まちづくりストーリー まちづくりの目標

松山市中心地区
基本情報: 地区面積:450ha
地区人口:51,000 人
(愛媛県松山市)
市人口:514,937 人
【平成 20 年度まち交大賞・計画大賞(国土交通大臣賞)
】
■まちづくりストーリー
● 交流拠点の整備とネットワークで結ぶ回遊型観光の構築及び観光文化等交流施設の
利用促進を図り、物語のある回遊型の都市観光を推進し, 地域再生を図る。
・本市の観光拠点である、日本最古の温泉で国重要文化財に指定されている道後温泉及び築
城 400 年の歴史を持つ松山城等の来訪者数は、道後温泉宿泊客数、松山城天守閣観覧者
数、松山城へ繋ぐロープウエー・リフト利用者数共に減少している。(H10~H14 で道後温泉宿
泊客数約 20%減、天守閣観覧者約 25%減、ロープウエー・リフト利用者約 20%減)
・道後温泉・松山城の観光資源は、誘客に大きな役割を果たしているものの、地場の産業資源や
多くの歴史・文化資源は、地域の活性化、更には中心市街地の活性化に活かされていない。
・松山市内各所に現存する小説『坂の上の雲』に関する史跡などの地域資源をネットワーク
で結び、回遊型の都市を構築していく。
■まちづくりの目標
●『坂の上の雲』フィールドミュージアムの具現化により、都市観光の振興を図り、「市民
生活の質の向上」と「地域経済・社会の活性化」を目指す。
・観光客等交流人口の増加により、都市観光の振興を図る
・自動車利用から路面電車、バス等の公共交通利用促進を図り、回遊型観光を構築する
・市内滞留時間を増大させるため、観光文化等の交流施設の利用促進を図る
市道清水 77 号線外
多目的広場整備
観光回遊バス事業
市道道後 45 号線外
駐車場
電線類地中化事業
市道道後 41 号線外
市道中央循環線
市道道後 39 号線
市道南北 84 号線外
市道東西 94 号線外
城山公園登城道
市道東西 150 号線外
地域文化交流拠点整備
城山公園整備
市道南北 119 号線外
ファサード整備
みち再生事業
市道一番町東雲線景観整備 ファサード整備事業
市道市役所前天山線
市道三番町線
市道小栗鷹場
線景観整備
市道中之川通線
地域交流センター ロープウェイ駅舎
市道千舟町高岡線
観光 P&R 社会実験
市道東西 9 号線外
地域交流センター 坂の上の雲ミュージアム
市道南北 39 号線
みち再生事業
みち再生事業
案内板(案内サイン)
情報板(ガイダンス)
まちづくり活動推進事業
まちなか企業立地支援
ハイグレードバス停整備
■まちづくりのポイント
●自動車から公共交通に転換を図るため、観光パ
ーク・アンド・ライド導入のための社会実験の
実施、市民のまちづくり活動に発展することを
目的とした『坂の上の雲』記念館の整備、雇用
促進のための基盤整備としてのまちなか企業
立地支援の実施
・自動車から路面電車や市内循環バスなどの公共
▲まち全体が屋根のない博物館
交通に転換を図り回遊型観光を進めるため市内中
心部周辺の民有地や市有地を有効活用したフリン
ジ型の駐車場を確保し、公共交通で中心部に誘導
する観光パーク・アンド・ライドの導入を図る実験を
実施
・小説『坂の上の雲』の展示を通した作品理解から
市の推進する「『坂の上の雲』を軸とする21世紀の
まちづくり」の展開へ導き、市民のまちづくり活動に
発展することを目的とした施設を整備する。施設内
▲まちづくりの中核「坂の上の雲ミュージアム」
に設ける「まちづくり交流施設」は基幹事業の高次
都市施設:地域交流センターで計上し、それ以外の
「文学館展示施設」を提案事業で実施。
・雇用の創出とそれに伴う市民所得の増大及び消費
拡大を図るための基盤整備として、中心市街地内
において、民間による大規模インテリジェントビル
整備の誘発を図り、拠点事業所としての情報通信
関連等業務系大規模事業所の誘致を促進。
▲松山城への玄関・ロープウェー通りの整備
■まちづくりへのコメント
●松山市長 中村時広氏
本当の意味でのまちづくりというのはなんだろうと、
市長就任以来議論して参りました。まちづくりを進め
るに当たり最も大切なことは、市民の皆さんにいかに
参加していただくかということであり、「坂の上の雲の
まちづくり」のキーワードであります。
これらの「坂の上の雲のまちづくり」によって創出さ
れた新たな魅力が全国に誇れる大きな地域資源とな
▲ゆったり記念撮影も可能となった道後温泉
▼フィールドミュージアムサポート委員会での支援状況
り、市民と行政が協働することにより、次世代へ引き
継がれる住みよい松山になると確信しております。
一遍上人生誕地(宝厳寺)での地域活動▲