プレゼン テーション 資料 - FASID 財団法人国際開発機構

FASID 国際開発援助動向研究会 第73回会合
アジア新興ドナーの台頭と日本の援助
国際協力銀行
開発金融研究所
小林 誉明
2008年3月10日
新興ドナー台頭の現実
全援助に占めるDAC諸国の割合
100
98
96
94
92
90
88
86
84
82
19
70
19
72
19
74
19
76
19
78
19
80
19
82
19
84
19
86
19
88
19
90
19
92
19
94
19
96
19
98
20
00
20
02
20
04
80
出所) OECD International Development Statistics
なぜ新興ドナーに着目するのか
<アジアのドナー>
<DACドナー>
フランス
ドイツ
デンマーク
スウェーデン
„
韓国
英国
日本
タイ
中国
マレーシア シンガポール
実務上の意味→実態把握調査の必要性
調査の概要
„
調査目的: 実態の把握
ドナー
タイ
マレーシ シンガ
ア
ポール
韓国
レシピエン
ト
カンボジア、ラオス
インドネシア、
ベトナム
担当
佐藤仁准教授(東京大学)
藤沼敏夫氏(横浜国大)
近藤久洋講師
(東京国際大
学)
調査手法
インタヴュー
中国
小林(JBIC)
公開資料
調査項目
„
„
援助の沿革
援助の実績
„
„
„
„
援助の体制
„
„
„
„
„
供与規模
重点地域
重点分野
ルール
プレーヤー
スキーム
援助の目的と戦略
援助の課題
なぜ中国に着目するのか
FOCAC 2006
“オールタナティブ
な開発資金”
“新植民地主義”
“噂の真相”はいかに?
神話
いつから援助
しる?
トレンド
(沿革)
マグニ
どこにどのく チュード
らい援助して 重点地域
わ いるか?
か (実績)
重点分野
っ
た
組織
こ 誰がどうやっ
ルール
と て援助してい
るか?
スキーム
(体制)
供与条件
目的
なぜ援助して
戦略
いるのか?
原則
今
後 どんなインパ
の クトをもたら
課 しているか?
題
①「中国は新興ドナーである」
Yes/ No
No, But・・・
特徴
独自性
②「中国の援助は驚異的な規模に達する」 NO!
共通性
③「アフリカをターゲットとしている」
Yes, But・・・
共通性
④「中国は大統領宮殿やサッカースタジア
Yes, But・・・
ムなどの箱ものばかりを 供与している」
共通性
⑤「実施体制が整っていない」
⑥「中国の援助はルール無きまま行われて
いる」
⑦「無償援助中心である」
⑧「中国企業タイドである」
⑨「資源獲得のために援助をしている」
⑩「中国は援助の情報を公開せず不透明」
⑪「一貫した原理原則が欠如」
⑫「質の悪い援助をしている」
No, But・・・
共通性
NO!
共通性
NO!
Yes!
Yes、But・・・
No, But・・・
NO!
共通性
共通性
共通性
共通性
共通性
→フィールド調
査
⑬「中国の参入によってオペレーションに →現地事務所か
影響を及ぼしている」
らの情報
①「中国は新興ドナーである」
→No、but・・・
純援助供与国期
<時期区分>
純援助受入国期
受入急減=供与急増期
(100万USD)
北京サミット
援助五原則
商務部設立
走出去政策
中国輸銀設立
援助改革開始
アフリカ協力四原則
対外援助司へ改組
冷戦終結
天安門事件
世銀加盟
援助受入開始
国際的孤立
第2次
改革・
開放政策
国連加盟
ベトナム戦争拡大
第1次
76
年)
<五ヵ年計画>
中ソ協力
文化大革命(~
<内外状況>
ソ連の援助停止/アフリカ年
朝鮮戦争終結
援助受入
タン・ザン鉄道完成
対外経済連絡部
援助八原則
バンドン会議
援助供与
米中接近
第3次
第4次
国内開発資金需要増
第5次
第6次
第7次
グローバル化
第8次
第9次
第10次
第11次
②「中国の援助は驚異的な規模に」
→No!
(億元)
(%)
財政支出総額に占める援助額の推移(1995~2005年)
③「アフリカをターゲットとしている」
( %)
100%
90%
80%
70%
→Yes, But・・・
0.0%
6.9%
6.9%
6.9%
10.3%
4.8%
4.8%
14.3%
5.7%
2.9%
14.3%
14.3%
アジア
アフリカ
50%
30%
中東
大洋州
60%
40%
ラ米
69.0%
76.2%
62.9%
20%
10%
0%
1995
2000
2005 ( 年)
フルセット型事業、2000~2005年
④「大統領宮殿やスタジアム等箱ものばかり供与」
→Yes, But・・・
( %)
100%
90%
80%
48.0%
70%
76.2%
60%
50%
65.7%
12.0%
社会セクター
経済セクター
40%
30%
20%
40.0%
10%
14.3%
9.5%
0%
1995
2000
31.4%
生産セクター
2.9%
2005 ( 年)
フルセット型事業、2000~2005年
フルセット型事業における完成案件一覧
(2000~2005年)
分野
社会セクター((教育・医療・衛生・ガバナンス・市民社会等)
経済セクター(運輸・通信・エネルギー等)
生産セクター(農林水産・鉱工業等)
その他
スーダン(冷凍施設リノベーション:2000)、
チュニジア(発酵タンク:2000)、ウガンダ(7
食品加工ライン:2000)、ウガンダ(20メタン
坑:2000)、タンザニア(紡績・織物・プリン
ト・染色工場用冷凍設備リニューア
ル:2000)、タンザニア・ザンビア(タンザン
鉄道の枕木工場へ原料供給:2003)、ルワ
ンダ(Mutara州第四農場の圃場リノベー
ション:2003)、コンゴ共和(農業技術維持
専門家住居:2001)、コンゴ共和(2技術専
門家ステーション再建:2004)、コートディ
ボアール(農地および治水施設:2000)、ニ
ジェール(農業機械作業工場の再開・付
属品供給:2003)、ニジェール(トラクター組
立ライン:2004)、タンザニア・ザンビア枕木
工場:2001)、ザンジバル(野菜市
場:2000)、セイシェル(職業学校拡
充:2001)、レソト(Butha-Buthe工業パー
ク:2003)
ガーナ(軍兵舎:2004)、ギ
ニア・ビザオ(退役兵用住
宅プロジェクト:2003)、モザ
ンビーク(軍用新兵
舎:2000)、モザンビーク(新
軍事エリア内住宅プロジェ
クト第2期用付属施
設:2004)
地域
アフリカ
スーダン(国際会議場:2004)、モロッコ(3水泳用プール:2005)、エチオピア(低コ
スト住宅プロジェクト第2期:2003)、エリトリア(O'rotta病院:2003)、エリトリア
(O'rotta病院の配電盤:2004)、ウガンダ(外務省庁舎:2004)、ジプチ(内務省庁
舎:2003)、ジブチ(人民会館リペア第2期:2004)、ジプチ(芸術センター:2004)、ジ
プチ(母子センター:2004)、ジプチ(2小規模スポーツ施設:2005)、タンザニア(水
供給プロジェクト:2003)、ルワンダ(会議ホール:2004)、ルワンダ(Kibungo衛生
学校補充:2004)、ルワンダ(体育館リハビリ:2005)、ルワンダ(医学校拡
ルワンダ(3.5km高速道路:2001)、ルワン
充:2005)、コンゴ民共(人民会館およびスタジアムのメンテナンス:2001)、コンゴ
ダ(2.6km道路建設:2005)、赤道ギニア(水
民共(外務省会議場リペア:2004)、コンゴ民共(大統領宮殿のネットワーク整
力発電所メンテナンス:2000)、ブルンジ
備:2005)、ガボン(小学校改装:2000)、ガボン(上院ビル:2005)、カメルーン(15
(水力発電所メンテナンス:2001)、ザンビ
井戸:2000)、中央アフリカ(低コスト住宅100セット:2003)、中央アフリカ(小学
ア(2放送局リペアー:2005)、ザンジバル
校:2003)、ガーナ(国立劇場改築:2005)、シエラレオネ(2オフィスビルのリペ
(放送局リペアー・リハビリ:2005)、マダガ
ア:2004)、カーボベルデ(モニュメント及び500席収容ホール:2001)、カーボベル
スカル(Ampitabe‐Vatomandry間高速道
デ(国会議事堂を含むビル件改築:2005)、ギニア(人民会館メンテナン
路:2003)、マダガスカル(主都道路プロ
ス:2001)、ギニア(小規模病院:2001)、ギニア(人民会館:2005)、トーゴ(3000人
ジェクト:2004)、マダガスカル(主都道路追
収容スタジアム:2000)、トーゴ(Kala会議センターメンテナンス:2001)、トーゴ(防
加部分:2004)、コモロ(2島間放送機
災用貯水池及び生活用貯水池:2001)、ベナン(Contonouの会議マンショ
器:2004)、コモロ(放送・テレビ設備修
ン:2003)、ベナン(スタジアムメンテナンス:2003)、ベナン(スタジアム電光スコア
復:2005)
ボード:2005)、ベナン(病院の腎臓透析室プロジェクト:2005)、ニジェール(スタ
ジアム及び体育館の施設部分的メンテナンス:2000)、ニジェール(145共同住
宅:2000)、ニジェール(送水管接続:2003)、ニジェール(スタジアムリハビ
リ:2005)、ニジェール(体育館リハビリ:2005)、ニジェール(水供給プロジェク
ト:2005)、マリ(5万人収容スタジアム:2001)、モーリタニア(大統領府:2001)、
モーリタニア:国立医療センターおよびスタジアムのメンテナンス:2003)、アンゴ
ラ(195住宅:2000)、アンゴラ(病院建設:2005)、タンザニア・ザンビア(中国人技術
アジア
モンゴル(住宅プロジェクト:2003)、ラオス(ルアンプラバンにおける中国‐ラオス
友好病院:2003)、ラオス(ビエンチャン凱旋門公園リノベーション:2004)、カンボ
ジア(議会ビル:2000)、カンボジア(上院の排水システム・道路メンテナン
ス:2000)、フィリピン(農業技術センター:2003)、ネパール(国際会議場メンテナ
ンス:2000)、スリランカ(展示センター:2003)、スリランカ(国際研究セン
ター:2003)、パキスタン(ペシャワール・ハイテク研修センター:2003)、パキスタ
ン(植物検疫ビル拡張:2003)、バングラデシュ(会議場整備:2001)
太平洋
ラ米
中東
モンゴル(道路建設:2005)、ラオス(地上
サテライト・ステーション・リペア:2004)、ネ
パール(テレビ局拡張・リフォーム:2003)、
バングラデシュ(高速道路用鉄橋:2001)、
タジキスタンDangara通信網:2004)、トルク
メニスタン(電信網改善:2005)、カザフスタ
ン(通信網改善:2005)、ニウエ(テレビ受
信領域拡大:2005)
フィジー(多機能体育館:2003)、モルジブ(外務省ビル建造:2005)、トンガ(高等
学校:2001)、トンガ(中学校プロジェクト:2005)、クック諸島(最高裁判所ビル建
設:2004)、サモア(プラスチック飛跡リノベーション:2000)、サモア(水泳プール建
造:2005)
アンティグア・バーブーダ(スポーツセンターと展示場の改築: 2004)、ガイアナ
(国際会議場:2005)、エクアドル(Rojaにおける下水道再建プロジェクト:2003)、
スリナム(外務省ビル建設:2005)
イエメン(3storey cloverleaf:2000)
北朝鮮(ガラス工場:2005)、ベトナム(石
炭工場:2001)、ベトナム(Beijiang窒素肥
料工場の技術改善:2003)、ミャンマー(農
業機械工場:2003)、タジキスタン(タバコ
工場:2001)、トルクメニスタン(養蚕プロ
ジェクト:2003)、トルクメニスタン(2製糸工
場建設:2004)、パキスタン(植物検疫セク
ション拡充:2004)、
PNG(農業設備:2005)
シリア(1200トン船腹量対応進水スライド
ウェイ: 2004)、
ヨルダン(産業都市:2005)
重点地域の比較
重点地域
タイ
マレーシア
シンガポー
ル
韓国
中国
①CLMV
②Pコンプリ
クト国
③アフリカ
④その他
CLMV
アフリカ
イスラム諸
国
中国、ベト
ナム等
ベトナム、イ アジア、アフ
リカ
ンドネシア
等が重点国
指定:アジ
アの低中所
得国(LMIC
s)
アフリカを
強化
⑤「実施体制が整っていない」
→No!but・・・
国家財政
<予算規模>
対外援助予算
【財政データ】
【法令等】
中央政府
国務院
援外司
補
補助
助
独
独自
自の
の援
援助
助
債
債務
務削
削減
減
輸出入銀行
優
遇
借
款
輸出
信用等
中国企業
ボラン
ティア
協会
輸出業/コンサルタント/建設業
研
研修
修受
受入
入
セ
セミ
ミナ
ナー
ー
【現場レベル情報】
中国
アフリカ
開発基金
国際競争入札
物
資
供
与
技
術
協
力
フル
セット
事業
合
弁
事
業
<援助案件による企業活動>
<援助実態>
国家開発銀行
国内競争入札
青
青年
年派
派遣
遣
【商務年鑑データ】
国
国際
際機
機関
関に
によ
よる
る援
援助
助
<第4節 事業形態>
無
無利
利子
子借
借款
款
無
無償
償
出
出資
資・
・
拠
拠出
出
【入札情報/契約額】
独
独自
自の
の援
援助
助
<第3節 事業実施主体>
国
際
機
関
外
交
部
商務部
各
部
<第2節 援助供与方式>
【輸銀年報データ等】
他ドナーの援助資金
財政部
地方政府
<第1節 援助行政制度>
金融
市場
コンフリクト
商業活動
(貿易/労務協力/請負工事/直接投資)
<中国企業の海外展開>
他の途上国
コンフリクト
⑥「ルールなきまま援助が実施」
→No!
1995
対外援助活動会議が開催され、優遇借款の導入による供与方式や資金源
の多様化、効率化推進の方針が打ち出される
1996
(特段記載無し)
1997
中国の海外援助方式改革に関するシンポジウム開催
中国の援助方式を解説した『中国対外援助方式概要』を英語・中国語に
て出版、内外で配布
国務院の関連省庁とともに優遇借款実施上の問題点を議論する会議を開
催貸付期間・条件、政府と中国輸銀との権限分担等について合意
優遇借款の迅速化への協力をMOFTECが在外公館に指示
1998
1999
2000
無利子借款と無償援助の強化
優遇借款の貸付期間や貸付方式等の問題点を精査
中国の海外援助方式改革に関するセミナー(第2回)等を通じ内外に優
遇借款スキームを説明
援助迅速化のための援助承諾手続の簡素化対策
「対外援助予算資金管理方法」
中国の海外援助方式改革に関するセミナー(第3回)
援助速度向上のための援助承諾手続簡素化
優遇借款事業の実施状況調査による問題点・実態の把握
「フルセット型援助事業主要要員出国前規定」
ISO9000の導入、ISO9000基準に基づく監査実施(9件)、ISO9000用
研修コース設置
援助物資の検査強化
「技術者育成用受入費用に関する財務管理方法」
ISO9000取得企業のみが建設事業へ参入可能とする方針決定
ISO9000取得用研修コース設置
海外供与物資の品質保持のための通関検査強化
優遇借款事業の監理・監督・検査につき中国輸銀の権能を明確化
優遇借款事業の準備作業効率化・速度向上
合弁事業の許認可手続促進
「新情勢下において我が国の対外援助事業を一層やり遂げることに関す
る意見」
2001
2002
2003
ISO9000基準に基づく監査実施(16件)、ISO9000取得用研修コース
設置
政府内部局や銀行、研究機関、企業等から援助行政改善のためのアイデ
アや提案を徴収
ISO9000基準に基づく監査実施(49件)、ISO9000取得用研修コース
設置
「対外援助条例」起草開始
対外援助物資入札評価制度導入
フルセット型援助事業における設計・調達・施工(EPC)管理モデル
対外援助事業賞罰審査
フルセット型援助事業における工事保険制度の継続
2004
「フルセット型援助事業の実施企業に関する資格認定方法」
「物資供与援助事業の実施企業に関する資格認定方法」
「国務院入札規則標準化促進意見」に基づく、援助事業の入札制度改革
(競争入札や、無作為選抜評価専門員の採用等、入札評価原則の導入)
「青年ボランティア派遣・管理に関する暫定規定」
対外援助事業賞罰審査(第二回)
「行政処罰法」に基づく処罰を受けた事業の無効化措置
「援助統計管理規定」、「援助計画方法」(制定途中)
2005
「対外援助に関する人的資源開発協力事業管理方法」ドラフト完成
「対外援助人員のテロからの保護措置に関する意見」
「対外援助事業実施の速度向上に関する意見」
「トレーニング型援助事業実施管理内部規定」
2006
「フルセット型援助事業に関する安全生産管理方法」
「物資供与援助事業に関する暫定管理方法」
「援助物資供給指導カタログ制定実施案」
「党と国家指導者外国訪問時における贈呈物資優先供給体制構築案」
「対外援助事業経済技術コンサルティングサービス網構築に関する内部
暫定規定」
「フルセット型援助事業に関する設計代表者派遣管理指導原則」
「対外援助事業入札作業内部管理暫定規定」
「対外援助物資に関する不合格品供給メーカー管理のための暫定方法」
「対外援助事業評価結果公示・質疑規定」
⑦「無償中心である」
→No!
⑧「中国企業タイドである」
図表:優遇借款の手続フロー
<援助受入国側>
<援助決定機関>
(中央政府)
借入国政府
(財務省)
<中国側>
①借款申請
④枠組協定
中国政府
(商務部)
②
推
薦
<援助実施機関>
(金融機関)
借入国側
銀行
⑤借款契約
中国輸銀
⑩貸付実行申請
⑦
案
件
監
理
⑨請求書
提出
受入国企業
<事業実施主体>
(企業)
・施主
・輸入業者
⑥
事
業
実
施
③アプレイザル
結果報
告
→Yes!
商業契約
⑧領収書送付
(合弁企業)
対象事業
(合弁事業)
⑪
貸
付
実
行
中国企業
・コントラクター
・輸出業者
⑥
事
業
実
施
スキームの比較
政策立案
有償資金
協力
無償資金
協力
技術協力
タイ
マレーシア
シンガポール
韓国
NESDB
外務省
EPU(経済企
画院)
外務省技術協
力局
財政経済部
外交通商部
NEDA(2005)
・50%以上タイ
ド
・金利1.5%
・償還期間30
年(内据え置き
10年)
TICA(2004)
50以上の研修
教育機関
(マレーシア技
術協力プログ
ラム:MTCP)
多数の研修教
育機関
(シンガポール
協力プログラ
ム:SCP)
中国
商務部
EDCF(1987)
・金利0.3%
~3%
・償還期間30
年(内据え置き
10年)
中国輸銀
(1994)
KOICA
(1991)
商務部
(2003)
⑨「資源獲得のための援助」
→Yes, but・・・
順位
2000年(中国の一人当たりGDPは949USD)
経済
売上高上位10国 近隣
水準
資源
(100万USD)
国
(USD)
1
パキスタン
329.4 ○
2
バングラデ
シュ
231.2 ○
3
ミャンマー
186.7 ○
4
スーダン
118.8
5
マリ
105.1
6
イエメン
97.9
7
ラオス
93.7 ○
8
ジンバブエ
87.6
9
ベトナム
87.5 ○
10 スリランカ
63.6
2005年(中国の一人当たりGDPは1449USD)
経済
売上高上位10国
近隣
水準
資源
(100万USD)
国
(USD)
石油・天然
石炭・銅 スーダン
1342.8
531
462
ガス
石炭・天然
石油・天然
ナイジェリア
799.9
365
459
ガス
ガス
石油・天然
パキスタン
751.4 ○
石炭・銅
不明
596
ガス
石炭・天然
石油・天然 バングラデ
614.0 ○
433
376
ガス
ガス
シュ
石油・天然
金
インドネシア
534.6
208
942
ガス
石炭・鉄鉱
(石油・天然
インド
412.9 ○
588
526
石
ガス)
(石油・ダイ
カリ
アンゴラ
305.7
329
937
ヤモンド)
ボーキサイ
ベトナム
299.2 ○
587
538
ト・石炭
石油・天然
ボーキサイ
ミャンマー
289.8 ○
不明
397
ガス
ト・石炭
(金・ダイア
タンザニア
276.5
844
330
モンド)
*網掛けはアフリカ諸国
**資源については、2004年に商務部が発表した「国別海外投資奨励業種リスト」において推奨されている天然資源の項目
国内石油需給ギャップの拡大
(1965~2005年)
動機の比較
タイ
マレーシア
シンガポール
韓国
中国
特徴
国境沿い、近
隣諸国のイン
フラ整備
南南協力とし
ての技術協力
と人材育成
シンガポール
ブランドを活用
した技術協力
と人材交流
・韓国ODAモ
デル
・MDGs達成目
標
近隣国、資源
国への援助
動機
・近隣諸国との
経済格差のネ
ガティブ・フ
ロー(不法労
働者、麻薬、
疫病)をカバー
・電力、資源の
確保
・地域の安定
・近隣からの
信頼
マレーシア産
品の国際的
マーケットアク
セス
安定的な貿易
ができる環境
づくり
・外交目的(外 資源・市場の
獲得
交通商部):
DAC加盟
・経済目的(財
政経済部):韓
国企業の利益、
資源調達
開発経験
地方開発の
経験
(NESDB)
国内に民族
多様性と経
済格差を抱
えた発展の
経験
人材育成を
通じた近代
化の経験
借款による
発展の経験
自力更生と
改革開放に
よる発展の
経験
⑩中国は情報を公開せず不透明
→No!But・・・
供与方式
無利子借款
無償援助
フルセット事業
承諾件数
(国・機関数)
58件
(26)
39件
(30)
技術協力事業
プログラム件数
(国・機関数)
1997年
52件
(32)
1998年
優遇借款
承諾件数
(国・機関数)
全締結数
政府支出
(国・機関数)
総額
(100万USD)
物資供与事業
供与件数
(国・機関数)
50件
(39)
75件
(54)
研修事業
受入人数
(国・機関数)
350人強
(51)
300人強
(52)
36件
(21)
91件
(58)
人数不明
(45)
中国の海外援助方式改革に関するシン
ポジウム
14件
(14)
428.2
件数不明
(85)
43件
(28)
25件
(18)
101件
(53)
人数不明
(67)
中国の海外援助方式改革に関するセミ
ナー(第二回)
18件
(16)
449.3
件数不明
(83)
1999年
43件
(31)
30件
(24)
67件
(54)
327人
(62)
中国の海外援助方式改革に関するセミ
ナー(第三回)
14件
(13)
473.5
件数不明
(98)
2000年
37件
(28)
31件
(24)
70件
(46)
人数不明
(48)
FOCAC1
16件
(8)
554.4
件数不明
(96)
2001年
38件
(24)
30件
(26)
113件
(65)
1200人
(100)
15件
(不明)
569.0
件数不明
(101)
2002年
39件
(27)
23件
(21)
85件
(59)
1319人
(101)
9件
(不明)
604.1
件数不明
(99)
2003年
45件
(35)
43件
(30)
89件
(57)
1480人
(107)
15件
(不明)
631.9
216件
(105)
2004年
54件
(38)
58件
(41)
75件
(51)
4355人
(135)
不明
13件
(不明)
733.4
266件
(104)
2005年
73件
(52)
61件
(46)
103件
(58)
8164人
(140)
不明
24件
(不明)
911.6
366件
(112)
2006年
51件
(37)
34件
(23)
80件
(45)
不明
11件
(不明)
未
229件
(90)
事業形態
1995年
1996年
不明
不明
セミナー開催事業
不明
不明
ASEAN・中国環境保護技術クラス、アン
デス共同体向け中国経済成長モデルセ
ミナー
ESCAP技術協力セミナー、アンデス共同
体向け中国経済成長モデルセミナー2、
ASEAN企業家セミナー、中国・ASEANセ
ミナー
中国・ポルトガル語圏国家経済貿易協力
フォーラム、FOCAC2、上海協力機構経
済・貿易セミナー、ASEAN経済技術開発
区セミナー
中国・アフリカ北京サミット、東アジアサ
ミット、中国・ポルトガルフォーラム
件数不明
(11)
10件
(11)
347.2
387.3
事業形態別新規案件数(1995~2006年)
件数不明
(72)
件数不明
(93)
⑪「一貫した原理原則が欠如」
→No!
中
国
の
発
展
プ
ロ
セ
ス
自国の国益
援助
Win-Win
支持
自国の国益
援助
Win-Win
票
自国の国益
援助
Win-Win
資源
ファインディングス
„
他ドナーからの独自性
„
„
„
実態上の相違:自国の開発と援助の並存
認識上の相違:みせかけ上の大きさ
概念上の相違:「援助」にこめる意味
→“中国型開発援助モデル”
„
他ドナーとの共通点
„
„
„
24
他の新興ドナーとの類似点:受入機関と供与機関との
一致
かつての新興ドナーとの類似点
現在のDACドナーとの類似点
→比較の中の各ドナー
中国型開発援助システム
<援助受入国>
援助
受入国
政府
収
「自力更生」 奪
開発モデル?
<対外経済協力>
<市場取引の領域>
中国政府
返済(現物も可)
資金サポート
負債
<政府援助の枠組>
<中国>
「改革開放」
開発モデル
納
税
対外請負工事・対外労務協力
天然
資源
投資
他ドナー等資金
中国
企業
貿易
途上国でありながら援助する理由
金融市場
比較の中の各ドナー
クロスナショナル
欧州等
かつて
アフリカ重視
社会セクター
DACルール
無償
貧困削減
アンタイド
政治動機
26
中国
比較援助政策研究
時系列
現在
日本
アジア重視
インフラ
DACルール外
有償
自立重視
タイド
経済動機
アフリカも重視
軽工業
DACルール外
無償
自立重視
タイド
政治動機
アフリカも?
インフラ
DACルール
有償
自立重視
アンタイド
政治動機
アフリカも重視
インフラ
DACルール外
有償化
自立重視
タイド
経済動機