私の養豚人生 中魚沼指導農業士会 副会長 桑原 政治(津南町) 14 取り組み始めました 南魚沼農村地域生活アドバイザー連絡会 会長 貝瀬 節子(南魚沼市) 私の養豚人生も 40 年を超え、この間に 「ヤミー」という名のお店を開いてアイスク 多くの方々のお世話になり、いろんな経験を リームの製造・販売を始めてから早いもので もとに、今の私が成り立っていると思います。 10 年が過ぎ、長年思案していた冬期の労働 経営を投げ出したくなることもありましたが、 対策として、菓子の製造・販売を開始しました。 景気の浮き沈みに耐えなんとかここまで泳ぎ 6次産業化の補助事業を活用して施設な 切ってきました。 どを整備し、原料は地元で生産されるしぼり しかし、今もまた養豚は大変厳しい経済 たて生乳を主に使用しています。手作りのカッ 環境の中にあります。我が家はお陰様で息子 テージチーズをお菓子のベースに使うとい と若い社員に恵まれており、彼らと一緒に懸 う、あまり類を見ない試みです。しっとりと白 命にここを乗り切ろうと頑張っております。 く輝くカッテージはとても優しい味わいのも 昨年暮れに息子をスペインへ視察にやり のです。材料の一部をカッテージに置き換え まして、向こうの厳しい現実に触れさせました。 て、ヤミー独自のお菓子作りに挑戦していま そして持ち帰った情報の中から二つのテーマ す。 を我が家に取り入れるべく、息子を中心に実 お客様の喜んでくださる顔を思いながらの 施研究をスタートさせました。ここで、まだ新 新しいメニューの開発は、産みの苦しみとワ たな技術革新に挑戦します。 クワクする楽しみが入り混じって、頑張ろう !! TPPにとどまらず経済のグローバル化は という気持ちになります。 避けられないようです。私としては、どんな 今回の起業に際してお世話になった大勢 時代でも求める消費者がいる限り、知恵と勇 の方々への御恩返しのためにも、同志でもあ 気を持って立ち向かえる姿を次の世代の人た る従業員と心をひとつにして精進してまいりま ちに示したいと考えております。 す。
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