株式会社リブ・マックス | 導入事例

株式会社リブ・マックス
全国展開の不動産関連企業が
グループ企業全体の複合機環境を見直し
ランニングコストと管理工数を大幅に削減
導入の狙い
複合機の配置を最適化したい
ランニングコストを削減したい
管理の手間を減らしたい
導入システム
リコー製複合機
『RICOH MP C03/C02シリーズ』
保守サポート
『たよれーる』
導入効果
利用状況に応じ、機器配置を最適化
できた
ランニングコストが大幅に削減できた
複合機管理のアウトソーシングが実
現した
複合機によるペーパーレス化の推進
マンスリーマンション事業を中核に成長を続け、不動産運用に関する次世代ソリューションのリーディングカンパニーを目指す
株式会社リブ・マックスはマンスリーマンションや不動産仲介などを中核に、多様な空間
の多様な有効活用を積極的に展開する不動産関連企業だ。1998年に兵庫県芦屋市で
— U S E R P R O F I L E ———————————————————
株式会社リブ・マックス
●業種:不動産
●事業内容:サブリース事業/マンスリー
マンション事業/不動産仲介事業/不
動産管理事業/ホテル事業
事業をスタートして以来、全国展開を進めてきた拠点は既に100カ所を超え、急成長を
続けている。増大する管理コストの見直しを図る中、複合機の利用に複数メーカーが混在
し、ランニングコストと管理の手間の増大につながっていることが発見された。この課題
の解決に取り組んだ同社は、大塚商会のアドバイザリーサービスによる複合機メーカー
の統一と配置の最適化によって、ランニングコストと管理工数の大幅削減を実現した。
●従業員数:820名
(グループ会社含む、
2016年4月現在)
複合機のランニングコ
スト削減と管理のアウト
ソーシングを実現した株
式会社リブ・マックス
2016年4月取材
ベーション・コンバージョンによる中古
インバウンド需要の拡大で成長を
続けるマンスリーマンション市場
むと共に、全国への事業展開を積極
株式会社リブ・マックス(以下、リブ
的に推進。2016年4月現在、北海道
マックス)は、土地活用のエキスパー
から福岡・那覇に至る全国主要都市に
トとして成長を続ける不動産関連企
110の拠点網を築くに至っている。そ
業だ。阪神・淡路大震災後の建設ラッ
れに伴い、2014年には本社機能を
シュが続く1998年、兵庫県芦屋市に
関西から東京・新宿に移転している。
おいて不動産仲介事業を中軸として
同社の成長を支える主力事業と言
創業。マンスリーマンション事業、リノ
えるのが、リブマックスブランドで展開
1
物件再生などの不動産活用に取り組
株式会社リブ・マックス
するマンスリーマンション事業だ。ベッ
事業」などの空間活用事業を多角的
ド、寝具・テレビ・冷蔵庫・洗濯機など、
に展開。不動産運用に関する次世代
日常生活に必要な家具・家電製品がそ
ソリューションのリーディングカンパ
ろい、入居したその日から自宅と変わ
ニーを目指し、さらなる飛躍を図って
らない快適な生活がスタートできる。
いる。
マンスリーマンションの市場自体は
いまだ中規模だが、中長期の出張や旅
つある。同社では、ビジネスや観光の
複数メーカーの複合機併用が招いた
管理コストの増大
拠点となる東京、大阪、名古屋などの
急成長を続けるリブマックスが、増
全国主要都市に集中的に事業を展開。
大する管理コストの見直しを図る中、
運用戸数は2015年には6,300戸に
複合機環境の全面的な見直しへの取
及び、国内トップクラスのシェアを誇っ
り組みを開始したのは2012年のこと
ている。なお、同様のマンスリーマン
だ。その背景には、複数メーカーの機
ション市場は、増加を続ける外国人観
種の混在がランニングコスト削減の障
光客などによるインバウンド需要拡大
害になると共に、管理に必要な労力の
という側面からも活性化が進み、今後
増大にもつながっているという問題が
行の際の宿泊施設として広く定着しつ
2020年の東京五輪に向けて、さらな
あった。同社のITインフラの構築・管
る追い風が期待されている。
理を担うグループ企業、グッド・コミュ
その一方で同社は、宿泊機能に特
ニケーション株式会社 IT事業部 開発
化することで宿 泊 費 用を抑えた「バ
グループ ネットワーク管理チームの
ジェット型ホテル(宿泊機能に特化す
幅岸 翼氏は語る。
ることで宿泊費用を抑えたホテル形
「我々の部署は、グループ企業のIT
態)」事業にも進出。ホテルリブマック
インフラ構築や情報システムの管理
スブランドで全国主要都市に展開する
に加え、IT全般のヘルプデスク機能も
バジェット型ホテルは50以上に及ぶ。
担っています。複合機のトラブル対応
滞在型ホテルに求められるキッチン設
も我々が担っていたのですが、全国に
備に加え、インターネット設備、デジタ
あるグループ110拠点には複数メー
ルロックキーなどの現代的ニーズにも
カーの機種が混在しているため、その
対応した快適な宿泊空間は、女性を含
遠隔サポートは大きな手間と時間が
む幅広いユーザーから高く評価され
必要になっていました。複合機環境の
ている。
見直しには、こうした目に見えない管
さらに同社は、家主から賃貸物件を
理コストも削減したいという狙いがあ
預かり、転貸人として入居者に貸し出
りました」
す「サブリース事業」、元気に自立した
複数ベンダーの提案の中から同社
生活を求めるシニア層をターゲットに
が選定したのは、以前からオフィス用
した「シニアマンション事業」、家主の
品通販サービス『たのめーる』などで
不動産の最適化を実現する「アセット
取引があった大塚商会による、利用状
マネジメント事業」、
「リフォーム事業」、
況に基づく機器配置の最適化を前提
「コインパーキング事業」
「貸会議室
とした複合機提案だった。同社が評価
2
グッド・コミュニケーション株式会社
IT事業部 開発グループ
ネットワーク管理チーム 神谷 史氏
「複合機だけでなく、ITに関連するヘルプデ
スク機能の全面的なアウトソーシングも検
討していきたいと考えています。FAXペー
パーレス化など、大塚商会さんの提案には
これからも期待していきたいですね」
グッド・コミュニケーション株式会社
IT事業部 開発グループ
ネットワーク管理チーム 幅岸 翼氏
「複合機管理のアウトソーシングの実現に
より、本来業務に集中できるようになりまし
た。管理コストという目に見えないコストが
削減できたことは、リプレースの大きな成果
だったと考えています」
したポイントは、
(1)RICOH製複合機
実作業レベルで私たちの手間はほと
への統一によるランニングコスト削減、
んどありませんでした」
(幅岸氏)
( 2 )全 国 1 1 0 拠 点に対する一 元 的
複合機管理の省力化に大きな成果
な対応の実現、
(3)サポートプログラ
を上げたのは、大塚商会が提供する
ム『たよれーる』を利用した、ヘルプデ
サポートプログラム『 たよれーる』の
スク機能のアウトソーシング化の実現
活用だった。グッド・コミュニケーショ
の3点だった。
ン株式会社 IT事業部 開発グループ
ネットワーク管理チームの神谷 史氏
お客様との契約書のやり取りなど、リブ
マックスにとって複合機はなくてはならな
い存在。現在110拠点において、計121
台のRICOH製複合機が稼働している
は言う。
利用状況の入念な調査により
複合機配置を最適化
に頼りになり、助けられています。例え
選定のポイントになったのは、ラン
ばリプレース直後に、ホテル事業の各
ニングコストの軽減だった。大塚商会
種パンフレットの制作やWebサイトデ
はリブマックスグループ企業の複合機
ザインを担当する社内のクリエイティ
利用状況を調査し、それにもとづいた
ブ部門から、
『 以前の機種と比べ、色
複合機配置の最適化を提案。RICOH
の出方が違う』
という内容の問い合わ
製複合機への一元化によるボリューム
せを受けたことがあります。特にデザ
ディスカウントで、ランニングコストの
イナーにとって、自分がイメージして
大幅削減を可能にするものだった。試
いる色と出力の色とのズレは大きな問
算では、複合機リプレースの第一段階
題です。早速『たよれーる』に直接問
として計画された77台の複合機移行
い合わせてみるよう伝えたところ、す
によるランニングコスト等の5年間の
ぐに専門知識を持つスタッフが問題を
差額合計は数千万円に及んだ。さら
解決してくれました」
に、省電力化された最新複合機へのリ
その後もRICOH製複合機への移行
プレースは、電気料金の削減も期待で
を進め、現在全国110拠点において
きるものだった。
計121台のRICOH製複合機が稼働
また全国に拠点を展開する同社の
している。
「『たよれーる』のサポートは、本当
複合機リプレースでは、各拠点への一
元的なサポートも大きな課題の一つ
価したのは、全国280のサポートサイ
アウトソーシングにより
管理業務を大幅に軽減
トに約3,000名のエンジニアを擁す
複合機リプレースの最大の効果は、
る大塚商会の総合力だった。
管理業務のアウトソーシングの実現と
「おかげさまでリプレース作業は、
言えるだろう。
大塚商会さんの営業担当とエンジニ
「『 複合機の調子が悪いんだけど』
アに全てお任せするかたちで進めるこ
という問い合わせに我々が逐一対応
とができました。複合機本体の移行だ
していたころと比べると、その労力は
だった。その実現に向け同社が高く評
けでなく、PC端末へのドライバーソフ
雲泥の差がありますね。現実問題とし
トのインストールや各種設定の変更ま
て、かつてのように複数メーカーの多
で大塚商会さんが行ってくれたため、
様な機種が稼働していた時代は、我々
3
株式会社リブ・マックス
の力だけでは遠隔地の複合機の不具
F A X 機 能だけでは、
合への対応は難しいのが実情でした。
不特定多数の顧客の
それだけに、各拠点において問題が
契 約 書 の スム ー ズ な
発生した場合は『たよれーる』に直接
管理は難しい。
問い合わせれば、即座に専門スタッフ
「当初、RICOH製複
が対応してくれるという体制が築けた
合機へのリプレースに
ことは、我々管理部門の業務の省力
あ わ せ て ペ ー パ ーレ
化だけでなく、各拠点のトラブル対応
スF A Xの導入も検討
の迅速化にもつながっています」
(神
しました。しかし、複合
谷氏)
機が備えるペーパーレ
機種統一化によって複合機の操作
スFAX機能だけでは、
手順が標準化できたことも成果の一
日々やり取りする膨大
つだ。それによる、さらなる高度な複
な量の契約文書の管理は難しいこと
合機利用の推進は、社内のペーパー
から導入を断念したという経緯があり
レス化にも大きく貢献している。
ます。現在は、業務オペレーションに
「複合機リプレース後に行ったペー
見合ったかたちで、大塚商会さんから
パーレス化の啓発によって、紙文書
新たなシステムソリューションを提案
を複合機でP D F文書に変換してファ
いただき、FAXペーパーレス化を再検
イルサーバーに保管するという運用
討している段階です」
(神谷氏)
ルールは既に全社的に定着し、社内の
あらゆる課題にワンストップで対応
情報共有という面で大きな成果を上
する、ソリューションベンダーとしての
げています」
(神谷氏)
大塚商会への同社の評価は極めて高
ペーパーレス化の取り組みの一環と
い。現在は、
『たよれーる』へのヘルプ
して現在同社が検討しているのは、複
デスク機能の全面的なアウトソーシン
合機を中核にしたペーパーレスFAXソ
グも検討しているという。
リューション導入である。
「ヘルプデスクなどを含めたIT機器
同社の主力事業の一つであるマン
の管理コストは可視化しにくいのが実
スリーマンションの部屋鍵には、テン
情です。しかし、複合機の管理全般を
キーロックが導入されており暗証番
大塚商会さんにアウトソーシングでき
号で入室できるため、鍵の受け渡し
たことで、さまざまな問い合わせに振
はない。そのため、顧客との契約業
り回されることなく、本来業務に集中
務は、ほぼ電話対応のみで完結して
できる環境が実現できたことを実感し
いる。唯一の例外が紙ベースの契約
ています」
(幅岸氏)
書のやり取りで、同社の場合、そのや
リブマックスは大塚商会のサポート
り取りはFAXで行うことが一般的だ。
を活用し、これからもIT化に積極的に
同社が管理するマンションが6,000
取り組んでいく考えだ。
今後は、FAXでやり取りされている膨大な数の契約書の
ペーパーレス化を進める予定だ
戸 以 上に及ぶことを考えると、日々
やり取りされる膨大な数の契約書の
ペーパーレス化は大きな意義を持つ。
株式会社リブ・マックスのホームページ
http://www.livemax.co.jp/
だが、複合機が備えるペーパーレス
・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。
・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
・この記事は2016年5月に作成されました。
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