保健だより ~デング熱について~ H26. 9 箕高 保健 今年 8 ⽉終わりごろから国内で、『デング熱』の患者報告が相次いでいます。感染源は代々⽊公園の蚊と考えられて いますが、その後、新宿中央公園、明治神宮外苑、都⽴⻘⼭公園や千葉などにも感染場所が広がっています。現時点 での患者報告は 124名(9月16日現在)となっています。 ⾃分たちには関係がないと思わず、『デング熱』につい正しい知識を持ち予防しましょう。 『デング熱』とは・・・ (病原体:デングウイルス) ◇ 感染経路 ・ウイルスを保有した蚊(ヤブカ類)に吸血された際に感染する。 ・⼈から⼈への直接感染はないが、⼈→蚊→⼈の経路で感染が拡⼤する。(デングウイルス感染者が、 他の場所で蚊に吸血されると、その蚊がウイルスを保有し媒介となり、感染場所が拡大。) ◇ 症 状 ・潜伏期間は2〜15⽇(多くは3〜 7 ⽇) ・突然の発熱(2〜7⽇間続き、⼀度下がるがまた上がる経過をたどることが多い。) ・激しい頭痛、目の奥の痛み、関節痛、筋肉痛。 ・熱が下がったころに胸部、体幹から発疹が出はじめ、手足や顔面に広がる。 ・通常は1週間で治るが、熱が下がる頃に出⾎傾向(点状出⾎・⿐⾎・⾎便など)を起こすことがあり、 重症化すると重篤な吐血や下血、ショック症状を起こし死亡することもある。(デング出血熱) ※デング熱は、発症時は風邪と似た症状ですが、熱が何日も続き、強い頭痛や目の奥の痛み がある場合は、デング熱の恐れがあります。また、⿐⾎や⿊い便(下⾎)などの症状があれ ば、デング出血熱の可能性がありあす。 ◇ 予防法 ・実⽤化されたワクチンはないため、ウイルスを保有している蚊に刺されないようにすることが重要です。 ○⻑袖、⻑ズボンを着⽤し、素⾜でのサンダル履き等は避ける。 ○⾍除剤の使⽤等によって、室内だけでなく室外でも蚊に刺されないようにする。 ○室内の蚊の駆除を心掛ける。 ○蚊幼虫の発生源を作らないようにする。 (水がたまっている所や湿っぽい所に多く繁殖します。) ※「⼈→蚊→⼈」の感染経路を考えると、どの地域においても予防対策は必要です。 ◇ 治 療 ・特異的な治療法、有効な抗ウイルス薬はなく、対症療法が主体となる。 ※日中は過ごしやすい気候ですが、朝晩はかなり涼しくなってきました。 体調を崩しやい時期です。体調が悪い場合は、早めに病院での診察を受けるようにしましょう。 -1- -2-
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