1、走るための手 アミメキリン アムールトラ 2、ものをつかむための手

ての話 【解答・解説】
分類:哺乳網食肉目ネコ科
分布:ロシア・中国東北部に分布
●はじめに
ひざ
人間の他にも様々な動物たちが生きていること、みんなが同じ地球上の仲間であり、お互いに
関わり合って生きることを実感するには、まず個体レベルでの動物の理解が必要です。そこで第
1ステップとして動物に共通する様々な形態を取り上げてみました。今回のテーマは「手」です。
野毛山動物園で動物を観察される際に、飼育係を見かけましたらお気軽に声をおかけください。
動物たちのとっておきの話が聞けるかもしれません。
かかと
つめ
●ねらい
2、ものをつかむための手 チンパンジー
動物の「手(前脚)」は動物によってその形態や働きが多様です。今回は、動物によって異な
る特徴を持つさまざまな「手」の存在に気づくことをねらいとしています。 分類:哺乳網霊長目ショウジョウ科
分布:西・中央・東アフリカに分布
動物の四肢のさまざまな変化
ヒト
イヌ
クジラ
コウモリ
トラを含むネコの仲間は、必要に応じて
爪を出し入れできる仕組みを持っています。
そのため、爪の音を立てずに忍び足で獲物
に近づき、捕える瞬間に爪を出して使うこ
とができます。
問題の答えは ②
トリ
動物の体を作る器官のひとつである前脚(手)
は、もとは同じ形と働きをもっていたものが様々
に進化し、今では動物によって違った形と役割を
持つようになっています。
外部形態はずいぶん違っていますが、骨格を比
べてみると、皆同じ器官から変化してきたという
ことが分かります(相同器官)。
今回は、①走ったり、歩いたりするのに適したもの(キリン、トラ)、②物をつかむのに適し
たもの(チンパンジー)、③空を飛ぶのに適したもの(ショウジョウトキ)、に注目しました。 トラ
チンパンジー
キリン
問題の答えは ①
霊長類の手は、親指が他の指と
向きあっており(母指対向性)、
物を「つかむ・つまむ」ことがで
きます。足の指もこのようになっ
ており、足でも物をつかむことが
できます。チンパンジーは、樹上
で腕渡りをするのに都合がいいよ
うに、腕や親指以外の指が長くな
っているため、細かなものをつま
むのは不得意だといわれています。
3、空を飛ぶための手 ショウジョウトオキ
1、走るための手 アミメキリン アムールトラ
分類:哺乳網偶蹄目キリン科
分布:ケニア・エチオピア
主食:アカシアなどの木の葉
走ることが得意な動物たちは、わたしたちが背伸びをし
たような手足の形をしています。また、指の先には蹄や爪
が発達し、走ることにより適したつくりとなっています。
このような脚のつくりは、大きく3つのグループに分けら
れます。
指先からかかとまで
全部を地面につける
指の付け根から
地面につける
蹄(爪)だけを
地面につける
分類:鳥網コウノトリ目トキ科
分布:南アメリカに広く広く分布
鳥類の体のつくりは空を飛ぶために特殊化しています。
前肢は「翼」に変形し、羽ばたくための強い胸筋を持っ
ています。「飛ぶ」という高度な運動のために脳と感覚
(視覚・聴覚)も発達しています。また、体重の軽量化
のために体は羽毛で覆われ、骨は中が空洞で軽く丈夫で
す。頭部も軽くするために、歯が無く嘴をもっています。
問題の答えは ③
クマ・サルの仲間 ネコ・イヌの仲間 ウシ・ウマの仲間
問題の答えは ①
このワークシートに対するご感想やご意見、またワークシート作りへのアドバイスを
お寄せください。今後の参考とさせていただきます。どんな事でも結構です。先生方の
声をお待ちしています。
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