働く犬について調べよう

『障がい者に関する直接的指導のタイプ』
上三川町立本郷小学校
第3学年
国語科学習指導案
1 単元名 働く犬について調べよう
もうどう犬の訓練
2 単元の目標
(1)働く動物について関心を持って読み、進んで色々な資料を読んで調べようとしている。
(関心・意欲・態度)
(2)目的に応じて、段落ごとに大事な言葉や文を見つけながら読むことができる。(読むこと)
(3)調べて分かったことを整理し、短い文章にまとめることができる。(書くこと)
3
単元観
本単元では、児童にとって身近な動物である犬について取り扱う。
自分たちの知っている身近なペットとしての犬と盲導犬との違いを知ることにより、盲導犬は、
かわいいペットではなく、目の不自由な人にとって体の一部であり、かけがえのないものである
ことを理解させたい。また、単元の導入でブラインドウォークを行うことにより、目の不自由な
人には、どんな不便なことがあるのか、そして、どんな気持ちなのかを感じ取らせたい。そのこ
とから障がいのある人の立場に立った考えや気持ちを共感できるようにするとともに、盲導犬の
存在意義を感じさせたい。
教科書の本文では、盲導犬の訓練について書かれている大切な言葉や文を見つけながら読みと
らせ、短くまとめて要約させる。そのことにより、盲導犬の訓練について理解するとともに、さ
らに疑問に思ったことを調べたいという意欲を高めさせたい。
盲導犬について考えた疑問を図書室の本やインターネット等を使って調べさせることにより、
目の不自由な人と盲導犬との関係について、より理解させたい。また、「町で見かけた盲導犬に
はどんなにかわいいと思ってもふれてはいけない。」等、今後目の不自由な人や盲導犬に出会っ
たときにどのように接すればよいかの考えを深めるとともに、実践力を高められるようにしたい。
4 指導計画(総11時間)
(1)学習の見通しを持つ。
1(本時1/11)
(2)説明文の内容を読み取り、要約する。
4
ア 大事な言葉や文を見つけ、段落の内容を短くまとめながら読む。②
イ 盲導犬になるためにどんな訓練を受けるのかを読みとる。
②
(3)もっと知りたいことを本や資料を使って調べる。
3
ア はたらく犬について、もっと知りたいことを考えて発表する。①
イ 色々な本やインターネットで調べ、大事なことをノートに書き出す。②
(4)「もの知りカード」を作る。
2
(5)学習を振り返る。
1
5
人権教育との関連
盲導犬は目の見えない人にとって大切な家族であり、体の一部になっていることを知ることに
より、盲導犬を連れた目の不自由な人と、今後どう接したらよいかを考えることができるととも
に、目の不自由な人の立場に立って気持ちを考えられるようにする。(感受性)
6 本時の指導
(1)題目
もうどう犬の訓練
(2)ねらい
目の不自由な人のくらしや盲導犬について関心をもち、知りたいことを考えることができる。
(3)人権教育の視点
ブラインドウォークを行うことにより、目の不自由な人のことを考え、相手の立場に立った
行動をする事の大切さに気づかせたい。(感受性)
-1-
(4)展開
◎人権教育上の配慮
具体目標
・本時の課題を確認す
ることができる。
学習活動
1
教師の支援
本時の課題を確認する。
目の不自由な人やもうどう
犬について考えよう
7
・障がいのある人の気持ちを考えた
り、盲導犬について考えたりする
学習であることを確認する。
・目の不自由な人の気
持ちを考えることが
できる。
2
ブラインドウォークを行っ
て、気づいたことや感想を発
表する。
◎
ブラインドウォークを単元初め
に取り入れることにより、障がい
のある人への共感的理解を図ると
ともに、「盲導犬は体の一部」と
いうことをより意識できるように
したい。
・教室と隣室を往復し、安全に注意
しながら短い時間で行う。
・片手で肩につかまってもらう方法
が良いことを伝えてから行わせ
る。
・ワークシートに気づいたこと等ど
んなことでもよいので書かせる。
・盲導犬について考え
ることができる。
3
盲導犬の写真を見て気づい
たことや疑問に思ったことを
発表する。
◎
・盲導犬の訓練につい
て知ることができる。
4
本文を読み、盲導犬の訓練
について知る。
・初発の感想を持たせる。
・机間支援を行い、盲導犬の大切さ
について書いている児童が発表を
するように指名しておく。
◎ 友達の思ったことを、きちんと
聞けるようにさせる。
・調べたいことを考え
ることができる。
5
盲導犬について、調べたい
ことを考える。
・盲導犬について興味を持ったこと
や思ったことを自由に書かせる。
【評価】
目の不自由な人や盲導犬につい
て、思ったことやさらに知りたいこ
となどが考えられたか。(ワークシ
ート)
・次時の学習を知るこ
とができる。
6
どんなつぶやきでも認めるよう
にする。
・児童から出た意見を板書し、学習
活動4につなげるようにする。
次時の予告をする。
成果と課題
今回、ブラインドウォークを導入で行った。ブラインドウォークを行った児童の感想では、
「何
も見えなくてこわかった。」「自分で動くことができなかった。」「不安でこわくて、自分一人で
は何もできないと思った。」「目の見えない人はこわい気持ちが続き、かわいそうだと思った。」
といった意見を持てていた。児童の感想から、目の不自由な人の気持ちを3年生の児童なりに、
共感できた事が分かった。ブラインドウォークを導入に取り入れたことは、目の不自由な人の気
持ちを、より感じ取らせるのに有効な手段だったと思った。
総合的な学習の時間ではなく、国語科なので、ねらいの設定を国語科から離れないように常に
意識するのが難しいと思った。目の不自由な人の気持ちも考えさせつつ、説明文の内容を読みと
らせていけるように、第2時以降指導をしていきたい。
-2-
もうどう犬の訓練
名前(
)
1
ブラインドウォークをしてどんなことに気がつきまし
たか。
2
教科書P31「もうどう犬の訓練」を読んで、思った
ことを書きましょう。
3
もうどう犬について、もっと知りたいことや調べてみ
たいことを書きましょ う。
-3-