目次 SAP® FINANCIAL CONSOLIDATION 10.0 STARTER KIT FOR IFRS SP3 設定の簡易説明 1 Copyright © 2012 SAP® BusinessObjects™.無断複写・転載を禁じます。SAP BusinessObjects とそのロ ゴ 、 BusinessObjects 、 Crystal Reports® 、 SAP BusinessObjects Rapid Mart™ 、 SAP BusinessObjects Data Insight™ 、 SAP BusinessObjects Desktop Intelligence™ 、 SAP BusinessObjects Rapid Marts® 、 SAP BusinessObjects Watchlist Security™ 、 SAP BusinessObjects Web Intelligence® 、 お よ び Xcelsius® は 、 米 国 や そ の 他の国 に お け る Business Objects、SAP 社、および/またはその関連会社の商標または登録商標です。SAP® は、 ドイツやその他の国々における SAP AG の登録商標です。その他すべての商標は該当各社に 帰属します。 免責 事項 2 本スタータキットのいかなる部分も SAP AG の明示的な書面による許可なく複製または 送信することは、その形態または目的を問わず、禁じられています。本スタータキットに記載され た情報は、予告なしに変更されることがあります。 SAP AG またはその販売店が販売するソフトウェア製品には、他のソフトウェア会社が所有権を 有するソフトウェアコンポーネントが含まれています。 本スタータキットに含まれる情報は、SAP の専有情報です。本スタータキットのコンテンツのいか なる部分も SAP AG の明示的な書面による許可なく複製、コピー、送信することは、その形態ま たは目的を問わず、禁じられています。本スタータキットは SAP とのライセンス契約またはその 他の契約の対象とはなりません。本スタータキットは、SAP® 製品の意図するコンテンツおよび事 前カスタマイズ済要素を説明したものであり、SAP に対し、特定のいかなる事業方向性、製品戦 略、または開発を義務付けるものではありません。本スタータキットは、事前の通知なく SAP によ りいつでも変更されることがあります。SAP は、本スタータキットの誤記、脱落等の過失について 責任を負わないものとします。SAP は、本スタータキットに含まれる情報、テキスト、事前設定済 要素、その他のすべての事項について、その正確性や完全性を保証するものではありません。 SAP は、法律、財務、または会計に関するアドバイスやサービスを提供しません。SAP は、ス タータキットの使用またはそれに対する依存に起因する法律違反または好ましくない結果に対す る責任を一切負いません。 このスタータキットの提供には、明示的または暗黙的であるかにかかわらず、 販売可能性、特定目的の適合性、または権利侵害について保証も含め、いかなる種類の保証も ありません。 SAP は、直接、特別、間接、又は結果的損害であるか否かを問わず、 このスタータキットの使用に起因して発生したいかなる損害についても責任を負うものではありま せん。ただし、故意または重過失による場合はこの限りではありません。 人身傷害および欠陥商品 (ドイツの法律に基づく) に対する法的責任は影響を受けません。SAP は、本スタータキットに含まれる事前カスタマイズ済要素の使用についていかなる管理を及ぼすも のではなく、またスタータキットの使用を承認し、スタータキットの第三者使用について何らの保証 をするものではありません。 目次 目次 第1章 序文 ........................................................................................................................................... 4 第2章 データ収集 ................................................................................................................................. 5 データ入力書式 .......................................................................................................................... 5 データパッケージ設定 ................................................................................................................. 6 データ入力の原則 ...................................................................................................................... 6 データパッケージ承認 ................................................................................................................. 8 第3章 連結プロセス ............................................................................................................................ 10 連結定義 .................................................................................................................................. 10 連結処理 .................................................................................................................................. 10 設定済自動仕訳入力 ................................................................................................................ 11 第4章 分析プロセス ............................................................................................................................ 12 提出可能な財務諸表 ................................................................................................................ 12 連結プロセスの監視と管理 ....................................................................................................... 12 分析と監査証跡 ........................................................................................................................ 14 第5章 IFRS アドプション ..................................................................................................................... 17 データ収集 ............................................................................................................................... 17 分析と監査証跡 ........................................................................................................................ 17 第6章 財務諸表の取得 ....................................................................................................................... 19 財政状態計算書 ....................................................................................................................... 19 財政状態計算書 (続き) ............................................................................................................. 20 損益計算書 .............................................................................................................................. 21 その他の包括利益計算書 ......................................................................................................... 22 キャッシュ・フロー計算書 ........................................................................................................... 23 持分変動計算書 ....................................................................................................................... 25 3 序文 序文 ® Starter Kit for IFRS は、SAP Financial Consolidation の事前設定です。このソリューションは、IFRS 基準に準 拠した制度連結の実行、承認、および提出に関するすべてのレポート、コントロール、ルールを使用して事前設定さ れています。 IFRS のアドプション、すなわち IFRS を自国の会計基準として適用することは、今後数年間に多くの国の企業が対 応を迫られる最も根本的な課題の 1 つです。Starter Kit for IFRS には、企業の IFRS アドプション管理を支援する 専用のデータ入力や分析レポートが含まれています。 4 データ収集 データ収集 データ入力書式 勘定の分類 Starter Kit for IFRS の勘定科目表は、IFRS タクソノミに基づいています。この勘定科目表を使用し、IAS 第 1 号 の要件に従って財務諸表を表示することができます。 資産と負債は、流動/非流動の区別に基づいて分類されます。 損益計算書では、費用は機能別に分類されます。 この勘定科目表は、グループの要件に基づいて容易にカスタマイズすることができます。 勘定科目表は、付録 1 で提供されています。 勘定の命名規則 財務勘定は、コードの 1 文字目によって会計上の種類を識別することができます。資産は A、資本は E、負債は L、 損益 (純利益) は P で始まります。小計勘定の 1 文字目は T です。 例: 小計 勘定 有形固定資産 コード TA110 土地及び建物 A1110 土地及び建物減価償却累計額 A1111 … … 5 データ収集 データパッケージ設定 データパッケージは、英語、ドイツ語、フランス語で提供されています。これにより、レポーティング単位レベルでの データの入力と取得に使用される明細表がグループ化されます。 明細表には、3 つのタイプがあります。 サマリー明細表: データ入力のガイドとデータの管理に使用されます。 データ入力明細表: 情報の種類別にブックにまとめられます。情報の種類には、残高、有価証券と株式保有、 貸借対照表項目の変動分析、内部取引があります。 データ取得明細表: 財務諸表、フローのバランス、コントロールステートメント 例: パッケージコンテンツ データ入力の原則 区分の符号 資産は、資産の償却と減価償却を除き、プラスの金額として入力します。資産の償却と減価償却は、マイナスの金 額として入力します。 負債と資本は、プラスの金額として入力します。 費用はマイナスの金額、収益はプラスの金額として入力します。 明細表の構造によっては、符号が事前入力されるため、データを簡単に入力できます。 6 データ収集 パッケージデータ入力の順序 パッケージでは、データ入力を段階的に行います。一連のステップは、パッケージ自体の構造と明細表間で構築さ れたリンクに基づいて設定されます。 ステップは以下のとおりです。 1. 期末残高 (貸借対照表および損益計算書) を入力する (マニュアル入力またはインポート) 2. 有価証券と株式保有の分析を入力する 3. 貸借対照表項目の期の変動 (取得、処分など) を入力する 4. 内部取引明細 (相互取引、資産売却損益、配当金、内部引当金) を入力する パッケージサマリー データ入力明細表 財務諸表 (データ取得) コントロール明細表 (データ取得) IFRS データ入力/コントロールの調整 持分法会社向けデータ入力 フロー別明細 フローを入力すると、貸借対照表で期首残高と期末残高の変動を識別し、キャッシュ・フロー計算書を自動生成す ることができます。 パッケージで提供されているフローは、次の 2 つのカテゴリに分類することができます。 経常取引のフロー (購入、償却、公正価値の評価など) 特別取引のフロー (会計方針の変更、内部合併など) 7 データ収集 データパッケージ承認 コントロールのタイプ コントロールには次の 2 つのタイプがあります。 ブロッキングコントロール: このコントロールが無効である場合、データパッケージのステータスを承認できませ ん。ブロッキングコントロールは、すべて有効化する必要があります。 ノンブロッキングコントロール: このコントロールは単なる警告であり、データパッケージの承認に支障はありま せん。(たとえば、ポートフォリオと連結範囲を自動生成するために、子会社への投資および資本の株式数を入 力することができます。このデータ入力は任意であり、ノンブロッキングコントロールにリンクされます。) コントロールセット パッケージ内で、コントロールはコントロールセットにグループ化されます。Starter Kit for IFRS では、2 つのコント ロールセットが設定されています。1 つは子会社とジョイント・ベンチャー向け、もう 1 つは持分法会社向けです。 コントロールサブセット パッケージ内で、コントロールはサブセットにグループ化されます。コントロールの各サブセットは、明細表のブック に対応します。 主なコントロールのタイプ 目的 例 資産が、資本および負債と等しい 残高のチェック 資産総額が、減価償却累計額および減損損失累計額以上 子会社への投資の投資先別の網羅的な明細 子会社への投資のフロー別の完全分析 有価証券および株式保有 純資本のフロー別の完全分析 資本として保有する株式数と子会社に投資している株式数のデータ入力 資産と負債のフロー別の完全分析 フロー分析 科目振替フローはバランスしている必要がある 相互勘定、配当金、資産の売却損益、および引当金に関するパートナ別の 内部取引明細 8 網羅的な明細 データ収集 コントロールレベル 各コントロールは、レベルにリンクされています。満たすべきコントロールのレベルは、パッケージの生成時にセント ラル側のチームによって設定されます。 Starter Kit for IFRS には、2 つのレベルのコントロールがあります。 1 – 残高分析 (損益計算書と貸借対照表) 2 – フロー分析 (フロー別の損益計算書と貸借対照表) コントロールレベルにより、最低レベル (LEV1: 貸借対照表と損益計算書の提出のみ) からフルパッケージに対応 する最高レベル (LEV2: 完全提出) までがチェックされます。 レベル 1 を満たす必要がある場合、レベル 1 に割り当てられたコントロールのみ承認される必要があります。 9 連結プロセス 連結プロセス SAP Financial Consolidation における連結プロセスの概要 連結定義 連結定義の設定: カテゴリおよびデータ入力期: 連結対象データの選択 (例: 実績、2011 年 12 月) 連結範囲 バリアント 連結通貨 'バリアント' パラメータは、特定のカテゴリ、データ期、および通貨に対して異なる連結設定を選択することができる 技術的ディメンションです。 ルールセット (月間累計換算、四半期換算、年度累計換算) 監査 ID フィルタ制限 (IFRS アドプション) 連結範囲 (見積計算書) 為替レート表 (見積計算書) Starter Kit for IFRS には、次の 4 つのバリアントが事前定義されています。IFRS – 年度累計、IFRS – 期別、各 国の GAAP – 年度累計および各国の GAAP – 期別です。必要に応じて、これらのバリアントの名称を変更し、新 しいバリアントを作成することができます。 連結処理 2 つの処理モードがあります。全連結処理と追加連結処理です。 全連結処理では、以下のステップが実行されます。 連結範囲の読込 データのロード: 期のデータ (パッケージデータと修正仕訳入力) および期首残高 (該当する場合) パッケージデータおよび修正仕訳入力の換算 選択されたルールセットのルールの実行 (下記参照) 追加連結処理の場合、上記と同じステップが実行されますが、対象となるのは前回の連結後に記録された修 正仕訳入力のみです。 外貨で入力されたデータの換算は、以下の手順で実行されます (決算日レートメソッドを使用)。 貸借対照表の期末残高は、取得時の為替レートを使用して記録される純資本を除き、決算日の為替レートを 使用して換算されます (為替換算調整の計算および記入)。 期の純利益は、平均為替レートを使用して換算されます。 期の貸借対照表の移動は、期の平均為替レートを使用して換算されます。 10 連結プロセス 連結定義で選択されたルールセットおよび換算レート表に入力された換算レートタイプに応じて、期別換算または 累計換算が適用されます。 設定では、以下の連結方式が処理されます。フル連結、比例連結、持分連結 Starter Kit for IFRS のルールセットで処理される連結範囲の変更は、以下のとおりです。 取得 支配の喪失 資本取引 関連会社およびジョイント・ベンチャーの持分比率の変更 内部合併 連結プロセス中に生成されたフローを使用して、外貨換算差額と連結範囲の変更が原因の変動を取得することが できます。 これらのフローにより、以下の財務諸表が自動的に生成されるようになります。 包括利益計算書 キャッシュ・フロー計算書 持分変動計算書 設定済自動仕訳入力 Starter Kit for IFRS には、データ入力パッケージのデータを使用して連結データを生成できるルールセットが含ま れています。 このルールセットは、グループ固有の会計方針を満たすように拡張することができます。 自動連結仕訳は以下のとおりです。 内部相互取引の消去 内部引当金の消去 内部配当金の消去 資産の処分に関する内部売却損益の消去 のれんの計上 子会社への投資の消去 為替換算調整勘定の計算 非支配持分の計算 標準連結ルールに加えて、以下を目的とした多数の技術的ルールが設定されています。 小計勘定の計算と保存 その他の包括利益計算書、キャッシュ・フロー計算書、および持分変動計算書の各明細行の計算と保存 セグメント情報の計算と保存 11 分析プロセス 分析プロセス 提出可能な財務諸表 Starter Kit for IFRS には、IAS 第 1 号の要件を満たすための財務諸表一式がすべて含まれています。 流動/非流動の分類による財政状態計算書 費用を機能別に分類した損益計算書 その他の包括利益計算書 キャッシュ・フロー計算書 持分変動計算書 セグメント別に分析された財務諸表も提供されます。 セグメント別収益 地域別収益 地域別非流動資産 連結プロセスの監視と管理 会計レポート 会計レポート (残高、総勘定元帳、借方/貸方仕訳) を使用して、元データにドリルダウンし、連結データを分析する ことができます。 12 分析プロセス 連結分析 事前設定には、以下の連結プロセスの各ステップを承認できる明細表が含まれています。 パッケージのチェック 主要残高のチェック 換算のチェック 内部取引照合 ローカル金額から連結金額への移行 純資本、配当金およびのれん 例: 連結コントロールダッシュボード 13 分析プロセス 分析と監査証跡 Starter Kit for IFRS には、連結データを分析できる明細表が含まれています。 各データ項目が監査 ID および仕訳入力番号にリンクされることで、監査証跡が可能になります。 監査 ID を使用して、会計の発生源を追跡することができます。以下はその例です。 PACK01 パッケージデータ監査 ID を使用すると、パッケージに入力されたデータを追跡できます。 ELIM10 監査 ID は、相互取引の消去にリンクされます。 例: ローカル金額から連結金額への移行 14 分析プロセス 分析明細表では、財政状態計算書と損益計算書の各行を勘定別、レポーティング単位別、または監査 ID 別に詳 細表示することができます。 例: 財政状態計算書行の勘定別分析 15 分析プロセス その他の包括利益計算書、キャッシュ・フロー計算書、および持分変動計算書の各行をドリルダウンによって分析 し、金額の発生源となっている勘定とフローの組合せを分析することができます。 例: キャッシュ・フロー計算書明細行の分析 (財務活動による純キャッシュ・フロー) 16 IFRS アドプション IFRS アドプション データ収集 Starter Kit for IFRS では、IFRS への調整はパッケージ明細表で専用監査 ID に直接入力することができます。 例: 監査 ID 別の損益計算書 Starter Kit for IFRS は、IFRS 固有の仕訳を専用のセントラル監査 ID で 転記する機能も備えています。 連結定義で使用される監査 ID フィルタの制限によって、IFRS 調整が IFRS 連結プロセスで考慮され、ローカル GAAP による連結プロセスでは考慮されません。 分析と監査証跡 Starter Kit for IFRS では、ローカル GAAP と IFRS を比較する、以下のような事前設定済のレポート一式が提供 されます。 ローカル GAAP と IFRS に基づいて連結されたデータを比較するための財務諸表 ローカル GAAP と IFRS との差異を監査 ID 別に分析する残高照合表 差異の仕訳入力番号までの完全な監査証跡を可能にする分析明細表 17 例: 損益計算書明細に関するローカル GAAP と IFRS との差異分析 (勘定別および監査 ID 別の詳細) 18 財務諸表の取得 財務諸表の取得 財政状態計算書 19 財務諸表の取得 財政状態計算書 (続き) 20 財務諸表の取得 損益計算書 21 財務諸表の取得 その他の包括利益計算書 22 財務諸表の取得 キャッシュ・フロー計算書 23 財務諸表の取得 キャッシュ・フロー計算書 (続き) 24 財務諸表の取得 持分変動計算書 25
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