「福音の前進に役立つ」

説教集
2015 年 4 月 26 日 聖日礼拝説教
鈴木 英夫師
「福音の前進に役立つ」
フィリピの信徒への手紙
フィリピ
の信徒への手紙第 1 章 12-14 節
≪中心聖句 ≫
兄弟たち、わたしの身に起こったことが、かえって福音の前進に役立ったと知ってほしい。
フィリピの信徒への手紙第 1 章 12 節
≪要約 ≫
パウロはこの手紙を記したとき、ローマかエフェソの獄中に囚われていました。走り回っ
て福音を伝えていたパウロにとって、自由が奪われることほど苦しいことはないはずです。
しかしパウロは、わたしの身に起こったことが、かえって福音の前進に役立ったと知って
わたしの身に起こったことが、かえって福音の前進に役立ったと知って
ほしい(12)と言うのです。この前進
前進という言葉は、「旅人が、道をふさぐ障害や危険にもか
ほしい
前進
かわらず前進すること」という意味があります。神の言葉、キリストの福音そのものに、壁
を打ちこわし前進する力があるのです。まさに、この福音のためにわたし
この福音のためにわたし(パウロ)は苦し
は苦し
この福音のためにわたし
みを受け、ついに犯罪人のように鎖につながれています。しかし、神の言葉はつながれて
いません(テモテへの手紙二2:9)。
いません
パウロが囚われることによって福音が前進した出来事が、このフィリピの町で起こって
いました(使徒言行録16:16-34)。鞭打ちの傷を負わされたうえ投獄されたパウロとシラ
スは、獄中で祈りと賛美の歌を歌っていましたが、そのとき大地震が起こることを通して、
看守とその家族が信仰をもち洗礼を受けたのです。パウロが囚われなければ、彼らとの
出会いはありませんでした。更には、フィリピの教会の人々も、恐れることなくますます勇
恐れることなくますます勇
敢に、御言葉を語るようにな(14)りました。「パウロ先生がこんな目に遭っても福音を伝え
敢に、御言葉を語るようにな
続け、福音に生きている。私たちもこの福音にしっかり立って、伝えてゆこう!」。
私どもにとっても、マイナスでしかない出来事が、福音の前進のために役立てられるこ
とがあります。恐れず、福音を伝えましょう。