関東学院創立 125 周年記念事業 連続シンポジウム: 『建築の今』 【趣 旨】 世界は急速に変化し、建築界も大きな変革を期待されています。この状況の中で建築界は、現在、耐震偽装に 端を発した建築法制度改革や世界同時不況等に翻弄され、自らの進むべき道を見失ったかのごとく低迷していま す。しかし、冷静に建築界を見渡してみますと、安全・安心や環境共生をはじめとする各種の技術は急速に開発 され、建築の可能性は大きく開かれてきており、今こそ、それらを駆使して明確にわれわれの生きる未来を切り 開くビジョンを提示できる時代になったのではないかと思われます。 こうした時期に、関東学院は創立 125 周年という節目を今年 10 月 6 日に迎えます。これを契機に、本学院は次 の 150 周年、さらには 200 周年をも展望すべく、建築の変革への試みとして今まで自ら主体的にかかわってきた 幾つかの事例をとりあげ、そこに見えてくる時代のビジョンを広く皆様方と議論する場を設けたいと思いました。 テーマとして以下の 4 つを取り上げ、連続シンポジウムを企画しました。 まず、「みんなの街を考える」(第1回)では、人間の社会を実際に目に見える好ましい空間として実現するの は建築・都市の役割であることを再確認します。情報時代を迎え、古きコミュニティが消え人々の結びつきが変 化し、新たな公共空間のあり方が模索されています。様々な立場からの都市戦略を議論したいと思います。 次は、低成長あるいは、縮小型の社会を迎え、今までフローとして処理されていた建築が、ストックとしてど のようにしてながくよく使い続けられるのか、「建築再生の今」(第2回)を考えます。温もりのある古民家の再 生や、現代的な都市や建築の再生、あるいは身近な建物の耐震改修など、幅広く議論したいと思います。 3 番目は、地球環境時代における建築のあり方として、 「光・風・熱・水をとらえる環境技術」 (第3回)を考え たいと思います。空間は今まで物理的な壁や天井・柱・床等でとらえられてきましたが、われわれの身体に即し た光や熱の分布状態や、気流感でとらえた場合、そこにどのような建築が現象するのか考えます。 最後は、尐子高齢化や教育改革といった社会変動への対応、地域づくりと連動する新たな公共空間としての役割、 改修・転用や環境共生型施設づくりの要請など、建築を取り巻く今日的、かつ多面的な課題が複合的に立ち現れて いる典型、あるいは変革の端緒として、われわれに身近な「これからの学びの場」(第4回)を検討します。 上記の 4 つは、実はわれわれの日常生活のレベルで極めて密接に関係しているように見えます。その根本にある 建築・都市観の変節を、そしてそこに見えてくるものをとらえてみたいと思います。皆様のご参加を期待します。 【第1回】みんなの街を考える 2009 年 6 月 6 日(土)13:00-16:00 【第2回】建築再生の今 2009 年 7 月 11 日(土)13:00-16:00 【第3回】光・風・熱・水をとらえる環境技術 2009 年 10 月 3 日(土)13:00-16:00 【第4回】これからの学びの場 2009 年 10 月 10 日(土)13:00-16:00 【会 場】 関東学院大学 関内メディアセンター 横浜市中区太田町 2‐23 横浜メディア・ビジネスセンター8F 関東学院創立 125 周年記念事業 連続シンポジウム: 『建築の今』 【会場】関東学院大学/関内メディアセンター(案内図参照) 【受付】12:30 開場、定員 120 名(入場無料) 1.みんなの街を考える 《発 2009年6月6日(土)13:00-16:00 題》長谷川逸子(本学客員教授、建築家) 《パネラー》北沢 猛(東京大学大学院教授、アーバンデザイナー) 小泉雅生(首都大学東京大学院准教授、建築家) たほりつこ(東京芸術大学大学院教授、パブリックアート) 《司 会》中津秀之(本学准教授、ランドスケープ) 2.建築再生の今 《発 2009年 7 月11日(土)13:00-16:00 題》降幡廣信(降幡建築設計事務所代表、古民家の再生) 《パネラー》陣内秀信(法政大学教授、建築史、イタリア都市の再生デザイン) 田原幸夫(ジェイアール東日本建築設計事務所丸の内プロジェクト室長、建築の保存デザイン) 槇谷榮次(本学名誉教授、建築構造学、建築の耐震改修) 《司 会》黒田泰介(本学准教授、建築再生学) 3.光・風・熱・水をとらえる環境技術 2009年10月3日(土)13:00-16:00 《パネラー》梅干野晁(東京工業大学大学院教授、都市・建築環境工学、環境共生技術) 定永哲雄(日本設計常務執行役員企画部長、ハウステンボス等の環境設備計画) 小玉祐一郎(神戸芸術工科大学教授、建築家、パッシブデザイン) 大塚雅之(本学教授、建築設備工学、省エネ・省資源化技術) 湯澤正信(本学教授、建築家) 《司 会》遠藤智行(本学講師、建築設備工学、空気環境) 4.これからの学びの場 《発 2009年10月10日(土)13:00-16:00 題》湯澤正信(本学建築学科教授、建築家) 《パネラー》尾上伸一(横浜市教育センター指導主事、ビオトープづくり、教師の立場) 《司 上野 淳(首都大学東京大学院教授、建築計画、教育と施設) 木下 勇(千葉大学大学院教授、地域計画、地域再生、子どもの遊び場) 吉村 彰(東京電機大学教授、建築計画、学校と地域) 会》横山俊祐(大阪市立大学教授、建築計画) 【懇 親 会】各会終了後、講師を囲み懇親会(16:30~18:30)を開催します。気軽に参加ください。参加費\2,000、学生無料。 【申込登録】人数に制限があります。下記の 2 つ方法のどちらかで申し込みください。先着順にて、受付登録番号を返信します。 1.下記のホームページにアクセスし、申込書をダウンロードして申し込みください。 http://www.kgu-sanyohkai.gr.jp/ 2.メールまたはファックスにて、下記宛に、①氏名 ②連絡先(メールアドレス または ファックス番号)③希望シンポジウムの 月日④懇親会参加有無 をお知らせください。 e-mail: [email protected] fax: 045-786-7743 【主催】関東学院大学燦葉会、同 建築部会、同 建築設備工学部会 【後援】横須賀市、横浜市まちづくり調整局、横浜市都市整備局、(社)日本建築学会、 (社)日本都市計画学会、(社)空気調和・衛生工学会、 こども環境学会、(社)神奈川県建築士会、(社)日本建築家協会 JIA 神奈川、 、日本経済新聞社、神奈川新聞社、 東京工業大学教育環境創造研究センター、関東学院大学 【協賛】(株)建築資料研究社・日建学院、(株)総合資格 【協力】関東学院大学工学部建築学科、大沢記念建築設備工学研究所
© Copyright 2024 Paperzz