NO.51 園だより 2014.1.28 麻生明星幼稚園 http://www.asabu-mj.com 「イエスはお答えになった。『人はパンだけで生きるものではない。神 の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある」 (マタイによる福音書4章4節) ○絵本の話 ークシュラの奇跡ー 麻生明星幼稚園では年に1回、保護者の皆様にボランティアで「絵本の読み聞かせ」をお願 いしています。これには大切な理由があるのです。親子での「絵本の読み聞かせ」に子どもた ちの成長の鍵があるということを皆さんに知っていただくためです。 ある時、幼稚園教師のための研修会で、絵本の専門家が「子どもは『言葉』でできている」と 言っていました。とても興味深いと思いました。要約すると、①子どもは親の言葉を真似するこ とで言葉を覚え、成長していく。②親が正しい言葉を使うのが理想だが、なかなかこれが難し い。③絵本には子どもをまっすぐに育てる素敵な言葉がちりばめられている。④良い絵本を親 がたくさん読み聞かせすることで、子どもが明るく元気に育つ。というものでした。一理あると 思いました。最近の脳科学でも絵本の読み聞かせは子どもの脳の発達に、とても大切だという データがでているようです。 それで色々調べて見たところ、ある1冊の本に出会いました。それは『クシュラの奇跡』(ドロシ ー・バトラー、1984)という本です。クシュラは、様々な課題をもって生まれたニュージーランド の女の子で、複数の医師から精神的にも身体的にも成長が遅れていると言われていました。染 色体異常で脾臓・腎臓・口腔に障害があり、筋肉麻痺であったため1日に2時間以上寝られず、3 歳になるまで物も握れず、自分の指先より遠いものはよく見えませんでした。当時は1歳まで 育つのは難しいと言われていたそうです。しかし、生後4ヶ月から両親が一日14冊の絵本(3年 間で140冊を繰り返し呼んだそうです!)を読み聞かせたところ、5歳になる頃には彼女の知 性は平均よりはるかに高く、元気に走り回ることもできるようになったとのことです。親の愛と 絵本にちりばめられた素敵な言葉が起こした奇跡だと思いました。 それで本当に思ったのですが、是非、日曜の礼拝に親子でお出かけく ださい。絵本と同様、いえ、それ以上に、聖書に記された神の言葉は大人 も子ども赤ちゃんも、まっすぐに元気に育てます。 麻生明星幼稚園園長 久保哲哉
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