スポーツ時の運動筋血流量はメンタルトレ ーニングにより増強できるか? 研究代表者 広島大学 松川 寛二 スポーツ時には、活動している骨格筋組織へ血液供給 が増加して代謝を高めています。この場合、筋活動によ って作られた物質が血管内腔を拡げ血液の流れを多くし ています。本論文は、運動開始時に交感神経系の働きよ り筋肉への血流が増し、運動準備状態を作るのではない かということについて検討したものであります。 超音波カラードップラー血流計などを用いた結果、運 動をイメージした時に骨格筋への血流が多くなりました。 この現象は、高次中枢からの交感神経性調節により血管 が拡張されて起こるものであろうと結論付けております。 これから推測すると、スポーツ時の活動筋への血液流は メンタルトレーニングにより増強でき、運動のパフォー マンスを向上できることに繋がります。そして、このよ うな調節は短時間の瞬発的な競技スポーツにメリットを 与えるものと考えています。 メンタルトレーニングで活動筋への血流量が増強できる。 50 イメージ開始 イメージ終了 0 60 上 腕 動 脈 25 血 流 量 の 変 0 化 ︵ % ︶ −60 −30 30 90 120秒 運動イメージ 25 26
© Copyright 2024 Paperzz