2011年度AGS研究プロジェクト報告会 2011年12月14日 ベトナム三大都市における 水衛生向上に資する工学知の共有 東京大学大学院工学系研究科 都市工学専攻 准教授 片山 浩之 ベトナムの水問題 • 平地が少なく、国土が長細 い • 国際河川に依存 • 上流国における水力発電 建設計画 • 水不足の懸念 ベトナムの水環境 汚染された運河 多様な水利用 ベトナムの水行政 • • • • ハノイ市人民委員会 水資源環境省(MONRE) 建設省 水道公社 – 様々な利害関係者が、オーバーラップした権限を 主張している。 ベトナムにおけるこれまでの 水環境調査 • ホーチミンの運河、地下水、河川水 (滝沢、片 山ほか)アジア・モンスーン地域における水資源の安全性に関わるリス クマネージメントシステムの構築(研究代表者:大村達夫)、人口急増地域の 持続的な流域水政策シナリオ―モンスーン・アジア地域等における地球規模 水循環変動への対応戦略―(研究代表者:砂田憲吾)など • ハノイにおける洪水モデル評価、水環境調査、 地下水(古米、滝沢、片山)気候変動に適応した調和型都市 圏水利用システムの開発(研究代表者:古米弘明)ハノイ市におけるアンモ ニアによる地下水汚染の機構解明と水供給への影響評価(研究代表者:滝 沢智)など • フエにおける洪水の感染リスク、衛生調査(福士、 片山)環境リーダー育成プログラム(APIEL)など Resonant Network/Partnership Internship at Japanese Companies Trans-disciplinary Resonance Mae Fah Luang Univ(Chiang Rai) AIT, Chula, Kasetsart (Bangkok) Inter-regional Resonance Hue Univ/ Hanoi U of Civil Eng Chinese Academy of Science HKUST (Hong Kong) and SYSU (SunYatsen University) Univ Tokyo: APIEL Resonant partnership through field exercises Alumni Resonance Invitation of APIEL alumni as lecturer, network among alumni 6 環境フィールド演習 フエユニット • 2010年8月11-18日実施 • 演習ユニット テーマ: – Sustainable Development of Hue, Viet Nam • ユニットリーダー 福士謙介(東大IR3S、都市工学) • 現地リーダー Pham Khac Lieu講師(フエ大学、環境科学科) • 東大より 10 名(国 籍 は 日 本 4、フ ィ リ ピ ン 2、バ ング ラ デ シ ュ 1、中 国1、韓 国 1、ド ミ ニ カ 1)、 • ベト ナ ム 人 学 生 10 名(フエ大学6名、ハノイ土木大学2名、 ハノイ 建 築 大 学2名) ベトナムにおける情報共有の必要性 • ベトナムの水行政の縦割り • 地域の水問題の地域特殊性と共通性 • 大学・研究者らの地理的な隔絶 – それぞれと交流のある東大教員群 • AGS-個別研究を超えた活動の可能性 気候変動に適応した調和型都市圏水利用システムの開発 (CREST、代表:古米弘明) ハノイと荒川流域を対象地域として選定 都市雨水管理・利用 流域水資源の将来予測 量と質 領域気象モデル 変動性 流域水文・水質 モデル 表流水 湖沼モデル 降水量情報 水利用デザイン 河川水収支 地下水収支 水需要予測 価値判断構造 のモデル化 水を活かしたまちづくり 環境パフォーマンス 評価手法の開発 地下水水源量、水質情報 都市地下水管理・利用 地下水の涵養・ 流動モデル マルチトレー サー 水質評価 利用技術 屋根排水・ 貯留利用 雨水 河川水源量、水質情報 水利用から見た 水資源の評価 都市雨水の水質データベース 水源レファレンス情報 水質評価情報 地下水水質 涵養地下水 道路排水対策・ 浸透利用 雨水利用情報 環境コスト情報 水の履歴書 Water CV 雨水水質 再生水 水質リスク評価 と新規水質指標の創出 多様な都 市自己水 源の評価 健康関連微生物リスク 水質変容ポテンシャル 9 Climate Change and Urban Water Systems – Workshop for Adaptation and Better Management – • March 3rd, 2011、ハノイ 日航ホテルにて開催 • 滝沢智(東大)、Nga Tran Viet(ハノイ土木大 学) • 英越同時通訳 • ホーチミン工科大学か ら Nguyen Phuoc Dan 環境学部長を招へい 成果 • 水不足への対処が必要であることについて の共通見解の形成 • ベトナムのハイレベル人材が公開の場で意 見表明、非常に活発な意見交換 • 水問題を見る複数の視点を共有 • 個別プロジェクトにおける連携に加え、緩い 連帯の形成 ありがとうございました
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