第5号 医療法人社団 群仁会 保坂内科クリニック 平成24年12月発行 ※100g当たりの数値 ※★は特に多い数値です。 エネルギー カリウム リン 142kcal ★440mg 220mg 寿司たね1枚約10g 真鱈 77kcal ★350mg 230mg 鍋用切身1枚約40g ぶり 257kcal ★380mg 130mg 切身1枚約60g はまち 256kcal 310mg ほっけ 115kcal ★360mg 220mg 半身1枚約180g 帆立貝(貝柱) 97kcal ★420mg 260mg 中1個約20g かに(毛ガニ) 83kcal 280mg 200mg 足大1本30g(殻つき) かに(たらば) 58kcal 280mg 220mg 足大1本200g(殻つき) かぶ(根) 21kcal 250mg 25mg 1玉約200g 大根 18kcal 230mg 18mg 1本約1.2kg 白菜 14kcal 220mg 33mg 1/4玉約800g ねぎ(根深ねぎ 28kcal 180mg 26mg 1本約100g ほうれん草 20kcal ★690mg 鯛 目安やポイント 200mg 寿司たね1枚約10g 47mg 1株約60g 冬の旬の食材を挙げてみると、やはり「鍋」の材料となる食材が多いですね。 鯛や鱈のような白身の魚はリンが多く、さっぱりとした味わいなので食べ過ぎに注意 です。帆立貝は貝類の中でも特にカリウムが高い食材です。貝類は加熱するととても小さく なるので、ついつい多めに食べてしまいがち・・・気をつけましょう!! かぶや大根、白菜等の淡色野菜は野菜の中でもカリウム値が低めです。旬の野菜は甘味が 強く、茹でこぼしをしても味がしっかりとあるのが特徴です。 『鍋」は魚介類やお肉類、野菜類等いろいろな種類の食材が1度に味わえる献立ですが、 透析患者様にとって一番の天敵は「水分」と「塩分」だと思います。 鍋ものは煮込むほど塩分が増え、食材の水分吸収量も増えてしまいます。 火が通ったらすぐにとり分けて食べると良いでしょう。 「鍋」を召し上がる際に使用するたれは、煮汁で煮込むタイプではなく(ちゃんこ鍋・ 石狩鍋など)、たれに漬けるタイプ(しゃぶしゃぶ・水炊き等)の方を選択しましょう。 その際には煮汁は飲まない様に心がけ、野菜類も火が通ったらすぐに食べるようにすると 水分の過剰摂取を防ぎます。 炭水化物が不足がちになるので、ごはんやうどん、おもち等も一緒に食べるように しましょう。 お正月はごちそうが目の前に並び、ついつい食べ過ぎ飲み過ぎになりがちです。 おせち料理は保存の目的のため、塩や砂糖をふんだんに使用して作ります。 家庭で手作りをすれば減塩に気をつけることができますが、市販の物は食べる量に 注意。また、おせち料理はカリウムの高い食品が多いので十分に気をつけましょう!! ★おもち おもちは高カロリーで水分・カリウム・リンが少ない食品なので、皆様にはお勧めの食品 です。おもちの注意点は、お雑煮等で煮込んでしまうとあっというまに水分を吸収して しまいます。汁物と一緒に煮込むのは控えましょう。また、「きな粉」はカリウムが とても多いので控えたほうが良いでしょう。 ★黒豆・ 黒豆・栗きんとん カリウムの含有量がとても多い食品です。市販のものなら1日大さじ1杯(約20g) 程度に控えましょう。 ★昆布巻き 昆布巻き カリウムの含有量がとても多い食品です。1日小さめの物1つ程度に控えましょう。 (約25g) ★紅白なます 紅白なます 酢の物は塩分が少なく、なますに使用する大根は比較的カリウムの少ない食品です。 食べる際に酢液は少し絞ってから食べるとさらにカリウムを控えることができます。 ★伊達巻 伊達巻はリンに気をつけなけばなりません(卵・白身魚を使用)。1日約1cm1切れ 程度に控えましょう。 ★田作り 田作り カリウム・リン・塩分の含有量がとても多い食品です。1日10g(大さじ1杯弱)に 控えましょう。 ★年越しそば 年越しそば 1年を締めくくるのには大切な献立ですが、汁は飲まないようにましょう。 メインの食事として摂り入れる場合は、天ぷらやかき揚げを一緒に摂るとエネルギー たんぱく質が同時に確保できるのでおすすめです。 ★アルコール お酒類は「味わう・たしなむ」姿勢で接しましょう。飲む際は飲用水に必ずカウント する事。アルコールを摂り過ぎると後で喉が渇くので気をつけましょう。 編集後記 今年もあと数日で終わりますね・・・。 真冬の到来。皆様風邪や感染症に十分気をつけてよいお年をお迎えくださいね!! 今年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願い致します!! 次回の「お食事通信」は2月発行予定です★
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