い る う ち に 酔 い も 醒 め た の で 、 今 日 高速道路にも慣れてきた、CARTE,TELEPASSのゲートは避けて現金のゲートに入る Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 62 玄 関 前 ま で 完 璧 に ガ イ ド し て く れ た 。 時 々 私 が 間 違 っ た 道 に 入 は 本 当 に パ ル マ の ど 真 ん 中 で 、 こ こ で も ガ ー ミ ン は 、 ホ テ ル の か な 」 と 思 い な が ら 車 を 進 め る と 、 ホ テ ル ト リ ノ そ う な 町 で 、 ガ ー ミ ン は 町 の 細 い 道 を 指 示 し て く る 。 「 大 丈 夫 パ ル マ の 町 に 入 っ て い く と 、 古 び た 石 畳 の い か に も 歴 史 の あ り 「 パ ル ム の 僧 院 」 を 書 い た こ と で 有 名 だ 。 ヴ ェ ル デ ィ が こ こ で 数 々 の 傑 作 を 作 曲 し 、 ス タ ン ダ ー ル が 小 説 ル ミ ジ ャ ー ノ ・ レ ッ ジ ャ ー ノ と パ ル マ ハ ム の 産 地 で あ る 。 ま た 、 が 、 ロ ー マ 帝 国 の 植 民 地 と し て 栄 え た 古 い 町 で 、 田 園 地 帯 は パ パ ル マ は 、 人 口 17 万 人 。 も と も と エ ト ル リ ア の 町 だ っ た リ ン は デ ィ ー ゼ ル 25 ㍑ で 30 ユ ー ロ 。 人 が い る の で 、 そ ち ら に 車 を 移 動 し て 給 油 し て も ら っ た 。 ガ ソ て お り 手 続 き が 分 か ら な い 。 そ こ で Servio る こ と も あ る が 、 そ の 時 に も 素 早 く 進 路 変 更 し て く れ る 。 こ れ Hotel Torino だ け し っ か り 道 案 内 し て く れ る と 、 私 は 運 転 に 集 中 で き る の で 、 Parma 安 全 だ し 疲 れ も 尐 な い 。 ガ ー ミ ン 様 々 だ 。 と 書 い て あ る 方 に は た 。 最 初 は 、 セ ル フ の 方 に 車 を 止 め た が 、 イ タ リ ア 語 で 書 か れ ガ ソ リ ン ス タ ン ド の 様 子 も 知 り た い の で 一 度 立 ち 寄 る こ と に し に ま だ 半 分 も な く な ら な い 。 ガ ソ リ ン を 入 れ る に は 尐 し 早 い が 、 ン ツ A 1 6 0 は 燃 費 が よ く て 、 既 に 4 0 0 ㎞ 以 上 走 っ て い る の ドゥカーレ宮殿 ピロッタ宮殿は美術館になっており学生が集まる 63 ドゥカーレ広場 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved エ ミ リ ア ・ ロ マ ー ナ 州 は 、 平 原 が 広 が り 快 適 な ド ラ イ ブ だ 。 ベ ( 3 ) パ ル マ の ド 生 ゥ 家 カ ー レ 公 園 の 南 東 の 角 に は 、 ト ス カ ニ ー ニ トスカニーニの生家 パルマ洗礼堂 フ ァ サ ー ド に は マ リ ア が キ リ ス ト を 抱 い た 像 が 彫 ら れ て い る 。 そ の 横 に は 、 ピ ン ク の 大 理 石 で 造 ら れ た 8 角 形 の 洗 礼 堂 が あ り 、 は ロ マ ネ ス ク 様 式 の 大 聖 堂 Duomo が あ る 。 私 は ト ス カ ニ ー ニ の Palazzo Ducale フ ァ ン な の で 行 っ て み た が 、 火 曜 日 は 閉 館 日 で 残 念 な が ら 入 る Casa Natale di Toscanini こ と は で き な か っ た 。 が あ る 。 し た 。 ホ テ ル か ら 尐 し 歩 く と 、 ド ゥ オ ー モ 広 場 に 出 て 、 そ こ に ホ テ ル に 荷 物 を 運 び 込 ん で 、 尐 し パ ル マ の 町 を 散 策 す る こ と に パルマ ドゥオーモ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 64 今 日 の ホ テ ル ト リ ノ は 、 75 ユ ー ロ 。 町 の 中 心 地 で こ の 値 段 バ タ ン キ ュ ー だ 。 だ ん だ ん グ ル メ の 旅 に な っ て き た 。 部 屋 に 入 る な り 今 日 も 胃 薬 の お 世 話 に な り 、 旅 行 記 を ま と め て ホ テ ル に 帰 っ た 。 デ ザ ー ト は イ チ ゴ の バ ニ ラ ソ ー ス 付 き 。 全 て 平 ら げ て 大 満 足 で ル ミ ジ ャ ー ノ の 風 味 が 素 晴 ら し い メ イ ン デ ィ ッ シ ュ も 最 高 だ 。 は 、 色 ん な 種 類 の ハ ム が 出 て き て そ れ ぞ れ が 素 晴 ら し い し 、 パ か な か 大 変 だ が 、 苦 労 す れ ば そ の 分 だ け の 成 果 は あ る 。 生 ハ ム パルミジャーノチーズタップリで最高 デザートも美味しかった 65 限 ら れ た 予 算 と 、 限 ら れ た お 腹 で 、 最 高 の も の を 食 べ る の も な ン を 注 文 し た 。 頼 み 、 ワ イ ン は コ ン テ ス ト で も 優 勝 し た と い う モ デ ナ の 赤 ワ イ 産 の パ ル ミ ジ ャ ー ノ チ ー ズ を タ ッ プ リ 乗 せ て 焼 き 上 げ た 料 理 を に 、 な す び ・ ハ ム ・ ト マ ト を 重 ね 合 わ せ て 、 そ の 上 に パ ル マ 特 む と 快 く 忚 じ て く れ た 。 メ イ ン は 散 々 迷 っ た あ げ く 、 羊 の 挽 肉 そ こ で 、 店 の 为 人 に 、 「 生 ハ ム は 半 分 に し て く れ な い か 」 と 頼 ろ で は な く な る 。 タ で ハ ム を 食 べ る と お 腹 が 一 杯 に な り 、 メ イ ン デ ィ ッ シ ュ ど こ 特 産 の パ ル ミ ジ ャ ー ノ チ ー ズ も 食 べ た い 。 し か し ア ン テ ィ パ ス 世 界 的 に 有 名 な プ ロ シ ェ ッ ト ( 生 ハ ム ) は 食 べ た い し 、 パ ル マ レストラン リゴレット プロシェットはこれで半分 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved RIGOLETTO で あ れ ば 満 足 だ 。 に 行 く こ と に し た 。 折 角 パ ル マ に 来 て い る の だ か ら 、 パ ル マ で の 夕 食 は 、 ホ テ ル お 勧 め の 郷 土 料 理 の 店 リ ゴ レ ッ ト 美 し い 場 所 の 一 つ と い わ れ る 。 オ マ ッ ジ ョ ー レ コ ル ニ ー リ ア の 村 、 モ ン テ ロ ッ ソ 、 マ ナ か ロ ら ー な ラ 、 ヴ っ ェ て ル お ナ り 、 ( ッ イ 美 ツ タ し ァ リ い ア 村 で ) 最 、 も リ 、 2 車 線 の 道 に 入 っ て い っ た 。 これはやばい!行き止まりだ! に 面 し た 険 し い 海 岸 線 に 、 し が み つ く か の よ う な 佇 ま い の 5 つ ル を 切 る と 、 何 と か 曲 が り き る こ と が で き 、 50 m ほ ど 進 む と チ ン ク エ ・ テ ッ レ な く な っ て き た 。 Cinque Terre 今 日 の 宿 泊 地 モ ン テ ロ ッ ソ ま で 後 30 分 、 ガ ー ミ ン の 指 示 す る Vernazza 道 を ひ た す ら 走 っ て い る と 、 小 さ な 村 の 路 地 に 入 っ て 行 き 、 遂 Monterosso に 車 1 台 が か ろ う じ て 通 れ る く ら い ま で 狭 く な っ て き た 。 「 お Manarola か し い な ~ 」 と 思 っ た が 、 「 ガ ー ミ ン の 指 示 す る 道 か ら 外 れ て Corniglia い な い し 、 そ の う ち に 広 い 道 に 出 る の だ ろ う 」 と 安 易 に 考 え て Riomaggiore 更 に 車 を 進 め て 行 く と 、 つ い に 行 き 止 ま り に 来 て し ま っ た 。 ( 世 界 遺 産 ) は 、 リ グ ー リ ア 海 を 家 の 壁 に す れ す れ に 擦 る く ら い で 近 づ け て 、 ゆ っ く り ハ ン ド す る よ り は ま し だ ~ 」 と 思 い 直 し 、 サ イ ド ミ ラ ー を 畳 ん で 、 車 日 本 の 山 奥 を 走 っ て い る よ う で 、 ほ と ん ど 車 と す れ 違 う こ と も 「 こ れ は 擦 る か も し れ な い 」 と 不 安 に な り な が ら も 、 「 バ ッ ク り 、 高 速 を 降 り る と 、 細 い 山 道 に ド ン ド ン 入 っ て い き 、 ま る で 広 が っ て い た が 、 リ グ ー リ ア 州 に 近 づ く に 従 い 、 山 が 険 し く な ン ク エ ・ テ ッ レ に 向 か っ た 。 エ ミ リ ア ・ ロ マ ー ナ 州 は 、 平 原 が 朝 7 時 過 ぎ に 簡 単 な 朝 食 を と っ て 、 パ ル マ か ら 1 6 0 ㎞ 西 の チ な い 道 幅 で 、 そ こ を 抜 け れ ば 先 は 開 け て い る よ う だ 。 り て 覗 い て み る と 、 ヒ ョ ッ と し て ギ リ ギ リ 左 折 で き る か も し れ と 青 ざ め な が ら 、 行 き 止 ま り に 見 え た 小 さ な ス ペ ー ス を 車 を 降 「 エ ッ ! 嘘 や ~ 道 が な い ~ バ ッ ク す る の も え ら い こ と だ ~ 」 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 1 ) チ ン ク エ ・ テ ッ レ へ の 道 【 第 6 日 目 】 リ グ ー リ ア 州 ① 66 モンテロッソが見えてきた ラ ン ダ か ら は 、 山 が 目 の 前 に 迫 っ て き て 、 そ の 横 に は リ グ ー リ ム で 、 小 さ な 部 屋 だ が 内 装 は 美 し く て 気 持 ち が よ い 。 ま た 、 ベ ホテル ヴィラ・ステノはこの上だ 67 て 、 レ ヴ ァ ン ト 経 由 で モ ン テ ロ ッ ソ に 来 て い れ ば 、 こ ん な 事 に ガ ー ミ ン に 盲 目 的 に 従 う の で は な く 、 H P を ち ゃ ん と 参 考 に し 狭 い 駐 車 場 に 運 ん だ 。 こ こ は 車 の 乗 り 入 れ は 禁 止 さ れ て い る 。 で カ ー ド を 貰 っ て き て ゲ ー ト を 開 け 、 車 を ホ テ ル の し て い て 、 レ ヴ ァ ン ト か ら の 道 だ け が 書 い て あ る 。 村 に 入 っ て い く と ゲ ー ト が あ り 、 今 日 の 宿 泊 地 ヴ ィ ラ ・ ス テ ノ H P を 見 て み る と 、 何 と 、 私 が 通 っ て き た 村 の 道 は 途 中 で 消 滅 の に ~ 」 と 思 っ て 、 部 屋 に 戻 っ て 日 本 か ら 持 っ て き た ホ テ ル の Copyright (C)ITおやじ All rights reserved モ ン テ ロ ッ ソ が 見 え て き た 。 が ら 美 し い 花 に 癒 さ れ 、 広 い 道 を 走 っ て い く と 、 は る か 彼 方 に と フ レ キ シ ブ ル に 対 忚 し な い と い け な い の だ 」 と 、 大 反 省 し な 「 ガ ー ミ ン も や は り 機 械 だ 。 途 中 で お か し い と 思 っ た ら 、 も っ あ ま り に も 、 ガ ー ミ ン の 言 う 通 り に し た の が 間 違 い だ っ た 。 通 ら な い の だ 。 そ れ な ら H P に そ う 書 い て お い て く れ れ ば い い こ か ら 高 速 に 乗 れ 」 と い う 。 「 な あ ~ ん だ 、 や は り 土 地 の 人 も と 、 「 こ の 道 は 狭 く て 駄 目 だ 、 レ ヴ ァ ン ト ひ ど か っ た 。 明 後 日 、 ピ サ に 行 く が こ の 道 で い い の か 」 と 聞 く フ ロ ン ト で ガ ー ミ ン を 見 せ な が ら 、 「 こ こ ま で 来 る 道 が 細 く て Levanto な ら な か っ た と い う こ と だ 。 ま た 一 つ 勉 強 に な っ た 。 ホ テ ル は 尐 し 高 台 に あ り 、 部 屋 は 地 下 1 階 に な る シ ン グ ル ル ー Villa Steno 途中、美しい花に癒される ア 海 が 広 が っ て お り 、 素 晴 ら し い 眺 め だ 。 に 行 っ て そ る と 、 モ ン テ ロ ッ ソ の 美 し い 村 を 一 望 で き る 。 チンクエ・テッレはレモンが特産品 て お り 、 特 産 の レ モ ン や ワ イ ン な ど 売 っ て い る 。 尐 し 高 台 に 登 町 の 中 心 地 に 行 っ て み る と 、 村 は こ ぢ ん ま り し て い る が 賑 わ っ 2 階 の 裏 ゲ ー ト か ら 出 入 り す る よ う に と の こ と だ 。 10 時 ま で し か フ ロ ン ト に 人 が い な く て 、 こ の 時 間 帯 以 外 は 地 下 こ の ホ テ ル は フ ァ ミ リ ー 経 営 の 小 さ な ホ テ ル で 、 朝 7 時 か ら 夜 ま だ 11 時 だ し 昼 食 に は 尐 し 早 い の で 、 村 を 散 歩 す る こ と に し た 。 ( 2 ) モ ン テ ロ ッ ソ の 村 少し高台に登るとモンテロッソの村が一望できる Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 68 を 進 ん で い く と 、 色 ん な 美 し い 花 が 咲 い て お り 、 写 真 を 撮 っ た こ の 崖 に 沿 っ て 造 ら れ た 、 す れ 違 う こ と も 難 し い よ う な 細 い 道 グ ー リ ア 海 に 向 か っ て 落 ち 込 ん で 、 切 り 立 っ た 崖 に な っ て い る 。 こ の あ た り は 、 棚 田 式 の ブ ド ウ 畑 が 山 に 貼 り つ き 、 山 裾 は リ ツ イ し 、 汗 だ く に な り な が ら 、 必 死 に 歩 い て い っ た 。 従 っ て 、 ア ッ プ ダ ウ ン が 激 し い 山 道 に 入 っ て い き 、 日 差 し は キ ウ ォ ー キ ン グ シ ュ ー ズ 軽 装 で 歩 い て い る の は 私 だ け 。 進 む に い た が 、 周 り の 人 は み ん な ト レ ッ キ ン グ シ ュ ー ズ の 完 全 装 備 で 、 最 初 は 平 坦 な 道 で 、 「 2 時 間 も か か ら な い だ ろ う 」 と 甘 く 見 て こ こ ま で 来 た の だ か ら 、 ま ず は こ の 道 を 歩 く こ と に し た 。 は 2 時 間 と 書 い て あ る 。 「 ど う し よ う か な 」 と 思 っ た が 、 折 角 こ こ か ら 、 隣 の 村 ヴ ェ ル ナ ッ ツ ァ ま で は そ の 一 部 で 、 所 要 時 間 は 素 敵 な ハ イ キ ン グ コ ー ス で 、 5 時 間 か か る よ う だ 。 リ オ マ ッ ジ ョ ー レ を 結 ぶ 全 長 9 ㎞ の ブ ル ー ト レ イ ル Sentiero り し て 歩 い て い く と 、 急 斜 面 の 山 に へ ば り つ い た 美 し い ヴ ェ ル azzurro ナ ッ ツ ァ の 村 が 見 え て き た 。 で 買 う こ と に し た 。 パ ン フ レ ッ ト に よ る と 、 モ ン テ ロ ッ ソ か ら 美しい棚田式のブドウ畑が山に貼りついている 69 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved う の で 、 2 日 間 の 散 策 と 鉄 道 乗 り 放 題 の チ ケ ッ ト を 、 15 ユ ー ロ そ の 後 を つ い て い く と ゲ ー ト が あ り 、 「 こ の 先 は 有 料 だ 」 と い 高 台 か ら は 、 多 く の 人 が 海 岸 に 沿 っ た 散 策 路 に 向 か っ て い る 。 ( 3 ) モ ン テ ロ ッ ソ か ら ヴ ェ ル ナ ッ ツ ァ へ の 道 鬱蒼とした森の中を歩いていく 皆さんトレッキングの準備をしている 下は断崖絶壁 波が打ち寄せる リグーリア海の海岸線を歩いていく Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 70 歩いていくとだんだんヴェルナッツァの村が見えてくる 鉄道も海岸線沿いに、へばりつくように走っている 71 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 72 <ヴェルナッツァの村> ヴェルナッツァの村の小さな漁港は美しく、まるで映画のセットに紛れ込んだようだ。 73 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved トレッキングコースには美しい花が沢山咲いている Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 74 で あ る マ ナ ロ ー ナ ( 美 し い 村 ) Manalona と に し た 。 歩 く と 大 変 だ が 、 鉄 道 な ら 5 分 だ 。 に 、 列 車 で 向 か う こ 尐 し 休 む と 元 気 が 出 た の で 、 次 は 今 回 の 旅 の ハ イ ラ イ ト の 一 つ 坂を下りるとヴェルナッツァの村 ら げ た 。 白 ワ イ ン を 頼 ん だ が 、 お 腹 が 空 い て い た の で ア ッ と い う 間 に 平 も う 午 後 1 時 を 過 ぎ て お り 、 レ ス ト ラ ン に 入 っ て ス パ ゲ テ ィ と タ フ な ト レ ッ キ ン グ コ ー ス だ 。 村 に 着 き 、 階 段 を 下 り て い く と 、 ヴェルナッツァのレストラン ラ・スペツィア線はトンネルが多い 75 スパゲティは美味しかった Copyright (C)ITおやじ All rights reserved こ の コ ー ス は 散 策 路 と い う よ り は 、 ま さ に 自 然 が タ ッ プ リ の 、 壁には色んな落書きがしてある 海 岸 線 を 眺 め な が ら 進 ん で い く と 、 ア ッ と い う 間 に リ オ マ ッ 30 分 ほ ど で 歩 く こ と が で き る 、 ま さ に 絶 景 の 遊 歩 道 で 、 美 し い べ る と 、 舗 装 も し て あ る し 車 い す も 通 れ る よ う に な っ て い て 、 Via dell‟Amore ジ ョ ー レ だ 。 が 続 い て い る 。 こ こ は 、 午 前 中 に 歩 い た 道 に 較 マ ナ ロ ー ナ か ら リ オ マ ッ ジ ョ ー レ へ は 、 有 名 な 「 愛 の 小 道 」 ( 4 ) 愛 の 小 道 マナローナからリオマッジョーレに続く「愛の小道」 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 76 こ こ か ら コ ル ニ ー リ ア ま で は 、 平 坦 な 散 策 路 と い う こ と な の で お と ぎ 話 の 世 界 に 引 き 込 ま れ た よ う だ 。 建 て の 建 物 が 積 み 木 の よ う に 重 な っ て い る の が 見 え て 、 ま る で 碧 の 海 に 向 か っ て 、 美 し い パ ス テ ル カ ラ ー で 彩 ら れ た 3 ~ 4 階 高 台 の 方 に 歩 い て い く と 、 そ こ か ら は 、 断 崖 絶 壁 の 岩 の 上 で 紺 「 こ れ は ラ ッ キ ー ~ 」 と 、 マ ナ ロ ー ラ の 村 を 散 策 し た 後 、 尐 し で 雤 は や ん で 、 今 度 は き れ い な 青 空 が 見 え て き た 。 こ れ で は ど う し よ う も な い 。 駅 で 雤 宿 り し て い る と 、 15 分 ほ ど て 、 雷 も 鳴 り 出 し て 土 砂 降 り の 雤 だ 。 傘 も 持 っ て き て な い し 、 5 分 ほ ど で マ ナ ロ ー ナ に つ く と 、 空 模 様 が 急 に 怪 し く な っ て き 中 で も 、 ブ ド ウ の 生 産 量 が 一 番 多 い 村 だ 。 マ ナ ロ ー ラ は 、 棚 田 式 の ブ ド ウ 畑 が 開 け た チ ン ク エ ・ テ ッ レ の マナローラの家は断崖絶壁の岩の上に建っている 77 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved い な い こ と に 気 が つ き 、 列 車 で 戻 る こ と に し た 。 思 っ て い た マ ナ ロ ー ナ Manarola 歩 い て い く と 、 30 分 ほ ど で た ど り 着 い た 。 ( 美 し い 村 ) を 、 ち ゃ ん と 見 て リ オ マ ッ ジ ョ ー レ に 来 た も の の 、 よ く 考 え る と 、 行 き た い と ( 5 ) マ ナ ロ ー ラ の 村 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 78 <マナローラの村> マナローラの村は、断崖絶壁の岩の上に建てられ、パステルカラーの家々は美しい。 79 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved さ す が に 1 時 間 以 上 列 車 が な い と 、 乗 る 人 が 多 く て 満 員 だ 。 ト し て い る と ア ナ ウ ン ス が あ っ て 、 や っ と 列 車 が 入 っ て き た 。 間 も ゆ っ た り 流 れ て い て 、 誰 も 何 に も 言 わ な い よ う だ 。 ウ ト ウ 日 本 で は こ ん な 事 は 考 え ら れ な い が 、 チ ン ク エ ・ テ ッ レ で は 時 に し た 。 か ~ 」 と 思 い な が ら 、 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム で 座 り 込 ん で 待 つ こ と 「 な ん て 事 だ ~ 」 と 思 っ た が 、 「 丁 度 休 憩 に な る し 、 ま あ い い あ れ ば 、 1 時 間 以 上 全 く 走 っ て い な い 時 間 帯 も あ る 。 表 を よ く 眺 め て い る と 、 30 分 の 間 に 3 本 も 走 っ て い る 時 間 帯 も ろ う と 思 っ た が 、 時 刻 表 を 見 る と 次 の 列 車 は 1 時 間 後 だ 。 時 刻 か ら 、 バ ス で 鉄 道 駅 に 引 き 返 し て 、 宿 泊 地 の モ ン テ ロ ッ ソ に 帰 午 後 4 時 も 過 ぎ た し 、 今 日 は さ す が に 疲 れ た の で 、 尐 し 休 ん で ) の 望 楼 か ら は 海 岸 線 を 一 望 で き る 。 上 っ て い く と 、 ベ ル ヴ ェ デ ー レ ・ サ ン タ ・ マ リ ア ( Belvedere 1 時 間 待 っ て も 、 乗 る の は た っ た 5 分 、 5 時 半 に は ホ テ ル に た Santa Maria ど り 着 い た 。 コ ル ニ ー リ ア は 、 断 崖 絶 壁 の 海 に 面 し た 落 ち 着 い た 村 で 、 坂 を 度 出 る と こ ろ な の で 、 慌 て て 飛 び 乗 っ た 。 コ ル ニ ー リ ア の 村 の 中 心 地 は 高 台 に あ り 、 鉄 道 駅 か ら バ ス が 丁 ( 6 ) コ ル ニ ー リ ア の 村 海岸線を一望できる こんな橋も渡っていく コルニーリアの教会 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 80 に 付 け て き れ い に 食 べ て し ま う 始 末 だ 。 身 が ふ っ く ら し て い て オ リ ー ブ オ イ ル に よ く マ ッ チ し て い る 。 れ ま で 食 べ た ア ン チ ョ ビ と は 全 く 違 う 。 全 く 生 臭 さ は な い し 、 イ ワ シ が き れ い に 三 枚 に 下 ろ し て あ り 、 一 口 食 べ て み る と 、 こ き タ 合 ワ た ッ う イ 。 プ 」 ン リ と は 乗 の 、 っ こ 「 て と チ 、 だ ン 大 。 ク き 10 エ な 分 ・ レ も テ モ し ッ ン な レ が い の 添 う 白 え ち ワ て に イ あ 、 ン る オ が ア リ ド ン ー ラ チ ブ イ ョ オ で ビ イ 魚 が ル に 出 が よ て く で 結 局 ア ン チ ョ ビ に し た 。 ま り 好 き で は な い の で 尐 し 躊 躇 し た が 、 パ ス タ で は 重 す ぎ る の て き た 。 私 が 今 ま で 食 べ た ア ン チ ョ ビ は 、 尐 し 生 臭 い し 、 あ ん ウ エ イ タ ー に 相 談 す る と 、 「 ア ン チ ョ ビ が 美 味 し い よ 」 と 勧 め 魚 ス ー プ が 美 味 し そ う な の で 、 メ イ ン は こ れ に 決 め て 、 前 菜 を 席 に 案 内 し て く れ た 。 つ い 先 ほ ど ま で 客 の い た テ ー ブ ル を 片 づ け て 、 海 に 面 し た い い 混 ん で い る 。 「 ヴ ィ ラ ・ ス テ ナ で 予 約 し た の だ が 」 と い う と 、 ホ テ ル で 尐 し 休 ん で か ら 、 ベ ル ヴ ェ デ レ に 行 っ て み る と 、 大 変 が い い よ 」 と 言 わ れ た の で 、 午 後 8 時 で 予 約 し て も ら っ た 。 夕 食 の レ ス ト ラ ン は 、 フ ロ ン ト で 、 「 ベ ル ヴ ェ デ レ ( 7 ) モ ン テ ロ ッ ソ の デ ィ ナ ー Belvedere 81 ア ッ と い う 間 に 全 て を 平 ら げ て 、 残 っ た オ リ ー ブ オ イ ル を パ ン チンクエ・テッレの白ワインは最高 レストラン ベルヴェデレ この魚介スープはまた食べに来る価値がある アンチョビがこんなに美味しいとは Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 凄 い こ と に な る 」 と 想 像 し な が ら 勘 定 を 済 ま せ た 。 円 程 度 だ 。 「 こ ん な 料 理 が こ ん な 値 段 で 日 本 で 食 べ ら れ れ ば 、 ら か な 」 と レ シ ー ト を 見 て み る と 、 何 と 27 ユ ー ロ 、 3 0 0 0 そ ん な こ と を し な が ら 、 エ ス プ レ ッ ソ で 締 め く く っ て 、 「 い く て い た の で 、 私 も 写 真 を 撮 ら せ て い た だ い た 。 い る 。 あ ま り に も ビ ッ ク リ す る 量 で 、 そ の 隣 の 人 も 写 真 を 撮 っ り の エ ビ ・ た こ ・ 白 身 魚 ・ ム ー ル 貝 な ど が 入 っ た 料 理 を 食 べ て 食 べ 終 わ っ て ふ と 隣 の 若 者 の 席 を 見 る と 、 巨 大 な 深 皿 に 、 山 盛 だ 60 に 。 年 务 間 ら 食 な べ い て 。 き こ た れ 料 は 理 今 の 回 中 の で 旅 も で 間 最 違 高 い の な 料 く 理 最 で 高 あ の り 部 、 類 こ の れ 一 ま つ で と 思 っ て い た が 、 チ ン ク エ ・ テ ッ レ の 魚 料 理 は 決 し て フ ラ ン ス こ れ ま で 「 イ タ リ ア の 料 理 は や は り フ ラ ン ス に 勝 て な い の か 」 く な っ て 、 何 や ら 放 心 状 態 だ 。 入 れ て い く 。 お 皿 に い っ ぱ い あ っ た ス ー プ も ア ッ と い う 間 に な け ど し そ う に な る が 、 そ ん な こ と も 気 に な ら ず 、 ド ン ド ン 口 に 魚 の 何 と も 言 え な い 美 味 し い 出 汁 が 出 て い る 。 熱 い の で 舌 を や 若者が食べていた巨大な魚介類の料理 モンテロッソの村の夕景 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 早 速 ス プ ー ン で ス ー プ を 試 し て み る と 、 全 く 生 臭 さ は な い し 、 こ れ に 加 え て 「 グ ル メ の 旅 」 と 追 記 す る 必 要 が あ り そ う だ 。 プ が 出 て き た 。 今 回 の 旅 は 、 「 美 し い 村 と 文 化 ・ 遺 跡 の 旅 」 の つ も り だ っ た が 、 エ ビ 、 イ カ 、 白 身 魚 な ど が ト マ ト と 一 緒 に 煮 込 ん で あ る 魚 ス ー と 思 い な が ら 、 10 分 も す る と 、 今 度 は 深 い 皿 に 、 ム ー ル 貝 、 「 こ れ ま で 食 べ て い た ア ン チ ョ ビ は 、 一 体 何 だ っ た の だ ろ う 」 で シ ャ ワ ー を 浴 び て バ タ ン キ ュ ー だ 。 め た 後 、 ま た ま た 胃 腸 薬 の お 世 話 に な っ て 、 今 朝 も 早 か っ た の そ の 後 、 ホ テ ル に 帰 っ て 、 ホ テ ル か ら の 美 し い 夕 景 を 写 真 に 納 82 わ せ な く て は い け な か っ た の だ 。 よ く 調 べ も せ ず に ア テ ネ に 合 わ せ た の が 大 間 違 い で 、 パ リ に 合 表 に ア テ ネ と パ リ は あ っ た の だ が 、 ロ ー マ や ミ ラ ノ が な く て 、 で は な く て 私 の よ う だ 。 83 日 本 を 出 る と き に 、 私 の 時 計 を セ ッ ト し た の だ が 、 世 界 の 時 刻 な か っ た と は 何 と い う こ と だ ろ う 。 ノ ー 天 気 な の は イ タ リ ア 人 そ れ に し て も 、 1 時 間 の ず れ が イ タ リ ア 滞 在 7 日 目 ま で 分 か ら で は 、 1 時 間 前 の 同 じ 時 刻 の 列 車 に 乗 っ た の だ ろ う 」 と い う 。 く と 、 「 い や 、 イ タ リ ア 中 ど こ で も 時 差 は な い 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア イ タ リ ア 人 の せ い で は な か っ た の だ 。 ヴ ェ ネ ツ ィ ア と チ ン ク エ ・ テ ッ レ で は 時 差 が あ る の か ~ 」 と 聞 の 出 来 事 は 、 全 て 私 の 時 計 が 1 時 間 早 ま っ て い た こ と が 原 因 で 、 「 ウ ソ ォ ~ 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア の 鉄 道 も こ の 時 計 で 乗 っ て き た 。 ぎ て い る の に 気 楽 な も の だ 」 と 思 っ て た り し て い た が 、 こ れ ら ラ ン で は 、 お 店 の 人 が ゆ っ く り し て 休 ん で い る の で 「 12 時 過 る 」 と き た 。 と 思 っ て 時 計 を 見 せ る と 、 「 お ま え の 時 計 は 1 時 間 ず れ て い と 、 「 い や 、 7 時 だ ! 」 と い う 。 「 お か し い こ と を 言 う な ~ 」 今 か ら 食 べ る の か 」 と 聞 い て く る 。 「 8 時 で し ょ ~ 」 と 答 え る を 取 っ て 食 べ よ う と す る と 、 フ ロ ン ト の 人 が 、 「 ま だ 7 時 だ が 朝 8 時 に な っ た の で ダ イ ニ ン グ ル ー ム に 行 き 、 パ ン や ジ ュ ー ス 人 は 深 夜 ま で 馬 鹿 騒 ぎ す る の だ 」 と 思 っ た り 、 モ デ ナ の レ ス ト で は 、 夜 11 時 を 過 ぎ て い る の に 騒 が し か っ た が 、 「 イ タ リ ア し な い の は 当 た り 前 だ 」 と 変 に 納 得 し た り 、 パ ド ヴ ァ の ホ テ ル か っ た が 、 「 イ タ リ ア 人 は い い 加 減 だ か ら 列 車 が 時 間 通 り 運 行 い た し 、 チ ン ク エ ・ テ ッ レ の 鉄 道 で は 、 時 刻 表 通 り 列 車 は 来 な た の だ が 、 準 備 が で き て い な く て 慌 て て テ ー ブ ル を セ ッ ト し て 村 を ブ ラ ブ ラ す る こ と に し た 。 昨 日 の レ ス ト ラ ン で は 、 夜 8 時 に 予 約 し て い て 時 刻 通 り に 行 っ あ る の で 、 写 真 を 整 理 し た 後 、 静 ま り か え っ た モ ン テ ロ ッ ソ の そ う い え ば 、 こ れ ま で の イ タ リ ア で の 出 来 事 を 思 い 起 こ す と 、 う と う と し な が ら 朝 6 時 に 起 き て 、 朝 食 の 8 時 ま で に は 時 間 が 朝 5 時 に は 、 海 鳥 の 声 が あ ち こ ち か ら 聞 こ え て き て 目 が 覚 め る 。 言 っ て い た が そ の 通 り だ 。 禮 子 が よ く 、 「 あ な た は 時 々 大 き な ポ カ を す る の で 怖 い 」 と Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 1 ) 大 き な 勘 違 い 【 第 7 日 目 】 リ グ ー リ ア 州 ② こんな所にもマクドナルドがある ラ・スペツィアの町 今 日 の 予 定 を 決 め る こ と に し た 。 テ ッ レ の 案 内 コ ー ナ ー が あ っ た の で エ ス プ レ ッ ソ を 飲 み な が ら 、 て も 疲 れ る だ け と 思 い 、 駅 の 外 れ の マ ク ド ナ ル ド に チ ン ク エ ・ チ ャ ゴ チ ャ し て い て あ ま り 雰 囲 気 が よ く な い 。 こ ん な 町 を 歩 い モ ン テ ロ ッ ソ か ら 20 分 ほ ど で ラ ・ ス ペ ツ ィ ア に 着 い た が 、 ゴ ペ ツ ィ ア に 行 く こ と に し た 。 プ リ あ る の で 、 ま ず は 鉄 道 で チ ン ク エ ・ テ ッ レ の 隣 の 町 ラ ・ ス 灯 り が 美 し い 。 尐 し た つ と 夜 が 明 け て き た 。 今 朝 は 時 間 も タ ッ 夜 明 け 前 に 海 鳥 の 鳴 き 声 で 目 が 覚 め た 。 外 は ま だ 薄 暗 い が 町 の ( 2 ) ラ ・ ス ペ ツ ィ ア の 町 モンテロッソ 夜明け前のヴィラ・ステラからの風景 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 84 佇 ん で い る の が 見 え て き た 。 て い て 視 界 は 悪 い が 、 コ ル ニ ー リ ア の 村 が 絶 壁 の 上 に ポ ツ ン と し な が ら 、 1 時 間 ほ ど 汗 を か き な が ら 歩 い て い く と 、 尐 し 煙 っ 「 鳥 も イ タ リ ア 語 で 鳴 く の だ ~ 」 と 訳 も 分 か ら な い こ と に 感 心 何 か イ タ リ ア 語 で 鳴 い て い る よ う に 聞 こ え て く る 。 ホ ケ キ ョ 」 の 後 に 、 「 チ ュ ッ チ ュ ッ ナ ン タ ラ チ ェ ー タ ~ 」 と 、 の 頭 の 上 を イ タ リ ア 語 が 通 り 過 ぎ て い る か ら だ ろ う か 、 「 ホ ー 途 中 で ウ グ イ ス の よ う な 鳥 の 鳴 き 声 が 聞 こ え て き た が 、 毎 日 私 に 見 な が ら 崖 沿 い や 森 の 中 を 進 ん で い く 。 か な り 起 伏 の あ る ト レ ッ キ ン グ コ ー ス で 、 リ グ ー リ ア 海 を 右 手 こ の 道 は 、 モ ン テ ロ ッ ソ か ら ヴ ェ ル ナ ッ ツ ァ ほ ど で は な い が 、 う な 感 じ で 非 常 に 美 し い 。 が 半 島 の よ う な 形 状 に な っ て 、 リ グ ー リ ア 海 に 突 き 出 て い る よ こ こ か ら 見 え る ヴ ェ ル ナ ッ ツ ァ の 村 は 、 オ モ チ ャ の よ う な 家 々 か っ て 10 分 ほ ど 登 っ て 行 く と 、 村 を 見 渡 せ る ポ イ ン ト が あ る 。 ヴ ェ ル ナ ッ ツ ァ か ら ブ ル ー ト レ イ ル に 入 り 、 コ ル ニ ー リ ア に 向 ロ ッ ソ か ら 歩 い て た ど り 着 い て 昼 食 を 取 っ た 小 さ な 漁 港 の 村 だ 。 ヴェルナッツァの村 85 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ア の 道 を 歩 く こ と に し た 。 ヴ ェ ル ナ ッ ツ ァ は 、 昨 日 は モ ン テ て し ま っ た の で 、 今 日 は 残 っ た ヴ ェ ル ナ ッ ツ ァ か ら コ ル ニ ー リ 昨 日 は 、 思 い も か け ず 4 本 の ブ ル ー ト レ イ ル の う ち 3 本 を 歩 い ( 3 ) ヴ ェ ル ナ ッ ツ ァ か ら コ ル ニ ー リ ア へ の 道 半島のように突き出たヴェルナッツァの村 霧にかかったコルニーリアの村 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 86 棚田式のブドウ畑が海に面している のどかな風景が広がる 計 チ 9 ン ㎞ ク エ 5 ・ 時 テ 間 ッ の レ ト の レ 5 ッ つ キ の ン 村 グ の を 本 し 当 な の さ 良 い さ と を い 知 う る こ た と め だ に 。 は 、 総 れ た だ け で は 、 こ れ ら の 風 景 は 完 全 に 見 逃 し て い る と こ ろ だ 。 を 歩 い た か ら こ そ 、 素 晴 ら し い 景 色 に 出 会 え た 。 鉄 道 で 村 を 訪 断崖絶壁の岩の上に立つコルニーリアの村 87 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ヴ ェ ル ナ ッ ツ ァ と い い 、 コ ル ニ ー リ ア と い い 、 ブ ル ー ト レ イ ル ニ ー リ ア の 村 も 格 別 だ 。 印 象 は な か っ た 。 し か し 、 ト レ ッ キ ン グ コ ー ス か ら 見 る コ ル バ ス で 登 っ て き た の で 、 こ の 角 度 か ら の 風 景 は 見 え ず 、 大 し た 昨 日 、 コ ル ニ ー リ ア を 訪 れ た と き は 、 村 の 反 対 側 の 鉄 道 駅 か ら あ る 感 じ だ 。 グ は な か な か 醍 醐 味 が 地 中 海 で の フ ィ ッ シ ン 魚 を た ぐ り 寄 せ て い る 。 も 何 か が 釣 れ た よ う で 、 て い る 。 見 て い る 間 に どうも大物が釣れたようだ フ ィ ッ シ ン グ に 熱 中 し さ ん が 岩 場 に 立 っ て 更 に 北 に 進 む と 、 お じ 絵 に な り 素 晴 ら し い 。 イ ン ト が あ り 、 こ こ か ら 見 る リ オ マ ッ ジ ョ ー レ の 村 も こ れ ま た 鉄 道 駅 か ら 、 更 に 北 に 尐 し 歩 い て い く と 、 村 全 体 を 見 渡 せ る ポ う 心 ジ 歩 だ 的 ョ い 。 な ー た 村 レ が で は 、 、 、 リ ス チ オ キ ン マ ュ ク ッ ー エ ジ バ ・ ョ ダ テ ー イ ッ レ ビ レ の ン の 村 グ 一 は や 番 ま フ 北 だ ィ に 見 ッ あ て シ り い ン 、 な グ 5 い が つ 。 盛 の リ ん 村 オ な の マ よ 中 ッ 昨 日 は 、 マ ナ ロ ー ナ か ら リ オ マ ッ ジ ョ ー レ に 繋 が る 愛 の 小 道 を ( 4 ) リ オ マ ッ ジ ョ ー レ の 村 リグーリア海で釣りをするおじさん Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 88 リオマッジョーレは小さな漁港だ 岩の上では若い男女が甲羅干しをしている 89 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 90 <リオマッジョーレの村> リオマッジョーレは、チンクエ・テッレの中心的な村で、断崖絶壁の岩の上 に民家がひしめき合っている 91 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved モンテロッソ ホテルからの景観 モンテロッソの繁華街 今 回 は 残 念 な が ら 時 間 が な く て こ れ は 諦 め た 。 い た 。 ボ ー ト か ら 見 る チ ン ク エ ・ テ ッ レ も 素 晴 ら し い よ う だ が 、 夕 方 5 時 に は 、 ポ ル ト フ ィ ー ノ 行 き の 最 終 の ボ ー ト が 出 港 し て 物 店 も 多 い し 、 海 水 浴 も で き る の で 大 勢 の 人 で 賑 わ っ て い る 。 ン ク エ ・ テ ッ レ で 最 も 開 け た 村 で 、 ホ テ ル や レ ス ト ラ ン 、 土 産 残 る は 宿 泊 地 で あ る モ ン テ ロ ッ ソ だ け だ 。 モ ン テ ロ ッ ソ は 、 チ 5 つ あ る 村 の う ち 、 4 つ は 見 て 回 っ た 。 昨 日 と 今 日 の 2 日 間 か け て 、 全 て の ブ ル ー ト レ イ ル を 歩 い た し 、 モンテロッソの鉄道駅 海水浴客で賑わっている モンテロッソのプラットフォーム チンクエ・テッレの観光ボート Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 5 ) モ ン テ ロ ッ ソ の 村 92 ヴ ィ ラ ・ ス テ ノ は 、 部 屋 は 広 く は な い が 、 イ ン タ ー と に な り 疲 れ た 。 早 々 に ホ テ ル に 帰 っ て 休 む こ と に し た 。 今 日 は 、 時 計 を 正 常 に 戻 し た の で 、 1 時 間 早 く 活 動 し て い る こ か っ た が 、 何 事 も 経 験 な の で 仕 方 が な い 。 の 比 で は な い 。 こ れ で あ れ ば 昨 日 の レ ス ト ラ ン に 行 っ た 方 が よ き 上 げ た 料 理 で 、 こ れ も な か な か 美 味 し か っ た が 、 昨 日 の 料 理 魚 の す り 身 が 入 っ た も の を ラ ザ ニ ア の よ う に チ ー ズ を の せ て 焼 ル で つ け た も の が 美 味 し い よ う だ 。 メ イ ン は ヴ ァ リ エ ビ を 頼 ん だ が 、 尐 し 塩 辛 い 。 ア ン チ ョ ビ は や は り オ リ ー ブ 、 オ イ た が 、 「 他 も 試 し て み よ う 」 と 思 い 、 今 度 は 塩 漬 け の ア ン チ ョ 前 菜 は 、 昨 日 の オ リ ー ブ オ イ ル 漬 け の ア ン チ ョ ビ が 美 味 し か っ に 推 薦 す る ア ル タ ・ マ レ ア Alta Marea 93 ホ テ ル Varie ネ ッ ト 、 駐 車 場 も 無 料 で 1 0 0 ユ ー ロ 。 な か な か お 勧 め だ 。 に 行 く こ と に し た 。 り 「 で き る だ け 多 く の 味 を 試 し た い 」 と 思 い 、 ホ テ ル が 2 番 目 夕 食 は 、 「 昨 日 の レ ス ト ラ ン に 行 こ う か な 」 と 思 っ た が 、 や は 帰 っ て か ら 楽 し み だ 。 ア ン チ ョ ビ と ペ ス ト ( 調 味 料 ) を 買 っ た 。 こ れ ら が ど ん な 味 か 味 し い 。 ま ず こ れ を 買 い 、 そ れ と 、 あ ま り 重 く な い 小 さ な 瓶 の み た が 、 甘 酸 っ ぱ く て か な り ア ル コ ー ル 度 は 高 い が な か な か 美 名 だ が 、 そ の ほ か に も レ モ ン 酒 が 有 名 で 、 テ イ ス テ ィ ン グ し て と 、 特 産 品 専 門 店 が あ っ た 。 チ ン ク エ ・ テ ッ レ の 白 ワ イ ン は 有 メインのヴァリエ チンクエ・テッレ特産のレモン酒 アンチョビとトマトの乗ったブルスケッタ アンチョビとペストの瓶詰め Copyright (C)ITおやじ All rights reserved チ ン ク エ ・ テ ッ レ の 特 産 品 を 持 っ て 帰 り た い と 思 い 探 し て み る 並 び 地 中 海 商 業 圏 で 権 勢 を 誇 る 4 大 海 洋 共 和 国 の ひ と つ だ っ 都 市 で 、 11 ~ 13 世 紀 に は ベ ネ チ ア 、 ジ ェ ノ バ 、 ア マ ル フ ィ と ピ サ は ト ス カ ー ナ 州 ピ サ 県 の 県 都 で テ ィ レ ニ ア 海 に 面 し た 港 湾 入 っ て き た 。 時 速 90 ㎞ で の ん び り 走 っ て い く と 、 高 速 を 降 り て す ぐ ピ サ に い つ も の よ う に 安 全 運 転 で 、 ド ン ド ン 抜 か れ る の を 気 に せ ず に ピサの駐車場 れ る こ と が で き る し 、 軽 食 を 取 る こ と も で き る 。 高 速 を 30 分 で は だ い た い 20 ㎞ 毎 に サ ー ビ ス エ リ ア が あ り 、 ガ ソ リ ン を 入 村 が 沢 山 あ り 、 40 分 ほ ど 走 る と 高 速 道 路 に 入 っ て 行 く 。 高 速 コ リ 広 場 に な り な が ら も 、 ピ サ の 斜 塔 目 指 し て 歩 い て い く と 、 す ぐ ミ ラ ん な コ イ ン で 、 ど の よ う に し て お 金 を 払 う の だ ろ う 」 と 尐 し 気 と り あ え ず 緑 の コ イ ン を 手 に し て 駐 車 場 に 入 っ て い っ た 。 「 こ Piazza dei Miracoli イタリアにも鷹の巣村がある る こ 近 。 と く に 走 し る て と い 疲 る れ 。 て す く る る と の 、 で ま 、 た 眠 30 気 分 さ は ま 元 し 気 に に エ 走 ス る プ こ レ と ッ が ソ で を き 飲 む は 見 つ か っ た 。 山 道 を 走 っ て い く と 、 フ ラ ン ス の 田 舎 に も あ っ た よ う な 鷲 の 巣 き て 、 ゲ ー ト が 開 い た 。 の 道 ば か り で 安 心 だ 。 し て み た 。 す る と 緑 色 の プ ラ ス チ ッ ク の コ イ ン が コ ロ ン と 出 て ン を 設 定 し て い る の で 、 ヘ ア ピ ン カ ー ブ は 沢 山 あ る が 、 2 車 線 て 入 る の か な 」 と 尐 し 困 惑 し た が 、 赤 い ボ タ ン が あ っ た の で 押 出 発 す る 。 今 度 は レ ヴ ァ ン ト 経 由 で ピ サ に 行 く よ う ガ ー ミ ホ テ ル で 軽 く 朝 食 を と り 、 7 時 半 に は チ ェ ッ ク ア ウ ト を 済 ま せ こ と に し た 。 ゲ ー ト で は 、 「 カ ー ド も 出 て こ な い し 、 ど う や っ 市 内 に は い る と 大 き な 駐 車 場 が あ っ た の で 、 早 速 そ こ に 止 め る Pisa た 。 し か し こ の 中 で も 最 も 早 く 勢 力 は 衰 え た と の こ と だ 。 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 1 ) ピ サ の 町 【 第 8 日 目 】 ト ス カ ー ナ 州 ① 94 地 フ ィ レ ン ツ ェ に 向 か う こ と に し た 。 洗礼堂 塔 に 登 っ て み た か っ た が 、 沢 山 の 行 列 な の で 諦 め て 、 次 の 目 的 持 っ て く る と 何 と か 斜 塔 ら し く な る 。 は 絵 に な ら な い 。 今 度 は 、 カ メ ラ を 縦 に し て 、 斜 塔 を 真 ん 中 に が 真 っ 直 ぐ に 写 っ て し ま い 、 斜 塔 で な く な っ て し ま う 。 こ れ で 広 角 レ ン ズ で 横 長 で 写 真 を 撮 る と 、 周 辺 が 変 形 す る の で 、 斜 塔 て で 、 想 像 し て い た よ り 傾 い て い る 。 と こ ろ が 面 白 い こ と に 、 ポ ー ズ で 写 真 を 撮 っ て い る 。 ピ サ の 斜 塔 と い う の は 、 私 も 初 め ミ ラ コ リ 広 場 に は 沢 山 の 中 国 人 が 来 て お り 、 例 の 斜 塔 を 支 え る 「 最 も 忘 れ が た い 広 場 」 の 座 を 競 っ て い る と の こ と だ 。 が 集 ま っ て い る 。 こ こ は ヴ ェ ネ ツ ィ ア の サ ン ・ マ ル コ 広 場 と 広 々 と し た 芝 生 の 回 り に は ロ マ ネ ス ク 様 式 の 素 晴 ら し い 建 造 物 ピ サ の ミ ラ コ リ 広 場 は 、 世 界 で 最 も 美 し い 広 場 の 一 つ と 言 わ れ 、 威容を誇る大聖堂 想像以上に傾いていたピサの斜塔 95 ピサにはこの門をくぐって入っていく Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 経 由 地 を リ ベ ル タ 広 場 に 設 定 し て 、 フ ィ レ で 、 フ ィ レ ン ツ ェ の ど 真 ん 中 で 立 ち 往 生 す る か も し れ な い の で 、 の 推 薦 と は 違 う コ ー ス だ 。 こ れ で は チ ン ク エ ・ テ ッ レ の 二 の 舞 事 前 に ガ ー ミ ン の 選 択 す る コ ー ス を 見 て み る と 、 や は り ホ テ ル ベ ー タ ー が あ る だ け で 、 フ ロ ン ト も 何 に も な い 。 本 当 に ホ テ ル 規 制 も 多 く 、 時 々 変 更 に な っ た り す る の で 、 リ ベ ル タ 広 場 か ら 小 さ な 看 板 が あ る 。 門 扉 を く ぐ っ て 入 っ て み る と 、 古 び た エ レ 「 フ ィ レ ン ツ ェ の 歴 史 保 存 地 区 の 中 心 部 に 位 置 す る た め 、 交 通 た 建 物 の 壁 を よ く よ く 見 て み る と 、 確 か に 宿 泊 す る ホ テ ル カ ッ シ は 、 H P で 行 き 方 を 読 ん で い る と 、 う 。 「 エ ッ ! ホ テ ル な ん か な い よ ~ 」 と 思 い な が ら 、 と 古 書 ぼ い け た Hotel Casci な の か ど う か 、 も う 一 度 外 に 出 て 看 板 を 確 認 す る 。 入 っ て く る コ ー ス が お 勧 め だ 」 と 書 い て あ る 。 Casci Piazza della Libert ン ツ ェ に 入 っ て い っ た 。 車 を 止 め て レ ス ト ラ ン の 为 人 に 聞 い て み る と 、 「 そ こ だ 」 と い 切 っ て 車 で 行 く こ と に し た 。 は よ く な い し 、 フ ィ レ ン ツ ェ で の 移 動 も 大 変 そ う な の で 、 思 い 周 り を 見 て も ホ テ ル は な い 。 列 車 で 通 う つ も り だ っ た 。 し か し 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア ほ ど 列 車 の 便 を 進 め て 行 く と 、 ガ ー ミ ン は 「 着 き ま し た 」 と 言 う 。 し か し 、 た く な い 町 で 、 最 初 は 40 ㎞ ほ ど 離 れ た ピ ス ト イ ア に 泊 ま っ て 、 嫌 だ な 」 と 思 い な が ら 、 「 ホ テ ル は ど れ か な ~ 」 と ゆ っ く り 車 フ ィ レ ン ツ ェ は 大 都 会 な の で 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア 同 様 、 一 番 運 転 し る 。 「 旅 行 者 は 大 丈 夫 だ 」 と は 聞 い て い る が 、 「 止 め ら れ る と こ の あ た り は 、 許 可 さ れ た 車 以 外 は 進 入 禁 止 で 、 警 官 も 沢 山 い と 言 う と 、 満 タ ン に し て く れ て 、 25 ㍑ で 30 ユ ー ロ だ 。 ニ コ し な が ら 、 「 ボ ン ジ ョ ル ノ 」 と 寄 っ て く る 。 「 ピ エ ー ノ 」 路 に 入 っ て い っ た 。 で 2 回 目 の ガ ソ リ ン を 入 れ る こ と に し た 。 車 を 止 め る と 、 ニ コ Z T L の 標 識 の あ る 、 い か に も 歴 史 遺 産 と い う 感 じ の 石 畳 の 道 う に 新 聞 を 読 ん で い る の で 、 ま だ 半 分 ほ ど 残 っ て い た が 、 こ こ る の で 、 順 調 に リ ベ ル タ 広 場 に 到 着 し 、 通 常 の 車 は 進 入 禁 止 の Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ピ サ を 出 た と こ ろ に ガ ソ リ ン ス タ ン ド が あ り 、 お じ さ ん が 暇 そ 間 違 っ た り す る 。 し か し そ の 都 度 、 素 早 く コ ー ス 変 更 し て く れ 雑 で 、 ガ ー ミ ン が 指 示 す る 通 り に 運 転 し て い る つ も り で も 時 々 ピ サ か ら フ ィ レ ン ツ ェ に は 、 1 時 間 半 70 ㎞ の ド ラ イ ブ だ 。 ( 2 ) フ ィ レ ン ツ ェ へ の ド ラ イ ブ フ ィ レ ン ツ ェ の 町 は 、 予 想 し た 通 り 交 通 量 も 多 い し 、 道 路 も 複 96 た ら 大 。 、 都 荷 会 物 で を 、 置 1 い 0 て 0 、 ユ 早 ー 速 ロ フ の ィ 宿 レ 泊 ン 費 ツ で ェ は の こ 町 ん を な 見 も 学 の す か る と こ 思 と い に な し が エレベーターでフロントに行く 97 も 納 得 。 年 代 に 建 て ら れ 宮 殿 の 一 部 と の こ と で 、 玄 関 が 古 ぼ け て い る の イ プ だ 。 ホ テ ル の パ ン フ レ ッ ト に よ る と 、 こ の 建 物 は 1 4 0 0 小 さ な 机 、 そ れ に バ ス ル ー ム 。 何 と ト イ レ は 引 き 出 し て 使 う タ 部 屋 は 、 日 本 の ビ ジ ネ ス ホ テ ル の よ う な 狭 い 部 屋 で 、 ベ ッ ド 、 と い う の で 、 頼 む と 1 日 25 ユ ー ロ と の こ と だ 。 フ ィ レ ン ツ ェ で は 駐 車 場 は 有 料 で 、 「 バ レ ー サ ー ビ ス が あ る 」 た 前 上 。 を が 告 っ げ て る 行 と く 、 と す 、 ぐ や に は ネ り ッ 二 ト 階 で に 車 ホ の テ 番 ル 号 が を あ 当 っ 局 た に 。 申 フ 請 ロ し ン て ト く で れ 名 と 、 2 F H O T E L と 書 い て あ る 。 2 F の ボ タ ン を 押 し て 「 ヒ ョ ッ と し て ~ 」 と 思 い 、 古 ぼ け た エ レ ベ ー タ ー に 乗 り 込 む ホテルCasciはこのビルの2階にある Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ど で 何 と か 中 に は い る こ と が で き 、 4 5 0 段 あ る 螺 旋 階 段 を 登 に し た 。 日 差 し が 強 烈 で ク ラ ク ラ し そ う な 午 後 下 が り 、 10 分 ほ 外 に 出 る と 、 大 聖 堂 の 上 に 登 る 行 列 が あ っ た の で 私 も 並 ぶ こ と も 荘 厳 な 感 じ だ 。 合 唱 団 が ミ サ 曲 を 歌 っ て お り 、 大 聖 堂 の 空 間 に 響 き 渡 っ て 何 と 理 解 を 超 え て い る 。 祭 壇 に 近 づ い て い く と 、 30 人 く ら い の 混 声 だ 。 こ ん な も の を 建 て る 当 時 の フ ィ レ ン ツ ェ 人 の セ ン ス は 私 の フィレンツェ大聖堂ファサード(ゴシック建築) 大 聖 堂 の 中 に 入 っ て み る と 、 信 じ ら れ な い く ら い の 大 き な 空 間 入 り 、 立 ち す く ん で し ま う 。 が 縞 模 様 を 描 く 、 巨 大 な ロ マ ネ ス ク 様 式 の 大 聖 堂 ド ゥ オ ー モ 広 場 で 、 ピ ン ク と 白 、 緑 の が 大 目 理 に 石 ホ テ ル を 出 て 1 0 0 m も 歩 く と 、 露 店 で 埋 め 尽 く さ れ て い る 雰 囲 気 が 残 っ て い る 。 よ う と し た こ と が 発 端 と い わ れ 、 今 も ル ネ ッ サ ン ス の 華 や か な 59 年 頃 に 、 ユ リ ウ ス ・ カ エ サ ル が 要 塞 を 築 き 、 ガ リ ア を 掌 握 し オ リ ー ブ 畑 や ブ ド ウ 園 が 広 が る 低 い 丘 陵 地 帯 に 位 置 し 、 紀 元 前 フ ィ レ ン ツ ェ Firenze り 始 め た 。 ハ ー ハ ー 息 を 切 ら し な が ら 何 と か 上 り 詰 め る と 、 大 Duomo 聖 堂 の 上 か ら は フ ィ レ ン ツ ェ の 町 を 一 望 で き 素 晴 ら し い 眺 め だ 。 Piazza del Duomo 8 ユ ー ロ 払 っ て 汗 を か い た 価 値 が あ っ た 。 は 、 人 口 35 万 人 で 、 ア ル ノ 川 の ほ と り 、 ( 3 ) フ ィ レ ン ツ ェ の 町 背後に聳えるクーポラ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 98 ドームの中ではミサを歌っていた 隣に立つジョットの鐘楼 ドームの上から見えるフィレンツェの町 大聖堂の内部 99 後にはフィレンツェの町が広がる Copyright (C)ITおやじ All rights reserved で 、 13 世 紀 に シ ニ ョ リ ー ア 広 場 に 向 か う こ と に し た 。 次 に 、 大 聖 堂 か ら 5 0 0 m ほ ど 離 れ た 、 フ ィ レ ン ツ ェ の 中 心 地 扉 だ け で も 、 ど れ だ け の 人 と お 金 が 費 や さ れ た の だ ろ う か 。 し た 10 枚 の パ ネ ル は 、 浮 き 彫 り の 彫 像 が 金 で 覆 わ れ て い る 。 Porta del Paradiso こ こ の 中 心 は 、 ヴ ェ ッ キ オ 宮 殿 Piazza della Signoria ) は 、 大 聖 堂 と 共 に フ ィ レ 建 て ら れ 、 フ ィ レ ン ツ ェ の 政 庁 が お か れ て い た 。 高 さ 94 m の Palazzo Vecchio ヴェッキオ宮殿 アルノルフォの塔 ア ル ノ ル フ ォ の 塔 ( Torre d‟Arnolfo ン ツ ェ の シ ン ボ ル と な っ て い る 。 」 と 呼 ば れ て お り 、 旧 約 聖 書 を モ チ ー フ に 八 角 形 の サ ン ・ ジ ョ ヴ ァ ン ニ 礼 拝 堂 が あ り 、 扉 は 「 天 国 の 門 大 聖 堂 の 横 に は 、 フ ィ レ ン ツ ェ で 一 番 古 い 建 物 と 言 わ れ る 、 八角形の洗礼堂 黄金の扉の彫像は金で覆われている 扉の彫像は旧約聖書に基づくらしい Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 100 ぶ り で 、 C D 2 枚 で 20 ユ ー ロ と 書 い て あ る の で 、 つ い 買 っ て ネプチューンの噴水 101 タ ー の 音 色 は 大 好 き だ 。 ギ タ ー に こ ん な に 魅 せ ら れ た の は 久 し き た 。 私 も 学 生 時 代 は ク ラ シ ッ ク ギ タ ー を や っ て い た の で 、 ギ 本 当 に 美 し い 音 色 で 、 う っ と り し て 聴 い て い る う ち に 涙 が 出 て 上 で 弾 い て い る 。 ビ ノ ー ニ の ア ダ ー ジ ョ や 、 ロ ド リ ー ゴ の ア ラ ン フ ェ ス な ど を 路 い る の だ ろ う ~ 」 と 、 覗 い て み る と 、 若 い ギ タ リ ス ト が 、 ア ル い る し 、 き れ い な ギ タ ー の 音 色 も 聞 こ え て く る 。 「 誰 が 弾 い て 「 こ れ で O K ! 」 と ブ ラ ブ ラ 歩 い て い る と 、 沢 山 の 大 道 芸 人 が も し れ な い の で 、 と り あ え ず 入 り 口 を 確 認 し て お い た 。 の 列 だ 。 明 日 予 約 し て い る が 、 時 間 通 り に 来 な い と 入 れ な い か シ ニ ョ リ ー ア 広 場 の 一 角 に は 、 ウ フ ィ ッ ツ ィ 美 術 館 が あ り 長 蛇 ら を 背 景 に 写 真 を 撮 っ て い る 。 ダビデ像レプリカ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ロ の ダ ビ デ 像 Davide し ま い 、 つ い で に サ イ ン も し て も ら っ た 。 日 本 に 帰 っ て 聴 く の の レ プ リ カ が 置 い て あ る 。 沢 山 の 人 が こ れ Fontana del Nettuno が 楽 し み だ 。 が あ り 、 宮 殿 入 口 付 近 に は ミ ケ ラ ン ジ ェ ま た 、 ヴ ェ ッ キ オ 宮 殿 の 側 に は 、 巨 大 な ネ プ チ ュ ー ン の 噴 水 Piotr Tomaszewskiのギターはよかった 大道芸人 エンジェル ウフィッツィ美術館の前の広場 騎士像 ライオン像 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 102 大衆レストラン Za-Za 103 ネ ッ ク レ ス 、 オ モ チ ャ 等 々 、 色 ん な も の を 売 っ て い て 非 常 に 活 ラ す る が 、 こ の あ た り は 露 店 が 多 く て 、 偽 ブ ラ ン ド 品 や 、 服 、 食 後 の デ ザ ー ト に 、 ジ ェ ラ ー ト を ほ お ば り な が ら 、 町 を ブ ラ ブ ア サ リ の 最 高 記 録 だ ろ う 。 な の で 数 え な が ら 食 べ る と 、 何 と 48 個 。 今 ま で 1 回 で 食 べ た と ス パ イ ス が よ く 利 い て い て 非 常 に 美 味 し い 。 一 人 の 食 事 で 暇 リ が 信 じ ら れ な い ほ ど 山 盛 り に 盛 ら れ て き た 。 一 口 食 べ て み る 絡 ま っ て な か な か 美 味 し い 。 メ イ ン の ア サ リ の ス ー プ は 、 ア サ ル ー ム な ど を 乗 せ た も の ) で 、 そ れ ぞ れ が 、 オ リ ー ブ オ イ ル に ( 焼 い た パ ン に 、 レ バ ー ペ ー ス ト 、 ト マ ト オ リ ー ブ 、 マ ッ シ ュ ア ン テ ィ パ ス タ ( 前 菜 ) は 、 ブ ル ス ケ ッ タ Bruschetta 家族で気軽に来ているようだ 気 が あ る が 、 安 物 の 露 店 が フ ィ レ ン ツ ェ の 品 位 を 落 と し て い る Za-Za よ う な 気 も す る 。 antipasto 今 日 も よ く 歩 い て 疲 れ た の で 、 ホ テ ル に 帰 っ て 早 々 に 休 む 。 。 学 生 が 集 ま っ て 騒 ぐ よ う な 、 大 衆 的 な レ ス ト ラ ン だ 。 Antipastaはブルスケッタ アサリがタップリで美味しい Copyright (C)ITおやじ All rights reserved デ ィ ナ ー は 、 ホ テ ル の フ ロ ン ト で 紹 介 し て も ら っ た ザ ー ザ ー く い が 、 横 に は 巨 大 な 大 聖 堂 の ド ー ム も 並 ん で 、 頂 上 に 登 っ て 鐘 楼 の 上 か ら は 、 フ ィ レ ン ツ ェ の 町 が 見 渡 せ 、 逆 光 で 尐 し 見 に で き る 。 さ す が に 朝 早 い の で 、 こ の 時 間 に 登 る 人 は 尐 な い の で ゆ っ く り り は 尐 し 低 い が 、 登 っ て い く と 息 が 切 れ て 、 な か な か 大 変 だ 。 鐘 楼 は 、 4 1 4 階 段 で 高 さ は 82 m 。 昨 日 の 大 聖 堂 の ド ー ム よ こ と に し た 。 い る ジ ョ ッ ト の 鐘 楼 Campanile い る 人 た ち も 見 え る 。 く ら い な の で 、 ま ず こ れ に 登 る け る が 、 こ の 時 間 に 開 い て い る の は 大 聖 堂 の 隣 に 優 雅 に 建 っ て 朝 7 時 半 に 軽 い 朝 食 を と り 、 8 時 過 ぎ に 大 聖 堂 に 向 か っ て 出 か 芸 術 鑑 賞 の 日 と す る こ と に し た 。 折 角 、 芸 術 の 都 フ ィ レ ン ツ ェ に 来 て い る の で 、 今 日 は 丸 一 日 、 ( 1 ) フ ィ レ ン ツ ェ 芸 術 鑑 賞 ① 【 第 9 日 目 】 ト ス カ ー ナ 州 ② 高いところに来ると写真を撮りたくなる フィレンツェの街並み ジョットの鐘楼から見た大クーポラ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 104 に し た 。 使 わ れ る よ う に な っ た も の で す 。 」 と 説 明 し て く れ る 。 な か な い き ま す 。 元 々 日 本 か ら 伝 わ っ た も の が こ ち ら で 装 飾 品 と し て と い っ て 、 墨 を 流 す よ う に 色 素 を 流 し 込 ん で 、 手 作 り で 作 っ て す る と 女 性 が 日 本 語 で 話 し か け て き て 、 「 こ の 紙 は マ ー プ ル 紙 入 っ て み る こ と に し た 。 て で い い の が あ っ た ら 買 っ て お い て 」 と メ ー ル が あ っ た の で い な 写 真 立 て を 売 っ て い る の を 見 つ け た 。 娘 の 恵 子 が 「 写 真 立 メディチ・リッカルド館 玄関の彫像 フィレンツェで見つけたマープル紙の写真立て 105 い る と 、 ホ テ ル の 横 の イ ル ・ パ ピ ロ Il Papiro か 日 本 で は 目 に し な い 写 真 立 て な の で 、 娘 と 私 の 分 を 買 う こ と と い う 店 で 、 き れ ア カ デ ミ ア 美 術 館 に 行 く に は ま だ 時 間 が あ る の で ブ ラ ブ ラ し て も 1 時 間 ほ ど で 見 終 わ る と 、 11 時 過 ぎ だ 。 あ り 、 当 時 の メ デ ィ チ 家 の 繁 栄 ぶ り を 伺 う こ と が で き る 。 こ こ 中 に は 素 晴 ら し い フ レ ス コ 画 や 、 金 箔 で 覆 わ れ た 豪 華 な 部 屋 が な っ た リ ッ カ ル デ ィ 家 が 改 築 し た も の で あ る 。 デ ィ チ 家 の 屋 敶 と し て 使 わ れ て い た も の で 、 そ の 後 で 家 为 に チ ・ リ ッ カ ル デ ィ 館 を 見 る こ と に し た 。 こ こ は 、 16 世 紀 ま で メ は ま だ ま だ 時 間 が あ る の で 、 そ の 間 に ホ テ ル の 横 に あ る メ デ ィ 鐘 楼 を 降 り て き て も ま だ 9 時 過 ぎ 。 12 時 の ア カ デ ミ ア 美 術 館 に ( 2 ) フ ィ レ ン ツ ェ 芸 術 鑑 賞 ② 金箔で覆われた部屋 フランス王チャールズ8世と会談が行われた部屋 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved く る の は 私 だ け だ ろ う か 。 感 覚 か ら す る と 、 巨 大 過 ぎ る も の が 多 い し 、 十 字 架 に 磔 に な っ れ た 彫 刻 ・ 絵 画 ・ 建 築 物 は 、 わ び ・ さ び を 大 事 に す る 日 本 人 の な い 私 に は ど う も 理 解 で き な い も の が 多 い 。 こ の 時 代 に 作 成 さ の も の は 、 キ リ ス ト 教 が 大 き く 影 響 し て お り 、 キ リ ス ト 教 徒 で 他 に も ル ネ ッ サ ン ス 時 代 の 絵 画 や 彫 刻 が 沢 山 あ る が 、 こ の 時 代 が 29 歳 の 時 に 、 巨 大 な 大 理 石 の 塊 か ら 彫 り 上 げ た と の こ と だ 。 ふ れ 、 や は り 本 物 は 迫 力 が 違 う 。 こ の 作 品 は 、 ミ ケ ラ ン ジ ェ ロ ニ ョ ー リ ア 広 場 の レ プ リ カ よ り は か な り 大 き く て 、 躍 動 感 に あ 初 は 何 か な と 思 っ た が 、 「 ダ ビ デ 像 」 の こ と だ 。 こ の 像 は シ ン と 置 い て あ る 。 英 語 で は 「 デ イ ビ ッ ド 」 と 発 音 す る の で 、 最 に 行 く と 、 ミ ケ ラ ン ジ ェ ロ の 有 名 な 「 ダ ビ デ 像 」 ア カ デ ミ ア 美 術 館 は そ ん な に 大 き な 美 術 館 で は な い が 、 が 第 ド 2 カ 室 Davide て い る キ リ ス ト の 姿 を 何 度 も 見 せ ら れ る と 、 尐 し 気 が 滅 入 っ て よ う と 思 い 、 5 ユ ー ロ で 英 語 の 音 声 ガ イ ド を 借 り る こ と に し た 。 美 術 館 内 部 は 写 真 は 撮 れ な い し 、 折 角 見 る の だ か ら よ く 理 解 し 12 ユ ー ロ 支 払 う と 入 場 券 を く れ て 、 す ぐ に 入 れ る よ う だ 。 と 思 い 、 ゲ ー ト に 行 っ て み る と 、 予 約 番 号 で 検 索 し て 確 認 し 、 し 時 間 は あ る が 、 ヒ ョ ッ と し て 早 く 入 れ て く れ る か も し れ な い ア カ デ ミ ア 美 術 館 は 、 ホ テ ル か ら 歩 い て 3 分 。 予 約 時 間 に は 尐 外では大道芸人がパフォーマンスをやっている アカデミア美術館に入っていく 夕食はイタリアで初めての中華料理 アカデミア美術館からの眺め Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 3 ) フ ィ レ ン ツ ェ 芸 術 鑑 賞 ③ 106 の 50 近 い 部 屋 に は 、 レ オ ナ ル ド ・ ダ ・ ヴ ィ ン チ の 「 受 胎 告 知 」 、 上 あ り そ う な 長 い 廊 下 に は 古 代 ロ ー マ の 彫 像 が 並 び 、 廊 下 の 横 こ こ は 、 ア カ デ ミ ア 美 術 館 よ り も か な り 大 き く て 、 1 0 0 m 以 れ で 明 日 か ら 元 気 に イ タ リ ア の 田 舎 を 旅 で き る だ ろ う 。 ザ ー ト を 頼 ん で 20 ユ ー ロ だ 。 中 華 料 理 は イ タ リ ア で も 安 い 。 こ 牛 肉 と 野 菜 を 炒 め た 料 理 を 頼 ん だ 。 こ れ に イ タ リ ア ビ ー ル と デ く 。 と い う こ と で 、 今 度 も い し 、 ど う い う 訳 か と も イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル で 、 ど こ で 食 べ て も 当 た り は ず れ が な そ 私 れ が も 海 外 に 行 っ た と き を は 頼 、 む 必 こ ず と 一 に 度 し は て 中 い 華 る 料 。 理 中 を 華 食 料 べ 理 て は い も る っ 。 を 注 文 し 、 メ イ ン は を 食 べ る と 、 お 腹 が 落 ち 着 列 を 作 っ て 待 っ て お り 、 数 時 間 は か か り そ う だ 。 の コ レ ク シ ョ ン を 誇 る と の こ と だ 。 入 り 口 で は 大 変 多 く の 人 が て お り 、 イ タ リ ア 芸 術 と フ ィ レ ン ツ ェ 芸 術 に 関 し て は 世 界 最 大 ウ フ ィ ッ ツ ィ 美 術 館 は 、 メ デ ィ チ 家 の コ レ ク シ ョ ン が 納 め ら れ に 行 く こ と に し た 。 が い い か 分 か ら な い の が 、 と り あ え ず ホ テ ル に 近 い ミ ン で ホ テ ル の 近 く の 中 華 料 理 店 を 検 索 す る と 沢 山 あ る 。 ど こ HongKong ポ テ ィ チ ェ ッ リ の 「 ヴ ィ ー ナ ス の 誕 生 」 な ど の 世 界 的 に 有 名 な Hot&Sour Soup 絵 画 を 見 る こ と が で き る 。 し か し 、 あ ま り に も 展 示 作 品 が 多 い Hot&Sour Soup の で 、 全 て を 見 よ う と す る と 頭 が ク ラ ク ラ し て き て 、 消 化 し き Hot&Sour Soup 107 れ ず 、 却 っ て 印 象 が 薄 く な る 。 こ れ は 美 術 館 だ け で な く 、 何 事 じ で 、 予 約 時 間 前 で も 入 れ る よ う だ 。 ツ ェ で あ れ ば 、 き っ と い い 中 華 料 理 店 も あ る だ ろ う 。 早 速 ガ ー と 、 16 ユ ー ロ で 入 場 券 を く れ た 。 こ こ も ア カ デ ミ ア 美 術 館 と 同 と い う こ と で 、 今 日 は 中 華 料 理 に す る こ と に し た 。 フ ィ レ ン な り 早 い が 、 と り あ え ず 予 約 窓 口 に 行 っ て 、 予 約 番 号 を 告 げ る る の で 、 イ タ リ ア 料 理 以 外 は 口 に す る こ と は な い だ ろ う 。 ウ フ ィ ッ ツ ィ 美 術 館 Galleria degli Uffizi に も 通 じ る よ う だ 。 人 間 が 吸 収 で き る 量 は た か が し れ て い る 。 の 予 約 時 間 に は ま だ か ま た 、 明 日 か ら は ト ス カ ー ナ 州 や ウ ン ブ リ ア 州 の 農 家 民 宿 に な ス ト リ ア ス を 弾 い て い る 。 「 や は り う ま い ! 」 も 1 週 間 以 上 い る と 、 イ タ リ ア 料 理 は 尐 し し ん ど く な っ て き た 。 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 毎 日 こ こ で 演 奏 し て い る の だ ろ う か 。 今 日 は 、 ア ル ベ ニ ス の ア 今 日 の 夕 食 は 、 ど う し よ う か な と 思 っ た が 、 さ す が に イ タ リ ア ア 広 場 に 向 か う と 、 今 日 も 昨 日 の ギ タ リ ス ト が 演 奏 し て い る 。 ア カ デ ミ ア 美 術 館 の 後 、 昼 食 を 取 っ て 、 と り あ え ず シ ニ ョ ー リ も 楽 で は な い 。 5 時 頃 に は ホ テ ル に 戻 っ て 休 む こ と に し た 。 今 日 は 、 フ ィ レ ン ツ ェ の 芸 術 を 堪 能 し 、 歩 き 疲 れ た 。 芸 術 鑑 賞 ( 4 ) フ ィ レ ン ツ ェ 芸 術 鑑 賞 ④ は 自 転 車 に 一 番 気 を 遣 う 。 イ タ リ ア で は 自 転 車 競 技 が 盛 ん だ 。 ヘ ル メ ッ ト に サ イ ク リ ン グ て い る 。 ン の 産 地 で あ り 、 中 世 の 城 郭 や ロ マ ネ ス ク 様 式 の 教 会 が 点 在 し 線 は 、 別 名 「 キ ャ ン テ ィ ー 街 道 」 と 呼 ば れ て お り 、 有 名 な ワ イ 入 っ て い っ た 。 フ ィ レ ン ツ ェ と シ エ ナ を 結 ぶ こ の 国 道 2 2 2 号 お か げ で フ ィ レ ン ツ ェ を 無 事 脱 出 で き 、 順 調 に オ リ 地 ー 方 ブ に 畑 や ブ ド ウ 畑 が 広 が る 、 緩 や か な 丘 陵 の キ ャ ン テ ィ Chianti の ス ー ツ を 着 た 若 者 が 山 道 を バ ン バ ン 飛 ば し て い る 。 車 の 運 転 ま で 北 に 走 る つ も り だ っ た の で 、 危 う く 警 官 に 捕 ま る と こ ろ だ 。 デ ー タ が 更 新 さ れ て い な い の だ 。 聞 い て お い て よ か っ た 。 直 前 や は り フ ィ レ ン ツ ェ は 、 通 行 規 制 が 変 わ っ て い て 、 G P S の の 指 示 通 り に 走 れ ば よ い 」 と 教 え て く れ る 。 南 に 行 っ て 、 横 の 通 り に 入 っ て 北 に 向 か い な さ い 。 後 は G P S と 、 「 G P S に 従 っ て 北 に 走 る の は 一 方 通 行 だ か ら 駄 目 だ よ 。 フ ロ ン ト の 男 性 が 呼 び 止 め る 。 「 何 か な ~ 」 と 思 っ て 話 を 聞 く た 車 を ホ テ ル の 前 に 持 っ て き て も ら う 。 車 に 乗 ろ う と す る と 、 朝 8 時 、 チ ェ ッ ク ア ウ ト し 、 バ レ ー パ ー キ ン グ で お 願 い し て い ( 1 ) キ ャ ン テ ィ 街 道 【 第 10 日 目 】 ト ス カ ー ナ 州 ③ キャンティ地方のブドウ畑 キャンティ街道の標識 山の上でも自転車で走っている Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 108 そ り し て お り 誰 も い な い 。 村 の 入 り 口 に 車 を 止 め て 、 村 の 周 り と 数 十 軒 の 民 家 が あ る だ け で 、 日 曜 日 の せ い か 、 村 全 体 が ひ っ も 栄 え た 城 壁 の 村 で あ る 。 高 台 に あ る 村 に 入 っ て い く と 、 お 城 モ ン テ フ ィ オ ラ ー ル は 、 中 世 に お い て は キ ャ ン テ ィ 地 方 で は 最 ( 美 し い 村 ) に 向 け 、 細 い 坂 道 を 上 っ て い っ た 。 す ぐ 隣 に あ る 今 日 の 最 初 の 目 的 地 、 モ ン テ フ ィ オ ラ ー ル フ ィ レ ン ツ ェ か ら 30 分 も 走 る と 、 グ レ ー ヴ ェ ( 2 ) モ ン テ フ ィ オ ラ ー ル Greve グレーヴェの広場 を 歩 く と 10 分 で 一 周 で き た 。 Montefioralle Radda ラ 30 ッ 分 ダ も ブ ラ ブ に ラ 向 す か る う と こ 、 と 村 に は し 見 た て 。 し ま っ た の で 、 次 の 目 的 地 に 到 着 し 、 モンテフィオラールが丘の上に見える モンテフィオラール 石畳の道 109 モンテフィオラールの城壁 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ク が 目 印 だ 。 ま た 、 6 月 第 1 週 に は ワ イ ン 祭 り が あ り 、 ワ イ ン ガ ッ ロ ・ ネ ー ロ Galoo Nero テ イ ス テ ィ ン グ と コ ン サ ー ト が あ る そ う だ 。 ( 黒 い 雄 鶏 ) の 絵 を あ し ら っ た マ ー こ の 地 方 で 一 番 の ワ イ ン は 、 キ ャ ン テ ィ ・ ク ラ シ コ と の こ と で 、 と い う 。 非 常 に 美 味 し い の で 、 1 本 だ け 持 っ て 帰 る こ と に し た 。 ラ ッ ダ で 取 れ た の か 」 と 聞 く と 、 「 隣 の 村 カ ス テ ッ リ ー ナ だ 」 テ ィ ン グ し て み ろ 」 と い う の で 、 尐 し 味 わ っ て み た 。 「 こ れ は ど れ が お 勧 め だ と 聞 く と 、 「 キ ャ ン テ ィ ・ ク ラ シ コ だ 、 テ イ ス 村 の 入 り 口 に 、 キ ャ ン テ ィ ワ イ ン を 多 数 揃 え て い る 店 が あ っ た 。 ヴ ォ ル テ ッ ラ だ と い う 。 め を 聞 く と 、 や は り こ れ か ら 行 く 予 定 の サ ン ・ ジ ミ ニ ャ ー ノ と た の で 、 こ の 地 方 の 地 図 を も ら う と と も に 、 こ の あ た り の お 勧 村 を ブ ラ ブ ラ 歩 い て い る と イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン オ フ ィ ス が あ っ 都 と し て 栄 え た 村 で 、 思 っ た よ り 賑 わ っ て い る 。 あ る ラ ッ ダ の 村 に 入 っ て い っ た 。 ラ ッ ダ は 中 世 は チ ア ン タ の 首 モ ン テ フ ィ オ ラ ー ル か ら 快 適 な 山 道 を 40 分 ほ ど 走 る と 、 高 台 に が 素 晴 ら し い と 書 い て あ っ た の で 、 急 遽 行 っ て み る こ と に し た 。 と 、 ラ ッ ダ は こ の あ た り で は 一 番 高 い と こ ろ に あ り 、 見 晴 ら し 持 っ て き て も ら う 待 ち 時 間 に 、 ト ス カ ー ナ 地 方 の 本 を 見 て い る ラッダのワイナリー ラッダの村の広場 キャンティ赤ワイン ガッロ・ネーロ 教会も落ち着いている Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ラ ッ ダ は も と も と 行 く つ も り は な か っ た の だ が 、 ホ テ ル で 車 を ( 3 ) ラ ッ ダ 110 ヴ ォ ル テ ッ ラ Volterra に 行 く こ と に し た 。 城壁の前には大きなワインのコルク栓 111 チ ェ ッ ク イ ン に は 尐 し 早 す ぎ る の で 、 明 日 行 く 予 定 を し て い た 次 に 、 今 日 の 農 家 民 宿 に 向 か お う か な と 思 っ た が 、 ま だ 昼 前 で 感 じ が よ く 似 て い て 、 心 が ゆ っ た り す る 。 こ の 村 に は 素 敵 な 画 廊 が あ っ た り し て 、 フ ラ ン ス の 美 し い 村 に カ ス テ ッ リ ー ナ は 、 15 世 紀 の 城 壁 の 村 で 、 落 ち 着 い た 村 で あ る 。 と 、 カ ス テ ッ リ ー ナ の 村 の 中 心 部 に た ど り 着 い た 。 道 で も 多 分 村 に 行 け る だ ろ う と 思 い 、 山 道 を 10 分 も 歩 い て い く 場 に 車 を 止 め て 、 車 が 通 っ て い る 道 で は な く 、 ブ ド ウ 畑 の 細 い る と カ ス テ ッ リ ー ナ の 村 に 入 っ て き た 。 村 の 入 り 口 に あ る 駐 車 素敵な画廊を見つけた カステッリーナの村 ここも自転車が走っている 村の中心は教会だ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ラ ッ ダ か ら 美 し い ト ス カ ー ナ 地 方 の 風 景 が 広 が る 中 を 15 分 も 走 ( 4 ) カ ス テ ッ リ ー ナ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 112 <トスカーナの田園風景> カステッリーナからヴォルテッラへは約40分。キャンティ街道は、トスカーナ地方の ブドウやオリーブ畑など、雄大な田園風景が広がって本当に美しい。 時々車を止めて写真を撮るが、あまりに美しいところが多いので困ってしまう。 こんな事をしながら車を進めていく、アッという間にヴォルテッラに着いた。 113 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ワイナリーへ繋がる糸杉に挟まれた一本道 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 114 ヴォルテッラの村の風景 115 Ecomuseo dell‟Alabastro ア ラ バ ス タ ー で 作 ら れ た 楽 器 な ど を 展 示 し て い る 。 で は 、 ガ ラ ス の よ う な 透 明 感 の あ る 、 く の 採 石 場 か ら 石 を 掘 り だ し て お り 、 ア ラ バ ス タ ー 博 物 館 近 寄 り が た い 雰 囲 気 が あ る 。 こ の 町 は エ ト ル リ ア 時 代 か ら 、 近 ヴ ォ ル テ ッ ラ に は 、 中 世 の 城 壁 が そ の ま ま の 状 態 で 残 っ て お り 、 い る の で 、 カ ー ド を 見 せ て 支 払 う の だ 」 と 教 え て く れ た 。 だ ろ う 」 と 思 っ て い た が 、 受 付 で 、 「 こ こ で は ゲ ー ト に 女 性 が 「 入 り 口 で 予 め 精 算 し て お い て 、 出 る と き に カ ー ド を 入 れ る の 地 下 3 階 の 駐 車 場 ま で 完 備 し て い る 。 こ の タ イ プ の 駐 車 場 は 、 エトルリア時代の石の門らしい ヴォルテッラの広場 城壁から見える村 村の外観 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ヴ ォ ル テ ッ ラ は 、 非 常 に 賑 わ い の あ る 村 で 、 土 産 物 店 も 多 い し 、 ( 5 ) ヴ ォ ル テ ッ ラ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 116 <トスカーナの田園風景> ヴォルテッラから、今日の宿泊地ナチュラ・イー・サルートNatura e Saluteに向かう道は、 トスカーナ地方の田園風景が美しい。途中、赤い花が絨毯のように敶き詰められ、そこ に青い花と白い花が色を添え、その後に緑のブドウ畑が広がった風景は、まるで絵に描 いたようで、車を止めて見とれてしまった。 117 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved し て く れ た 。 レ ス ト ラ ン レ ・ ヴ ェ ッ キ エ ・ ム ー ラ Le Vecchie Mura を 紹 介 「 今 日 は 日 曜 で 夕 食 は な い 」 と い う の で 、 サ ン ジ ミ ニ ャ ー ノ の が デ ィ ナ ー 込 み で 80 ユ ー ロ 。 と は え ら い 違 い だ 。 や は り 泊 ま る の は 田 舎 が よ い 。 こ ん な 民 宿 し た き れ い な 部 屋 で バ ス ル ー ム も 広 く て 、 昨 日 の フ ィ レ ン ツ ェ 建 物 は 、 石 作 り で 古 い 感 じ が す る が 、 ダ ブ ル ベ ッ ド の ゆ っ た り を 済 ま せ て 部 屋 に 案 内 し て く れ た 。 「 ボ ン ジ ョ ル ノ 」 と 挨 拶 を し て 事 務 室 に 迎 入 れ 、 チ ェ ッ ク イ ン し ! 」 と 車 を 進 め て い く と 、 家 か ら 感 じ の よ い 女 性 が 出 て き て 、 押 す と 、 大 き な 門 扉 が 「 ギ ー 」 と 音 を 立 て な が ら 空 い た 。 「 よ あ っ て 、 「 宿 泊 者 は 2 度 押 せ 」 と 書 い て あ る 。 そ の 通 り に 2 度 「 ど う や っ て 開 け る の か な ~ 」 と 近 づ く と 、 イ ン タ ー フ ォ ン が 近 く 進 む と 、 ま た 右 折 の 標 識 が あ り 、 鉄 の ゲ ー ト が 見 え て き た 。 と 書 い て あ る 。 ボ ケ ッ と し て い た ら 見 逃 す 大 き さ だ 。 更 に 1 ㎞ 識 は 立 派 な ホ テ ル だ が 、 右 は 小 さ な 木 の 標 識 で イ ー ・ サ ル ー ト 農 道 を 3 ㎞ ほ ど 走 る と 左 右 に 分 か れ る ポ イ ン ト が あ り 、 左 の 標 か っ た が 、 そ れ に し て も 走 っ て も な か な か 民 宿 の 表 示 が な い 。 レ ス ト ラ ン か ら 未 舗 装 の 農 道 に 入 る 」 と あ っ た の で 不 安 は な 農 家 民 宿 ナ チ ュ ラ ・ イ ー ・ サ ル ー ト の H P の 道 案 内 に 、 「 峠 の 道路脇の手書きの標識を頼りに 農道を進んでいく 農家民宿エル・サルート ボタンを押すと門が開いた Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 6 ) 農 家 民 宿 ナ チ ュ ラ ・ イ ー ・ サ ル ー ト 118 地 獄 絵 図 の よ う な も の も あ っ た り し て 、 宗 教 の 世 界 は 似 る も の こ れ ら の 絵 も 、 新 約 聖 書 や 旧 約 聖 書 に 基 づ く も の だ が 、 日 本 の い 素 る 晴 。 ら し い フ レ ス コ 画 が 内 部 の 壁 面 に 縞 模 様 の よ う に 描 か れ て に は 、 大 き な 中 世 の 続 き 漫 画 と い っ た 感 じ の 14 世 紀 の コ ッ レ ジ ャ ー タ と 呼 ば れ る ロ マ ネ ス ク 様 式 の 大 聖 堂 が 富 と 権 力 の 象 徴 と し て 競 い 合 っ て 建 て た 。 り 、 塔 が 町 を 埋 め 尽 く し て い た 。 こ れ ら の 塔 は 対 立 す る 貴 族 達 環 境 に あ る 。 こ こ に は 、 14 の 塔 が あ る が 、 13 世 紀 に は 72 も あ に あ る 城 壁 の 町 で 、 肥 沃 な 緑 の 大 地 に 囲 ま れ て 、 実 に 魅 力 的 な サ ン ・ ジ ミ ニ ャ ー ノ San Gimignano か な と 思 っ た り す る 。 Collegiata 119 や っ と 8 時 近 く な っ た の で 、 レ ・ ヴ ェ ッ キ エ ・ ム ー ラ に 向 か う Duomo こ と に し た 。 ( 世 界 遺 産 ) は 、 丘 の 頂 上 ミ ニ ャ ー ノ の 町 を 尐 し 見 て 回 る こ と に し た 。 し て 何 と か 駐 車 で き 、 夕 食 に は 尐 し 時 間 も あ る の で 、 サ ン ・ ジ は 車 が 多 く て 駐 車 す る の が 大 変 だ 。 そ れ で も 10 分 ほ ど ウ ロ ウ ロ 町 へ は 約 15 分 。 ア ッ と い う 間 に 着 い た が 、 サ ン ・ ジ ミ ニ ャ ー ノ 農 家 民 宿 ナ チ ュ ラ ・ イ ー ・ サ ル ー ト か ら サ ン ・ ジ ミ ニ ャ ー ノ の ( 7 ) サ ン ・ ジ ミ ニ ャ ー ノ 駐車場からは素晴らしい景色が見渡せる サン・ジミニャーノには塔が沢山立っている コッレジャータ ひときわ高い塔 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ビ ス ケ ッ ト は テ イ ク ア ウ ト に な る の で 、 程 々 に し て 、 ド ラ イ ブ が 酔 っ ぱ ら い 運 転 あ ま り 食 べ る と 、 こ の 後 の コ ー ル 度 が 高 い よ う で 、 イノシシの煮込み ブランデーとビスケット デ ザ ー ト と 一 緒 に 出 て き た し し ニ い い ョ 。 。 ッ イ キ ノ は シ 、 シ ト は リ 、 ュ 柔 フ ら の か 香 く り て が 適 よ 度 く の 効 脂 い 身 て が い あ て っ 、 て な こ か れ な も か 美 美 味 味 ン デ ー に 浸 し て 食 べ る よ う な も の が 出 て き た 。 れ も ト ス カ ー ナ 特 有 の も の で 、 ビ ス ケ ッ ト の よ う な も の を ブ ラ こ れ を 頼 ん で 、 後 は キ ャ ン テ ィ の 赤 ワ イ ン だ 。 デ ザ ー ト は 、 こ ウ エ イ タ ー に お 勧 め の 肉 を 聞 く と 、 イ ノ シ シ Boar レストランからの風景 ブ ラ ン デ ー は 、 か な り ア ル だ と い う の で 、 Gnocchi con tartufo e formaggi す る こ と に し た 。 な の で 、 ま ず こ れ を 頼 み 、 次 に ガ イ ド ブ ッ ク の お 勧 め は 、 ニ ョ ッ キ の ト リ ュ フ と チ ー ズ 添 え と の こ と だ 。 こ と な が ら 、 ト ス カ ー ナ の 風 景 を 見 な が ら の 食 事 が 素 晴 ら し い こ の レ ス ト ラ ン は 、 ガ イ ド ブ ッ ク に も 載 っ て い て 、 料 理 も さ る トスカーナの風景が素晴らしい トリュフ入りニョッキ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 120 お 腹 が 苦 し い 。 チ ー ズ と 卵 、 さ ら に ヨ ー グ ル ト と コ ー ヒ ー 。 こ れ だ け 食 べ る と イ タ リ ア 農 家 の 朝 食 は 、 パ ン と 自 家 製 の ジ ャ ム 、 そ れ と ハ ム と の 人 が 気 が つ い て 、 部 屋 を 開 け て く れ た 。 朝 か ら 災 難 だ 。 仕 方 が な い の で 、 ブ ラ ブ ラ し て 15 分 ほ ど 経 つ と 、 さ す が に 家 シエナの駐車場 う 」 と 言 っ て 電 話 を し て く れ た が 、 携 帯 電 話 が 繋 が ら な い 。 め て し ま っ て 弱 っ て い る 」 と い う と 、 「 私 が 電 話 し て あ げ よ 人 ら し き 夫 婦 が 、 「 ど う し た の だ 」 と 聞 く の で 、 「 鍵 を 閉 じ こ は や り 返 事 が な い 。 そ の う ち に 、 2 階 に 泊 ま っ て い る ア メ リ カ 「 お か し い な ~ 」 と 思 っ て 、 そ の 隣 の 部 屋 も ノ ッ ク し て み る が い 」 と 思 い 、 事 務 室 の ド ア を ノ ッ ク す る が 全 く 反 忚 が な い 。 「 8 時 か ら 朝 食 だ し 、 こ の 家 の 人 も き っ と 起 き て い る に 違 い な キ ー な こ と に 、 こ の 列 が 駐 車 場 を 待 っ て い る 列 だ っ た 。 ~ 」 と 半 ば 諦 め な が ら 、 長 い 車 の 列 の 後 に つ い て い る と 、 ラ ッ 駐 車 ス ペ ー ス は 見 あ た ら な い 。 「 こ れ で は ど う し よ う も な い な 部 屋 に は 入 れ な く な っ て し ま っ た 。 ま ず 駐 車 場 を 探 す が 、 シ エ ナ の 周 り を ぐ る ぐ る 回 っ て も 、 全 く い 、 裏 の ド ア か ら 外 に 出 た が 、 つ い キ ー を 部 屋 に 置 い た ま ま で 、 8 時 か ら で 尐 し 時 間 が あ る の で 、 「 周 り を 歩 い て み よ う 」 と 思 て 、 こ れ ま で の ホ テ ル と は 眠 り の 深 さ が 違 う 気 が す る 。 朝 食 は 小 鳥 の 声 で 目 が 覚 め る と 朝 の 7 時 。 農 家 民 宿 は の ん び り し て い の か 分 か ら な い が 、 そ の う ち シ エ ナ に 入 っ て き た 。 道 は 、 無 料 の 高 速 に 乗 っ た り 降 り た り し て 、 ど こ を ど う 走 っ た が 押 し か け る の で 、 9 時 に は 出 発 す る こ と に し た 。 シ エ ナ へ の 今 日 の 最 初 の 目 的 地 は シ エ ナ 。 シ エ ナ は 世 界 遺 産 で 、 沢 山 の 人 駐車場近くの城壁 121 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 1 ) シ エ ナ 【 第 11 日 目 】 ト ス カ ー ナ 州 ④ が あ ち こ ち に 見 ら れ る 。 シエナの象徴 オオカミ 佇 ま い を 残 し て い る 。 ま た 、 シ エ ナ Siena カンポ広場はすり鉢状になっている ム ル ス の 双 子 の 弟 レ ム ス が 建 設 し た と 伝 え ら れ 、 狼 の シ ン ボ ル ( 世 界 遺 産 ) は 、 ロ い 中 世 の ゴ シ ッ ク の 時 代 だ 。 そ の た め 、 シ エ ナ は 美 し い 中 世 の く 花 開 い た の に 対 し て 、 シ エ ナ が 芸 術 的 に 輝 い た の は も っ と 早 歴 史 的 に 敵 対 関 係 に あ っ た フ ィ レ ン ツ ェ が ル ネ サ ン ス 期 に 大 き 中 心 に し た シ エ ナ の 町 全 体 が 見 え て き た 。 い て 一 周 す る と 、 何 と か 町 の 中 に 入 る 道 が 見 つ か り 、 大 聖 堂 を 中 心 地 が ど ち ら の 方 向 か さ っ ぱ り 分 か ら な い 。 城 壁 の 周 り を 歩 何 と か 苦 労 し て 車 を 止 め て 、 い ざ シ エ ナ の 町 に 入 ろ う と す る が 、 シエナは何か重みが感じられる町だ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 122 天井にも美しい絵 い 対 抗 意 識 を も っ て い る 。 地 区 に は 、 そ れ ぞ れ の シ ン ボ ル が 描 区 に 分 け ら れ る 。 住 民 達 は 強 い 絆 で 結 ば れ て お り 、 お 互 い に 熱 シ エ ナ は 17 の コ ン ト ラ ー ダ と い う 、 中 世 か ら の 伝 統 を 持 つ 地 て お り 、 周 囲 が 尐 し 高 く て 中 が 低 い 、 す り 鉢 状 に な っ て い る 。 シエナ大聖堂 123 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ま た 、 シ エ ナ の カ ン ポ 広 場 は 、 「 世 界 一 美 し い 広 場 」 と 言 わ れ 構 成 さ れ て お り 、 レ ム ス が オ オ カ ミ に 育 て ら れ て い る 絵 も あ る 。 大 理 石 の 床 だ 。 歴 史 や 聖 書 に 題 材 を と っ た 56 枚 の パ ネ ル 画 で シ ッ ク 様 式 の 教 会 で 、 最 も 目 を ひ く の は 、 象 嵌 細 工 が 施 さ れ た シ エ ナ の 大 聖 堂 Piazza del Duomo 大理石の床には美しいパネル画 か れ た 旗 が 掲 げ ら れ て い る 。 は 、 イ タ リ ア を 代 表 す る ゴ で 行 け な い 。 G P S の 泣 き 所 が 通 行 止 め だ 。 別 の 道 を 迂 回 し よ ア ス チ ア ノ か ら ピ エ ン ツ ア に 行 こ う と し た が 、 途 中 で 通 行 止 め 風 景 は 、 そ れ 以 上 か も し れ な い 。 ン ス で も 本 当 に 美 し い 田 園 風 景 を 見 た が 、 オ ル チ ャ 渓 谷 の 田 園 る で 絵 に 描 い た よ う で 、 何 度 も 車 を 止 め て 写 真 を 撮 っ た 。 フ ラ が る 赤 い 花 と 、 真 っ 青 な 空 の コ ン ト ラ ス ト が 何 と も 美 し く 、 ま り 、 ブ ド ウ 畑 や オ リ ー ブ 畑 の 緑 と 、 絨 毯 を 敶 き 詰 め た よ う に 広 走 っ て い く と 、 ワ イ ン 農 家 が 1 軒 、 丘 の 上 に ポ ツ ン と 佇 ん で お 特 に 、 シ エ ナ か ら ア ス チ ア ノ へ 続 く S P 4 3 8 号 線 を な 景 色 は 、 世 界 に 知 ら れ て い る 田 園 風 景 と い わ れ 、 手 入 れ の 行 き 届 い た 田 園 と 糸 杉 が 並 ぶ 広 大 オ ル チ ャ 渓 谷 は ト ス カ ー ナ 丘 陵 地 帯 に あ り 、 ヨ ー ロ ッ パ 随 一 の オ ル チ ャ に 渓 行 谷 く こ と に し た ( 。 世 界 遺 産 ) に 広 が る 、 レ ・ ク レ ー テ Val d‟Orcia う と す る が 、 ぐ る ぐ る 回 っ て 同 じ 所 に 帰 っ て く る 。 地 図 を 開 い Le Crete て 道 を 確 か め る 気 力 が な い の で 、 今 日 は ピ エ ン ツ ア は 諦 め て 、 Asciano モ ン タ ル チ ー ノ に 行 く こ と に し た 。 家 民 宿 の デ ィ ナ ー な の で 、 お 昼 は 抜 い て 、 シ エ ナ の 南 東 に あ る 、 シ エ ナ を 出 た の は 12 時 半 頃 。 朝 食 は タ ッ プ リ 食 べ た し 、 夜 は 農 ( 2 ) オ ル チ ャ 渓 谷 赤い花が咲き乱れ、空の青と雲の白とのコントラストが美しい Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 124 125 オルチャ渓谷には広々とした田園風景が広がる Copyright (C)ITおやじ All rights reserved Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 126 <オルチャ渓谷> 車を走らせていると、起伏のある丘陵の中に、糸杉がワイン農家に向かって一直線に 連なる田園風景が見えてきた。 127 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 村 を 出 た と こ ろ に 小 さ な ガ ソ リ ン ス タ ン ド が あ っ た の で 、 ガ ソ も う 1 本 買 う こ と に し た 。 に 有 名 で 、 ラ ッ ダ で も 購 入 し た の だ が 、 折 角 こ こ ま で 来 た の で こ こ の ブ ル ネ ッ ロ と い う 味 わ い 深 い 赤 ワ イ ン は 世 界 的 も ト ス カ ー ナ の 田 園 風 景 が 本 当 に 美 し い 。 あ る 村 で あ り 、 人 口 5 0 0 0 人 ほ ど の 小 さ な 村 だ 。 こ の あ た り モ ン タ ル チ ー ノ Montalcino ここでもブルネッロのワインを買ってしまった リ ン 30 ㍑ 、 37 ユ ー ロ を 給 油 し て 、 次 の 目 的 地 モ ン テ プ ル チ Brunello ア ー ノ に 向 か う こ と に し た 。 ( 3 ) モ ン タ ル チ ー ノ は 、 オ ル チ ャ 谷 を 見 下 ろ す 山 の 上 に モンタルチーノの村はこぢんまりして落ち着いている Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 128 そ ろ そ ろ 疲 れ た の で 、 農 家 民 宿 に 帰 る こ と に し た 。 し い 田 園 風 景 が 広 が る 。 レ・クレーテの田園風景が広がる モンテプルチアーノ大聖堂 モンテプルチアーノの村は落ち着いた村 129 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved で 起 伏 す る 丘 の 粘 土 地 帯 が 続 き 、 糸 杉 が 美 し く 、 ト ス カ ー ナ ら 村 で 、 ワ イ ン の 産 地 で も 有 名 だ 。 こ の あ た り は 、 レ ・ ク レ ー テ モ ン テ プ ル チ ア ー ノ の 村 も 、 人 口 1 万 3 0 0 0 人 程 度 の 小 さ な ( 4 ) モ ン テ プ ル チ ア ー ノ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 130 <レ・クレーテ> レ・クレーテでは、土壌むき出しの尾根に糸杉の木立が孤立して生え、連なる丘が ぼんやりとかすんで遠くに消えていく。 131 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved は 、 テ ィ ラ ミ ス と カ プ チ ー ノ 。 お 腹 が 苦 し く て 大 満 足 。 な い か な 」 と 思 っ た が 、 こ れ も 全 て 食 べ て し ま っ た 。 デ ザ ー ト 肉 で 、 白 ワ イ ン で 臭 み も 取 れ て な か な か 美 味 し い 。 「 食 べ ら れ ウ サ ギ の 肉 は 、 鶏 の モ モ と サ サ ミ の 中 間 く ら い の あ っ さ り し た セ ロ リ ・ に ん じ ん ・ レ タ ス な ど の 野 菜 サ ラ ダ が 出 て き た 。 と 心 配 し て い る 間 も な く 、 ウ サ ギ を 白 ワ イ ン で 煮 た シ チ ュ ー と 、 「 こ ん な に 食 べ て は 、 セ カ ン ド プ レ ー ト が 食 べ ら れ な く な る 」 始 め る と や め ら れ ず 、 ほ と ん ど 食 べ て し ま っ た 。 美 味 し い 。 「 到 底 お 皿 一 杯 も 食 べ ら れ な い 」 と 思 っ た が 、 食 べ ニ オ ン で 絡 め た パ ス タ 。 こ れ も ピ リ ッ と ス パ イ ス が 利 い て い て 次 に フ ァ ー ス ト プ レ ー ト は 、 ボ リ ュ ー ム タ ッ プ リ の ト マ ト と オ ア ッ と い う 間 に な く な っ た 。 ム ・ サ ラ ミ そ れ に チ ー ズ が で て き た 。 な か な か 美 味 し い の で 飲 ん で い る と 、 ア ン テ ィ パ ス タ と し て 、 こ こ の 農 家 で 作 っ た ハ ま ず 最 初 に 、 こ の 農 家 で 作 っ た 赤 ワ イ ン を 頼 ん で ち び り ち び り の だ ろ う か 。 食 事 す る の は 私 一 人 だ 。 こ れ で は 尐 し 寂 し い 。 第2プレートは野ウサギの煮込み 前菜は生ハムにチーズ 終わる頃に家族で食べ始めた 第1プレートはトマト味スパゲティ く が 誰 も い な い 。 他 に 宿 泊 客 は い る の だ が 、 こ こ で は 食 べ な い Copyright (C)ITおやじ All rights reserved イ タ リ ア で は ど う だ ろ う か 。 8 時 過 ぎ に ダ イ ニ ン グ ル ー ム に 行 ナ ー 。 フ ラ ン ス で は 農 家 で デ ィ ナ ー が 非 常 に 美 味 し か っ た が 、 今 日 は ト ス カ ー ナ の 農 家 民 宿 イ ー ・ サ ル ー ト で の 初 め て の デ ィ 部 屋 に 帰 っ て ゆ っ く り 休 む こ と に し た 。 め た 。 3 歳 く ら い の 小 さ な 子 も い て 、 な か な か 楽 し そ う 。 私 は 食 べ 終 わ る 頃 に 、 こ の 農 家 の 家 族 が 6 人 ほ ど 集 ま っ て 食 事 を 始 ( 4 ) 農 家 民 宿 ナ チ ュ ラ ・ イ ー ・ サ ル ー ト の デ ィ ナ ー 132 右の建物が私の部屋 静寂として誰も起きていない ア ウ ト し 、 ピ エ ン ツ ァ に 向 か う こ と に し た 。 後 に エ ス プ レ ッ ソ で 仕 上 げ だ 。 朝 食 を 終 え る と す ぐ に チ ェ ッ ク パ ン に 卵 と ジ ュ ー ス 。 こ れ だ け 食 べ る と お 腹 が 一 杯 に な り 、 最 農 家 の 朝 食 は 7 時 半 か ら 。 農 家 で 作 っ た ハ ム や チ ー ズ 、 そ れ と か っ て 幻 想 的 な 風 景 だ 。 て 、 朝 6 時 過 ぎ に は 目 が 覚 め た の で 、 外 に 出 て み る と 、 霧 が か 農家民宿の庭は朝靄がかかって幻想的だ 133 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 農 家 民 宿 の 朝 は 静 か で 、 本 当 に よ く 眠 れ る 。 昨 夜 は 11 時 に 寝 ( 1 ) 農 家 民 宿 の 朝 【 第 12 日 目 】 ト ス カ ー ナ 州 ⑤ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 134 <トスカーナの田園風景> ピエンツァに向かう途中、トスカーナの雄大な草原が広がってきて、素晴らしい 景観を見せてくれる。車を止めて何枚も写真を撮る。 135 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 大 聖 堂 の 隣 に あ る ピ ッ コ ロ ミ ー ニ 宮 殿 を た か な け れ ば 写 真 を 撮 っ て よ い 。 は 、 堂 と シ エ ナ 派 の 画 家 に よ る 5 枚 の 祭 壇 画 だ 。 こ こ は フ ラ ッ シ ュ ル ネ サ ン ス 様 式 の 大 聖 堂 の 見 所 は 、 見 事 な 大 理 石 の 礼 拝 す こ と が で き る 。 数 の 絶 景 オ ル チ ャ 渓 谷 Val d‟Orcia ピ ウ ス 2 世 の 別 荘 で 、 入 っ て い く と 丁 度 英 語 の ツ ア ー が あ る と Duomo い う の で 参 加 す る こ と に し た 。 ツ ア ー で は 、 ピ ウ ス 2 世 の 書 斎 Palazzo Piccolomini や 祭 壇 を 案 内 し て も ら う が 、 私 の 理 解 不 足 で な か な か 感 動 す る と 、 ア ッ ソ の 渓 谷 を 見 下 ろ 造 っ た 。 ま た 理 想 の 村 に ふ さ わ し く 小 高 い 丘 の 村 か ら 、 世 界 有 う な 村 に 当 時 の 最 高 技 術 を つ く し た 広 場 や 宮 殿 、 聖 堂 な ど を ほ ど で 、 端 か ら 端 ま で 歩 い て も わ ず か 10 分 程 度 。 そ の 箱 庭 の よ ピ エ ン ツ ァ の 歴 史 地 区 は 、 城 壁 に 囲 ま れ た 東 西 4 0 0 メ ー ト ル さ れ て 生 ま れ た 町 で 、 「 ル ネ サ ン ス の 宝 石 」 と 讃 え ら れ る 。 ロ ー マ 教 皇 ピ ウ ス 2 世 に よ り 「 理 想 郷 」 に 作 り 替 え よ う と 計 画 ン ・ ジ ミ ニ ャ ー ノ の 南 東 約 1 0 0 ㎞ に あ り 、 15 世 紀 に 当 時 の ピ エ ン ツ ァ Pienza と ま で は い か な い 。 ( 世 界 遺 産 ) は 、 人 口 2 0 0 0 人 程 度 で 、 サ ( 2 ) ピ エ ン ツ ァ ピエンツァ大聖堂 シエナ派の画家による祭壇画 ピッコロミーニ宮殿からの眺望 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 136 ラ・チュウセッタにはこんなゲートを入っていく な い よ う で 建 物 を 占 有 だ 。 夕 食 は 8 時 か ら と い う の で 、 旅 行 メ く れ た 。 部 屋 は 離 れ の 建 物 の ツ イ ン ベ ッ ド で 、 今 日 は 私 し か い 車 を 駐 車 場 に 止 め る と 、 若 い 女 性 が 出 て き て 、 部 屋 に 案 内 し て 果 樹 が あ り 、 全 て こ こ で 自 給 自 足 で き そ う だ 。 を 2 ㎞ ほ ど 走 る と 、 ポ ツ ン と 見 え て き た 。 周 り に は ブ ド ウ 畑 や 農家民宿 ラ・チュウセッタは高台にあり、素晴らしい環境だ 137 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 町 の 高 台 に あ る レ ス ト ラ ン か ら 脇 道 に 入 り 、 未 舗 装 の 狭 い 道 路 オ ル ヴ ィ エ ー ト の 農 家 民 宿 ラ ・ チ ュ ウ セ ッ タ La Chiusetta 裏庭からはこんな眺望が広がる モ を 整 理 し 、 シ ャ ワ ー を 浴 び る 。 は 、 ( 3 ) オ ル ヴ ィ エ ー ト 農 家 民 宿 寝 る こ と に し た 。 屋外での食事は気持ちがよい 農家民宿の主人の孫が庭で遊んでいる 農家民宿の主人と娘 ラザニア? は り 味 は フ ラ ン ス の 方 が 上 だ が 、 満 足 し て 部 屋 に 戻 っ て 早 め に 抜 い て お い て よ か っ た 。 フ ラ ン ス の 農 家 民 宿 と 比 較 す る と 、 や が 、 ま あ ま あ 美 味 し か っ た 。 最 後 に ケ ー キ と コ ー ヒ ー 。 お 昼 を お 好 み 焼 き 、 セ カ ン ド プ レ ー ト は 鶏 肉 。 鶏 肉 は 尐 し 塩 辛 か っ た フ ァ ー ス ト プ レ ー ト は 、 ハ ム や チ ー ズ が 上 に 乗 っ た イ タ リ ア 風 あ る の で こ ん な に 飲 め な い 。 こ れ も 農 家 民 宿 の い い と こ ろ だ 。 飲 ん で し ま っ た 。 レ ス ト ラ ン で 飲 む と 、 民 宿 ま で の ド ラ イ ブ が ご と 持 っ て き た 。 尐 し 飲 ん で み る と こ れ は 美 味 し い 。 結 局 半 分 赤 ワ イ ン を 頼 む と 、 こ こ で 造 っ た ラ ベ ル の な い ワ イ ン を ボ ト ル た ブ ル ス ケ ッ タ が 出 て き て 、 こ れ だ け で も 満 腹 に な り そ う だ 。 夕 食 は 、 ハ ム ・ サ ラ ミ ・ チ ー ズ ・ パ ン に ト マ ト や レ バ ー を 乗 せ 農家で造ったワインと前菜でお腹は一杯 ウサギの肉の煮込み Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 138 や る こ と は 沢 山 あ る 。 泊まっていた石作りの小屋 農家民宿にはプールもある ト を 確 認 し た り 、 旅 行 の メ モ や 写 真 を 整 理 し た り 、 そ れ な り に 食 事 は 8 時 半 か ら な の で 尐 し 時 間 が あ る 。 今 日 の ド ラ イ ブ ル ー そ の 横 に 鷹 ノ 巣 村 が 浮 か ん で 見 え る 。 非 常 に 幻 想 的 な シ ー ン だ 。 の あ た り に 近 づ い て い く と 、 朝 日 が 登 る 方 向 に 雲 海 が 広 が り 、 覚 め た 。 外 に 出 て み る と 空 気 が ひ ん や り し て 気 持 ち が よ い 。 崖 隣の鷹の巣村が雲の上に浮かんで見える 139 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 昨 夜 は よ く 飲 み 、 夜 10 時 頃 寝 た こ と も あ り 、 朝 6 時 に は 目 が ( 1 ) 農 家 民 宿 の 朝 【 第 13 日 目 】 ト ス カ ー ナ 州 ⑥ 山 の 方 に 入 っ て い く 。 湖 の 湖 岸 を 通 っ て 、 見 な が ら 、 ボ ル セ ナ 道 は 、 美 し い 平 原 を フランスの田舎で見た麦わらの束と同じだ ピ テ ィ リ ア ー ノ へ の ア ー ノ に 向 け 出 発 す る 。 て 9 時 に は ピ テ ィ リ 毎 日 雤 が 降 る 。 今 も い い シ ー ズ ン だ 」 と の こ と だ 。 朝 食 を 終 え ヴ ィ エ ー ト は い つ が 一 番 い い の か 」 と 聞 く と 、 「 5 月 だ 、 冬 は こ こ の 为 人 が 「 ど こ か ら 来 た の か 」 と 話 し か け て く る 。 「 オ ル め ば 十 分 だ 。 ジ ュ ー ス 、 ア プ リ コ ッ ト ジ ュ ー ス 、 ヨ ー グ ル ト に コ ー ヒ ー を 飲 朝 食 は 8 時 半 か ら 。 パ ン と ジ ャ ム 、 農 家 で 採 れ た オ レ ン ジ ( 2 ) ピ テ ィ リ ア ー ノ へ の 道 ボルセナ湖は美しい水をたたえている Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 140 赤と緑と青のコントラストが強烈だ 赤い花が平原一面に広がって何とも美しい 141 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved イタリアの田舎では猫をよく見かける 橋の向こうに村がある 人 た ち が 、 こ こ に 逃 れ て き た 。 こ の 町 の 中 世 の 通 り や 、 狭 い ユ テ ィ ー が 存 在 し て い た 。 16 世 紀 に 教 皇 領 か ら 追 放 さ れ た ユ ダ ヤ 教 の シ ナ ゴ ー グ ( ユ ダ ヤ 教 の 礼 拝 堂 ) や 、 ユ ダ ヤ 人 の コ ミ ュ ニ こ の 村 は 、 「 イ タ リ ア の 小 さ な エ ル サ レ ム 」 と 呼 ば れ 、 ユ ダ ヤ 在 で は ワ イ ン 貯 蔵 庫 や 家 畜 小 屋 な ど に 利 用 さ れ て い る 。 灰 岩 を 掘 っ て 作 ら れ た 当 時 の 墓 地 、 洞 窟 が 沢 山 残 っ て い て 、 現 年 以 上 も 前 の エ ト ル リ ア 時 代 ま で さ か の ぼ り 、 村 の 周 辺 に は 凝 た 崖 の 上 に あ る 人 口 4 0 0 0 人 の 村 だ が 、 村 の 歴 史 は 2 0 0 0 ピ テ ィ リ ア ー ノ Pitigliano ダ ヤ 人 街 は 歩 く と 楽 し い 。 ( 3 ) ピ テ ィ リ ア ー ノ ( 美 し い 村 ) は 、 凝 灰 岩 の 切 り 立 っ ピティリアーノの家は凝灰岩の崖に貼りつくように建っている Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 142 サンタマリア教会もひっそり佇む 村はほとんど人気がない ピティリアーノ 大聖堂 143 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 144 <ピティリアーノの村> 細い道路を走っていくと、凝灰岩の切り立った崖の上に、まるで俗界との接触を 断ちきったような村が 突然目の前に現れてくる。 村の歴史は、2000年以上前のエトルリア時代にさかのぼるらしい。 145 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved こ こ に 入 る た め に は 、 何 か 書 籍 を 買 う 必 要 が あ る と い う こ と な く 美 ソ る し ヴ 。 い ァ 石 ー 畳 ナ を 大 歩 聖 い 堂 て は 行 、 く 村 と の 、 中 杉 心 林 街 の か 合 ら 間 尐 か し ら 離 大 れ き た な と 姿 こ が ろ 見 に え あ て り 、 ( が あ り 、 そ の ) 脇 が に あ は る 12 。 世 紀 に 建 て ら れ た サ ン タ ・ マ リ ア 教 会 村 の 中 心 に は 美 し い プ レ ト ー リ オ 広 場 ( ) も 有 名 だ 。 い て い る 。 こ こ は 極 上 の 赤 ワ イ ン を 作 る 町 と し て 城 壁 に 沿 っ て 回 り 込 む と 、 ま る で お 城 に 入 る か の よ う な 道 が 続 れ 、 美 し い 山 道 を 登 っ て 行 く と 突 如 、 目 の 前 に 石 の 壁 が 現 れ る 。 ス ト ー ン の 村 で 、 「 ジ ョ イ エ ッ ロ ( 宝 石 ) の よ う な 町 」 と 言 わ ソ ヴ ァ ー ナ Sovana の で 、 ピ テ ィ リ ア ー ノ や ソ バ ー ナ を 紹 介 し て い る 本 を 買 う こ と Sovana DOC に し た 。 入 っ て み る と 、 大 聖 堂 は 8 ~ 9 世 紀 に 建 て ら れ 、 外 部 Piazza del Pretorio は 土 色 の 凝 灰 岩 、 内 部 は 見 事 な 大 理 石 と な っ て い る が 、 質 素 な Santa Maria 作 り だ 。 ( 美 し い 村 ) は 、 バ タ ー ス コ ッ チ 色 の サ ン ド た ピ 。 テ ィ リ ア ー ノ を 一 回 り し た 後 、 ソ ヴ ァ ー ナ に 向 か う こ と に し 村には花が一杯 ソヴァーナ大聖堂 教会が村の中心にある 装飾は質素だ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 3 ) ソ ヴ ァ ー ナ 146 操 作 の は ず だ が 」 ガ ソ リ ン は 、 17 ㍑ で 20 ユ ー ロ 。 じ て く れ て 、 や っ て も ら う と う ま く 行 っ た 。 「 お か し い ! 同 じ 「 使 い 方 が 分 か ら な い の で 教 え て 欲 し い 」 と い う と 、 気 軽 に 忚 け で 簡 単 な の だ が 、 何 故 か う ま く 行 か な い 。 隣 の お じ さ ん に が あ っ た の で 試 し に 入 っ て み た 。 お 金 を 入 れ て ボ タ ン を 押 す だ 次 の 目 的 地 は ソ ラ ー ノ だ が 、 途 中 で セ ル フ の ガ ソ リ ン ス タ ン ド り の 技 術 を 持 っ て い た と い う こ と は 確 か だ 。 な 岩 を く り 抜 い て お 墓 を 作 っ た エ ト ル リ ア 人 と い う の は 、 か な ど れ く ら い 進 ん で い た か は 分 か ら な い が 、 数 千 年 も 前 に 、 巨 大 う 1 は の な 時 、 お 、 間 日 墓 と 差 が い し あ う が る が き の 、 つ で 到 く 見 底 て に 全 本 行 と 部 当 く い は に こ う 回 暑 と お り い に 墓 き 。 し を れ こ た 見 な こ 。 に い の ト 行 。 ル ス く そ ー カ こ こ ト ー と で は ナ に 一 全 地 し 番 て 方 た 立 歩 の 。 派 い 6 そ て 月 ま た 、 1 ㎞ ほ ど 離 れ た と こ ろ に 、 古 代 遺 跡 で あ る エ ト ル リ ア 人 し 追 エ ま い い ト た 。 、 ル 、 儀 リ ソ 式 ア ヴ 、 人 ァ 敵 が ー の 地 ナ 攻 面 は 撃 の 、 の 岩 ヴ 際 を ィ の 深 ー 移 く ア 動 削 ・ の っ カ た て ー め 造 ヴ 、 っ ァ な た ど 狭 に い 使 通 っ 路 が た で 有 も 、 名 の 家 で ら 畜 、 遺跡はこんな山奥にある エトルリア人の王の墓 147 王の棺? Copyright (C)ITおやじ All rights reserved Via Cava 今 日 も お 昼 は 抜 い て 、 ジ ェ ラ ー ト の み 。 夜 が い つ も 食 べ 過 ぎ な Tomba Ildebranda の で こ れ で 十 分 の よ う だ 。 こ れ は フ ラ ン ス の 時 と 同 じ だ 。 ガ ー ミ ン 頼 み で は 駄 目 だ 」 と い う こ と だ 。 ン に 指 示 す る 必 要 が あ る 。 「 ガ ー ミ ン は 素 晴 ら し い が 、 全 て を 入 り か け た と き は 地 図 を よ く 見 て 、 幹 線 道 路 に 入 る よ う ガ ー ミ 意 で 、 ガ ー ミ ン は 常 に 最 短 経 路 を 行 き た が る の で 、 細 い 山 道 に 目 だ 。 こ れ ま で の 経 験 で は 、 田 舎 の 山 道 を 走 る と き が 特 に 要 注 イ タ リ ア に 来 て 、 ガ ー ミ ン に ひ ど い 目 に あ っ た の は こ れ で 2 度 に 出 た 。 け な が ら 車 を 進 め た と こ ろ 、 10 分 く ら い で 何 と か 2 車 線 の 道 路 確 認 し た と こ ろ 、 こ の 先 に 太 い 道 が あ り そ う だ 。 慎 重 に 溝 を 避 に は 車 の 下 を 擦 り だ し た 。 急 な 下 り で バ ッ ク も 難 し く 、 地 図 を 思 い な が ら も そ の ま ま 進 め る と 、 狭 く て デ コ ボ コ の 道 で 、 つ い り 車 を 走 ら せ る と 、 急 に 山 道 に 入 っ て き た 。 「 や ば い な ~ 」 と チ ヴ ィ タ は ソ ラ ー ノ か ら 40 ㎞ ほ ど の 所 だ が 、 ガ ー ミ ン の 指 示 通 天 空 の 村 チ ヴ ィ タ ・ デ ィ ・ バ ニ ョ レ ー ジ オ に 向 か う こ と に し た 。 生 活 を し て い る 感 じ だ 。 ソ ラ ー ノ は 30 分 も す る と 見 終 え 、 次 は 、 マ リ ア 像 が あ っ た り し て 、 住 民 は 信 仰 心 が 厚 く 、 慎 ま し や か に 村 に 入 る と ほ と ん ど 人 気 は な く 、 教 会 も 質 素 だ が 、 道 の 途 中 に 落 が あ り 、 崖 か ら 落 と さ れ な い よ う に 寄 り 添 っ て 立 っ て い る 。 テ ィ リ ア ー ノ と ソ ヴ ァ ー ナ の 親 戚 の よ う だ 。 高 い 岩 山 の 上 に 集 ソ ラ ー ノ も 、 サ ン ド ス ト ー ン の ひ っ そ り 佇 む 村 で 、 ま る で ピ ( 5 ) ソ ラ ー ノ 質素な教会 道路脇にはこんなマリア像が 村は静まりかえっている Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 148 な 所 に 村 を 作 っ た の か 、 歴 史 を 知 ら な い と よ く 分 か ら な い 。 余 こ の 村 に 行 く に は 、 長 い 石 の 橋 を 渡 っ て い く の だ が 、 何 故 こ ん ず つ 修 復 が 進 ん で い る 。 「 死 に 行 く 町 」 と 言 わ れ た が 、 昨 今 、 尐 し 壊 が 約 1 0 0 0 年 に も わ た っ て 続 き 、 そ の 後 も 風 化 が 進 み 、 は 温 泉 が 湧 き 出 る 火 山 地 帯 で 、 度 重 な る 大 地 震 に よ っ て 町 の 崩 こ の 村 の 名 前 は 「 バ ー ニ ョ = お 風 呂 」 と 呼 ば れ る よ う に 、 周 囲 ス キ に よ り 作 ら れ た 。 こ の 村 は 、 古 代 ロ ー マ 帝 国 よ り も 以 前 に 繁 栄 し て い た エ ト ゥ ル 前 に 突 如 現 れ て く る 。 に ポ ツ ン と 乗 っ か っ て 、 ま る で 天 空 に 作 ら れ た よ う な 村 が 目 の の が 難 し い く ら い の 細 い 道 の 突 き 当 た り に あ り 、 巨 大 な 岩 の 上 村 ) は 、 農 家 民 宿 か ら 10 ㎞ ほ ど 離 れ た と こ ろ の 、 車 が す れ 違 う チ ヴ ィ タ ・ デ ィ ・ バ ニ ョ レ ー ジ ョ Civita di Bagnoregio 149 程 敵 の 襲 撃 を 避 け る 必 要 が あ っ た の だ ろ う か 。 La citta che muore そ れ に し て も 、 こ ん な 場 所 に 村 が で き る と い う の は 奇 跡 だ 。 ( 美 し い この石はどうやって運んだのだろうか 村からは絶景が広がる 村は復興中で人はほとんどいない せっかく来たので1枚お願いした Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 6 ) チ ヴ ィ タ ・ デ ィ ・ バ ニ ョ レ ー ジ オ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 150 <チヴィタ・ディ・バニョレージオの村> 天空の村とはまさにチヴィタを指す言葉だと思う。絶壁の岩に守られた村は誰も 攻められないが、この村にどうやって住んでいたのだろうか。 151 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 3 歳 の 子 供 が か わ い く て 、 隆 世 を 思 い 出 さ せ る 。 に エ ス プ レ ッ ソ で 満 足 。 隣 の 席 に は ロ ー マ か ら 来 た と い う 親 子 。 た も の 。 昨 日 よ り 美 味 し い 。 デ ザ ー ト は ア ッ プ ル ケ ー キ 、 そ れ 味 し い 。 セ カ ン ド プ レ ー ト は 、 今 日 は 牛 肉 に ハ ム を 乗 せ て 焼 い せ る 。 フ ァ ー ス ト プ レ ー ト は 今 日 は パ ス タ 。 こ れ は な か な か 美 チ ー ズ で 全 部 食 べ る と こ れ で お 腹 が 一 杯 に な る の で 半 分 で す ま パ ン に ト マ ト や レ バ ー ペ ー ス ト を 乗 せ た ブ ル ス ケ ッ タ 、 そ れ に デ ィ ナ ー は 今 日 も 8 時 か ら 。 前 菜 は 昨 日 と 同 じ 生 ハ ム 、 サ ラ ミ 、 で き た の で 満 足 し て 農 家 民 宿 に 帰 る こ と に し た 。 教 会 は と り わ け 変 わ っ た も の で は な い が 、 隣 の 村 も 見 る こ と が 行 け 」 と 庭 の 扉 を 開 け て く れ た 。 ウ ロ し て い る と 、 そ の 民 家 の 为 人 が 見 か ね た の か 、 「 こ こ か ら こ う と す る が 、 民 家 に 阻 ま れ て な か な か 行 け な い 。 付 近 を ウ ロ こ の 村 は 、 村 全 体 が 静 か で 落 ち 着 い て い る 。 教 会 が あ る の で 行 て い る 隣 の 村 ス ガ ノ Sugano 寝 9 。 時 過 ぎ に は 部 屋 に 戻 っ て 、 旅 行 メ モ を 整 理 す る 。 10 時 に は 就 に 立 ち 寄 る こ と に し た 。 ファーストプレート パスタ スガノの教会 セカンドプレート 牛肉とチーズの重ね焼き スガノの民家 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 半 過 ぎ 。 こ れ で は 部 屋 に 戻 る の が 尐 し 早 い の で 、 民 宿 か ら 見 え チ ヴ ィ タ か ら オ ル ヴ ィ エ ー ト の 農 家 民 宿 に 帰 っ て く る と 、 4 時 ( 7 ) ス ガ ノ 152 tufo と い う ゴ ツ ゴ ツ し た 凝 灰 岩 ( 多 孔 性 の 石 灰 岩 ) の 崖 の 上 に 界 一 美 し い 丘 上 都 市 』 と 呼 ば れ る 町 で 、 地 域 特 産 の ト ゥ ー フ ォ オ ル ヴ ィ エ ー ト Orvieto 町 全 体 が 造 ら れ て い る 。 は 、 古 代 エ ト ル リ ア 時 代 に 栄 え た 『 世 こ は ま だ 見 て い な い の で 、 立 ち 寄 る こ と に し た 。 民 宿 が 近 づ い て く る と 、 オ ル ヴ ィ エ ー ト の 町 の 標 識 が あ り 、 こ で き る の だ ろ う か 。 も 、 雲 海 に 浮 か ぶ チ ヴ ィ タ と い う の は ど ん な 季 節 に 見 る こ と が オルヴィエートの町 今日は煙って視界はイマイチ 153 の で 、 駄 目 も と で 数 枚 だ け 撮 っ て 帰 る こ と に し た 。 そ れ に し て か か っ た よ う で 視 界 も よ く な い 。 こ れ で は い い 写 真 が 撮 れ な い 雲 海 は な い 。 太 陽 が チ ヴ ィ タ の 村 の 後 か ら 上 が っ て き て 、 靄 が チ ヴ ィ タ へ は 20 分 ほ ど で 、 6 時 半 に は 着 い た が 、 残 念 な が ら は き っ と 幻 想 的 だ ろ う と 思 い 、 再 度 チ ヴ ィ タ に 行 く こ と に し た 。 で も 雲 海 が 見 え た の で 、 チ ヴ ィ タ が 雲 海 に 中 に 浮 か ん で い る 姿 目 が 覚 め た の が 6 時 前 で 、 朝 食 に は 時 間 が あ り す ぎ る し 、 民 宿 り イ タ リ ア に も 来 て い る の だ 。 の 村 を 歩 い て い た 。 禮 子 は フ ラ ン ス の 田 舎 に 来 て い た が 、 や は 昨 夜 は 久 し ぶ り に 夢 を 見 た 。 禮 子 も 一 緒 に 楽 し そ う に チ ヴ ィ タ か う こ と に し た 。 で 民 宿 に 戻 り 、 朝 食 の あ と チ ェ ッ ク ア ウ ト し て 、 ト ー デ ィ に 向 進 め て 町 を 散 策 す る が 、 煙 っ て 視 界 が よ く な い 。 仕 方 が な い の 早 朝 な の で ま だ ど こ の 店 も 開 い て な い 。 大 聖 堂 の 近 く ま で 車 を 世 界 で 名 高 い ワ イ ン の 一 つ と の こ と だ 。 ン は 、 エ ト ル リ ア 人 が 洞 窟 の 中 で 発 酵 さ せ た の を 起 源 に も ち 、 世 界 で も 最 も 古 い ワ イ ン の 一 つ と い わ れ る オ ル ビ エ ー ト の ワ イ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 1 ) 早 朝 の チ ヴ ィ タ と オ ル ヴ ィ エ ー ト 【 第 14 日 目 】 ウ ン ブ リ ア 州 ① だ 。 ロ ー マ に 美 し い 広 場 で 、 最 も 高 い 場 所 に 位 置 す る 。 ポ ポ ロ 広 場 の 北 側 ト ー デ ィ の ポ ポ ロ 広 場 は イ タ リ ア の 中 で も 特 て が 似 て い る よ う に 見 え て く る 。 る 。 し か し 、 こ れ だ け 多 く の 古 代 都 市 を 見 て く る と な ん だ か 全 市 と し て の 機 能 が バ ラ ン ス よ く 、 世 界 一 住 み や す い 町 と 言 わ れ 岩 だ ら け の 丘 の 上 に あ る 。 外 観 の 美 し さ 、 環 境 へ の 優 し さ 、 都 ト ー デ ィ Todi Duomo トーディ 町の外観 に 、 幅 広 い 階 段 の 上 に そ び え 立 つ の が 大 聖 堂 Piazza del Popolo エトルリア遺跡の門 支 配 下 の 時 代 に は 、 こ の ポ ポ ロ 広 場 は 政 治 の 中 心 と な っ た 。 は 、 も と も と 古 代 エ ト ル リ ア 人 の 居 住 地 で あ り 、 ( 2 ) ト ー デ ィ トーディ ポポロ広場と大聖堂 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 154 劇場の張り紙がしてあった 村は迷路のようになっている 155 に し て も 、 村 に 入 っ て 最 初 に 目 に し た も の が 、 見 た い と 思 っ て い る 。 仕 方 が な い の で 、 張 り 紙 の 写 真 だ け 撮 っ て お い た 。 そ れ 小 さ な 劇 場 の よ う だ 。 中 に 入 り た か っ た が 残 念 な が ら 閉 ま っ て ア ッ シ ジ に た ど り 着 く こ と が で き た 。 フ ト 目 の 前 の 建 物 の 張 り 紙 を 見 る と 、 こ れ が 探 し て い た 世 界 一 進 め て い く と 、 そ の う ち 次 の 高 速 の 入 口 を 指 示 し て き て 、 無 事 さ す が に こ れ に は 慣 れ て い る の で 、 無 視 し て ペ ル ー ジ ャ 方 面 に り 口 が あ っ た の で 入 っ て み る と 、 ま る で 迷 路 の よ う だ 。 て 違 う 道 に 行 こ う と し て も 、 何 回 も 元 に 戻 る よ う 指 示 し て く る 。 て 入 れ な い 。 キ ョ ロ キ ョ ロ 探 し て い る と 、 石 壁 の 脇 に 小 さ な 入 こ の ト ラ ブ ル は 、 ガ ー ミ ン が 一 番 弱 い パ タ ー ン で 、 U タ ー ン し 村 の 入 り 口 に 車 を 止 め て 、 村 に 入 ろ う と す る が 、 城 壁 に 阻 ま れ 界 一 小 さ な 劇 場 が あ る の で 行 く こ と に し た 。 小 さ な 丘 の 上 に あ る 村 で 、 19 世 紀 に 建 て ら れ た 座 席 数 99 の 世 モ ン テ カ ス テ ッ ロ ・ デ ィ ・ ヴ ィ ビ オ Montecastello di Vibio これが世界一小さな劇場 い た 劇 場 と は 、 偶 然 と は い え 、 何 と も つ い て い た も の だ 。 は 、 目 が シ こ だ 閉 ジ の 。 鎖 に 村 さ 向 は れ か 30 て う 分 い こ も る と あ 。 に れ こ し ば れ た 一 で 。 通 イ ア り タ ッ 見 リ シ て ア ジ 回 に に れ 来 は た て 高 の 道 速 で の に 、 通 乗 次 行 る の 止 の 目 め だ 的 は が 地 3 、 ア 度 道 ッ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 3 ) モ ン テ カ ス テ ッ ロ ・ デ ィ ・ ヴ ィ ビ オ は 、 広 々 な の で 、 チ ェ ッ ク ポ イ ン ト の 写 真 を い く つ も 撮 っ て お い た 。 る と ど こ に い る の か 分 か ら な く な る 。 ま た 迷 子 に な っ て は 大 変 ア ッ シ ジ の 駐 車 場 は 、 地 下 の 2 階 ま で あ る 。 ぐ る ぐ る 回 っ て い 何 百 万 人 と い う 観 光 客 や 巡 礼 者 が 訪 れ る 。 コ の 生 ま れ た 町 で も あ り 、 新 し い エ ル サ レ ム と も い わ れ 、 毎 年 キ リ ス ト と 呼 ば れ 、 小 鳥 に 説 教 を し た と い わ れ る 聖 フ ラ ン シ ス 静 か で 趣 の あ る 丘 の 町 だ 。 イ タ リ ア の 国 の 守 護 聖 人 で 、 第 2 の ア ッ シ ジ Assisi 上の聖堂から見たアッシジの町 サ ン ・ フ ラ ン チ ェ ス コ 聖 堂 Basilica Di San Framcesco 上の聖堂 と し た 広 場 と 長 く 続 く 回 廊 の 前 に あ り 、 ゴ シ ッ ク 建 築 の 傑 作 だ 。 ( 世 界 遺 産 ) は 、 須 賀 敦 子 さ ん が 愛 し た 町 で 、 ( 4 ) ア ッ シ ジ 広場とサン・フランチェスコ聖堂 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 156 洗 わ れ る 感 じ が 小鳥への説教(ジョット) (パンフレットより転載) 祭壇が絢爛豪華 157 け で 、 何 か 心 が 元 の 違 う 荘 厳 な 感 じ が し て 圧 倒 さ れ る 。 ア ッ シ ジ の 町 に い る だ そ れ に し て も 、 ア ッ シ ジ は 、 こ れ ま で 見 て き た 聖 地 と は 何 か 次 ン シ ス コ が 描 か れ て い る と の こ と だ 。 の 最 初 の 一 枚 に 、 こ の ミ ネ ル ヴ ァ 神 殿 の 前 を 歩 い て い る 聖 フ ラ あ っ た の で 、 見 学 す る こ と に し た 。 ジ ョ ッ ト の フ レ ス コ 画 連 作 尐 し 町 の 中 心 に 歩 い て い く と 、 ミ ネ ル ヴ ァ 神 殿 と ポ ポ ロ の 塔 が 4 枚 の フ レ ス コ 画 が あ る 。 意 ( 邪 悪 の 克 服 、 貧 困 、 従 順 、 純 潔 ) 」 と 呼 ん だ も の を 表 し た 下 の 聖 堂 に は 、 聖 フ ラ ン チ ェ ス コ が 「 4 大 寓 し て い る 。 を 伝 え て お り 、 文 盲 の 貧 し い 人 々 で も 聖 書 を 理 解 で き る よ う に ぐ る り と 並 ん で い る 。 こ の フ レ ス コ 画 は 、 旧 ・ 新 約 聖 書 の 内 容 百 年 も か か っ て 描 か れ た と い わ れ る 28 枚 の フ レ ス コ 画 が 壁 に ミネルヴァ神殿とポポロの塔 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 上 の 聖 堂 Basilica superiore す る か ら 不 思 議 basilica inferiore な も の だ 。 に は 、 ジ ョ ッ ト と そ の 弟 子 に よ り 何 デ ィ ナ ー に は 尐 し 時 間 が あ る の で 、 メ ー ル を チ ェ ッ ク す る こ と 言 う こ と か 。 く 贅 沢 な 作 り だ 。 ま あ 良 い と こ ろ も あ れ ば 悪 い と こ ろ も あ る と あ っ て 、 周 り は 本 当 に 静 か だ し 、 部 屋 も 独 立 し た 建 物 で 、 す ご 明 日 以 降 、 平 地 に 出 て い く だ け で も 大 変 だ 。 し か し 、 山 奥 だ け そ れ に し て も 、 山 奥 の 宿 を 予 約 し て し ま っ た も の だ 。 こ れ で は ン に 到 着 し た 場 所 を 登 録 し な お し て お い た 。 見 え て き た 。 や は り 登 録 場 所 が 間 違 っ て い た の だ 。 早 速 ガ ー ミ 山 道 に 入 っ て 、 15 分 く ら い 走 っ た だ ろ う か 、 や っ と 農 家 民 宿 が ガ ー ミ ン は 「 U タ ー ン し ろ 」 と う る さ い 。 て い く が 、 行 け ど も 行 け ど も 農 家 民 宿 に は た ど り 着 か な い し 、 示 す る 方 向 が 違 う 。 こ こ は 当 然 、 看 板 の 指 示 に 従 っ て 車 を 進 め 看 板 が あ っ た の で 尐 し 安 心 し た が 、 看 板 の 方 向 と ガ ー ミ ン の 指 「 大 丈 夫 か な ~ 」 と 狭 い 山 道 を 車 を 走 ら せ て 行 く と 、 目 的 地 の 場 所 が よ く 分 か ら な く て 、 尐 し 不 安 が 残 っ た と こ ろ だ 。 は 、 事 前 に 日 本 で ガ ー ミ ン に 登 録 す る と き に 、 ど う も 未 舗 装 の 山 道 に 入 っ て き た 。 今 日 の 農 家 民 宿 La Tavola dei に し た が 、 ワ イ ヤ レ ス L A N が 繋 が っ た り 繋 が ら な か っ た り で 、 Cavalieri な か な か う ま く 行 か な い 。 結 局 1 回 だ け 送 れ て 後 は 断 念 。 ア ッ シ ジ を 出 て 、 2 車 線 の 道 路 に 入 り 進 ん で い く と 、 そ の う ち ( 5 ) ア ッ シ ジ 農 家 民 宿 ラ ・ タ ヴ ォ ラ ・ デ イ ・ キ ャ ヴ ァ リ エ リ 山道にこんな看板が時々置いてある プールも完備 家の横には大きなトラクター これが私の小屋 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 158 こ と に し た 。 日 か ら の 食 事 も 楽 し み だ 。 デ ィ ナ ー は 大 満 足 で 今 日 も 早 く 寝 る や は り イ タ リ ア は 美 味 し い と こ ろ で 食 べ れ ば 美 味 し い の だ 。 明 で 美 味 し い 。 ス ク リ ー ム に カ ラ メ ル を 絡 め た も の を 頼 ん だ が 、 こ れ ま た 上 品 の 煮 込 み は 、 こ れ ま た 柔 ら か く て 美 味 し い 。 デ ザ ー ト は 、 ア イ ラムの煮込み 今日は室内の席で食事 159 ズ 豆 の ス ー プ を 注 文 す る が 、 こ れ も な か な か の 味 。 最 後 の ラ ム こ れ な ら フ ァ ー ス ト プ レ ー ト も 食 べ ら れ そ う な の で 急 遽 、 レ ン 昨 日 の 農 家 民 宿 と は レ ベ ル が 違 う 。 言 え ず 最 高 だ 。 今 ま で 食 べ た 目 玉 焼 き で 一 番 美 味 し い 。 こ れ は 最 初 に 来 た ト リ ュ フ 入 り の 目 玉 焼 き は ト リ ュ フ の 香 り が 何 と も プ レ ー ト は 止 め て 、 セ カ ン ド プ レ ー ト に ラ ム を 頼 む こ と に し た 。 の 目 玉 焼 き が あ る 。 大 抵 そ ん な に 食 べ ら れ な い の で フ ァ ー ス ト 前 菜 に は 、 以 前 か ら 一 度 食 べ た い と 思 っ て い た 、 ト リ ュ フ 入 り 付 い て い る と い う 感 じ だ 。 食 事 が 付 い て い る と い う よ り は 、 専 用 レ ス ト ラ ン に 宿 泊 施 設 が ロ と い う の と は 違 っ て 、 全 て に 価 格 が つ い て い る 。 農 家 民 宿 に 英 語 の メ ニ ュ ー を 持 っ て き て く れ た が 、 昨 日 の お 任 せ 20 ユ ー トリュフ入りの目玉焼き レンズ豆のスープ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved し て は ダ イ ニ ン グ ル ー ム は 雰 囲 気 が あ る し 人 気 が あ る よ う だ 。 8 時 に な っ た の で デ ィ ナ ー に 行 く と 混 ん で い る 。 こ こ は 山 奥 に 入 り や っ と 安 心 し て 車 を 進 め て い っ た 。 差 だ 。 走 っ て い る う ち に 、 昨 日 見 た 農 家 民 宿 の 看 板 な ど が 目 に こ の 道 路 は 簡 易 舗 装 が し て あ り 、 先 ほ ど の 道 に 較 べ る と 雲 泥 の 点 に 引 き 返 し 、 最 初 の 右 方 向 に 走 る こ と に し た 。 に な っ て き た 。 「 ま た ガ ー ミ ン に 騙 さ れ た ! 」 と 慌 て て 出 発 地 走 ら せ る と 、 だ ん だ ん ひ ど く な り 、 つ い に は 車 の 下 を 擦 る よ う 「 こ ん な 道 走 っ た か な ~ 」 と 不 安 に な る が 、 そ の ま ま し ば ら く に 入 っ て い っ た 。 し か し そ の 道 は 石 だ ら け の デ コ ボ コ 道 で 、 言 わ れ る と 、 つ い 弱 気 に な り 、 U タ ー ン し て ガ ー ミ ン の 言 う 道 な い ! 」 と 思 い な が ら も 、 ま た ガ ー ミ ン に 「 U タ ー ン で す 」 と が 、 ガ ー ミ ン は 「 U タ ー ン で す 」 と い う 。 「 い や そ ん な は ず は け ? 」 と 迷 い な が ら も 、 「 多 分 右 だ ! 」 と 判 断 し て 車 を 進 め る 手前から右に曲がらず直進したのが間違いで・・・ こんな道が続くはずだったのだが・・・ こ ろ 、 道 路 が 3 つ に 分 か れ て い る 。 「 昨 日 ど ち ら か ら 来 た っ 車 に 乗 り 、 ガ ー ミ ン に ペ ル ー ジ ャ を セ ッ ト し 、 民 宿 か ら 出 た と い 直 し 、 そ の ま ま ペ ル ー ジ ャ に 向 か っ た 。 予 備 に 持 っ て い る L U M I X の S D カ ー ド を 使 え ば よ い 」 と 思 に し た 。 気 持 ち が よ い 。 朝 食 を 終 え た 後 、 ま ず は ペ ル ー ジ ャ に 行 く こ と め る 。 部 屋 か ら 出 て み る と 、 ウ ン ブ リ ア の 森 に 囲 ま れ 、 本 当 に 昨 夜 は 10 時 頃 寝 た の で 、 朝 6 時 に は 小 鳥 の さ え ず り で 目 が 覚 カ メ ラ に 戻 す の を 忘 れ た ん だ ~ 」 と 愕 然 と す る が 、 「 そ う だ 、 カ ー ド が 入 っ て な い 。 昨 日 パ ソ コ ン に デ ー タ を 落 と し た と き に 、 を 撮 っ て お こ う と カ メ ラ を 構 え る と 、 「 ア レ ッ ! 10 ㎞ ほ ど 走 る と 、 ア ッ シ ジ の 町 が 遠 く に に 見 え た の で 、 写 真 メ モ リ ー Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 1 ) ペ ル ー ジ ャ 【 第 15 日 目 】 ウ ン ブ リ ア 州 ② 160 の 中 心 地 に 向 か っ て 歩 い て い っ た 。 何 は と も あ れ 、 無 事 車 を 止 め る こ と が で き た の で 、 ペ ル ー ジ ャ イ タ リ ア 人 は 余 程 せ っ か ち な の か 、 こ ん な 事 に な っ て し ま っ た 。 私 は 、 日 本 人 と し て は 決 し て ぐ ず ぐ ず し て い な い 方 な の だ が 、 る こ と が で き た 。 ろ 」 と い う の で バ ッ ク す る と 、 ゲ ー ト が ス ッ と 開 い て 何 と か 入 押 し て 、 管 理 人 と 何 か し ゃ べ り 出 し て 、 私 に 「 車 を 後 に 下 げ 駐車料金はこの機械で精算する このあたりは列車も通っている 161 が な い な ~ 」 と い う よ う な 感 じ で 、 ゲ ー ト の 呼 び 出 し ボ タ ン を 「 ゲ ー ト が 開 か な い 、 ど う し た ら よ い か ~ 」 と 聞 く と 、 「 仕 方 て 待 っ て い る 。 す ぐ 後 に 英 語 が し ゃ べ れ そ う な 女 性 が い た の で 、 「 こ れ は 困 っ た ~ 」 と 思 い 、 後 ろ を 見 る と 数 台 車 が イ ラ イ ラ し こ れ で は 中 に 入 れ な い 。 「 サ ッ 」 と 閉 ま っ て し ま っ た 。 「 ア ッ ~ 」 と 思 っ た が 後 の 祭 り 、 ド ラ イ ブ に 入 れ て 、 「 さ あ 入 ろ う 」 と 思 う と 、 ゲ ー ト が を 押 し て 駐 車 カ ー ド を 取 っ て 、 カ ー ド を 財 布 に 入 れ て 、 ギ ア を 駐 車 場 ま で は 順 調 で 、 い つ も の よ う に ゲ ー ト に 着 く と 、 ボ タ ン と に し た 。 グ の 表 示 が 頻 繁 に 出 て く る の で 、 そ こ を 目 指 し て 進 ん で い く こ い 。 そ の う ち 町 に 入 っ て い く と 、 E U R O P E と い う パ ー キ ン ペ ル ー ジ ャ は 大 き な 町 で 、 高 速 も 入 り 組 ん で い て な か な か 忙 し ペルージャ駐車場EUROPE この緑を覚えておかないと迷子になる Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 込 む と 入 れ る 」 と い ペ ル ー ジ ャ を 見 終 わ っ て 、 駐 車 場 で ト イ レ が あ っ た の で 入 ろ う の ラ イ オ ン を 左 右 に 備 え て い る 。 プリオーリ宮殿 玄関の上にはグリフィンとグエルフィのライオン 入 り 口 の 階 段 の 上 に は 、 ペ ル ー ジ ャ の グ リ フ ィ ン と グ エ ル フ ィ 11 月 4 日 広 場 に 面 し た プ リ オ ー リ 宮 殿 へ の 道 橋 は 、 今 は 道 路 と し て 使 わ れ て い る と の こ と だ 。 ジ ョ ー レ ( 大 噴 水 ) が あ る 。 古 代 ロ ー マ の 水 広 場 の 真 ん 中 に は 、 13 世 紀 に 造 ら れ た フ ォ ン タ ー ナ ・ マ ッ を 食 べ に 来 る 。 合 わ せ の 場 所 だ っ た 。 現 在 は 、 旅 行 者 や 学 生 が ジ ェ ラ ー ト 何 千 年 も 前 も 、 古 代 エ ト ル リ ア 人 や ロ ー マ 市 民 に と っ て も 待 ち ペ ル ー ジ ャ の 中 心 地 は 11 月 4 日 広 場 Piazza Ⅳ Novembre と す る が 入 り 方 が 分 か ら な い 。 売 店 の 女 性 に 聞 く と 、 「 駐 車 Palazzo dei Priori 駐車カードでトイレに入る カ ー ド を 機 械 に 差 し で 、 イ タ リ ア 屈 指 で あ り 、 洒 落 た 学 生 の 街 で も あ る 。 ペ ル ー ジ ャ Perugia う の で 試 し に カ ー ド Gelato を 差 し 込 ん で み る と 、 Fontana Maggiore だ ま ト 。 た イ ま レ た の 新 戸 し が い 開 経 い 験 た 。 は 、 中 世 の 丘 の 町 が 維 持 さ れ て い る 面 で は 11月4日広場に向かって歩いていく フォンターナ・マッジョーレ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 162 エトルリア時代の土器かな よ っ て そ の 葡 萄 栽 培 は 発 展 し た と の こ と な の で 、 ワ イ ン 博 物 館 代 ロ ー マ に 時 代 に 遡 り 、 中 世 の ヴ エ ネ デ イ ク ト 派 の 修 道 院 に ト ル ジ ャ ー ノ ワ イ ン は 世 界 的 に 有 名 で 、 ワ イ ン 造 り の 歴 史 は 古 か ら 砦 の 町 と し て 存 在 し 、 「 ジ ャ ー ノ の 塔 」 が 残 さ れ て い る 。 れ た 小 さ な 街 で あ る 。 ト ル ジ ャ ー ノ は 紀 元 前 の エ ト ル リ ア 時 代 渓 谷 の 間 に あ る 丘 陵 地 帯 に あ り 、 オ リ ー ブ と ブ ド ウ の 樹 に 囲 ま こんな容器でワインを飲んでいたのかな トルジャーノの広場 163 ジャーノの塔 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ペ ル ー ジ ャ か ら 南 に 16 ㎞ ほ ど 下 っ た 、 テ ヴ ェ レ 川 と ウ ン ブ リ ア ト ル ジ ャ ー ノ Torgiano 昔はワインはこのように作られていた に 入 っ て み た が 、 や は り ツ ア ー に 参 加 し な い と よ く 分 か ら な い 。 ( 美 し い 村 ) は 、 人 口 5 0 0 0 人 ほ ど で 、 ( 2 ) ト ル ジ ャ ー ノ オリーブオイル入れ 同じデザインの湯飲み 絵 付 け を し て い る と の こ と で 、 「 記 念 に 写 真 を 撮 ら せ て 欲 し 出 が け に 、 色 々 話 を 聞 い て い る と 、 こ れ ら の 陶 器 は 全 て 彼 女 が せ て 63 ユ ー ロ で 買 う こ と に し た 。 に は そ の 色 を 使 っ た ペ ア の 湯 飲 み が あ っ た の で 、 こ れ ら を 合 わ き れ い な 一 輪 差 し ( 実 は オ リ ー ブ オ イ ル 入 れ ) が 見 つ か り 、 更 お ば さ ん で 、 色 々 見 せ て く れ る 。 そ の 中 で 、 な か な か 色 合 い の い る 店 が 見 つ か り 入 っ て い っ た 。 出 て き た の は 人 の よ さ そ う な と こ ろ が 、 多 く の お 店 が 閉 ま っ て お り 、 3 軒 目 で や っ と 開 い て と の こ と な の で 、 入 っ て み る こ と に し た 。 ル ー タ の 伝 統 に 則 っ た 最 高 品 質 の も の は 、 小 さ な 店 で も 買 え る い 模 様 の 陶 器 ( マ ジ ョ ル カ 焼 き ) で 有 名 だ 。 数 百 年 を 超 え る デ る 。 こ の 村 は 、 マ ジ ョ ル カ 島 か ら 伝 わ っ た 、 豊 か な 色 と 、 細 か デ ル ー タ Deruta い 」 と い う と 、 尐 し は に か ん で 素 晴 ら し い 笑 顔 を 見 せ て く れ た 。 ( 美 し い 村 ) は 、 ト ル ジ ャ ー ノ の す ぐ 近 く に あ 彼女が絵付けをしている この店はたまたま開いていた 陶器の工場があったが閉まっていた 店内には美しい陶器が一杯 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 3 ) デ ル ー タ 164 ベットーナの美しい村の標識 も 美 し い 村 の 標 識 は 立 っ て い た 。 ト ル ジ ャ ー ノ 、 デ ル ー タ に も 美 し い 村 を 訪 問 す る た び に 気 に し て い た の だ が 、 ベ ッ ト ー ナ に な ど の 素 晴 ら し い 展 望 を 楽 し む こ と が で き る 。 城 壁 の 回 り を 散 策 す る と 、 ペ ル ー ジ ャ 、 ア ッ シ ジ 、 ス パ シ オ 山 遺 跡 が 数 多 く 残 っ て い る 。 「 ウ ン ブ リ ア の 古 い テ ラ ス 」 と 言 わ れ 、 古 代 エ ト ル リ ア 時 代 の ベ ッ ト ー ナ Bettona あ っ た の で イ タ リ ア で も か な り 徹 底 さ れ て い る よ う だ ( 美 し い 村 ) は 、 丘 の 上 に そ び え て お り 、 この村もほとんど人がいない 広場 165 ベットーナは丘の上にある Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 4 ) ベ ッ ト ー ナ カフェの眺望は素晴らしい こ こ は ゆ っ く り す る と こ ろ な の で 、 洒 落 た カ フ ェ で カ プ チ ー ノ 学 し よ う と す る が 、 こ れ も 3 時 半 に な ら な い と 開 か な い よ う だ 。 と い う こ と だ 」 と 憤 慨 し て も 、 ど う に も な ら な い 。 教 会 で も 見 を も ら お う と 向 か う が 、 12 時 半 か ら 3 時 半 ま で は 休 憩 だ 。 「 何 ス ペ ッ ロ に 着 い た の は 午 後 2 時 半 、 イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン で 資 料 つ り 下 げ ら れ た 花 の 鉢 が 美 し い 。 あ り 、 ウ ン ブ リ ア の 雄 大 な 景 色 を 見 る こ と が で き 、 石 の 通 路 と 、 古 い 城 塞 の 町 ス ペ ッ ロ ( 5 ) ス ペ ッ ロ Spello オシャレなカフェで一休み を 飲 み な が ら 、 ウ ン ブ リ ア の 景 色 を 楽 し む こ と に し た 。 ( 美 し い 村 ) は 、 標 高 2 1 9 m に 村のおじさんはお昼寝時間 細い路地は花で一杯 村の人は本当に花が好きのようだ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 166 る こ と に す る 。 に 備 え て 今 日 も 早 く 寝 お 腹 は 一 杯 だ し 、 明 日 薬 の お 世 話 に な る 。 部 屋 に 帰 っ て 早 速 胃 腸 モンテファルコのワインを飲み ながらのディナーは最高の贅沢 トリュフ入りパスタ グリルした肉 各種 167 一 杯 で 半 分 で ダ ウ ン 。 ワ イ ン も 飲 み 干 し た の で 大 満 足 。 ビ ー フ 、 ポ ー ク の グ リ ル で 、 美 味 し い の だ が 、 さ す が に お 腹 が と も い え ず 美 味 し い 。 最 後 の セ カ ン ド プ レ ー ト は 、 マ ト ン 、 プ レ ー ト は 、 ト リ ュ フ 入 り の パ ス タ だ が 、 ト リ ュ フ の 香 り が 何 オ リ ー ブ オ イ ル を つ け て 食 べ る と な か な か 美 味 し い 。 セ カ ン ド サ ラ ダ は 、 適 度 に 焼 い た タ マ ネ ギ 、 な す び 、 マ ッ シ ュ ル ー ム で 、 の 赤 ワ イ ン 。 プ レ ー ト は 各 種 ミ ー ト 、 そ れ に モ ン テ フ ァ ル コ の ハ ー フ ボ ト ル フ ァ ー ス ト プ レ ー ト は 、 ト リ ュ フ と ミ ン チ の パ ス タ 、 セ カ ン ド 前 菜 は 、 サ ラ ダ ( 何 故 か ベ ジ タ リ ア ン 用 サ ラ ダ と 書 い て あ る ) 、 華 に い く こ と に し た 。 今 日 も お 昼 は 、 例 に よ っ て ジ ェ ラ ー ト で 済 ま せ た の で 、 夜 は 豪 今日はテラスで食事 野菜サラダは生では食べないようだ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 6 ) ア ッ シ ジ 農 家 民 宿 デ ィ ナ ー イタリアの男もよく働くのだ 牛はマイペースだ 昨 日 食 べ た 豚 や 鶏 は こ こ で 育 て た よ う だ 。 う ま い は ず だ 。 え さ を や っ て も の す ご い 埃 だ 。 そ の 横 に は 鶏 も い る し 牛 も い る 。 る 。 「 何 だ ろ う 」 と 見 に 行 く と 、 沢 山 の 豚 が い て 、 男 性 2 人 が 山 の 方 に 歩 い て い く と 、 何 や ら 動 物 の 騒 が し い 鳴 き 声 が し て い 広 が り 美 し い 眺 め だ 。 歩 く こ と に し た 。 農 家 民 宿 の 向 こ う に は 、 ウ ン ブ リ ア の 平 原 が 朝 目 が 覚 め て 朝 食 に は 時 間 が あ る の で 、 農 家 民 宿 の 周 り を 尐 し ( 1 ) ア ッ シ ジ 農 家 民 宿 の 朝 【 第 16 日 目 】 ウ ン ブ リ ア 州 ③ 豚がえさを食べるのにものすごく騒いでいる 民宿の向こうにはウンブリアの平原が広がる 鶏は放し飼いで、美味しいはずだ こんな山奥にもプールがある Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 168 た が 、 夏 物 と 冬 物 が あ り 、 冬 物 の 方 が 香 り が 強 く て 貴 重 品 で 、 折 角 こ こ ま で 来 た の だ か ら 、 黒 ト リ ュ フ を 買 お う と お 店 に 入 っ 源 は こ の 村 の 名 前 だ そ う だ 。 サ ラ ミ な ど を 売 っ て い る お 店 を と 呼 ん で お り 、 語 ウ ン ブ リ ア に お け る グ ル メ の 都 と 言 わ れ て い る 。 イ タ リ ア で は ノ ル チ ア は 、 サ ラ ミ や チ ー ズ 、 そ し て 黒 ト リ ュ フ が 特 産 品 で 、 ン ・ ベ ネ デ ッ ト の 村 で も あ る 。 の 最 も 重 要 な 村 で あ る ノ ル チ ア は 、 ヨ ー ロ ッ パ の 守 護 聖 人 サ な 山 の 間 を 走 っ て い く と 、 ノ ル チ ア に 近 づ い て き た 。 こ の 地 域 ア ッ シ ジ か ら 1 時 間 半 、 長 い ト ン ネ ル を 通 っ て 、 岩 肌 が あ ら わ ト ル ・ 広 さ 20 キ ロ メ ー ト ル 四 方 と い う 特 別 な 環 境 に あ る 。 は 、 シ ビ ッ リ ー ニ 国 立 公 園 の 山 々 に 囲 ま れ 、 標 高 1 4 0 0 メ ー な も の の 一 つ と い わ れ て お り 、 山 が 侵 食 さ れ て 出 来 た こ の 高 原 カ ス テ ル ル ッ チ ョ の 高 原 は 、 イ タ リ ア の 自 然 の 景 観 で 最 も 雄 大 と に し た 。 然 を 見 て み た い と 思 い 、 ノ ル チ ア Norcia 169 30 ㌘ の 小 さ な 瓶 で 30 ユ ー ロ す る と い う 。 こ れ を 料 理 す る 自 信 “norcineria” は な い の で 、 と り あ え ず 8 ユ ー ロ の 夏 物 を 買 い 求 め た 。 ( 美 し い 村 ) に 行 く こ サラミやトリュフを売っているお店 ノルチア大聖堂 黒トリュフ ノルチア広場 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved た が 、 今 日 は こ れ ま で の イ タ リ ア と は 雰 囲 気 の 違 う 、 雄 大 な 自 こ れ ま で は 、 ト ス カ ー ナ や ウ ン ブ リ ア 地 方 の 平 原 や 森 を 見 て き ( 2 ) ノ ル チ ア 写 真 1 枚 撮 る の も 命 が け だ 。 ほ と ん ど 私 の 顔 ま で 来 た の で 、 「 こ れ は 大 変 だ ~ 」 と 思 い な が た 麦 の 穂 を か き 分 け 進 ん で い く が 、 ド ン ド ン 麦 の 背 が 高 く な り 、 止 め た 場 所 に 戻 り 、 次 の 目 的 地 に 向 か っ た 。 り 、 「 こ ち ら の 方 が 近 く て 楽 そ う だ 」 と 思 い 、 左 に 向 か っ て ま そ れ で も 、 難 局 を 乗 り 越 え 一 安 心 で 、 足 を 引 き ず り な が ら 車 を 方 向 が よ く 分 か ら な い 。 そ の 時 、 フ ト 左 を 見 る と 建 物 が 目 に 入 「 さ あ 戻 ろ う ~ 」 と 振 り 返 る が 、 麦 の 穂 が 視 界 を 遮 っ て 、 戻 る 診 断 で は 右 太 股 肉 離 れ と 判 明 ) の だ ろ う 。 右 足 首 を ひ ね っ た よ う で ギ ス ギ ス 痛 い 。 ( 帰 国 後 の が で き て 何 枚 も 写 真 を 撮 っ た 。 重 に ! 」 と フ ワ ッ と 飛 び 降 り た 。 し か し 実 際 は ド サ ン と 落 ち た た 。 1 0 0 m ほ ど 進 む と 、 何 と か 目 指 し て い た 木 に 近 づ く こ と 草 で 隠 れ て 着 地 す る 地 面 の 状 態 が よ く 分 か ら な い 。 「 こ こ は 慎 て し ま え ~ 」 と 、 両 手 で 麦 の 穂 を か き 分 け か き 分 け 進 ん で い っ 必 死 の 思 い で 何 と か よ じ 登 っ て 、 「 い ざ 降 り よ う 」 と す る が 、 い た ら ど う し よ う 」 と 一 瞬 躊 躇 し た が 、 大 丈 夫 だ ろ う ~ が 、 胸 ま で あ る 麦 の 穂 が 行 く 手 を 遮 っ て い る 。 「 蛇 と か 虫 行 と っ か 「 こ れ は い い ! 」 と 、 車 を 止 め て 、 大 き な 木 に 近 づ こ う と す る い ~ 」 と 嘆 き な が ら も 、 や る し か な い 。 な い の で 、 こ の フ ェ ン ス も よ じ 登 る こ と に し た 。 「 イ タ リ ア に ま で 来 て 、 フ ェ ン ス を 2 回 も 乗 り 越 え る こ と に な る と は 情 け な え て き た 。 「 ワ ァ ~ 地 獄 だ ~ 」 と 思 い な が ら も 、 今 更 引 き 返 す こ と も で き に 大 き な 木 が 一 本 、 ポ ツ ン と 立 っ て い る 」 素 晴 ら し い 景 観 が 見 と 、 刈 り 取 り を 行 っ て い る 麦 畑 の 奥 の 方 に 「 黄 色 い お 花 畑 の 中 は 私 の 背 よ り も 尐 し 高 い く ら い の フ ェ ン ス が あ る 。 え た 。 「 こ れ で 助 か っ た ~ 」 と 建 物 に 近 づ こ う と す る と 、 今 度 ヴ ァ ッ ロ ・ デ ィ ・ ネ ラ Vallo di Nera ら も 、 何 と か 建 物 の 側 ま で た ど り 着 い た 。 に 向 け て 車 を 走 ら せ て い る メ ラ を 壊 さ な い よ う に 注 意 し な が ら 、 何 と か フ ェ ン ス を 乗 り 越 「 こ れ で は 写 真 は 駄 目 だ な 」 と 思 い な が ら 、 次 の 美 し い 村 、 壮 大 な 感 じ が あ ま り し な い 。 ス カ ッ と 晴 れ て い な い 。 そ の せ い か 、 ノ ル チ ア も 山 が か す ん で こ こ 数 日 、 ど う も ウ ン ブ リ ア 地 方 は 空 気 が ど ん よ り し て い て 、 「 仕 方 が な い 、 フ ェ ン ス を 登 る し か な い ! 」 と 腹 を く く り 、 カ 左 右 を 見 て み る が 、 ど こ に も 扉 は な い 。 ど の フ ェ ン ス が あ っ て 建 物 に 近 づ け な い 。 麦 の 穂 を か き 分 け て 「 あ あ こ れ で 助 か っ た ~ 」 と 思 っ た の も つ か の 間 、 目 の 高 さ ほ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 3 ) ノ ル チ ア か ら の 帰 り 道 170 大きなトラクターで麦畑を刈っている 何やらこの木の向こうに素晴らしい撮影ポイントがありそうだ 171 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 172 <ノルチアの風景> 胸まである麦畑を、かき分けかき分け、塀を飛び越えて撮った写真だ。 写真の黄色い花も緑の草も実際には1m以上の背の丈だ。 イタリアの美しい自然に胸まで埋もれて呆然と見とれる。 173 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ヴァッロ・ディ・ネーラ 村の風景 は 中 世 の 町 の つ く り を そ の ま ま 残 し 、 ま た 、 ロ マ ネ ス ク 建 築 の 自 然 が 美 し い と い う だ け で な く 、 ヴ ァ ッ ロ ・ デ ィ ・ ネ ー ラ の 村 も 低 い と こ ろ を ネ ー ラ 川 が 流 れ 、 傾 斜 地 は 森 に 覆 わ れ て い る 。 い た 地 域 と い わ れ て い る よ う で 、 こ の 地 域 は 険 し い 渓 谷 で 、 最 Vallo di Nera 教 会 が そ れ ら の 町 を 飾 っ て い る 。 ( 美 し い 村 ) は 、 ウ ン ブ リ ア で 最 も 神 秘 的 で 謎 め 農 家 民 宿 の フ ロ ン ト で 教 え て く れ た 、 ヴ ァ ッ ロ ・ デ ィ ・ ネ ー ラ ( 4 ) ヴ ァ ッ ロ ・ デ ィ ・ ネ ー ラ ヴァッロ・ディ・ネーラの村 聖ジョヴァンニ教会 村からの眺望 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 174 認 め ら れ て お り 、 世 界 的 に 有 名 で あ る 。 1 0 0 % で 造 ら れ る 赤 ワ イ ン で 、 最 高 級 の に ワ イ ン は 、 モ ン テ フ ァ ル コ 土 着 品 種 で あ る サ グ ラ ン テ ィ ー ノ 種 リ 眺 ら ア め の は 街 、 で ウ 、 ン 二 ブ 重 リ の ア 城 の 壁 バ は ル 中 ) コ 世 と ニ に 呼 ー 築 ば ( か れ リ れ て ン た い ギ 。 る エ こ 。 ー の ラ 村 ・ か デ ら ッ の ル 広 ン 大 ブ な モ ン テ フ ァ ル コ ( 美 し い 村 ) は 、 古 代 ロ ー マ 時 代 か レ ヴ ィ は 諦 め て 、 モ ン テ フ ァ ル コ に 行 く こ と に し た 。 だ が 、 入 り 方 が 分 か ら な い 。 結 局 、 探 し 回 る 気 力 が な く て 、 ト 「 村 の 人 が 住 ん で い る の だ か ら 行 け な い わ け は な い 」 と 思 う の の 入 り 口 ま で 行 っ た が 、 通 行 止 め で 村 に 入 る こ と が で き な い 。 ヴ ァ ッ ロ ・ デ ィ ・ ネ ー ラ を 出 て 、 ト レ ヴ ィ ( 5 ) モ ン テ フ ァ ル コ Trevi 175 サ グ ラ ン テ ィ ー ノ 種 は 、 中 世 よ り 、 地 域 の 教 会 で 守 ら れ て き て DOCG サグランティーノの 小道のロゴ お り 、 当 時 は 苗 を Montefalco 切 っ た 者 は 絞 首 刑 Ringhiera dell‟Umbria に さ れ た と い わ れ 、 Sagrantino い に ら 今 る 従 続 日 。 い く で 収 厳 も 穫 し 16 さ い 世 れ 規 紀 て 定 か ( 美 し い 村 ) 広場 このあたりは美しいブドウ畑が広がる 教会 モンテファルコは整然とした美しい村だ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved を 辿 る ル ー ト で あ り 素 晴 ら し い と の こ と な の で 、 こ れ か ら こ の タ ネ ー オ 、 カ ス テ ル ・ リ タ ル デ ィ 、 ジ ー ノ ・ デ ッ ル ン ブ リ ア ) の 生 産 地 域 ( ベ ヴ ァ ー ニ ャ 、 モ ン テ フ ァ ル コ 、 グ ア ル ド ・ カ ッ 道 こ の 地 方 の ブ ド ウ 畑 に 囲 ま と れ 言 た わ 道 れ 路 、 は ワ 、 イ サ ン グ の ラ 王 ン 様 テ で ィ あ ー る ノ 5 の つ 小 La Strada del Sagrantino ル ー ト を 回 る こ と に し て 、 次 は ベ ヴ ァ ー ニ ャ に 向 か っ た 。 か ど う か 不 安 だ が 、 「 何 と か な る か ~ 」 で 買 っ て し ま っ た 。 こ れ ま で 一 体 何 本 の ワ イ ン を 買 っ た の だ ろ う か 。 持 っ て 帰 れ る サ グ ラ ン テ ィ ー ノ を 見 て い る と 、 ま た ま た 欲 し く な っ て き た 。 モンテファルコのレストラン 衝動買いしたサグランティーノ こ の 村 を 去 る 時 に 、 こ の 村 に は 沢 山 の ワ イ ン シ ョ ッ プ が あ り 、 ジ ェ ラ ー ト を 食 べ な が ら 時 間 を つ ぶ す こ と に し た 、 フ ォ メ ー シ ョ ン を 探 し て 、 こ の 地 方 の 情 報 を 大 量 に 入 手 し 、 酔 い を 醒 ま さ な い と 次 の 目 的 地 に は 行 け な い 。 そ こ で 、 イ ン テ ィ ー ノ の 赤 ワ イ ン も 最 高 で 素 晴 ら し い ラ ン チ だ っ た 。 こ こ の ト リ ュ フ 入 り の パ ス タ は 美 味 し か っ た し 、 サ グ ラ ン 私 も 後 で 気 が つ い た が 知 ら ん 顔 を し て お い た 。 そ れ に し て も 、 で 来 て 、 白 ワ イ ン を 頼 ん だ の で 馬 鹿 に さ れ た の か も し れ な い 。 持 っ て き た の は 「 赤 ワ イ ン と ガ ス 入 り 水 」 。 モ ン テ フ ァ ル コ ま ウ エ イ ト レ ス に 「 白 ワ イ ン 、 水 は ノ ン ガ ス 」 と 言 っ た の だ が 、 だ 。 実 は こ こ の ワ イ ン は 赤 だ と い う こ と を う っ か り 忘 れ て い て 、 ン チ を 食 べ よ う と 思 い 、 ト リ ュ フ 入 り の パ ス タ と ワ イ ン を 頼 ん 折 角 こ ん な 素 晴 ら し い ワ イ ン の 産 地 に 来 た の だ か ら 、 こ こ で ラ トリュフ入りパスタは香りが最高 前菜も美味しかった Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 176 ま た 、 ベ ヴ ァ ー ニ ャ で は 、 紙 作 り が 盛 ん だ っ た よ う で 、 村 を 歩 あ れ ば こ の 時 期 に 合 わ せ れ ば よ か っ た 。 ベ ヴ ァ ー ニ ャ の 村 に は ピ ッ タ リ の お 祭 り で 、 せ っ か く 来 る の で り 、 村 の 人 全 員 が 中 世 の 生 活 に 戻 る と の こ と だ 。 ひ っ そ り し た ベ ヴ ァ ー ニ ャ Bevagna が あ る 。 こ ん な 紙 作 り の 伝 統 を 引 き 継 い で い る と い く と 、 中 世 か ら の 工 法 で 紙 を 作 っ て い る ラ ・ ヴ ァ ル キ エ ラ La 村にはこの門から入っていく Valchiera う の も な か な か 興 味 深 い 村 だ 。 ( 美 し い 村 ) で は 、 6 月 末 に お 祭 り が あ ここで紙を作っている この紙は何に使われるのだろう 177 ベヴァーニャ サン・フランチェスコ教会 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 6 ) ベ ヴ ァ ー ニ ャ と り あ え ず 全 て キ ャ リ ー バ ッ グ に 詰 め 込 ん で 早 め に 眠 る 。 て 帰 る か は 大 問 題 だ 。 と い っ て も な る よ う に し か な ら な い の で 、 ン ・ ト リ ュ フ ・ プ ロ シ ェ ッ ト 等 を 買 い す ぎ て 、 ど う や っ て 持 っ い よ い よ 明 日 が 最 終 日 な の で 荷 物 を 整 理 す る が 、 ど う も ワ イ る 人 も 沢 山 い る よ う だ 。 こ こ の 料 理 は 何 で も 美 味 し い 。 ど う も 食 事 だ け に こ こ に 来 て い 今 日 の メ イ ン は 、 豚 の ロ ー ス ト を 頼 ん だ が 、 こ れ ま た 美 味 し い 。 が 欲 し い よ う だ が お と な し く 座 っ て い る 。 し ま い 。 椅 子 の 下 に は 民 宿 の 大 き な 犬 が 寄 っ て き て 、 お こ ぼ れ せ る か 」 と 聞 く と 「 話 せ な い 」 と い う の で 残 念 な が ら こ れ で お が 座 っ て い る の で 「 ボ ン ジ ョ ル ノ 」 と 挨 拶 を す る 。 「 英 語 は 話 今 日 も テ ラ ス に 席 を 取 る と 、 隣 に は 昨 日 の 人 の 良 さ そ う な 夫 婦 に つ い た 。 部 屋 で 尐 し 休 む と デ ィ ナ ー の 時 間 だ 。 な っ た の で 、 車 を 脇 道 に 止 め て 、 仮 眠 を 取 っ た り し な が ら 帰 途 農 家 民 宿 ま で は 1 時 間 程 度 だ が 、 運 転 し て い る と 途 中 で 眠 く で 、 こ の 村 を 探 索 す る の は 諦 め て 農 家 民 宿 に 帰 る こ と に し た 。 ま た 、 今 日 は 朝 か ら 2 0 0 ㎞ 近 く 走 っ て 疲 れ た し 、 足 も 痛 い の ど う も 疲 れ て き て あ ま り 見 よ う と 言 う 気 力 が な く な っ て き た 。 サ グ ラ ン テ ィ ー ノ の グ ア ル ド ・ カ ッ タ ネ ー オ の 村 に 着 い た が 、 ( 7 ) グ ア ル ド ・ カ ッ タ ネ ー オ か ら 民 宿 へ この豚もジューシーで美味しかった グアルド・カッタネーオの村まで来たのだが・・・ アイスクリームに焦げ目をつけて 隣の席のイタリア人と農家民宿の犬 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 178 」 と 答 え て く れ る が ふ と 横 を 見 る と 、 警 官 が い た の で 「 パ ー キ ン グ は ど こ だ 」 と 聞 も 大 変 だ 。 人 混 み を 避 け な が ら ノ ロ ノ ロ 車 を 進 め る が 、 出 口 を 探 す だ け で い て 凄 い 混 雑 だ 。 「 こ れ は し ま っ た ! 」 と 思 っ た が 後 の 祭 り で 、 駐 車 場 を 探 す た め 町 に 入 っ て い っ た が 、 広 場 で は 朝 市 を や っ て ス ポ レ ー ト の 町 は 思 っ た よ り 大 き な 町 で 、 し か も 今 日 は 日 曜 日 。 レ ー ト に は 1 時 間 だ 。 指 し て 歩 い て い っ た 。 ドゥオーモ広場は朝市で大混雑 終 え て 、 チ ェ ッ ク イ ン を 済 ま せ る と 9 時 。 ア ッ シ ジ か ら ス ポ ロ ー マ 時 代 の 水 道 橋 も あ る し 、 色 ん な お 店 も あ る よ 」 と い う の と 、 朝 市 で 混 雑 し て い る が 、 イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン が あ っ た を の 目 で 何 と か 駐 車 で き た の で 、 ス ポ レ ー ト の 中 心 街 の 方 に 歩 い て い く Ponte delle Torri 早 速 地 図 を も ら っ て 、 お 目 当 て の 水 道 橋 農 家 民 宿 の マ ネ ー ジ ャ に 聞 く と 、 「 ス ポ レ ー ト こ と に し た 。 3 時 間 く ら い で 着 く の で 、 ど こ か に 立 ち 寄 っ て か ら 空 港 に 行 く 今 日 は い よ い よ 最 終 日 。 ア ッ シ ジ か ら ロ ー マ へ は 2 0 0 ㎞ で 、 る と 、 後 の 車 が ス ッ と 頭 か ら 入 ろ う と す る 。 私 が 「 「 こ こ だ ! 」 と 思 い 、 ス ッ と 前 に 車 を 進 め て バ ッ ク し よ う と す に は 、 こ か へ 行 っ て し ま っ た 。 油 断 も 隙 も あ っ た も の で は な い 。 」 と 大 き な 声 で 叫 ぶ と 、 さ す が に 後 の 車 は 引 き 下 が っ て ど No, I park で 、 そ れ に 従 う こ と に し た 。 い つ も の よ う に 8 時 過 ぎ に 朝 食 を here く と 、 何 や ら イ タ リ ア 語 で 「 Spolete 全 く 分 か ら な い 。 そ れ で も 彼 が 手 で 示 す 方 向 に 行 っ て み る と 、 xxxx~ xxxx~ 何 と か 1 台 だ け 止 め ら れ る ス ペ ー ス を 見 つ け た 。 朝市は色んなものを売っている 179 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 1 ) ス ポ レ ー ト 【 第 17 日 目 】 フ ィ ウ チ ミ ノ 空 港 へ の 道 ( ロ ー マ ) て 尊 敬 し て し ま う 。 水道橋から見たアルボルノズィアーナ城塞 な 水 道 橋 を 造 る こ と が で き た の だ ろ う か 」 と 、 感 心 を 通 り 越 し 「 一 体 古 代 ロ ー マ 人 は 、 2 0 0 0 年 も 前 に 、 ど ん な 技 術 で こ ん を 造 る と い う の は 神 業 と し か 思 え な い 。 ら な い が 、 谷 底 か ら 石 を 積 み 上 げ て 数 ㎝ の 精 度 で こ ん な 水 道 橋 わ た っ て 、 ほ ん の わ ず か な 傾 斜 を つ け て 水 道 を 造 ら な け れ ば な 山 奥 の 取 水 所 か ら 町 の 中 ま で 水 を 引 き 込 む た め に は 、 何 ㎞ に も て み る が 、 石 作 り の 道 は び く と も し な い 。 ら 石 を 積 ん だ 、 長 さ 2 3 6 m の 橋 だ 。 幅 2 m ほ ど の 側 道 を 歩 い こ の 水 道 橋 は 古 代 ロ ー マ 時 代 の も の だ が 、 1 0 0 m 近 い 谷 底 か 水道橋の監視室? 谷底からどうやって石を積んだのだろうか 水道橋の横には歩道がついている Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 180 れ は 諦 め た 。 リベルタ広場の時計台 分 坂 を 下 る よ う で 、 昨 日 痛 め た 足 が 尐 し 痛 く て 気 に な る の で こ 更 に 円 形 競 技 場 が あ る の で そ こ ま で 行 こ う か な と 思 っ た が 、 大 美 し い 広 場 と い わ れ 、 脇 に は ル ネ サ ン ス の 建 物 が 並 ん で い る 。 ド ゥ オ ー モ が あ る 。 こ こ の ド ゥ オ ー モ 広 場 は イ タ リ ア で も 特 に ス ポ レ ー ト の ド ゥ オ ー モ は 、 珍 し い こ と に 坂 を 降 り た と こ ろ に 聖 堂 を 見 に 行 く こ と に し た 。 ドゥオーモには聖母マリアの戴冠の絵がある 八角形のサンタ・マリア・デッラ・マドンナ教会 181 ドゥオーモとドゥオーモ広場 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved と り あ え ず 、 一 番 見 た い と 思 っ て い た も の は 見 た の で 、 次 は 大 の 入 っ た 砂 糖 菓 子 を 勧 め て き た 。 1 つ 7 ユ ー ロ く ら い だ が 、 た 。 す る と 彼 女 は チ ェ リ ー の 入 っ た チ ョ コ レ ー ト と 、 フ ル ー ツ 彼 に も 同 じ 事 を 言 う と 、 そ の 女 性 に イ タ リ ア 語 で 通 訳 し て く れ 尐 し す る と 、 裏 に 行 っ て 若 い 男 性 を 呼 ん で き た 。 レ ー ト か 何 か ス イ ー ツ は あ る か 」 と 聞 く と 英 語 は 全 く 通 じ な い 。 に 入 っ て 英 語 で お 店 の 女 性 に 「 お 土 産 に し た い の だ が 、 チ ョ コ 感 じ で 、 そ の 奥 に は ど う も チ ョ コ レ ー ト ら し き も の が あ る 。 中 の 店 は 、 バ ー と い っ て も 、 ケ ー キ を 売 っ て い る 軽 食 喫 茶 と い う チェリーの入ったチョコレート、美味しい! フルーツの入った砂糖菓子 行 っ て み る と 、 Bar Pasticceria TEBRO 美 味 し そ う な の で 、 と り あ え ず 4 つ 買 っ て お い た 。 と い う お 店 が あ っ た 。 こ 「 バ ー に お 菓 子 を 売 っ て い る の か 」 と 訝 り な が ら そ の あ た り に に 何 か あ る だ ろ う 」 と い う 。 シ ス テ ム は こ の 心 理 に つ け 込 ん だ も の だ と 思 う 。 う と 、 「 そ ん な も の を 売 っ て い る 店 は な い が 、 こ の 通 り の バ ー と 言 わ れ て も 、 も し も の こ と を 考 え る と そ う は い か な い 。 こ れ レ ー ト な ど 、 土 産 物 を 売 っ て い る お 店 を 紹 介 し て 欲 し い 」 と い の で 、 い つ も 半 分 以 上 入 れ て い る の が 普 通 だ 。 空 で 返 し て よ い 終 え て 、 再 度 イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン に 戻 り 、 「 お 菓 子 や チ ョ コ レ ン タ カ ー を 借 り た と き に は 、 ガ ソ リ ン が 尐 な く な る と 心 細 い 「 た ま た ま 飛 び 込 ん だ 店 で は こ ん な も の か 」 と 、 食 事 は 程 々 に 確 か 50 ド ル 近 く 取 ら れ 非 常 に 高 か っ た 。 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 焼 い た 子 牛 も 尐 し 脂 っ こ い 。 去 年 ア メ リ カ へ 行 っ た と き に 、 空 で 返 す 方 法 を 選 択 し た の だ が 、 ス パ ゲ テ ィ の つ い た ラ ン チ コ ー ス を 頼 ん だ が 、 ま あ ま あ の 味 。 方 法 が あ り 、 レ ン タ カ ー 会 社 は 必 ず 後 者 を 薦 め て く る 。 し か し 、 か っ た の で 、 「 イ タ リ ア の 最 後 は や は り ス パ ゲ テ ィ 」 と 思 い 、 レ ン タ カ ー は 、 ガ ソ リ ン を 満 タ ン に し て 返 す 方 法 と 、 空 で 返 す レ ス ト ラ ン に 入 っ た 。 こ こ の と こ ろ ス パ ゲ テ ィ を 食 べ て い な そ の う ち お 昼 に な っ た の で 、 最 後 の イ タ リ ア 料 理 を 楽 し む た め が 、 車 を 返 す ま で は 落 ち 着 か な い の で 空 港 に 向 か う こ と に し た 。 こ れ で 、 ス ポ レ ー ト で の 目 的 は ほ ぼ 終 え た の で 、 ま だ 尐 し 早 い 182 て よ く 分 か ら な い 。 ゆ っ く り 車 を 進 め な が ら 「 」 と い う で 今 日 の 経 緯 を パ ソ コ ン に 入 力 す る 。 そ の う ち 5 時 過 ぎ に な っ ク イ ン は 5 時 15 分 か ら と い う の で 、 空 港 の 端 の 方 に 座 り 込 ん 間 違 っ て 曲 が る の で 、 ガ ー ミ ン が そ の 都 度 再 探 索 を 行 い 、 経 路 車 を 返 し た の が 4 時 半 。 J A L の カ ウ ン タ ー に 行 く と 、 チ ェ ッ と ガ ー ミ ン だ け が 頼 り だ 。 し か し 、 分 岐 点 は 複 雑 で 、 私 が 時 々 空 港 に 入 っ て き た が 、 レ ン タ カ ー の 表 示 が 全 く な い 。 こ う な る ロ ー マ を 過 ぎ て 更 に 40 分 く ら い 走 っ て 、 や っ と フ ィ ウ チ ミ ノ き た 。 イ タ リ ア 語 も 尐 し は 勘 で 分 か る よ う に な っ て き た 。 と 言 っ た の だ ろ う と 、 10 セ ン ト 足 す と 「 グ ラ チ ェ 」 と 言 っ て そ ん な こ と は 口 が 裂 け て も 言 え な い が ヒ ョ ッ と し て 山 道 に 迷 い 込 ん だ と き に 、 外 れ た の か も し れ な い 。 そ れ に し て も 、 ホ イ ー ル カ バ ー は ど こ に 消 え た の だ ろ う 。 払 わ せ ら れ る と こ ろ だ 。 と こ ろ は 言 わ な い と 駄 目 だ 。 危 う く ホ イ ー ル カ バ ー の 代 金 を 支 ト 出 す と 、 「 」 と 言 う 。 多 分 「 10 セ ン ト 足 り な い 」 尐 し 考 え て 、 「 」 と き た 。 や は り 、 強 く 言 う 最 近 は 慣 れ て き て 、 エ ス プ レ ッ ソ は 80 セ ン ト だ ろ う と 80 セ ン で 、 30 分 ほ ど 走 る と 休 憩 し て エ ス プ レ ッ ソ で 元 気 を つ け る 。 ス ポ レ ー ト か ら ロ ー マ に は 約 1 時 間 半 。 高 速 は つ い 眠 く な る の 「 エ ッ ~ そ ん な 馬 鹿 な ~ と 見 回 し て 、 「 右 前 の 車 輪 の ホ イ ー ル カ バ ー が な い 」 と 言 う 。 」 と 言 う と 、 相 手 は Nothing happened, everything was た の で チ ェ ッ ク イ ン を 済 ま せ 、 セ キ ュ リ テ ィ チ ェ ッ ク に 向 か う 。 を 修 正 し て 空 港 の 周 り を ぐ る ぐ る 回 る 。 OK, you finished そ の う ち 何 と か 、 設 定 し て お い た ハ ー ツ 営 業 所 の 地 点 に た ど り ・・・ 着 い た 。 色 ん な レ ン タ カ ー 会 社 の 名 前 は あ る が 、 表 示 が 小 さ く good, I don‟t understand what happened 文 字 を 見 つ け た と き は 「 や っ た ! 」 と い う 感 じ だ 。 ガ ー ミ ン Herts 183 様 々 だ 。 「 ガ ー ミ ン が な け れ ば ど う な っ て い る こ と だ ろ う 」 と xxx~xxx~ 思 う と 空 恐 ろ し い 。 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 出 費 が か さ ん で 仕 方 が な い 。 荷 物 を 全 て 降 ろ し 、 ハ ー ツ の 職 員 に キ ー を 渡 す と 、 車 を グ ル ッ と 思 う 。 や は り 何 事 も 、 よ く 現 地 の 事 情 を 心 得 て お か な い と 、 却 し た が 、 全 く 問 題 な か っ た 。 こ れ で 多 分 30 ユ ー ロ は 得 し た 手 前 の ガ ソ リ ン ス タ ン ド で 、 40 ㍑ 50 ユ ー ロ で 満 タ ン に し て 返 今 回 は 、 満 タ ン に し て 返 す 方 法 を 選 ん だ の で 、 空 港 40 ㎞ ほ ど こ れ も そ れ ぞ れ の 国 の 文 化 性 な の だ ろ う か 。 較 べ る と ア メ リ カ の 空 港 の レ ン タ カ ー は 本 当 に わ か り や す い 。 尐 し わ か り や す く し な い の だ ろ う 」 と 腹 が 立 っ て く る 。 そ れ に パ リ の シ ャ ル ル ・ ド ・ ゴ ー ル 空 港 も そ う だ っ た が 、 「 何 故 も う う 間 に 搭 乗 時 刻 で 飛 行 機 に 乗 り 込 ん だ 。 え ら れ な い 。 そ ん な 事 を 考 え な が ら 時 間 を つ ぶ す と 、 ア ッ と い べ ら れ た の だ が 、 最 近 の J A L の 経 営 状 況 で は そ ん な こ と は 考 ロ ン ド ン で は 独 自 の ラ ウ ン ジ を 持 っ て い て 、 お に ぎ り な ど も 食 J A L の ラ ウ ン ジ は 、 当 然 の よ う に ア リ タ リ ア 空 港 の 借 り 物 。 ト ラ ム に 乗 せ ら れ て れ て 、 や っ と た ど り つ く 。 の 悲 し さ で 、 G ゲ ー ト は 奥 の 奥 、 さ ん ざ ん 歩 か さ れ て 、 そ の 上 こ れ で 全 て O K 。 空 港 内 に 入 る と 、 J A L は 弱 小 ロ ー カ ル 路 線 再 度 セ キ ュ リ テ ィ チ ェ ッ ク に 戻 っ た 。 れ で 壊 れ て い れ ば 諦 め る し か な い が 、 何 と か な る だ ろ う 」 と 、 を 3 本 包 装 し て 、 壊 れ 物 扱 い で 別 送 し て 貰 う こ と に し た 。 「 こ も ら い 、 J A L の 職 員 に ガ ム テ ー プ と 包 装 袋 を 貰 っ て 、 ワ イ ン 仕 方 が な い の で 、 チ ェ ッ ク イ ン カ ウ ン タ ー に 戻 れ る よ う に し て て る わ け に は い か な い 。 て も 後 の 祭 り 、 せ っ か く 現 地 で 買 っ た 大 事 な ワ イ ン を こ こ で 捨 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved た が 、 ワ イ ン の 手 持 ち は 駄 目 な の だ 、 忘 れ て い た ~ 」 と 後 悔 し キ ャ リ ー バ ッ グ に 入 れ る の は 多 す ぎ る の で 、 3 本 は 手 持 ち に し を 持 っ て い る だ ろ う 」 と 言 う 。 「 ア ッ し ま っ た 、 ワ イ ン 全 て を は ず さ せ る 。 「 大 丈 夫 だ ろ う 」 と 思 っ て い た の だ が 、 「 ワ イ ン セ キ ュ リ テ ィ チ ェ ッ ク は な か な か 厳 し く て 、 腰 の ベ ル ト も 全 て 184 久 し ぶ り の 畳 に 布 団 で 、 横 に な る と い つ の 間 に か 眠 っ て い た 。 185 お 世 話 に な っ た 人 に は 感 謝 、 感 謝 で 、 禮 子 に 帰 宅 の 挨 拶 を し て 、 楽 し く 旅 が で き た 。 い る 。 イ タ リ ア で は 、 本 当 に 多 く の 人 に 親 切 に し て い た だ き 、 18 日 間 の 北 イ タ リ ア ド ラ イ ブ の 旅 も 無 事 終 え て 、 ホ ッ と し て や は り 疲 れ て い る の で 見 る の は 無 理 の よ う だ 。 は り 落 ち 着 く 。 今 日 は ワ ー ル ド カ ッ プ で カ メ ル ー ン 戦 が あ る が 、 日 本 は 既 に 梅 雤 に 入 り 、 ジ メ ジ メ し た 感 じ だ が 、 家 に 着 く と や 7 時 過 ぎ に は 着 い た 。 伊 丹 へ の 飛 行 機 も 一 つ 前 の 便 に 乗 る こ と が で き 、 自 宅 に は 午 後 飛 行 は 順 調 で 、 予 定 よ り 1 時 間 早 く 午 後 4 時 に は 成 田 に 着 き 、 夜 8 時 45 分 出 発 な の で 、 機 内 で は 夕 食 を と る と 後 は 寝 る だ け 。 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 同 運 行 便 。 成 田 へ の フ ラ イ ト は 、 ア リ タ リ ア 航 空 、 エ ー ル フ ラ ン ス と の 共 【 第 18 日 目 】 帰 国 生 活 で も 使 っ た イ タ リ ア 語 は 、 グ ラ チ ェ ( あ り が と う ) 、 ボ ン フ ラ ン ス と 同 じ く 、 農 家 民 宿 で も 簡 単 な 英 語 は 通 じ た し 、 日 常 言 葉 の 面 で は 、 田 舎 で 英 語 が 通 じ る か ど う か 尐 し 心 配 だ っ た が 、 る の か も し れ な い が か っ た 。 ・・・ タ リ ア で は 何 度 か 見 か け た 。 最 近 の 世 界 的 な 不 況 が 影 響 し て い 晩 は 冷 え る の で 長 袖 ・ 長 ズ ボ ン だ 。 両 方 持 っ て い っ て お い て よ し か し 、 フ ラ ン ス の 田 舎 で は 全 く 見 か け な か っ た 物 乞 い が 、 イ 服 装 は 、 現 地 の 人 も 旅 行 者 も 、 昼 間 は 半 袖 ・ 半 ズ ボ ン だ が 、 朝 歩 く こ と が で き た 。 ほ か は 晴 れ で 、 全 く 傘 の 必 要 は な か っ た 。 ま た 、 ヴ ェ ロ ー ナ と マ ナ ロ ー ナ で は 雷 雤 に 見 舞 わ れ た が 、 そ の の 都 会 で も 東 京 や 京 都 を 歩 い て い る の と 変 わ り な く 、 安 心 し て て も 全 く 不 安 は 感 じ な か っ た し 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア や フ ィ レ ン ツ ェ が ら 一 休 み と い う の は 最 高 の ひ と と き だ っ た 。 の で 尐 し 心 配 し て い た が 、 イ タ リ ア の 田 舎 で は 一 人 で 歩 い て い と し て い る の で 日 陰 に 行 け ば 汗 も ひ い て 、 ジ ェ ラ ー ト を 食 べ な 治 安 の 面 だ が 、 ロ ー マ で は 被 害 に 遭 う こ と も 多 い と 聞 い て い た 晩 は 15 度 程 度 で 本 当 に 気 持 ち が よ か っ た し 、 日 中 で も カ ラ ッ で 、 私 も 1 ヶ 月 旅 を 早 め た 方 が よ か っ た よ う だ 。 そ れ で も 、 朝 可 欠 だ 。 現 地 の 人 に 聞 く と 、 イ タ リ ア は 5 月 初 旬 が 最 高 の よ う こ と も で き な い の で い た し か た な い 。 ま り 、 よ り 楽 し い 旅 に な る の だ が 、 今 更 イ タ リ ア 語 を 習 得 す る も ち ろ ん 、 も っ と イ タ リ ア 語 が で き れ ば 現 地 の 人 と の 交 流 も 深 30 度 以 上 に 気 温 が 上 が り 、 遺 跡 を 歩 く と 汗 だ く に な り 水 が 不 イ タ リ ア の 6 月 は 最 高 の 季 節 と 思 っ て 6 月 に し た が 、 日 中 は じ る よ う に な る の は 不 思 議 な も の だ 。 も 滞 在 す る う ち に 相 手 が ど ん な こ と を 言 っ て い る の か 、 尐 し 感 8 月 で 、 6 月 に 旅 し た の は 今 回 が 初 め て だ 。 今 回 で 、 ヨ ー ロ ッ パ の ド ラ イ ブ の 旅 は 4 回 目 だ が 、 こ れ ま で は ピ エ ー ノ ( 満 タ ン ) く ら い で 、 こ れ で 十 分 事 は 足 り た 。 そ れ で ジ ョ ル ノ ( こ ん に ち は ) 、 ク ア ン ト ・ コ ス タ ( い く ら で す か ) 、 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 1 ) イ タ リ ア の 気 候 、 言 葉 、 治 安 第 3 章 旅 を 終 え て 186 た 方 が よ い 。 だ っ た 。 い た 。 エ ス プ レ ッ ソ は 、 ど こ に 行 っ て も 1 ユ ー ロ 程 度 で 美 味 し ン ス タ ン ド が あ る の で 、 こ こ で エ ス プ レ ッ ソ を 飲 む こ と に し て 山 奥 で 、 ガ ー ミ ン を 盲 目 的 に 信 じ る と ひ ど い 目 に 遭 う 。 交 通 規 制 が よ く 変 更 に な る 歴 史 地 区 や 、 車 が ほ と ん ど 通 ら な い 走 る と 軽 食 も 食 べ ら れ る 高 速 で の 運 転 も 、 1 時 間 も す る と 眠 く な る 。 そ の 時 は 、 20 ㎞ も ( サ ー ビ ス エ リ ア ) や ガ ソ リ が す ぐ 指 摘 し て く れ る の で 、 焦 る こ と は 全 く な か っ た 。 た だ 、 高 速 道 路 に 入 る と き に 、 間 違 っ た ラ ン プ に 入 っ て も 、 ガ ー ミ ン で 不 都 合 は 全 く な か っ た 。 海 外 で は 安 全 運 転 が 一 番 だ 。 い た 。 す る と 、 左 か ら ド ン ド ン 追 い 抜 い て い っ て く れ る 。 こ れ で き た の で 、 運 転 中 に 危 な い と 感 じ る こ と は 全 く な か っ た 。 く て も 玄 関 先 ま で 案 内 し て く れ た 。 お か げ で 、 運 転 に の み 集 中 行 き 先 を セ ッ ト し て お い た の で 、 現 地 で は ほ と ん ど 地 図 を 見 な は 特 に 急 ぐ 必 要 は な い の で 、 常 に 1 0 0 ㎞ 程 度 で 右 側 を 走 っ て 路 で も 2 0 0 ㎞ で 飛 ば し て い る 車 も 時 々 見 か け る 。 し か し 、 私 「 イ タ リ ア 人 は 運 転 が う ま い 」 と よ く 言 わ れ る 。 実 際 、 高 速 道 今 回 の 旅 で は 、 ガ ー ミ ン ( G P S ) が 大 活 躍 で 、 事 前 に 日 本 で 乗 っ て も 7 ユ ー ロ 程 度 だ っ た 。 探 す と い う の は ま ず 不 可 能 に 近 い 。 も 多 々 あ る の で 、 運 転 し な が ら 表 示 プ レ ー ト を 見 て 、 行 き 先 を 遺 産 の 町 で は Z T L と 呼 ば れ る 交 通 規 制 が 厳 し い し 、 一 方 通 行 こ と な く 現 金 で 支 払 っ た 。 料 金 は 非 常 に 安 く て 、 1 0 0 ㎞ 近 く い が あ る が 、 ゲ ー ト に 行 く と 現 金 ゲ ー ト は 一 目 で 分 か り 、 迷 う ま た 、 高 速 道 路 に お い て は 、 Telepass い し 、 眠 気 が と れ て す っ き り す る 。 私 に と っ て は ド ラ イ ブ の 友 歴 史 地 区 で は 、 事 前 に ホ テ ル の フ ロ ン ト な ど で 、 町 へ の 出 入 り AutoGrill 187 の ル ー ト を よ く 確 認 し 、 ガ ー ミ ン に そ の ル ー ト を 指 定 し て お い 、 カ ー ド 、 現 金 で の 支 払 し か し 、 町 の 中 の 通 り と 番 地 の 表 示 は 非 常 に 複 雑 で 、 特 に 世 界 き は 引 き 返 し て で も 安 全 な ル ー ト を 選 択 す る 勇 気 が 必 要 だ 。 近 い 町 で も 、 全 く 渋 滞 は な く 、 町 の 中 も ス ム ー ス に 移 動 で き た 。 か っ た 。 ま た 、 フ ィ レ ン ツ ェ や ボ ロ ー ニ ャ の よ う な 人 口 40 万 人 動 は 非 常 に ス ム ー ス だ し 、 日 本 の よ う な 渋 滞 に は 全 く 遭 わ な イ タ リ ア で は 、 高 速 道 路 が 完 備 し て い て 、 都 市 か ら 都 市 へ の 移 な 」 と 思 っ た ら 、 一 度 止 ま っ て 地 図 で 道 路 を 確 認 し 、 怪 し い と と が 多 々 あ る 。 こ れ を 避 け る た め に は 、 「 山 道 に 入 っ て き た が や っ と 1 台 し か 通 れ な い よ う な デ コ ボ コ の け も の 道 を 選 ぶ こ 山 奥 で は 、 ガ ー ミ ン は 常 に 最 短 ル ー ト を 選 ぼ う と す る の で 、 車 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ( 2 ) イ タ リ ア の ド ラ イ ブ 駐 車 場 で 困 っ た の は ペ ル ー ジ ャ だ 。 朝 の ラ ッ シ ュ 時 の せ い か も ラ ス チ ッ ク で は 入 出 庫 時 間 の 管 理 は で き な い と 思 う の だ が 。 コ イ ン だ っ た 。 こ れ を 精 算 機 に 入 れ て 料 金 を 支 払 う の だ が 、 プ ピ サ の 駐 車 場 で は 、 駐 車 カ ー ド で は な く 青 色 の プ ラ ス チ ッ ク の ピサの駐車コイン 車 場 近 辺 の 精 算 機 で 済 ま せ て 、 出 口 ゲ ー ト で は そ の カ ー ド を 差 タ ン を 押 す と 出 て く る の で 受 け 取 り 、 駐 車 カ ー ド の 精 算 は 、 駐 次 に 、 駐 車 場 の 利 用 方 法 だ が 、 「 駐 車 カ ー ド は 入 口 ゲ ー ト で ボ や は り 最 高 の 移 動 手 段 で は な い だ ろ う か 。 う リ ス ク は 伴 う が 、 イ タ リ ア の 田 舎 を 回 る た め に は 不 可 欠 で 、 と は ベ ン ズ ィ ー ナ と い う 。 ド ラ イ ブ と い う の は 、 い ろ ん な ハ プ ニ ン グ は あ る し 、 事 故 と い と も 言 う の で 気 を つ け る 必 要 が あ る 。 ち な み に 、 ガ ソ リ ン の こ り レ ン タ カ ー は 移 動 手 段 と し て は 非 常 に 安 く つ く と 思 う 。 で は デ ィ ー ゼ ル は 、 と 表 示 し て あ る が 、 ガ ソ リ ン が 最 終 結 果 だ 。 16 日 間 フ ル に 使 っ て 13 万 円 程 度 だ か ら 、 や は べ ば い い だ け で 、 い ち い ち 指 示 す る 必 要 は な か っ た 。 イ タ リ ア 「 デ ィ ー ゼ ル 」 の 表 示 が あ っ た の で 、 ピ エ ー ノ ( 満 タ ン ) と 叫 ガ ソ リ ン 代 1 7 0 ユ ー ロ 、 レ ン タ ル 料 金 9 8 0 ユ ー ロ と い う の 今 回 の ド ラ イ ブ は 、 総 走 行 距 離 2 6 0 0 ㎞ 、 ガ ソ リ ン 1 4 0 ㍑ 、 リ ア で は セ ル フ ・ サ ー ビ ス 付 き の 両 方 が あ り 、 ど ち ら で も 選 択 く 心 配 は な い 。 フ ラ ン ス で は ほ と ん ど が セ ル フ だ っ た が 、 イ タ ガ ソ リ ン ス タ ン ド は 、 田 舎 道 で も 20 ㎞ お き に は あ る の で 、 全 事 る た 蛍 だ と 、 光 。 出 イ 色 ら タ の れ リ 服 な ア を く 人 着 な は た る 、 係 。 車 り 尐 の の し 前 人 余 後 か 裕 を ら を 空 チ 持 け ケ っ ず ッ て に ト 駐 止 を 車 め 買 し る う て の 必 お で 要 く 、 が こ 下 あ と 手 る も を 。 大 す ま 線 は 有 料 で イ タ リ ア で は 路 上 駐 車 が 普 通 だ 。 白 線 の と こ ろ は 無 料 だ が 、 青 今 回 の 車 ベ ン ツ A 1 6 0 は デ ィ ー ゼ ル だ が 、 給 油 キ ャ ッ プ に Copyright (C)ITおやじ All rights reserved を 選 べ ば よ い 。 で き る 。 セ ル フ で の 操 作 に 自 信 が な け れ ば 、 サ ー ビ ス 付 き の 方 Tabacchera タバッキで買った駐車チケット し 込 む だ け 」 と い う の は 、 フ ラ ン ス と 全 く 同 じ だ 。 Gasolio し れ な い が 、 入 口 ゲ ー ト で 駐 車 カ ー ド を 取 り 、 そ の カ ー ド を 財 Diesel 布 に 入 れ て い る 間 に ゲ ー ト が 閉 じ て し ま っ て 困 惑 し た 。 ゲ ー ト Benzina が 開 け ば ま ず は さ っ さ と 駐 車 場 に 入 る の が よ さ そ う だ 。 と 表 示 の あ る タ バ コ 屋 か 、 オ レ ン ジ の 188 も 見 あ た ら な い 。 189 マ イ チ 食 欲 を そ そ ら な い し 、 レ ス ト ラ ン の ラ ン チ の メ ニ ュ ー に カ フ ェ で は 、 焼 い た も の が 置 い て あ る が 、 冷 め て い る 感 じ で イ い た が 、 や は り 本 場 は ナ ポ リ な の だ ろ う か 、 ピ ッ ツ ァ 専 門 店 や イ タ リ ア で は 、 美 味 し い ピ ッ ツ ァ を 是 非 食 べ て み た い と 思 っ て 玉 焼 き は 、 今 ま で 食 べ た 卵 料 理 で 一 番 だ っ た 。 イ ン タ ー ネ ッ ト で の 評 価 通 り だ っ た 。 特 に 、 ト リ ュ フ 入 り の 目 料 理 に 負 け て い な い 。 農 家 民 宿 の 料 理 で は 、 ア ッ シ ジ が 最 高 で 、 く て 腰 が あ り 、 本 当 に 美 味 し か っ た 。 こ れ ら は 決 し て フ ラ ン ス か っ た 。 ま た 、 パ ド ヴ ァ の レ ス ト ラ ン で 食 べ た ラ ム も 、 柔 ら か と け 込 ん で い て 、 エ ビ や ム ー ル 貝 の 歯 ご た え も よ く 素 晴 ら し の レ ス ト ラ ン で の 魚 介 ス ー プ だ っ だ 。 魚 貝 の う ま み が ス ー プ に こ れ ら の 食 材 を 使 っ た 料 理 で 最 高 の 料 理 は 、 チ ン ク エ ・ テ ッ レ の だ か ら じ っ く り 味 わ い た い も の だ 。 き れ て い る 。 し か し 、 せ っ か く 重 い 荷 物 を 苦 労 し て 持 ち 帰 っ た 高 の も の を 買 い 求 め 、 ま る で 買 い 出 し の 旅 み た い で 我 な が ら あ エ ・ テ ッ レ の ア ン チ ョ ビ 、 ペ ス ト な ど 、 そ れ ぞ れ の 特 産 地 で 最 プ ロ シ ェ ッ ト ・ バ ル サ ミ コ 酢 、 ノ ル チ ア の ト リ ュ フ 、 チ ン ク ん だ ん に 使 わ れ て い る 。 今 回 の 旅 で は 、 イ タ リ ア 各 地 の ワ イ ン を 初 め と し て 、 パ ル マ の イ ン な ど な ど 、 日 本 で は 手 が 出 な い よ う な 食 材 が 日 常 生 活 で ふ い が 食 欲 を そ そ る ト リ ュ フ 、 い く ら で も 飲 み た く な る 最 高 の ワ み の バ ル サ ミ コ 酢 、 採 れ た て の 香 り の 深 い オ リ ー ブ オ イ ル 、 匂 て も 飲 み き れ な い 。 な ど 、 本 当 に 美 味 し い 。 毎 日 一 生 懸 命 飲 ん だ が 、 滞 在 中 で は と ワ イ ン で は 、 キ ャ ン テ ィ ・ ブ ル ネ ッ ロ ・ サ グ ラ ン テ ィ ー ノ な ど Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ギ の 肉 、 噛 め ば 噛 む ほ ど 甘 み の 出 て く る プ ロ シ ェ ッ ト 、 深 い 甘 新 鮮 で ぷ り ぷ り し た 魚 貝 類 、 放 し 飼 い の 牛 ・ 豚 ・ 鶏 ・ 猪 ・ ウ サ 今 回 は 残 念 な が ら 見 つ け ら れ な か っ た 。 に 美 味 し か っ た の で 、 美 味 し い と こ ろ が な い は ず は な い の だ が 、 イ タ リ ア は 食 材 の 宝 庫 で 、 グ ル メ の 国 だ 。 20 年 ほ ど 前 に 、 ミ ラ ノ で 連 れ て 行 っ て も ら っ た ピ ッ ツ ァ は 本 当 ( 3 ) イ タ リ ア の グ ル メ く 得 を し た 感 じ で 自 然 に 頬 が ゆ る ん で く る 。 デ ィ ナ ー に 無 料 で 出 し て く れ る の だ か ら た ま ら な い 。 何 か え ら 味 し か っ た 。 こ ん な 美 味 し い ワ イ ン を ボ ト ル ご と 、 20 ユ ー ロ の で 作 っ た ラ ベ ル の な い ワ イ ン を 出 し て く れ た が 、 こ れ が ま た 美 ラ ン と い う 感 じ だ ろ う 。 ま た 、 オ ル ヴ ィ エ ー ト で は 、 自 分 の 家 わ ざ わ ざ 食 事 に く る ほ ど で 、 農 家 民 宿 と い う よ り は 高 原 レ ス ト は 」 と 思 っ た り す る 。 が 半 歩 進 ん で い る の で て は 、 「 フ ラ ン ス の 方 ア グ リ ツ ー リ ズ モ と し こ の あ た り か ら し て 、 常 に 美 味 し い 。 特 に ア ッ シ ジ で は 、 地 元 の 人 が こ の 農 家 民 宿 に 食 事 の 面 で は 、 ど の 農 家 民 宿 も 、 量 の 多 さ に は ま い っ た が 、 非 は 残 念 だ 。 な 機 会 が な か っ た こ と う こ と だ ろ う 。 暑 く て 汗 を か く が 、 カ ラ ッ と し て い る の で シ ャ ワ ー で 十 分 と い き で 、 バ ス タ ブ の あ る 部 屋 は な か っ た 。 イ タ リ ア の 夏 は 本 当 に 風 呂 に つ い て は 、 ホ テ ル も 農 家 民 宿 も 全 て シ ャ ワ ー ・ ト イ レ 付 る の で 何 と も 気 持 ち が よ い 。 ゆ っ た り 過 ご す こ と が で き た 。 朝 は 小 鳥 の さ え ず り で 目 が 覚 め に あ り 、 周 り は 自 然 に 囲 ま れ て お り 、 部 屋 も き れ い で 広 々 し て 、 こ れ ら の 農 家 民 宿 は 、 い ず れ も 町 か ら は 7 ~ 8 ㎞ 離 れ た 山 の 中 で き た が 、 今 回 は そ ん 方 を 色 々 知 る こ と が ス の 田 舎 の 人 の 考 え フ ラ ン ス で は フ ラ ン こ と は な か っ た 。 あ り 、 家 族 と 一 緒 に 食 事 を し 、 い ろ ん な 話 を す る と い う し ん だ が 、 イ タ リ ア で は 、 お 客 は あ く ま で お 客 と し て の 扱 い で 家 民 宿 の 家 族 が 宿 泊 客 と 一 緒 に 食 事 を し て 、 お 互 い に 会 話 を 楽 山の中にあるオルヴィエートの農家民宿 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ズ モ を 楽 し ん だ 。 日 本 人 の 感 覚 で は 逆 の よ う な 感 じ が す る が 、 フ ラ ン ス で は 、 農 ア ッ シ ジ の 3 軒 で 合 計 7 泊 、 農 家 民 宿 に 泊 ま り 、 ア グ リ ツ ー リ 今 回 イ タ リ ア で は 、 サ ン ・ ジ ミ ニ ャ ー ノ 、 オ ル ヴ ィ エ ー ト 、 あ る 。 そ れ は フ ラ ン ス の 方 が 、 よ り フ レ ン ド リ ー と い う こ と だ 。 イ タ リ ア と フ ラ ン ス の ア グ リ ツ ー リ ズ モ で は 、 異 な る 点 が 一 つ ( 4 ) イ タ リ ア の ア グ リ ツ ー リ ズ モ 190 な っ て い く と 思 う 。 し て 自 然 や 文 化 遺 跡 の 保 護 に 力 を 注 い で い け ば 、 も っ と よ く 村 の 標 識 」 が 立 て ら れ て お り 、 こ れ か ら も そ れ ぞ れ の 村 が 継 続 し か し 、 今 回 訪 問 し た ほ と ん ど の 美 し い 村 の 入 口 に は 「 美 し い 村 に よ っ て 尐 し ば ら つ き が あ っ た よ う な 気 が し た 。 ス ほ ど 明 確 で は な い よ う で 、 フ ラ ン ス の 美 し い 村 と 比 較 す る と き 歴 史 遺 産 が 多 す ぎ て 美 し い 村 ま で 手 が 回 ら な い の か 、 フ ラ ン イ タ リ ア の 美 し い 村 の 選 定 基 準 を 尐 し 調 べ て み た が 、 保 護 す べ か っ た 。 出 し た チ ヴ ィ タ ・ デ ィ ・ バ ニ ョ レ ー ジ オ な ど は 非 常 に 印 象 深 ト 、 俗 世 界 を 超 越 し て 静 か に 佇 む ピ テ ィ リ ア ー ノ 、 天 空 に 突 き テ ッ レ の マ ナ ロ ー ナ 、 ミ ン チ オ 川 に 浮 か ん だ よ う な ヴ ォ ル ゲ ッ 特 に 、 リ グ ー リ ア 海 の 断 崖 絶 壁 に 家 々 が 貼 り つ く チ ン ク エ ・ 村 が 多 か っ た 。 た が 、 フ ラ ン ス の 美 し い 村 と 同 じ く 、 な か な か 個 性 的 で 素 敵 な イ タ リ ア の 美 し い 村 に つ い て は 、 最 終 的 に は 、 15 の 村 を 訪 問 し イタリアの美しい村 ボルゲット 191 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved こ と に あ っ た 。 今 回 の 北 イ タ リ ア の 旅 は 、 美 し い 村 と 文 化 遺 跡 ・ 自 然 を 訪 ね る ( 5 ) 北 イ タ リ ア の 印 象 的 な 美 し い 村 ・ 文 化 遺 跡 と 自 然 イタリアの美しい村 ピティリアーノ イタリアの美しい村 チヴィタ・ディ・バニョレージオ Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 192 し と せ ざ る を 得 な い の だ ろ う 。 アッシジ大聖堂 193 か し 、 実 際 に は そ う い う わ け に も い か な い の で 、 こ の 程 度 で よ 強 し な い と 駄 目 だ し 、 2 度 3 度 と 訪 れ る 必 要 が あ る だ ろ う 。 し え ば 、 も っ と 古 代 ロ ー マ の 歴 史 、 ル ネ サ ン ス の 歴 史 ・ 文 化 を 勉 何 れ に し て も 、 イ タ リ ア の 歴 史 ・ 文 化 を 本 当 に 理 解 し よ う と 思 な か 古 代 ロ ー マ 遺 跡 に 踏 み 込 む こ と は 難 し か っ た 。 だ が 、 ル ネ サ ン ス 文 化 の 方 が ど う し て も 目 に 入 っ て き て 、 な か 今 回 の 旅 で は 、 本 来 は 、 も っ と 古 代 ロ ー マ 遺 跡 を 見 た か っ た の ら い の 迫 力 を 感 じ る 。 て も 前 に 立 つ だ け で 圧 倒 さ れ て 、 何 も 言 え な く な っ て し ま う く ま た 、 シ エ ナ 、 ア ッ シ ジ の 大 聖 堂 な ど は 、 ク リ ス チ ャ ン で な く な い し 消 化 し き れ な い 、 と い う の が 正 直 な と こ ろ で あ る 。 い ル ネ サ ン ス の 建 物 や 絵 画 が あ っ て 、 1 日 や 2 日 で は 回 り き れ シエナ大聖堂 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ヴ ェ ネ ツ ィ ア 、 フ ィ レ ン ツ ェ に は 、 あ ま り に も 多 く の 素 晴 ら し 文 化 遺 跡 に つ い て は 、 11 の 世 界 遺 産 を 訪 れ た が 、 そ の 中 で も 、 成 功 し て い る 原 点 な の か と 思 っ た り す る 。 感 心 し て し ま う 。 こ の あ た り が イ タ リ ア 人 が デ ザ イ ン の 分 野 で ス な ど を 見 る と 、 イ タ リ ア 人 は 本 当 に 色 彩 感 覚 に 優 れ て い る と 美 し さ 、 オ ル チ ャ 渓 谷 の 赤 や 黄 色 の 花 と 緑 の 糸 杉 の 色 の バ ラ ン チ ン ク エ ・ テ ッ レ 、 ブ ラ ー ノ 島 な ど の 家 々 の カ ラ ー パ レ ッ ト の ら し い と こ ろ は そ の 色 遣 い に あ る 」 と 思 う 。 と こ ろ で 、 「 フ ラ ン ス の 景 観 に 較 べ て 、 イ タ リ ア の 景 観 の 素 晴 美 し い 風 景 が 目 に 浮 か ん で く る 。 ア の お 花 畑 も 忘 れ ら れ な い シ ー ン で あ り 、 そ の 他 に も 数 多 く の ま た 、 麦 畑 を か き 分 け 太 股 を 痛 め な が ら 写 真 を 撮 っ た 、 ノ ル チ な ど が 挙 げ ら れ る 。 ニ ョ レ ー ジ オ の ト レ ッ キ ン グ な レ ・ ク レ ー テ 広 が る お 花 畑 と ⑤ 田 パ ④ ③ 園 ス 空 チ 風 テ に ン 景 ル 浮 ク カ か エ ② ラ ん ・ 起 ー だ テ 伏 が よ ッ す 美 う レ る し な の 粘 い 村 崖 土 ブ チ に 地 ラ ヴ 貼 帯 ー ィ り と ノ タ つ 糸 島 ・ く 杉 の デ 村 が 家 ィ 々 印 々 ・ と 象 バ そ 的 そ の 中 で も 感 動 的 な 景 観 は 、 ① ト ス カ ー ナ 地 方 オ ル チ ャ 渓 谷 に い と こ ろ が 沢 山 あ っ た 。 北 イ タ リ ア の 自 然 ・ 景 観 に つ い て は 、 こ れ ま た 本 当 に 素 晴 ら し トスカーナ地方 オルチャ渓谷(世界遺産)に広がるお花畑 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 194 トスカーナ オルチャ渓谷(世界遺産)の田園風景 レ・クレーテ(世界遺産)では、起伏する丘の粘土地帯が続き、糸杉が印象的 195 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved チンクエ・テッレ ヴェルナッツァの村 チンクエ・テッレ マナローナの村(イタリアの美しい村) Copyright (C)ITおやじ All rights reserved 196 ブラーノ島はパステルカラーの家々が建ち並ぶ ノルチア(イタリアの美しい村)のお花畑とポツンと立つ木 197 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved や そ こ ら で は 到 底 見 る こ と が で き な い 。 ジ 等 の 世 界 遺 産 は 、 圧 倒 的 に 素 晴 ら し い も の が 多 く て 、 2 週 間 て 、 パ ド ヴ ァ 、 モ デ ナ 、 サ ン ・ ジ ミ ニ ャ ー ノ 、 シ エ ナ 、 ア ッ シ 文 化 遺 跡 に つ い て は 、 ヴ ェ ネ ツ ィ ア 、 フ ィ レ ン ツ ェ を 初 め と し み だ っ た 。 ツ ー リ ズ モ に 対 す る 考 え 方 が 違 う と い う こ と か も し れ な い が 。 生 み 出 し て お り 、 こ れ ら も 毎 日 の デ ィ ナ ー で 味 わ う こ と が 楽 し う こ と は ほ と ん ど な か っ た こ と だ 。 こ れ は 国 に よ っ て ア グ リ ブ ル ネ ッ ロ 、 サ グ ラ ン テ ィ ー ノ な ど 、 数 多 く の 最 高 級 ワ イ ン を は 、 非 常 に 居 心 地 は よ か っ た の だ が 、 互 い の 親 交 を 深 め る と い ま た 、 ワ イ ン も 紀 元 前 か ら 作 ら れ て 歴 史 は 古 く 、 キ ャ ン テ ィ 、 に 宿 泊 者 と の 交 流 を 持 つ よ う に し て い た が 、 イ タ リ ア の 農 家 で た だ 一 つ 残 念 な こ と は 、 フ ラ ン ス の 農 家 で は 、 ホ ス ト が 積 極 的 で 、 こ れ ら を 使 っ た 料 理 は 本 当 に 美 味 し か っ た 。 ( 生 ハ ム ) 、 パ ル ミ ジ ャ ー ノ ( チ ー ズ ) な ど は 世 界 的 な 名 産 品 き ン 家 今 た も 民 回 。 最 宿 の 高 は 大 で い き 、 ず な 田 れ 楽 舎 も し の 緑 み 人 あ で 々 ふ あ も れ っ 親 る た 切 自 ア で 然 グ 、 環 リ 楽 境 ツ し の ー い 中 リ 時 に ズ 間 あ モ を り に 持 、 つ つ 料 い こ 理 て と や は が ワ 、 で イ 農 魚 介 類 は 新 鮮 だ し 、 ト リ ュ フ 、 バ ル サ ミ コ 酢 、 プ ロ シ ェ ッ ト ら し か っ た 。 グ ル メ に つ い て は 、 イ タ リ ア 料 理 は 私 が 思 っ て い た 以 上 に 素 晴 Copyright (C)ITおやじ 思 っ た り も す る 。 ら し か っ た 。 が ワ イ ン や 陶 器 の 特 産 地 で あ っ た り し て 、 非 常 に 個 性 的 で 素 晴 見 忚 え が あ り 、 美 し い 自 然 に 恵 ま れ る と と も に 、 そ れ ぞ れ の 村 す る の で 、 「 ま ず は 訪 れ る だ け で も い い の か も し れ な い 」 と か 強 烈 に 訴 え か け て く る も の を 感 じ 、 心 が 洗 わ れ る よ う な 気 が そ れ で も 、 ア ッ シ ジ の 大 聖 堂 な ど は そ の 前 に 立 つ だ け で も 、 何 北 イ タ リ ア の 美 し い 村 は 、 古 代 ロ ー マ 時 代 か ら の 文 化 遺 跡 な ど い の で 、 な か な か バ リ ア ー は 高 い よ う な 気 が す る 。 は 「 グ ル メ の 旅 」 で も あ っ た 。 る 旅 」 で あ っ た が 、 ほ ぼ 目 的 は 達 成 す る こ と が で き 、 結 果 的 に 今 回 の 旅 の 狙 い は 、 「 北 イ タ リ ア の 美 し い 村 と 文 化 遺 跡 を め ぐ 分 か ら な い し 、 キ リ ス ト 教 徒 で な け れ ば そ の 背 景 も 理 解 で き な 賞 す る に は 、 も っ と 事 前 に 勉 強 し て お か な い と そ の 良 さ が よ く ま た 、 イ タ リ ア の 大 聖 堂 や 教 会 を 訪 れ 、 フ レ ス コ 画 や 彫 像 を 鑑 All rights reserved お わ り に 198 た 。 よ く こ れ で 無 事 行 け た も の だ と 我 な が ら 呆 れ て い る 。 の 時 計 で 乗 っ て い た し 、 美 術 館 や 教 会 の 予 約 も こ の 時 計 で 通 し い た こ と だ ろ う 。 ヴ ェ ネ ツ ィ ア や チ ン ク エ ・ テ ッ レ の 列 車 も こ 間 も 時 計 が 1 時 間 違 っ て い た の に 、 そ れ に 気 づ か ず に 行 動 し て こ れ 以 外 の ハ プ ニ ン グ と し て は 、 表 面 に は 出 な か っ た が 、 7 日 ら っ た こ と だ 。 ま っ て し ま い 、 ど う し よ う も な く 、 後 続 の 車 の 女 性 に 助 け て も I T お や じ 199 ず 、 で き る 範 囲 で Something New る 旅 を 続 け て い き た い 」 と 思 っ て い る 。 三 番 目 の ハ プ ニ ン グ は 、 駐 車 場 で 入 ろ う と し た ゲ ー ト が 突 如 閉 ( 何 か 新 し い も の ) を 見 つ け で あ り 、 こ れ か ら 年 を 経 て も 、 「 あ ま り ス タ イ ル に は こ だ わ ら こ の せ い か も し れ な い 」 と い う 思 い は 尐 し 残 っ て い る 。 た り し た こ と だ 。 「 右 前 の ホ イ ー ル カ バ ー が 無 く な っ た の は 、 い 、 そ の 土 地 の 人 と の 交 流 を 深 め る こ と は 何 よ り も 楽 し い こ と 私 に と っ て は 、 見 知 ら ぬ 土 地 で 、 素 晴 ら し い 自 然 や 文 化 に 出 会 と ん ど 車 の 通 ら な い け も の 道 を 通 る 羽 目 に な り 、 車 の 底 を 擦 っ 舎 の 村 で 車 幅 ギ リ ギ リ の 細 い 道 に 入 り 込 ん だ り 、 山 中 で も 、 ほ ア と い う こ と に な る が 、 ま だ ど う す る か 決 め て い な い 。 二 番 目 の ハ プ ニ ン グ は 、 ガ ー ミ ン ( G P S ) を 信 じ す ぎ て 、 田 今 回 、 北 イ タ リ ア を 旅 し た の で 、 順 当 に 行 け ば 次 回 は 南 イ タ リ こ れ が 旅 の 序 盤 で 起 き て い れ ば 大 変 な こ と に な っ て い た 。 し て 計 画 を 立 て 実 現 し て き た 。 車 に 戻 る と き に 、 フ ェ ン ス を 乗 り 越 え て 太 股 を 痛 め た こ と だ 。 し か し 、 数 ヶ 月 た つ と 、 「 や は り 来 年 も 行 こ う 」 と 気 を 取 り 直 を 撮 る た め 胸 丈 ま で あ る 麦 畑 を か き 分 け て 目 的 地 に た ど り 着 き 、 た と き は 「 も う 来 年 は 無 理 か な 」 と 諦 め そ う に な っ た り す る 。 ま ず 、 一 番 目 の ハ プ ニ ン グ は 、 ノ ル チ ア と い う 山 間 部 で 、 写 真 ド ラ イ ブ の 旅 は 、 気 力 と 体 力 が な い と で き な い の で 、 尐 し 疲 れ 最 後 に 、 旅 を す る た び に 思 う こ と だ が 、 こ の よ う な 一 人 で 行 く Copyright (C)ITおやじ All rights reserved る こ と が で き た 。 し か し 、 そ れ で も ハ プ ニ ン グ は 色 々 あ っ た 。 し て い っ た の で 、 道 に 迷 っ た り す る こ と な く 、 安 心 し て 運 転 す の 人 に 助 け ら れ 、 無 事 終 え る こ と が で き て 本 当 に 感 謝 し て い る 。 ま た 、 G P S ( ガ ー ミ ン ) で 、 事 前 に 農 家 民 宿 や ホ テ ル を 登 録 こ の 旅 で は 、 こ の よ う に 色 ん な 事 が あ っ た が 、 そ の 都 度 、 多 く 路 や 駐 車 場 は 慣 れ て き て 、 ほ と ん ど 戸 惑 う こ と は な か っ た し 、 今 回 で 、 ヨ ー ロ ッ パ の ド ラ イ ブ の 旅 は 4 回 目 。 さ す が に 高 速 道 対 忚 す れ ば 何 と か な る も の で 、 旅 の 後 で は 楽 し い 想 い 出 だ 。 こ れ ら の ハ プ ニ ン グ は 、 そ の 時 は 頭 が 真 っ 白 に な る が 、 冷 静 に Copyright (C)ITおやじ All rights reserved ITおやじの 北イタリアの旅 ― 美しい村と文化遺跡&グルメ ― 2010年6月30日 初版発行 著者 発行者 印刷・製本 ITおやじ ITおやじ企画 ITおやじ企画 Copyright (C)ITおやじ All rights reserved
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