沖縄県立図書館通信 第54号 2011.12 第54号 電話番号 : 平成23年12月 発行 098-834-1218 〒902-0064 沖縄県那覇市寄宮1-2-16 http://library.pref.okinawa.jp Eメール: [email protected] 平成23年度沖縄県立図書館 貴重資料デジタルアーカイブ普及活用事業 第2回講演会『八重山の歴史を探る』報告 数多くの歴史的な資料を所蔵する沖縄県立図書館では、貴重資料 の保存を図るとともにデジタル化を行い、貴重資料デジタル書庫として インターネット上(http://archive.library.pref.okinawa.jp/)で公開して います。このことにより、時間・場所を問わず、誰でも貴重資料をご覧に なることが出来るようになりました。 さらに県民の皆さまに広く活用していただくために、10月23日(日)に 石垣市立図書館で、講演会を琉球大学附属図書館と共催しました。参 加人数は、定員60名を大幅に超える119名でした。 講演内容は、『1771年の大津波とその後の八重山社会』 豊見山和行 先生(琉球大学教授)、『蔵元絵師画稿・異人の図を読み解く‐漂着マ ニラ人か』 里井洋一先生(琉球大学教授)でした。講演後の質疑応答 では、時間を延長した活発な意見交換が行われました。講演には貴重 資料デジタル書庫に掲載されている資料の画像も多数利用されたこと から、貴重資料デジタル書庫の活用の参考例にもなったようです。また 当図書館の職員による貴重資料デジタル書庫の紹介もあり 大変好評 当図書館の職員による貴重資料デジタル書庫の紹介もあり、大変好評 でした。 今後も、小説『テンペスト』のテレビドラマ化の際に時代考証を担当さ れた上里隆史先生をお招きした講演会などを行っていく予定です。今 回の講演会に参加できなかった方も、是非ご来場ください。 12月4日(日)に行われた第3回としょかんまつりにおいて、県読書推進 運動協議会による優良読書グループの表彰が行われました。 表彰を受けた『今帰仁村読み聞かせワーキングチーム』は、今帰仁 村内の各小・中・高校での読み聞かせボランティアが集まり、平成16年 に活動をスタートしました。 その後、毎年「読み聞かせまつり」を開催 するなど多彩なイベントで活躍しています。代表の玉城凉子氏は、 図書館も書店もない小さな村で、本の面白さを分かち合う場として活動 を続けていきたいと話されていました。 同日は、「今帰仁村読み聞かせワーキングチーム」の皆さんによる スクリーンを使った読み聞かせ会「どうぶつニュースの時間」も行われ、 多くの来場者が楽しんでいました。 -1- 島袋県読進協会長から今帰仁村 読み聞かせワーキングチームへ 賞状と副賞が贈られました 沖縄県立図書館通信 第54号 2011.12 「読書週間標語:信じよう、本の力」 「子ども室だより」 今年度は読書週間の期間とリニューアル工事が重なり、読書週間行事の「としょかんまつり」が 12月4日(日)になりました。小さいこどもたちのためにリニューアルされた「おはなししつ」では、文庫を 主宰するみなさんがお話し会をしました。参加した方は、布絵本の読み聞かせも楽しんでいました。 ー 「としょかんまつり」から ー ✿~ 職場体験の中・高生のおすすめ本 ~✿ 『アンネの日記』 アンネ・フランク 作 この本は第二次大戦のドイツでの物語です。ヒトラーに よって迫害されたユダヤ人の少女アンネが、ユダヤ人狩り を逃れて、隠れ家で生活している様子や想いが綴られてい ます。私と同じ年齢のアンネが何の罪もないのにユダヤ人 ということで殺されていくことにショックを受けます。 (真和志中学校Kさん) 『犬と私の10の約束』 川口 晴 作 犬のソックスとあかりの物語。犬を飼うに当たってあかり 母 約束をさ ます。あ り ック 間 築 れ の母は10の約束をさせます。あかりとソックスの間に築かれ る絆に切なくて、温かくて、優しくて涙が溢れてきました。 おとうさんにも読み聞かせを通して子育てに参加して もらおうと、「としょかんまつり」と連携して紙芝居の 実演でこどもたちに親しまれている「かみしばいや~」 を主宰する「さどやん」こと佐渡山安博さんにお話しと 実演をしていただきました。 創作かみしばい『めかるっちの大冒険』と『うんちっち』 『三匹のやぎのがらがらどん』を楽しく、迫力満点に実演 していただきました。多くのイクメンのおとうさんやおじい ちゃんたちが参加してくれました。 まえふりのシー サ で カリ サーで「カリーづ け」をして、熱演 するさどやんさん (首里高校Kさん) 『イエス・マンYesは人生のパスワード』 ダニー・ウオレス 作 ネガティブで自分の殻に閉じこもり友だちに誘われても 応じない主人公。イエスマンになった友だちの影響で、何 があっても「イエス」と答え、いろいろ大変なことはあるが、 明るくポジティブになっていくというストーリー。 これを読み終えた後、ぼくもいやなことがあってももう 少しだけ考えて返事をしてみようとおもえるようになった。 (真和志中学校 Tさん) 財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)主宰の講習会が あります。関心のある方は、下記までお問い合わせ下さい。 日時:平成24年1月21日(土) 10:30~16:00 場所:沖縄県市町村自治会館 参加費:1000円 問い合わせ先:03-5211-7282 ※詳しくは館内のチラシをご覧下さい。 -2- 布絵本の作 者山川裕美 子さんが、自 作布絵本で 読み聞かせ。 3階ホールで、開 演前に布絵本展 沖縄県立図書館通信 第54号 平清盛 スティーブ・ジョブズ1・2 いま、先生は 日本列島の巨大地震 2011.12 高橋 昌明 編 トマト缶レシピ わたしを宇宙に連れてって りんごのかんたんおうち菓子 外事警察 夢違 これでおしまい 幸せの絵本 家族の絆編 子育て支援と保育ママ 子どもの発達と学童保育 ウォルター・アイザックソン 著 内田 真美 著 麻生 幾 著 恩田 陸 著 佐藤 愛子 著 金柿 秀幸 編 仲本 美央 著 田丸 敏高 編 子どもの脳を育む!よい習慣 久保田 競 著 ジュウ・ドゥ・ポゥム 著 フィンランドの子ども部屋 朝日新聞教育チーム 著 尾池 和夫 著 食べて治す重ね煮養生スープ 梅崎 和子 著 バターケーキパーフェクトブック 加藤 千恵 著 蜩の声 古井 由吉 著 ぼくらは夜にしか会わなかった 市川 拓司 著 用心棒日暮し剣 池永 陽 著 邪馬台 北森 鴻 著 陣星(いくさぼし)、翔ける 宮本 昌孝 著 村田 沙耶香 著 ハコブネ センス・オブ・ワンダーを探し 阿川 佐和子 て 著 アンソニー・ドーア 著 メモリー・ウォール 海の向こうに本を届ける 栗田 明子 著 ネットいじめはなぜ「痛い」のか 原 清治 著 主婦の友社 編 基本の産後ケア6カ月 ユッシ・エーズラ・オールスン 著 特捜部Q またおいで パパはバードマン えんまのはいしゃ 川のうた 北風ふいてもさむくない トドマツ森のモモンガ トラのじゅうたんになりたかったトラ 平澤 美佐子 著 メアリー・ローチ 著 東京ディズニーシー10周年クロニ クル ディズニーファ ン編集部 編 60歳のラブレター絆 NHK出版 編 意外と知らない体脂肪の真実 湯浅 景元 著 三浦 雄一郎 著 三浦雄一郎の「歩く技術」 毒出し完全スープ 森のリース、森の恵み 百歳 蓮村 誠 著 横山 美恵子 著 柴田 トヨ 著 もりやま みやこ 作 デイジーのびっくり!クリスマス ケス・グレイ 作 デイビット・アーモンド 作 くすのき しげのり ぶん ターシャ・テューダー 著 バスがくるまで あやかしファンタジア ぼくのおばあちゃんはスター みんなで!いえをたてる みずいろのマフラー メリークリスマスのおつきさま 漫画少年 できたよ、なわとび ぼくらは、ふしぎの山探検隊 ベースボール・マガジン社 編 くすのき しげのり 作 ラングストン・ヒューズ 詩 あまん きみこ 文 山村 輝夫 作 ジェラルド・ローズ 文・絵 ひめねずみとガラスのストーブ 安房 直子 作 ピートのスケートレース ターシャのかずのほん 14歳の生命論 ルイーズ・ボーデン 作 長沼 毅 著 スポーツスーパースター伝5 田中将大 みんな生きている海 沖縄の過去・未来0学とは オキナワを歩く 4 焦土の記憶 菊の御紋章と火炎ビン 石垣島唐人墓の研究 不屈 第3部 佐藤優のウチナー評論 笠木 透 詩 中国が沖縄を獲る日 沖縄・宮古島狩俣民俗史 マレビト芸能の発生 森山 京さく 斉藤 洋 作 カール・ノラック 文 竹下 文子 作 アンドレ・ダーハン 作 ベッツィ・バイアーズ 作 太田 昌秀 監修 三輪 裕子 作 黄 文雄 著 狩俣 吉正 著 須藤 義人 著 海に暮らす無脊椎動物のふしぎ 中野 理枝 著 沖縄宮古の野鳥 砂川 栄喜 著 人を不幸にしない医療 山城 紀子 著 沖縄建設新聞 [編] おきなわの家世界のまち 成美堂出版編集部 編 沖縄カフェブック2012 魂振り 高良 勉 著 御射山 令元 編 岡本 貞雄 監修 福間 良明 著 佐々 淳行 著 田島 信洋 著 瀬長 亀次郎 著 佐藤 優 著 越境するタイ・ラオス・カンボジア・琉球 鈴木 規之 編 -3- 2011.12 沖縄県立図書館通信 第54号 就職・生活総合相談会の開催 催 ☆相談無料 ☆予約不要 日時:12月17日(土) 10:00~15:30 場所:県立図書館3階ホール 内容:生活に関する相談から就職支援まで総合的な相談に専門家が応じます。 一人で悩まずにお気軽にご相談ください。 ★法律相談(弁護士・司法書士)★心の相談(保健師・臨床心理士)★労働相談(連合沖 縄)★生活資金貸付の相談(社会福祉協議会)★就職相談(沖縄労働局)★住居支援・住 宅手当(那覇市就職・生活支援バックアップセンター)など 沖縄なんでもQ&A NO.24 (郷土資料レファレンス事例) Q. 誕生祝(タンカーユーエー)の際に選ばせる道具につい ての資料があるか。 日 月 A. 『沖縄大百科事典 中』 p736「誕生祝い」の項に次のようにある。 「・・・座敷にお金・ごちそう・農具・大工道具・文房具・裁縫道具・ 機織道具などを並べて、子どもがそのいずれをとるかによって将来 を占う。男の子と女の子、両親の職業や希望により、並べる品物は 異なる。」 選ばせる道具の写真も掲載されている。 4 11 18 25 5 12 19 26 12 月 火 水 木 1 6 7 8 13 14 15 20 21 22 27 28 29 『沖縄民俗辞典』p325-326「タンカー」の項によれば、 「・・・子供の前の机や膳の上に硯・筆・そろばん・赤飯・本・硬貨・ 秤・鋏などをおいて、子供が最初に手にとったものからその子の 性格や将来を占う儀式を行なった」とある。 日 1 8 15 22 29 月 2 9 16 23 30 火 3 10 17 24 31 日 月 火 5 12 19 26 6 13 20 27 『沖縄文化史事典』p242「誕生祝」の項にも同様の説明あり。 その他の資料として以下のものがある。 『那覇市史 資料編 2巻中の7』p564-565「タンカーユーエー」の項 『沖縄・奄美の祝事』p56-58「タンカーユーエー」の項 『琉球の民間信仰』p94「初誕生祝で飾る道具」の項 金 2 9 16 23 30 土 3 10 17 24 31 月 1 月 水 4 11 18 25 木 5 12 19 26 金 6 13 20 27 土 7 14 21 28 木 2 9 16 23 金 3 10 17 24 土 4 11 18 25 2 月 水 1 7 8 14 15 21 22 28 印は休館日です。 ※12月27日から1月4日まで休館します。 開館時間 平 日 土・日 貸出 午前9時~午後7時 午前9時~午後5時 休館日 毎週火曜日 祝祭日 慰霊の日 年末年始(12月28日~1月4日) 特別整理期間 ・ 1人5冊、15日間 ・ お求めの本が貸出中の時は予約が出来ます。 ・ お求めの本が本館にない時は、他の図書館から 取り寄せて借りる事ができます。 ・ 電話、当館ホームページ及び館内OPACより、 「貸出延長」の手続きができます。 調査相談 資料に関する問合わせにお答えします。 -4-
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