2011/2012 年度 年間活動報告書

アジア医学生連絡協議会
日本支部
Asian Medical Students’ Association Japan
2011/2012 年度
年間活動報告書
1
AMSA の理念
Action
Knowledge
Friendship
AMSA は「アジア各国の人々とともにアジアの保健医療の向上を目指し、
アジアの学生の間で広くヒューマンネットワークを作り上げていく。」こと
を目的とした、アジアを中心とする医学生が集まる国際 NGO です。
2
2011/2012 年度 代表挨拶
AMSA Japan 正会員・賛助会員の皆様、昨年 10 月から1年間、2011/2012 年度の役員の
活動を見守りいただき、誠にありがとうございました。昨年度代表を務めさせていただき
ました、佐賀大学医学部 3 年の高松優光と申します。
昨年 1 年間は、常に新しいことに挑戦する 1 年でありました。
「ワクワクする団体創り」
「異分野交流」
「海外支部との関わり」という 3 本柱を、代表として打ち立て活動してまい
りました。この報告書に、これらのビジョンのもとに行った活動についてまとめました。
AMSA Japan はこれまで、海外の医学生との交流によるネットワーク構築という目標を掲
げ、国内での活動、交換留学、国際会議運営などを伝統として行ってまいりました。国内
にある国際医療系団体の中では、歴史がある団体の一つであります。
学生団体とは、存在意義が曖昧な側面があります。そこで私は、AMSA Japan の存在意義
を「やりたいことが見つかり、実現でき、そのための仲間がいる団体」と定めました。「ワ
クワクする団体創り」では、身近にいる役員たちを沸き立てることを目標に行動に移しま
した。役員全員に1年通して、やりたいこと、活動意義について問いかけました。役員の
素朴な希望から実現した企画もありました。
各個人での目標設定を促すと同時に、団体としては「異分野交流」と「海外支部との関
わり」を掲げました。
「異分野交流」は、私が被災地訪問で学んだ教訓から考えたものです。
災害時の人命救助は医療だけでは成り立たない、行政、消防署、各種企業などとの連携が
必須であると痛感しました。そのためにも、分野問わず対等な立場で向き合える学生の時
から、横のつながりを持つことを目指しました。今年1年間でできたつながりが、将来役
に立つことを願っています。
「海外支部との関わり」は、就任当初の私の頭にはあまりありませんでした。新役員が
一同に会する引き継ぎミーティングで出たアイデアであります。AMSA は、多くの学生が団
体名から想像するイメージほど、海外の医学生と触れ合う機会は多くありません。年 2 回
の国際会議と交換留学制度に限られています。そこで新たに「国外交流会」という、2 国間
での交流イベントを作ろうという提案が出たのです。小規模でしたが、韓国とのコラボイ
ベントを試みた経緯を後述しています。
今年度の AMSA Japan の活動は、2012 年末の東アジア国際会議の自国開催という大きな
節目を経て活動することになります。今まで以上に、活発に活動に邁進して参りたいと思
います。ご支援のほどよろしくお願いいたします。
2011/2012 年度 AMSA Japan 代表
佐賀大学 3 年 高松優光
3
AMSA 概要

AMSA Japan とは
1979 年、まだ世間に「ボランティア」という言葉が浸透していなかった時代、カンボジ
ア内戦による難民救援のため日本から 1 人の医師と 2 人の医学生がタイ~カンボジア国境
を訪れました。初めての国際協力に胸を高鳴らせて赴いた彼らですが、現地で何もするこ
とができませんでした。その時、いかなる技術を持っていたとしても、その地域や他団体
とのつながりがない場合、人は誰にも信用されないことに彼らは気が付きました。彼らは、
この経験から『国際医療協力のためにはヒューマンネットワークの形成が必要である』と
痛感しました。現在でもこの精神は、AMSA の理念として受け継がれています。
翌年バンコクにて、タイの医学生と協力し、インドの医学生を招待して第一回アジア医
学生会議を開きました。それ以降、会議は毎年開催され、1985 年に正式に Asian Medical
Students’ Association(AMSA、アジア医学生連絡協議会)が設立されました。発足当時の
参加国・地域はオーストラリア、香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリ
ピン、台湾、タイの 9 の国・地域でした。
今日 に至って も、 AMSA の主要 な活動は毎 年開催さ れる Asian Medical Students ’
Conference (AMSC、アジア医学生会議)と East AMSC(EAMSC、東アジア医学生会議)の 2
つの国際会議です。現在はアジアに限らずオセアニアや中近東の医学生が加わり、計 25 の
国・地域が加盟しており、国際会議への 29 の国・地域が参加しています。AMSCは 32
回、EAMSCは 25 回の開催をするに至っています。
AMSA Japan(アジア医学生連絡協議会 日本支部)は AMSA の日本支部であり、会議への
参加や開催を行うだけにその活動内容は留まりません。会議のテーマに関連したプロジェ
クトの企画・実行、国内での勉強会や交流会の開催によって日本国内における医学生の交
流の機会や、大学の授業からは得られない学びの場を提供しています。
設立年:1986 年 正会員数:330 名 amsaj 登録数:737 名 (2012 年 11 月 15 日現在)

Asian Medical Students’ Conference(アジア医学生会議)とは
毎 年 夏 に 開 催 さ れ る AMSA 最 大 の 国 際 会 議 、 そ れ が Asian Medical Students ’
Conference(AMSC)です。29 の国・地域から 400 名以上の医療系学生が集まります。開催国
は毎年正式に承認されている国・地域から立候補制により選出され、その国や地域で問題
となっている医療に焦点を当てたテーマで開催されます。会議の目玉は学術的な学習をす
るだけではなく、開催国の文化・社会体験もすることによりアジアの医学生が互いに理解
を深め・友情を深めることができることです。また、参加国・地域同士で会議のテーマに
沿った論文、ポスター、ムービーを作り、順位を競い合うなど、学術的にも稀有な機会を
医学生に提供しています。
過去に日本で開催された会議
第 10 回 AMSC 大阪 『Primary Health Care in Asia』
第 14 回 EAMSC 東京『Death』
4
第 18 回 EAMSC 大阪『The Nature of Health: Medical Profession and Social Expectations』
第 23 回 AMSC 自治医大『Community Medicine in Asia』
第 29 回 AMSC 東京『Noncommunicable Diseases and Health Promotion』
第 26 回 EAMSC 東京『Disaster medicine』
2011/2012 年度
役員一覧
役職
氏名
出身大学
代表
高松優光
佐賀大学
副代表
加藤爽子
東京医科歯科大学
Regional Chairperson
三宅優
筑波大学
事務局長
阪田武
奈良県立医科大学
副事務局長
石黒悠紀子
筑波大学
Chief Information Officer
江島健一
長崎大学
Chief Delegate
赤星昂己
東京医科歯科大学
久保山祐介
九州大学
永田絢子
佐賀大学
飯尾一輝
山梨大学
杉野絢子
佐賀大学
武藤瑛佑
東京医科大学
中村文香
筑波大学
渉外
粟田由梨乃
東京女子医科大学
Asian Brothers 担当
堂よりこ
京都橘大学
Academic Officer
権藤侑子
佐賀大学
中島拓真
長崎大学
加茂沢子
東京女子医科大学
Pre-AMSC Project
安原秀彰
東北大学
Coordinator
椎木麻姫子
産業医科大学
秋葉春菜
東京女子医科大学
磯崎祐希
九州大学
塚田裕伍
川崎医科大学
AMSA 会担当
荻原千恵
山梨大学
OB/OG 担当
清水皓己
佐賀大学
福田俊輔
筑波大学
会員登録&ML 担当
藤中彩乃
筑波大学
AMDA Project
滝澤知佳
関西医科大学
AMSEP Officer
Website 担当
国内交流会担当
5
広報
小徳羅漢
東京医科歯科大学
SNS 担当
加藤日奈子
産業医科大学
PR 部門員
渡会麻未
自治医科大学
会計
古井萌
産業医科大学
2011/2012 年度
2011・10 月
年間活動一覧
1日
11-12 年度 AMSA Japan 運営委員(AJEC)始動
8日
IFMSA 第 8 回日本総会ブース出展
15 日
引き継ぎミーティング(東京医科大学)
12-13 日
秋の国内交流会(神戸・岡山大学主幹)
13 日
AMSA 定例総会
3 日,4 日
学会ボランティア(第 15 回日本健康福祉政策学会)
12 日
EAMSC 直前ミーティング(東京医科歯科大学)
29 日
東京忘年会
30 日
大阪忘年会
2012・1 月
14 日~20 日
25th East Asian Medical Students' Conference in Singapore
2月
18 日
3 団体合同企画
19 日
EAMSC 報告会
26 日
レジナビ福岡ブース出展
5日
AMSA モンゴル歓迎会(岡山大学・AMDA 本部)
24 日、25 日
AMSA 会(京都大学)
4月
30 日
九州新歓(九州大学)
5月
6日
関西新歓(関西医科大学)
12 日
医療×教育(九州大学)
19 日
東京新歓(東京医科歯科大学)
26 日
中四国新歓(川崎医科大学)
16 日、17 日
春の国内交流会@東北
16 日
AMSC 直前ミーティング(筑波大学)
23 日
OBOG 会(東京)
1日
レジナビ大阪ブース出展
15 日
レジナビ東京ブース出展
8月
22 日
AMSA オフ会 in 佐賀
9月
8日
引き継ぎミーティング(東京医科大学)
20 日、21 日、22 日
ISPTID2012 学会発表(啓明大学、韓国)
11 月
12 月
3月
6月
7月
活動紹介
6
ここからは、月ごとに活動紹介を行っていきます。
10 月

引き継ぎミーティング
日時: 2011 年 10 月 15(土)
場所: 東京医科大学
参加人数: 20 名
目的: 役員引き継ぎ
概要: 代表挨拶から始まり、新旧役員による自己紹介、AMSA Japan 紹介、初期研修、部門毎の引き
継ぎ作業、年間予定表の作成を行いました。例年と異なる取り組みとして、代表企画ワークショッ
プを行いました。各自に AMSA Japan でしたいことを書いてもらい、それをみんなで共有して、共通
事項を探し、目標として選定しました。ここで、下記の7つの目標を掲げました。代表だけが方針
を打ち立てるのではなく、AMSA Japan というチームでゴールを持つという取り組みでした。
7つの目標
①国外交流会
②その年のテーマに沿う時に、連絡とれる異分野とのパイプ構築
③スキルアップのため、自分から経験を積みに行く(英語、プレゼン、コミュニケーション)
④全国の大学へ出張広報、楽しく Outing!!
⑤温故知新、過去・今・未来の AMSA をつなぐ(OBOG 会、データのアーカイブ)
⑥全国各地イベント増加計画
⑦目指すヒューマンネットワークは、アジア・日本の国境、大学、世代を超越する Familyship
11 月

秋の国内交流会 in 神戸
日時: 2011 年 11 月 12 日(土)、13 日(日)
場所: 神戸(主幹・岡山大学、川崎医科大学)
参加人数: 49 名
テーマ:震災医療、災害ボランティアのあり方
概要: 岡山大学と川崎医科大学の AMSA メンバーによって、神戸にて開催されました。3月 11 日の
東北大震災、1995 年に起きた阪神淡路大震災について、振り返る良い機会となりました。阪神淡路
大震災の際に救援活動に従事された AMDA 神戸支部長の江口貴博先生のお話、
「人と未来防災センタ
ー」の見学と、災害ボランティアのあり方についてのディスカッションと、非常に考えさせられる
内容でありました。今年の年末に日本で開催されます EAMSC Tokyo のテーマが、「災害医療」であ
るため、そちらの運営委員も多く参加し、貴重な学びを得る事ができました。印象深いのが、岡山
大学の運営メンバーの阪神淡路大震災での体験談でした。ボランィアの傲慢な姿勢が、気づかぬ所
で被災者を傷つけてしまうということを痛感しました。また、この会には異分野からの参加として、
ALSA Japan より三人の法学生をも迎えました。全国の学生と震災について考える貴重な時間となり
7
ました。
1月
25th East Asian Medical Students` Conference in

Singapore
日時:2012 年 1 月 15 日~1 月 20 日
場所:Singapore
参加人数:日本人 19 名
テーマ:Infectious Diseases: Battling the Enemy on all
Fronts
概要:シンガポールで 6 日間にわたって、20 カ国・
地域の医学生が集まり感染症について学びました。一
度にこれほど多くの国の医学生と触れ合ったのは初
めての経験で 6 日間という期間が本当に短く感じてし
まいました。海外の意識の高い医学生とともに講義を受ける中で感染症に対する知識が深まっただけ
でなく、同じグループになったメンバーとは今でも連絡を取り合うほど仲良くなれました。会議中は
講義のみではなく、子供たちに感染症防止のための教育をさせてもらったりと、楽しいイベントも盛
りだくさんでした。機会があれば、次もぜひ参加したいと思います。
(Chief Delegate 久保山/九州大学3年)
2月

3 団体合同企画
日時: 2012 年 2 月 18 日(土)
場所: 東京医科歯科大学
参加人数: 70 名
テーマ: 法学、国際政治、医学の観点から「原発と自然災
害」を考える
概要: 医学分野の AMSA(アジア医学生連絡協議会)
、法学
分野の ALSA(アジア法学生協会)、国際政治分野の JMUN
(日本模擬国連)のコラボ企画が行われました。「原発と
自然災害」というテーマで、東日本大震災を今一度振り返りながら、異分野交流を行いました。各
団体が分科会を催し、参加者は所属団体以外の分科会に参加しました。AMSA メンバーにとっては、
非常に刺激的で、新鮮な勉強会となりました。模擬国連の学生の国際情勢の知識に圧倒され、法学
生の理論立ての上手さに脱帽しました。この企画を通して、医療系学生以外との関わりを持つと同
時に、私たち医療系学生の視野が狭い部分もあるということも認識することができました。今回で
きましたつながりを、団体としても継続していきたいと思います。
8

EAMSC 報告会
日時:2012 年 2 月 19 日(日)
場所:東京医科歯科大学
参加人数:34 人
目的:国際会議での経験を国内でシェアする
概要:EAMSC Singapore の参加者による報告会を行いました。今まで、国際会議で得たことを
Delegates(会議参加者)が帰国後、還元する機会がありませんでした。初の試みでしたが、Delegates
からは 5 日間の活動を時系列で報告していただきました。会の最後には、Academic Competition(論
文・ポスター発表)についての、建設的な反省会議も行われました。
(ここでの反省が、夏の国際会
議においての論文・ポスター入賞につながったと言えるでしょう。)次回の国際会議のための反省を
することに加えて、報告会開催のメリットは新たな Delegate 確保にあります。実際、この日参加し
た外部の学生の1人は、EAMSC Tokyo に参加していました。せっかくの海外活動を、国内において
も還元するということは今後も続けていきます。AMSC フィリピンの報告会は実現できませんでし
たが、EAMSC 東京・AMSC マレーシアは期待できるはずです。
3月

AMSA 会
日時: 2012 年 3 月 24 日(土)、25 日(日)
場所: 京都大学
参加人数: 約 50 名
目的: 卒業生のお見送り,OB/OG との交流
概要: 卒業生 8 名が参加し、毎年恒例の AMSA 卒業式が京都にて行われました。今回は、直前に OC
総会もあり、OB の先生であります伊藤先生と廣田先生から貴重な OB 講話をいただきました。Face
企画として、AMSA 設立の歴史を振り返り、今の AMSA のあるべき姿を考えるワークショップを行
いました。OC 企画としては、様々な災害への対応策を考案するワークショップが行われました。卒
業生、AJEC、OC、OB が集結し、AMSA の良さである「アットホームさ」が肌で感じられる2日間
でした。そして、この企画を統括した、当時 1 年生でありました荻原ちえさん(山梨大学)には感
謝してなりません。
4月

AMSA 新歓
今年度は、前年度に引き続く東京新歓と関西新歓に加えて、九州新歓と中四国新歓を開催しました。
以下にそれぞれの開催者からの感想を載せます(会報誌 AB の 2012 年秋号に掲載されたものです)

九州新歓
日時: 2012 年 4 月 30 日(月)
場所: 九州大学
9
参加人数: 48 名
【磯崎祐希 国内交流会担当/九州大学 3 年】
今まで関東を中心にやっていた新歓イベントを、九州でも!!といった声から、本邦初!!AMSAー
Japan の九州新歓が 4 月 30 日に福岡は九州大学にて行われました。九州大学で開催と言っても AJEC
は action 部門の磯崎と inter 部門の久保山の二人のみ、がしかし、
なんといっても九州の一体感
は
スゴイ!!どうスゴイのかというと、13 時が集合・受付開始であったのにも関わらず、11 時頃から
我も我もと九州各地の AJEC、OC が続々と集まって来て下さったのです♪
また、今回初の試みに関わらず参加者 50 人近くの方が集まってくださり、主催側もここまで大規模
になるとは思っておらず、終始ニヤニヤが止まらなかったのは秘密です。

関西新歓
日時: 2012 年 5 月 6 日(日)
場所: 関西医科大学
参加人数: 28 名
【滝澤知佳 広報/関西医科大学 2 年】
今年度は、AMSA-Japan 関西新歓が初めて行われまし
た。当日は約 30 人が、奈良医大、神戸大、近畿大、京
都橘大、関西医大、岡山大学、香川大学、川崎医大等から集まってくださいました。
開会時にはまだ緊張していた参加者の皆さんも、ストローゲー
ムでなごみ、順調な滑り出しでした。PG の始めは AMSA 紹介や国内交流会の宣伝をし、AMSA が何
を目的としてどういう活動をしている団体なのかを知っていただきました。
その後、クイズでは AMSA 加盟国のクイズを出し、正解者にはその国のお菓子をプレゼントする
という企画を行い大変盛り上がりました。AMSC、EAMSC 紹介では、実際に参加したいといってく
ださる参加者が大勢おり、嬉しく思いました。
参加してくださった皆様に感謝の意を表すとともに、これからも AMSA を関西からも盛り上げて
いこうと思いました。

東京新歓
日時: 2012 年 5 月 19 日(土)
場所: 東京医科大学
参加人数: 40 名
【粟田由梨乃 渉外担当/東京女子医科大学 4 年】
今年の東京新歓は、なんと NewComer が約 40 人も集
まってくださいました!みんな初めましてだったの
で最初は緊張気味でしたが、アイスブレイキングや結
核クイズ大会などで、お互いに自己紹介もして盛り上
がってくれたかなと思います♪最後には、色平先生の
ご講演が行われました。世界を旅した先生の学生時代の話、αエラー・βエラーについて、夫婦仲
10
の長持ちの秘訣までお話してくださいました。先生のご講演を聞いた後はいつもさらに勉強しな
ければと思います。きっと今回参加した皆さんも先生の人柄に惹かれたのではないかと思います☆
最後の懇親会では色平先生もご参加して下さり、皆さんとても盛り上がっていました(^^)色平先生
をはじめ、ご参加くださった皆さまに感謝です☆

中国四国新歓
日時: 2012 年 5 月 26 日(土)
場所: 川崎医科大学
参加人数: 25 名
【塚田裕伍 国内交流会担当/川崎医科大学 6 年】
今回は初めて中四国の地で新歓をさせて戴けて非常に
嬉しく思います。岡山で開催するならその点を生かせ
ねばということで、AMDA 高校生会と、医師かつ岡山
県議会議員小林孝一郎先生をお呼びしての講演といった盛りだくさんなイベントになりました。 コ
ンセプトに「今、未来への懸け橋になることをしたい」を掲げ、医学生から高校生には将来のビジ
ョンを、小林先生から参加者へは医師としての生き方を学んでいただける内容を企画しました。
小林先生のご講演は予定時間を越えるほどの熱弁で、有意義な時間でいい汗も書かせて頂きまし
た(#^.^#)AMSA 紹介では、参加者から質問がたくさん飛んで全体として良いムードでした。イベント
の成功は素晴らしい参加者あってのものであるなと改めて思う機会にもなりました。今後も中四国
の新歓が続いて欲しいと思いました。終了後の懇親会で大学の話や熱い思いを語りあい、熱すぎて
お酒から火が出るハプニングもあり、最後まで楽しいイベントになりました。
(注:火をつけて飲む
お酒です)中四国新歓開催に当ってお力添えをして頂いた皆さん、ありがとうございました。
5月

教育×医療
日時: 2012 年 5 月 12 日(土)
場所: 早良区市民センター(福岡)
参加人数: 約 30 名
テーマ: 教育系学生と医療系学生の交流
概要: 教育系学生団体(九州大学教育学部・Chance)と医療系学生団体(AMSA Japan)によるコラ
ボ企画を行いました。テーマを「少子高齢化」として、教育現場と医療現場における将来の問題を
列挙すると同時に、逆境から生まれるチャンスを模索するワークショップが行われました。教育と
医療に共通するのは、
「人」が中心にくる仕事であるということであるため、話し合いを通じて互い
に共感できることが多々あると感じる企画でした。また、お互いの分野に関しての素朴な疑問につ
いても聞ける、良い交流の場となりました。これは第一弾であり、10 月には Inter 部門の永田絢子さ
ん(佐賀大学)が第二弾を「吃音」をテーマに行いました。この「教育×医療」は、永田さんの想
いから生まれた企画でありました。
「医療と教育の架け橋になりたい」という永田さんの入学当初か
11
らの思いを、AMSA を通して形にできたことを嬉しく思います。
6月

国内交流会@東北
日時: 2011 年 6 月 16 日(土)、17 日(日)
場所: 東北大学
参加人数: 21 名
テーマ:情報発信
概要: 史上初の東北開催の国内交流会となりました。
Knowledge 部門の安原秀彰さん(東北大学)を中心とした東
北大学メンバーによる濃い 2 日間でした。
「情報発信」という
切り口で、医療に限らず幅広く学ぶことができました。てん
かん治療の第一人者である中里先生(東北大学)によるツイッター活用についての講演、アメリカ
にブームを起こした「Kony2012」から考える情報リテラシーワークショップなどが行われました。
今年の指針である
「異分野交流」の一環として、
薬学生団体の APS やミスキャンパスが集う sweetsmile
といった外部団体にも参加いただきました。バーベキューや被災地ボランティアもプログラムに組
み込まれた素晴らしい国内交流会でした。

第 1 回 AMSA Japan OB/OG 会
日時:2012 年 6 月 23 日(土)
場所:品川プリンスホテル・富士の間
参加人数:18 名
目的:OB 間の交流、OB と現役生の交流
概要:OB/OG の先生方、AMSA Japan 現役役員、
2012 年度東アジア国際会議運営委員が参加し、
3 時間の久しぶりの交流を楽しみました。AMSA の伝統にちなんだクイズのアイスプレーキングから
始まり、事務局長の阪田より現 AMSA Japan の活動報告が行われました。その後、年末に行われる東
アジア医学生会議の議長を務める赤星、副議長の坂井、事務局長の大井より、第 26 回東アジア医学
生会議(EAMSC2013)の報告がありました。年末、アジア・オセアニアの医学生が日本に集まります。
3・11 を踏まえて、災害医療をテーマに学術会議が開催されます。そして最後に AMSA Japan OB の
折戸先生より、モンゴルの母子保健に関する発表をしていただきました。学生の頃から国際保健に
関わっておられる先生の実体験がお聞きでき、貴重な機会に恵まれ感謝致しております。記念撮影
をもって閉会致しました。記念すべき第 1 回でしたが、今後も続けていき AMSA メンバーが集える
素敵な会にしていけたらと思います。(渉外担当 粟田/東京女子医科大学 4 年)
7月
■ 33rd Asian Medical Students’ Conference in Philippines
12
日時:2012 年 7 月 8 日(日)~7 月 14 日(土)
場所:Philippines
参加人数:Japanese delegates 27 名
テーマ:“Surmounting Health Inequalities Across Asia as One
Region”
概要:1 週間にわたる会議では、フィリピンの首都マニラ
に有る名門私立大学の University of St. Thomas(UST)で
開催されました。地域の健康格差を乗り越えようという
題のもと、講演にはフィリピンで地域格差の原因につい
てや地域医療格差の是正に取り組んでらっしゃる先生の
お話がありました。施設見学では、スラムの中の診療所と学校を見学しました。これら診療所と学校
は UST が建設したもので、4 年生を診療所と学校に派遣しカリキュラムの一貫として医師の監督のも
と診療を無料で行なっているそうです。1 週間グループメンバーと行動を共にしているとメンバーと
だけでなく、そのメンバーの友人とも仲良くなる機会もあり、あっという間に友達が増えました。
そして、あれよあれよという間に最終日のカルチャーナイト。そこでは素晴らしい発表が。なんと日
本がポスターコンペティションで銀賞を、ペーパーコンペティションで銅賞を受賞したのです。華麗
な民族衣装を纏った delegate と記念写真を撮り、各国と delegate 名残を惜しみしながら 1 週間の思
い出を語り合いました。素晴らしい仲間と巡り会えたことに感謝しております。
(国内交流会担当 磯崎/九州大学3年)
9月

ISPTID 2012 プレゼン発表
日時: 2012 年 9 月 20 日(木)~22 日(土)
場所: Keimyung University (Deagu, Korea)
参加人数: 2 名
テーマ: :禁煙学会にて日本の現状について発表
概要: OB の京都大学の岩永先生の計らいで、韓国の大邱でありました国際タバコ関連疾患予防学会
(International Society for Prevention of Tobacco Induced Diseases)において AMSA Japan がプレゼン
発表をさせていただきました。3年前に京都大学でこの学会が開催された時にも、AMSA Japan とし
て学会運営のボランティアをさせていただきました。この学会の特徴は、医者や研究者だけの学会
でなく、行政・教育の現場からも演題者が来ていました。規模が 100 名程度で非常にアットホーム
な学会であり、参加者たちは皆顔見知りで、会場での再会を楽しんでいました。私は、初めての学
会参加でありましたが、岩永先生はじめ京都大学の先生方のおかげで、3 日間を楽しむと同時に、学
会という世界も垣間見ることができました。
AMSA Japan の発表は、学生セッションという時間の中に入れていただきました。そこで、「日本タ
バコ産業(JT)の現状」と「日本の禁煙外来」というテーマで 20 分ずつのプレゼンをさせていただ
きました。英語での発表ということよりも、専門家に意見を提示するということの恐怖が大きかっ
たです。反省すべき点は、発表内容が統計処理などをしっかり行ったものではなく、主観的な意見
13
を大きく織り交ぜてしまったということです。しかし、プレゼン内容としては学生セッションの中
で、最も聴衆をひき付けることができたのは、自信となりました。私たち日本の医学生に加えて、
学会会場でありました Keimyung University の医学生も「喫煙と皮膚疾患の関連性」
「喫煙と眼科疾患
の関連性」という演題で発表していました。彼らの発表は、論文を駆使した非常にレベルの高いも
のでした。日本の医学生は、大学教育の中で論文を読む・書くというトレーニングを受ける機会に
恵まれませんので(大学によって差はあるかもしれませんが)
、韓国の医学生のレベルの高さに感嘆
しました。日本の医学生の救急災害医療・家庭医療・国際医療などの学生活動は、世界の学生に誇
れるものだと感じます。後は、自分たちの国内外の活動を、世界にプレゼンする力を身につければ、
Japan として世界で戦える人材になれると強く感じました。
この企画は、国際会議以外の国際交流ということで打ち立て、取組みました。最初は、10 名ほどの
申し込みがあったにも関わらず、私の運営の不手際と個々人のコミットメントの温度差で、韓国ま
でたどり着いたのは 2 人でありました。自己満足で終わっていると客観的に見られるでしょう。し
かし、私はこの経験を自己満足だけでは終わらせません。臨床にしか関心がなかった私に、学術研
究という世界を教えてくれました。将来は、自分が定めた分野において、現場主義で貢献すると同
時に、社会に論文や学会発表を通じて成果を発信していきたいです。この企画を最初に提案してく
ださり、韓国でもずっとサポートしてくださった京都大学の岩永先生と Keimyung Univ の Kim 先生に
心から感謝いたします。

AMSEP 活動
通年通して、AMSA Japan では交換留学制度で、アジアの医学生と親睦を深めています。留学したら、
お返しに留学を受け入れるというシステムです。2011-2012 年度も活発な交流が行われました。
交換留学実施月
留学先
参加大学
3月
台湾
自治医科大学(8 月に受け入れ)
4月
マレーシア
金沢大学(3 月に受け入れ)
8月
シンガポール
東京医科歯科大学(7 月に受け入れ)
8月
イギリス
自治医科大学(昨年度受け入れ済)
インドネシア
鹿児島大学(2013 年 3 月受け入れ予定)
インドネシア
自治医科大学(2013 年 5 月受け入れ予定)
14
AMSA Japan 11-12 年度収支決算
賛助会員・団体
収入
費目
前年度繰越金
賛助会員費
学生会員費
金額
適用
278275
120000
315000
EAMSC Singapore
AMSC Philippines
関東新歓
関西新歓
中国四国新歓
引き継ぎ MTG
21430
15988
36130
11282
2887
1565
予備費(口座利子等)
繰越金、予備費以外
収入合計
EAMSC Singapore
収支
1020000
海外送金
-954207
T シャツ代
-32920
リサーチポスター代
-8400
EAMC ポスター代
-8000
直前 MTG
4957
収支合計
21430
費目
AB 作成費
OB/OG 会
国内交流会
諸雑費合計
振込手数料
過去の振込照会料
役員交通費
支出合計
AMSC Philippines
AMSC 参加費
海外送金
振込手数料
諸経費
収支合計
15988
摘用
69481
30000
20000
97477
5230
500
印刷費・送付費
開催費用補助
講師謝礼金
文具代、送料、封筒代
284000
506688
下記詳細
金額
300000
-16000
実質交通費
284000
収支
1008000
-947082
-2500
-42430
金額
交通費
役員交通費(役員 30 人×10000)
国内交流会キャンセル料
15
下記詳細
下記詳細
新歓余剰金
新歓余剰金
新歓余剰金
MTG 余剰金
121
4089
806767
EAMSC 参加費
支出
5000 円×24 人
3000 円×105 人
収支−支出:300,079 円
(2012 年度繰越金)
千葉県がんセンター
木元 豪 先生
浜松医療センター
佐野 友佑 先生
岡山協立病院
原
松江生協病院
土井 遥加 先生
京都大学医学部付属病院
武野 慧 先生
伊藤メンタルクリニック
伊藤 雅之 先生
東京大学医学部付属病院
吉田 明史 先生
千葉県南房総市立富山国保病院
柴田 和香 先生
トヨタ自動車安全健康推進部
廣田 直敷 先生
紘志 先生
メディカル・プリンシプル社様
以上の皆様から御支援・御協力を頂きました。今後とも AMSA Japan への変わらぬ御支援・御協力の
ほどよろしくお願いいたします。
<編集・発行>
Asian Medical Students’ Association Japan
(アジア医学生連絡協議会 日本支部)
2011/12 代表
佐賀大学医学部医学科 3 年
高松 優光
<発行日> 2013 年 1 月
<連絡先> AMSA Japan 事務局
[email protected]
<ホームページ>
16
http://www.amsa-j.org/