Chapter3 電子メール入門

Chapter3 電子メール入門
電子メールとは
メーラ(LaMail)について
LaMail の起動、終了方法
電子メールの送信
電子メールの送信例
電子メールの受信
電子メールの返事を書く
高度な使い方
電子メールのマナー
電子メール利用上の注意
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電子メールとは
電子メール(単に「メール」あるいは「E-mail」と呼ばれることもあります)と は、一
言でいえば「コンピュータを用いた手紙」です。これを使うことで、コンピュータ利用
者同士で文字によるメッセージ(文章やプログラムなど)の交換ができます。サークル
内での連絡、レポートの提出、企業への問い合わせ、友人へのメッセージ・・・など様々
な場面で使われているように、電子メールは非常に便利なものです。しかし、万能では
ありません。短所も含めた電子メールの特徴をしっかりと把握した上で、上手に使いこ
なしていきましょう。
届くのが速い
「手紙」では、ポストに投函してから相手に届くまで、どんなに速くても 1 日はかかり
ます。
「電子メール」なら、早ければ数秒で、遅くとも数分から数時間もあれば、ほとん
どの場合届きます。
「デジタル」データである
「電子メール」は送ったメッセージ・受け取ったメッセージを、コンピュータ上にデジ
タルデータとして保存しておくことができるので、
「返事を書くときに相手の文章を引用
する」といった編集や「1年前にもらった電子メールはどこだろう」といった検索なども
容易にできます。
同じ文章を同時に複数の人へと送ることが出来る
「To:」「Cc:」
「Bcc:」に複数の人の「メールアドレス」を書くことによって、同一の文
章を複数の人へ送ることが出来ます。こうした機能を発展させたのが「メーリングリス
ト」で、所定の「メールアドレス」に電子メールを送ると、登録している人全員にその
電子メールが届きます。
電子メールの時間差
電子メールでは、多かれ少なかれ「時間差」が生じることを、常に頭の片隅に置いて
おきましょう。
「電子メールを送ったから大丈夫。これで連絡が取れた」とは思わないで
下さい。相手は「まだ読んでいない」かもしれないし、
「届いていない」こともありうる
のです。
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ネットワーク上の「私書箱」に保管される
送信された電子メールは、まず各ユーザ指定の「メールサーバ」内に保管されます。例
えば、世界中から ICC のメールアドレスに送られてきた電子メールは、「mail0」と名付
けられたメールサーバに保管されます。インターネットをたどって ICC のメールサーバ
にアクセスすることができれば、どこからでも好きなときに電子メールを受信すること
が可能となっています。
細かいニュアンスが伝わりにくい
相手と直接会って話をしているときには、言葉にならない微妙な表現を相手に伝える
ことや、相手の反応をその場で感じとることができます。また「電話」では声の調子か
ら、
「手紙」では文字の加減から相手の微妙なニュアンスをある程度つかむことができま
す。しかし電子メールは文字を中心としたコミュニケーション手段であるため、細かい
ニュアンスを伝えるには不向きなものです。相手の反応が見えない電子メールでは、知
らず知らずのうちに厳しい表現になりがちです。とかく無表情になりがちな電子メール
は、ときには誤解を招くこともあります。それを防ぐために、
(^_^)
(^_^;)
(;_;)といっ
た「フェイスマーク」などを使うことがあります。
セキュリティについて
ICC はインターネットに接続されているので、学内の各端末から、ネットワークに
つながった学外のあらゆるサーバに接続できるのと同様、世界中のあらゆるマシンか
ら ICC のマシンへとアクセスできるようになっています。
ネットワーク社会には、非常に優れた知識・技術を持ちながらそれを悪用しようと
する、「クラッカー」と呼ばれる人々が存在します。
他人が推測できないパスワードを使う、パスワードの変更等を定期的に行う,自分が
使ったはずがない時間の利用記録があるなどの異常はすぐ報告する等の心がけで、
ユーザ一人一人が自分達のシステムを守るようにしてください。
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メーラ(LaMail)について
インターネットを利用して電子メー
ルをやり取りするには、そのための機
能を持ったアプリケーションソフト
(メーラといいます)が必要となりま
す。メーラには様々な種類のものがあ
り、それぞれユーザインターフェイス
や使い方が多少異なりますが、文字情
報をやり取りする点においては違いが
ありません。
ICCでは、メーラとして、
「LaMail」と
いうアプリケーションソフトを使って
います。また「LaMail」には後述する電
子ニュースを利用する機能も備えてい
ます。
電子ニュースとは
電子ニュース(単に「ニュース」ある
いは「ネットニュース」と呼ばれること
もあります)とは、電子メールが特定の
相手に対するコミュニケーションであ
るのに対して、不特定多数を相手にし
たコミュニケーションであるという特
徴を持っています。 このニュースグ
ループには配布範囲が設定されており、
ICC だけで利用できるものから全世界
に配布されるものまであります。
電子ニュースの基本的な考え方は、
話題ごとにグループ分けされたニュー
スグループに対して各利用者が記事を
投稿する、というものです。ニュースグ
ループとは、話題毎にグループ分けさ
れ階層化された、記事を投稿するため
の掲示板のようなものです。
記事を読むためには、LaMail を起動
して、「電子ニュース」のボタンをク
リックしてください。
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LaMail の起動、終了方法
LaMail の起動
アプリケーションを起動します。
「ス
タート」→「プログラム」→「LaMail」
を選択すると、LaMail が起動します。
ログイン(ユーザ認証)をします。
「ホ
スト接続」ボタン→「ログイン」ウィン
ドウを表示させます。ユーザ名とパス
ワードを入力し「了解」ボタンをクリッ
クします。
(入力したパスワードは画面
には表示されません。)
正しく入力されていると、タイトル
バーにユーザ名が書かれたウィンドウ
(メインウィンドウ)が表示されます。
LaMail の終了方法
「ファイル」→「終了」→「LaMail 終
了ダイアログボックス」→「OK」で終
了します。
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電子メールの送信
電子メールの送信方法
送信のモードにします。「メール送
信」ボタンをクリックします。メイン
ウィンドウの名前が送信ウィンドウに
切り替わり、電子メールを送信できる
状態となります。
文章(テキスト)を入力します。
「編
集」メニューの中の各コマンドを活用
して、テキスト入力を効率的に行うこ
とができます。すでに存在している文
章を切り取ったり、張り付けたりして
編集することができます。
電子メールを送信します。
「UNIX 送
信」のボタンをクリックします。
「メー
ル送信ウィンドウ」が表示されます。
「宛先選択」の欄で、メールアドレ
スの入力方法を指定します。
・アドレス帳 : 自分で登録した一覧
から探します。
・ダイレクト入力 : 直接メールアド
レスを指定します。
「To:」や「Cc:」のボタンを押し、入
力をします。
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「To:」宛先の指定
「To:」のボタンをクリックすると、
「宛先選択」の指定に対応したダイアロ
グボックスが表示されます。このダイ
アログボックスを用いて送付先を指定
します。
「Cc:」カーボンコピー送付先の指定
メールのコピーの送付先を指定しま
す。指定方法は「To:」と同じです。
電子メール送付先は、複数のメール
アドレスを指定することができます。
送付先を指定後、再度「To:」「Cc:」の
ボタンをクリックすることで、再び指
定できます。
「表題」(Subject)
その電子メールの内容を表す短い表
題をつけます。直接入力してください。
ただし表題は日本語をさけ、半角英数
字で入力するようにして下さい。
各項目に記入し、
「送信」をクリック
します。
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電子メールの送信例
ここでは、具体的に教授へ課題のレ
ポートを送るという例を挙げてみます。
指定されたレポートを入力します。
文の初めと最後に自分の名前を書きま
しょう。受け取った相手が読みやすい
ように、全角で 30 文字前後で改行する
ようにしましょう。電子メールで送る
テキストを作成するときには、半角の
カタカナや電話マーク、丸数字などの
特殊文字は使用してはいけません。文
字化けの原因になります。
記述が終わったら送信します。教授
のメールアドレスを「To:」に、自分の
メールアドレスを「Cc:」に記入します。
自分にカーボンコピーを送ることで、
送ったことと送った内容との確認が取
れます。アドレスは間違えずに半角英
数字で入力してください。
万が一、送信方法を間違えていたり、
存在しないアドレスを入力していたと
しても、「送信エラー」の表示が出て
メールは送信されません。逆に言うと、
このような表示がされない限り、送信
した電子メールはアドレスの通りに届
いたことになります。
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添付書類について
ワードや一太郎などの各種アプ
リケーションソフトで作成した
ファイルを添付書類で送信するよう
に指定された場合は、その指定され
たソフトでの課題を作成した後、ま
ずは保存してください。その後
LaMail の「ファイル」→「添付書類登
録」を選択し、課題が保存してある場
所とファイルの名前を選択します。
後は普通に文書を送るのと同じ方法
で送信してください。
ドメイン名とは
日常生活において、郵便に相手の住所と氏名が必要なのと同様に、電子メールの交換を
するには、相手の宛先に相当するメールアドレスというものが必要です。
例えば ICC のユーザである "username" さんのメールアドレスは、
「[email protected]」
となります。アットマーク(@)の左はアカウント名、右側は住所に相当する「ドメイン
名」といいます。
ドメイン名は "組織 " を表し、
「.(ピリオド)」を区切り文字として階層的に分類されま
す。日本では右から左へ、日本(jp)
、組織の属性、組織名、となります。
(分類は 3 つだ
けではなく、以下に続くこともあります)例えば、"cuc.ac.jp" というドメイン名は、日本
(jp)の学術組織(ac)の千葉商科大学(cuc)を意味しています。
世界のドメイン名についても同様なルールが存在しています。ただし、米国については
歴史的経緯から、通常国名を付けずに記述します。
fr フランス(France) dk デンマーク(Denmark) kr 韓国(Korea)
us 米国(United States) int 国際組織
以下に挙げる例は、主に米国で使われている「組織の属性」です。
com 企業 gov 政府組織 org 非営利組織 mil 軍事組織
edu 教育組織 net ネットワーク管理組織
日本での「組織の属性」は次のように分類されます。
ac 学術組織 co 企業 ad ネットワーク管理組織
go 政府関係組織 or その他の団体 ne ネットワークサービス提供者
地域ドメイン(chiba、kanagawa など)
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電子メールの受信
ここでは実際に送られてきた電子
メールの取り扱いについて説明します。
受信用メールボックスを表示する
「受信」のボタンをクリックします。
「受信用メールボックス」ウィンドウが
表示され、受信した電子メールの一覧
が表示されます。
受信用メールボックスに並んだ電子
メールには、番号、送信日時、発信者名、
表題など、その電子メールについての
情報が表示されています。
電子メールを読む
「受信用メールボックス」ウィンドウ
に表示されている読みたいメールの表
題をダブルクリックします。
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電子メールの返事を書く
返信したい電子メールが表示されてい
る状態で、
「返信」のボタンをクリックし
ます。送信ウィンドウ内に、相手の電子
メールの内容が、
「>」の後に引用された形
で表示されます。
返信文を入力します。引用は最低限の
要点のみにして、必要のない引用部分は
削除しましょう。
発信者のみ
全員
電子メールの発信者だけに返信する
ときは、
「返信」のアイコンをクリック
します。「To:」と「Cc:」の欄に書かれ
ている宛先全員に返信するときは、
「全
員に返信」のボタンをクリックします。
各項目を埋めて「返信」をクリックし
ます。送信のときと同じ手順で、宛先を
追加することもできます。
メールヘッダ
受け取った電子メールの先頭には様々な情報が書かれています。
これをメー
ルヘッダといいます。From:、Cc:、Data:、Subject:、などの内容があり、他に
もその電子メールの発信元などの履歴情報が書かれています。
From: メールの発信者メールの発信者
To: メールの送付先メールの送付先 Cc: 「カーボンコピー」の送付先 Data: 送信日時
Subject: 表題
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高度な使い方
フォルダに整理する
電子メールを読むとき、メールサー
バから電子メールを取り寄せると、電
子メールはmboxという名前のフォルダ
に収納されます(このことから、mbox
は受信用メールボックスと説明されて
います)。LaMailでは、mbox 以外にフォ
ルダを作成して整理しておくことがで
きます。
新規フォルダ作成
「ファイル」→「フォルダ」→「作成」
を選択します。現在のフォルダ一覧が
表示されたウィンドウが表示されます。
「作成」ボタンをクリックすると、
フォルダ作成のウィンドウが表示され
ます。
作成したいフォルダの名前と、その
フォルダに入れる電子メールの内容の
説明文を入力してください。
入力が終了したら、
「作成」ボタンを
クリックします。新しいフォルダが作
成されました。
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フォルダに移動する
mbox から、作成したフォルダに電子
メールを移動します。
受信用メールボックスであるmboxか
ら移動したい電子メールを選択します。
「ファイル」→「フォルダ」→「メー
ル移動」を選択します。
(あるいは「メー
ル移動」のボタンをクリックします)
「メール移動」のウィンドウが表示さ
れ、そのユーザのフォルダの一覧が表
示されます。
移動先のフォルダを選択して、「実
行」ボタンをクリックします。
フォルダを切り換える
「ファイル」→「フォルダ」→「選択」
を選択します。
(または「フォルダ選択」
のボタンをクリックします)
「フォルダ
選択」ウィンドウが表示されます。
選択したいフォルダを指定し、「実
行」ボタンをクリックします。
(または
見たいフォルダを「ダブルクリック」し
ます)
指定したフォルダの中の電子メール
一覧が表示されます。
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電子メールの消去
電子メールを消去するには、受信用
メールボックスから、消去したい電子
メールを指定し、
「ファイル」→「消去」
を選択します。
(あるいは「電子メール
消去」のボタンをクリックします)消去
確認のダイアログボックスが現れます。
「OK」のボタンをクリックすると消
去することができます。
電子メールの保存
電子メールを各ユーザのネットワー
クドライブ上やフロッピーディスクな
どにファイルとして保存することがで
きます。 自分のファイルシステムが満杯にな
り、LaMail が起動できなくなることが
よくあるので、保存したいメールは保
存する、メールはため込まずにすぐに
読んで削除するなどして、残すファイ
ルは最小限にしてください。
保存したい電子メールを指定し
「ファイル」→「メール保存」を選択し
ます。
(あるいは「保存」のボタンをク
リックします)
「メール保存」ウィンド
ウが表示されます。
保存先のフォルダを指定後、ファイ
ル名を入力します。
「OK」ボタンをクリックします。保存
が行われ、メインウィンドウに戻りま
す。
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電子メールの検索
受信した電子メールの中から特定の
電子メールを探し出すのが、
「検索」の
機能です。
「ファイル」→「検索」を選択します。
(あるいは「検索」ボタンをクリックし
ます)検索ウィンドウが表示されます。
検索条件を設定します。
(すべての項
目を指定する必要はありません)
・開封条件: 開封の有無を指定します。
・日付範囲指定:日付検索をするかしない
かを指定します。
・日付:「日付範囲指定」を「あり」と指
定したときは、日付範囲を指定します。
・名前:アドレス 送信者の名前、あるいは
アドレスを指定します。
・表題 :表題を指定します。
「検索」ボタンをクリックして実行し
ます。検索に一致した電子メール一覧
が表示されます。 検索前の電子メールの一覧に戻りた
いときは、検索ウィンドウの「条件解
除」をクリックします。
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自分の署名を添付する
LaMailでは、以下の設定をすると、電
子メールの最後に「署 名(シグネ
チャー)」(名前やメールアドレスなど
を好みの書き方で記述したもの)を自
動的につけることができます。
設定メニュー→「LaMail 設定 2」→
LaMail設定ウィンドウを表示させます。
下部の「署名編集」のボタンを「ク
リックし、
「署名編集」ウィンドウを表
示させます。
ウィンドウ内に、自分の名前、メール
アドレスなどを中心とした、自分独自
の「署名」を記述します。4 行以内で書
くようにしましょう。
完成したら「保存」→「LaMail 設定2」
→「保存」を押します。これで「署名」
は保存されました。
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電子メールのマナー
電子メールを利用するときには、以下の点に気をつけましょう。
大切な秘密は書かない
クレジットカードの暗証番号や、パスワードなどの秘密の情報は絶対に書かないよう
にしましょう。インターネット上の情報は無数のコンピュータ間を経由して送信されま
すので、その間誰も見ていないという保証は一切ありません。インターネット上での通
信には注意してください。
ネットワーク資源を大切に
ファイルの容量には限界があります。むやみに大きいファイルを大勢に送ったり、一
人に返事を返せば済むところを、意味もなく送られてきた人全員に宛てて返信するのは、
「ファイル容量」の無駄遣いになります。また、返事を書くときに「必要のない部分の引
用」を避けるのも同じ理由によります。
特殊な記号は使わない
半角のカタカナや丸数字、㈱などの特殊な記号はコンピュータによっては表示できま
せんので使用しないようにしましょう。
他人のプライバシーを尊重する
自分宛に送られてきた電子メールを送り手の許可なく他人に転送したり、電子ニュー
スに投稿したりしてはいけません。もしも他人の電子メールを転送や投稿したいのなら
ば、その旨を電子メールを送った相手に連絡し、許可をもらってからにしましょう。
電子メールなどでネットワークを利用する時は「自分が他人から同じことをされ
たらどう感じるだろうか?」と常に考えるのが一番大事なことですです。
85
電子メール利用上の注意
ウィルス
コンピュータウイルスとは、自分自身を勝手に他のプログラムファイルにコピーする
事により増殖し、自身にあらかじめ用意されていた内容により、ユーザの予期しない動
作を起こす事を目的とした特異なプログラムです。
ウィルス発見の表示がされたらすぐに職員に問い合わせてください。
しかし ICC としての、感染後の対策には限界があります。最も大切なことはウィルス
に感染しないように、各ユーザが普段から心構えをしておく事なのです。
・身元不明のフロッピーディスクは使わない。
・フリーソフトウエアは入手経路を確認して使用する。
(ウイルスは、素性が知れ
ないゲームソフトウェアなどに含まれる場合が多い)
・オリジナルプログラムにはライトプロテクトを施して安全な場所に保管する。
・不特定多数の人とのフロッピーディスクの共用を避ける。
・電子メールに添付されたプログラムやMicrosoft Word やExcel のファイルは開く
前にウイルス検査ソフトなどでウイルスのチェックをする。
この 5ヶ条を、感染防止の為によく心得ておき、厳守して下さい。
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E メール爆弾(E-mail Bomb)
「E メール爆弾」と呼ばれる、電子メールを利用した悪質ないたずらによる被害が聞か
れるようになりました。特定のサーバやアドレスに数千∼数万通のメールを殺到させる
ことや画像のようなファイル容量の大きいものを添えて送ることにより、サーバをパン
クさせて、正当なメールを受信できなくさせる攻撃の事を言います。
電子メールアドレスは不正に利用されないように、公開するときには注意するしか
防御方法はありません。もし正常とは思えないメールが大量に送られてきていたら職員
に問い合わせて下さい。
なお、このような真似を ICC から他へ行うと、相手にとっては、E メール爆弾とみな
されてしまうおそれがありますので、注意してください。
一般の社会と同じように、何が危険かを心得て、関わるべきではない事には近づか
ないようにしながらネットワーク社会を楽しむようにしましょう。何か問題や不都合
が生じたら、すぐに職員に問い合わせてください。
デマウィルス(チェーンメール)
最近、
「JOIN THE CREW」、
「PENPAL GREETING!」を初めとした存在しないコンピュー
タウィルス名を使ったチェーンメールが、再び数多く見られるようになりました。
そのようなタイトルのメールは「ウィルスに感染している」という内容で、一見すると
これらのメールは、ユーザを被害から守ろうと呼びかける「幸福のメール」のように見え
ますが、これらは「不幸の手紙」と同じ類の物であり、全くのいたずらです。
これらの「デマウィルス」を使ってチェーンメールを試みようとするメールには特徴的
な表現が含まれていることが多く、 「すべてのユーザへの警告です」 「できるだけ早く」
「この文書をできるだけ多くの人に送ってください」 「このウイルスは、ハードディスク
の中身をまっさらに消してしまいます」
「インターネットを介してコンピュータウイルス
が流行しています」といった表現を例に上げることができます。 チェーンメールには「当たり屋情報」
「ボランティア募集」
「合コン企画」等もあります。
対処法は基本に1つしかありません。各自がそのメールの内容を読んだら、このことを
他へ知らせる行為も同じなので、それがチェーンメールであることに気づき、その場で削
除して下さい。
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デマウィルスの実例
警告!もし、”JOIN THE CREW ”というタイトルの e-mail を受け取ったら、絶対
に開かないでください。もし開いてしまうと、ハードディスクのすべてが消えてし
まいます。この文書をできるだけ多くの人に送ってください。これは、新種のウイ
ルスであり、知らない人がたくさんいます。この情報は、今朝、IBM から手に入れ
ました。この情報をインターネットにアクセスする人に知らせてあげてください。
また、もし、”PENPALGREETING!”というタイトルのe-mail を受け取ったら絶対
に読まずに削除してください。この文書は、すべてのインターネットユーザへの警
告です。”PENPALGREETING!”というタイトルのe-mailメッセージによりインター
ネット全体に広がる危険なウイルスが存在します。このウイルスは、自己増殖型ウ
イルスです。いったん読まれてしまえば、あなたのメールボックスにあるだれかの
アドレスに自動的に送られてしまいます。もしこのウイルスをネットワークに回し
続けてしまえば、全世界規模のコンピュータネットワークに多大な損害を与えると
いった危険性が生まれてしまいます。 友達、親戚、ニュースグループを読んでいる人、メーリングリストにのっている
人すべてにこの文書を回し、この危険なウイルスが彼等に損害を与えないようにし
てください。このウイルスを止めるためにあなたの知っている人すべてにこの文書
を送ってください。友達がその友達に送り続けましょう。
MMF
「MMF」(Make Money Fast)とは、いわゆるねずみ講の一種です。
ねずみ講、マルチ商法まがいとは、誘われてサービスや商品の代金を支
払った人が、次々に新規の客を探し勧誘するという、連鎖販売的な配当組織
のことをいいます。
最終的に必ず破綻し、加入者の大部分に経済的損失を与えるという理由か
ら、
「無限連鎖講の防止に関する法律」で禁止され、加入、加入への勧誘、助
長する行為が禁止されています。
手軽に稼げるというような明らかな詐欺が、
ネットワーク社会にもたくさんあります。
電子メールで送られてくることがあるかもしれませんが、相手にしてはいけません。
「完
全に合法」の言葉にだまされないでください。
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MMFの実例
「やらなきゃ損!必ず儲かるマネーゲーム」
あなたは先日、**新聞に掲載された<インタ−ネットにマルチ商法まがいの情報
がのっている>という記事をご覧になりましたか?しかしその記事では「これはマル
チ商法まがいではないので違法性はない」と弁護士が解説していました。
これが《スーパーマネーシステム》です。
※金銭の授与が主の目的であるのでマルチ商法まがいとして違法となります。
1 まずはじめに 1 枚の紙に「私をリストに入れて下さい」と書きます。
2 リストで 1 番目になっている人に送る手紙は「あなたはリストでは 1 番目にいまし
た」というように、送る相手の人がリストの何番目だったか を書きます。
3 最後に紙にあなたの郵便番号、住所、氏名を書きます。 4 以上を記入したらその紙に 200 円を巻き付けます。
5 その後、封筒に 5 人の住所を書き、200 円を巻き付けたものを同封し、 郵送します。
これでこのスーパーマネーシステムは完全に合法的なものになります。
※この時点で詐欺罪、郵便法違反になります。
〒*** 東京都**区** ** - * - ** ** ***
〒*** **県**市*** ** - * - ** - ** ** **
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〒*** **県**市** ** - * - ** ** **
6 以上の人たちに郵送した後、リストの 1 番目の人を削除し、以下の人を繰り上げま
す。そうすると 5 番目が空いてきますので、そこにあなたの 氏名、住所を書き加えま
す。できるだけ多くの人にこのリストを送りましょう。
あなたが参加させたメンバーが集めてくるメンバーの数も大事ですが、第一にあな
たがネット上や知人などを通じて集めるメンバーの数が一番収入に 大きな効果として
はね返ってきます。
※ 1 回でも勧誘した人は 20 万円以下の罰金に処せられます。
絶対に損はしません。私はこれで 200 万円以上のお金を 3 週間で儲けました。
※このプログラムでは、誰かが儲かる分は必ず誰かが損をします。人口、そして電子メー
ル利用者には限りがあるからです。このことから賭博罪にもなります。
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